国分寺市
国分寺市(こくぶんじし)は、東京都の多摩地域にある市である。
目次
地理[編集]
市は東西約5.68km、南北約3.86kmにわたって広がり、大部分が武蔵野段丘の平坦面上である。
市域の大部分を占める高台上の平坦地である武蔵野台地と、国分寺崖線を境に一段低い立川台地、および高台を刻んで流れる野川上流の谷でできている。国分寺崖線は「ハケ」とも呼ばれ、大昔立川台地の形成期に多摩川が武蔵野台地を浸食してできた浸食崖である。上流は武蔵村山市残堀付近から始まり、市内西町5丁目(高さ約5m)、光町1丁目(高さ約11m) 、西元町(高さ約12m)及び東元町1丁目と南町の境(高さ約16m)へと続き、さらに野川の東岸に沿って大田区丸子橋付近まで伸びている。また、「お鷹の道・真姿の池湧水群」(名水百選に選定)と言われる湧水群があり、ハケ下の野川に流れ込んでいる。
海底時代、陸北時代、武蔵野台地形成時代、立川台地形成時代を経て現在の地盤ができ、表土から下へ関東ローム層、砂礫層、そして岩盤(連光寺互層)となる。
隣接自治体[編集]
地域[編集]
東部[編集]
西部[編集]
- 北町(きたまち)一丁目 - 五丁目
- 並木町(なみきちょう)一丁目 - 三丁目
- 新町(しんまち)一丁目 - 三丁目
- 戸倉(とくら)一丁目 - 四丁目
- 富士本(ふじもと)一丁目 - 三丁目
- 西恋ヶ窪(にしこいがくぼ)一丁目 - 四丁目
- 日吉町(ひよしちょう)一丁目 - 四丁目
- 高木町(たかぎちょう)一丁目 - 三丁目
- 光町(ひかりちょう)一丁目 - 三丁目
- 西町(にしまち)一丁目 - 五丁目
南部[編集]
- 南町(みなみちょう)一丁目 - 三丁目
- 泉町(いずみちょう)一丁目 - 三丁目
- 東元町(ひがしもとまち)一丁目 - 四丁目
- 西元町(にしもとまち)一丁目 - 四丁目
- 内藤(ないとう)一丁目 - 二丁目
歴史[編集]
大化の改新後、武蔵国の国府が府中にあり、その府中宿より北上する官道(東山道武蔵路)で当地につながっていた。
年表[編集]
- 1889年 - 国分寺村、恋ヶ窪村、内藤新田、戸倉新田、本多新田、榎戸新田、野中新田六左衛門組、平兵衛新田、中藤新田、上谷保新田の10村および府中宿、本宿村の一部が合併し神奈川県北多摩郡国分寺村が誕生(町村制の施行)。
- 1889年 - 甲武鉄道(現JR中央本線)開通。国分寺駅開業。
- 1893年 - 東京府北多摩郡国分寺村(三多摩の東京府移管)。
- 1894年 - 川越鉄道(現西武国分寺線)開業。
- 1910年 - 東京砂利鉄道(後の国鉄下河原線)開通。
- 1928年 - 多摩湖鉄道(現西武多摩湖線)開業。
- 1940年 - 東京府北多摩郡国分寺町(国分寺村に町制施行)。
- 1943年 - 東京都北多摩郡国分寺町(東京都制施行)。
- 1964年 - 11月3日東京都で14番目の市として国分寺市が誕生(国分寺町に市制施行)。
- 1973年 - 国鉄(当時)武蔵野線開通。西国分寺駅開業。それに伴い下河原線は廃止(廃線)。
地名の由来[編集]
741年に聖武天皇の命により建立された国分寺(武蔵国分寺)がこの地にあったことに由来する。
人口[編集]
600px | |
国分寺市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 国分寺市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 国分寺市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 }} |
国分寺市(に相当する地域)の人口の推移 テンプレート:人口統計/13 | |
総務省統計局 国勢調査より |
昼夜間人口[編集]
2005年の夜間人口(居住者)は115,238人である。市外からの通勤者と通学生および居住者のうちの市内に昼間残留する人口の合計である昼間人口は95,649人で昼は夜の0.83倍の人口となり、夜間に比べて昼の人口は2万人弱ほど減ることになる。平成22年国勢調査によれば、東京都特別区部への通勤率は32.7%である。
通勤者・通学者で見ると市内から市外へ出る通勤者38,106人、市外から市内へ入る通勤者は19.607人と通勤者では市外へ出る通勤者のほうが多く、学生でも市内から市外に出る通学生は7,826人、市外から市内へ入る通学生は6,736人と学生でも昼は市外へ流出する人数のほうが多い[1]。なお、国勢調査では年齢不詳のものが東京都だけで16万人おり、この項の昼夜間人口に関しては年齢不詳の人物は数字に入っていないので数字の間に若干の誤差は生じる。
行政[編集]
市長[編集]
市議会[編集]
- 議長:新海栄一(しんかい えいいち 2013年5月9日就任)
- 議員定数:24人
会派名 | 議席数 | 代表者 |
---|---|---|
自民党・市民クラブ | 8 | 田中政義 |
公明党 | 4 | 木島たかし |
政策市民会議国分寺 | 3 | 及川妙子 |
日本共産党国分寺市議団 | 3 | 幸野おさむ |
国分寺・生活者ネットワーク | 3 | 片畑智子 |
無会派 | 3 |
広域行政[編集]
- 東京都十一市競輪事業組合 - 八王子、武蔵野、青梅、昭島、調布、町田、小金井、小平、日野、東村山、および国分寺市の11市で京王閣競輪を開催している。
- 東京都四市競艇事業組合 - 小平、日野、東村山、および国分寺市の4市で多摩川競艇を開催している。
指定金融機関[編集]
多摩信用金庫(本店・立川市)を指定している。これは、同庫の直接の前身である多摩中央信用金庫を指定していたものを継承したため。
国政・都政[編集]
国政[編集]
衆議院小選挙区選挙では東京19区(小平・国分寺・国立・西東京)に属する。 近年選出の議員は以下のとおり。
- 2014年12月(第47回衆議院議員総選挙)
都政[編集]
国立市とともに北多摩2区に属する。定数は2人。近年選出の議員は以下のとおり。
- 2013年6月
- 高椙健一(自由民主党)
- 山内玲子(東京・生活者ネットワーク)
経済[編集]
産業[編集]
主な産業[編集]
(産業別事業所数上位5位まで。カッコ内は構成比。2001年10月1日現在)
- 卸売・小売業、飲食店 1,478 (45.2%)
- サービス業 1,105 (33.8%)
- 建設業 262 (8.0%)
- 不動産業 169 (5.2%)
- 製造業 126 (3.8%)
産業人口[編集]
(産業別就業者数上位5位まで、単位・人。カッコ内は構成比。2001年10月1日現在)
- サービス業 12,153 (38.6%)
- 卸売・小売業、飲食店 11,853 (37.6%)
- 製造業 2,085 (6.6%)
- 建設業 2,004 (6.4%)
- 不動産業 1,191 (3.8%)
主な事業所[編集]
- 日立製作所 - 中央研究所
- JRグループ
- リオン
- Production I.G
- XEBEC(ジーベック)
- Olympicグループ
商業[編集]
商業施設[編集]
自治体交流[編集]
住宅団地[編集]
- 都市再生機構けやき台第2団地 - 昭和42年 : 国分寺都市計画事業(一団地の住宅施設)
- 西国分寺ゆかり参番街
- 都営住宅武蔵国分寺公園
教育[編集]
小学校[編集]
中学校[編集]
高等学校[編集]
- 都立
- 私立
高等専修学校[編集]
大学[編集]
図書館[編集]
- 市立
- 本多図書館
- 恋ヶ窪図書館
- 光図書館
- もとまち図書館
- 並木図書館
交通・防災[編集]
鉄道[編集]
道路[編集]
- 主要地方道
- 東京都道7号杉並あきる野線(五日市街道)
- 東京都道16号立川所沢線(府中街道)
- 東京都道17号所沢府中線(府中街道)
- 一般都道
- 東京都道133号小川山府中線(国分寺街道)
- 東京都道134号恋ヶ窪新田三鷹線(連雀通り)
- 東京都道145号立川国分寺線(多喜窪通り)
- 東京都道222号国立停車場恋ヶ窪線
バス[編集]
- JR中央本線国分寺駅と羽田空港を結ぶリムジンバスが1日数本出ている。
- JR中央本線国分寺駅南口から京王線府中駅,総合医療センター,小平団地,を結ぶバス路線がある。(京王電鉄バス・京王バス中央)
- JR中央本線国分寺駅北口から小平市回田町,昭和病院,西武新宿線花小金井駅南口を結ぶバス路線がある。(立川バス)
- JR中央本線国分寺駅北口から西武小平営業所,西武新宿線小平駅南口,武蔵野美術大学を結ぶバス路線がある。(西武バス)
- JR中央本線国立駅北口から国分寺市役所、西武国分寺線 恋ヶ窪駅を通るバスがある。「戸倉循環」(立川バス)
- JR中央本線西国分寺駅から総合医療センター,JR南武線 西府駅を結ぶバス路線がある。(京王バス中央・京王電鉄バス)
- コミュニティバスの「ぶんバス」が運行されている。(東元町ルート・日吉町ルート・本多ルート・西町ルートの4系統)。
防災[編集]
国分寺町警察署は1951年に小金井警察署(当時:小金井町警察署)へ統廃合されたため、同署が両市を管轄している。
地域放送[編集]
観光[編集]
名所・旧跡[編集]
- 武蔵国分寺跡・武蔵国分尼寺跡
- 中央鉄道学園跡地
- 市立黒鐘公園
- 東京都立殿ヶ谷戸庭園
- 東京都立武蔵国分寺公園
- お鷹の道・真姿の池湧水群(東京都名勝、名水百選、東京の名湧水57選)
- 万葉植物園
祭・イベント[編集]
- いずみ春の祭典(3月)
- 万葉花まつり(4月)
- 武蔵国分寺薪能(8月)
- 市民文化祭(10月)
- 国分寺まつり(11月)
著名な出身者[編集]
芸能[編集]
- 忌野清志郎(RCサクセション。小学、中学、高校時代に国分寺市在住)
- 加藤慶之(RAG FAIR)
- 小清水亜美(声優)
- 城咲あい(宝塚歌劇団月組娘役)
- 千紘れいか(女優)
- 土屋礼央(RAG FAIR)
- 永池南津子(女優)
スポーツ[編集]
文化[編集]
国分寺を舞台とする作品[編集]
- 野球狂の詩 - 水島新司の人気野球漫画。セ・リーグのプロ野球球団・東京メッツが国分寺球場を本拠地とする(球団、球場は架空)。また彼の作品一球さんにも恋ヶ窪商業という架空の高校が登場する。
- さらば国分寺書店のオババ - 椎名誠のデビュー作。モデルになった国分寺書店は国分寺駅南口を出て左へ100m程度に実在していたものの、現在廃業している。
- バッテリー - かわぐちかいじの野球漫画。主人公海部一樹の出身校が国分寺南高校となっている(高校名は架空)。
- ヤッターマン - 2008年のリメイク版アニメ。ヤッターマンの基地の場所が国分寺市となっている。
- 映画武蔵野夫人[2]
その他[編集]
- ぶんじほたるホッチ - 国分寺市のイメージキャラクター
脚注[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 行政
- 歴史
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