前進社

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前進社(ぜんしんしゃ)は、日本の出版社。

  • 「中核派」の出版社・公然事務所。後述。
  • 1932年から1933年に「前進」を出版していた東京の出版社。

前進社(ぜんしんしゃ)は日本出版社革命的共産主義者同盟全国委員会(通称「中核派」)の公然事務所を兼ねる。

概要[編集]

本社は東京都江戸川区松江一丁目12-7(都営バス・京葉交差点バス停付近)に存在し、日本各地に支社・支局をおく。「中核派」の拠点事務所であることから、年に数回警視庁公安部による家宅捜索を受けている。周囲を高い塀で囲い、正面の入口は鉄板で封鎖されている。家宅捜査の際には警察がその鉄板を焼き破って中へ入ることもある。公安調査庁(2012)によると、東京本社にはおよそ80人の活動家が居住しているとされる。

かつては豊島区千早に存在しており、その鉄筋コンクリート5階建ての威容から、楠木正成の居城に擬えて「千早城」の異名をとった。豊島区の前進社は国際興業国際興業バス池袋営業所)に活動費捻出のために売却され、比較的地価の安い江戸川区へ移転した。敵対する革マル派から「ブクロ派」と蔑称されるのは、千早移転以前に豊島区東池袋(ひがしいけぶくろ)にあったためである。

出版物[編集]

定期刊行物[編集]

いずれも中核派の機関紙誌である。

  • 前進』(週刊新聞)
1959年9月20日第1号刊行。20号までは革命的共産主義者同盟全国委員会が直接発行していた。
  • 『国際労働運動』(月刊誌)
「武装」、「コミューン」を経て現誌名。
通称「イスト」(ist(Communist)の略)。

書籍[編集]

中核派活動家の著作が多い。

  • 『清水丈夫選集』(全10巻) - 中核派議長である清水丈夫の著作集。
  • 『本多延嘉著作選』(全7巻) - 中核派の創設者・本多延嘉の著作集。

支社[編集]

カッコ内は最寄り駅等。

前身は関西支社(大阪市淀川区東三国6丁目23-16)であったが、2007年11月に同派の関西地方委員会(以下、関西派)が分裂したのに伴い、関西支社は関西派の公然事務所となった。

略史[編集]

  • 1974年9月3日 - 豊島区千早に移転。
  • 1994年10月 - 江戸川区松江に移転。

関連項目[編集]

  • 解放社 - 敵対する革マル派の出版社
  • NONFIX - フジテレビのドキュメンタリー番組。1993年1月15日放送の「学生運動現在形 - ヘルメットの現代っ子たち」で初めて、テレビカメラが豊島区にあった頃の前進社を取材した。

外部リンク[編集]