馬橋駅

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馬橋駅(まばしえき)は、千葉県松戸市馬橋にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・流鉄である。

乗り入れ路線

旅客線はJR東日本の常磐線と、流鉄の流山線が乗り入れ、接続駅となっている。JR東日本の駅には常磐線の緩行線を走る常磐線各駅停車のみが停車する。

このほかに、JR東日本の駅からは貨物列車専用の武蔵野線支線(馬橋支線)が分岐している。この支線は常磐線の快速線から分岐しており、同様に北小金駅付近から分岐する武蔵野線支線(北小金支線)との合流箇所を含めて馬橋駅構内となっている。なお、当駅の所属線は常磐線である。

年表

駅構造

JRと流鉄は別改札である。

JR駅舎の真下にある出入口は東口である。橋上駅舎と跨線橋により改札外でつながる東西の出入口はどちらの会社線に乗降する際も使えるが、きっぷうりばと改札口が両社別々の場所であり、両社間に連絡改札口は存在せず、乗り換えの際は一旦改札外へ出る。どちらの出入口もJR管理区域に入るためか駅名にはJR東日本のロゴしかないが、流山線階段上には「流山線」と表記された案内標識がある。

ちなみに、跨線橋と西口歩道橋の境目部分の流山線階段上にスピーカーがあるが、これはJRのもので、JR線の遅延案内放送に使われていた。

JR東日本

緩行線のみに島式ホーム1面2線を持つ地上駅橋上駅舎を有する。自動改札機が設置されている。みどりの窓口2006年5月25日に廃止され、代わりに指定席券売機指定券や長距離乗車券類の発売を行っている。駅舎内にトイレエスカレーターエレベーター・待合室がある。

流鉄のホームから階段が伸び、JR橋上駅舎を結ぶ跨線橋につながるが、これは1971年の常磐線複々線化以前に常磐線下り線と総武流山電鉄(当時)がホームを共用していた名残りである[1]。現在この跨線橋は改札外通路である。跨線橋は流鉄階段上辺りでそのまま専用の歩道橋(西口)とつながり、駅西側を流れる新坂川を超えた場所に出られる。

発車メロディオカリナ奏者宗次郎楽曲『四季~愛しき子供達へ~』のアレンジ曲が使用されていたが、著作権の関係上の理由により2005年3月7日をもって別の曲に変更され、同曲の使用駅はなくなった。この曲はJR東日本の発車メロディの中でも特に暗いイメージがあり、他には過去に松戸駅新松戸駅柏駅などで使われていた。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 常磐線(各駅停車) 下り 松戸北千住代々木上原方面
2 常磐線(各駅停車) 上り 新松戸我孫子取手方面

流鉄

島式ホーム1面2線を持つ地上駅。ホーム上に自動券売機・改札口・駅事務室(券売・出札窓口)・待合室(改札内)があり、流山方のホーム先にトイレがある。

発車ベルは東京近郊の鉄道としては数少ない「ジリジリ~」と鳴る電磁タイプを使用している。装置は流山線入口付近にある。音量が大きい。

待合室内には、かつて総武流山電鉄→流鉄時代に活躍していた車両の写真が飾られている。また、幸谷寄りには流山市の観光案内図が設置されている。

のりば

番線 路線 行先 備考
1・2 流山線 流山方面 2番線は通勤時間帯のみ使用

線路と饋(き)電線の接続

  • 北松戸寄りの場所で、流鉄の線路とJR常磐線の線路が接続されているが、車両の受け渡しなどに使用される程度で、普段は使用されない。
  • 流鉄はかつて旧日本国有鉄道(国鉄)・JR東日本から買電していた経緯から、JRの架線き電接続されており、現在でも自前の変電所が機能しなくなった時の非常用として使われるという。

貨物扱い

常磐線の複々線化までは、貨物の取り扱いが行われていた。

利用状況

  • 2013年度のJR東日本の一日平均乗車人員は24,604人である。
    • 近年は減少傾向にあり、現在は松戸市内の常磐線の乗り換え駅の中では松戸駅新松戸駅に次いで3番目(乗り換え駅としては最少)であり、単独駅の北小金駅より少ない。
  • 2010年度の流鉄の一日平均乗車人員は1,492人である[2]
    • 流鉄6駅の中では幸谷駅に次いで2番目である。

JR東日本および千葉県統計年鑑によると、1日の平均乗車人員の推移は以下の通りである。

年度 JR東日本 流  鉄
1990年 28,363 3,882
1991年 28,656 3,877
1992年 29,193 3,879
1993年 29,364 3,942
1994年 28,892 3,773
1995年 28,723 3,601
1996年 28,546 3,530
1997年 28,182 3,468
1998年 27,730 3,411
1999年 27,434 3,277
2000年 27,363 3,146
2001年 27,310 3,141
2002年 27,004 3,059
2003年 26,907 3,018
2004年 26,692 2,892
2005年 25,946 2,274
2006年 25,078 1,781
2007年 24,934 1,669
2008年 24,929 1,626
2009年 24,533 1,553
2010年 24,387 1,492
2011年 24,325
2012年 24,256
2013年 24,604

駅周辺

駅開業時の地平駅舎は東側にあり、現在の東口側は駅開業以来の古い商店街が存在する。間の宿があった旧水戸街道も近く、併せて市街地である。それと対照的に駅西側は西口出口開設後の住宅街である。西口出口は、新坂川を渡る歩道橋にのみつながっていて、川向こうに西口広場や駅前駐輪場がある。どちらも徒歩10分以内はおおむね住宅地であり、商店スーパーマーケットなどが点在する。また1990年代より中層のマンションが目立つようになった。駅南西には、北松戸工業団地の北端部がある。

2011年5月6日、西口に建設された駅ビル「馬橋ステーションモール」が開業した[3]

東口

西口

  • 松戸馬橋店
  • 西馬橋幸町店

バス路線

駅東西ともにバス乗り場が駅舎前にないため、改札口から1 - 5分の徒歩時間を要す。東口は駅から離れているだけでなく、バス乗り場への道順に曲がり道がある。バス路線は南北方向の鉄道線に対して東西方向に伸びており、松戸市八ヶ崎・西馬橋・旭町・栄町西などからの連絡を担う。主として団地路線である。

東口(馬橋駅入口停留所)

駅東口構内(駅前広場)には乗り入れず、2012年2月16日より馬橋坂下停留所前の松戸市役所馬橋支所跡地がバス発着所となった。駅出口から370m離れているがトイレやベンチ、雨除け、テレビ付きの乗務員休憩室など移転前にはなかった施設を揃え、なおかつバス転向場としたため駅方面行きの経路短縮を行っている[4]

西口(馬橋駅西口停留所)

西口とつながる歩道橋の出入口前にある広場内に乗り場がある。改札口から徒歩1分程度。この他徒歩8分の場所に成田空港交通の深夜急行バス(新松戸・千葉ニュータウン・成田線)の市民センター停留所がある(降車専用)。

廃止された系統

新京成バスが4方面乗り入れていたが、1970年代以降、交通事情や周辺環境の変化により廃止されたり他路線への振替がなされている。

  • 松戸新京成バス・新京成電鉄
    • 小金原線馬橋系統
    • 幸谷線
    • 六和支線
  • 京成電鉄
    • 新松戸線
    • 浅草線
  • 東武鉄道
    • 松戸線

その他

  • 当駅から新松戸駅(流山線は幸谷駅)までJR常磐線と流山線はほぼ並行する。同駅までの運賃は普通旅客運賃が両者同額であったが、1997年4月1日2014年4月1日の消費税税率変更により、JR線は変更分が転嫁されて「140円(ICカードは133円)」になったのに対し、流山線は「120円」の据え置きとなっている。
    • 但し、流山線は定期旅客運賃が高くなる。また、運転本数は流山線が日中毎時3本に対し、常磐線は日中毎時6本と差がついている。
  • 当駅から南流山駅へ向かう線路(馬橋支線)は全線複線である。一部、単線のように見える部分があるが、その部分は馬橋駅の構内として扱われている。

隣の駅

東日本旅客鉄道
常磐線(各駅停車)
北松戸駅 - 馬橋駅 - 新松戸駅
武蔵野線貨物支線(馬橋支線)
南流山駅 - 馬橋駅
流鉄
流山線
馬橋駅 - 幸谷駅

関連項目

脚注

外部リンク