ひたち野うしく駅
ひたち野うしく駅(ひたちのうしくえき)は、茨城県牛久市ひたち野西三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である。
目次
年表
- 1998年(平成10年)3月14日 - 万博中央駅跡地に東日本旅客鉄道の駅として開設。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
- 2003年(平成15年)3月31日 - 駅レンタカー営業終了[1]。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。関東の駅百選に選ばれている。
みどりの窓口・Suica対応自動改札機・指定席券売機・自動券売機設置駅。改札口・ホームにLED式発車標が設置されている。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | ■常磐線 | 上り | 我孫子・上野方面 |
3・4 | ■常磐線 | 下り | 土浦・水戸方面 |
- 平日朝の上下3本と、夜間以降の下りに運転されている「フレッシュひたち」の一部が当駅に停車する。
- 朝の下り・日中の上りを除く時間帯で、特急列車を待避する列車がある。
利用状況
2012年度の1日平均乗車人員は6,112人。藤代 - 土浦間では当駅が最も少ない。近年の推移は以下のとおり。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2000 | 4,377 |
2001 | 4,906 |
2002 | 5,430 |
2003 | 6,174 |
2004 | 6,717 |
2005 | 5,912 |
2006 | 5,151 |
2007 | 5,498 |
2008 | 5,705 |
2009 | 5,797 |
2010 | 5,815 |
2011 | 5,849 |
2012 | 6,112 |
利用者の大半はつくば市内の高校・大学の学生・生徒や研究所への勤務者である。
かつては東京方面への利用者も多かったが(2004年(平成16年)度は6,717人)、2005年(平成17年)度からは首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの開業によりバス乗換駅である当駅の価値が下がり、大幅に減少した。つくば方面の利用者に比べ、居住人口が多くないためである。近年、徐々に宅地開発が進み、利用者数は増加に転じている。
当駅の位置の特徴
万博中央駅の跡地
当駅は、1985年(昭和60年)に開催された国際科学技術博覧会(科学万博)開催時の臨時駅・万博中央駅の跡地に1998年(平成10年)3月14日開設された(万博中央駅は、1985年3月14日 - 9月16日の間に開設された。詳しくは「つくば科学万博の交通」を参照)。牛久市と住宅・都市整備公団(現・都市再生機構・UR)が建設費用を負担した請願駅として建設された。当初、JR東日本は採算性から新駅設置には難色を示していたが、建設費用全額を牛久市および公団が負担することで、建設に合意した。
ただし当駅は、科学万博終了後に閉鎖された旧・万博中央駅との直接的な関連はないとされている。
つくばセンターへのアクセス道路
そもそも学園西大通りの南端に位置する筑波研究学園都市アクセスのために造られた臨時駅跡地という立地条件のため、常磐線とつくばセンターを結ぶ路線バス結節駅としての価値があるものであった。同じくつくばセンターへのバス結節駅でもある隣駅荒川沖駅より若干距離が長いが、学園西大通りは駅前の国道6号をはじめ国道354号をアンダーパスするため信号待ちに引っ掛かることが少なく、バスが遅れることがまれである安定したアクセス経路で知られ、途中の牛久栄進高校や環境研究所、気象研究所を含めて学園都市(一部除く)方面と東京方面を移動する際、常磐線を利用する場合に当駅が多く利用されていた。
開設約7年後の2005年(平成17年)につくばエクスプレス線が開通し、つくばセンターにつくば駅ができたことで、東京方面から鉄道でアクセスする利用客の多くがつくばエクスプレスに移行し、隣の荒川沖駅とともに最寄駅でなくなりバス乗り換え客が減少した。
駅周辺
現在の駅ができるまでは、駅付近は野原であった。最も近い集落は、東大和田、中根、下根である。
1998年(平成10年)に開業した当駅周辺は、JR東日本と都市公団(当時)などによる宅地開発が行われ、現在も進行中である。駅周辺は駐車場が広がっていて、ここから乗用車に乗ってつくば市方面へ通勤・通学している人は少なくなかった。その駐車場の多さから「駐車場砂漠」と揶揄(やゆ)されることがあり、つくばエクスプレスの駅前開発に当たっては、ひたち野うしく駅が反面教師にされている[2]。ホームの真下を学園西大通りが通っている。駅西約200m付近を国道6号が通る。
住民基本台帳に関する統計によると駅周辺の地区であるひたち野西とひたち野東の2013年(平成25年)2月現在の人口はあわせておよそ12,500人である[3]。 駅東口には駅の開設に合わせて分譲マンションが建てられたが、それとは別に2003年頃より駅周辺に10棟前後の分譲マンションの建設が始まっているほか、2007年頃より一戸建て住宅の販売も盛んに行われている。
2006年(平成18年)12月13日にウォルマート傘下の西友が開店した[4]。立地の選定から建物の設計までウォルマートと共同で行った第1号店である。
東口
- ひたち野リフレ
- ひたち野うしく郵便局
- 常陽銀行
- 筑波銀行
- 西友(茨城県牛久市ひたち野東22-1[4]、2006年12月13日開店[4])
- カワチ薬品
- WonderGOO
- アクロスプラザひたち野うしく
- ホーマックスーパーデポ
- 茨城県警察 牛久警察署
- 牛久運動公園 - 徒歩またはコミュニティバス「牛久運動公園」下車
- カスミ
- 日テレハウジングプレイスうしく
- つくば調理製菓専門学校
西口
バス路線
筑波研究学園都市方面を含めた路線バスはすべて東口発着である。
かつては茨城観光自動車(茨観)の路線も乗り入れていた。
東口
乗場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 31 | イオンモールつくば | つくばセンター | 関東鉄道 ジェイアールバス関東 |
|
30 | イオンモールつくば・つくばセンター | 筑波大学中央 | 関東鉄道 | 朝運転 | |
イオンモールつくば・つくばセンター | 筑波大学病院 | 関東鉄道 | 土休日運休 | ||
36 | つくばセンター | 建築研究所 | 関東鉄道 | 平日朝運転 | |
2 | エアポートライナーNATT'S | 成田空港 | 関東鉄道 千葉交通 成田空港交通 |
||
運動公園ルート | 牛久運動公園・むつみ団地 | 牛久駅東口 | 牛久市コミュニティバス |
西口
- 定期公共路線バスの発着はない。
バスでアクセスできる主な施設
- 三菱化学筑波工場 - 「稲岡南」下車
- 茨城県立牛久栄進高等学校 - 「牛久栄進高校」下車
- 国立環境研究所、茗溪学園中学校・高等学校 - 「環境研究所」下車
- 産業技術総合研究所つくばセンター(つくば西)、気象研究所、高層気象台 - 「気象研究所」下車
隣の駅
脚注
- ↑ JR時刻表 2003年4月号
- ↑ つくば書店レポート部 編『つくばレポート vol.1 第3版』つくば書店、2012年7月1日、95pp. ISBN 978-4-902451-06-1(19ページより)
- ↑ 住民基本台帳人口(町名別・行政区別・年齢別人口等)
- ↑ 4.0 4.1 4.2 “西友、「ひたち野うしく店」オープン 買い回り利便性追求”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2006年12月22日)
関連項目
外部リンク
- JR東日本 ひたち野うしく駅
- ジェイアールバス関東 一般路線バスのご案内(ひたち野うしく駅 - つくばセンターのバス時刻表がある)