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去り行く老人の背中を見つめ、私は復讐を誓った。 | 去り行く老人の背中を見つめ、私は復讐を誓った。 | ||
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+ | 子供 「美味しい!これ本当に二郎なの!?」<br/> | ||
+ | 母親 「まぁ、この子が自分から二郎を食べるなんて…」<br/> | ||
+ | 山岡 「これが本来の二郎の味なんです」<br/> | ||
+ | 谷村 「いつも食べている二郎の味とは雲泥の差だ」<br/> | ||
+ | 三谷 「スープが小麦の香りと混ざって、とてもいい香り!」 <br/> | ||
+ | 荒川 「二郎特有の嫌味な匂いがちっとも無いのよ!」<br/> | ||
+ | 栗子 「キャベツがシャッキリポン(ry」<br/> | ||
+ | 中松 「しかしよぅ、山岡の旦那。これは今までの二郎とは全く別物だぜ?一体どんな魔法を使ったんだ?」 <br/> | ||
+ | 山岡 「魔法なんかじゃありませんよ、中松警部。オーションを使った二郎自家製麺は使わず、無農薬栽培の安全な国産小麦粉を使って麺を打ち直しました。更に、スープもカネシと化調の入った二郎スープは使わず、フォンや香味野菜を独自に調合した、本物のスープを使っています」 | ||
+ | 大原 「いやはや、何と贅沢な…」<br/> | ||
+ | 山岡 「二郎は、手間隙と金を惜しまなければ、本当に美味くなるものなんだ。だけど、殆どの人はその手間と金を惜しんでいる。だから本当の美味さを知らないんだ。嘆かわしい事だよ」<br/> | ||
+ | 小泉 「ふむ…確かに、二郎の麺とスープじゃ、化調の強いまがい物といった感じがするからなぁ」<br/> | ||
+ | 山岡 「背脂でドロドロのスープは(中略)というくらい危険なんだ。これらは全て、1日1トン摂取すると死に至ると言われている」<br/> | ||
+ | 富井 「こんな危険なものを、どうして売る事ができるんだ!?取り締まるべきだろう!?」<br/> | ||
+ | 山岡 「それは、厚生労働省の怠慢が原因なんですよ。この国の政治家はどうかしているとしか思えない」<br/> | ||
+ | 栗子 「全く…偉大な韓国と比べると恥ずかしいわ」<br/> | ||
+ | 子供 「でも、僕、この二郎ならマシマシでも平気だよ!」<br/> | ||
+ | 母親 「嬉しいわ。これからは毎日3食大豚ね。でも残しちゃダメよ」 | ||
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2011年10月29日 (土) 23:19時点における版
ラーメン二郎(ラーメンじろう)とは、東京都に本店を構えるラーメン店。1968年に目黒区の都立大近くに山田拓美が創業し、1970年代に港区三田へ移転後から現行の店名表記となった。看板には「ラーメン二郎 三田本店」と書かれており、行列のできるラーメン店のひとつと数えられている。「ラーメン二郎」の名称は山田により商標登録されており、区分は「ラーメンを主とする飲食物の提供」で登録日は2003年3月14日である。
目次
歴史
創業は1968年、都立大(東京都目黒区)近くに開店した。この際の店名は、開店前年の1月にエースコックから発売されて人気となっていたインスタントラーメン、「ラーメン太郎」にちなんだ「ラーメン次郎」であった。
店主の山田は元々、和食料理人であり「ラーメンぐらい何とかなるか」と高をくくって出店したが、ラーメンに関してはよく知らなかったことが影響し、開店当初から半年間は一日あたりの売上が昼前から深夜まで営業して20杯以下と低迷していた。それを見兼ねた近隣の中華料理店店主の勧めに従い、3か月その中華料理店で修行した。さらに、近くにあった雪印乳業の社員子弟学生寮に住んでいた北海道出身客が通ってくるようになり、その際に受けた助言を参考にして、独自の味を作り出した。
1970年代前半、目黒区による下水道工事のために店舗を移転することとなり、客として来ていた慶應義塾大学の学生から情報提供された港区三田・三田通りの元洋食屋店舗にて営業を再開した。その際、新店舗の看板においてペンキ屋が間違えて「次郎」を「二郎」と書いたことから、以降はそのまま「ラーメン二郎」表記で通している。
提供するラーメンの量と味付けや、山田の性格が学生に受けたことから店は繁盛した。しかし、三田通りの拡幅計画が1990年代に実施される見通しとなり、その事業が二郎の在り方に影響することが発覚し、山田は店を閉める意向だった。
しかし、常連客は店の継続を望んでおり、なかでも地元慶應義塾大学の学生有志は当時改装が予定されていた慶應義塾大学西校舎学生食堂へ誘致の署名活動を1990年代前半に行ったが、「学内の食堂に(塾生以外の外部の客の)行列ができるのはまずい」など諸般の事情で実現に至らなかった。結局、三田通りの店舗は1996年2月末に閉店したが、同年6月から現在の場所に移転・再開した。
メニュー
提供されるのはラーメンのみで、麺の量と叉焼の量を組み合わせたメニューであり、店によっては複数種類の飲食メニューも取り扱っている。
トッピング
店員が注文客に向けて「ニンニク入れますか?」と声をかける際に、客は「ニンニク」の有無に加え、「ヤサイ」「アブラ」「カラメ」などトッピングの希望について返答する。
コールと呼ばれ、二郎独特の注文方法である。まず丼の大きさを指定・チャーシュー量・味の濃さ・野菜量・油量・ニンニク量などを指定していく。
コール例:『小ダブル、カラカラ、野菜マシマシ、油少な目、ニンニク、唐辛子チョット』
呪文一覧
ニンニク ・・・ にんにくを入れるか、入れないか。
ヤサイ ・・・ 野菜(キャベツとモヤシ)は通常でも入っている。ここでは野菜増量のこと。
アブラ ・・・ これも背脂多目のこと。
カラメ ・・・ カエシのタレを多目に入れてもらい味を濃い目にする。
これに「マシ」「ダブル」とか「多め」などのコールによって量の調節をする。麺硬やアブラ少な目もできるが、これらは先に言っておくこと。店主の動きから目を離したら駄目。
ラーメン二郎三田本店 社訓
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
脂にも塩分過多にも負けぬ
丈夫な胃腸を持ち
他店へは行かず
決して休まず
いつも静かに並んでいる
一日に大豚4食と
豚と少しの野菜を食べ
あらゆる戦訓を
自分の糧とし
良く見聞きし分かり
そして忘れず
港区の三田の
小さなタイル貼りの本店にいて
右に病気の子供あれば
食えないだろうから帰れと言い
左に箸が止まった母あれば
無言でその麺を啜り
前にロットを乱した女がいれば
恐がらなくて良いと言い
後ろに喧嘩や醜いバトルがあれば
つまらないから辞めろと言い
一人の時は涙を流し
バトルの時は脂汗を流し
みんなに木偶のメンと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうジロリアンに
私はなりたい
–
レポ その1
いやー、昨日のセカンドはやられました。はめられました。
第一ロッター・・・・・小カタメ少なめ 第二ロッター・・・・・小カタメ
第三ロッター・・・・・小カタメ麺半分 第四ロッター(俺)・・・大
見事デスロットです。今思うと前の三人、確信犯だったと思う。
知り合い同士みたいだったし(てかよく見る奴らw)、第三ロッターのメガネが俺の食券見た後、前二人とひそひそ喋ってた。
『あいつ、ロット乱しにして恥かかしてやらない?w』
こんな会話してたんだろうな・・・
いつも大を相手にしてる俺に嫉妬してんだろうな。。
陰険なやり方だよ。正々堂々と二郎で勝負しろよ。
正直ロットタイムは心臓バクバクだった。
でも俺は覚悟決めた。この卑劣なやつらに勝負挑んだよ。
ロット乱して店主に恥かかせるわけにはいかないし、一応ここの常連の看板背負ってるしね。
焼け石に水かも知れないけど、一応ヤサイは少な目コール。
三人もさすがよく来てるだけって(あえて常連とは呼ばない)素早いフットワークだった。
やきもきしながら俺も遅れて戦闘開始。タイムラグは二分近くはあったと思う。
今俺がすべきことは二郎を味わうことや、ロットリズムを楽しむことではない。
『いかに早くこのブツを胃袋にぶち込むか』これだけを考えた。
結果ですが、なんとか三位に入ることができました。。
あいつらの唖然とした表情は俺の最高のデザートだった。
平常心を装ってさりげなくいつも通りの『ごちそうさま』と店主に軽く会釈
その時、店主と目があった。
店主の目は少し笑っているようにも見えた。俺もついに店主に認められたかなw
三馬鹿トリオがその後どうなったのは知りません。
しかし一言だけ言わせてもらう。
『勝負する時は相手を選べ』
以上レポっす。チラシの裏すんません。
レポ その2
この前、相棒と二人で地方のインスパイア系に行ったんだけど、久々に酷かった。
ファーストの奴らが妙に仕切ってるんだよね。
水のおかわりを笑ったり、実力不足の人間のロット乱しに机を叩いたり。
で、俺らが大豚W全マシを頼むと、
ファースト陣が目を合わせて『あらら、素人が大なんかに手を出しちゃったよ』っぽい雰囲気。
しかも、小さい声で「残したらギルティなんちゃってw」とか言いやがる。
俺は相棒に「どうする?」 相棒「キレちゃったぞ、と」
実は俺ら本店でもファーストの経験があるんです。今はラス番が人材不足っていうか妙にハマってるんすけど。
でも、インスパイア系のファーストだからって下には見てません。ジロリアン is ジロリアンの精神は大切だし。
ただ、奴らがやりすぎただけで。
けっこうパンチの効いた店で苦労したけど、ここのファーストの奴らを大外一気ですよ。あいつら呆然w
ただ、相棒のペースもすごい。相棒っつっても、潰し潰される関係なんでライバルでもあるんです。
こっちも気合でスパートかけてなんとか引き分けでした。
これで相棒とは50戦25勝24負1引き分け(相棒が言うには50戦24勝24負2引き分け。このことでいつもケンカになる)
で、家に帰って2ちゃん見たら、『本店のラス番の人がうちのDQNファースト蹴散らし、ついでにすごいバトルしてた』とあった。
こらwwww誰だ書き込んだのwwww俺らは自由でいたいんだよwww変なウワサ広めるなww
以上、チラ裏レポでした。頼むよホントに。
レポ その3
暑いね。暑い時はもちろん?二郎w
もう行列に並んでる最中から、夏だから汗がダラダラ。
ちなみにオイラみたいな力士体型だと、だいたい3月から11月までは夏ですね。
やっと順番がきて、大豚Wの札を置くのはモチロン全マシマシ。
カウンターに置かれた二郎を面前に置くだけで、もうサウナ状態汗ボトボト。
ただでさえ暑いのに熱い二郎に厚い豚で二倍にウマウマ。
オイラの体中から汗とアブラと肉汁が染み出し、脇の下は糸を引く。
にんにくと豚を口に含み、飲み込む前に麺を一気にすするのが、いい音のゲップを出す秘訣、ゲップゲプ。
徐々にマシマシだった二郎がマシになり、普通になり、やがてスープまで少なくなってオイラもマジ。
もう体中はビチョビチョ。毛穴は背脂がつまってギトギト。
帰り際に、横に女性の方がいたので、
シルシル状態の体をビビッと震わし(秘技・汁スプラッシュ!)
彼女は驚いた顔でこちらをジロジロ。
「元は二郎、大丈夫。汚くないよ、自然に還っただけ。」
MY汁で、もうTシャツが黄ばんでもオイラはまだまだ。
今度、2chで二郎オフがあると聞いた。みんなといっしょに二郎を食べよう。二郎万歳!大好き!
以上、レポっす。
レポ その4
「にんにく入れますか?」
「えっと、ニンニクマシ…あと野菜をマシ、アブラもマシ、味は濃い目…?」
笑っちゃいけないけど、笑うよね。素人のくせにコールかますし、なんかカミカミでリズム狂わすし。
バカなんだから来なきゃいいのに、バカだから来たがる。その結果、店の雰囲気が最悪に。
しかも、水も給水器で座る前にセルフでやらないといけないのに、そのルールも知らないから、水無しで食うハメに。
しかも、自分を知らないでマシなんてするから、残してやんの。
そのバカが「ごちそうさま」を言いながら、残した丼をカウンターに置いて帰ろうとした時、
もう来んなよ!という意味を込めて、舌打ちしてやったwww
そんなバカはほっといて俺は大豚W全マシマシを一気に完飲完食。これぞ常連の風格!
店主と助手に軽く挨拶して店を颯爽と出ると、店の前にさっきのバカがいた。
「おまえ、さっき俺に舌打ちしたろ?」
「え…したかな…?」
「したよ。絶対にした。どういうつもりだ」
「野菜とか増やしたのに残すのはどうかな?って…。勿体無いし。。」
「だからと言って、おまえが俺に舌打ちしていいのか?」
「クチャクチャ食べてる音がたまたまそういう風に…」
「違う」
「………」
「初めて来て、野菜を増量したあげく残したのは反省してる。だが、それをお前に舌打ちされる筋合いはない。それともケンカ売ってるのか?」
「いや…舌打ちしたかな…? あ、でも勘違いさせてごめん…」
あのバカ、しばらく俺を睨んだ後ため息ついてどっかに消えた。
なんかああいうバカいると冷めるわ。この店も潮時かな。もう行く気しねーわ。ほんとキレそうだったわ。
レポ その5
大豚wの食券を買い列に並んでいると後ろの男に「バトルどうですか?」と声をかけられた。
「いや、結構です」と返すと男は俺にだけ聞こえる声で呟いた。
「そんな事言わずに。アンタ、品川のハリケーンウルフでしょ?」
俺の顔に緊張が走る。確かに俺は2年前まで品川店でファーストをはる百戦練磨のロッター、通称「ハリケーンウルフ」だった。
だが今は一線を退いてるこの俺に何故?後ろを振り返りその男の顔を一瞥すると男は続けた。
「今のウルフさんの立場は承知しているつもりです。ただ我々はウルフさんに協力して頂きたいだけなのです」
「どういう事だ?」と俺が返すと
「ウルフさんは現在の二郎を取り巻く環境の変化をご存知ですか?
かつて連日繰り広げられた死闘とも呼べるロットバトルはなりを潜め、今ではロットマスターだの麺バーだの馴れ合いばかりです。
その結果、ロット荒らしと呼ばれる無法者を野放しにしている。二郎の秩序を取り戻すにはかつてのバトル至上主義に戻るべきなのです」
「つまり…俺にどうしろと」
「私が勝った場合、我々の派閥に入って頂きます。革命を起こすにはあなたのようなリーダーが必要なのです」
俺は黙ったまま席に着き食券をカウンターに置く。数分の沈黙の後、全マシコールを行い俺は呟いた
「いいだろう、かかってこいよ」
店内に張り詰めた一瞬の緊迫。と同時に出された大豚wのブツ。
男は素早いフットワークでまずは野菜から流し込んでいく。成程、この俺にバトルを挑むだけのことはある。
だが所詮は三流。俺は両手に箸を持ち、麺に差し込み捻りを加わる。
―『天井崩し』
麺を一気に掬い上げ麺から攻める俺に対し男は
「悪手だ。麺は腹に貯まる。俺の勝ち」と思ったに違いない。
だがここからが俺の真骨頂。麺と豚を攻略すると、スープを箸で掻き交ぜながら渦をつくり、野菜ごと一気に飲み干した。
「ば、ばかな…」言葉を失う男に俺は言い放った。
「『私が勝った場合』だと…?図に乗るのも大概にしろよ、小僧」
男は顔に動揺を浮かべたまま店を去っていった。
それ以来私にバトルを仕掛けてくるものはいない。
レポ その6
さて、今日も行ってまいりましたファーストロット!
ロットマスターとして店内の秩序を守ることたびたび、店主もそろそろ俺を認めてくれているはず。
いつロットマイスター認定されるかドキドキの毎日です(おぃw
シャッターオープンとともに入店、店主にあいさつするが忙しそうで返事は無し。
この媚びない態度にプロ意識を感じるね。
大豚Wに全増しコール。 麺を茹で上げる釜から漂う小麦粉の香りが食欲をそそる。
第一ロッター、第二ロッターの前にどんぶりが置かれ・・・やってまいりました、俺の二郎!
シャキシャキ山盛り野菜にざっとタレをかけ回し、テュルンテュルンの脂とにんにくをからめ、戦闘開始!
・・・というところでちょっと異変に気づいた。
おや?チャーシューの姿が見えない・・・。
野菜山の向こうにいるのかな?どんぶりを半回転させる・・・いない。
そうか、野菜に埋もれているのか!野菜を軽くほじくる・・・いない。
チャーシューの仕込みに失敗したのか・・・?と思い両隣のロッター見ると、そこにはしっかりチャーシューの乗った二郎が。
まあいい。このくらいはブレの範囲と言えるだろう。プルプル脂身さえあれば俺は幸福だ。
さて、野菜をワシワシ攻略、そろそろ愛しの極太麺ちゃんにご対面・・・w
のはずが、一向に麺が見えてこない。ていうか、麺が入ってない。野菜のみがどんぶりに盛られている状態。
なんだこれは・・・俺は何かを試されているのか?店主も助手も向こうを向いたまま、次のロットワークに取り掛かっている。
・・・まあ、これも、ブレの範囲と言えなくもない、か。
結局俺はその山盛りニンニク背脂サラダをたいらげ席を立った。
「ごちそうさま!」と大きな声で挨拶したが、返事は無かった。
家に着いた俺はそっと布団にもぐりこみ、そして声をたてずに泣いた。
レポ その7
つーか、巡回の意味で今週は4回池袋店行ったけど、誰か俺に気づいてたか?
何人か常連いたみたいだけど、俺に会釈すらしなかったよな。
俺わりとそういうの記憶いいタイプなんで気を付けた方がいいよ(笑)
つーかヤバいね、池袋。完全に客層入れ替わってんじゃん。
コールすらまともにできないガキんちょが、学食感覚で食いにきて、ロット詰まり起こしてんじゃん。
よく、池袋は二郎ランク低いって言われるけど、違うだろ?
店の良し悪し決めるのは客層だろうが。
はっきりいって俺は古参中の古参だから、ある意味で、ここの君たちから見たら俺は上司みたいなもの。
その上司に、週に4回も足運ばせるなよ。
おまえら若手がホームに通いつめて店の雰囲気盛り上げていかないでどーすんの?
社会って、そういうもんだろ。
あまり書くと愚痴っぽくなるからやめとくけど、一言だけ。
「ホームの秩序を守るのは若手の仕事。」
そこんとこ忘れないで。
レポその8
「ギルティ!」「ギルティ!」「ギルティ!」店内のロッター3人が立ち上がり、指を差す。
指差す先には、精一杯早く食べようと四苦八苦する涙目の老人がいた。
「老人ギルティ!」「食うの遅すギルティ!」「ギルティィィィ!!!」3人が老人に詰め寄る。
俺はスープをを飲み干し、テーブルを拭き丼をカウンターの上にあげると、思い切りテーブルを叩いて
「ノットギルティー!」と叫んだ。びくり、3人の動きが止まる。
「人は誰でも二郎を食べていい!それが解らない貴様らは、豚だ!」
グウの音も出ない大豚トリプルどもを押しのけ、店主に軽く会釈し帰路についた。
アパートの階段を登ると、はたしてそこには先の老人がいた。
先ほどとは様子が違い、手には古びた木の杖を持ち、真っ白な長衣に身を纏い、そして禿げ頭の上には野菜とニンニクとアブラがマシマシでトッピングされていた。
「ワシはロット神。青年よ、お前は優しい男じゃな。好きな願いを言うがよい…褒美に叶えてやろう。」
「…俺の願いはさっきも言った。誰もが美味しく、二郎を食べる事ができる世界。それだけだ。」
「無欲な男よ!何でも願いが適うのだぞ!?己の為に願う事は無いのか?」
俺は無言で部屋の鍵を開ける。
「よかろう…お主の願いしかと聞き届けた。」
振り返ると老人の姿は無かった。
部屋のテレビをつけると大変な騒ぎが起きていた。
世界の人々の前に、謎のヌードル『二郎』が次々と出現しているというのだ。
チャンネルを変えるたび、世界中からニュース映像が飛び込んでくる。
アラスカでは、イヌイットたちがもうもうと湯気をたてる二郎を旨そうにすすっている。
アフリカのどこかの難民キャンプでは、飢えた子供たちが嬌声をあげながら豚にかぶりついている。
イスラエルとパレスチナの兵士たちが肩を並べ、突如出現した未知の味覚に舌鼓を打っている。
CNNのキャスターはニュースを読み上げている最中に二郎が出現し、明らかに困惑していた。
──これでいい。これが、俺が願った世界そのものだ。
そのときふわりと、俺の目の前にも二郎が出現した。
俺もまた、地球に生きる無数の命のひとつであることを改めて実感し、胸が熱くなる。
しかしさすがに一日二杯はきついので、せっかくの神からの贈り物だが俺はその二郎をトイレに流す事にした。
レポその9
当時私は向かうところ敵なしの、売り出し中のロットデュエリストで、その日も三田本店で大豚Wの食券片手に、隣のロッターにデュエルを申し込む。
相手は、黒のスーツを品よく着込んだジイサン。目が悪いのかサングラスをかけている。
デュエルの申し込みに、老人は驚いた風だったが二つ返事で承諾した。どん、と私たちの前に大豚W全マシが置かれる。
老人相手でも、容赦はしない・・・デュエル開始!しかしその老人はなかなかのスピードで、私に追いついてくる。いや・・・向こうのほうが僅かに早い!
「・・・お若いの、ちと暴れすぎたようだな。ワシは『協会』から派遣された『潰し屋』さ。俺に負けたら三田界隈からは出て行ってもらうぜ。」
『協会』・・・だと!畜生、ハメられた!しかし、このまま引き下がるわけには行かない。ならば―― どんぶりから立ち上る湯気が、老人の顔を覆ったその刹那――秘技『ツバメ返し・一閃』
両手に持ったハシで行う通常のツバメ返しに対し、一閃は一本のハシで野菜の山を丸ごと掬い上げ、カウンターの下に高速廃棄する。
――勝った!念のため、カウンター下の野菜を奥のほうへと靴で押しやる。
「ジイサン、悪いな。私の勝ちだ。私は野菜を食うスピードには定評があってね。私は・・・」
しかし、老人は驚く風も無く、薄く笑いながら私のどんぶりを指差した。
馬鹿な・・・!確かに今カウンターの下に捨てたはずの野菜が、私のどんぶりに盛りなおされていた。
ありえない・・・いつの間に・・・?何をされたのかさえ解らず、頭の中が真っ白になる。
床洗浄剤とゴキブリの死骸にまみれたそれを食い続けることは、私にはできなかった。
「・・・約束だ。もう本店には顔を出すんじゃねえ。池袋あたりからやり直すんだな。」
Wを完食した老人が、席を立つ。悔し涙を浮かべる俺。ふと老人がサングラスを外し、俺の目の前にコトリと置いた。
「腫れた目じゃあ、帰りの電車の中で恥ずかしいだろう。持っていきな。」
「さっきの技・・・あれは一体・・・」嗄れた喉で問いかける。「絶技『ツバメ殺し』。おまえさんには使えねえよ。ロットの声が聞こえないおまえさんにはな。だが、お前にもロットの声が聞こえるようになれば・・・あるいは、な。」
去り行く老人の背中を見つめ、私は復讐を誓った。
レポその10
子供 「美味しい!これ本当に二郎なの!?」
母親 「まぁ、この子が自分から二郎を食べるなんて…」
山岡 「これが本来の二郎の味なんです」
谷村 「いつも食べている二郎の味とは雲泥の差だ」
三谷 「スープが小麦の香りと混ざって、とてもいい香り!」
荒川 「二郎特有の嫌味な匂いがちっとも無いのよ!」
栗子 「キャベツがシャッキリポン(ry」
中松 「しかしよぅ、山岡の旦那。これは今までの二郎とは全く別物だぜ?一体どんな魔法を使ったんだ?」
山岡 「魔法なんかじゃありませんよ、中松警部。オーションを使った二郎自家製麺は使わず、無農薬栽培の安全な国産小麦粉を使って麺を打ち直しました。更に、スープもカネシと化調の入った二郎スープは使わず、フォンや香味野菜を独自に調合した、本物のスープを使っています」
大原 「いやはや、何と贅沢な…」
山岡 「二郎は、手間隙と金を惜しまなければ、本当に美味くなるものなんだ。だけど、殆どの人はその手間と金を惜しんでいる。だから本当の美味さを知らないんだ。嘆かわしい事だよ」
小泉 「ふむ…確かに、二郎の麺とスープじゃ、化調の強いまがい物といった感じがするからなぁ」
山岡 「背脂でドロドロのスープは(中略)というくらい危険なんだ。これらは全て、1日1トン摂取すると死に至ると言われている」
富井 「こんな危険なものを、どうして売る事ができるんだ!?取り締まるべきだろう!?」
山岡 「それは、厚生労働省の怠慢が原因なんですよ。この国の政治家はどうかしているとしか思えない」
栗子 「全く…偉大な韓国と比べると恥ずかしいわ」
子供 「でも、僕、この二郎ならマシマシでも平気だよ!」
母親 「嬉しいわ。これからは毎日3食大豚ね。でも残しちゃダメよ」