つつじヶ丘駅
つつじヶ丘駅(つつじがおかえき)は、東京都調布市西つつじヶ丘三丁目にある、京王電鉄京王線の駅である。
目次
年表[編集]
- 1913年(大正2年)4月15日 - 甲州街道上に京王電気軌道の金子駅として開業。
- 1927年(昭和2年)12月17日 - 現在地に移転。
- 1944年(昭和19年)5月31日 - 東京急行電鉄(大東急)に併合。同社京王線の駅となる。
- 1948年(昭和23年)6月1日 - 東急から京王帝都電鉄が分離。同社の駅となる
- 1957年(昭和32年)5月15日 - つつじヶ丘駅に改称。同時に2面4線化が行われる。
- 1992年(平成4年)5月28日 - 通勤急行廃止に伴い急行停車駅に格上げ。
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)1月17日 - 南口に新設道路完成。
- 2009年(平成21年) - 2010年着工予定で橋上駅舎化する計画を発表(2009年2月5日19時から滝坂小学校で調布市によって開催された「つつじヶ丘駅地区交通環境改善事業事業概要及び測量説明会」にて明らかにされた)[1][2]。
- 2011年(平成23年)
- 2013年(平成25年)2月22日 - KO 14の駅ナンバリングを導入。
駅構造[編集]
駅舎[編集]
橋上駅舎を持ち、2階部分に改札が設置されている。改札階と北口・南口の地上部および上下線ホーム間を連絡するエレベーターが設置されており、改札階と南口地上および上下線ホームとの間にはエスカレーターも設置されている。トイレは改札内にある。ユニバーサルデザインの一環としての「だれでもトイレ」は新駅舎への移行に際して新設された。
以前は北口が地上に、南口が地下にあった。後者はかつて平日23時、休日22時に閉鎖していた時期があったが、のちに始発から終電までの営業とされた。新駅舎切り替え前は各ホーム間は駅構内の地下道で連絡していた。
地下には北口と南口を結ぶ自由通路「とおりゃんせ」があり、新駅舎供用開始まで南口改札口はそこに接続していた。通路には掲示のためのスペースが用意されており、地元小学校の児童が描いた絵画などを展示している。その通路や近隣の路上ではストリートライブをやる者が出没したことがある。
配線[編集]
島式ホーム2面4線ホームを有する。京王八王子方面に引き上げ線1線があり、新宿方面への始発・終着列車も設定されている。日中は京王八王子方面の各駅停車は後発の区間急行または快速と緩急接続した後、さらに後発の特急または準特急の通過待ちをする。当駅で緩急接続した区間急行または快速は調布で特急または準特急と緩急接続する。逆に新宿方面の各駅停車は特急または準特急の通過待ちをした後、区間急行または快速と緩急接続する。
2012年8月19日から2013年2月22日まで調布駅周辺地下化に伴い、相模原線の調布駅始発・終着電車については調布駅 - 布田駅間の本線上での折り返しが不可能となったため、当駅まで回送の上、当駅3番線で折り返していた。
なお、1957年までは島式ホーム1面2線の配線であったが、千歳烏山駅のホーム有効長延伸による待避線の廃止に伴って配線が変更され、同時に駅名も以前の「金子」から「つつじヶ丘」に改称された。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | ■京王線 | 下り | 調布・橋本・京王八王子・高尾山口方面 | |
3・4 | ■京王線 | 上り | 明大前・笹塚・新宿・都営新宿線方面 | 一部は1番線から発車 |
当駅始発の各駅停車桜上水行最終電車は1番線から発車する。
駅施設[編集]
- 待合室 - 各ホームの京王八王子側に設置。
- 自動体外式除細動器 (AED) - 構内に設置。
- コインロッカー - 改札外南口側に設置。
- タクシー乗り場 - 北口
- 京王リトナードつつじヶ丘 - 2011年11月25日、駅北側に開業。
利用状況[編集]
2013年度の一日平均乗降人員は45,125人であった[3]。近年の乗降人員は下表の通り。
年度 | 一日平均 乗降人員 |
一日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|---|
1955年 | 3,215 | ||
1960年 | 8,743 | ||
1965年 | 25,906 | ||
1970年 | 33,434 | ||
1975年 | 38,746 | ||
1980年 | 42,464 | ||
1985年 | 41,240 | ||
1990年 | 43,797 | 21,682 | [4] |
1991年 | 22,478 | [5] | |
1992年 | 22,542 | [6] | |
1993年 | 22,567 | [7] | |
1994年 | 22,526 | [8] | |
1995年 | 44,533 | 22,238 | [9] |
1996年 | 22,132 | [10] | |
1997年 | 21,926 | [11] | |
1998年 | 22,252 | [12] | |
1999年 | 21,798 | [13] | |
2000年 | 43,864 | 21,784 | [14] |
2001年 | 21,795 | [15] | |
2002年 | 21,625 | [16] | |
2003年 | 21,940 | [17] | |
2004年 | 21,975 | [18] | |
2005年 | 44,348 | 22,058 | [19] |
2006年 | 44,178 | 22,052 | [20] |
2007年 | 45,066 | 22,492 | [21] |
2008年 | 45,691 | 22,811 | [22] |
2009年 | 45,405 | 22,682 | [23] |
2010年 | 22,263 | [24] | |
2011年 | 43,789 | 21,798 | [25] |
2012年 | 44,675 | 22,299 | [26] |
2013年 | 45,125 |
駅周辺[編集]
東隣の仙川駅前が近隣エリア有数の商業地区ということもあって、当駅の駅前商業地区は優等列車の一部が停車する駅としては小規模である。
北口は、京王線と並行する国道20号(甲州街道)とほど近く、駅前にはロータリーが整備されており、深大寺・神代植物公園方面のバス路線が発着している。線路と甲州街道に挟まれたエリアにはマンションが建ち並び、その下層階を中心として、食料品スーパーのほか、ファーストフード店、書店、レンタルビデオ店などの店舗が存在し、西側に駅前から外れた辺りには居酒屋などが集まる富士見商店街がある。一帯は一般に「つつじヶ丘商店会」として捉えられ、リニューアルされた立体駐車場がある。甲州街道を越えた北側(三鷹市中原一丁目付近)には、昭和30年代に京王帝都電鉄が高級住宅街として開発・分譲した京王つつじヶ丘住宅が広がっており、閑静な住宅地となっている。
南口は駅に面する形で旧来からの農地(植木畑・果樹園)が広がっており、北口ほど駅前開発は進んではいないが、駅前にバスロータリーや駐車場、駐輪場等の施設が次第に整備され、また、駅に至る道路には小規模なマンションが建設されるなど、次第に開発がなされている。緑が多いために野生の鳥なども見られる。
つつじヶ丘全体としては他の業種に比べ美容院が多数出店し、いわゆる「カリスマ美容師」のいる美容院もある要出典。また、沖縄料理店が北口に3店舗ある。
北口の主な施設
- 警視庁調布警察署 つつじヶ丘駅前交番
- 東京消防庁調布消防署 つつじヶ丘出張所
- 調布市役所 神代出張所
- 神代郵便局
- 調布西つつじヶ丘郵便局
- 調布市立滝坂小学校
- 三井住友銀行 つつじヶ丘支店
- 昭和信用金庫 つつじが丘支店
その他の施設
- 武者小路実篤記念館 - 当駅と仙川駅の間の住宅地内にある。
バス路線[編集]
京王バス東により以下の路線が運行されている。
北口[編集]
- 丘21 深大寺循環(深夜バスあり〈深大寺行〉)
- 丘22 千歳船橋駅行
- 深夜急行バス(新宿駅西口発)府中駅行 ※降車専用
- みたかシティバス新川・中原ルート 杏林大学病院行(小田急バス武蔵境営業所と共同運行)
南口[編集]
駅名の由来[編集]
元々の駅名である「金子」は、のちに合併して神代村を構成する「金子村」(のちの調布市金子町)から発している。現在の駅名の「つつじヶ丘」は、京王帝都電鉄(現・京王電鉄)による宅地開発の計画名称が「つつじヶ丘」であったことと、当時の日本国有鉄道(国鉄)八高線に金子駅があり、連絡運輸の取扱上混同する恐れがあったことから改称された。
隣の駅[編集]
- 京王電鉄
- ■京王線
脚注[編集]
- ↑ 「つつじヶ丘駅地区交通環境改善事業事業概要及び測量説明会を実施しました」調布市 都市整備部 街づくり推進課 都市基盤チーム
- ↑ つつじヶ丘駅 完成予想図
- ↑ 京王グループ 1日の駅別乗降人員
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)227ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)233ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)