カーリング

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カーリング
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カーリング

カーリングは氷上で行われるウィンタースポーツ。4人ずつ2チームで行われ、目標とする円をめがけて各チームが交互に8回ずつ石を氷上に滑らせる。石を円の中心により近づけたチームが得点を得る。これを10回繰り返し、総得点で勝敗を競う。高度な戦略が必要とされ、その理詰めの試合展開から「氷上のチェス」とも呼ばれる。

歴史[編集]

カーリング

15世紀スコットランドで発祥したとされ、当時は底の平らな川石を氷の上に滑らせていたものとされている。氷上で石を使うカーリングの元となったゲームの記録は、1541年2月にさかのぼる。場所はスコットランド、グラスゴー近郊のレンフルシャーである。ベルギーの画家ピーテル・ブリューゲルの作品『雪中の狩人』(1565年)」の遠景には、すでに氷上でカーリングを楽しむ人々が描かれている。「カーリング」という名称の起源は定かでないが、1630年のスコットランドの印刷物中にこの名称の使用が確認されている。スコットランドでは16世紀から19世紀にかけて戸外でのカーリングが盛んに行われていた。リンクや用具の寸法はヤード・ポンド法で規定されているが、これはスコットランド発祥である名残である。

現在の公式ルールは主にカナダで確立したもので、1807年には王立カーリングクラブが設立されている。1832年にはアメリカ合衆国にカーリングクラブが誕生し、19世紀の終わりまでにはスイススウェーデンへと広まった。1998年長野オリンピック以降冬季オリンピックの正式種目として採用されている。現在ではカナダアメリカといった北米イギリススウェーデンなどのヨーロッパ諸国で盛んなほか、日本中国韓国などアジア圏でも行われている。

日本におけるカーリング[編集]

カーリング

1967(昭和42)年、アメリカのダーカーティスによって富士北麓に伝えられる。1969(昭和44)年、蓼科湖にてゲームが行われ、1973(昭和48)年 第一回カーリング大会が開かれるものの普及には至らなかった。

日本において競技として定着させる礎となったのは、カーリングをカナダの指導者とともに紹介した社団法人北方圏センター(現公益社団法人 北海道国際交流・協力総合センター)であり、北海道常呂郡常呂町(2006年3月北見市と合併)である。(1980年前後、北海道内では、カナダアルバータ州との姉妹提携を機に、北方圏センターがカーリング講習会を道内各地で実施していた)常呂町(当時)は、当初から、ビールのミニ樽やプロパンガスミニボンベなどでストーンを自作し、町(自治体)を上げての普及に取り組み、1981年には、第1回NHK杯(北見放送局)カーリング大会を開催、1988年には、国内初のカーリングホールを建設、国内外の大会を開催、オリンピック選手を多数輩出などの特筆されるべき非常に大きい功績をもたらした。

1998年の長野オリンピックでの男子チームスキップ敦賀信人の健闘、2002年のソルトレイクシティオリンピックでの出場がテレビで中継されたことで徐々に認知が広がり、2006年に開催されたトリノオリンピックに出場した女子チーム(チーム青森)が、全試合を中継された中で7位入賞という活躍を見せたことで、日本におけるカーリングの認知度が一挙に高まった(トリノオリンピックにおけるカーリング競技参照)。

新興の競技であるだけに、現在競技可能な施設は非常に少なく、競技人口も少ない。しかし、老若男女を問わず楽しめる競技であるため、今後のさらなる普及、発展する可能性を秘めている。

スポーツとしてのカーリング[編集]

カーリング

カーリング自体は非常に歴史のあるものであり、カナダではボウリング感覚でカーリングを楽しむなど生活に密着した光景も見られる。ところが、日本では他競技のアスリートなどから「カーリングはスポーツではない」などと解釈されることがある。これは、日本においては「スポーツ=体育」という認識が定着してしまい、身体を激しく動かしていなければスポーツではない、という価値観が根強く存在し、例えば将棋や囲碁、チェスなどマインドスポーツがスポーツとして理解されていない点に見て取れる(スポーツの定義参照)。カーリングは他の競技に比べ激しい運動動作を伴わない点や、内容がマインドスポーツの要素を併せ持っている点が、日本国内の一部でスポーツと認識されない大きな要因であると考えられるが、実際にはストーンを正確にコントロールする技術力、チーム内でのプレーの連携、そしてスコアを競い合う先読みを繰り返す戦略性や戦術といったゲーム性など、スポーツの要素を備えている。さらに、あえて身体面に触れれば、投擲の正確なコントロールや、的確にスウィーピングを行うための強靭な体力も要求される。実際、カーリングの選手が筋肉トレーニングやスウィーピングの練習をしている様子がテレビドキュメント番組で放送されたこともある。

リンク[編集]

カーリング
カーリング
カーリング
カーリングホール(Curling Hall) 
主にカーリングを目的とした専用のリンク。
シート(Sheet) 
長さ42.06m(ハックからハックまでの長さ)。幅4.75m。ボウリング場で言うレーンにあたる。
ハック(Hack) 
ストーンを投げる時に使うけり台。シートの両側に2つずつある。
ハックライン(Hackline) 
ハックが置いてある場所を横切る線。ハックの基準の線。
センターライン(Centerline) 
ティーとティーの中心点を通り、両方のハックまでを結んだライン。
サイドライン(Sideline) 
左右の端のライン
ホッグライン(Hogline) 
ハウス手前にあるライン。このラインよりもハウス寄りに達しなかったストーンは失格となる。
バックライン(Backline) 
ハウスより下にあるライン。このラインからはみ出すとそのストーンは失格となる。
ティーライン(Teeline) 
ハックから3.66m離れた位置にセンターラインと垂直に引かれた線。ティーを横切る線。
ティー(Tee) 
ティーラインとセンターラインの交点。ハウスの中心点となる。
ボタン(Button) 
ハウスの中心にある1番小さい6インチの円。
ハウス(House) 
ストーンを投げ入れる同心円。半径は外から1.83m、1.22m、0.61m、0.15m。

用具[編集]

日本カーリング協会の公式サイトでは「日本にはカーリング用品を作るメーカーはありません。」としており、日本国内ではインターネットを利用した輸入に頼っている。

ストーン
上部に取っ手をつけた円盤型の石。1チームが8個を使用し、カーリング競技を行うためには16個必要となる。取っ手部分の色は赤、黄など。
公式なサイズは「円周が36インチ以内、高さが4.5インチ以上、重量は44ポンド以内」と決められている。
国際大会で使用されるものは、高密度で強度と滑りやすさに優れたスコットランドアルサクレッグ島特産の花崗岩が主流である。他産地の石では密度が低く、氷の上で石が水を吸い、吸われた水が再び凍ったときに石が膨張して割れてしまう。アルサクレッグ島産の「粘りと弾性に優れた石」を衝突が起こる胴体部に、「硬く滑りやすい石」を滑走面に使う。
資源保護の観点から、採石は20年に一度しか行われない(近年では2002年)。また100年以上使用できるとされているほど耐久性が高い。需給のバランスなどから、1個10万円以上(1セット160万円)する高価な物である。しかし、日本カーリング協会では「ストーンは個人で所有するものではなく、会場にあるものを使います。」とアナウンスしており、基本的に選手が購入することはない。
ブラシ
滑っていくストーンの方向や速度を調整するために氷面を掃く(スウィープする)デッキブラシ状の道具。
かつて柄は木やグラスファイバー製が多かったが、近年ではカーボンファイバーも多い。
ブルーム
滑っていくストーンの方向や速度を調整するため、氷面を掃くホウキ状の道具。
現在は公式競技が屋内で行われるため、滅多にお目にかかることはないものの、氷上の霜を取るために使われることがある。
カーリングシューズ
カーリング専用の靴。右投げの場合、左の靴底は滑りやすくするためテフロン加工されている。右側のソールは滑りにくくできている。スウィープ時は左側にアンチスライダー(グリッパー)という滑り止めを装着する。左投げ用は逆になっている。
専用シューズが無い場合、通常の靴にスライダーという滑りを良くするカバーを装着することでプレーできる。
選手はこれを利用して、長い距離を移動する際に片足で滑って移動する。
ストップウォッチ
ストーンの通過速度を計測することで、ウェイトを判断するために使用する。ブラシの柄に取り付けられるカーリング専用ウォッチもある。
ウェア
スウィーピング時には、かがんだ状態で腕を細かく動かすため、腕の動きを阻害しないタイトな上着を着用する(余裕がありすぎるとかがんだ際に視界を遮ってしまう)。屋内競技であるため分厚い防寒着は必要なく、会場の室温によっては半袖の選手も多い。
ショットの際に脚を前後に大きく開くため、伸縮性があり裾がやや広がったズボンを着用する。この他に膝を保護するためのニーパッド、グローブの着用も認められているが、使用しない選手も多い。
デリバリースティック
ゲーム終了時などにストーンを移動する際、立ったまま動かすための補助スティック。
通常ゲーム中の使用できないが、車いすカーリングやシニア向けの大会ではショットの補助に使用できる。
無線機
後述のように、オリンピックなどの大きな大会ではテレビ中継を意識し、ワイヤレスマイクによる選手の声をマスコミにも提供している。

ルール[編集]

試合形式[編集]

カーリングにおいて、ゲーム中の1回の攻守はエンド(end)と呼ばれる。試合は8エンドか10エンドで行われ、またこの他に各チームに持ち時間が与えられる。冬季オリンピックなど公式な試合では10エンド、持ち時間73分で行われる。また、第5エンドが終了すると休憩となる。持ち時間がなくなった場合、ゲームが終了していないチームはその試合を没収される。かつては試合中に1チームが1分間のタイムアウトを2度取ることができ、時計を止めた上でコーチの助言を仰ぐことができたが、試合時間の短縮を図るため、現在は1試合に1回のみコーチの助言を仰ぐことができ、その間の時計は止まらないというルールになっている(コーチがコーチ席からシートに移動するまでの間のみ時計が停止される)。

なお、試合途中で自チームの勝ちが望めないと判断した場合、相手チームの勝ちをコンシードすることでゲームを終了させることができる。10エンドマッチでは、6エンド終了後からコンシードの表明ができ、スキップ(主将)が相手に握手を求めることで行う。野球などでいうコールドゲームのルールはないが、数字的な可能性が仮に残っていても勝つ可能性が常識的にはない場合においてまで試合を続行することは、相手の技量を侮ることにもなり好ましくないとされる。

第1エンドの先攻、後攻はサードの者がジャンケンコイントスで決定する。勝った方はストーンの色か最初のエンドの後攻をとることができる。第2エンド以降は前のエンドで得点を取ったほうが先攻となる。ブランクエンド(得点なし)だった場合は、前のエンドと同じになる。

各エンドではリード・セカンド・サード・フォースの順に、1人2投ずつ各チームが交互に1投し、ハウス(円)をめがけてストーンを氷上に滑らせる(これを「投げる」という)。ストーンの位置の指示はスキップまたはスキップの代理が行う(試合中はスキップしかハウスの中に入ることは出来ない)。また、決められた区間にストーンをとめなければそのストーンは外される。ストーンはホッグラインを超えなければならず、サイドラインに当たってもいけない。どちらの場合もストーンは外される。

ストーンの距離を伸ばしたり、方向を微調整するため、自チームのストーンの進行方向の氷をブラシで掃く(スウィーピング)。また、スキップ(代理も含む)は相手チームのストーンをスウィーピングできるが、ティーライン(ハウスの中心を通る横のライン)より後ろしかスウィーピングできない(ストーンがティーラインを超える前でもスウィーピングは開始出来る)。

相手チームのストーンに自チームのストーンをあてて、ハウスからはじき出しても良い(テイクアウトと呼ばれる)。ただし、各チームのリードが2投ずつ投げ終わるまではフリーガードゾーン(ホッグラインからティーラインの間で、ハウスを除いた部分)にあるストーンをプレイエリアから出してはいけない(フリーガードゾーンルール)。相手チームのストーンをずらすことは可能だが、もしテイクアウトしてしまうと反則になり、相手ストーンは元の場所に戻される。

エンド終了時にハウス(1.83mの円)内にあるそれぞれのチームのストーンの中で、相手チームの全てのストーンよりも内側にある(ティーに近い)ストーンの数がそのチームの得点となる。この際、ハウスの外側にあるストーンは全く考慮されない。つまり、ティーに最も近いストーンのチームにのみ得点があることになる。そのため、当該エンドの負けチームの得点は常に0点である。エンドの最大得点差は8点、最小得点差は0点である。1エンドに満点の8点を獲得したチームは8-enderと呼ばれる。通常は両チームが確認して勝ち負けを決定するが、どちらのストーンがより中心に近いか判断しがたい場合は、エンドの終了後にメジャーが行われ、エンドの途中に行うことはできない。メジャーは、専用の器具を使って中心からストーンの内側までの距離を測定する。

第5エンドが終了すると7分間のハーフタイムとなり、選手たちは自分たちが試合しているカーリングシート(レーンとも言われる)の近くで後半の作戦を練ったり、糖分を含む食べ物や飲み物を摂取し体力を回復する。カーリングの試合は2時間30分前後の長丁場であり、集中力と体力を激しく消耗するためである。なお、試合中でコーチとの話し合いが認められるのは2度のタイムアウトを除きこの時間のみである(長野オリンピック開催前まではタイムアウト時もコーチとの話し合いは認められていなかった)。

チーム構成[編集]

1チームは4人または5人だが、試合に出られるのは4人まで(3人以下でもショットを分担してゲームを行うことが可能)、補欠は必ず1人(複数いてはいけない)。

  • リード - 1,2投目を担当。掃き手(スウィーパー)の役割になることが多い。
  • セカンド - 3,4投目を担当。同じく掃き手の役割になることが多い。
  • サード - 5,6投目を担当。スキップが投球する際に、代わりにスキップの役割を行う(バイス・スキップ)ことが多い。スキップの参謀役となる。
  • スキップ(主将) - 主に7,8投目を担当。試合において司令塔の役割を果たす。
  • リザーブ - 補欠。チームメイトが何らかの理由でプレーを続行出来なくなった場合、代理を務める。
  • フォース - スキップ以外の選手が7,8投目を担当する場合の呼称。(スキップは必ずしも7,8投目担当者である必要はなく、たとえばセカンドがスキップを務めても問題ない。)

スポーツマンシップとフェアプレー[編集]

カーリングというスポーツは、いわゆるスポーツマンシップを重んじる競技であるため、例えば相手チームの失策を喜んだり、あるいはそのような態度を示すことは、慎むべき行為として忌避される。途中のエンドの終了時に自チームに勝ち目がないと判断したとき、潔く自ら負けを認め、それを相手に握手を求める形で示すという習慣もフェアプレーの表れの1つである。自分がファウル(ルール違反)をした時、それを自己申告するくらいのプレイ態度が期待される。

また、ゴルフと同様に、カーリングは元来基本的には審判員が存在しないセルフジャッジ(試合中のその場の両チームの競技者自身が判定する)の競技であることからも、無用のトラブルを避けるためにも、フェアプレーはカーリングに欠かせない要素と考えられる。

この理念は、世界カーリング連盟が定めるRULES OF CURLING(カーリング競技規則)の冒頭にThe Spirit of Curling(和訳「カーリング精神」)として掲げられており、カーリング競技の根本がこの理念から成立していることを示している。

試合中の戦術と用語[編集]

戦術[編集]

エンド最後のストーンを投げる事ができる後攻が有利とされ、後攻が1点を取ることは容易であるため、通常次のような戦術を取る。

  • 先攻チーム
    1. 1点以上を獲得する(先攻チームが点数を獲得しても不利にならない)。
    2. 相手チームに1点だけ取らせ、次エンドの後攻を得る。
  • 後攻チーム
    1. 双方0点(ブランクエンド)とし、相手チームの得点を押さえつつ、次エンドも後攻を得る。
    2. 2点以上を獲得する(再び後攻を得た時には、相手チームが得点しているため)。

ブランクエンドであれば後攻を維持できるので、1点を取るくらいならブランクエンドとして次のエンドで2点以上を狙う。また最終エンドに後攻が1点以上取る可能性が高いため、最終エンドの先攻はその前のエンドで2点以上の差をつけなければならず困難が伴う。このため最終エンドに後攻を得たほうが有利であるため、途中にわざとブランクエンドを作って調整することもある。

詳細についてはen:Curling#Strategyも参照。

基本用語[編集]

  • ハウス (house) - プレイの中心であるリング(円)。
  • ドロー (draw) - ハウスの中にストーンを止めること。
  • ガード (guard) - 味方の他のストーンを守るために置くストーン。状況によっては相手のストーンもガードに利用される。
  • テイクアウト (take out) - ハウスの外に相手のストーンをはじき出すこと。
  • スウィーピング (sweeping) - すべっているストーンの前をブラシで掃くこと。ブラシがストーンにあたってしまうと、多くの場合は反則を取られる(当たった石を、バーンド ストーンという)。

ショットの種類[編集]

  • カム・アラウンド (come-around) - ドローショットの一つ。手前にあるストーン(ガードストーン)の後側に回り込んで止めること。
  • フリーズ (freeze) - ドローショットの一つ。既にあるストーンの前側にくっつくように止めること。成功するとテイクアウトされにくくなる。
  • レイズ (raise) - 相手や味方のストーンにあてて動かすこと。
  • ロール (roll) - 既にあるストーンに当てて、投げたストーンを目的の場所に持っていくこと。
  • ピール (peel) - 既にあるストーンに当てて、投げたストーンもアウトにしプレイエリアから出してしまうショット。
  • ウィック (wick) - ガードストーンをアウトにしないようにずらすショット。
  • ヒット・アンド・ステイ (hit and stay) - 既にあるストーンに当てて、投げたストーンはその場にとどめること。
  • ヒット・アンド・ロール (hit and roll) - 既にあるストーンに当てて、投げたストーンを他の場所へ動かして止めること。
  • ダブル・テイクアウト (double takeout) - 相手のストーンを2つ同時にはじき出すこと。
  • トリプル・テイクアウト (triple takeout) - 相手のストーンを3つ同時にはじき出すこと。
  • レイズ・テイクアウト (raise takeout) - 手前にあるストーンに当てて、動いたストーンで他のストーンをはじき出すこと。
  • プロモーション・テイクアウト (promotion takeout) - ガードストーンに当てて、動いたストーンで他のストーンをはじき出すこと。

スウィーピングの指示など[編集]

  • イエス (yes)、ヤー (yeah)、イェップ (yep) - スウィーピングをしろという指示。
  • ウォー (whoa)、ノー (no)、オフ (off)、アップ (up) - スウィーピングをやめろ、または、するな、という指示。
  • ハード (hard) - もっと一生懸命掃け、という指示。
  • ハリー (hurry) - もっと速く強く掃け、という指示。
  • クリーン (clean) - ストーンの前を軽くブラシで掃くこと。動いているストーンと氷の間にの毛が1本挟まっただけでも軌道が変化するため、掃いてゴミを取り除く。

その他[編集]

  • ウエイト (weight) - 投球の力。ストーンのスピード(秒数)で表される。投球時、選手には戦略に応じてウエイトを微調節することが要求され、その精度が試合における重要な要素にもなりうる。スウィーパーは判断したウエイトをスキップに伝達し、スキップはそのウエイトに基づきスウィーパーに指示を出す。
  • ライン (line) - 投球の方向。スキップは選手に投げてほしいラインの上にブラシを置いて指示を出すが、ストーンはカールしながら(曲がりながら)進んでいくため、この曲がり幅を計算して指示を出す必要がある。
  • エキストラ・エンド (extra end) - 第11エンド(8エンドゲームでは第9エンド)以降の延長戦。
  • ブランク・エンド (blank end) - 両チーム無得点のエンド。次のエンドで再び後攻権を得るために、後攻のチームが意図して無得点にすることがある。
  • ビッグエンド (big end) - 1エンドに3点以上得点すること。
  • エイト・エンダー (8-ender) - 1エンドに8点得点すること。自チームの手持ちのストーンの8個全てが得点の対象となること。
  • スチール (steal) - 複数のエンドを連続して得点すること。先攻で得点すること。
  • リンク (rink) - カーリング場のこと。
  • シート (sheet) - カーリングのゲーム用に整備された氷。アイスとも呼ばれる。
  • アイス・メーカー (ice maker) - 製氷技術者。シート表面の補修なども行なう。アイス・メーカーによってシートの特性(後述)が左右されることも多い。
  • ペブル (pebble) - シートの最終仕上げ作業として表面に霧状の蒸留水を散布することにより生成される氷の微細な粒。厳密には、この微細なペブルによる点の上をストーンが滑る。アイス・メーカーによる手作業のため、個性が生じ、リンクや気候によっても違いが出る。
  • キーン・アイス (keen ice) - ストーンが滑りやすい氷。
  • スロー・アイス (slow ice) - ストーンが滑りにくい氷。
  • スウィンギー・アイス (swingy ice) - ストーンのカール幅が大きい(カールしやすい)氷。
  • バイス・スキップ (vice skip) - スキップが投球するときに、スキップに代わってハウスに立って指示をする選手。サードが務める事が多い。
  • コンシード (concede) - 相手のチームの技術、戦略を認めて降参すること。終盤、大差がついて残りのストーンを投げても逆転が困難な場合、負けているチームが勝っているチームへ握手を求める。これを表明した時点で最終エンドまで達していなくても試合終了となる。

テレビ中継[編集]

ストーンとラインの解説[編集]

カーリング中継の解説で特定のストーンあるいはライン(ストーンを進める方向)を指し示す必要がある場合、ライトペンで画面上に直接書き込む(黄色などで画面上に表示させる)方法がとられる。しかし、国際中継などで単に中継の受け手となっておりライトペンなどで書き込む方法をとることができない場合、シート上に位置するそれぞれのストーンを個別具体的に示すために、「11時方向のストーン」というようにハウスをアナログ式時計の文字盤に見立てて具体的なストーンを指し示すクロックポジションが用いられる。

マイクの装着[編集]

トリノオリンピックからワイヤレスのマイク(ピンマイク)が選手に装着されるようになった。これにより(自国語でのやり取りになるので、その言語の理解力が必要になるものの)各国選手の戦略・臨場感・緊迫感をライブでテレビの視聴者に伝えることができるばかりでなく、選手のため息や愚痴なども同じように拾うことができ、同種目のタフさが理解できるようになったとされている。カーリングでは同時に複数のシートでゲームが展開されることが多いが、それぞれのシート上の各選手にワイヤレスマイクを使用することになるため、事前に周波数の調整などがなされる。

カーリングの物理[編集]

カーリングは、運動量保存など力学の基礎を説明するための題材としてもしばしば取り上げられ、この場合、多くは回転によって曲がる(カールする)性質や、さらに摩擦も無視した理想化されたモデルで表されるものとして扱われる。一方、より詳しくストーンの動きを考察することは、氷上の摩擦に関する研究途上の科学でもある。摩擦は一般的な理論化ができない複雑な現象であるため、ストーンのカールやスウィーピングの効果など、実際のストーンの動きは実験と理論の両面から分析されなければ理解できない。特にストーンのカールはそれ自体が物理に対して興味深い問いを投げかけてもいる。

カーラーとともにカーリングの物理の実践的な分析も行われており、日本カーリング協会でも「研究を通じて選手の独創性や先見性を育て、新たな戦略に結びつけたい」として、2008年より氷やストーンの特性とストーンの動きとの研究を行っている。

逆向きのカール[編集]

ストーンの軌道が大きく曲がる(カールする)という性質は、カーリングのゲームを面白くさせている大きな要素である一方で、物理的にも興味深い問題である。衝突の動きが初等的な力学で比較的よく記述されるのに対して、カールの物理的メカニズムには諸説あってはっきりしていない。

経験的にカールは次のような特徴をもつ。カールの効果は氷の状態によって大きく変化するものの、極めてはっきりしており、通常、曲がりの大きさは元の軌道と比べてストーンの停止までに 1 m 以上にも達する。まったくペブルのないアイスの方が曲がりは大きいが摩擦も大きくなり遠くまで飛ばなくなるため、ペブルの存在はカールよりも摩擦の低減に寄与している。ストーンの角速度(回転の速さ)はカールの効果に顕著に影響しないことが知られており、幅広い角速度の範囲で回転は曲がる方向を決めているにすぎない。角速度の大き過ぎるストーン(スピナー)はむしろ余りカールしなくなり、ストーンの角速度は通常ハウスまで2~3回転程度となるよう小さく保たれている。また、カールの効果もハウスに近づきストーンの直進速度が小さくなってから顕著になることが知られている。

だがこうしたこと以上に物理的に興味深いことは、カーリングのストーンが、回転しながら接触面の上を進む物体が摩擦によって曲がると普通予想される方向とは逆に曲がるということである。カーリングのストーンでは、そのコースは回転方向と同一の方向、すなわち、上からみて反時計回り(右手のアウトターン)に弱く回転させたストーンはホームに近付くにつれて進行方向に向かって左に、時計回り(右手のインターン)は右に曲がる。カーリングのストーンの底面は中心がわずかにへこみ、氷とストーンとはリング状の接触面(ランニング・バンド)を持つ。同様のリング状の接触面を持つものとして、机の上で反対向きに伏せたグラスなどを同じように回転させながら滑らせてみると、グラスはカーリングのストーンとは逆向きに曲がっていく。すなわちグラスにおいてはカールの方向は反時計回りで右となる。

グラスの曲がる方向は通常の摩擦の考え方で理解できる。以降、上からみて反時計回りに回転する場合のみを考える。進行方向を変えるのは進行方向に直交する摩擦の成分である。これは主にリング状の接触面の進行方向前部と後部の摩擦力が寄与する。対して、接触面の左右は横向きの正味の力をほとんど生み出せないため曲がりにはほぼ寄与しない。グラスの重心が接触面よりも上にあるために、グラスの接触面前部における方が後部よりも押さえつけるが大きい。よって、通常の動摩擦の関係のように接触面への力が大きいほど摩擦力も大きいとの関係が満たされるとき、接触面前部による進行方向右向きの摩擦力の方が後部の左向きの摩擦力より大きくなり、進行方向右向きの正味の力が生まれることになる。

このカーリング・ストーンの逆向きの曲がりという謎を説明するためにいくつかの説が現れてきた。カーリングのストーンでも速度を持つときはグラスと同様に進行方向前部での押さえつけの力が大きいはずであるが、曲がる向きが逆になることは、少なくともある条件の元で押さえつける力が大きくなるとかえって摩擦が小さくなっていることを示唆している。そこで、この問題を1981年に初めに議論したジョンソン (G.W. Johnson) は、曲がる理由をランニング・バンド前部で大きくなる摩擦による熱が氷の摩擦係数をかえって低くしているためだとした。

ジョンソンのアイデアは氷の融解を考えるものではなかったが、カナダ物理学者で自身カーラーでもあるマーク・シェゲルスキー (Mark R.A. Shegelski) は、1996年、溶けた水の非常に薄い膜がストーンの接触面に形成されるのだとした。カールの問題に対して最も精力的に研究を公表しているシェゲルスキーは、圧力の強い前面ではこの膜が厚くなるために、摩擦力を後部より小さくしているとする。またストーンが水の膜を引きずりやすい性質をもつ花崗岩で作られ、摩擦の方向は氷面に相対的な速度の方向ではなく、この引きずられた水の膜に相対的になっているとする。さらにストーンの停止間際では引きずられた膜が一周して前面がさらに厚くなり、一層曲がりやすくなる。こうしたことから予測される性質の一部は実験的に確認されている。

これとは別に日本前野紀一は、2009年にストーンのカールが蒸発による温度低下とペブルの摩耗によるとする説を提案している。この説では、ランニング・バンド前部で熱せされた氷は瞬間的に蒸発して気化熱を奪い、後部ではむしろ温度が低下して摩擦係数が大きくなるのだとする。さらに前部ではペブルの一部が摩耗して氷の屑が作られるために、さらに後部の摩擦は大きくなるとする。

2012年には、スウェーデンのニーベリ (Harald Nyberg) らが、ストーンが通過するときに、ランニング・バンド前部によってストーンの接触点であるペブル上につけられた高さ 0.01 mm に満たない程度の多数のひっかき傷がストーンの軌道を変えているのだとした。進行しつつ回転するストーンは軌道に対して数度程度斜めになった微小な傷をペブルの先端に作る。ランニング・バンド後部のストーンの微小な凹凸がこれに引っかかり、傷に沿うように動こうとするため横向きの力を生み出すのだとする。ニーベリらはこうした傷を顕微鏡写真で調べるとともに、ランニング・バンドを磨き凹凸を少なくしたストーンではカールの効果が現れないことを実験的に示した。

いずれにしても、ストーンがカールする量が氷面のペブルの状態やコースの使用状況、氷面の温度、ストーンの速度などに応じて、敏感な変化を起こす状態に調整されていることは、ストーンの動きの状況に応じた鋭敏な変化をもたらし、ひいては競技者の氷の読みに対する経験とそれにもとづく判断が競技において重要なものとなる物理的な要因となっている。

スウィーピングの効果[編集]

スウィーピングによりストーン前面の氷をこすることで、ストーンの摩擦を減少させ速度を保つことができる。結果的に速度を保ったストーンは、大きくカールし出す地点も遅くなり、またハウス内では曲がったコースのままより先へと進めることができる。一般にこの摩擦の減少は、ブラシとペブルとの間の摩擦熱によってペブルの表面をわずかに溶かし、水の膜を形成しているためだと説明される。一方で、ウェスタン・オンタリオ大学の研究者は、計測の結果温度上昇はわずかなものであり、実際には氷を溶かすのではなく、スウィーピングによって氷の微粒子が形成されてそれが潤滑剤として働いているのだとしている。

またスウィーピングには、ブラシをストーンに対して斜めに置くとする古い流儀と、垂直に置くとする最近の流儀とがあるが、生体力学研究者のジェンキン (Tom Jenkyn) は、前者が均一に氷を暖めるのに対し、後者はムラができ効率がよくないとしている[1]。このスウィーピングにおいて、遅くても力をかける方がよいか、力が弱くなっても素早くスウィープする方がよいかという2つの選択肢がある。マーモー (B.A. Marmo) らによるモデル解析では、ブラシの位置だけを考えた場合にはかける力を大きくする方がはるかに効率的であるが、同じ氷を複数回ブラシがこするほうがさらに熱が発生するため、全体としてはハウスの近くでは素早くスウィープする方が効率的であるとする。ただしストーンが素早く動いている間は同じ場所をスウィープできないため、力をかけたスウィーピングの方が効率的である。

主な大会[編集]

カーリングの大会はおおむね、参加チーム全部、または参加チームを複数のグループに分けて総当たり方式(ラウンドロビン)により決勝トーナメント進出のチームを決める。ワールドカーリングツアーでは、3回敗戦したチームから大会を去るトリプルノックアウト方式の予選が一般的である。決勝トーナメントはノックアウト方式で行われることが多いが、五輪や世界選手権、日本選手権など重要な大会ではページシステム方式で行われる。

大会において準決勝に進出できないチームの順位は勝敗数によって決められ、勝敗数が同一のチームは同位となる。決勝トーナメントの進出に規定数以上のチームが関係している場合はタイブレーク戦を行って進出チームを決定する。

以下は一般的なシーズンのスケジュール。

ワールドカーリングツアー(9月中旬から4月中旬)
カナダを中心に一部は欧州で開催される複数の国際大会で構成されるシリーズ。男女二つのツアーがあり、各大会にはチャリティマッチを除いて賞金が設定されている。全ての試合が8エンド制で行われる。
プレーヤーズチャンピオンシップ(4月中旬)
ワールドカーリングツアーの最終戦であり、男女ツアーの賞金ランキング上位各16チーム(五輪開催年はメダリスト3チームと上位13チーム)によって争われる。
グランドスラム
ワールドカーリングツアーを構成する大会のうち、男女のプレーヤーズチャンピオンシップとマスターズ・オブ・カーリングに加えて男子はカナディアンオープンとザ・ナショナルの4試合、女子はオータムゴールドカーリングクラシック、女子カーリングクラシック、レディースクラシックの5試合をとくに「グランドスラム」と称して区別する。これらの大会はツアーのその他の大会よりも高額の賞金が設定されている。グランドスラム各大会のみの総合成績で争われるカップも設けられている。
カーリングチャンピオンツアー(10月-1月)
ワールドカーリングツアーのうち欧州で開催される男女の大会は「ワールドカーリングツアーヨーロッパ」としてひとつのまとまりを形成していたが、2009-2010年シーズンより独自の名称を用いた独立したツアーとなった。引き続き男女の各大会の多くははワールドツアーを構成しているが、チャンピオンツアー単独の大会も存在する。
ヨーロッパ男女混合カーリング選手権(10月中旬)
男女混合チームによるヨーロッパのカーリング大会。23ヶ国が参加し4つのグループに分かれて予選リーグがおこなわれ、その後各組上位2ヶ国による決勝トーナメントが行われる。
パシフィックカーリング選手権(11月下旬 - 12月上旬)
参加国はニュージーランドオーストラリア韓国中国、日本、チャイニーズタイペイの6カ国。日本からは前のシーズンの日本選手権の優勝チームが出場する。優勝・準優勝チームは世界選手権への出場権を得る。なお、日本にとってはこの大会の優勝または準優勝が世界選手権に出場する唯一の手段である。2006年は東京都(日本)で開催。
ヨーロッパカーリング選手権(12月上旬)
ヨーロッパの頂点を決める大会。毎年20ヶ国以上が参加する。
ヨーロッパジュニアカーリングチャレンジ(1月上旬)
ヨーロッパのジュニアカーリングの頂点を決める大会。男子12カ国、女子8カ国が出場し、男子は2角グループにわかれて、女子は総当りで予選リーグが行われる。決勝トーナメントは上位4カ国で行われる。
パシフィックジュニアカーリング選手権(1月中旬)
参加国はパシフィック選手権とほぼ同じである。優勝国は世界ジュニア選手権への出場権が得られる。2005年に第1回が北海道常呂町で開催され、男女とも日本チームが優勝した。2006年に第2回が中国・北京で開催され、男女とも中国チームが優勝した。
冬季オリンピック(2月中旬)
冬季オリンピックの前の年までの3年間で行われた世界選手権の順位をポイントに換算し、開催国を除いた上位9カ国以内になっていればオリンピックへの出場権が得られる。オリンピックでは男女ともにオリンピック開催国を含めた10カ国総当りの予選リーグが行われ、上位4カ国により決勝トーナメントが行われる。
世界ジュニアカーリング選手権(3月上旬)
ジュニアカーリングプレイヤーの頂点である大会。大会は男女ともに10カ国が参加し、総当りリーグ戦による予選が行われ、その後上位4カ国による決勝トーナメントが行われる。2009年はカナダバンクーバーで開催される。
パラリンピック(3月中旬)
2006年、トリノパラリンピックから車いすカーリングが正式種目として採用されている。男女混合種目で、8カ国総当りの予選リーグの上位4カ国による決勝トーナメントで順位を決める。
世界女子カーリング選手権(3月下旬)
女子のカーリング世界一決定戦。毎年開催される。2004-2005年シーズンからは、それまで男女同一会場で行われていたものが男女別会場で行われ、出場国も10から12に増加した。2013年ラトビアリガで開催された。出場国枠はヨーロッパ:8、アメリカ:2、パシフィック:2。
大会は12カ国の総当りリーグ戦による予選が行われ、その後ページシステム形式の決勝トーナメントが行われる。
世界男子カーリング選手権(4月上旬)
男子のカーリング世界一決定戦。毎年開催される。12カ国が参加し、形式は女子と同じ。2013年カナダビクトリアで開催された。出場国枠はヨーロッパ:8、アメリカ:2、パシフィック:2。
世界ミックスダブルスカーリング選手権大会(4月)
2009年はイタリアコルティーナ・ダンペッツォで開催。
世界シニアカーリング選手権(4月)
シニアカーリングプレイヤーの頂点である大会。大会は男子19カ国、女子13カ国が参加し、AとBの2つのグループに別れてリーグ戦による予選が行われ、その後各組上位2カ国による決勝トーナメントが行われる。2009年はニュージーランドダニーデンで開催される。

なお、イギリスアイルランドについては、冬季オリンピック以外はイングランドスコットランドウェールズ、アイルランドカーリング協会(アイルランド・北アイルランド)で別々に代表を送っている。

日本の国内大会[編集]

日本の国内大会は大小様々なものがあるが、ここでは世界大会に直結する日本選手権に関わる大会について述べる。

日本選手権代表選考会(1月下旬まで)
北海道カーリング選手権、東北カーリング選手権、関東カーリング選手権、中部カーリング選手権、西日本カーリング選手権が日本選手権へのステップ大会となる。後述する通り、各地区には出場枠があり、この数だけ日本選手権に出場することが出来る。世界大会への道はこの選考会から始まるといってもよい。
日本カーリング選手権(2月)
北海道代表3チーム、東北代表1チーム、関東代表1チーム、中部代表2チーム、西日本代表1チーム、前年度優勝チーム、開催地推薦1チームの9チーム(オリンピックがある年度は五輪代表チームも参加する)が集って日本一の覇権を争う。優勝したチームは翌シーズンのパシフィック選手権に日本代表として出場できる。
日本ジュニアカーリング選手権(11月)
日本シニアカーリング選手権(12月)
ミックスダブルス日本選手権大会(12月)
2007年より開催されている。
全国高等学校カーリング選手権大会(1月)
2006年から開催される。18歳以下の高校生であれば、他校との合同チームで出場可能である。北海道代表、東北代表、関東中部代表、西日本代表と開催地代表の計5チームで行われる。
日本車椅子カーリング選手権大会(3月)

派生スポーツ[編集]

カーリングからはいくつかのニュースポーツが派生している。障害者スポーツである車いすカーリングは氷上で行われる。ユニカール、フロアカーリング、カローリングは、いずれも氷上ではなく床の上で競技する。

車いすカーリング
車いすの使用者によるカーリング。2006年のトリノパラリンピックから正式競技となった。車いすカーリングは、試合形式は6エンドで、スウィーピングが行われないこと以外はカーリングのルールとほぼ同じである。
詳細は 車いすカーリング を参照
ユニカール
1979年にスウェーデンで研究開発された競技。「ユニバーサルカーリング」(みんなのカーリング)の略であり、特殊なカーペットの上でストーンを滑らせるように投げて競う。現在はスカンジナビア半島の諸国のほかイギリスドイツオランダなどのヨーロッパの国々で親しまれている。日本には1986年に紹介された。
詳細は ユニカール を参照
フロアカーリング(フロッカー)
1993年北海道上川郡新得町で考えられたスポーツである。遊動キャスターつきの木製ストーンを用いる。標的となる固定したハウスは存在せず、あらかじめ緑色のターゲットストーン(4輪)を投げ、それに向かって赤と黄色のフロッカーストーン(3輪)と呼ばれるストーンを投げ合ってゲームを進める。スタイルはカーリングだが、実質的なゲーム進行はペタンクと同様である。
カローリング
フロアカーリング同様、カーリングをヒントに生まれたスポーツであるが、こちらはカーリングのハウスに相当するターゲットが固定されていて、進行はカーリングに近い。ストーンに相当する「ジェットローラー」は、方向が固定されているのでフック、スライスなどのテクニックが使えない。ターゲットに記入されている数字によって採点する点がカーリングと異なる。
詳細は カローリング を参照
ヤカーリング(やかぁりんぐ)
セメントなどの重りを入れたヤカンにキャスターをつけた簡易カーリング。2006-2009年頃より大阪市淀川区三津屋商店街や徳島県美馬市などで考案されたとされ、それぞれ独自のルールで行っている。

カーリングを題材にした作品[編集]

漫画
映画
コンピュータゲーム

その他[編集]

勇敢なるスコットランド
勇敢なるスコットランド」(Scotland the Brave)は、スコットランドの民謡で、バグパイプによる最も有名な演奏曲の一つであり、ほぼ国歌といってもいいほどの知名度を誇る曲である。オリンピックなどの国際大会では試合前にこの曲が演奏される。カーリング発祥の国スコットランドに敬意を表したものであると考えられる。

関連項目[編集]

日本関連
その他

外部リンク[編集]

テンプレート:チームスポーツ

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