五反田駅
五反田駅(ごたんだえき)は、東京都品川区東五反田にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京急行電鉄(東急)・東京都交通局(都営地下鉄)の駅である。
目次
歴史
- 1911年(明治44年)10月15日 - 官設鉄道の駅(山手線所属)が開業。旅客営業のみ。
- 1928年(昭和3年)6月17日 - 池上電気鉄道(現在の東京急行電鉄)の駅が開業。
- 1945年(昭和20年)5月24日 - 太平洋戦争中に空襲を受け、駅舎全焼。
- 1968年(昭和43年)11月15日 - 都営地下鉄1号線の駅が開業。
- 1978年(昭和53年)7月1日 - 都営地下鉄、1号線から浅草線に改称。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本の駅(山手線所属)となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - JR東日本の駅でICカードSuica供用開始。
- 2007年(平成19年)3月18日 - 東急・都営地下鉄の駅でICカードPASMO供用開始。
- 2012年(平成24年)- バリアフリー対策の一環として、五反田駅東急・JR連絡通路にエスカレーターとエレベーターが設置される。
駅名の由来
1911年、官設鉄道が荏原郡大崎町上大崎字子の神(現在地)に駅を開設したが、近隣の下大崎の字で、街が形成しつつあった五反田(現在の品川区東五反田一・二丁目の一部)を駅名に採用した。なお、五反田とは「五反の田」を意味する(一反は約992m²)。
乗り入れ路線
以下の3路線が乗り入れる接続駅となっている。
- JR東日本 : 山手線 - 電車線で運行される環状線としての山手線電車のみが停車し、それ以外の列車は通過する。また、特定都区市内制度における「東京都区内」および「東京山手線内」に属している。
- 東急 : 池上線 - 当駅を起点としている。駅番号は「IK 01」。
- 都営地下鉄 : 浅草線 - 駅番号は「A 05」。
駅構造
JR東日本
島式ホーム1面2線を有する高架駅である。急曲線上にホームがあり、駅の真下には国道1号線が交差している。
2010年時点では駅構内の改良工事を実施している。改札内のトイレと改札外のみどりの窓口・自動券売機(いずれも移転)はそれぞれリニューアルが実施された上に、ホームと1階改札口を連絡するエレベーターが新設された。その後も、東口には改良工事のための建材を置くスペースが広く確保されている。
2008年(平成20年)3月14日には、駅西側に直結した複合商業施設「アトレヴィ五反田」が開業した。高級スーパーマーケット「成城石井」や飲食店などが入居している。さらに改札内にはドラッグストアが、改札を出た正面(ホームの真下)にはNEWDAYSやベーカリーなどが開業した。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■山手線 | 内回り | 品川・東京・上野方面 |
2 | ■山手線 | 外回り | 渋谷・新宿・池袋方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
発車メロディ
JR東日本の多くの駅で使用されている「Cielo Estrellado」は、当駅が最初の導入駅である。なお、導入当初は1番線も「Cielo Estrellado」を使用していたが、誤乗などの混乱を避けるため、1996年(平成8年)2月14日より1番線が「JR-SH2-1」(五感工房製)に変更された。
東京急行電鉄
島式ホーム1面2線を有する高架駅。山手線よりさらに高い位置にある。この造形が面白かったのか、大岡昇平の『武蔵野夫人』1950年や小津安二郎監督の映画『東京暮色』1957年にも出てくる。駅ビルである東急五反田ビル(地上9階・地下2階建て)と一体化しており、4階から池上線ホームに直結している。車椅子などの利用者には東急五反田ビル内のエレベーターを利用することでバリアフリーに対応している。その東急五反田ビルは2008年(平成20年)4月23日に全面改装され、飲食店・食料品・雑貨店など33店舗が入居するショッピングセンター「remy gotanda(レミィ五反田)」として開業した。テーマは「PleasantWalk」(心地よい開放的な散歩道)であり、吹き抜け空間を駅改札と連絡する4階から5階部分に新設した。それに伴い、改装前から入居している東急ストアは1階から3階までに縮小されている。
池上線 - 山手線間の連絡通路は長らく階段のみで、改良工事も行われていなかったが、2012年8月末までにバリアフリー対策のエスカレーターおよびエレベーターが設置され不便は解消された(エスカレーター上り:2012年1月15日 - 、下り:同年3月11日 - 、階段:同年6月中旬 - 、エレベーター:同年8月29日 - 各々供用開始、現在は内装工事等作業中)。ただし、新改札口等を設けた訳ではないため、池上線から浅草線や地上階へ向かうためには、従来どおり池上線改札口外を経由する必要がある。
元々、池上線は隣の大崎広小路駅を終点として、徒歩連絡による乗り換えで当駅に接続する形態であり、同駅へは歩いて行けるほど至近である。また、当初は山手線の上を越えて延伸する計画があったため[1]、高架駅である大崎広小路駅よりさらに高い位置にある。
夜間停泊が1本ある。蒲田駅発五反田駅行きの最終列車は当駅に到着後、夜間停泊して翌日の蒲田駅行きの始発列車となる。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | ■池上線 | 旗の台・雪が谷大塚・蒲田方面 |
東京都交通局
島式ホーム1面2線を有する地下駅。改札階とホームおよび、JR五反田駅に近い「A3」出入口とコンコースを連絡するエレベーターとエスカレーターが設置されている。
五反田駅務管理所の所在駅であり、浅草線の西馬込駅 - 三田駅間の各駅を管理している[2]。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 都営浅草線 | 中延・西馬込方面 |
2 | 都営浅草線 | 押上・京成線・北総線・成田空港・(泉岳寺のりかえ)京急線方面 |
利用状況
- JR東日本 - 2013年度の一日平均乗車人員は132,524人で、同社の駅の中で第24位である。
- 東京急行電鉄 - 2013年度の一日平均乗降人員は108,025人である。
- 都営地下鉄 - 2012年度の一日平均乗降人員は62,834人(乗車人員30,976人、降車人員31,858人)である。
各年度の一日平均乗車人員数は下表のとおり。
年度 | JR東日本 | 東京急行電鉄 | 都営地下鉄 | 出典 |
---|---|---|---|---|
1992年 | 139,899 | 54,394 | 27,493 | [3] |
1993年 | 137,655 | 54,085 | 32,890 | [4] |
1994年 | 134,592 | 53,211 | 32,373 | [5] |
1995年 | 133,735 | 53,112 | 31,784 | [6] |
1996年 | 135,718 | 53,148 | 32,153 | [7] |
1997年 | 134,332 | 52,877 | 32,110 | [8] |
1998年 | 132,718 | 52,337 | 31,970 | [9] |
1999年 | [1] 133,202 | 52,025 | 31,507 | [10] |
2000年 | [2] 132,411 | 51,844 | 30,726 | [11] |
2001年 | [3] 128,876 | 51,375 | 29,559 | [12] |
2002年 | [4] 128,260 | 50,871 | 29,636 | [13] |
2003年 | [5] 126,269 | 50,296 | 28,879 | [14] |
2004年 | [6] 124,967 | 49,096 | 28,164 | [15] |
2005年 | [7] 126,137 | 48,915 | 28,389 | [16] |
2006年 | [8] 129,354 | 49,578 | 29,118 | [17] |
2007年 | [9] 134,324 | 50,315 | 30,170 | [18] |
2008年 | [10] 134,512 | 50,907 | 30,562 | [19] |
2009年 | [11] 132,176 | 50,441 | 30,208 | [20] |
2010年 | [12] 129,154 | 50,173 | 30,067 | [21] |
2011年 | [13] 127,996 | 29,640 | ||
2012年 | [14] 130,633 | 30,976 | ||
2013年 | [15]132,524 |
駅周辺
バス
最寄り停留所は、駅前のバスターミナルにある「五反田駅」となる。なお、4 - 6番乗り場は駅正面にあるが、かつては駅の反対側に2・3番乗り場が存在していた。以下の路線が乗り入れ、東京都交通局、東急バスにより運行されている。
東口
- 4番乗り場
- 5番乗り場
- 6番乗り場
西口
隣の駅
- 東京急行電鉄
- ■池上線
- 五反田駅 (IK01) - 大崎広小路駅 (IK02)
脚注
- ↑ 週刊「歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄06 東京急行電鉄」(朝日新聞出版刊) 27ページ
- ↑ 三田駅の他の路線は管轄外である。
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)