玉川上水駅
玉川上水駅(たまがわじょうすいえき)は、東京都立川市と東大和市にある、西武鉄道・多摩都市モノレールの駅。
西武鉄道の拝島線と、多摩都市モノレールの多摩都市モノレール線が乗り入れ、接続駅となっている。
所在地は、西武鉄道が立川市幸町六丁目36-1、多摩都市モノレールが東大和市桜が丘四丁目19である。すなわち、当駅は立川市と東大和市とに跨って所在している。
目次
年表[編集]
- 1949年(昭和24年)5月 - 小川 - 玉川上水間に敷設されていた日立航空機立川工場までの専用線を西武鉄道が日興工業から譲り受ける。
- 1950年(昭和25年)5月15日 - 小川 - 玉川上水間を上水線として営業開始。当駅が始発駅として開業する。
- 1968年(昭和43年)5月15日 - 上水線を拝島線に改称し、玉川上水 - 拝島間を延伸。
- 1989年(平成元年)12月10日 - 駅構造を現在の島式ホーム2面3線に改良[1]。
- 1998年(平成10年)11月27日 - 多摩都市モノレールの駅が開業。これに伴い西武鉄道は1999年3月までにホームの移設と橋上駅舎化・連絡通路の新設を実施。同時に構内踏切は廃止に。
- 2007年(平成19年)11月 - 西武拝島線ホームに待合室を設置。
駅構造[編集]
西武拝島線の橋上駅舎と多摩都市モノレールの改札口が南北方向の自由通路を挟んで位置し、同一平面で乗り換えできる。自由通路は西武拝島線ホームを跨ぎ、両線の駅出入口として機能する他、立川市側と東大和市側を結ぶ歩行者通路にもなっている。
現在の駅構造となった契機は、1998年(平成10年)の多摩都市モノレール開業である。それまで西武拝島線は駅の西側において芋窪街道と踏切による平面交差(現在の多摩都市モノレール・自由通路の直下)となっており、ホームは踏切脇[2](現在よりホームの位置は東側・東大和市駅寄り)に設置されていた。駅舎は芋窪街道に面した南口[3](立川市側)と駅前ロータリーに面した北口(東大和市側)があった[4][5]。多摩都市モノレールの建設と同時に芋窪街道は踏切横断による慢性的な渋滞を緩和させるために拡幅されて線路の下をくぐり、西武拝島線の駅は移設[6]・橋上化され、新設された多摩都市モノレールの駅舎と連結された。
西武鉄道[編集]
島式ホーム2面3線の橋上駅であり、中線の両側をホーム(2・3番ホーム)で挟む形になっている。駅番号はSS33。
東側に玉川上水車両基地があり、始発・終着駅にもなっている。当駅から拝島方面は武蔵砂川 - 西武立川間を除き単線となっており、日中は6本のうち2本が当駅止まりになっている。また、ダイヤの乱れ等発生時に、当駅で打ち切り運転する場合がある。
現在の発車標は橋上駅舎化時に設置されているが、現在の運行管理システムになってからも交換せずに稼動している。
のりば[編集]
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■拝島線 | 下り | 拝島方面 | |
2 | (3番ホーム到着の列車の降車ホーム) | |||
3・4 | ■拝島線 | 上り | 萩山・小平・西武新宿方面 | 3番ホームは主に当駅始発 |
多摩都市モノレール[編集]
のりば[編集]
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■多摩モノレール線 | 下り | 桜街道・上北台方面 |
2 | ■多摩モノレール線 | 上り | 高幡不動・多摩センター方面 |
利用状況[編集]
- 西武鉄道 - 2011年度の一日平均乗降人員は38,342人[7](西武鉄道全92駅中23位)で、同社の支線の途中駅としては最多となった。
- 多摩都市モノレール - 2011年度の一日平均乗車人員は10,097人[8]で、同社全19駅中6位であった。
近年の一日平均乗車人員推移は下記の通り。
年度 | 西武鉄道 | 多摩都市 モノレール |
出典 |
---|---|---|---|
1990年 | 14,644 | - | [9] |
1991年 | 15,260 | - | [10] |
1992年 | 15,660 | - | [11] |
1993年 | 16,066 | - | [12] |
1994年 | 15,956 | - | [13] |
1995年 | 15,582 | - | [14] |
1996年 | 15,452 | - | [15] |
1997年 | 15,414 | - | [16] |
1998年 | 15,312 | 3,712 | [17] |
1999年 | 15,046 | 4,434 | [18] |
2000年 | 16,348 | 6,992 | [19] |
2001年 | 16,663 | 7,830 | [20] |
2002年 | 16,490 | 8,126 | [21] |
2003年 | 16,541 | 8,440 | [22] |
2004年 | 17,742 | 8,556 | [23] |
2005年 | 17,934 | 8,652 | [24] |
2006年 | 18,685 | 9,010 | [25] |
2007年 | 19,096 | 9,443 | [26] |
2008年 | 19,510 | 9,867 | [27] |
2009年 | 19,663 | 10,006 | [28] |
2010年 | 19,649 | 10,205 | [29] |
駅周辺[編集]
立川市と東大和市との境にある。また、武蔵村山市の南東端及び小平市の西端も近い。
北口[編集]
北方に団地が広がっており、立正佼成会付属佼成霊園の他、小平方には東京都立東大和療育センターがある。
南口[編集]
玉川上水に面しており、両岸に整備されている緑道を散策したり、ジョギングをする人が多い。
- 玉川上水はここから300m程下流にある東京都水道局小平監視所で水道としての役割を終えており、ここより下流は公園として整備されている。また、小平監視所直下にある上水小橋は玉川上水で唯一水辺に下りて行ける場所である。
教育施設[編集]
- 駅東側に東京都立東大和南高等学校と東京都立北多摩看護専門学校が、西側に国立音楽大学・拓殖大学第一高等学校・東京都立上水高等学校がある。なお、多摩都市モノレールの駅には「国立音楽大学」という副名称(車内案内放送では使用されない)を付けている。
バス路線[編集]
玉川上水駅・玉川上水駅北口(北口ロータリー内)[編集]
- 立23 立飛本社経由 立川駅北口行
- 玉10・立23 村山団地行
- 玉13 芋窪行/上水営業所行(平日朝2本)
- 玉12 村山団地経由 イオンモール行
- 玉12-2 武蔵村山病院行
- 玉12-3 快速 立川駅北口行(途中無停車・土曜休日深夜のみ)
MMシャトル(武蔵村山市内循環)
- 玉川上水ルート イオンモール行
高速バス
2011年6月15日までは、西武バスの以下の路線も乗り入れていた。
- 玉21 東大和循環左回り
- 玉21-1 東大和市駅行
- 玉22 東大和循環右回り
玉川上水駅南口(南口ロータリー内)[編集]
立川バス
- 立18-1 裁判所前経由 立川駅北口行
- 立20-1・立23 立飛本社経由 立川駅北口行
- 立21-1 立飛東門経由 立川駅北口行
- 立90 立川市役所経由 立川駅北口行
- 直通 立川競輪場行(開催時のみ)
- 急行 応現院行(始発)
- 国29-2 国立駅北口発→弁天通り経由 玉川上水駅南口行(到着のみ。始発は近くの上水営業所からの国27系統。)
玉川上水駅入口(芋窪街道上・北口より徒歩接続)[編集]
立川バス
- 立22・立23 立川駅北口行
- 玉10・立22・立23 村山団地行
- 玉13 芋窪行/上水営業所行(平日朝2本)
- 玉12 イオンモール行
- 玉12-2 武蔵村山病院行
MMシャトル(武蔵村山市内循環)
- 玉川上水ルート イオンモール行
駅名の由来[編集]
駅の南口すぐのところを玉川上水が流れていることによる(玉川上水に架かる清願院橋自体が駅前広場の役割を果たしている)。
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 『写真で見る西武鉄道100年』(ネコ・パブリッシング)113ページ
- ↑ 芋窪街道からホームに侵入して不正乗車する者も見られた。
- ↑ 2008年10月現在も芋窪街道の工事に際して設置された仮駅舎が残っている。
- ↑ 駅舎改築前は新宿線の井荻駅などと同様にホームと駅舎間連絡専用の構内踏切があったが、橋上駅舎化に伴い階段・エスカレーター・エレベーターが設置されたため、廃止された。
- ↑ 当初は立川市側の南口が主要改札口として機能しており、東大和市側の北口は朝の通勤・通学時間のみの臨時改札口であった。東大和側の東大和市側に公団住宅や都営住宅の建設に伴い駅前ロータリーが整備された後、芋窪街道の工事に際して駅事務室のあった南口駅舎は仮駅舎に改築・縮小され、北口の駅舎は駅事務室などが増築され、主要改札口の地位は南北で逆転した。
- ↑ 移設によって駅東側の土地に玉川上水車両基地の機能強化の余地が生じた。
- ↑ 西武鉄道「駅別乗降人員」PDF
- ↑ 多摩都市モノレール 「駅別乗車人員(一日平均)」PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)235ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)241ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)