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ゲイ・タウンとは、同性愛者が集まる地域、ゲイを対象としたショップやゲイバーなどが多い所、または多くのゲイやレズビアンが住んでいる地域のことである。日本の
目次
概略[編集]
日本では、東京・新宿二丁目と大阪・堂山が2大ゲイ・タウンとして知られている。
東京の二丁目以外のゲイ・タウンは上野・浅草が比較的大きく歴史も古い。新橋も近年は急速にゲイバーが増えている(後述)。池袋や渋谷などその他のエリアにはゲイバーなどがいくらかあるが、それほど多く集まっているわけではなく、異性愛者向け店舗の中に点在していることから、ゲイ・タウンではなくゲイ・スポットと呼んだほうが実態に近い。
大阪はキタ(堂山)だけではなくミナミ(難波)や新世界にもゲイ・タウンがある。そのほか名古屋(女子大小路・伏見駅)、博多(住吉と春吉)・小倉(紺屋町)、札幌(すすきの南西)、広島(流川)、那覇(桜坂)などにも比較的多くのゲイバーがあり、ゲイタウンの規模は都市の人口に概ね比例している。
日本においてはゲイ・タウンは大きなターミナル駅の駅前や中心街から、ある程度離れた場所にできていることが多く、その方が人目に触れたくないゲイには都合がいい。
歴史[編集]
衆道も参照
江戸時代中期(元禄年間)頃には陰間茶屋(上方では若衆茶屋)といわれる、少年たちが男色を売る、今でいう売り専バーに近い形態のゲイバーがあり、遊女ならぬ色若衆と呼ばれる少年たちも現れた。
売春衆道は室町時代後半から始まっていたが、江戸時代に流行し定着した。少年を置いた遊郭は京、大坂、江戸に多数あり、江戸では、日本橋の葭町(現日本橋人形町1-3丁目)が陰間茶屋のメッカとして栄え、今の上野に近い湯島天神付近にも集中した。江戸時代に男色が盛んだったことは井原西鶴や近松門左衛門の作品を読めばわかる。
江戸時代後半は松平定信の寛政の改革や吉宗の享保の改革などで下火になるが、それでも風俗としての男色は幕末まで絶えることなく続き、隅田川で若衆を侍らせた船遊びをする光景が維新直前まで見られた。
日本近代に入った頃には男色文化はほぼ姿を消す。それでも戦前の一時期、上野の森に男娼が屯していたという研究があり、戦後直後から高度経済成長期頃までは上野の森が同性愛者が集まる場所として風俗雑誌などで時折り取り上げられていた(後述)。戦後の日比谷公園も発展場になっていて、信濃町駅最寄の権田原(ゴンダワラ)も1960年代当時、東京で最も有名な発展場だった。1960年代半ば頃からは新宿二丁目にゲイバーが集まり始め、それ以降は二丁目がゲイタウンとして注目されるようになっていった。
以下では地域ごとのゲイタウンの詳細について記す。
主なゲイ・タウン[編集]
東京[編集]
新宿二丁目[編集]
新宿二丁目の歴史についての詳細は、「ゲイ・タウンとしての新宿二丁目」参照
二丁目のメインストリート「仲通り(なかどうり)」を中心にゲイバーなどが密集している。ただ実際は新宿三丁目や五丁目など、二丁目周辺にもゲイバーや発展場などのゲイスポットやプレイスポットが点在しており、ゲイタウンの範囲は「二丁目を中心としたエリア」ということになる。また二丁目から離れた歌舞伎町、西新宿(新宿駅西口)、北新宿・大久保、代々木(新宿駅南口)エリアなど比較的広範囲にゲイスポットがある。2008年の地下鉄副都心線の新宿三丁目駅開設をきっかけに、ゲイタウンの存続を危ぶむ声も上がり始めている(後述)。
- 現在、約450軒ほどのゲイバーがあるといわれている。通常のゲイバーや売り専バー、イベントを行うクラブ、ゲイグッズを扱うゲイショップ、同性同士で利用可能なホテルなどが占める。ゲイ・イエローページ「Gclick」(2013年)だと、2丁目エリアにあるゲイバーは274、売り専バー17、売り専・出張専門28、マッサージ(整体院含む)43、発展場15、ゲイ関連店舗トータルでは402店(西新宿・歌舞伎町・代々木・北新宿含めず。又ビアンバー含めず)となっている。因みに西新宿はゲイ関連施設が18、歌舞伎町は17、北新宿・大久保は14、代々木は9店立地している。
- 以前はゲイポルノ映画館が2丁目ではないが、歌舞伎町や駅東口などに数軒あったが閉店した。東口駅前の一般映画館、新宿武蔵野館ではゲイ映画が比較的よく公開される。伊勢丹メンズ館や新宿マルイメンはニ丁目に近接したエリアにあることが成功した一因と言われ、ゲイ御用達となっている。
- ゲイ・タウンとしての新宿二丁目の歴史は、1960年代半ばから始まると言われ、空家となった元赤線の店などを利用してゲイバーが営業を始め、徐々にその数を増やしていった。1970年代後半~80年代前半にかけ、必ずしも肯定的な意味ではないが、週刊誌などで二丁目が取り上げられる機会が増え、「笑っていいとも」が火をつけた1980年代後半のMr.レディー(ニューハーフ)ブーム、ほぼ時期を同じくした1990年頃からのゲイブームを経て、二丁目の認知度は上がっていった。
- 1989年以降は二丁目のゲイバーやクラブに留まらず、その他のエリアの一般の大箱クラブを含め、様々な「ゲイナイト」「ボーイハント」が開催されるようになり、今日に至っている。
- 文学・映画などでも二丁目は登場し、新宿二丁目を舞台にした比留間久夫の小説『YES・YES・YES』、二丁目でもロケが行われた中島丈博監督の『おこげ』(1992年)、日本テレビ系列で放映されたドラマ『同窓会』、『告白』、『ロマンス』(1999年)などがある。
- 2008年に地下鉄副都心線の新宿三丁目駅が開設したことで、二丁目界隈でミニバブルが発生。ゲイバーが入る不動産家賃が上昇し、経営難に陥るゲイバーが増えた。異性愛者向けの店舗も激増し、ゲイカルチャーの衰退やゲイタウンとしての存続を危惧する声が上がっている。薔薇族2代目編集長の竜超氏は「消える新宿二丁目」(彩流社)で、「ゲイの街二丁目は、今や風前の灯」にあるとして、警鐘を鳴らしている。
上野・浅草[編集]
上野・浅草エリアは都内では新宿二丁目に次ぐゲイタウンである。どちらかというと男らしい野郎系や年配者、ふくよかな人が集まる店が多いが、若い人の店もある。
上野
上野駅の入谷口界隈にゲイ・タウンがあり、同駅と昭和通り(首都高高架)に挟まれた上野7丁目と、高架の外側(浅草側)の東上野3・4・5丁目を中心としたエリアにゲイバーなどが多く集まっている。ゲイバーの数だけで95軒に達っし、発展場が10、マッサージが15、ゲイ関連店舗トータルでは123店になる。この内、高架を挟んで近接したこのエリアだけで112店(上野7丁目58、東上野48など)が集中している。そのほか上野駅から少し離れた御徒町駅や稲荷町駅周辺などにもゲイ関連店舗がいくらか点在している。また駅前の一般向け書店でもゲイ雑誌やゲイ写真集が比較的大きなスペースで置かれていることがある。
上野がゲイタウンとして注目され始めた歴史は二丁目より古い。戦前の一時期に「上野公園」に男娼がたむろしていたという研究があり、戦後初期から1970年代初頭の同性愛資料や風俗雑誌などに上野の森などが男娼の街や発展場として取り上げられている。上野・浅草にゲイが集まったのは近代以降、東京で最初に栄えたのが上野・浅草だったことや、江戸時代(元禄年間)に陰間茶屋が集まった湯島天神付近や日本橋葭町に近かったことなどが関係しているとみられる。戦後は交通の要衝が新宿にシフトしていく過程で、二丁目が注目を浴びるようになったものと思われる。
ゲイ・ポルノムービーを放映していた大蔵映画系の『世界傑作劇場』は発展場としても有名だったが、2009年に一旦閉館し、上野特選劇場に運営が統合され2010年にリニューアルオープンしている。そのほか発展サウナの上野大番と24会館が有名。浅草に最初に出店したのは大番だったが、後から24会館が浅草に出店(大番の南側)。それに対抗して浅草24方面への客をブロックすべく大番が上野駅の南側に出店したのも束の間、24会館も浅草大番への客をブロックしようと上野駅の北側に出店して対抗した。御徒町にあったゲイショップでゲイビデオ制作も手がけていた「アテネ上野店」(現在閉店)も有名で、ここのオーナーはゲイ雑誌アドン創刊時に出資したことで知られる。かつては大宝(大宝サウナ)、双美家、一条、大泉といった、1970年代頃の東京の発展旅館黎明期の旅館群があった。
浅草
一方、少し離れた浅草は、地下鉄/東武浅草駅とつくばエクスプレス浅草駅に挟まれた2・3丁目エリアを中心にゲイバーなどが集まっている。店名が「おきな」、「お富」、「雷」、「風じん」など、江戸情緒を感じさせる店もあり、フケ・デブ専の店も比較的多い。東京での発展旅館の草分け的な浅草大番や、浅草24旅館(後の24会館)が1970年代からの歴史があり有名。「Gclick」によるとゲイバーは67店、ゲイ関連店舗トータルでは80店が立地している。
新橋[編集]
新橋は戦後初のゲイバー「やなぎ」(1945年)が烏森神社の参道に開店したことで知られる。現在は主に新橋駅南西の烏森口の3・4丁目エリアにゲイバー等が集まっており、土地柄からビジネスマンや年配者の店が比較的多い。かつてはゲイバーの数は多いといえなかったが、近年は急激に数を増やし、「Gclick」によるとゲイバーの数は66店(3丁目29、4丁目28)、ゲイ関連店舗はトータルで74店になる。1998年のBadiのイエローページにはゲイバーは15店しかなかったことを考えれば驚異的な伸びといえ、新宿二丁目、上野・浅草エリアに次ぐ第3のゲイタウンとして急浮上している。かつてゲイホテル「銀座ビジネスイン」があった。
池袋[編集]
池袋は西口と東口に半々位ずつゲイバーがいくらか集まったエリアがあり、かつては都内で新宿二丁目、上野・浅草に次ぐ第3のゲイエリアと呼ばれた。三島由紀夫「肉体の学校」(1963年)には池袋の「ヒアンシンス」というゲイ・バアが登場する。この作品は映画化もされているが、モデルとなる店があったか等については不明である。また発展旅館の「陣屋(JIN-YA)」も1976年にオープンしており、浅草・上野・新宿「大番会館」、浅草「24会館」と並び70年代から続く歴史がある。1990年代になると「クラブハウス」などのビデオボックスや、ゲイショップ「BIG GYM」池袋店がオープンしている。現在、西口は東京芸術劇場周辺やロサ会館のある北口エリアなどに19店、東口は明治通りの北側の歓楽街を中心としたエリアなどに13店のゲイ関連店舗があり、トータルでは35店となっている。内訳はゲイバー21、発展場は4、マッサージ5、ショップ系3、出張2店などである。かつては南池袋に西武園という70年代頃開店した発展旅館もあった(2000年前後閉店)。
その他(東京)[編集]
中野
中野は老舗ビデオボックス「ロン」が有名であり、中央線沿線(都内)では新宿に次ぐゲイスポットである。2012年で21回目を数える「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」は1992年に中野サンプラザの会議室で始まった。現在はゲイ関連の25店があり、内訳はゲイバー6、発展場4、マッサージ9、出張・売り専5店などとなっている。かつてミニシアター系中野武蔵野ホールではゲイ映画がよく単館上映されていた。中野を始め、新宿から出ている中央線や小田急線、京王線沿線の街には昔からゲイが多く住むことで知られる。
渋谷
渋谷は西・東口などにゲイバー等が点在しており、現在ではゲイバー8、売り専・マッサージが5、トータルで15店である。円山町に「千雅」という1975年に開店した発展旅館があり、後の直木賞作家胡桃沢耕司が薔薇族(1975年11月号)に「ノンケ紳士のゲイホテル潜入記」を書いたことで有名になった。
その他
その他のエリアではゲイ関連店が、西新宿(新宿駅西口)18店(ゲイバー2、他はショップ・マッサージ等)、歌舞伎町17店(ゲイバー4、ショーパブ2、売り専7、発展場・マッサージ各2)、北新宿・大久保14店(発展場6、マッサージ6、売り専・エステ各1)、高田馬場10店(売り専5、マッサージ3、発展場・エステ各1)、代々木(新宿駅南口)9店(発展場3、マッサージ3、売り専2等)、蒲田(ゲイバー4、発展場1)・大井町(東大井、ゲイバー5)・八王子(ゲイバー4、マッサージ1)各5店、高円寺4店(ゲイバー2、発展場1、エステ1)、赤羽(ゲイバー1、発展場1)・六本木(ショーパブ1、発展場1)各2店などとなっている。
その他の関東[編集]
横浜(通称:野毛《または桜木町》)
横浜ではJR・横浜市営地下鉄桜木町駅と京急日の出町駅に挟まれた野毛町と宮川町を中心としたエリアが、昔から比較的大きなゲイタウンとして知られている。とりわけ平戸桜木道路と大岡川に囲まれた歓楽街一帯、および、野毛坂(野毛坂動物病院のある交差点)周辺に多くの同性愛者向け施設が点在している。その数は53店ほどになり、ゲイバー37(野毛21、宮川14)、出張・売り専・マッサージ6、発展場4店などとなっている。店によっては日の出町駅から行った方が近い。異性愛者向けの歓楽街としての顔の方が大きいので、通り過ぎただけではここがゲイ・タウンであるとは気づきにくい。
その他
埼玉県では大宮、浦和、西川口、川越、千葉県では千葉市などにもゲイバーなどがある。Gclickによると埼玉県内にはゲイ関連店舗が24ヶ所、千葉県には15ヶ所、茨城県には8ヶ所、栃木県は5ヶ所、群馬県は4ヶ所ある。別のソースでは、ゲイバー・売り専ホスト数は、西川口3、浦和2、川越2、千葉市5、群馬県高崎市3店などとなっていた。
大阪[編集]
堂山[編集]
詳細は堂山町-ゲイタウン参照
大阪では堂山が新宿二丁目と並びゲイタウンとして有名である。堂山町は梅田駅の東側に位置し、新御堂筋とJR大阪環状線高架に直角に囲まれた南東エリアで、この界隈を中心にゲイバーなどが集まっている。高架の北側や中津などにも売り専やマッサージなどが点在している。堂山は通称であり、所在地でいうと堂山町を中心に、神山町、兎我野町、万歳町、高架北側の中崎町/中崎西、鶴野町、茶屋町、黒崎町、梅田芸術劇場近くの中津1丁目と豊崎、堂山の南側の曽根崎、曽根崎新地などに広がる。
現在はゲイバー154、マッサージ・エステ30、出張・売り専22、ゲイショップ10、アパレル3、ゲイ関連店舗トータルで230店ある。この内、新御堂筋とJR高架に囲まれた堂山、神山、兎我野、万歳町のコアエリアだけで183店が集中している。コアエリアはゲイバーや発展場が多く、高架北側や中津には売り専やマッサージが多い。
ゲイサウナの北欧館や大吉梅田寮が有名であり、豊崎にはKOカンパニーの本拠がある。ゲイに特化した街というわけではなく、ストレート向けの店などにゲイバーが混在しているところが二丁目と異なる。ゲイポルノ専用映画館として有名だった梅田ローズ劇場(旧・東梅田ローズ)は2011年に閉館した(但し2012年に新世界に「日劇ローズ」として復活)。
ミナミ(難波4丁目を中心としたエリア)[編集]
大阪はキタ(堂山)に対して、ミナミにも比較的大きなゲイタウンがあり、どちらかというと年配者の店が多いが、若い人の店もある。御堂筋と2つの高速道路高架に囲まれたトライアングルにある、難波4丁目を中心としたエリアにゲイバーが多く集まっている。所在地でいうと難波4丁目と難波中1丁目を中心に、東心斎橋1・2丁目と西心斎橋、元町1・2丁目、道頓堀2丁目、日本橋駅に近い千日前1・2丁目と日本橋1・2丁目などに点在している。Gclickによるとゲイ関連店舗トータルでは60店になり、内訳はゲイバーは42、出張・売り専・マッサージ7、発展場5となっている。この内、高架を挟んで隣接した難波4丁目と難波中1丁目エリアだけで43店が集中している。心斎橋には複数の女装系の店を含めて、ゲイバーなどが6店ほどある。
因みにゲイビデオ黎明期の1980年に設立されたゲイビデオメーカー「Y.B.SPORTS」は、このエリアに比較的近い南船場にあった。大阪に本拠を構える商業ゲイ雑誌がなかったこともあり、難波ゲイ・タウンの歴史について知るのは非常に難しい。
新世界(浪速区恵美須東1丁目を中心としたエリア)[編集]
新世界には大阪で第3のゲイスポットがあり、通天閣の北側の恵美須東1丁目を中心としたエリアにゲイバーなどが集まっている。因みに難波と新世界は直線距離では1キロ強ほどしか離れていない。現在、ゲイバー25、売り専・マッサージ2、発展場3、ゲイ関連店舗トータルでは32店となっている。2011年の東梅田ローズ劇場の閉館で大阪にゲイ映画館が不在になっていたが、新世界に「日劇ローズ」として2012年に復活した。また開店したのが1950年(昭和20年)代とも、60年(昭和30年)代ともいわれる発展旅館の草分け的存在「竹の屋」が有名だった。
竹の屋の成功に触発され後に全国に発展旅館が増えていった。1970年代にできた発展ホテル「ロイヤル」も有名。
大阪の他のエリアでは新大阪駅に近い西中島(売り専・マッサージ5店)や十三などにもゲイ関連店舗が複数立地している。
その他の関西[編集]
京都(河原町)
京都は阪急河原町駅を中心としたエリアにゲイスポットがある。同駅から鴨川を挟んだ祇園四条駅周辺などにもゲイバー点在する。京都市内にはゲイバーが17、出張・売り専・マッサージ7、ゲイショップ5、発展場1、ゲイ関連店舗トータルでは30店ある。ゲイビデオ会社大手のKOカンパニーもかつては京都の河原町通の清水町に本社があった(現在ゲイショップと売り専のみ。本社と撮影事務所は大阪に移転)。ゲイショップが多いのは、KOカンパニーとライバル関係にある東京のルミエール系列が近くに3店舗出店しているからである。
三宮
神戸の三宮には、三宮駅北口の加納町3・4丁目、下山手通2丁目、大通りを渡った神戸女子大学大学院付近の山本通・中山手通などにゲイスポットがある。三宮エリアのゲイバーは15店、ゲイ関連施設トータルでは19ヶ所ほどとなっている。
その他
名古屋(女子大小路)[編集]
名古屋の中心繁華街「栄」の4丁目(女子大小路、池田公園)を中心としたエリアにゲイ・タウンがある。所在地でいうと、栄・栄町駅南東の栄4丁目を中心に、そこと隣接した3・5丁目、駅北側の錦3丁目、高速高架東側の新栄1丁目にゲイ・バーが多く集まっている。現在、名古屋エリアにはゲイバー63、売り専・出張ホスト11、ゲイ関連トータルで92店あるが、この内57店がここに集中している。
栄駅の一つ隣の伏見駅の西側(名古屋駅側)を中心としたエリアにもゲイ・バーなどが25店舗ほど集まっている。所在地でいうと栄1丁目、錦1丁目などで、栄4丁目からやや離れるが徒歩圏でもある。この両エリアだけでゲイ関連店舗は82店になる。そのほか名駅西側(太閤通南口)の椿町などにもゲイバーがいくらかある。発展旅館のコロナクラブが有名。
その他のエリアでは金山などにもいくらかゲイ関連店舗がある。
北海道・東北[編集]
すすきの
札幌の歓楽街・すすきのの南西にゲイバーなどが集まったエリアがある。札幌市電の東本願寺前駅に近い南5条西6・7丁目 - 南6条西6丁目エリアに集中しており、取り分けエスエービルには多くのゲイバーが入居している。「Gclick」によるとゲイバーは32店、出張・売り専・マッサージが8店ほどある。かつて発展旅館「三船会館」があった。
北海道の他のエリアには函館市と旭川市にそれぞれ2店のゲイバーがある。
東北
宮城県仙台市にはゲイバーが14店あり、ゲイショップが4、発展場が3店ほどある。そのほか青森市は7、山形市5、盛岡市は4、新潟市には3店のゲイバーなどがある。
東海・北陸[編集]
静岡
静岡県は静岡市の静岡駅周辺にゲイバーなどが10店、浜松は浜松駅周辺にゲイバーなどが8店ある。
金沢
金沢市にはゲイバーが9店、売り専・出張・マッサージが3店、発展場が2店あり、喜楽会館が有名である。
その他
岐阜市内には3店のゲイバーを始め、ゲイ関連店舗がトータルで7店、三重は四日市などにゲイバー4、トータルで5店ある。
中国・四国[編集]
広島(流川)
広島は中区流川町にゲイバーが集まるエリアがある。ゲイバーが30店、ゲイ関連店舗トータルでは37店となっている。
岡山
岡山市はゲイバー13、ゲイ関連店舗トータルで21店ある。
その他
香川県高松は、最寄り駅でいうと片原町駅の西側を中心にゲイバーが7店、発展旅館の喜楽会館を含めゲイ関連店舗トータルで11ヶ所ある。愛媛県松山は二番町を中心にゲイバーが9店、発展旅館が1店、高知はゲイバーなどが8店となっている。
九州[編集]
博多(住吉・春吉など)
福岡は博多駅と西鉄福岡駅(天神)に挟まれた住吉と春吉などを中心としたエリアにゲイタウンがある。博多の中心繁華街を南北に流れる那珂川の東(博多駅側)の住吉エリアに56店(住吉54、博多駅前2)、那珂川の西(天神側)のエリアに35店(春吉18、渡辺通7、清川7など)のゲイバーを始めとしたゲイ関連施設が集まっており、トータルでは91店ほどになる。同エリアから離れた場所を含めたトータルでは101店になり、内訳はゲイバー62、出張・売り専・売り専バー13、マッサージ10、発展場9、ショップ系6店となっている。
小倉(紺屋町)
北九州市小倉の紺屋町にもゲイバーが集まるエリアがあり、「Gclick」によるとゲイバーが21店、発展場が2店、出張・売り専・マッサージが4店、トータルで29店である。九州唯一のゲイ専門映画館「名画座」も有名。
熊本(下通)
熊本は下通を中心にゲイバーが7店あり、その他のエリアを含めてゲイ関連施設がトータルで16ヶ所ある。
鹿児島
鹿児島は天文館通駅の南側を中心としたエリアなどにゲイバーが10、トータルで14店ある。
沖縄(桜坂)[編集]
那覇のゆいレール牧志駅西口に位置し、国際通りの南側にある歓楽街、桜坂にゲイ・タウンがある。桜坂劇場や希望の丘公園に近い、桜坂中通りや桜坂通り、グランドオリオン通りを中心としたエリアにゲイバーなどが29店ほど集まっている。国際通りの北側や安里駅付近などにもゲイ施設があり、トータルすると36店ほどになる。那覇市全体ではゲイバー25、発展場5、ゲイ関連店舗トータルで39ヶ所、沖縄県全体ではゲイ関連店舗は54ヶ所ある。
ゲイタウン・ゲイスポット一覧[編集]
- 北海道 - 札幌(すすきの界隈)
- 東北 - 青森・弘前・秋田・八戸・仙台
- 関東
- 中部・北陸 - 名古屋(女子大小路《池田公園、栄4丁目界隈》)、静岡、金沢など。
- 関西
- 中国・四国 - 広島(主に流川町)・岡山・香川県高松など。
- 九州 - 福岡市博多エリア(春吉・住吉)・北九州市小倉(主に紺屋町)・熊本(下通)など。
- 沖縄 - 那覇(桜坂)
ゲイバー・発展場の店舗数[編集]
ゲイバーの店舗数(ゲイイエローページ「Gclick」《2013年》による)
- 新宿二丁目 - 274
- 堂山 - 154
- 上野 - 95
- 浅草 - 67
- 新橋 - 66
- 名古屋(栄4丁目・伏見駅) - 63
- 博多 - 62
- ミナミ(主に難波4丁目) - 42
- 横浜(通称:桜木町) - 37
- 札幌 - 32
- 広島 - 30
- 那覇 - 26
- 新世界・那覇 - 25
- 池袋・小倉 - 各21
- 京都 - 17
- 仙台 - 14
- 岡山 - 13
- 静岡 - 10
- 金沢・松山 - 各9
- 渋谷・浜松・高知 - 各8
- 高松・熊本 - 各7
- 中野・姫路 - 6
ゲイ関連店舗トータル(ゲイ・イエローページ「Gclick」《2013年》による)
- 新宿二丁目 - 402
- 堂山 - 230
- 上野 - 123
- 博多 - 101
- 名古屋(栄4丁目・伏見駅) - 82
- 浅草 - 80
- 新橋 - 74
- ミナミ - 60
- 横浜 - 53
- 札幌 - 51
- 池袋・広島 - 37
- 那覇(桜坂) - 36
- 新世界 - 32
- 京都 - 30
- 小倉 - 29
- 中野 - 25
- 仙台・岡山 - 21
- 三宮 - 19
- 西新宿(新宿駅西口)- 18
- 歌舞伎町 - 17
- 熊本 - 16
- 渋谷 - 15
- 北新宿/大久保・金沢 - 14
- 高松 - 11
- 高田馬場・静岡・松山 - 10
- 代々木 - 9
- 蒲田・大井町(東大井)・八王子 - 5
- 高円寺 - 4
- 赤羽・六本木 - 2
ゲイバー・売り専バーの店舗数(Badi《1998年3月号》「男のイエローページ」による)
- 新宿二丁目エリア - 263
- キタ(堂山)- 115
- ミナミ - 51
- 名古屋 - 50
- 上野 - 46
- 博多 - 38
- 札幌 - 30
- 横浜・大阪新世界 - 29
- 浅草 - 27
- 京都 - 21
- 池袋 - 20
- 那覇 - 17
- 小倉 - 16
- 新橋・広島- 15
- 岡山 - 13
- 仙台 - 12
- 静岡 - 11
- 三宮・熊本 - 10
- 青森 - 8
- 金沢 - 7
- 秋田・高円寺・姫路 - 各6
- 渋谷・千葉・新潟・岐阜・高知・松山・宮崎・鹿児島 - 各5
- 蒲田・大井町・八王子 - 各4
- 函館・八戸・青森・郡山・高崎・西川口・水戸・長野・浜松・大分・長崎 - 各3
- 盛岡・福島・いわき・宇都宮・小山・中野・赤羽・浦和・川越 ・川崎・松本・沼津・四日市・福井・新大阪・明石・福山・徳島・松江・別府 - 各2
- その他 - 1店舗のみのエリアは含めず。
発展場の店舗数(Badi《1998年3月号》「男のイエローページ」による)
- 新宿二丁目エリア - 18
- キタ - 12
- ミナミ ・博多 - 各9
- 名古屋 - 6
- 池袋・渋谷・中野・横浜 - 各4
- 大久保・外苑前・札幌・仙台・那覇 - 各3
- 上野・高田馬場・静岡・浜松・金沢・新世界・広島・高松・小倉・熊本 - 各2
- 弘前・新潟・大宮・津田沼・日吉・松山・福山・宮崎・長崎・別府・大分・鹿児島 - 各1