小山町
小山町(おやまちょう)は、静岡県の最北東に位置し、富士山を有する駿東郡の町である。富士スピードウェイがあり、1976年・1977年・2007年・2008年にF1日本グランプリが開催された。
目次
地理
静岡県の最北東に位置し、神奈川県・山梨県と接する。面積の65%が森林で占められている。富士山の裾野の豊富な湧水があるため、標高の高さにも関わらず棚田による稲作が盛ん。東西に細長い形をしており、東部は金時山(足柄山)と丹沢山地に挟まれた谷を鮎沢川(酒匂川)が流れ、その流域のわずかな平地に中心市街地を形成する。西部の須走地区は標高800mの高原で気候は冷涼であり、ここから富士山須走口登山道が開設されている。中央部の北郷地区(旧北郷村)は、御殿場市と富士山の麓の平野を共有している。北側は丹沢の山間地となっている。
隣接している自治体
なお、富士山頂から麓にかけて接している山梨県南都留郡山中湖村との境界には未確定区間がある。
歴史
足柄峠を越える東海道足柄路(矢倉沢往還)の駿河側の玄関口であり、いくつかの宿場町が発達した。また、須走地区は駿河や相模と甲州を結ぶ宿場町が発達した。
東海道線(現・御殿場線)の開通で富士紡績の工場が進出したことで発展し、駿東郡内では比較的早い時期に町制を敷くなど順調な発展を見せた。しかし、その後はやや停滞している。
- 1889年(明治22年)2月1日 - 東海道線(現・御殿場線)小山駅(現・駿河小山駅)開設。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により六合村、菅沼村、足柄村、北郷村、須走村発足。
- 1912年(大正元年)8月1日 - 六合村と菅沼村が合併し、小山町となる。
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 小山町が足柄村を編入。
- 1956年(昭和31年)8月1日 - 小山町が北郷村を編入。
- 1956年(昭和31年)9月30日 - 小山町が須走村を編入。
- 1957年(昭和32年)9月1日 - 旧北郷村古沢地区が小山町から分離し、御殿場市へ編入。
- 2010年(平成22年)9月8日 - 台風9号により大きな被害を受け、同年10月に局地激甚災害指定される。
人口
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小山町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 小山町の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 小山町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 }} |
小山町(に相当する地域)の人口の推移 テンプレート:人口統計/22 | |
総務省統計局 国勢調査より |
経済
産業
東京から約100kmと比較的近く、土地が安いことから、いくつかの企業の工場が進出している。中でもフジボウは明治時代から進出している。農業は稲作が中心。
加えて、2002年以降、映画やドラマや歌手のPVなど、様々な媒体に撮影地として提供し、誘致している。実例としては、『トミカヒーロー レスキューフォース』などがある。小山町フィルムコミッションにより、撮影者側のサポートを行っている。
姉妹都市
地域
町内はおおまかに4つの地域に区分される。
- 小山地区(おやまちく・旧小山町)
- 足柄地区(あしがらちく・旧足柄村)
- 北郷地区(きたごうちく・旧北郷村の古沢地区以外)
- 須走地区(すばしりちく・旧須走村)
健康
- 平均年齢
教育
- 小山町立北郷小学校
- 小山町立明倫小学校
- 小山町立成美小学校
- 小山町立須走小学校
- 小山町立足柄小学校
- 小山町立北郷中学校
- 小山町立須走中学校
- 小山町立小山中学校
- 静岡県立小山高等学校
交通
鉄道路線
町内の駅: 東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線駿河小山駅、足柄駅
- 中心となる駅: 駿河小山駅
道路
- 高速道路
- 一般国道
- 都道府県道
路線バス
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 富士スピードウェイ
- 冨士霊園
- 金時公園
- 神縄断層露頭 - フィリピン海プレート(伊豆半島)と北アメリカプレート(本州)の衝突現場
- 足柄峠 - 足柄城
- 聖尊寺
- 東口本宮冨士浅間神社 - 世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」構成資産。
- JAPAN JAM
小山町出身の有名人
- 金太郎(坂田金時)
- 杉本正(元プロ野球選手・コーチ)
- 田辺学(元プロ野球選手)
- 鈴木大地(プロ野球選手・千葉ロッテマリーンズ所属)
- 杉山祥子(バレーボール選手)
- 悠希(人格ラヂオ)
- 池谷賢二(犬の心)
その他
- 小山町は県内でも1、2を争うほどの電波の競争地帯である。静岡のテレビ局4局はもちろん、東京タワーまたは山北町の大野山中継所からの電波を介して在京キー局5局やテレビ神奈川の受信が可能である。また、西部の山梨県境に近いあたりでは、山梨の放送局も山中湖または富士吉田の中継所を介して受信可能である。だが、鮎沢川(酒匂川)沿いなどの谷地では、在京局はVHF・UHFともに受信が困難である。そのため、町内の小山地区は地元のケーブルテレビに加入している世帯が多い。また、須走地区では、小山須走デジタルテレビ中継局を受信している。
- 小山ライオンズクラブによる献眼運動が盛んで、人口当たりの献眼率は日本一である。
- 水道料金が安く、日本で3番目である(水道産業新聞社、2002年(平成14年)度)[1]。これは、地下水等が豊富で水源開発の必要がないこと、水質が良いため浄化の手間がかからないこと、平地が狭く住宅地が集中しているため敷設面積が狭いことなどによる。
- 毎年7月最終土曜日には、金太郎夏祭りが町を挙げて盛大に行われる。
関連項目
外部リンク
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