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蒲田駅(かまたえき)は、東京都大田区蒲田五丁目および西蒲田七丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京急行電鉄(東急)の駅である。
目次
乗り入れ路線[編集]
JR東日本と東急の2社が乗り入れ、両社間の接続駅となっている。
JR東日本の駅に乗り入れている路線は、線路名称上は東海道本線である(詳細は路線記事および「鉄道路線の名称」参照)が、当駅には電車線を走る京浜東北線電車のみが停車し、旅客案内では「東海道(本)線」とは案内されていない。また、特定都区市内制度における「東京都区内」の南限であり、東海道本線における東京支社管内最南端の駅である。
東急の駅には池上線と東急多摩川線の2路線が乗り入れる。後者は会社名である「東急」を加えた「東急多摩川線」が正式名称であり、駅構内でも同様の案内となっている。
駅構造[編集]
JR東日本と東急の駅は、蒲田東急プラザ2階で連絡している。JR東日本では南口を東急との連絡口として案内しているが、中央口から出場した場合にも連絡通路を経由して乗り換えが可能である。
JR東日本の中央口と南口は、改札内ではホームを経由しなければ行き来はできない。東急の改札口は1か所のみである。
JR東日本[編集]
島式ホーム2面3線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。みどりの窓口・びゅうプラザ・自動改札機・指定席券売機を設置している。
折り返しおよび入・出庫用の2・3番線は2つのホームに挟まれた1本の線路を使用している。双方のホームともに列車入線時・発車時には注意アナウンスが流れる。
駅の南側(当駅 - 川崎駅間)に蒲田電車区が所在し、大宮方面からは当駅終着や当駅折り返しの列車が、大船方面からは終電に当駅終着が設定されている。日中時間帯では1時間あたり2本の当駅始発列車が設定されている。また、初電発車時刻は23区内の駅でもっとも早く、終電到着も午前1時過ぎになっている。
京浜東北線・根岸線では現在、ATOSプログラムの更新を行なっており、当駅も2013年1月中に新しい放送へ更新された。
のりば[編集]
下表のように、東京方面(北行)は3・4番線、横浜方面(南行)は1・2番線から発車する。
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | ■京浜東北線 | 川崎・横浜・桜木町・関内・大船方面 |
3・4 | ■京浜東北線 | 品川・東京・上野・赤羽・大宮方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
発車メロディ[編集]
発車メロディとして「蒲田行進曲(メロディはルドルフ・フリムル「放浪者の歌」)」が使用されている。これはかつて蒲田に松竹蒲田撮影所があったことに由来する。
駅改修工事[編集]
2007年4月17日大規模改修の施工が発表され、同年5月から2008年夏季まで工事が実施された。これとほぼ同時に、駅ビルのリニューアル工事も実施された(後述)。
- 老朽化したコンコース天井の一部を吹き抜け空間とし、清潔感・開放感ある明るい駅空間とする。
- 駅構内に分散している施設店舗を集約し、みどりの窓口、旅行カウンター、指定席券売機を1店舗内に配置した新しいびゅうプラザを開設する。
- 自動改札機の配置を見直して改札口の混雑緩和を図る。
- 旅客トイレを増設し多機能トイレも設置する。女性用にはパウダーコーナーを設ける。
- 大田区と協力し、東口と西口に改札階(2階)と連絡するエレベーターを各1基設置(2007年7月供用開始)。
この他、大田区により駅施設と一体化した東西自由通路を建設する構想が発表された。 地下に蒲蒲線、2階レベルで自由通路、駅前広場地下に駐輪場など。(10年後以降の建て替え構想)
東京急行電鉄[編集]
頭端式ホーム5面4線を有する高架駅である。ホームは池上線と東急多摩川線がそれぞれ2線ずつ使用している。両端と中央のホームは降車専用ホームとなっている。中央部の降車専用ホームは池上線・東急多摩川線共用のものである。他の池上線と東急多摩川線の駅と同様に、乗車ホームにはワンマン運転に対応した監視設備や安全柵が設置されているが、降車ホームには一部を除き安全柵が設置されていない。
朝夕には池上線と東急多摩川線を直通する列車が設定されている。これは、平日のラッシュ時の運用に加え、池上線雪が谷大塚駅に併設されている雪が谷検車区から東急多摩川線への車両の送り込み(またその逆も)を兼ねている。この直通列車は構内配線の都合上、方向転換する必要があるため、通常池上線列車が発着する2番線に入線する。また、東急多摩川線で臨時列車が運行される時や運行障害などで3・4番線が使用不能な場合は2番線から東急多摩川線列車が発着することがある。
改札口の中には駅そば「しぶそば」が設置されている。かつては駅売店toksも設置されていたが、多機能トイレ設置工事に伴い2012年3月16日をもって営業を終了した。多機能トイレ設置後に営業を再開するかは現段階では未定である。
池上線で1本、東急多摩川線で2本の夜間停泊が行われている。このうち各1本ずつがそれぞれ五反田駅行きと多摩川駅行きの始発列車に充当される。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1・2 | ■池上線 | 雪が谷大塚・旗の台・五反田方面 | |
3・4 | ■東急多摩川線 | 下丸子・多摩川方面 | 朝夕の一部は2番線 |
駅改修工事[編集]
2007年度から、東急の駅についてもバリアフリー対応などの改修工事を実施することが発表され、新たにエレベーターが設置された。
従来より駅ビルや西口(JR側)を経由することでバリアフリーに対応していたが、これにより駅ビルの営業時間外でもエレベーターの利用が可能になっている。
2012年には多機能トイレも設置された。
2013年度に駅舎改修が行われた。また、自由が丘駅、緑が丘駅に次いで東京急行電鉄で3番目となる全面LED照明化され、調光するLED照明が導入されている。
多摩川アートラインプロジェクト[編集]
多摩川アートラインプロジェクトで、当駅には以下のアーティストによる芸術が施されている。
- フロリアン・クラール「Thing 1 + Thing 2」 - 未来の蒲田駅をテーマにしたCG作品
- 本橋良介「Ibk2007」
- 吉田重信「INFINITY LIGHT」
利用状況[編集]
近年の一日平均乗車人員推移は下記のとおり。
年度 | JR東日本 | 東京急行電鉄 | 出典 | |
---|---|---|---|---|
池上線 | 東急[3] 多摩川線 | |||
1990年 | 36,263 | 47,866 | [4] | |
1991年 | 35,735 | 50,137 | [5] | |
1992年 | 126,033 | 35,233 | 49,197 | [6] |
1993年 | 126,592 | 35,742 | 48,408 | [7] |
1994年 | 126,353 | 33,740 | 45,192 | [8] |
1995年 | 126,798 | 32,872 | 45,374 | [9] |
1996年 | 128,638 | 32,820 | 44,216 | [10] |
1997年 | 127,937 | 32,764 | 43,915 | [11] |
1998年 | 127,740 | 32,707 | 43,896 | [12] |
1999年 | [1] 130,351 | 34,352 | 45,413 | [13] |
2000年 | [2] 129,724 | 34,236 | 45,540 | [14] |
2001年 | [3] 128,546 | 34,347 | 43,342 | [15] |
2002年 | [4] 128,051 | 36,422 | 43,151 | [16] |
2003年 | [5] 128,892 | 36,311 | 43,325 | [17] |
2004年 | [6] 130,933 | 35,545 | 43,592 | [18] |
2005年 | [7] 131,947 | 32,111 | 40,763 | [19] |
2006年 | [8] 134,096 | 32,896 | 41,189 | [20] |
2007年 | [9] 136,210 | 33,358 | 41,123 | [21] |
2008年 | [10] 135,701 | 33,836 | 41,885 | [22] |
2009年 | [11] 133,758 | 33,605 | 41,575 | [23] |
2010年 | [12] 133,748 | 33,603 | 41,584 | [24] |
2011年 | [13] 133,593 | |||
2012年 | [14] 135,688 |
駅周辺[編集]
大田区南部(旧蒲田区)の中心地で、駅の両側に大型店(駅ビル)や商店街が形成されている。
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京浜急行電鉄の京急蒲田駅は東に800m程度離れた場所に立地する。当駅から京急蒲田駅を経由するバスに乗車する際に、同駅で降車する旨を運転士に申告すると、運賃は100円になる。タクシー乗り場は東口、西口双方にある。
駅ビル[編集]
JR側の駅ビルは、2007年3月末まで蒲田ステーションビル株式会社(1963年2月11日会社設立)が運営していた。東口側に1962年開業の「パリオ」が、西口側には1970年開業の「サンカマタ」がそれぞれ営業していたが、双方とも老朽化・陳腐化が激しく、バリアフリー対応も不充分なため、JR蒲田駅改修に併せて2007年8月1日から全館一斉休業して大規模改修工事に着手し、2008年4月16日に「パリオ」と「サンカマタ」を統合して「GRANDUO蒲田」として開業した[25]。
西口の東急側には蒲田東急プラザがある。一部フロアはGRANDUO蒲田西館と接続しており、行き来が可能である。
バス路線[編集]
東口[編集]
東口発着の路線バスは、共同運行路線を除き、すべて京急バスグループが担当している。なお、毎年8月に開催される大連合蒲田祭では東口一帯が交通規制されるため、バス乗降場と運行経路が変更になる。
かつては、川崎市に所在したいすゞ自動車川崎工場への路線バスなども運行されていた。1973年(昭和48年)3月までは、同じく京浜急行グループで川崎市内の路線を担当する川崎鶴見臨港バスも共管で乗り入れていた。
- 0番乗り場
- 1番乗り場
- 2番乗り場
- 3番乗り場
- 4番乗り場
- 5番乗り場
- 6番乗り場
西口[編集]
西口発着の路線バスはすべて東急バスが担当している。昭和40年代には川崎市内への、また1984年(昭和59年)2月までは目黒・世田谷両区への直通路線もあったが、いずれも廃止になっており現在は品川駅行きが港区に入る以外は原則として大田・品川区内で完結する路線しかない。東急バス駒沢営業所#代蒲線 も参照
- 1番乗り場
- 2番乗り場
- 3番乗り場
歴史[編集]
- 1904年(明治37年)4月11日 - 国有鉄道東海道本線の駅が開業。
- 1914年(大正3年)12月20日 - 京浜線(京浜東北線の前身)運行開始。東海道線複々線化により列車は停車しなくなる。
- 1922年(大正11年)10月6日 - 池上電気鉄道線(現在の東急池上線)が池上駅まで開通。
- 1923年(大正12年)11月1日 - 目黒蒲田電鉄目蒲線(現在の東急多摩川線)が沼部駅まで開通。
- 1962年(昭和37年) - 東口駅ビル「パリオ」が開業。
- 1970年(昭和45年) - 西口駅ビル「サンカマタ」が開業。
- 1971年(昭和46年)5月23日 - 旅行センター開設。
- 1976年(昭和51年)2月14日 - 国鉄駅での貨物取り扱いを廃止。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 国鉄駅での荷物取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本の駅となる。
- 2000年(平成12年)8月6日 - 目蒲線が東急多摩川線と目黒線に分割され、当駅は池上線と東急多摩川線の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - JR東日本でICカードSuica供用開始。
- 2004年(平成16年)4月10日・11日 - 開業100周年記念イベント開催(記念オレンジカードも発売)。
- 2007年(平成19年)5月 - リニューアル工事着工。隣接する駅ビルと同時進行で2008年夏まで行われた。
- 2008年(平成20年)4月16日 - パリオとサンカマタが統合し、駅ビル「GRANDUO蒲田」が開業。
- 2012年(平成24年)3月17日 - 池上線、東急多摩川線のホームにあった駅売店toksが閉店。
将来計画[編集]
当駅と京急蒲田駅を結ぶ路線として蒲蒲線の建設計画があり、その際に東急多摩川線が地下化される計画がある。
隣の駅[編集]
なお、1946年(昭和21年)まで矢口渡駅 - 蒲田駅間に道塚駅が存在した。
脚注[編集]
- ↑ 東急電鉄「各駅乗降人員」
- ↑ 東急電鉄「各駅乗降人員」
- ↑ 2000年8月5日までは目蒲線
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)227ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)233ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 定例社長会見PDF