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2021年9月2日 (木) 04:53時点における最新版
野々村 竜太郎(ののむら りゅうたろう、1966年7月29日 - )は、日本の政治家。元兵庫県議会議員(1期)。2014年7月11日、自身の政務活動費問題を受け任期途中で辞任。現、西宮維新の会代表。
目次
- 1 概要
- 2 来歴
- 3 政策
- 4 騒動
- 5 発言
- 6 「泣きじゃくり会見」に、宮根誠司をはじめ「ミヤネ屋」出演陣が大ウケ。「超ド級の奇人変人議員」「県会議員はこのレベルかと思われる」と厳しく批判
- 7 スキンヘッド
- 8 桂春蝶、号泣会見を絶賛「笑いのお手本」
- 9 異様な「号泣会見」に高い関心。英メディア「温泉スキャンダルでフルスロットルの謝罪」
- 10 号泣野々村。出るわ出るわ悪評の数々
- 11 号泣兵庫県議:温泉出張日に神戸と大阪で切手3万円分購入
- 12 野々村県議、出張していたはずの日に自宅近くのスーパーで買い物
- 13 UR住宅を目的外使用。政治団体事務所に。自宅、契約違反で調査へ
- 14 号泣県議、JR特急料金のトラップにはまる
- 15 野々村氏、再調査要請「県庁に行きたくない」、出張経路「記憶にない」、データ「PCから削除した」
- 16 昼前に県庁、夕方も県庁。東京出張できるのか
- 17 簡単に認められたので続けた(2014年9月)
- 18 人物
- 19 略歴
- 20 関連項目
- 21 外部リンク
- 22 野々村画像
概要[編集]
兵庫県川西市の職員であったが、政治家を志す。地域政党である西宮維新の会を旗揚げし、その代表に就任した。兵庫県議会議員選挙にて当選を果たし、兵庫県の県政に参画した。なお、西宮維新の会は、名称が似ているものの、大阪維新の会や日本維新の会とは全く関係がない。
来歴[編集]
生い立ち[編集]
1966年7月29日、大阪市にて誕生。大阪市立豊崎小学校、大阪市立豊崎中学校卒業。大阪府立北野高等学校に進学。同校でコーラス部に所属、同校を一年時に不登校となり、出席日数が足りず、体育の単位が取れず留年した。その後、同校を卒業。同校を卒業後、関西大学に進学した。関西大学では法学部の法律学科に在籍した。また、サークル活動として混声合唱団のサークルに所属していた。なお、後年、関西大学の卒業生らで組織された「兵庫県庁秀麗会」の顧問に就任している。
関西大学を卒業すると、平成4年(1992年)に兵庫県川西市の職員として採用された。以来、地方公務員として勤務を続け、川西市役所の総務部にて、契約管財課や資産税課、選挙管理委員会事務局、多田東小学校、東谷中学校、総務部防災安全課(消防本部総務課併任)に勤務した。
川西市役所に15年近く勤めたのち、2007年11月をもって退職。政治の道を志した。退職後は、宅地建物取引主任者として生計を立てた。
政治家として[編集]
2008年7月27日、兵庫県太子町長選。候補者3人中最下位の485票で落選。 2008年11月16日、兵庫県西宮市長選。候補者6人中最下位の6184票で落選。 2009年7月5日、兵庫県議補選西宮市選挙区(被選挙数1)。候補者3人中、最下位の33359票で落選。 2010年5月16日、西宮市長選。候補者3人中最下位の25924票で落選。 2011年4月 地域政党として西宮維新の会を旗揚げし、自らがその初代代表に就いた。そして、兵庫県議会議員選挙へ立候補を表明し、自宅のある西宮市選挙区から出馬することを明らかにした。公約として、兵庫県の公立高等学校の進学率と就職率の向上などを掲げ、2011年4月10日、兵庫県議会議員選挙にて当選を果たした。
兵庫県議会では、総務委員会などに属した。会派には所属せず、無所属として活動した。兵庫県議会副議長選挙においては2012年6月13日に1票を獲得したものの、82票を獲得した野間洋志に敗れた。翌、2013年6月12日の兵庫県議会議長選挙では、1票を獲得したものの、82票を獲得した石堂則本、に敗れた。また、同時に行われた兵庫県議会副議長選挙においては1票を獲得したものの、61票を獲得した加田裕之に敗れた。2014年2月21日に行われた広域連合議会議員選挙では1票を獲得したものの、79票を獲得した合田博一に敗れた。その後、2014年6月11日の兵庫県議会議長選挙においては、1票を獲得したものの、82票を獲得した梶谷忠修に敗れた。また、同日行われた兵庫県議会副議長選挙においては、1票を獲得したものの、47票を獲得した松本隆弘に敗れた。
野々村氏、音痴扱いされ「アヴァヴァバヴァヴァー!」と反論[編集]
今や「日本一有名な元県議」となってしまった号泣会見の野々村竜太郎(47)。杜撰すぎる政務活動費の不正使用もさることながら、釈明会見での「ア゛ア゛アァーン! やっと議員になったんです! アッハーン!」と泣きわめく姿は強烈だったが、彼はどんなルーツの持ち主なのか。
関西大法学部を卒業後、兵庫県川西市役所に採用され、2007年に退職。2008年から兵庫県内の太子町長選、西宮市長選など4度の落選の末、2011年4月に県議選に最下位で初当選。「表」の肩書きからは、彼の一風変わった個性は見えてこない。会見で注目を浴びたあの奇声のルーツは、彼の経歴をもう少しさかのぼらなければわからない。
野々村氏は大阪市北区の出身で、府立北野高校に進学する。昨年度も京都大、大阪大にそれぞれ55人の合格者を出す府内屈指の名門である。中学校まで優秀で通っていた野々村氏も、優秀な学生が集うこの学校では成績振るわず、出席日数も足りなかったために留年。
留年した学年の1学年下には有働由美子(45)が、2学年下には橋下徹(45)がいた。野々村が高3だった年は、この3人が同時に北野高校に通っていたことになる。
野々村氏はコーラス部に所属。フランク永井や細川たかしなどをカラオケで熱唱する美声は、この頃に培われたようだ。部ではベース(低音)のパートリーダーを務めていたが、評判はサンザンだった。当時のコーラス部員がいう。
「あの人は留年で年上やからみんな“ののさん”って呼んでましたね。正直、パートリーダーっていっても音は外れてることが多かった。それを誰かに指摘されて“そんなことないわ! アヴァヴァバヴァヴァー!”と泣きながら反論したこともあった。
あの人がコーラス部に入ったのは女子が多かったからやろな。ある女子はののさんのアタックが激しすぎて“もうイヤや”って辞めてしまったし、2年になっても新1年の女子2~3人に言い寄ってた。高校を卒業してからも“後輩の練習を見に来る”ってやってきてはアタックしてたらしい。選挙と一緒でめげないんです(笑い)。女子の中では“ののさんには気をつけろ”いうんが合言葉やった」
「号泣」野々村元県議がマスコミに要請「一切の報道を厳粛願いませんでしょうか!」[編集]
野々村竜太郎・元兵庫県議が、「お詫び」のブログを再度公開した。政務活動費の不自然な支出をめぐり、議員辞職した野々村竜太郎・元兵庫県議が7月14日、自らのブログを更新し、「辞職に伴うお詫び等」と題する記事を再び公開した。
野々村議員は12日、同じタイトルの記事を公開したが、その後削除していた。今回は、12日に投稿した内容を大幅に削った文章を投稿している。
12日の記事では、県議選の際に名乗った「西宮維新の会」について、「確かに虎の威を借りたのは事実」などと記載していたが、今回の記事では削除した。また、マスコミとのやりとりや、居住用として契約したUR住宅を事務所として届け出ていたことの釈明も記載していたが、削除した。
一方で、自宅付近での取材については、「ご近所の皆様を喧騒から、知人や家族・親戚の皆様を不安から解消し、ありふれた日常生活に戻していただくため」に、「自粛」を要請。「週刊誌等で本件と直接関係のない家族等についての虚偽や誤解を招く内容等一切の報道を厳粛願いませんでしょうか!」と記している。
野々村元県議が7月14日午前8時に再投稿した記事全文は次の通り。(「野々村竜太郎公式ブログ」より)
辞職に伴うお詫び等[編集]
この度は、私の政務調査費・政務活動費収支報告について、議会の再調査でも、説明できない・不適切な支出がありましたことが明らかになり、ご近所、県民の皆様、地方議会の議員の先生方、議会の先生方や事務局職員、当局の皆様、知人や家族・親戚の皆様はじめ、関係者の皆様方にお詫びし、私の不祥事を全国は勿論世界に拡散し、全ての混乱の全責任を取り、議長の辞職勧告を厳粛に受け止め、議員辞職しました。
さらに、議会の再調査で、説明できない・不適切な支出と認定されました過去の全支出、全ての政務調査費・政務活動費支出の全額に利子を加算しました総額を一括返納します。
刑事告発されましたことに、真摯に深刻に受け止め、非常に反省しています。
最後のお願いとして、最初に、一刻も早く議会として正常化させていただくため、全ての原因と責任は私で、議員の先生方のご自宅や事務所、議会事務局をはじめ、議会関係機関へのお電話やFAX、メール等について、既に議会事務局職員は限界を越えてお電話等にご対応させて頂いておりますので、特に議会事務局へのお電話はご容赦願いませんでしょうか、さらに、ご近所の皆様を喧騒から、知人や家族・親戚の皆様を不安から解消し、ありふれた日常生活に戻していただくため、ご近所、知人や家族・親戚の皆様を含め、自宅や周辺での取材を自粛願いませんでしょうか、最後に、週刊誌等で本件と直接関係のない家族等についての虚偽や誤解を招く内容等一切の報道を厳粛願いませんでしょうか!
最後に、子どものように号泣しましたのに加えて、政務活動費が議員活動全体に比較すれば小さいことと発言したことを含め、政務活動費収支報告も議員活動全体も同様に重要だと改めて表明すると共に、本当に誠に心からお詫び申し上げます。
政策[編集]
- 「ワン西宮」
- 「ワン西宮」と称し、西宮市の北部地域と南部地域の一体的な発展を訴えている。具体的には、国道176号や阪神本線甲子園駅、名神湾岸連絡線といった交通インフラストラクチャーの整備を主張している。
- 「私たち西宮市民の最後の希望」
- 自ら「私たち西宮市民の最後の希望」と称し、クリーンな政治の実現を訴えている。具体的には、不正経理は絶対に許さず、徹底的に追及すべきだと主張している。また、行政改革を推進し、財政支出の縮減を図るとした。さらに、議員報酬の半減を掲げており、この案に反対する兵庫県議会議員の実名と反対する理由を全面的に公開せよと訴えている。
騒動[編集]
政務活動費から交通費名目で300万円超を支出
- 2013年度の政務活動費として300万円以上を支出しており、その理由として兵庫県豊岡市、佐用郡佐用町、東京都、福岡県福岡市の4ヶ所を日帰りで195回訪問し、往復切符代が300万円以上に達したためと主張し、物議を醸した。
- 2013年度の収支報告書によれば、「要請陳情等活動費」として301万5160円を計上しており、全額を交通費として使用したとされている。具体的には、自宅最寄駅である阪神武庫川線武庫川団地前駅から、JR山陰本線城崎温泉駅に106回、JR姫新線/智頭急行智頭線佐用駅に62回、博多駅に16回、東京都に11回訪問し、その往復切符代に充当したとされていた。なお、4ヶ所を訪問した日については、全て議会登庁日以外の日となっていた。この不明朗な支出について兵庫県議会から刑事告訴され、2014年7月18日に虚偽公文書作成・同行使の疑いで兵庫県警が西宮市の野々村元議員の自宅を家宅捜査した。
発言[編集]
- 政務調査費の使途についての会見
- 2014年、前年度の政務調査費として約300万円を支出していたことが発覚し、同年7月1日に記者会見を開いた。しかし、会見中に感情的になり、涙ながらに語る異例の記者会見となった。会見では「誰ガデー! ダデニ投票シデモ! オンナジオンナジヤオモデェー!」「ンァッ! ハッハッハッハー! この日本ンフンフンッハアアアアアアアアアアァン! アゥッアゥオゥウアアアアアアアアアアアアアアーゥアン! コノヒホンァゥァゥ……アー! 世の中を……ウッ……ガエダイ!」と述べ、選挙での投票により日本の世の中を変えたいとの思いを語るなど、政治に対する志を涙ながらに主張した。また、高齢化問題についても「高齢者問題はぁ……グズッ……我が県のみンドゥッハッハッハッハッハアアアアァァ! 我が県のみンゥッハー! グズッ我が県のみならずぅう! 西宮……日本人の問題やないですかぁ……命がけでッヘッヘエエェエェエエイ! アァアン! アダダニハワカラナイデショウネエ……」と述べ、高齢化問題は県だけでなく国全体での取り組みが必要と指摘するとともに、この問題に対する意気込みを涙ながらに主張した。なお、追求されていた政務費不正に関する回答は無かった。
「泣きじゃくり会見」に、宮根誠司をはじめ「ミヤネ屋」出演陣が大ウケ。「超ド級の奇人変人議員」「県会議員はこのレベルかと思われる」と厳しく批判[編集]
2014年7月2日放送の「ミヤネ屋」で、番組出演陣が野々村竜太郎議員の「号泣釈明会見」に笑いをこらえきれぬ様子が映し出された。
番組では、前日の1日に釈明会見を開いた野々村の政務活動費不正支出疑惑を取り上げた。
疑惑内容や釈明会見での情報などをまとめ、解説や検証を行ったが、会見中のVTR映像が流れた際、泣きじゃくる野々村を見た宮根誠司ほか出演陣は笑いをこらえきれず、半笑いのような状態であった。
この日コメンテーターとして出演していた杉山愛も終始笑顔、宮根も笑いをこらえようと首をかしげたり、ややうつむいたりしていたが、笑顔は隠しきれなかった。
また、手嶋龍一、橋本五郎も、同様に呆れつつも笑顔であった。スタジオでのトークに移ると、宮根は「笑っちゃいけないですけどね」と一言。
しかし、疑惑内容や会見での発言をまとめるなど解説、検証してもツッコミどころが満載で、スタジオは終始、呆れ半分の笑いに包まれた。橋本氏は「泣きたいのはこっちですよ」とツッコミ。手塚も「五郎さんも私も若い頃からジャーナリストとしてかなり奇人変人の議員に会ってきましたけれども、これはかなりですね、超ド級。世界クラスですね」とツッコミをいれた。
また、杉山は会見でちゃんと説明ができず、これほどまでに崩れてしまう人が議員であることに疑問を呈し、橋本も「県会議員はこのレベルかって思われることの問題もあるんですよ」と厳しい指摘をした。
スキンヘッド[編集]
野々村竜太郎は裁判の時、スキンヘッドで登場し話題になった
また、本当は髪の毛がなくカツラなのではないかという疑惑が持たれている。
桂春蝶、号泣会見を絶賛「笑いのお手本」[編集]
桂春蝶が2日、ブログを更新し、領収書のない日帰り出張を195回繰り返し前代未聞の号泣会見を開いた野々村について、「芸人の憧れ」と絶賛した。
春蝶はブログのタイトルを「芸人の憧れ」とし、「これは舞台に出ている人のみで共有できる感覚なのかもしれませんが」と断った上で、野々村氏の会見を「これぞ『笑い』です。笑いのお手本はここにあります」と高評価。
続けて、「この狂気を演じてできるなら最高の芸人です。嫉妬しちゃいます。こんな風になりたい」とも記した。
しかし、「ここまで演じるのは無理やと思います」と野々村氏の会見に圧倒された様子。その上で「なれど、この域は憧れる。この芸人心理を分かっていただけますか?」と結んでいる。
野々村は2013年度に兵庫県内の有名温泉地である城崎温泉など、計195回日帰りで訪れ政務活動費から300万円を支出していた問題で1日に会見。冒頭、報道陣に「何とぞ平常心をもって質問をしていただきますようにお願い申し上げます」と要求していたが、時間が進むと自身が平常心を失い、「もう一生懸命、少子化問題、高齢、ぐあーっ!」と言葉にならない調子でわめいた。
異様な「号泣会見」に高い関心。英メディア「温泉スキャンダルでフルスロットルの謝罪」[編集]
政務活動費の不正使用疑惑を受けた兵庫県の野々村竜太郎県議(47)の「号泣会見」について、英メディアが2014年7月2日、日本で大きな話題になっていると相次いで取り上げ、高い関心を示している。
タイムズ紙は、野々村県議が兵庫県の城崎温泉などに日帰り出張を繰り返していたことに絡め「温泉スキャンダルでフルスロットルの謝罪」と題して紹介。
野々村県議が記者会見で「日本の慣習となっている謝罪のための深いお辞儀」をする代わりに「体を震わせ、泣きじゃくった」と指摘。インターネット上で公開された会見の動画は何十万回も再生され、注目を集めているとした。
インディペンデント紙は記事とともに動画へのリンクを掲載。「むせび泣き、深呼吸した後にまた泣き叫ぶ」などと会見中の様子を形容した。
号泣野々村。出るわ出るわ悪評の数々[編集]
爆笑モノの号泣&わめき会見をして一躍“嘲笑スター”となった野々村(47=無所属)への注目は、動画投稿サイト「ユーチューブ」の再生回数が200万回を超え、海外メディアも報じるなど“野々村祭り”状態だ。
私生活でも会見同様、エキセントリックな一面を見せていたことも判明。疑惑の城崎温泉への106回の日帰り出張については「母親と一緒に行ったのを隠すためだったのでは?」というアンビリバボーな疑惑も浮上した。
号泣会見で野々村が行ったとする約200回の出張について、年200回前後の講演会活動を続けている島田洋七(64)が「ありえない」と一刀両断した。
野々村は2013年度に城崎温泉に106回、佐用町に62回、福岡市に16回、東京都に11回と、計195回日帰り出張をしたと主張。訪問先については「公表しないという前提で意見交換をしてもらっている」としているが、カラ出張が疑われている。
島田は、自叙伝「佐賀のがばいばあちゃん」がシリーズ累計600万部超の大ベストセラーになり、全国から講演依頼が殺到。これまでに計4000回の講演を経験している。
「多い年で年300回ありました。佐賀県に住んでますから、佐賀から全国を回る。家に帰る暇はありませんでしたよ。野々村は日帰りで195回?あり得ませんよ。体がついていかんですわ。僕が言うんだから間違いありませんよ」
島田はさすがに年300回はきついと200回以下に減らしたと言う。
「僕の場合は泊まりで移動するから、何とかなりましたが、野々村は『朝5時から行って、日帰りを繰り返していた』と言うけど不可能ですよ」
さらに、野々村が領収書をまったく添付していないことにも注目する。
「彼は5回も選挙に出馬していて、領収書がないと言うのもおかしい」
島田は1995年に参議院選挙の埼玉選挙区から出馬し、落選した経験からも野々村の“うそ”を鋭く指摘。
「僕の場合、落選しましたが、法定得票数を獲得したんで、必要経費は戻ってきました。ポスター代に選挙カーのレンタル代、それにガソリン代まで領収書をもらってました。もらい方を知らないというのはうそをついているということ。それに泣いたらあかん。泣く議員は怖い。議員失格。次々のボロが出んよう、早く辞めた方がいいですよ」と辞職勧告した
号泣兵庫県議:温泉出張日に神戸と大阪で切手3万円分購入[編集]
兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属、西宮市選出=の政務活動費を巡る問題で、野々村氏が城崎温泉(同県豊岡市)に出張したとする日と同じ2013年8月29日、神戸、大阪市内で切手を各約3万円分購入していたことが、収支報告書の記載から分かった。野々村氏は1日の記者会見で「支出は全て自分でしたもの」と説明しており、不自然な記載は虚偽の可能性もある。
政活費の2013年度収支報告書によると、野々村氏は毎月計10日前後、切手を購入。2014年2月には神戸市内の金券ショップで、1週間連続で約2万〜3万円分を購入するなど、16日にわたって計39万7000円分の切手を買っていた。購入先の多くは神戸、大阪市内の金券ショップで、金額は2万9000円台が多かった。
出張日と切手購入日の大半は重ならないが、同じ日もある。城崎温泉に出張したとする2013年8月29日には神戸市内で2万9790円分、大阪市内で2万9860円分の切手を購入。城崎温泉や兵庫県佐用町への出張日に大阪、神戸市内で約3万円分の切手を買ったケースも複数あった。
一方、報告書添付のクレジットカード明細書では、ほぼ毎日「ショッピング」しており、切手代を含めて計約188万円に上った。他の購入品は不明だ。
県議会事務局は4月、日帰り出張の領収書が全くなく、品目不明な購入品があることを受け、野々村氏に出張目的や購入品の記載を求めたが、修正なしに提出されたという。
野々村県議、出張していたはずの日に自宅近くのスーパーで買い物[編集]
兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属、西宮市選出=の政務活動費を巡る問題で、野々村氏が2013年4月、遠方へ出張した記録がある日に、自宅近くのスーパーで少額(1回109~943円)の買い物を繰り返し、「事務費」に計上していたことが収支報告書の記載で分かった。
県議会の「政活費の手引」では、事務費に計上できるのは文房具など事務用品代やOA機器のリース料など。同僚県議から「不自然だ」として説明を求める声が上がっている。
政活費の2013年度収支報告書によると、野々村氏は2013年4月のうち16日間西宮市内の自宅近くのスーパー2カ所で計19回買い物をしていた。収支報告書に添付されたクレジットカードの利用明細書に購入品目の記載はなかった。
買い物をした日は全て出張の記録と同じ日。福岡出張の12日には2回(339円と514円)、東京出張の26日には3回(296円、306円、675円)買い物をしていた。4月以外もほぼ毎月、連日のようにスーパーで買い物をし、2013年度の事務費は大量購入した切手代と合わせて計約188万円だった。
無所属の県議は「こんな頻度で何を買うのか疑問。県民に説明すべきだ」と話した。
一方、野々村氏が城崎温泉(兵庫県豊岡市)に出張したとする2013年9月2日は大雨の影響で、大阪、神戸方面から城崎に向かう特急電車が夕方まで運休していたことが分かった。片道約3時間かかるため夕方から日帰りするのは困難だが、野々村氏は1日の記者会見で「出張は全て日帰り」と説明している。
UR住宅を目的外使用。政治団体事務所に。自宅、契約違反で調査へ[編集]
兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属、西宮市選出=が政務活動費で不自然な支出を繰り返した問題で、野々村氏が代表を務める政治団体が、都市再生機構(UR)の管理する西宮市内の賃貸住宅にある自宅をURとの契約に反し、事務所として不正使用していた疑いがあることが分かった。
同団体は平成24年、事務所費100万円を計上。UR側は事務所としての使用は禁じており、「野々村氏にヒアリングし、是正を求めるかどうか判断する」としている。
政治団体は、「西宮維新の会」から名称変更した「西宮希望の女神」。現在は「地域政党最後の希望」に変更している。兵庫県選管などによると、同団体は平成23年2月に設立。同年4月から野々村氏が代表を務め、事務所は設立当初から自宅であるURの一室に置かれていた。
UR側によると、この部屋は使用目的が居住用に限られており、政治団体の事務所として使用することは「目的外の使用」で契約違反にあたる。団体側から事務所として使うなどの届け出はなかったという。
また、同団体が県選管に提出した24年分の政治資金収支報告書の要旨によると、同団体が支出した299万5000円のうち、100万円を事務所費に充てたと記載。事務所費は家賃や電話代、切手代など事務所の維持に必要とされる経費だが、具体的な支出項目の記載は義務づけられておらず、具体的に何に使われたかは不明となっている。
政治資金問題に詳しい神戸学院大法科大学院の上脇博之教授(憲法学)は「そもそも政治団体としての実態が不透明。野々村氏本人が団体の会計帳簿などを公開し、説明責任を果たすべきだ」と話している
号泣県議、JR特急料金のトラップにはまる[編集]
政務活動費疑惑に揺れる、兵庫県の野々村竜太郎県議(47)が、過去3年間に領収書ゼロで申請した計345回(約800万円)の出張のうち、議員1年目の2011年度は新幹線代などを全てグリーン車ではなく、普通車料金で申請していたことが分かった。
殊勝な態度…という話ではなく、JR特急の普通指定席の運賃は繁忙期・閑散期で料金が変動するはずが、野々村氏は年間を通じ同じ料金で申請。新たな疑念が浮上した。
野々村氏は2013年度は年間195回の不自然出張を、全てグリーン車料金で申請。「降りてすぐ元気いっぱい活動するため」と説明したが、鉄道ファンからは料金面から疑惑を崩せないかとの指摘もあがっていた。
しかしJRのホームページなどによると、グリーン席の料金は年間を通じて同じ。料金面からの“攻略”は難しそうに映ったが、デイリースポーツが過去の収支報告書を解析したところ、2011年度に関しては、全て普通車指定席の料金で申請していたことが判明。
JR特急の普通指定料金は、年間に繁忙期、通常期、閑散期の3パターンあり、最大400円の差がある。釈明会見で、野々村氏は現地で自分が実際に支払った支払った額面を申請している旨の主張をしており、矛盾が生じた格好だ。
野々村氏は、2011年度当時は兵庫・城崎温泉などへの県内遠征はゼロ。“県外派”で、東京、福岡、広島、石川などへの97回の日帰り出張を申請している。
なお、出張とは異なるが、野々村氏は2013年度に管外調査として、自宅・西宮市~JR京都駅往復(通常1660円)区間で9500円を計2回計上していることも判明した。
野々村氏、再調査要請「県庁に行きたくない」、出張経路「記憶にない」、データ「PCから削除した」[編集]
2014年7月11日午後にも辞職する意向を固めたとみられる兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属、西宮市選出=が、問題となった日帰り出張の経路については「記憶にない」と釈明し、目的地や活動内容などのデータは「パソコンから削除した」と話していることが分かった。
議会事務局や関係者によると、議会によるこれまでの再調査で「県庁に行きたくない」と申し入れたため、神戸市内の別施設で面会していたという。
JR西日本や切手を購入した金券ショップにも確認を求めたが、個人情報を理由に販売履歴などは閲覧できなかった。疑惑がある政務費については返納の意向を示しているという。
一連の問題では、最大会派の自民党から「議員じゃなくても説明はできる。政務費問題と号泣会見は、兵庫県議会基本条例に抵触しており即刻辞職すべきだ」との意見が出ていた。
野々村氏の政務活動費問題をめぐっては、市民オンブズマンが住民監査請求や刑事告発を検討しており、今後刑事事件に発展する可能性がある。
昼前に県庁、夕方も県庁。東京出張できるのか[編集]
野々村氏 平成24年5月昼前に郵便物発送 夕方に控室に
政務活動費で不自然な支出を繰り返していた野々村竜太郎元兵庫県議(47)が平成24年に東京に出張したとしている当日、午前中に県庁内で郵便物を発送し、夕方には県庁内の議員控室にいたとする記録が残っていたことが、収支報告書や登庁記録から分かった。
野々村氏は記者会見や議会の再調査で出張は面会のためだったと主張。しかし、記録に基づけば出張先での滞在時間はほとんどない。
収支報告書には、野々村氏が24年5月28日にJRなどを使い同県西宮市の自宅と東京都を往復したと記載。同日午前11時54分に県庁内の郵便局から郵便物1通を発送した領収書も添付していた。
議会事務局の記録では、事務局職員が同日午後5時15分の退庁時、控室にいた野々村氏に戸締まりのため鍵を渡していた。
簡単に認められたので続けた(2014年9月)[編集]
政務活動費の不自然な支出が指摘されている元兵庫県議会議員が、ウソの収支報告書を提出したことについて「簡単に認められたので続けた」などと警察に話していることがわかった。
野々村竜太郎・元県議(48)は、警察の調べに対し、約3年間で345回繰り返した日帰り出張は大半がカラ出張で、受け取った政務活動費約1800万円のうちのほとんどが不正支出であることを認めている。
警察のその後の調べで、野々村元県議は初当選した2011年度のウソの収支報告書を議会事務局に提出したことについて、「簡単に認められたので翌年度以降も続けた。虚偽の金額も増やしてしまった」と説明していることが、新たにわかった。
また、「一度受け取った金なので、返したくなかった」とも話していて、警察は詐欺などの容疑で書類送検する方向で調べている。