花ざかりの君たちへ
『花ざかりの君たちへ』(はなざかりのきみたちへ)は、中条比紗也による漫画作品。『花君(はなきみ)』の愛称で親しまれる。
概要[編集]
『花とゆめ』で1996年から2004年18号まで連載されていた。単行本は全23巻が発売され、累計1500万部(2007年8月現在)の売り上げ。2007年の日本でのドラマ化を期に愛蔵版(全12巻)も発売。最終巻には連載終了後に発表された花君の読み切りも収録される。また、「花とゆめ」2007年18号において約3年ぶりに特別読み切りとして復活、掲載された。
2007年7月3日から同年9月18日まで、フジテレビ系列にてテレビドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』が放送された。
あらすじ[編集]
アメリカ育ちの少女・芦屋瑞稀は憧れのハイジャンパー・佐野泉に会いたい一心で、単身米国から帰国。泉の通う私立の男子高校・桜咲(おうさか)学園に男装して転入を果たす。運命か偶然か、泉と同じクラスになり、そればかりか寮でも相部屋になって満願成就の瑞稀だったが、狼の園に子羊一匹…。にぎやかで個性的な寮生に囲まれた学園生活は楽しいながらもドキドキのハプニングの連続。しかし最大のハプニングは、泉が高跳びをやめていたことだった…。
登場人物[編集]
殆どの登場人物の苗字または名前は大阪府、兵庫県、京都府の地名・駅名に由来する。なお、文中の「声」はCDドラマの物である。
第二寮[編集]
- 芦屋瑞稀(あしや みずき)声・桑島法子
- 主人公。お転婆な性格だが、可愛いので男子に人気が高い。1990年5月2日生まれ。佐野泉の走り高跳びに憧れてアメリカから日本の桜咲学園(男子校)へ入学し、その泉と同室で生活する事になる。高い運動神経を持ち、その実力は学内でもトップクラスである。特に走りにおいては中津を抜いて校内1位。精神と身体を共に鍛えるために後に空手部に仮入部する。しかし、かなりの天然なので女だとバレそうになる事が度々ある。佐野がそれに気付いている事は知らず、いつしか恋心を抱く。佐野、中津、難波と共に新しいブランドのモデルもやった事がある。そこのコネでバイトもする。因みに1巻の終了時点で佐野泉と梅田北斗に女である事がばれているが(前者に関しては瑞稀は気付いていない)、実はもう一人、瑞稀が女である事実に気付いている人物がいたが瑞稀本人は知らないままである。
- 名前は兵庫県芦屋市・芦屋駅(JR・阪神)から取られている。また、「瑞稀」という下の名前は作者友人の子供より拝借。(単行本 第2巻47頁参照)
- イメージフラワーはデイジー。
- 佐野泉(さの いずみ)声・私市淳
- 瑞稀の憧れの走り高跳びの選手。寮でも同室で、さばけた性格の瑞稀をあるハプニングから、いち早く女と気づく(おかげで天然な彼女に代わって色々と精神をすり減らしている)。しかし、本人には気付いた事を告白していない。札幌出身。甘い物は元からあまり好きではなかったが、祖母に毎日ぼたもちをふるまわれた事がきっかけで更に嫌いになり、極端に甘い物を見ると意識が飛ぶ事もある。父親とは高飛びで衝突したために仲が悪い。札幌に弟の森(しん)がいる。勉強は全ての教科において優秀で、高校の奨学生でもある(英語に至ってはネイティブスピードでついていける)。が、酒類を飲むとキス魔になるという一面も。また、風呂好きという意外な一面があり、アメリカの瑞稀の実家に行った際にその家の風呂が総檜だと聞き、瑞稀の父親と熱く語り合った事もある。段々と瑞稀に恋愛感情を抱いていく。
- 名前は大阪府泉佐野市・泉佐野駅(南海線)からと、連載当時に人気があったジャニーズJr.の佐野瑞樹から取っている。(単行本 第1巻107頁参照)
- イメージフラワーはカラー。
- 中津秀一(なかつ しゅういち)声・森久保祥太郎
- 大阪出身で、関西弁を話す。瑞稀が女という事は知らないが、彼女を好きになってしまう。サッカー推薦で入学した為、もちろんサッカー部に所属しており、「グラウンドの若き獅子」「燃える若獅子」とも言われる程である。将来の夢もサッカー選手。一度は練習試合で対戦した高校の女子生徒・今池こまりから告白されて付き合っていた事もあったが、瑞稀の事で思いつめてしまい、交際は破局を迎えている。それと同時に寮生の面前で瑞稀に告白した。あるハプニングがきっかけで瑞稀が女という事実を知ってしまった。学校の近くのお好み焼き屋の常連でもある。瑞稀の友人のジュリアとは犬猿の仲。
- なお、出身地については、原作とテレビドラマ版で設定が異なる。
- 名前は大阪市北区中津・中津駅(阪急・地下鉄御堂筋線)から取られている。
- イメージフラワーはひまわり。
- 難波南(なんば みなみ)声・三木眞一郎
- 瑞稀らが生活する第二寮の頼れる寮長。第一、第三寮長とは何かと張り合っている。女好きでかなりのチャラ男だが、ファンも多い、苦い恋の経験がある。伊緒の息子で、保健医の梅田北斗とは叔父と甥の関係。また、後輩の中央千里からも好かれている。
- 名前は大阪市中央区難波・難波駅(地下鉄御堂筋線・地下鉄四つ橋線・地下鉄千日前線・南海・JR・近鉄)と周辺地域の通称「ミナミ」から取られている。
- イメージフラワーはデンファレ。
- 萱島大樹(かやしま たいき)声・伊藤健太郎
- 中津のルームメイト。冷静な性格。霊感が非常に強く、霊を視認し交信する事が出来る。時々人間離れした術を見せる事もある(自分の周囲に霊によるバリアを張る・結界を展開するなど)。持ち霊はポチとタマ。人のオーラを見て心を読み取る事も出来、度々中津のオーラ実況をしている。わりとズボラなところがあり、オーラの数で頭数を数えている。男と女ではオーラが違うらしい。その為、最初(転入してきた日)から瑞稀が女だと知っていた。ヨガやボウリングの腕前はかなりのもの。学力は佐野泉と同レベルで、将来は大学で民俗学を専攻したいらしい(恐山で修行とも言っていた)。第三寮の少年陰陽師・一条戻からは一方的にライバル視されているが、彼自身の霊的能力は皆無に等しい。初めての友達と呼べる友達は中津(その経緯は、彼が主人公の後の番外編の中で明かされる)。そのためか、彼の相談に乗ったり、落ち込んでいる彼を励ましたりと、からかう反面、優しいところもある。
- 名前は大阪府門真市と寝屋川市にまたがる萱島駅(京阪本線)とプラットホームを貫く楠の大樹から取られている。
- イメージフラワーはリンドウ。
- 関目京悟(せきめ きょうご)
- 野江のルームメイト。陸上部員で長距離をしている。このグループのメンバーではかなり普通(まとも)の人間。最終回後の番外編で彼女とできちゃった結婚をしている。
- 名前は大阪市城東区・関目駅(京阪本線・地下鉄今里筋線・地下鉄谷町線)から取られている。
- イメージフラワーはグラジオラス。
- 中央千里(なかお せんり)声・手塚ちはる
- 「乙女系」美少年。1年の時「ミス桜咲」に輝く。南に一方的に付きまとっているが、ゲイではないようだ。「乙女系」であるためか、女性社会に関して相当な知識を持っている。友人にはそれなりに優しいが、敵とみなした相手には執拗なまでに攻撃を仕掛ける事がある。自分が可愛い事がわかっているため、双璧の瑞稀には激しいライバル心を持つ。性格は不器用。
- 名前は大阪府豊中市・千里中央駅(せんりちゅうおう、北大阪急行・大阪モノレール)から取られている。
- イメージフラワーはダリア。
- 野江伸二(のえ しんじ)声・吉野裕行
- 関目のルームメイト。裁縫が得意で、彼女にコスプレ用の衣装を作ったこともある。漫研部員なので、アニメや漫画の話が得意。逆に怪談話は苦手で、よく萱島に怖がらされている。
- 名前は大阪市城東区・野江駅(京阪本線・地下鉄谷町線)から取られている。
- イメージフラワーはパンジー。
第一寮[編集]
- 天王寺恵(てんのうじ めぐみ)声・森川智之
- 第一寮の寮長。空手部主将でもある。根っからの体育会系で、性格も正にその通りの不器用なものである。しかし後輩からの信頼は厚い。1歳年下の許婚・尼崎カンナがいる。
- 名前は天王寺駅(大阪市天王寺区、JR線・地下鉄御堂筋線・谷町線)から取られている。
- イメージフラワーは芙蓉。
- 九条威月(くじょう いつき)声・置鮎龍太郎
- 天王寺の親友。「菩薩の九条」とも「修羅の九条」とも呼ばれ、後輩からはかなり恐れられている。風呂での彼による背中流しは、たわしで力いっぱい擦られる(門真は別)。趣味は瞑想。空手部副主将であり、瑞稀に空手を教えている。門真を気に入っている。天王寺とは、「メグちゃん」と呼ぶほどの仲(本人は嫌がっている)。
- 名前は大阪市西区、地下鉄中央線の九条駅から取られているが、「九条駅」は近いところで京都市と奈良県にもある。
- 余談だが、上記の「九条駅」すべてに近鉄の列車が乗り入れている。大和西大寺駅も参照。
- イメージフラワーはアヤメ。
- 門真将太郎(かどま しょうたろう)声・今井由香
- 学年は泉たちの1つ下。とある事件がきっかけで瑞稀らと親しくなる。見た目がとても可愛らしいが、そこは第一寮生なので「押忍!」や「―ッス」など男らしい言葉も使う。密かに腹筋が割れない事を気にしていた。九条からは大事にされているらしい。
- 名前は門真市駅(大阪府門真市、京阪本線・大阪モノレール)から取られている。
- イメージフラワーはチューリップ。
- 北花田剛(きたはなだ たけし)
- 空手部四天王の一人。名前は公式サイトの企画内で急遽付けられた。
- 名前は北花田駅(堺市北区、地下鉄御堂筋線)から取られている。
- 枚方菊之助(ひらかた きくのすけ)
- 門真将太郎と同室で、彼の勧めにより空手部に入部。
- 名前は枚方市駅(大阪府枚方市、京阪線)と枚方公園駅前にあるひらかたパークの名物だった大菊人形展から取られている。
- 嵯峨和真(さが かずま)
- テニス部鬼主将にして有力選手。自称「未来のウィンブルドン覇者」。
- 名前は京都市右京区の観光地・嵯峨野から取られている。ちなみにここの最寄り駅で「嵯峨」を含むのは、 嵯峨嵐山駅(嵯峨野線)・嵐電嵯峨駅(京福電気鉄道嵐山本線)・トロッコ嵯峨駅(嵯峨野観光鉄道)。
第三寮[編集]
- 姫島正夫(ひめじま まさお)声:子安武人
- 個性的な寮生が数多く入寮している第三寮の寮長。金髪ロングヘアー。正夫という名を嫌い、オスカー・M・姫島と自称している自惚れ屋。双子の弟(良夫・光夫)がおり、彼らもまた正夫と同様、もうひとつの名前(詩音・庵莉)を使用している。3兄弟とも美しいが、両親は至って普通。ドイツ語が得意。演劇部。因みに原秋葉のファン。演劇で数々の賞の受賞経験あり。花屋敷ひばりとは犬猿の仲。
- 名前は姫島駅(阪神線、大阪市西淀川区)から取られている。
- イメージフラワーは深紅の薔薇。
- 声優・子安武人の声からイメージして作られたキャラクターである(コミックス収録のCDドラマアフレコレポート参照)
- 八尾誠一郎(やお せいいちろう)
- バンド部員で担当はベース。ヴィジュアル系なのでメイクをしている。聖ブロッサムに彼女がいる。
- 名前はJR八尾・近鉄八尾駅(ともに大阪府八尾市)から取られている。
- 日本橋渉(にほんばし わたる)
- 写真部の根暗なカメラ小僧。オタク。スクープ写真や学園内でのアイドル写真を売りさばいている。
- 実はミスコンに優勝している。
- 名前は日本橋(大阪市中央区)から取られたもので、もとの地名・駅名はにっぽんばしだが、苗字はにほんばしとなっている。この地域には、地下鉄千日前線・堺筋線と近鉄奈良線の駅がある。
- ちなみに、日本橋周辺は秋葉原と並ぶ日本有数の電気街となっており、「東のアキバ、西のポンバシ」と言われる。後述する原秋葉もカメラマンである。
- 一条戻(いちじょう もどる)
- 前鬼、後鬼という名のフェレットのような霊獣のお陰で呪術が使える自称「平成の陰陽師」。萱島大樹をライバル視しているが相手にされていない。
- 名前は京都市上京区を流れる堀川にかかっている、一条戻橋から取られている。
- 河内森尚(かわちもり ひさし)
- 踊りながら花を活ける華道流派、交野(かたの)流の家元。あだ名も家元。合同ダンスパーティでは女性パートを踊った。
- 名前は河内森駅(大阪府交野市、京阪交野線)、流派は河内森駅のある「交野市」から取られている。
聖ブロッサム女学院[編集]
- 梅田里緒(うめだ りお)
- 北斗の妹。南からすれば彼女は叔母にあたるが、彼女の方が南よりも年下であるがゆえに、本人はあまりそのことを快く思っていないようである。瑞稀が佐野を好きだと気付くが、兄がゲイ故に、瑞稀らの事も勘違いした上で色々と協力してくれている。
- 花屋敷ひばり(はなやしき ひばり)
- 生徒会長で演劇部所属。姫島正夫とは仲が悪い。
- 名前は雲雀丘花屋敷駅(兵庫県宝塚市、阪急線)から取られている。
- 尼崎カンナ(あまがさき かんな)
- 生徒会役員を務める。天王寺とは親が決めた許婚であるが、合同ダンスパーティでベストカップル賞を貰うなど、ラブラブである。
- 名前は尼崎駅(兵庫県尼崎市、JR・阪神)から取られている。
- 阿倍野エリカ(あべの えりか)
- 野江の彼女。コスプレイヤーで声優志望。
- 名前は阿倍野駅(大阪市阿倍野区、地下鉄谷町線・阪堺上町線)から取られている。
- 岸里樹里(きしのさと じゅり)
- 合同ダンスパーティでクイーンになりたいが為に実行委員を務めた。瑞稀ら女性パートを務める桜咲学園の男子に嫌がらせをした。
- 名前は岸里駅(大阪市西成区、地下鉄四つ橋線)から取られている。
- 鬼島朱奈(きじま しゅな)
- 里緒の親友。梅田北斗の想い人・鬼島綾市の妹。同作者の『夢みる葉っぱ』という作品に登場する。
- 名前は大阪市福島区の古代の地名・餓鬼島から取られている。
- 神戸夢美(かんべ ゆめみ)
- 八尾の彼女でロックが好き。
- 名前はJR神戸・神戸高速線高速神戸駅(ともに兵庫県神戸市中央区)または、近鉄・伊賀鉄道線伊賀神戸駅(三重県伊賀市)から取られている。読み方は前者がこうべ、後者がかんべである。
その他[編集]
- 梅田北斗(うめだ ほくと) 声:一条和矢
- 桜咲高校の第二保健医。ゲイ。保健室などで瑞稀がその現場を目撃する事も少なくない。口が悪くて面倒くさがりだが、腕はいい。南の叔父で「叔父貴」と呼ばれている。いち早く瑞稀が女だと見抜くが、協力する。原秋葉に慕われているが、本人は必死で逃げている。姉の伊緒が大の苦手。
- 名前は梅田駅(大阪市北区梅田、阪急線・阪神線・地下鉄御堂筋線・地下鉄谷町線・地下鉄四つ橋線)と周辺地域の通称「キタ」から取られている。ちなみに梅田には「らーめん 北斗」というラーメン店もある。
- イメージフラワーはアンスリウム。
- 原秋葉(はら あきは) 声:中原茂
- プロの写真家で、様々な賞の受賞歴を持つ世界的に有名な人物。北斗の高校時代の後輩。男女問わず恋愛対象にする、いわゆる両刀で北斗になついているが、かつてはメイクアーティスト・恵比寿と結婚していたことがあった。ちなみに超甘党で、朝食としてあんこそのものを鍋食いしたりもしている。
- 名前は秋葉原駅(東京都千代田区、JR線・地下鉄日比谷線・つくばエクスプレス線)から取られている。余談だが、秋葉原と前述の大阪・日本橋は共に電気街として有名である。
- 難波伊緒(なんば いお)
- 北斗・里緒の姉で、難波南の母。ある事がきっかけで瑞稀が女である事実を知るが、瑞稀に協力する。アパレルメーカー社長夫人の立場にあるので、瑞稀が手に入れにくい物を仕入れてきてくれる。副業でペンションも経営している。
- ジュリア・マックスウェル
- 瑞稀の幼馴染。一時期は桜咲学園の近くにある聖ブロッサム女学院に留学していた。日本語も相当出来るが、時代劇や任侠物を見て覚えたので標準語よりも土佐弁が得意。佐野が瑞稀が女だと見抜いている事に鋭く気がついた。中津とは瑞稀の取り合いによって犬猿の仲。難波にしつこく追い回されて、殴った事もある。
- 静稀・C・芦屋(しずき・クロード・あしや)
- 瑞稀の異母兄。日本名だが外見は実母似で金髪の外国人。妹を極度に大事にしており、男子校に入学した瑞稀を強引に連れ戻そうとした。ゲイが嫌いで、ゲイに触られると何かを感じ取る。中津からはチアリさんと呼ばれている(クロード・チアリからとった)。
- 佐野森(さの しん)
- 佐野泉の1コ下の弟。兄と同じく走り高跳びの選手。北海道にある北海 堂山高校所属の超大型ルーキーと言われている。中学進学と同時に家を出て東京にある義母・みどりの実家に一人勝手に行った兄・泉に反感を持っていたが、瑞稀がきっかけで仲のよい兄弟に戻る。食べ物の好き嫌いは多い。兄と違って甘党だがハチミツは苦手。幼い時に亡くなった実母・美沙の記憶があまりない。一時反発していたが基本的に兄ちゃんっ子。
- イメージフラワーはバビアナ。
- ギルバート・ラング
- 瑞稀が家出をした時の恩人で、登山家。瑞稀の初恋の相手でもある。佐野と中津がアメリカに来たときにうまく瑞稀をフォローしていた。
- 今池こまり(いまいけ こまり)
- 原作では菜吾八(なごや)高校、ドラマ版では聖ブロッサム学園の女生徒。一時は中津と恋人同士だった事があるが、最後は破局した。
- 名前は愛知県名古屋市千種区にある地下鉄東山線・桜通線の今池駅から取られているが、大阪府大阪市西成区にも同名の阪堺電車の駅が存在する。
- 神楽坂真言(かぐらざか まこと)
- 桃郷(とうきょう)学院の生徒で男子高校高跳び界の現トップ。中学の時に佐野に負けて以来佐野をライバル視していたが、佐野が勝ち逃げしたまま怪我で引退したのが気に入らず色々とつっかかっていたが、本心では誰よりも佐野の復帰を願っていた。ゴーマンな態度が鼻につく時もあるが素は単純でお人好し。佐野と瑞稀の仲を誤解していて二人はホモだと思い込んでいる。実家はお寺。年上のお姉さま系が好き。
- 名前は神楽坂駅(東京都新宿区、東京メトロ東西線・都営大江戸線)から取られている。
- イメージフラワーはハイビスカス。
- 田辺可南子(たなべ かなこ)
- 難波南の元家庭教師だったが、ある日行方をくらましてしまう。このことがきっかけで、難波南は女好きになったという。
- 名前は田辺駅(大阪市東住吉区、地下鉄谷町線)から取られている。「田辺」は阿倍野区・東住吉区にまたがる地名。
台湾ドラマ版「花樣少年少女」[編集]
2006年11月、「花樣少年少女」という題名で台湾で実写ドラマ化され、大ヒット。2006年度(1~12月)北京語ドラマ最高視聴率と平均視聴率で1位を獲得している。 台湾では元々「偷偷愛著你愉(・は愉の左が人偏になるものが2回。直訳すると「忍んであなたを愛している」になる)」と言うタイトルでコミックスが発売されていたが、ドラマ化に辺りすでに同タイトルのドラマがあったために改名され、同時にコミックスの方も改名された。 舞台になっているのは「櫻開學院」と言う名の学校だが、台湾のドラマ事情に合わせ高校ではなく大学になっている。
キャスト[編集]
- 梁思南<難波南>:唐禹哲
- 梅田(メイ・ティエン)先生<梅田北斗>:唐治平
- 王天寺(ワン・ティエンスー)<天王寺恵>:金寶三
- 關日輝(クアン・リーフイ)<関目京悟>:謝正浩
- 江野伸<野江伸二>:陳文翔
- 司馬樹(ツーマー・シュー)<萱島大樹>:阿chord
- 李承央<中央千里>:楊皓惟
- 盧静希<芦屋静稀>:林俊傑
- 申樂<神楽坂 真言>:阮經天
- 元秋葉(ユアン・シュウイエ)<原秋葉>:Duncan
- 呉婉絹<烏丸絹子>:高伊玲
テレビドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』[編集]
『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(はなざかりのきみたちへ イケメンパラダイス)は2007年7月3日から9月18日まで、フジテレビ系列で毎週火曜日21:00 - 21:54(JST)に放映された連続テレビドラマ。初回(2007年7月3日)は放送時間を10分延長し、21:00 - 22:04まで放送。最終回(2007年9月18日)は2時間スペシャルとなり、21:00 - 22:48まで放送された。全12回。またこの枠で最終回を2時間スペシャルで放送するのは『WATER BOYS2』以来となる。 なお、系列外局の青森放送では2007年10月6日から毎週土曜日12:00-12:55、テレビ山口では2007年12月3日から毎週月曜日24:40-25:35で放送されている。
ドラマ版の愛称は『イケパラ』『花ざかり』など。他にも、佐野泉役の小栗旬や中津秀一役の生田斗真らが、このドラマに対し『りの君』という愛称をつけている。
フジテレビや関西テレビでは、ドラマ放送中の8月中旬からすでに月 - 金曜日15時台から一部再放送された。さらに、最終回当日(2007年9月18日)15:00 - 15:58には事前番組として「最終回直前 緊急生放送スペシャル」が放送され、台湾版『花樣少年少女』の佐野役:呉尊(飛輪海)と中津役 :汪東城(飛輪海)からメッセージが送られた。また、DVD-BOX(販売:ポニーキャニオン)の発売にあわせ、フジテレビや関西テレビでは12月24日から27日に再放送を行い、東海テレビなど全国でも年末や新年を中心に再放送された。
第54回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の最優秀作品賞、最優秀主演女優賞(堀北真希)、最優秀助演男優賞(生田斗真)の三部門を受賞。
キャスト[編集]
第二寮[編集]
- 芦屋瑞稀 - 堀北真希
- 佐野泉 - 小栗旬
- 中津秀一 - 生田斗真(ジャニーズJr.)
- 難波南 - 水嶋ヒロ
- 萱島大樹 - 山本裕典
- 関目京悟 - 岡田将生
- 中央千里 - 木村了
- 嵯峨和真 - 溝端淳平(JB5)
- 野江伸二 - 五十嵐隼士(D-BOYS)
- 京橋新 - 崎本大海(PureBOYS)
- 淀屋橋太壱 - 千代将太
- 嵐山譲 - 田島亮
- 淡輪恭一 - 標永久(JB5)
- 高井田睦 - 岡田光
- 上新庄樹 - 池田純(JB5)
- 上野芝奏太 - 鈴木康太
- 水無瀬学人 - 柴崎佳佑(現・柴崎佳祐)
第一寮[編集]
- 天王寺恵 - 石垣佑磨
- 大国町光臣 - 高橋光臣
- 北花田航平 - 武田航平(PureBOYS)
- 明石総一郎 - 鈴木亮平
- 帝塚山翔太 - 佐藤雄一(PureBOYS)
- 七道宗磨 - 西山宗佑
- 御殿山左京 - 早川諒
- 石切寛人 - 萩原達也
- 正雀漣 - 松下幸司
第三寮[編集]
- 姫島正夫(オスカー・M・姫島) - 姜暢雄
- 八尾光 - 加藤慶祐(PureBOYS)
- 今宮昇 - 渡辺俊彦
- 四条春樹 - 高橋優太
- 樟葉淳之介 - 松田祥一
- 西院司 - 宮田直樹
- 扇町太陽 - 古原靖久
- 貝塚こうへい - 尾嶋直哉
- 帷子ノ辻健 - 中田祐矢
- 香里園源治 - 川上祐
桃郷学院[編集]
- 神楽坂真言 - 城田優(D-BOYS)
聖ブロッサム学園[編集]
教員[編集]
その他[編集]
- 原秋葉 - 紺野まひる
- 芦屋静稀 - 岡田義徳
- 芦屋拓見 - 山崎一
- 芦屋英子 - 筒井真理子
- 難波伊緒 - 森口瑤子
- 田辺可南子 - 原田夏希
- 裕次郎 - 犬(ゴールデン・レトリバーのベス)
- 佐野森 - 大東俊介
- 佐野岳彦 - 杉本哲太
- ナレーション:森山周一郎
- 番宣ナレーター:福山潤
キャスティングについて[編集]
- 本作では2000年代の特撮ヒーロー作品の出演者が多く起用されている(ただし、加藤、武田、古原は本作放送後の特撮ヒーロー作品に出演。山口はゲスト出演)。
- 姜暢雄、水嶋ヒロ、山本裕典、高橋光臣、五十嵐隼士、山口翔悟、加藤慶祐、武田航平、古原靖久
- ジュノン・スーパーボーイ・コンテストの入賞者も多く見られる。
- 姜暢雄、西山宗佑、武田航平、木村了、山本裕典、溝端淳平、池田純、高橋優太、標永久
楽曲[編集]
- 作詞・作曲:矢嶋良介 編曲:葉山たけし
- オープニングテーマ:ORANGE RANGE 『イケナイ太陽』 (gr8! records)
- 作詞・作曲・編曲:ORANGE RANGE
スタッフ[編集]
- 原作:「花ざかりの君たちへ」(中条比紗也/白泉社『花とゆめ』)
- 脚本:武藤将吾
- 脚本協力:山浦雅大(第8話、第10話)
- 企画:後藤博幸
- プロデュース:森安彩
- 演出:松田秀知、都築淳一、佐藤源太
- 演出補:佐藤さやか、鈴村展弘ほか
- スケジュール:徳市敏之
- 音楽:河野伸、高見優
- 音楽プロデュース:志田博英
- 制作:フジテレビ・共同テレビ
原作との主な相違点[編集]
- 佐野泉が高飛びを辞めるきっかけはアメリカで芦屋瑞稀を助けて怪我をした事が原因とされたが、原作では中学時のマネージャーをかばった事が原因である。
- 桜咲学園がイケメンぞろいの学校という設定である。
- 原作と多少異なる企画が開催されたり、原作に無い事件(マラソン大会など)が起きたりしている。
- 原作では各寮ごとに違うクラスだったが、ドラマは他の寮と一緒である。
- 原作と違い、中津秀一は関西出身者という設定にはなっていないため、中津のセリフは関西弁ではなくすべて標準語。
- 原秋葉が男性から女性(紺野まひる)になっている。
- 梅田北斗の年齢が37歳(原作では27歳)になっている。
ロケ地[編集]
- 表道側のトンネルの上の文字「CHATEAU D.KAMIYA」の上から板で「OHSAKAGAKUEN」と書き換えられている。
- グラウンド:龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド(龍ケ崎市)
- 病棟内:つくばセントラル病院(牛久市)
- その他流通経済大学等が利用された。
その他[編集]
- 第5話の次回予告で中央が「あなたに逢いたくて」と言うシーンがあったが、実際にはそのシーンはオンエアされなかった。
- 第8話で、秋葉が「an・an」のイケメン特集に掲載するために撮影した瑞稀・佐野・中津・難波の写真が、2007年8月10日に発売された同誌の1573号「超最新版!血液型でわかる本当のあなた」でメインキャストによる血液型トークのページに掲載された。また第8話及び第9話の冒頭で、この号の「an・an」が登場している[1]。
- 秋葉の使用するカメラが当初のニコン製一眼レフカメラからソニー製一眼レフカメラ(α100)に変わっている。また、食堂に設置されている自販機側面のロゴもCOMO(フジパンの関連会社)からフジパンに差し替えられている。
- ジャニーズ事務所の肖像権の管理の都合上、公式ホームページの相関図の生田の写真は漫画の中津の絵になっている。また、各出演者の直筆メッセージを掲載するページにおいても、生田の部分についてはテキストに差し替えられている。ただサウンドトラックの販売元のエイベックスのホームページの中のサウンドトラック紹介欄には生田が他の堀北や小栗ら生徒役の俳優達と一緒に映っているジャケット写真が掲載されている。
- 第10話のみエンドロール(ロールテロップ)が画面下を右方から左方へ横スクロールする形式であった。他の回は画面右側を下方から上方へ向かって縦スクロールする形式である。(第1話〜第9話、第11話が前述の形式である)なお、最終回は今までのエンディング映像が使用されず、ドラマ本編に内包される形で画面下に横スクロールする形式で流れた。その理由は未だ明らかになっていない。
- このドラマの撮影に当たり堀北は男子学生の役で下着の線が見えるのは不自然だという理由で下着を付けずに撮影に臨んだ。(乳首が透けるのを防止するためニップレスは着用した)
放送日・サブタイトル・視聴率[編集]
各話 | 放送日 | サブタイトル | 視聴率 |
---|---|---|---|
第1話 | 2007年7月3日 | 禁断の男子寮突入 | 15.9% |
第2話 | 2007年7月10日 | イケナイkiss | 16.8% |
第3話 | 2007年7月17日 | 猟奇的なアニキ! | 16.5% |
第4話 | 2007年7月24日 | アブナイ3人部屋 | 16.6% |
第5話 | 2007年7月31日 | イケナイ海岸物語 | 15.3% |
第6話 | 2007年8月7日 | 大波乱の恋始まる | 14.7% |
第7話 | 2007年8月14日 | 突然のベッドイン | 14.7% |
第8話 | 2007年8月21日 | オレは瑞稀が好き | 17.5% |
第9話 | 2007年8月28日 | バレた! | 18.2% |
第10話 | 2007年9月4日 | オレにしとけよ! | 17.8% |
第11話 | 2007年9月11日 | お前のために跳ぶ | 19.5% |
最終話 | 2007年9月18日 | オレたちが守る! | 21.0% |
※平均視聴率17.04%[2](視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)
※瞬間最高視聴率は2007年9月18日22時11分に記録した23.1%
ソフトウェア[編集]
書籍[編集]
- 写真集
- 「花ざかりの君たちへ メイキングブック」(ワニブックス 2007年9月12日)ISBN 978-4-8470-1739-1
- 小説版
- 「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」(幻冬舎 2007年9月13日) ISBN 978-4-3440-1391-9
CD[編集]
- 「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜 オリジナルサウンドトラック」(2007年9月5日 AVCD-23376)
DVD[編集]
販売元はポニーキャニオン
- 「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜 (前編)」(2008年1月9日 PCBC-61121)
- 「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜 (後編)」(2008年2月6日 PCBC-61122)