浮間舟渡駅
浮間舟渡駅(うきまふなどえき)は、東京都北区浮間四丁目および板橋区舟渡一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
概要
1985年(昭和60年)に、東北本線の別線として建設された埼京線の開業とともに設置された。北区浮間と板橋区舟渡にまたがった位置にあるため、両者を合わせた駅名となった。駅の正式な所在地は、北区浮間となっている。
当駅に乗り入れる路線は、線路名称上は東北本線(別線)であるが、旅客案内上では埼京線として案内される。埼京線における当駅が東京都内最北の駅であり、当駅と戸田公園駅の間に支社境が設けられている。かつ特定都区市内制度における「東京都区内」の北限になっている。
歴史
- 1985年(昭和60年)9月30日 - 国鉄の駅として開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuicaの供用開始。
- 2007年(平成19年)3月9日 - 指定席券売機が設置され、みどりの窓口の営業が終了。
駅構造
島式ホーム1面2線を持つ高架駅。ホームの新宿寄り(9号車付近)には待合所が設置されている。改札・出口は1か所で、出口は北側のみ。ホーム全体がカーブしているため、一部足元が広く開く部分がある(1番線上りホーム5・6号車付近)。
JR東日本ステーションサービスによる業務委託駅。自動改札機、エレベーターおよびエスカレーターが各1台設置されている。みどりの窓口は、指定席券売機設置に伴い営業を終了した。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | ■埼京線 | 池袋・新宿・大崎・りんかい線方面 |
2 | ■埼京線 | 武蔵浦和・大宮・川越方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
ステーションカラー
1985年(昭和60年)9月30日開業の埼京線の各駅(全10駅)には駅ごとに色が付けられ、現在も引き継がれている。当駅のカラーはグリーン(常盤色)である。
利用状況
2012年度の1日平均乗車人員は20,155人である。埼京線の各駅停車しか停車しない駅の中では、最多の利用者数である。
3月に荒川河川敷で行われる板橋Cityマラソンや、8月に同所で行われるいたばし花火大会・戸田橋花火大会開催時には、駅構内・周辺ともに大変混み合う。板橋Cityマラソン開催日の一部時間帯では、快速が臨時停車する。
近年の推移は下記の通り。
年度 | JR東日本 | 出典 |
---|---|---|
1992年 | 13,559 | [1] |
1993年 | 13,819 | [2] |
1994年 | 13,778 | [3] |
1995年 | 14,393 | [4] |
1996年 | 15,312 | [5] |
1997年 | 15,668 | [6] |
1998年 | 15,825 | [7] |
1999年 | 16,249 | [8] |
2000年 | 16,488 | [9] |
2001年 | 16,653 | [10] |
2002年 | 17,184 | [11] |
2003年 | 17,835 | [12] |
2004年 | 17,785 | [13] |
2005年 | 18,420 | [14] |
2006年 | 18,702 | [15] |
2007年 | 18,959 | [16] |
2008年 | 19,235 | [17] |
2009年 | 19,259 | [18] |
2010年 | 19,546 | [19] |
2011年 | 19,463 | |
2012年 | 20,155 |
駅周辺
舟渡地区はかねてから工業地域として発展していたが、埼京線が開通してから大宮・大崎・東京・品川への所要時間がそれぞれ30分程度と交通の便がよくなったことから、近年は一・二丁目を中心に中高層マンション(アイ・タワーなど)が建ち始めている。浮間地区は元々住宅地であったことから開発余地が比較的少なく変化も少なかったが、近年は中高層マンションが少しずつ建ち始めている。
北には浮間ヶ池を中心にした浮間公園がある。南には浮間中学校・西浮間小学校と、東京都下水道局の浮間水再生センターがある。
- 公共施設
- 北浮間二郵便局
- 板橋舟渡郵便局
- 板橋区立企業活性化センター
- 戸田葬祭場
- 北区役所浮間分室
- 学校
- 北区立西浮間小学校
- 北区立浮間中学校
- 板橋区立舟渡小学校
- 板橋区立志村第五中学校
- 芝浦工業大学中学高等学校
- 中央・城北職業能力開発センター板橋校(旧・東京都立板橋技術専門校)
- 公園・緑地
- その他
路線バス
全路線を国際興業バスが運行している。
- 赤06:浮間舟渡駅 - 浮間団地 - 北赤羽駅入口 - 赤羽北一丁目 - 赤羽岩淵駅 - 赤羽駅東口(午前9時~午後1時まで運行)
- 高02:浮間舟渡駅 - 舟渡小学校 - 新河岸都営住宅入口 - 高島平駅
- 東練01:浮間舟渡駅 - 舟渡小学校 - 新河岸都営住宅入口 - 高島平駅 - 高島平二丁目 - 徳丸二丁目 - 東武練馬駅(不動通りを回る路線あり)
- 東練05:浮間舟渡駅 - 西台駅 - 東武練馬駅
- 赤71:赤羽駅西口 →北赤羽駅入口 → 浮間舟渡駅 ※深夜バス(平日のみ運行)
- 赤72:赤羽駅西口 → 北赤羽駅入口 →浮間舟渡駅 →戸田橋 - 戸田公園駅 ※深夜バス(平日1便のみ・降車専用)
- 浮舟80:西台中学校→浮間舟渡駅(到着便のみ)
運賃計算の特例
着駅を「東京都区内」とする乗車券(東京近郊区間内完結になる場合を除く)で大宮駅以北に乗り越した場合などは、大都市近郊区間における選択乗車を認める制度により最短距離での計算となるため、実際の乗車経路が東北本線川口・浦和経由であっても赤羽駅からの計算ではなく、当駅からの計算となる。
隣の駅
脚注
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)
- ↑ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本