「浪江町」の版間の差分
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+ | '''浪江町'''(なみえまち)は、[[日本]]の[[福島県]][[双葉郡]]にある[[町]]。同県内の[[太平洋]]沿岸地方を成す[[浜通り|浜通り地方]]の中央部近くに位置する地域の一つ。 | ||
+ | 町内東部の請戸漁港 ([[#水産業|''cf.'']]) は、県内最東端にあたる。 | ||
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+ | [[2011年]]([[平成]]23年)[[3月11日]]、[[東日本大震災]]で被災。被害の一つとして発生した[[福島第一原子力発電所事故]]の影響を受けて、同月15日以降、仮役場が同県内の[[二本松市]]に設置され、多くの住民が移動・避難した(避難民と避難所は他にも散在)。{{See|#歴史}} | ||
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+ | == 地理 == | ||
+ | [[請戸川]]の流域を主な範囲とし、沿岸部は[[太平洋]]に面する。請戸川に沿って、[[国道114号]]が内陸部と連絡し、途中で[[国道399号]]や[[国道459号]]が分岐する。町の大動脈は太平洋に沿って走る[[国道6号]]や[[常磐線]]で、町役場も国道114号が国道6号に接続する沿岸付近にある。 | ||
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+ | === 山地 === | ||
+ | 西に位置するものから順に列挙する。 | ||
+ | * 津島五山(つしまござん。[[阿武隈高地|阿武隈山系]])<ref name="観光協会">[[#観光協会|関連リンク-観光協会]]</ref><ref name="うつくしま電子事典">{{Cite web |title=うつくしま電子事典 |url=http://www.shidou.fks.ed.jp/jiten/cgi-bin/index.cgi?sheet=detail&name=%A4%C4%A4%B7%A4%DE%A4%B4%A4%B6%A4%F3&area=%CF%B2%B9%BE%C4%AE&hen=sk |work=(公式ウェブサイト)|publisher=[[福島県教育委員会]] |date=|accessdate=2011-04-13}}</ref> | ||
+ | ** [[日山]](ひやま。[[高さ#地理|標高]]1,057m。異称:天王山[てんのうざん])<ref name="観光協会" /><ref name="うつくしま電子事典" /> | ||
+ | ** 高太石山(こうたいしやま、こうだいしやま。標高863.7m。異称:弘太師山[こうだいしやま])<ref name="観光協会" /><ref name="うつくしま電子事典" /> | ||
+ | ** 中ノ森山(なかのもりやま。標高803m。異称:大曾根山[おおそねやま])<ref name="観光協会" /><ref name="うつくしま電子事典" /> | ||
+ | ** 大ノ姿山(おおのすがたやま。標高722m。異称:足利立添山[あしかがたちぞえやま])<ref name="観光協会" /><ref name="うつくしま電子事典" /> | ||
+ | ** 熊ノ森山(くまのもりやま。標高565m。異称:湯舟山[ゆぶねやま])<ref name="観光協会" /><ref name="うつくしま電子事典" /> | ||
+ | * 手倉山(てくらやま。標高631m)<ref name="観光協会" /> | ||
+ | * 戸神山(とがみやま。標高430m)<ref name="観光協会" /> | ||
+ | * 十万山(じゅうまんやま。標高448.4m)<ref name="観光協会" /> | ||
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+ | === 川・谷・水系 === | ||
+ | * [[請戸川]](うけどがわ)<ref>{{Cite web |title=水土里ネット請戸川 |url=http://www.ukedogawa.jp/ |work=(公式ウェブサイト)|publisher=請戸川土地改良区 |date= |accessdate=2011-04-12}}</ref> | ||
+ | * 高瀬川(たかせがわ)、高瀬川渓谷(たかせがわけいこく)<ref>{{Cite web |title=高瀬川渓谷 |url=http://www.namie-tta.jp/spot/nature/takase/index.htm |work=(公式ウェブサイト)|publisher=浪江町観光協会 |date= |accessdate=2011-04-12}}</ref> | ||
+ | * 大柿ダム(おおがきダム)<ref>{{Cite web |title=大柿ダムの紹介 |url=http://www.ukedogawa.jp/?page_id=388 |work=水土里ネット請戸川(公式ウェブサイト)|publisher=請戸川土地改良区 |date= |accessdate=2011-04-12}}</ref> | ||
+ | * 金ヶ森溜池(かながもりためいけ)<ref>{{Cite web |title=福島県双葉郡浪江町の地域情報 |url=http://www.onmap.co.jp/main/c/l/a-759/ |work= |publisher=onMap(地域情報検索エンジン)|date= |accessdate=2011-04-13}}</ref> | ||
+ | |||
+ | === 隣接する自治体 === | ||
+ | * [[南相馬市]] :北部で幅広く隣接。 | ||
+ | * [[相馬郡 (福島県)|相馬郡]] [[飯舘村]] :北部で隣接(南相馬市の西)。 | ||
+ | * [[伊達郡]] [[川俣町]] :北西部で一部隣接(飯舘村の西)。 | ||
+ | * [[二本松市]] :西部でごく一部隣接(川俣町の西)。 | ||
+ | * [[田村市]] :西部で一部隣接(二本松市の南)。 | ||
+ | * 同郡内([[双葉郡]]内) | ||
+ | ** [[葛尾村]] :西部で幅広く隣接(田村市の東)。 | ||
+ | ** [[双葉町]] :南部で幅広く隣接。 | ||
+ | ** [[大熊町]] :南部で一部隣接。 | ||
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+ | == 歴史 == | ||
+ | <!--近世以前、地質時代を含む。--> | ||
+ | === 施設誘致の歴史 === | ||
+ | [[1955年]]([[昭和]]30年)に人口約28,000人を数えた浪江町<!--※注:「本町」は紛らわしい(浪江町本町地区との誤読を招く)-->も、[[過疎]]と[[地方財政|財政]]難に悩まされ、その打開が必要であった。[[1960年]]([[昭和]]35年)頃、[[福島県]]が[[原子力発電所]]を[[誘致]]するに当たり、浪江町も候補地となるが、同じ[[双葉郡]]の[[双葉町]]と[[大熊町]]に跨る地域に決まり、[[福島第一原子力発電所]]([[東京電力]])として開所する。 | ||
+ | |||
+ | 折りしも、[[1969年]]([[昭和]]44年)に発足を控えていた[[宇宙開発事業団]]が[[射場|ロケット発射場]]の候補地を探しており、浪江町の方から手を挙げたものの、原子力発電所の近郊に発射場を建設するのは危険と判断され、この構想も消滅した<ref name="Onda (1991) p45">[[#Onda (1991)|恩田(1991)]]、45頁。</ref>。 | ||
+ | |||
+ | ロケット発射場の次は「子供の村」構想への参画を目指したが、これも頓挫した。しかし、福島第一原子力発電所建設の経済波及効果は浪江町にもあり、[[1970年]]([[昭和]]45年)に約21,000人で底を打った人口は[[1970年代]]末には23,000人に回復し、作業員向けの宿泊施設、バー、スナックなどが建てられた<ref>[[#Onda (1991)|恩田(1991)]]、182頁。</ref>。 | ||
+ | |||
+ | 浪江町が何か誘致できる施設が無いかを調べていたところ、[[東北電力]]が浪江町と[[小高町]](現在の[[南相馬市]]小高区)に跨る地域に原子力発電所の誘致を持ちかける。当時、東北電力は[[女川原子力発電所]]の建設計画も進めており、[[女川町]]へ原発と付随する[[交付|交付金]]・[[雇用]]等を取られてしまうという対抗心もあって[[市町村議会|町議会]]は賛成するが、[[公害]]意識が芽生え始めた時期でもあり、地元の[[自由民主党 (日本)|自民党]]支持層は分裂、自民党反対派は他党と組まず、長らく反対運動を続けることになる。[[1982年]]([[昭和]]57年)の雑誌対談で示された概要図では[[原子炉]]は4基となっていた<ref>初期の経緯については、『原子力工業』 [[1982年]][[1月]]。</ref>(のちの[[浪江・小高原子力発電所]]計画)。上述の宿泊施設、浪江町による水道などの社会資本投資は原子力発電所建設を見越した先行投資でもあったため、[[1980年代]]末時点で17人まで減ったものの団結力を高め、予定地に[[一坪地主|共同登記]]をしていた反対運動による遅延は、これら商工業者に莫大な損失を強いるものとなった<ref>「第8章 凱歌」[[#Onda (1991)|恩田(1991)]]、223頁。</ref>。原子力発電所の建設が進まないなか、近隣自治体に[[新地発電所]]、[[原町火力発電所]]などが建設されていった<ref>[[#Onda (1991)|恩田(1991)]]、223頁。</ref>。 | ||
+ | |||
+ | === 年表 === | ||
+ | ; [[近世#日本|近世]]以前 | ||
+ | {{節stub}} | ||
+ | * {{Anchor|大堀相馬焼,元禄|}}[[元禄]]年間:[[相馬藩|相馬藩士]]の半谷休閑が地元で[[陶土]]を発見し、後世([[昭和]]時代以降)「[[大堀相馬焼]]」と呼ばれるに到る「相馬焼」を焼き始める。 | ||
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+ | ; {{Anchor|近代以降|}}[[近代#アジア|近代]]以降 | ||
+ | * {{Anchor|浪江駅,1898|}}[[1898年]]([[明治]]31年)8月23日:[[日本鉄道]]の磐城線(のち、[[常磐線]]に編入される)で[[浪江駅]]が開業。 | ||
+ | * [[1906年]]([[明治]]39年)[[11月1日]]:日本鉄道の磐城線が全線[[国有化]]され、以後、[[日本国有鉄道|国鉄]]「元日本線」と[[通称]]されるようになる。 | ||
+ | ** 磐城線は、[[鉄道省#鉄道院|鉄道院]]による[[国鉄・JR線路名称一覧|国有鉄道線路名称]]制定の一環として、[[1909年]]([[明治]]42年)[[10月12日]]、「[[常磐線]]」に改称される。さらに[[1987年]]([[昭和]]62年)[[4月1日]]、国鉄常磐線浪江駅は[[国鉄分割民営化]]に伴い、[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)常磐線浪江駅となる。 | ||
+ | * [[1960年]]([[昭和]]35年)頃:[[福島県]]が[[原子力発電所]]を[[誘致]]するに当たって浪江町も立候補する(しかしその後、[[双葉町]]と[[大熊町]]が選定地となり、[[福島第一原子力発電所]]が建設される)。 | ||
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+ | [[ファイル:VOA Herman - April 12 2011 Namie-09.jpg|thumb|right|220px|[[東北地方太平洋沖地震]]に伴い発生した津波に呑まれて倒壊した浪江町の民家。[[2011年]]([[平成]]23年)[[4月12日]]撮影。]] | ||
+ | [[ファイル:VOA Herman - April 12 2011 Namie-08.jpg|thumb|right|220px|津波に洗われて[[塩害#越波による塩害|塩害]]など深刻なダメージを被った農地に[[トラクター]]が埋没している。4月12日撮影。]] | ||
+ | [[ファイル:VOA Herman - April 12 2011 Namie-04.jpg|thumb|right|220px|[[福島第一原子力発電所事故]]の影響で人の姿が消えた浪江町の中心部。4月12日撮影。]] | ||
+ | [[ファイル:VOA Herman - April 12 2011 Namie-11.jpg|thumb|right|220px|避難した飼い主に解き放たれたか、自力で逃げ出したか、人影の無い道を歩く[[ウシ#家畜としてのウシ|飼育牛]]。4月12日撮影。]] | ||
+ | |||
+ | * [[1967年]]([[昭和]]42年)[[5月25日]]:再び、原子力発電所の誘致を決定(しかしその後、[[女川町]]が選定地となり、[[女川原子力発電所]]が建設される)<ref>座談会「立地政策にもの申す」『原子力工業』 [[1982年]][[1月]]号。</ref>。 | ||
+ | * [[1969年]]([[昭和]]44年):発足を控えて[[射場|ロケット発射場]]の候補地を探す[[宇宙開発事業団]]に対し、浪江町が立候補するも、原子力発電所の近隣であることを危険視されて実現せず<ref name="Onda (1991) p45" />。 | ||
+ | * {{Anchor|大堀相馬焼,1978|}}[[1978年]]([[昭和]]53年):昭和になって浪江町[[大堀村|大堀]]で再興されていた[[大堀相馬焼]]が、国の[[伝統工芸品]]に指定される。 | ||
+ | * [[1999年]]([[平成]]11年)[[4月17日]]:[[常磐自動車道]]の[[常磐富岡インターチェンジ|常磐富岡]]-[[相馬インターチェンジ|相馬]]間延伸工事の一環として、[[浪江インターチェンジ]]が建設着工される。 | ||
+ | * {{Anchor|DASH村,2000-06|}}[[2000年]]([[平成]]12年)[[6月4日]]:[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系列の[[バラエティ番組]]『[[ザ!鉄腕!DASH!!]]』の企画として、「[[DASH村]]」が浪江町の西部に作られる。当時は非公表の事実であったが、のちに公表される(後述:[[2011年]]([[平成]]23年)[[4月24日]])。 | ||
+ | * [[2006年]]([[平成]]18年)[[5月31日]]:県内の優秀な[[消防団]]に贈られる[[福島民報]]主催の「民報金ばれん」(第54回)を浪江町消防団が受賞。 | ||
+ | * [[2008年]]([[平成]]20年):[[ご当地グルメ]]「[[なみえ焼きそば|浪江焼きそば]]」の普及をはかる浪江町商工会青年部が中心となり、団体「浪江焼麺太国」が発足。 | ||
+ | * [[2011年]]([[平成]]23年)[[2月1日]]:[[二本松市]][[コミュニティバス]]が[[福島交通]]津島線の[[廃止代替バス|代替運行]]を開始。 | ||
+ | |||
+ | ; 震災以降 | ||
+ | * {{Anchor|東日本大震災|}}[[2011年]]([[平成]]23年)[[3月11日]]:[[マグニチュード#モーメントマグニチュード Mw|マグニチュード]]9.0の[[東北地方太平洋沖地震]]が発生し、浪江町は[[幾世橋村|幾世橋地区]]で[[気象庁震度階級#震度6強|震度6強]]を観測した<ref>{{Cite web |title=震度データベース検索 |url=http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/shindo_db/shindo_index.html |work=(公式ウェブサイト)|publisher=[[気象庁]] |date=2011-03-10 |accessdate=2011-04-13}}</ref>。さらにこの地震が引き起こした[[津波|大津波]]によって町の沿岸部は壊滅的被害を受けた。<ref group="注">''cf.'' {{Cite web |title=写真で見る東日本大震災 |url=http://www.city.minamisoma.lg.jp/sinsai/sinsai.jsp |work=(公式ウェブサイト)|publisher=南相馬市役所 |accessdate=2011-04-20}}</ref>。加えて、隣接する[[大熊町]]域で[[福島第一原子力発電所事故]]が発生し、以後、[[放射能]]漏れによって多大で長期的な影響を受けることとなった。''cf.'' [[東日本大震災]]。 | ||
+ | ** 3月14日:[[原子力事故]](''cf.'' [[福島第一原子力発電所事故#第1週|第1週]])による[[放射性物質]]漏洩が深刻化し、同日午前に原発からの距離が半径10km圏内の全域([[請戸村|請戸地区]]等)、同日午後には浪江町東部全域が含まれる半径20km圏内<ref group="注">10km以上、20km未満。</ref>の全域に[[避難指示]]が公示される。これを受け、[[二本松市]][[役所]][[東和町 (福島県)|東和]]支所<ref group="注">住所 :二本松市針道字蔵下22。</ref>内に仮役場(浪江町役場二本松事務所)が設置され、翌15日以降、約8千人が移動・避難した<ref>{{Cite news |title=県内で避難住民の受け入れ進む 浪江町は二本松市に臨時役場 |url=http://www.minyu-net.com/news/news/0316/news7.html |work=福島民友ネット(ウェブサイト)|publisher=[[福島民友|福島民友新聞社]] |date=2011-03-16 |accessdate=2011-03-17}}</ref>(避難住民と避難場所は他にも散在)。 | ||
+ | ** 3月24日:[[二本松市]][[コミュニティバス]]が運行([[福島交通]]津島線の[[廃止代替バス|代替運行]])を再開。 | ||
+ | ** 4月1日:[[馬場有]](ばば たもつ)町長らが[[YouTube]]にて町民に声明を出す<ref group="注">[[#町長,YouTube(2011-04-02)|町長,YouTube(2011-04-02)]]</ref>。 | ||
+ | ** 4月9日:この時点で、死者1人、[[行方不明|行方不明者]]185人<ref name="被災全図">{{Cite news |title=東日本大震災 図説集 |url=http://mainichi.jp/select/jiken/graph/sinsai_zusetsu/ |work=[[毎日jp]] |publisher=[[毎日新聞社]] |date=2011-04-10 |accessdate=2011-04-17}}:被災状況全図。</ref>。 | ||
+ | ** 4月11日:原発より半径30km圏内<ref group="注">20km以上、30km未満。</ref>にある地域(西部の大部分)が計画的避難区域<ref group="注">1ヶ月程度かけて住民を圏外へ退避させるべき区域。</ref>に指定され、半径30km圏外にある地域(<ref group="注">30km以上、40km未満。</ref>西部の一部)は緊急時[[避難準備]]区域<ref group="注">緊急時には速やかに圏外へ退避できるよう、常に準備をしておくべき区域。</ref>に指定される<ref>{{Cite news |title=20キロ圏外に「計画的避難区域」 葛尾や浪江・飯舘 |url=http://www.asahi.com/politics/update/0411/TKY201104110293.html |work=asahi.com |publisher=[[朝日新聞社]] |date=2011-04-11 |accessdate=2011-04-13}}</ref>。 | ||
+ | ** 4月14日:[[放射線]]量が低下したとして、原発より半径10km圏内の一部(浪江町では請戸地区)で[[福島県警察|福島県警]]による[[行方不明|行方不明者]]の大規模捜索が始まる(約300人動員<ref group="注">浪江町での動員数。</ref>)<ref>{{Cite news |title=福島第一10キロ圏内、初の不明者捜索開始 |url=http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110414-OYT1T00554.htm |work=YOMIURI ONLINE |publisher=[[読売新聞社]] |date=2011-04-14 |accessdate=2011-04-15}}</ref>。 | ||
+ | ** 4月22日:原発より半径20km圏内が[[警戒区域]]に指定される<ref>{{Cite web |title=警戒区域の設定について |url=http://www.town.namie.fukushima.jp/?p=1376 |work=浪江町 - 福島県二本松市(公式ウェブサイト)|publisher=二本松市 |date=2011-04-22 |accessdate=2011-04-22}}</ref><ref>{{Cite web |title=福島第1原発:警戒区域、22日午前0時から…20キロ圏 |url=http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110421k0000e040044000c.html |work=[[毎日jp]] |publisher=[[毎日新聞社]] |date=2011-04-21 |accessdate=2011-04-22}}</ref>。 | ||
+ | ** {{Anchor|DASH村,2011-04|}}4月24日:『[[ザ!鉄腕!DASH!!]]』が番組内で[[DASH村]]の所在地域(福島原発より半径20-30km圏内の西部某所<ref group="注">所在地は、地図でおおまかな地域が示されたのみであり、番組の企画上、あくまで「西部にある某所」。</ref><!--※明確な意図をもって曖昧にされているのであって、Wikipediaが禁じる曖昧表現とは異なる。-->)と被災状況等を公表する(''cf.'' [[DASH村#福島第一原子力発電所事故による影響]])。 | ||
+ | |||
+ | === 行政区域の変遷(市町村制施行以後) === | ||
+ | : ''cf.'' {{Cite web |title=浪江町(双葉郡)(福島県)の住所・地名の読み仮名 |url | ||
+ | =http://www.shichouson.com/fukushima/namiemachi.html |publisher=市町村.com |accessdate=2011-04-20}} | ||
+ | |||
+ | * [[1889年]]([[明治]]22年)[[4月1日]]:[[町村制|村制]]が施行され、[[標葉郡]]'''浪江村'''(なみえむら)が成立。 | ||
+ | * [[1896年]]([[明治]]29年)[[4月1日]]:標葉郡が[[双葉郡]]となる。 | ||
+ | * [[1900年]]([[明治]]33年)[[3月1日]]:[[町村制|町制]]が施行され、浪江村が'''浪江町'''(なみえまち)になる。 | ||
+ | * [[1953年]]([[昭和]]28年)[[10月10日]]:[[請戸村]]と[[幾世橋村]]を[[日本の市町村の廃置分合#合体(新設合併)と編入(編入合併)|編入]]する<ref>同年10月9日、[[総理府]][[告示]]第190号「町村の廃置分合」</ref>。 | ||
+ | * [[1956年]]([[昭和]]31年)[[5月1日]]:[[大堀村]]・[[苅野村]]・[[津島村]]を編入する<ref>同年4月30日、総理府告示第221号「町村の廃置分合」</ref>。 | ||
+ | * [[1958年]]([[昭和]]33年)[[4月1日]]:請戸地区に編入されていた、中野地区(旧・中野村)の全域と両竹地区(旧・両竹村[もろたけむら])の一部が、浪江町から分離し、[[双葉町]]に編入される<ref>同日、総理府告示第94号「町の境界変更」</ref>。 | ||
+ | * [[1960年]]([[昭和]]35年)[[4月1日]]:請戸地区に編入されていた、中浜地区(旧・中浜村)の一部と両竹地区の一部が、浪江町から分離し、双葉町に編入される<ref>同日、総理府告示第110号「町の境界変更」</ref>。 | ||
+ | |||
+ | == 行政 == | ||
+ | === 歴代町長 === | ||
+ | <!--歴代町長の記述あるのが望ましい。--> | ||
+ | {| class="wikitable" | ||
+ | |- | ||
+ | ! style="background-color:#5F9EAD" | 歴代 !! style="background-color:lightblue" | 氏名 !! style="background-color:#5F9EAD" | 就任年月日 !! style="background-color:lightblue" | 退任年月日 !! style="background-color:#aad" | 備考 | ||
+ | |- | ||
+ | <!--|<center>初代 | ||
+ | | | ||
+ | | | ||
+ | | | ||
+ | | | ||
+ | |- --> | ||
+ | |<center>? | ||
+ | |[[馬場有]]<ref>{{Cite web |title=馬場有 - 政治家情報 |url=http://go2senkyo.com/diet/profile/0002/00002807.html |work=ザ選挙(ウェブサイト)|publisher=VoiceJapan |date= |accessdate=2011-04-16}} | ||
+ | </ref> | ||
+ | |[[2007年]]([[平成]]19年)[[12月16日]] | ||
+ | |<center>(現職) | ||
+ | |1期目。在任中、[[東日本大震災]]が発生。 | ||
+ | |} | ||
+ | |||
+ | == 経済 == | ||
+ | [[file:Namie-yakisoba.jpg|thumb|浪江焼きそば]] | ||
+ | === 産業 === | ||
+ | ==== 水産業 ==== | ||
+ | * 施設:請戸漁港(うけど ぎょこう。[[漁港#日本における漁港の種類|第三種漁港]]。所在地:[[請戸村|請戸地区]])<ref name="観光協会" /> | ||
+ | |||
+ | ==== 工業 ==== | ||
+ | * [[日立化成工業|日立化成]]グループの[[浪江日立化成工業]]本社が当町内に位置する。[[炭素繊維|カーボンファイバー]]製品各種を製造しており、特に[[鉄道車両]]のモーターなどに使用される[[直流電動機]]ブラシの生産では高いシェアを持つ<ref>{{Cite news |title=前代未聞の間引き運転、JR西も翻弄した巨大震災 |url=http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110327/biz11032712010006-n2.htm |work=[[MSN]]産経ニュース(ウェブサイト)|publisher=[[産業経済新聞社]] |date=2011-03-27 |accessdate=2011-04-04}}</ref>。 | ||
+ | |||
+ | ==== 医薬品 ==== | ||
+ | * [[エスエス製薬]]福島工場が北幾世橋に所在する。東日本大震災以後操業停止し、再開の見通しは立っていない<ref>エスエス製薬ホームページ「福島工場の操業停止とエスカップの生産見通しについて」http://www.ssp.co.jp/corporate/reports/20110415.html</ref>。 | ||
+ | |||
+ | ==== 産物 ==== | ||
+ | * [[大堀相馬焼]]:[[江戸時代]]の[[相馬中村藩|相馬藩]]に始まる[[陶器]]。''cf.'' [[#大堀相馬焼,元禄|a]],[[#大堀相馬焼,1978|b]]. | ||
+ | * [[なみえ焼きそば|浪江焼きそば]](ふとっちょ焼きそば):浪江町の[[ご当地グルメ]]。 | ||
+ | |||
+ | == 地域 == | ||
+ | === 人口 === | ||
+ | {{人口統計|code=07547|name=浪江町}} | ||
+ | |||
+ | == 郵便 == | ||
+ | * [[浪江郵便局]]([[郵便事業]]浪江支店併設) | ||
+ | |||
+ | == 交通 == | ||
+ | === 空港 === | ||
+ | 最寄りの空港は、[[福島空港]]と[[仙台空港]]がある。 | ||
+ | |||
+ | === 鉄道路線 === | ||
+ | * [[東日本旅客鉄道]](JR東日本) | ||
+ | ** [[常磐線]] [[浪江駅]] ([[#浪江駅,1898|''cf.'']]) | ||
+ | |||
+ | === 路線バス === | ||
+ | * 浪江町営バス([[ジェイアールバス東北|JRバス東北]][[ジェイアールバス東北福島支店#福浪線|福浪線]][[廃止代替バス|代替バス]]) | ||
+ | * [[葛尾村営バス]](葛尾村 - 川房地区) | ||
+ | * 二本松市[[コミュニティバス]]<ref>{{Cite web |title=公共交通再編(コミュニティバス運行)概要 |url=http://www.city.nihonmatsu.lg.jp/kurashi/kokyo-kotsu/220401-saihen.html |work=福島県二本松市(公式ウェブサイト)|publisher=[[二本松市]] |accessdate=2011-04-04}}</ref>:[[2011年]]([[平成]]23年)[[2月1日]]より、[[福島交通]]津島線の[[廃止代替バス|代替運行]]を開始。[[東日本大震災]]後、3月24日に運行再開。 | ||
+ | |||
+ | === 道路 === | ||
+ | * 高速道路 | ||
+ | ** ([[常磐自動車道]] [[浪江インターチェンジ|浪江IC]]。[[2011年]]([[平成]]23年)度開通予定) | ||
+ | * 一般国道 | ||
+ | ** [[国道6号]] | ||
+ | ** [[国道114号]] | ||
+ | ** [[国道399号]] | ||
+ | ** [[国道459号]] | ||
+ | * 主要地方道 | ||
+ | ** [[福島県道34号相馬浪江線]] | ||
+ | ** [[福島県道35号いわき浪江線]] | ||
+ | ** [[福島県道49号原町浪江線]] | ||
+ | ** [[福島県道50号浪江三春線]] | ||
+ | * 一般県道 | ||
+ | ** [[福島県道120号浪江鹿島線]] | ||
+ | ** [[福島県道167号浪江停車場線]] | ||
+ | ** [[福島県道253号落合浪江線]] | ||
+ | ** [[福島県道254号長塚請戸浪江線]] | ||
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+ | == 参考文献 == | ||
+ | * {{Cite book|和書|author=[[恩田勝亘]] |title=原発に子孫の命は売れない―舛倉隆と棚塩原発反対同盟23年の闘い |publisher=[[七つ森書館]] |date=1991-10 |isbn=978-4-8228-9109-1 |ref=Onda (1991)}} | ||
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+ | == 外部リンク == | ||
+ | * {{Cite web |title=浪江町役場臨時ホームページ |url=http://www.town.namie.fukushima.jp/ |work=福島県二本松市(公式ウェブサイト)|publisher=[[二本松市]] |date=2011年(平成23年) |accessdate=2011-04-03}}:浪江町役場臨時サイト。 | ||
+ | * {{Cite video |title='''福島県浪江町''' |url=http://www.youtube.com/watch?v=eTVbYgX_KRo |people=浪江町町長、浪江町議会議長 |publisher=浪江町 |time=4分41秒 |date=2011-04-02 |accessdate=2011-04-02 |ref=町長,YouTube(2011-04-02)}}:YouTube(動画)。 | ||
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2015年9月22日 (火) 13:22時点における版
浪江町(なみえまち)は、日本の福島県双葉郡にある町。同県内の太平洋沿岸地方を成す浜通り地方の中央部近くに位置する地域の一つ。
町内東部の請戸漁港 (cf.) は、県内最東端にあたる。
2011年(平成23年)3月11日、東日本大震災で被災。被害の一つとして発生した福島第一原子力発電所事故の影響を受けて、同月15日以降、仮役場が同県内の二本松市に設置され、多くの住民が移動・避難した(避難民と避難所は他にも散在)。#歴史 を参照
目次
地理
請戸川の流域を主な範囲とし、沿岸部は太平洋に面する。請戸川に沿って、国道114号が内陸部と連絡し、途中で国道399号や国道459号が分岐する。町の大動脈は太平洋に沿って走る国道6号や常磐線で、町役場も国道114号が国道6号に接続する沿岸付近にある。
山地
西に位置するものから順に列挙する。
川・谷・水系
隣接する自治体
- 南相馬市 :北部で幅広く隣接。
- 相馬郡 飯舘村 :北部で隣接(南相馬市の西)。
- 伊達郡 川俣町 :北西部で一部隣接(飯舘村の西)。
- 二本松市 :西部でごく一部隣接(川俣町の西)。
- 田村市 :西部で一部隣接(二本松市の南)。
- 同郡内(双葉郡内)
歴史
施設誘致の歴史
1955年(昭和30年)に人口約28,000人を数えた浪江町も、過疎と財政難に悩まされ、その打開が必要であった。1960年(昭和35年)頃、福島県が原子力発電所を誘致するに当たり、浪江町も候補地となるが、同じ双葉郡の双葉町と大熊町に跨る地域に決まり、福島第一原子力発電所(東京電力)として開所する。
折りしも、1969年(昭和44年)に発足を控えていた宇宙開発事業団がロケット発射場の候補地を探しており、浪江町の方から手を挙げたものの、原子力発電所の近郊に発射場を建設するのは危険と判断され、この構想も消滅した[7]。
ロケット発射場の次は「子供の村」構想への参画を目指したが、これも頓挫した。しかし、福島第一原子力発電所建設の経済波及効果は浪江町にもあり、1970年(昭和45年)に約21,000人で底を打った人口は1970年代末には23,000人に回復し、作業員向けの宿泊施設、バー、スナックなどが建てられた[8]。
浪江町が何か誘致できる施設が無いかを調べていたところ、東北電力が浪江町と小高町(現在の南相馬市小高区)に跨る地域に原子力発電所の誘致を持ちかける。当時、東北電力は女川原子力発電所の建設計画も進めており、女川町へ原発と付随する交付金・雇用等を取られてしまうという対抗心もあって町議会は賛成するが、公害意識が芽生え始めた時期でもあり、地元の自民党支持層は分裂、自民党反対派は他党と組まず、長らく反対運動を続けることになる。1982年(昭和57年)の雑誌対談で示された概要図では原子炉は4基となっていた[9](のちの浪江・小高原子力発電所計画)。上述の宿泊施設、浪江町による水道などの社会資本投資は原子力発電所建設を見越した先行投資でもあったため、1980年代末時点で17人まで減ったものの団結力を高め、予定地に共同登記をしていた反対運動による遅延は、これら商工業者に莫大な損失を強いるものとなった[10]。原子力発電所の建設が進まないなか、近隣自治体に新地発電所、原町火力発電所などが建設されていった[11]。
年表
- 近世以前
この節を書こうとした人は途中で寝てしまいました。後は適当に頑張って下さい。 |
- 近代以降
- 1898年(明治31年)8月23日:日本鉄道の磐城線(のち、常磐線に編入される)で浪江駅が開業。
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道の磐城線が全線国有化され、以後、国鉄「元日本線」と通称されるようになる。
- 1960年(昭和35年)頃:福島県が原子力発電所を誘致するに当たって浪江町も立候補する(しかしその後、双葉町と大熊町が選定地となり、福島第一原子力発電所が建設される)。
- 1967年(昭和42年)5月25日:再び、原子力発電所の誘致を決定(しかしその後、女川町が選定地となり、女川原子力発電所が建設される)[12]。
- 1969年(昭和44年):発足を控えてロケット発射場の候補地を探す宇宙開発事業団に対し、浪江町が立候補するも、原子力発電所の近隣であることを危険視されて実現せず[7]。
- 1978年(昭和53年):昭和になって浪江町大堀で再興されていた大堀相馬焼が、国の伝統工芸品に指定される。
- 1999年(平成11年)4月17日:常磐自動車道の常磐富岡-相馬間延伸工事の一環として、浪江インターチェンジが建設着工される。
- 2000年(平成12年)6月4日:日本テレビ系列のバラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』の企画として、「DASH村」が浪江町の西部に作られる。当時は非公表の事実であったが、のちに公表される(後述:2011年(平成23年)4月24日)。
- 2006年(平成18年)5月31日:県内の優秀な消防団に贈られる福島民報主催の「民報金ばれん」(第54回)を浪江町消防団が受賞。
- 2008年(平成20年):ご当地グルメ「浪江焼きそば」の普及をはかる浪江町商工会青年部が中心となり、団体「浪江焼麺太国」が発足。
- 2011年(平成23年)2月1日:二本松市コミュニティバスが福島交通津島線の代替運行を開始。
- 震災以降
- 2011年(平成23年)3月11日:マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生し、浪江町は幾世橋地区で震度6強を観測した[13]。さらにこの地震が引き起こした大津波によって町の沿岸部は壊滅的被害を受けた。[注 1]。加えて、隣接する大熊町域で福島第一原子力発電所事故が発生し、以後、放射能漏れによって多大で長期的な影響を受けることとなった。cf. 東日本大震災。
- 3月14日:原子力事故(cf. 第1週)による放射性物質漏洩が深刻化し、同日午前に原発からの距離が半径10km圏内の全域(請戸地区等)、同日午後には浪江町東部全域が含まれる半径20km圏内[注 2]の全域に避難指示が公示される。これを受け、二本松市役所東和支所[注 3]内に仮役場(浪江町役場二本松事務所)が設置され、翌15日以降、約8千人が移動・避難した[14](避難住民と避難場所は他にも散在)。
- 3月24日:二本松市コミュニティバスが運行(福島交通津島線の代替運行)を再開。
- 4月1日:馬場有(ばば たもつ)町長らがYouTubeにて町民に声明を出す[注 4]。
- 4月9日:この時点で、死者1人、行方不明者185人[15]。
- 4月11日:原発より半径30km圏内[注 5]にある地域(西部の大部分)が計画的避難区域[注 6]に指定され、半径30km圏外にある地域([注 7]西部の一部)は緊急時避難準備区域[注 8]に指定される[16]。
- 4月14日:放射線量が低下したとして、原発より半径10km圏内の一部(浪江町では請戸地区)で福島県警による行方不明者の大規模捜索が始まる(約300人動員[注 9])[17]。
- 4月22日:原発より半径20km圏内が警戒区域に指定される[18][19]。
- 4月24日:『ザ!鉄腕!DASH!!』が番組内でDASH村の所在地域(福島原発より半径20-30km圏内の西部某所[注 10])と被災状況等を公表する(cf. DASH村#福島第一原子力発電所事故による影響)。
行政区域の変遷(市町村制施行以後)
- cf. () 浪江町(双葉郡)(福島県)の住所・地名の読み仮名 市町村.com [ arch. ] 2011-04-20
- 1889年(明治22年)4月1日:村制が施行され、標葉郡浪江村(なみえむら)が成立。
- 1896年(明治29年)4月1日:標葉郡が双葉郡となる。
- 1900年(明治33年)3月1日:町制が施行され、浪江村が浪江町(なみえまち)になる。
- 1953年(昭和28年)10月10日:請戸村と幾世橋村を編入する[20]。
- 1956年(昭和31年)5月1日:大堀村・苅野村・津島村を編入する[21]。
- 1958年(昭和33年)4月1日:請戸地区に編入されていた、中野地区(旧・中野村)の全域と両竹地区(旧・両竹村[もろたけむら])の一部が、浪江町から分離し、双葉町に編入される[22]。
- 1960年(昭和35年)4月1日:請戸地区に編入されていた、中浜地区(旧・中浜村)の一部と両竹地区の一部が、浪江町から分離し、双葉町に編入される[23]。
行政
歴代町長
歴代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
馬場有[24] | 2007年(平成19年)12月16日 | <center>(現職) | 1期目。在任中、東日本大震災が発生。 |
経済
産業
水産業
工業
医薬品
産物
地域
人口
600px | |
浪江町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 浪江町の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 浪江町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 }} |
浪江町(に相当する地域)の人口の推移 テンプレート:人口統計/07 | |
総務省統計局 国勢調査より |
郵便
交通
空港
鉄道路線
路線バス
- 浪江町営バス(JRバス東北福浪線代替バス)
- 葛尾村営バス(葛尾村 - 川房地区)
- 二本松市コミュニティバス[27]:2011年(平成23年)2月1日より、福島交通津島線の代替運行を開始。東日本大震災後、3月24日に運行再開。
道路
- 高速道路
- 一般国道
- 主要地方道
- 一般県道
教育
高等学校
中学校
- 浪江町立浪江中学校
- 浪江町立浪江東中学校
- 浪江町立津島中学校
小学校
- 浪江町立浪江小学校
- 浪江町立請戸小学校
- 浪江町立幾世橋小学校
- 浪江町立大堀小学校
- 浪江町立苅野小学校
- 浪江町立津島小学校
出身著名人
- 明治生まれ
- 昭和生まれ
- 志賀信夫:放送評論家。1929年(昭和4年)10月23日生まれ。
- 常盤文克:実業家(元・花王会長)。理学者。生まれは東京都、1933年(昭和8年)11月13日生まれ。
- 田中慶秋:衆議院議員。1938年(昭和13年)3月6日生まれ。
- 原田直之:民謡歌手。1942年(昭和17年)生まれ。
脚注
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 関連リンク-観光協会
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 () うつくしま電子事典 (公式ウェブサイト) 福島県教育委員会 [ arch. ] 2011-04-13
- ↑ () 水土里ネット請戸川 (公式ウェブサイト) 請戸川土地改良区 [ arch. ] 2011-04-12
- ↑ () 高瀬川渓谷 (公式ウェブサイト) 浪江町観光協会 [ arch. ] 2011-04-12
- ↑ () 大柿ダムの紹介 水土里ネット請戸川(公式ウェブサイト) 請戸川土地改良区 [ arch. ] 2011-04-12
- ↑ () 福島県双葉郡浪江町の地域情報 onMap(地域情報検索エンジン) [ arch. ] 2011-04-13
- ↑ 7.0 7.1 恩田(1991)、45頁。
- ↑ 恩田(1991)、182頁。
- ↑ 初期の経緯については、『原子力工業』 1982年1月。
- ↑ 「第8章 凱歌」恩田(1991)、223頁。
- ↑ 恩田(1991)、223頁。
- ↑ 座談会「立地政策にもの申す」『原子力工業』 1982年1月号。
- ↑ (2011-03-10) 震度データベース検索 (公式ウェブサイト) 気象庁 2011-03-10 [ arch. ] 2011-04-13
- ↑ (2011-03-16) 県内で避難住民の受け入れ進む 浪江町は二本松市に臨時役場 福島民友ネット(ウェブサイト) 福島民友新聞社 [ arch. ] 2011-03-17
- ↑ (2011-04-10) 東日本大震災 図説集 毎日jp 毎日新聞社 [ arch. ] 2011-04-17 :被災状況全図。
- ↑ (2011-04-11) 20キロ圏外に「計画的避難区域」 葛尾や浪江・飯舘 asahi.com 朝日新聞社 [ arch. ] 2011-04-13
- ↑ (2011-04-14) 福島第一10キロ圏内、初の不明者捜索開始 YOMIURI ONLINE 読売新聞社 [ arch. ] 2011-04-15
- ↑ (2011-04-22) 警戒区域の設定について 浪江町 - 福島県二本松市(公式ウェブサイト) 二本松市 2011-04-22 [ arch. ] 2011-04-22
- ↑ (2011-04-21) 福島第1原発:警戒区域、22日午前0時から…20キロ圏 毎日jp 毎日新聞社 2011-04-21 [ arch. ] 2011-04-22
- ↑ 同年10月9日、総理府告示第190号「町村の廃置分合」
- ↑ 同年4月30日、総理府告示第221号「町村の廃置分合」
- ↑ 同日、総理府告示第94号「町の境界変更」
- ↑ 同日、総理府告示第110号「町の境界変更」
- ↑ () 馬場有 - 政治家情報 ザ選挙(ウェブサイト) VoiceJapan [ arch. ] 2011-04-16
- ↑ (2011-03-27) 前代未聞の間引き運転、JR西も翻弄した巨大震災 MSN産経ニュース(ウェブサイト) 産業経済新聞社 [ arch. ] 2011-04-04
- ↑ エスエス製薬ホームページ「福島工場の操業停止とエスカップの生産見通しについて」http://www.ssp.co.jp/corporate/reports/20110415.html
- ↑ () 公共交通再編(コミュニティバス運行)概要 福島県二本松市(公式ウェブサイト) 二本松市 [ arch. ] 2011-04-04
参考文献
関連項目
外部リンク
- (2011年(平成23年)) 浪江町役場臨時ホームページ 福島県二本松市(公式ウェブサイト) 二本松市 2011年(平成23年) [ arch. ] 2011-04-03 :浪江町役場臨時サイト。
- 浪江町町長、浪江町議会議長 (2011-04-02) 福島県浪江町 浪江町 2011-04-02 2011-04-02 :YouTube(動画)。
- () 関連リンク - 浪江町観光協会 (公式ウェブサイト) 浪江町観光協会 [ arch. ] 2011-04-03 ※ホームページが機能停止中のため、迂回してホームページ以外を表示中。
- () 浪江町商工会 (公式ウェブサイト) 浪江町商工会 [ arch. ] 2011-04-03 ※機能しているが、事実上休止中。
二本松市 川俣町 | 飯舘村 | 南相馬市 | ||
葛尾村 | (太平洋) | |||
浪江町 | ||||
田村市 | 大熊町 | 双葉町 |
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