中津川市
中津川市 | ||
国/地方 | 日本 | |
都道府県 | 岐阜県 | |
団体コード | 21206-7 | |
面積 | km² 境界未定:なし
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総人口 | - 人 ( )
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人口密度 | - 人 /km² | |
隣接自治体 | 恵那市、下呂市、白川町、 東白川村、南木曽町、王滝村、 大桑村、阿智村、平谷村 | |
市の木 | こうやまき | |
市の花 | サラサドウダン | |
他のシンボル | ||
中津川市役所 | ||
市長 | ||
所在地 | 〒508-8501 岐阜県 中津川市かやの木町2番1号 | |
位置 | ||
テンプレート:基礎自治体位置図 | ||
特記事項: 恵那市との間で境界未定部分あり | ||
中津川市(なかつがわし)は、岐阜県の南東部に位置する都市であり、東濃東部の中核都市である。岐阜市からは遠く、長野県に接するが経済・交通および文化面では愛知県の影響が大きい。市域を断層が縦横に走っているため山地が多く、木曽川に流れ込む河川はどれも小規模だが清流であり、木曽川水系においても水の綺麗さの点では有数の地である。
目次
地理
丘陵地が多い東濃において北部と南部を中心に山地が広く分布する点が特徴である。南部では市の中心部からも見える木曽山脈最南端の恵那山 (2,191m) とその前面に前山・保古山など屏風山山系が北東-南西方向に連なり、北部では阿寺山地が北西-南東方向に山を連ねている。市の北部は平成の大合併により中津川に編入された恵北(旧恵那郡北部)地域である。どちらも第四紀における断層運動により形成された断層崖であり、特に恵北地域を縦断する阿寺断層は地学的にも名高い。最も標高の低い場所で230m、全域として見た場合は、各河川の流下方向に沿うように東から西へ向かって標高が低くなっている。
断層運動によって相対的に沈降した盆地に木曽川支流中津川、四ツ目川が流れ込んで形成された、傾斜のある段丘面上に市街地が分布する坂の多い町。市域を東西に横断して流れる木曽川と市街地との間には丘陵があり、木曽川とその支流は合流地点周辺において先行谷の様相を示すことが多く、市の西部は苗木花崗岩の奇岩が連なる景勝地・恵那峡を形成している。
市北部・旧恵北地域は、阿寺断層沿いの低地を北から白川(加子母川)付知川・川上川が流れ、南の木曽川に注いでいる。白川のみは西流し、飛騨川に注いでいる。各河川沿いの低地や段丘面上に集落が連なるように分布している。
中津川市の中心部は、かつて中山道の宿場町・中津川宿として栄えた中津地区である。ここは今日でも宿場町ならではの歴史ある家屋が軒を並べている。前述の中津川、四ツ目川はそれぞれ恵那山、前山を源流とする河床勾配の大きな急流河川であり、過去に幾度となく氾濫してきた。四ツ目川とは、四回目の氾濫を意味する説がある。宿場町は中央本線の中津川駅よりも少し(20m程)高い場所にあり、1932年の四ツ目川の氾濫により駅周辺が被害を受けた際も助かったとされる。
- 山:恵那山、神坂山、焼山、保古山、奥三界山、夕森山、笠置山、高時山、小秀山、前山
- 河川:木曽川、付知川、阿木川、白川、川上川、中津川、落合川、四ツ目川、和田川
- 湖沼:根の上湖、保古の湖、阿木川湖、椛の湖、高峰湖、ひょうたん池、神谷池
- ダム:落合ダム、大井ダム
隣接する自治体
地区
- 中津(なかつ)
- 古くは中山道中津川宿に由来する市の中心市街地。市役所、JR中央本線中津川駅、商店街、大型ショッピングセンター、中央自動車道中津川インターチェンジなどがある。東西に走る国道19号は片側2車線の中津川バイパスとして市街地を避けて南へ迂回する形で整備されている。北部を東西に木曽川が流れ、南部には屏風山断層の活動によって隆起した山々が連なってそびえる。本来はこの「中津」というのがここの地名で、市名である「中津川」は川の名前であるが、大分の中津市との重複や中津川宿の名から「中津川」となった。そのため、学校名や企業名には「中津○○」というものも多い。
- 坂本(さかもと)
- 市の西部に位置し、恵那市と接する。国道19号やJR美乃坂本駅があり通過交通量が多い。南部の保古山からなだらかな緩斜面が広がる比較的平坦な田園地帯だが、北部は赤土地層の高台になっており、北端で急崖となって木曽川へ落ち込んでいる(恵那峡)。東海丘陵要素植物群であるハナノキ、シデコブシが多く分布する。特に地区内におけるハナノキの自生範囲は広い。
- 阿木(あぎ)
- 市の南端に位置する。地区の中心では阿木川に沿って集落が存在する。市街地とは根の上高原に遮られており、国道363号で結ばれているが急勾配・急カーブで幅員狭小なため便は悪く、恵那市との結びつきが強い。また明知鉄道阿木駅、飯沼駅がおかれているが、それも恵那市へと伸びている。
- 苗木(なえぎ)
- 中津・坂本の両地区の北部に位置し、木曽川を挟んで接している。江戸時代には苗木藩がおかれたが、石高の小さい小藩だったためか城下町の風情はあまり残っていない。苗木花崗岩と呼ばれる貫入花崗岩が局所分布しており、西隣の蛭川地区とともに花崗岩ペグマタイト鉱物の国内三大産地の一つとして知られる。
- 落合(おちあい)
- 市の東部、落合川が木曽川に合流する付近の河岸段丘上に集落が広がる。江戸時代まで中山道落合宿として栄え、木曽路の入口であった。国道19号が通過し、JR中央本線落合川駅がある。阿寺断層と屏風山断層が近接する地域でもあり、落合川沿いには棚田が分布する。市内では桃の産地として知られるが耕作放棄地も多い。
- 神坂(みさか)
- 昭和の大合併の際に旧長野県西筑摩郡神坂村から越県合併した地区。落合地区の南東部に位置し、落合川の上流、恵那山の南西山麓に点在する山村集落。中央自動車道恵那山トンネルの岐阜県側入口があり、長野県との県境をなす。旧山口村から越県合併した馬籠もこの地区に含まれる。
- 山口(やまぐち)
- 旧長野県木曽郡山口村の中心地。落合地区の北部、木曽川の左岸に南北に集落が集まっている。国道19号が通過し交通量が多い。JR中央本線も通過しているが駅は置かれていない。
- 坂下(さかした)
- 旧恵那郡坂下町。木曽川の東岸にあり、川を挟んで山口地区に面する。長野県との県境で木曽郡南木曽町と接する。国道19号が通り、JR中央本線坂下駅がある。木曽川の複数の河岸段丘に集落が広がる、文字通り坂の町。段丘面上には阿寺断層の明瞭な断層崖が走る。
- 川上(かわうえ)
- 旧恵那郡川上村。坂下から川上川を国道256号で北に進むとたどり着く。夕森公園など、清流と美しい山林に恵まれた地区。東側は長野県だが阿寺山地を挟んでおり、直接の往来は困難である。
- 蛭川(ひるかわ)
- 旧恵那郡蛭川村。木曽川を挟んで恵那市街地の北部に位置し、人の流れも恵那市の方が結びつきが強いが、他の恵北町村に倣って中津川市と合併した。南端では木曽川が恵那峡を形成し、北端では遠ヶ根峠を挟んで加茂郡白川町と接する。良質の花崗岩を産するため採石・石工業が盛んである。かつては遠ヶ根鉱山、恵比寿鉱山などの鉱山があったが、現在は閉山している。
- 福岡(ふくおか)
- 旧恵那郡福岡町。苗木の北、蛭川の東、坂下の西に位置する。地区を南北に付知川が流れ、川に沿うように国道256号・国道257号が走る(川上地区から西進してきた国道256号が福岡地内で国道257号と合流し重複区間となって北上する)。恵北の中では比較的広い段丘面が分布しており、のどかな景観を形成している。
- 付知(つけち)
- 旧恵那郡付知町。福岡の北にあり、清流・付知川を発し、上流部では付知峡の渓谷美をなす。阿寺断層の断層谷を流れる付知川に沿って集落は南北に長く、南部は「下付知」、北部は「上付知」と呼ばれる。東側は長野県、西側は加茂郡白川町・東白川村と接しているがいずれも急峻な山地を挟んでいるため、交通の便は南北を走る国道256号が主役である。中津川市中心部へは北恵那交通バスが福岡、苗木を経由して南下する路線を持っている。
- 加子母(かしも)
- 旧恵那郡加子母村。広大な中津川市の最北端で、国道256号を北上し、塞の神峠をトンネルで超えるとたどり着く。南は付知、西は東白川村、北は下呂市に接する。地区内を流れる白川は、他の河川とは異なり東白川村方面へ西流し飛騨川に合流する。国道256号は加子母地内で西へ折れ、加茂郡東白川村へと通じ、国道257号が下呂市へと北上している。東濃ひのきの一大産地であり、トマトをはじめ農業も盛んな第一次産業の村。地歌舞伎の風習が残る。
旧恵那郡坂下町・川上村・加子母村・付知町・福岡町・蛭川村の3町3村を、恵北(けいほく)という。
歴史
沿革
- 1951年(昭和26年) 4月1日 - 恵那郡中津町と苗木町が合併して、中津川町が成立した。面積101.48km²。
- 1952年(昭和27年)4月1日 - 市制施行。
- 1954年(昭和29年)7月10日 - 恵那郡坂本村を編入。134.58km²。
- 1956年(昭和31年)9月30日 - 恵那郡落合村を編入。158.73km²。
- 1957年(昭和32年)11月1日 - 恵那郡阿木村を編入。236.90km²。
- 1958年(昭和33年)10月15日 - 前日付けで長野県西筑摩郡神坂村のうち峠、馬籠及び荒町の区域を同郡山口村に編入したうえで、神坂村(残部)を編入。276.53km²。
- 1968年(昭和43年)4月1日 - 境界変更して、苗木字向並松の区域を恵那郡福岡町に編入。275.93km²。
- 1990年(平成2年)4月1日 - 面積訂正275.98km²。
- 2005年(平成17年)2月13日 - 岐阜県恵那郡(恵北)坂下町・川上村・加子母村・付知町・福岡町・蛭川村、ならびに長野県木曽郡山口村を編入。676.38km²。
人口
600px | |
中津川市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 中津川市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 中津川市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 }} |
中津川市(に相当する地域)の人口の推移 テンプレート:人口統計/21 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
歴代市長
- 市岡のぶ介(いちおか のぶすけ)、初代、1952年4月1日 - 1955年1月24日
- 竹村壽吉(たけむら としきち)、第2・3代、1955年2月12日 - 1960年3月26日
- 間孔太郎(はざま こうたろう) 、第4・5代、1960年5月15日 - 1968年5月14日
- 西尾彦朗(にしお ひころう)、第6・7代、1968年5月15日 - 1976年5月14日
- 小池保(こいけ たもつ)、第8・9・10代、1976年5月15日 - 1988年5月14日
- 小林房吉(こばやし ふさきち)、第11・12・13代、1988年5月15日 - 2000年5月14日
- 中川鮮(なかがわ あきら)、第14代、2000年5月15日 - 2004年5月14日
- 大山耕二(おおやま こうじ)、第15・16代、2004年5月15日就任
姉妹都市・提携都市・都市間協定
国内
- 大磯町(神奈川県)
- 1973年旧長野県木曽郡山口村が姉妹都市締結。合併後も引き継がれた。
- 小諸市(長野県)
- 名古屋市(愛知県)
- 豊田市(愛知県)
- 対馬市(長崎県)
- 高岡市(富山県)
- 2008年富山県高岡市が「高岡市・中津川市災害時相互応援協定」を締結。
国外
教育
大学
高校
中学校
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小学校
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※なお、名古屋市の「中津川野外教育センター」(小学生向け)が市内苗木に置かれているため、名古屋市の小学生はここで宿泊研修を行う。
交通
鉄道
道路
- 高速道路
- 一般国道
- 県道
バス
道の駅
名所・旧跡・観光スポット
- 恵那山(日本百名山)
- 中津川温泉・クアリゾート湯舟沢
- 中山道・馬籠宿
- 中山道・落合の石畳(県指定史跡)
- 中津川市青邨記念館
- 苗木城跡(国の史跡)
- 奥恵那峡(木曽川)
- 夕森キャンプ場
- 乙女渓谷
- 加子母大杉(大正13年(1924年)国の天然記念物)
- 大杉地蔵尊
- 明治座(岐阜県指定重要有形民俗文化財)
- 常盤座
- 蛭子座
- 渡合温泉(3月下旬から11月までの期間限定の宿)
- 加子母地区 水無神社秋季大祭(毎年9月)
- 加子母地区 平成13年10月 環境省選定かおり風景100選(加子母村の檜とササユリ)に選定
- 付知峡(森林浴の森100選)
- 熊谷守一記念館
- 福岡ローマン渓谷
- 下野庚申堂
- 恵那峡県立自然公園
- 恵那峡ワンダーランド
- 根の上高原(根ノ上高原ともいう)
- 星ヶ見池
- 博石館
- 恵那神社
- 坂下神社
- 出雲福徳神社
- 恵比寿鉱山(タングステン・ビスマス鉱山)
- 遠ヶ根鉱山(ヒ素・タングステン鉱山)
- 「是より北 木曽路」の碑(馬籠の石碑)
- 護山神社
- 八幡神社
- 諏訪神社
- 中川神社
- 榊山神社
- 中津川公園
- 東美濃ふれあいセンター
- 中津川公園野球場
- 中津川公園競技場
出身有名人
- 長瀬富郎(明治時代の実業家、花王創業者、旧福岡町出身)
- 島崎藤村(小説家、旧山口村出身)
- 前田青邨(画家)
- 熊谷守一(画家)、旧付知町出身)
- 草野満代(フリーアナウンサー、旧福岡町出身)
- 恵那桜徹(元大相撲力士、旧坂下町出身)
- 西尾武喜(元名古屋市長)
- 市川笑三郎(三代目)(歌舞伎俳優、坂下出身)
- 伊藤潤二(漫画家、中津川市在住)
- 花田光(声優)
- 美優紀(タレント)
その他
テレビ・サテライト局のチャンネル
中津川中継局を参照
市外局番
市内は全域0573(中津川MA)であるが蛭川地区のみは恵那MAであり、この地域への通話は市内でも市外局番が必要である。
関連項目
- 全日本フォークジャンボリー
- 東濃ひのき
- 姫路城 - 「昭和の大修理」で当時の付知町の檜が用いられた。
- チンワルド雲母 - 中津川市が日本の主な産地の一つ。