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日本のやらせ一覧では、日本国内で過去に発覚したやらせを一覧にする。
目次
テレビ放送[編集]
NHK[編集]
NHKの不祥事 も参照
- NHK「NHKスペシャル『禁断の王国・ムスタン』」(1992年9月30日、10月1日放送)にて、多くの虚偽の内容や素人・スタッフによる演技や捏造があった。この事件によって、それまで業界用語だった「やらせ」という言葉が一般に広まった。
- NHK「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」番組内で虚偽の出来事をあったとしたり、取材対象が全ての面で先行したかのような事実を誤認させる演出などが多数露見。その後2006年3月の終了予定としたが、視聴率が悪化し、ネタ切れもあり2005年12月28日で打ち切りとなった。
日本テレビ系列[編集]
- 読売テレビ(関西ローカル番組)「超近未来遭遇!! どーなるスコープ」にて、「出張アンケート・看護婦さん大会」という特集」(1992年11月8日放送)に出演した女性が看護学校生や一般女性を雇ったものであった。そのため同年12月に放送が打ち切られた。
- 日本テレビ(以下略)「ズームイン!!SUPER」の「ズームアイ」というコーナーで放送された福岡放送制作の「赤ひげ先生奮闘記」(2003年5月29日放送)の中でホームレスの男性の親族と偽って、制作スタッフの関係者を出演させていたことが発覚。8月に局側は謝罪した。
- 「電波少年に毛が生えた 最後の聖戦」のカッパの変装した芸人に山で潜伏生活をさせた企画で、目撃情報が地元のケーブルテレビで紹介されたり、投稿写真が東京スポーツの一面を飾ったが、その写真を投稿したのは番組のスタッフだったことが発覚。そのため2003年1月11日に放送が打ち切られた。
- 「ニュースプラス1」にて、下記のようなやらせがあった。その経緯もあって[1]、「ニュースプラス1」は2006年3月31日、「ニュースプラス1・サタデー」は4月1日で終了した。
- 「究極の美味! 幻のイセエビを探せ」という企画を放送(2003年11月5日)。スタッフが魚屋で購入した伊勢エビを地元漁師の網にかかったということにして放送した。
- 企画「恐怖! 洗濯機が爆発」(2003年11月27日)にて防水性の衣類により爆発が起こる事を検証した際に爆発しやすい条件(袖口を縛る)を予め整えておきながら告知せず、消費者センター職員のコメントを放送しなかった。
- 企画「銀座・新橋・汐留のOL・サラリーマンが選ぶ店ベスト10」(2004年3月1日)にて、投票数を偽造し、制作会社の意に沿うアンケート結果を得るために同社従業員がこれを書いていた。
- 「個人情報の入った名簿の売買」を3ヶ月間の張り込み取材中のスクープとして放送(2005年7月6日の放送及び、同年9月19日)。製作会社のスタッフの知人を名簿を購入する顧客として出演させていた。
- 「NNN NEWS リアルタイム」のリアル特集において三宅智子の食べていた皿の数が48皿だったが、実際は39皿だったため偽装が発覚。8月に報道局長やプロデューサーら4人に対し厳重注意を受けた。このため、大食いシリーズは終了へ追い込まれてしまった。
- 「恋愛部活」に出演した女子生徒が、実は普通の高校生ではなく芸能事務所に所属しているタレントであり、その少女に対する交際申し込みは必ず断られているのが実態であるとの指摘がインターネット上で為される。視聴率低迷を名目に2007年3月末で終了。同様の指摘はフジテレビのあいのりにもある。
TBS系列[編集]
東京放送#TBSの不祥事・事件 も参照
- TBS(以下略)「ガチンコ!」の「ガチンコ!ファイトクラブ」コーナーにて、2002年7月、あるはずのない台本が存在していたことが週刊誌「FLASH」によって暴露された。その台本が掲載された途端視聴率が暴落、抗議も殺到し2003年7月29日に番組自体が打ち切られた。
- 特別番組「報道特別番組 告白~私がサリンを撒きました~オウム10年目の真実」(2004年3月5日)にて、獄中の林郁夫を知る元受刑者のインタビューを放送したが、取材担当者は元受刑者と林に面識が無い事を知っていた。ただし、台詞を用意するという事は無かった、と釈明している。
- サンデージャポンにて街頭インタビューを行った際にインタビューの回答者を事前に呼び出していた事が判明、謝罪し番組内での街頭インタビューが中止されることとなった。出演の依頼はしたが内容に関してやらせはないと発表していたが、その後の写真週刊誌による本人へのインタビューにより回答の内容も事前に依頼していたことが判明しており、安易な嘘によりやらせを認めないTBSの姿勢が批判されている。
学校へ行こうで放送された友達親子でやらせあった。見せてからわざと驚くと言うやらせで打ち切りになった
フジテレビ系列[編集]
- フジテレビ(以下略)「愛する二人別れる二人」(1999年3月8日放送)にて、出演していた夫婦が偽物だと判明。後に夫婦として出演していた女性が遺書にやらせであることを明記して自殺したことから発覚。同年11月に放送終了。
- トリビアの泉のコーナー「トリビアの種」内での企画「雑種犬シリーズ」(2005年9月14日放送)で飼い主が倒れたとき助けられるかという実験の参加者の1人が動物プロダクションの社長であり、さらに服の中にドッグフードを仕込んでいたことが発覚した。これは飼い主が男性限定であったため、飼い主が女性である犬に社長を飼い主と偽っていたためである。
- 「めざましテレビ」の「めざまし調査隊」コーナーで、2004年5月から2005年3月までの間に3回のやらせ演出が発覚。演出を手掛けた製作会社のディレクターを契約解除するとともに、同コーナーは2005年9月7日の放送をもって打ち切りとなった。さらに総務省からも厳重注意を受けた。[2]
- 「VivaVivaV6」(2006年10月4日収録)にて、「東京Vシュラン2 ランキング予想バトル」のコーナーの罰ゲームで、腰越海岸のごみを清掃する際に、ジャニーズ事務所と関係者がごみをばら撒いていたことが発覚。製作側は一度腰越海岸全体のゴミを集め、それを撮影で映る範囲に撒いた(新たにゴミを持ち込んだりはしていない)と釈明した。
- 「発掘!あるある大事典II」(関西テレビ制作。2007年1月7日放送)にて、納豆を食べてやせる効果を紹介したが、データが架空だった事が発覚。これにより、1月21日の放送を中止し、お詫びを5分間放送した。さらに花王がスポンサーから降板。この結果、番組は即座に打ち切りとなった。[3]「発掘!あるある大事典II」では他の複数回でも多数のやらせ・捏造が発覚しており、総務省からも調査・回答を求められているが、関西テレビ側は「調査不能」として回答を拒否している。
- 「笑っていいとも!」の素人参加コーナーに出演した子役タレントが、司会者の「どこから来たの?」の問いにうっかり所属する事務所を言ってしまう事件が起きた。このように、同様のコーナーには慢性的に番組側が用意したプロの俳優・子役・芸人が出場していることがある(ただし、この問題に関しては「平日の12時台に生放送ということもあって集まりが悪い」、「インパクトがない」という理由から素人出場者を確保することができず、素人参加コーナーの存続だけでなく、生放送自体が難しくなる可能性も否定できない。そのため「コーナー存続のためには仕方がない」、「ならば素人参加のコーナーをやめればよい」と意見が分かれている)。また、テレフォンショッキングの「100人アンケート」でも、明らかに統計学的にあり得ないほどの高い確率で「1人」が成功しタモリストラップ獲得となっているが、やはりここでも慢性的にやらせが行われている。その手段は、スタッフによるトータライザー掲示板のデジタル数字操作(押したとされる客が名乗り出ない場合はこの手段によって行われている)、客の中に「誰が押しました?」と言われたら名乗り出る役としてエキストラなどを仕込んで置く(アンケートの質問内容に合致した人をあらかじめ入れて置く)など。それに、客が総じて押しボタンが見えないように手で隠している(事前にスタッフによって「ボタンを見えないようにして下さい」との指示があるともいう)ので、客みんなでやらせに加担しているようなものでもある。2005年の1月に10人ほど連続で「100人中1人」が成功したことがあったが、これも全てはやらせだったため今では特に公表されていない。その後2014年に打ち切りとなった。理由は関係なく視聴率下がった為
- 「あいのり」に出演した出演者の多くが、実は一般人ではなく芸能事務所に所属しているタレントであり、その出演者に対する扱いが多くの場合過剰であり、番組出演後に「あいのり卒業者」としてタレント活動を行っているのが実態であるとの指摘がインターネット上で為される。実際に出演者の多くは過去にテレビ出演があることや、ネットで名前を検索すれば所属事務所の名前がヒットするなどと言う裏づけもある。水原詩生や安齋美紀などがその代表例である。
ほこたての対決であった。この回が最終回となってしまった
テレビ朝日系列[編集]
- テレビ朝日(以下略)「アフタヌーンショー」にて、ディレクターが知り合いの暴走族に依頼して仲間内でリンチをさせ、後日その模様を放送(1985年8月20日)。その後逮捕された女子中学生の供述からこのリンチがやらせであることが発覚し、ディレクターは暴行教唆により逮捕、あわや放送免許剥奪という事態にまで発展した。「やらせ」が表面化した最初期の事例。
- 「素敵にドキュメント」(ABC制作)の女性の性行動をテーマにした特集(1992年7月17日放送)で、一般人を装った無名のタレントに対するナンパ行為の演出を“ドキュメント”として収録。のちに発覚、番組は打ち切りとなった。
- 「いきなり!黄金伝説。」の「いきなり汚宅訪問」コーナー(2002年9月4日放送)で日本に生息しないはずのルーセットオオコウモリが汚宅内に出現する場面があった。またテロップにはその後「自然に帰してあげました」と出た。このルーセットオオコウモリは、動物プロダクションから借用したものであった。
- 「スーパーモーニング」(2002年11月4日放送)にて、レポーターから「今は警察がいて撮れないので、取り締まりが終わってから派手にやってくれ」と言われた男が暴走行為を行い、レポーターら3人が道路交通法違反(暴走行為幇助)で書類送検される。
テレビ東京系列[編集]
- テレビ東京(以下略)「TXNニュースアイ」にて、中国人窃盗団の会社事務所への侵入から逃走・逮捕までの一部始終をスクープとして放送(2002年5月27日)。しかし、担当記者が事前に窃盗団の一人から犯行の情報を入手しており、警察へ連絡はしていたものの、実際に被害に遭った会社への連絡はしていなかった事が発覚。
- 「TVチャンピオン」(2000年4月1日収録)にて、親子漢字王選手権で解答者の正解率が高く、製作者側の判断でわざと不正解にさせたため、放送中止となった。
- 「教えて!ウルトラ実験隊」にて、花粉症の治療法を紹介するコーナーで患者をでっち上げ、治療実験を実際に行ったかのように放送(2005年1月25日)。2月1日の番組内で謝罪。番組は即座に打ち切りとなった。
- 「日経スペシャル ガイアの夜明け」にて、東京都内の男性を「うなずき屋」と称し、「相手の話にうなずくだけで料金は2時間で1万円」と伝えた(2005年6月14日)。これに対し男性が「悪徳業者と誤解された」と放送と人権等権利に関する委員会に抗議した。現金受け渡しのシーンはテレビ東京に依頼されたものと判明した。さらに、このシーンが人権侵害であったことも指摘された。
地方放送局・独立UHF局[編集]
新聞[編集]
- 1952年4月10日、長崎県の地方新聞の長崎民友新聞が、前日消息を絶った日航機「もく星号」に長崎平和博覧会出席のため搭乗していた漫談家大辻司郎の「長崎の復興平和博覧会に招かれていく途中でした。この事故で出演がおくれ、長崎の人にすまないと思っています。しかし、二度と得られない経験です。僕の漫談の材料がふえたわけで、わざわいがかえって福となるとはまさにこのことでしょう。長崎平和博では、さっそくこの体験談をやって、おおいに笑わせてやるつもりです。これから長崎に急行します」との談話を「危うく助かった大辻司郎氏」という写真付けて掲載した。
しかし、その記事が掲載された同日、もく星号の墜落・大破した機体が伊豆大島の三原山中で発見され、同時に大辻を含む乗員乗客全員の死亡が確認された為、同紙のやらせが発覚した。『幽霊の談話』の原因は、汽車で先行した秘書が「全員救助」の情報を耳にして長崎民友新聞に話を創作し知らせたためで、同社は翌日社告を出して読者に詫びた。
なお、もく星号墜落事故では情報が錯綜し大手新聞社でも「全員生存」の誤報を出した。
- 1989年4月20日、大阪版を除いた朝日新聞夕刊の連載写真記事「写89」で地球環境の悪化を警鐘しようと、沖縄県のサンゴ礁を水中撮影した「サンゴ汚したK・Yってだれだ」と題した記事が掲載される。これは、海域としては日本初の自然環境保全地域指定のきっかけになったとされる世界一の大きさを誇るアザミサンゴ[4]にアルファベットのKとYが大きく彫りこまれている写真であった。しかし、現地のダイビング組合の調査により写真撮影した記者が自作自演でわざと傷をつけた事が発覚。その後読者からの抗議が殺到し、記者の解雇処分はもちろん、編集局長の更迭、当時の社長の引責辞任などの波紋を呼んだ。
朝日新聞は周辺のサンゴがやらせ以前から何者かに傷つけられていたのは事実だが、問題のサンゴは無傷で「傷がなかったサンゴにストロボの柄で刻んだ」という調査結果を発表した。[5][6]。
- 2005年4月15日、産経新聞が「地球環境大賞」の授賞式で、“秋篠宮文仁親王が「お言葉」の中で「フジサンケイグループの主催」に言及”とする記事を掲載。のちに賞の自社主催をアピールしたいが為の捏造と発覚(皇族が私企業の活動に公式に言及する事は通常ない)、記事は削除された。
- 2005年10月25日に産経新聞・大阪版夕刊に、“月を背景に飛ぶコウノトリ”の写真を掲載したが、これがコンピューター合成処理によるものだった。
この記事を担当した同社大阪本社・写真報道局の男性記者は10月中旬から下旬にかけて兵庫県豊岡市にコウノトリの取材を行ったが、コウノトリの飛んでいる様子と別の日に撮影した月を合成して新聞に掲載したところ、同僚に「できばえが見事」と評価され合成であることを言い出せなかった。
その後社内から「コウノトリと月の両方にピントが合っているのは不自然だ」とされ調査したところ、記者が合成処理したことを認め、虚偽の報道だったことを発表。同社は10月31日に記者に対する無期限謹慎処分、並びに夕刊の社告で訂正とお詫びの記事を掲載している。
- 2005年10月22日、埼玉新聞(朝刊専売)に掲載された杉戸町の町民運動会の記事が虚偽の記事だったことが判明した。これは本来同年10月9日に開催する予定になっていたが、雨天のため中止となり順延もされていなかったが、これを20代(当時)の男性記者が「先日開催された」として掲載し、前年に開かれた運動会の写真や、住民の嘘のコメント記事を掲載。これを見た読者や杉戸町の関係者から指摘され、記者は「実際に開催されたかどうか確認せず、コメント付のほかの資料と混同した」と釈明した。編集局長を更迭、社長兼任編集主幹を解任、11月3日付けの朝刊での訂正記事を掲載。なお記者は退社届けを提出している。
行政[編集]
- 2006年、内閣府が主催するタウンミーティングにおいて、あらかじめ主催者側の意に沿う質問を参加者に強制させるなど様々なやらせが発覚し、「タウンミーティングやらせ問題」として社会問題になった。
脚注[編集]
- ↑ やらせの発覚から、番組終了までは時間が空いていることから、通常の編成変更との指摘もある。事実、終了を告げる番組内のお知らせでも、やらせに関するお詫び等は無かった。
- ↑ フジテレビ系「めざましテレビ」のやらせ演出を番組内で謝罪。 narinari.com 2005/09/09
- ↑ 関西テレビがねつ造放送問題で謝罪日刊スポーツ 2007年1月21日
- ↑ 太平洋資源開発研究所ホームページ内アザミサンゴ発見
- ↑ 朝日新聞1989年5月20日朝刊3面 朝日新聞社
- ↑ 朝日珊瑚事件