「秋華賞」の版間の差分

2007年11月11日 (日) 16:17時点における版

秋華賞（しゅうかしょう）とは日本中央競馬会（JRA）が京都競馬場の芝内回り2000mで施行する競馬の重賞（JpnI）競走である。

正賞は京都市長賞と日本馬主協会連合会会長賞。

概要

これまで牝馬三冠の最終戦として行われていたエリザベス女王杯が4歳以上の牝馬にも出走資格が与えられたのに伴い、新たな牝馬三冠の最終戦として1996年に新設された。新設年からJRAグレードによるGI競走に格付けされている。

牝馬三冠のうち春季に施行されクラシック競走に指定されている桜花賞や優駿牝馬（オークス）と異なり、イギリス競馬のクラシック競走に範を取った競走ではないため、クラシック競走には位置づけられていない。また、秋華賞は創設当初から混合競走（外国産馬の出走も可能）だったため、これまで外国産馬が多数出走し、1996年のファビラスラフイン、2002年のファインモーションが外国産馬として優勝している。

また、春のクラシックには出走しなかったものの夏競馬で力をつけてきた上がり馬の活躍も目立つ競走である。

出走条件はサラブレッド系3歳牝馬の競走馬。

2006年度における、当競走当日の京都競馬場の開門時刻は午前8時30分であった。

現在の優勝レイは、黄色の地に金色文字となっている。

トライアル競走

次の競走が「秋華賞トライアル」に指定されている。

• ローズステークス（JpnII 阪神芝1800m）2006年までは芝2000mで施行。
• 紫苑ステークス（オープン特別 中山芝2000m）2000年よりクイーンステークスに代わり新設。2006年までは芝1800mで施行。

ローズステークスは3着まで、紫苑ステークスは2着までの入着馬に優先出走権が与えられる。地方競馬所属馬はこの他に桜花賞、優駿牝馬の1着馬に優先出走権が与えられる（菊花賞とのいずれか1競走を選択）。

• かつてのトライアル競走
  • クイーンステークス - 1999年までのトライアル競走。3着までに優先出走権が与えられていた。

歴史

• 1996年 - 京都競馬場の芝2000mの混合指定のGI競走として創設。
• 2000年 - クイーンステークスの条件変更により中山競馬場でのトライアルが紫苑ステークスになる。優先出走権も3頭から2頭に減少。
• 2003年 - スティルインラブが優勝し史上2頭目の牝馬三冠を達成（史上初の牝馬三冠馬はメジロラモーヌだが、当時の3冠目はエリザベス女王杯であった）。
• 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会（ICSC）の勧告により、重賞格付け表記をJpnIに変更。

歴代優勝馬

秋華賞の記録

• レースレコード - 1:58.1（第1回優勝馬ファビラスラフイン）
• 2着との最大着差 - 3 1/2馬身（第7回優勝馬ファインモーション）
• 最多優勝騎手 - 武豊 3勝（第3回、第7回、第10回）

関連項目

• 桜花賞
• 優駿牝馬（オークス）
• エリザベス女王杯 - 以前の牝馬三冠の最終戦
• ローズステークス - トライアルレース
• 紫苑ステークス - トライアルレース
• 牝馬三冠