国分寺駅

提供: Yourpedia
移動: 案内検索

国分寺駅(こくぶんじえき)は、東京都国分寺市本町二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・西武鉄道である。

乗り入れ路線

JR東日本の中央本線と、西武鉄道の国分寺線多摩湖線の2社3路線が乗り入れ、接続駅となっている。

中央本線は当駅を含む区間は、運行系統上は「中央線」と案内される。運転形態の詳細については該当記事を参照のこと。特急「スーパーあずさ」「あずさ」かいじ」はすべて当駅を通過しているが、早朝・深夜の「成田エクスプレス」は停車する。

西武鉄道の2路線は双方とも当駅を起点としている。駅番号として国分寺線にはSK01、多摩湖線にはST01が付与されている。

歴史

  • 1889年明治22年)4月11日 - 甲武鉄道(現在の中央本線新宿駅 - 立川駅間開通と同時に開業。旅客および貨物の取り扱いを開始。
  • 1894年(明治27年)12月21日 - 川越鉄道(現在の西武国分寺線開業
  • 1906年(明治39年)10月1日 - 甲武鉄道が国有化。国鉄国分寺駅となる。
  • 1910年(明治43年) - 東京砂利鉄道専用線(後の下河原線)開業。
  • 1920年大正9年)5月25日 - 国鉄(鉄道省)が東京砂利鉄道を買収。翌5月26日付けで国鉄中央本線貨物支線(下河原線)となる。
  • 1920年(大正9年)6月1日 - 川越鉄道が武蔵水電に合併。
  • 1921年(大正10年)12月1日 - 国鉄、下河原線が営業を廃止、当駅構内側線扱いとなる。
  • 1922年(大正11年)11月1日 - 武蔵水電が帝国電灯に合併。
  • 1922年(大正11年)11月16日 - 帝国電灯が武蔵鉄道に鉄・軌道事業を譲渡、西武鉄道(旧)に改称。
  • 1922年(大正11年)11月20日 - 中央線、当駅まで複線電化工事完成、電車の運転を開始。
  • 1928年昭和3年)4月6日 - 多摩湖鉄道(現在の西武多摩湖線開業
  • 1928年(昭和3年)10月15日 - 中央線、当駅 - 国立駅間複線開通。
  • 1929年(昭和4年)3月5日 - 中央線、当駅 - 国立駅間電化開通。
  • 1932年(昭和7年)6月16日 - 国分寺機関分庫廃止(1931年度2700形3両配置[1][2]
  • 1934年(昭和9年)4月2日 - 国鉄、中央本線支線(下河原線)開業。競馬開催日に限り旅客輸送(貨物は当駅構内扱いのまま。富士見仮信号所〈後の北府中駅〉までは二重線籍)。
  • 1940年(昭和15年)3月12日 - 多摩湖鉄道が武蔵野鉄道に合併。
  • 1944年(昭和19年)10月1日 - 国鉄、下河原線の旅客営業を休止。この頃から富士見仮信号所内の乗降場への工場従業員輸送が始まる(当駅構内扱い)。
  • 1945年(昭和20年)9月22日 - 武蔵野鉄道が西武鉄道(旧)を合併。西武農業鉄道に改称。現在の西武2線が同一の会社所属となる。
  • 1946年(昭和21年) 11月15日 - 西武農業鉄道が西武鉄道に改称。
  • 1947年(昭和22年)4月24日 - 国鉄、下河原線の旅客営業を再開。
  • 1952年(昭和27年)7月1日 - 国鉄、下河原線貨物営業開始。当駅 - 北府中駅間は旅客・貨物営業とする。
  • 1973年(昭和48年)4月1日 - 国鉄、武蔵野線開通に伴い下河原線当駅 - 北府中駅 - 東京競馬場前駅間を廃止。
  • 1976年(昭和51年)9月20日 - 国鉄駅での貨物取り扱いを廃止。
  • 1984年(昭和59年)2月1日 - 国鉄駅での荷物取り扱いを廃止。
  • 1986年(昭和61年)- 駅改良工事(国鉄駅2面4線化、橋上駅舎化、駅ビル建設)着工。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い中央本線の駅はJR東日本の駅となる。
  • 1988年(昭和63年)12月1日 - JR駅の2面4線化工事、橋上駅舎完成。
    • これに伴いダイヤ改正が実施され、特別快速(中央特快)と通勤快速が停車するようになる。改正で新設された青梅特快は通過。また、武蔵小金井駅に代わり通過列車の待避駅となる。
  • 1989年平成元年)3月 - 駅ビル(丸井・国分寺エル)竣工。
  • 1990年(平成2年)- 西武多摩湖線ホーム移設工事完了。
  • 1993年(平成5年)4月10日 - JR東日本のダイヤ改正に伴い、青梅特快の停車を開始。
    • これにより特別快速の全電車が当駅に停車。通勤特快運行開始、当駅に停車。
  • 1999年(平成11年)12月4日 - JR東日本のダイヤ改正に伴い、特急「成田エクスプレス」高尾駅始発・終着列車の運行開始。上下1往復停車。
  • 2001年(平成13年)11月18日 - JR東日本でICカードSuica供用開始。
  • 2003年(平成15年)3月12日 - 西武鉄道のダイヤ改正に伴い、国分寺線で当駅始発・新宿線新所沢駅までの定期直通運転を開始(2008年6月14日に本川越駅まで延長)。

駅構造

JR東日本と西武の両社が同一の橋上駅舎を使用している。駅ビルセレオ国分寺」の建物の1階と一体化した自由通路に面して西(西国分寺・恋ヶ窪寄り)側にJRと西武の改札が並び、改札の両側に両社の自動券売機とJRの指定席券売機も設置されている。西武の有人窓口は自動券売機の横にある。自由通路を挟んで東側にJRのみどりの窓口びゅうプラザおよび西武国分寺線につながる改札がある。改札内西側コンコースにはJR東日本と西武との乗り換え改札がある。

JR東日本

島式ホーム2面4線を有する地上駅である。上下線双方とも待避線を備えている。快速各駅停車が待避線に入線し通勤特快(平日朝上りのみ)・中央特快・青梅特快通勤快速(平日夕方 - 夜間の下りのみ)と接続するほか、通過列車の待避が行われている。また、新宿方面へは折り返し運転が可能となっており、当駅始発・終着列車も数本設定されている。

のりば

番線 路線 方向 行先
1・2 中央線 下り 立川八王子高尾方面
3・4 中央線 上り 三鷹新宿東京方面

(出典:JR東日本:駅構内図

  • 上りホームは1面2線時代のホームの場所とほぼ同じであるが、後の拡張で80m程立川寄りに移動した。下りホームは2面4線に拡張するにあたり上りホーム南側に新設されたものである。
  • 早朝と深夜には東京駅始発・終着の各駅停車や総武線直通の各駅停車も運行されている。

バリアフリー設備

  • 下りホーム - コンコース間:エレベーター・上りエスカレーター・下りエスカレーター
  • 上りホーム - コンコース間:エレベーター・上りエスカレーター・下りエスカレーター

西武鉄道

国分寺線ののりばはJRのホームの北側に、多摩湖線ののりばは改札階の脇(北西方向)に離れ、それぞれ位置している。ともに単式ホーム1面1線を有する地上駅である。

改札口は2か所ある。1か所はJRと並んだ有人通路設置、もう1か所は向かい側のNEWDAYS横にある自動改札機のみ設置で、国分寺線ホームのみに連絡。

駅舎改築前の日本国有鉄道(国鉄)時代は国分寺線と中央本線の線路がつながっており、1976年(昭和51年)に武蔵野線新秋津駅 - 池袋線所沢駅間の連絡線が開業するまで貨物列車の受け渡しが行われていた。また、甲武鉄道・川越鉄道時代は飯田町駅からの直通列車も運転されていた。

多摩湖線はかつて17m級車両3両編成(もしくは20m級車両2両編成)しか入線できなかったが、後の改良で現在のホーム形態になった。かつては現在の北口付近にホームがあり、西武バス折返場付近から線路がカーブしていた。カーブの名残りは同線ホーム脇の建物や駅北口にある広告看板の地図に見られる。なお、同線を複線化して現在のホームの反対側まで線路を敷設する構想があったが、結局実現には至らず、その用地は西武バス専用道路(寺61 - 寺64・寺71系統が使用)に転用されている。

駅改良工事完成時に西武線とJR線の間に乗り換え専用改札が設けられた。駅改良工事以前は西武線のホームの管理は国鉄→JRが行っていた。駅改良工事後に西武側にも駅務室が設けられ、以後ホームの管理は両社個別で行われることになった。

駅番号は両路線で個別に与えられていて、国分寺線はSK01、多摩湖線はST01となる。

のりば

ホーム 路線 行先
5 国分寺線 小川東村山方面
新宿線直通 所沢西武園線直通 西武園方面
7 多摩湖線 萩山西武遊園地方面

6番ホームは、かつてホーム移設前の多摩湖線のホームとして使用されていたが、現在は欠番となっている。

バリアフリー設備

  • 国分寺線ホーム - コンコース:エレベーター・上りエスカレーター(車椅子などでの使用時には専用となり、下りも可能)
  • 多摩湖線ホーム:コンコースとスロープで連絡している。

0番ホーム

以前は多摩湖線のホームが0番線であった。駅開業当時に駅本屋が国分寺線側にあったため、同線を1番線として南側の中央線方向に番号を割り振った。しかし、後に乗り入れた多摩湖線ホームが国分寺線の北側に設置されたことから「0番線」という措置が採られた。その後2線化の際に下河原線の追い番の6・7番線に改められ、さらにホーム延長で7番線のみとなり、駅改良後も引き継がれている。また、駅改良工事が行われる以前は多摩湖線ホーム入口に中間改札が設けられていた。

利用状況

各年度の1日平均乗車人員は下表のとおり。

年度 JR東日本 西武鉄道 出典
国分寺線 多摩湖線
1992年 96,153 36,542 19,562 [4]
1993年 98,400 37,090 19,951 [5]
1994年 103,649 40,195 21,762 [6]
1995年 103,850 40,724 21,011 [7]
1996年 104,449 41,066 20,471 [8]
1997年 103,066 41,077 20,088 [9]
1998年 101,948 40,164 19,529 [10]
1999年 [1] 101,084 39,087 19,120 [11]
2000年 [2] 100,815 38,441 19,068 [12]
2001年 [3] 102,316 38,241 18,811 [13]
2002年 [4] 102,262 37,729 18,493 [14]
2003年 [5] 103,226 37,932 18,713 [15]
2004年 [6] 103,240 37,726 18,647 [16]
2005年 [7] 103,862 37,627 18,904 [17]
2006年 [8] 104,866 37,718 18,964 [18]
2007年 [9] 107,910 38,251 19,413 [19]
2008年 [10] 107,847 38,351 19,556 [20]
2009年 [11] 106,315 38,049 19,323 [21]
2010年 [12] 105,883 38,222 18,668 [22]
2011年 [13] 104,731 37,544 18,219 [23]
2012年 [14] 106,523

駅周辺

北口

自由通路から少し下がった所に小さい駅前広場があり、路線バスタクシー乗り場がある。周辺は昔ながらの商店街である。

南口

自由通路に面して駅ビル「セレオ国分寺(マルイ国分寺)」の入口がある。

駅前広場は狭く、こちらも自由通路から少し下がっている。タクシー乗り場はあるがバス乗り場は左へ少し行った所と広場向い側になっている。

駅のすぐ周辺や多喜窪通り沿いは商店が目立つ。殿ヶ谷戸庭園や団地が隣接し、その先が国分寺崖線多摩川のハケ(河岸段丘崖))となって一段下がっていることもあって、駅から少し離れると住宅地である。

バス路線

国分寺駅南口 駅前広場向かい側の乗り場から西方面の路線・コミュニティバス「ぶんバス」と、駅南口を出て左(東側)へ約100m、殿ヶ谷戸庭園向かいの乗り場から東・南方面の路線が発着する。

国分寺駅北口

ぶんバス以外の全路線が立川バスによって運行される。

  • 寺51系統:喜平橋・小平団地中央・花小金井駅北口経由 昭和病院
  • 寺52系統:喜平橋→小平団地中央→回田本通り入口経由 回田循環(右回り)
  • 寺53系統:喜平橋→回田本通り入口→小平団地中央経由 回田循環(左回り)
  • 寺54系統:喜平橋・小平団地中央経由 回田本通入口行
  • 寺55系統:喜平橋・小平団地中央経由 花小金井駅南口行
  • 寺56系統:喜平橋・小平団地中央・花小金井駅北口・昭和病院経由 大沼団地行
  • 寺57系統:喜平橋・鈴木街道北経由 大沼団地行
  • ぶんバス:本多ルート(京王バス中央)

国分寺駅北入口 西武バス小平営業所が運行する路線が発着する。西武多摩湖線ホーム脇に設けられた折り返し場から発車する。折り返し場を出ると同線に沿ったバス専用道路(同線複線化用地を転用)を走行するのが特徴である。かつては「国分寺車庫」停留所と称した。

国分寺駅入口

北口から歩いて5分ほどのところにある通称早実通り南側の森薬局前から銀河鉄道が運行する路線が発着する

下河原線

詳細は 下河原線 を参照

かつて、当駅は中央本線の支線である下河原線の始発駅でもあった。しかし、武蔵野線の開業で当駅 - 北府中駅 - 東京競馬場前駅間が廃止され、その後、残りの北府中駅 - 下河原駅間の貨物線も廃止され、さらに、駅改良工事時に構内は大きく改変されたため、下河原線の痕跡を見つけることは困難である。

隣の駅

東日本旅客鉄道
中央線
通勤特快(上りのみ)
新宿駅国分寺駅立川駅
中央特快・青梅特快・通勤快速(下りのみ)
三鷹駅 - 国分寺駅 - 立川駅
快速(下りは「各駅停車」扱い)・各駅停車(早朝・夜間のみ)
武蔵小金井駅 - 国分寺駅 - 西国分寺駅
西武鉄道
国分寺線(各駅停車のみ運転。新宿線・西武園線直通あり)
国分寺駅 (SK01) - (羽根沢信号場) - 恋ヶ窪駅 (SK02)
多摩湖線(各駅停車のみ運転)
国分寺駅 (ST01) - 一橋学園駅 (ST02)
※次駅は1954年10月まで東国分寺駅、1966年7月まで一橋大学駅

脚注

関連項目

外部リンク