「第55回NHK紅白歌合戦」の版間の差分
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*[[2005年日本国際博覧会#モリゾーとキッコロ|モリゾー・キッコロ]](後藤真希&松浦亜弥の曲中およびnobodyknows+の曲紹介) | *[[2005年日本国際博覧会#モリゾーとキッコロ|モリゾー・キッコロ]](後藤真希&松浦亜弥の曲中およびnobodyknows+の曲紹介) | ||
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*[[原田夏希]]([[NHK朝の連続テレビ小説|連続テレビ小説]]『[[わかば (朝ドラ)|わかば]]』のヒロイン・高原若葉役。前川清の曲紹介) | *[[原田夏希]]([[NHK朝の連続テレビ小説|連続テレビ小説]]『[[わかば (朝ドラ)|わかば]]』のヒロイン・高原若葉役。前川清の曲紹介) | ||
*[[松坂慶子]](藤あや子~細川たかしの曲紹介) | *[[松坂慶子]](藤あや子~細川たかしの曲紹介) |
2008年3月10日 (月) 00:49時点における最新版
第55回NHK紅白歌合戦(だい55かいNHKこうはくうたがっせん)は、2004年12月31日にNHKホールで行われた、通算55回目のNHK紅白歌合戦。19時30分~21時20分および21時30分~23時45分にNHKで生放送された。
目次
概要[編集]
- NHKの不祥事に絡んで出場者選考の透明性が求められたため、史上初めて紅白に出て欲しい歌手のアンケートを実施・公表するなど新しい試みを取り入れた。しかし目玉不足などの理由により、40%を切る史上最低視聴率を記録。海老沢勝二NHK会長の辞任を後押ししたと言われている。
- 名前表示は第52回から第54回まで、司会・審査員・ゲスト及びポップス系の歌手は角ゴシック体、演歌系の歌手は楷書体という風に分けられていたが、この年はともにゴシック体であった。 また、歌詞テロップの書体が昨年と違うものであった(2003年までは、歌詞テロップに、写研のナールが使われていたが この回ではフォントワークスのスーラが使われていた)。
- アテネオリンピックに出場した選手らが、ゲストとして多く出た。
- 1998年の第49回から前回の第54回まで毎年応援ゲストとして出演していた爆笑問題は翌早朝に生放送の民放特番のリハーサルの為、登場しなかった。
- デビュー50周年の島倉千代子は世論調査に選出された為、1996年(第47回)以来8年ぶりの復帰となった。紅組出場者に囲まれながら、代表曲の「人生いろいろ」を歌唱した(翌年以降は出場していない)。
- 全出演者で「上を向いて歩こう」が合唱された。
- 1995年の阪神淡路大震災から10年を迎えると言うことで、前半戦の白組トリを務めた前川清が「そして、神戸」を(第46回)以来9年ぶりに歌唱した。ゴスペラーズもコーラス参加した。
- デビュー15周年を迎えたDREAMS COME TRUEが、この年大ヒットした「やさしいキスをして」を引っさげ、1997年(第48回)以来7年ぶりに紅白に復帰。また、この年から再び連続出場を始める。
- 韓国出身歌手のイ・ジョンヒョンとRyuが直接対決となり話題を呼んだ。
- ゆずの「栄光の架橋」の歌唱前には、アテネオリンピックの体操競技で金メダルを獲得した選手一同が実況を担当した刈屋富士雄アナウンサーと共に登場した。
- 平井堅は、この年大きな話題を呼んだ映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の主題歌として年間1位の大ヒットとなった「瞳をとじて」をトリから2番目の高位置で歌唱。しかし、平井はその後2年間紅白への出演を辞退し、2007年(第58回)まで出場はなかった。
- 森進一はその3年後(2007年)に自殺するZARDの坂井泉水から作詞提供を受けた「さらば青春の影よ」を歌唱。
- 白組トリは平井堅や氷川きよしが有力視されたが、デビュー40周年だった五木ひろしが選出され、記念曲「雪燃えて」を歌唱(五木自身が40周年記念にトリを取らせる様にNHKに圧力と掛けたと言われている)。
- 大トリは小林幸子の「雪椿」。
- 優勝は紅組。
- NHK番組制作長が務めていた審査委員長はこの回で撤廃となった。
不祥事とハプニング[編集]
- 2004年は、NHKの芸能担当プロデューサー(紅白にも携わっていた)が、制作費不正流用疑惑で逮捕され、NHKと大手芸能事務所の癒着などが報道で知れ渡り、NHKを支えていた大きなキーワード「国民の安心と信頼」が完全に瓦解した。
- 常連の安室奈美恵は過去数年に比べてヒットした曲があったにもかかわらず出場を辞退した。NHKと芸能プロダクションの癒着疑惑が浮上したあおりを受けたものと考えられる。また、朝の連続ドラマ「てるてる家族」に出演し、出場が確実といわれていた上原多香子も安室と同様に出場を辞退したといわれている。谷村新司も自身の中国での大学教授業優先で辞退した。(谷村は翌2005年の第56回にアリスとして復帰出場したが、2006年の第57回以降は再び上記と同じ理由で辞退している。)
- デビュー曲「片道切符」がヒットした北山たけしも、事務所枠の関係から初出場を果たせなかった(北山は翌第56回で初出場)。
- さらに、初出場を予定していたハロープロジェクトのユニット「後浦なつみ」のメンバーである安倍なつみが、自作の詩の盗作問題により出場を辞退したため、後藤真希&松浦亜弥として出場するという事態になった。
- 同じく初出場の氣志團も、メンバーの「星グランマニエ」が体調不良(11月末に不慮の転落事故を起こし療養中だった)の為1人足りない5人での参加となった。
- 派手な衣装で知られる小林幸子は、同年10月23日に発生した新潟県中越地震の影響も配慮し、派手な衣装を封印し、原点に立ち返って出身地・新潟を舞台とした楽曲「雪椿」を全出演者の最後に涙ながらに歌唱する大トリとして歌唱した。
- 当時NHK総合が放送していた韓国ドラマ「美しき日々」に主演していたイ・ビョンホンが1コーナーに登場したが、登場シーンの視聴率は伸びなかった。また、前述のイ・ジョンヒョンとの絡みもなく、挙句の果てには堀尾アナウンサーが「素晴らしき日々」と誤って紹介した。
結果[編集]
審査方法は、ボールに紅白のどちらか良かった方に入れる方式が取られた。お茶の間デジタル審査員の票(ボール2個分)では白が圧倒的であったが、結果は紅組が8-5で勝利。大トリで小林幸子が涙の熱唱を見せたことから、ゲスト審査員の大半が紅に投票したためこのような結果になったが、同年の音楽は男性が圧倒的優勢だったため、多くの視聴者から疑問の声が上がった(これにより、翌第56回以降は審査形式が変更されている)。
再放送[編集]
- 前年(2003年)に続き、2005年2月11日(16:55~18:45、19:30~21:45)に再放送が行われた。これにより、テレビ朝日は「ミュージックステーションSP」の放送延期を余儀なくされた。その代替番組として、「笑いの金メダル」の特番を放送した(放送業界では「同じ時間帯に音楽番組同士を編成しない」という暗黙のルールがある。そのため一部の放送関係者からも不満の声も上がった)。
- 再放送の視聴率は第1部が8.6%、第2部が14.6%。
司会者[編集]
メイン演奏[編集]
- 紅白GOGOオーケストラ(指揮 宮下博次)
- 平成に入って始めて三原綱木とザ・ニュー・ブリードが出演しなかった。ダン池田がバンドマスターだった第27回(1976年)以来、ザ・ニューブリードが登場しなかったのはこの時だけである。
審査員[編集]
- 野口みずき(陸上選手)
- 野村忠宏(柔道選手)
- 橋田壽賀子(脚本家)
- 中村勘九郎(歌舞伎俳優)
- 荒川静香(フィギュアスケート選手)
- 滝沢秀明(俳優・タレント。翌年の大河ドラマ『義経』の主人公・源義経役)
- 高島礼子(女優。この年の金曜時代劇『御宿かわせみ』の主人公・庄司るい役)
- 和田一浩(西武ライオンズ外野手)
- 森光子(女優)
- 日野原重明(聖路加国際病院理事長)
- 中村季恵・NHK番組制作局長
- お茶の間デジタル審査員(地上・BSデジタルハイビジョン放送の視聴者)
出場歌手[編集]
ゲスト出演者[編集]
アテネオリンピックメダリスト[編集]
- 室伏広治(陸上・男子ハンマー投げ金メダル)
- 吉田沙保里(レスリング・女子55kg級金メダル)
- 伊調馨(同63kg級金メダル)
- 谷本歩実(柔道・女子63kg級金メダル)
- 上野雅恵(同70kg級金メダル)
- 阿武教子(同78kg級金メダル)
- 塚田真希(同78kg超級金メダル)
- 塚原直也、米田功、冨田洋之、水鳥寿思、鹿島丈博、中野大輔(体操・男子団体金メダル)
- 山本博(アーチェリー・男子個人銀メダル)
- 浜口京子(レスリング・女子72kg級銅メダル)
演奏ゲスト[編集]
- 服部隆之(ジョン・健・ヌッツォの合唱指揮)
- 倉本裕基(ピアノ。Ryuの伴奏)
- 門司肇(電子オルガン。「紅あげ白あげ紅白ハタ合戦」伴奏)
- 一噌幸弘(笛。藤あや子の伴奏)
- 田中傳次郎(鼓。同上)
- 藤原道山(尺八。長山洋子の伴奏)
- 浅野町子(太鼓。細川たかしの伴奏)
- マシコタツロウ(ピアノ。一青窈の伴奏)
- 松任谷正隆(ピアノ。ゆずの伴奏)
- 葉加瀬太郎(ヴァイオリン。中島美嘉の伴奏)
- SHANE GAALAAS(ドラム。doaの伴奏)
- 小澤正澄(ギター。同上)
- 池田大介(キーボード。三枝夕夏 IN dbの演奏)
スペシャルゲスト[編集]
応援ゲスト[編集]
- 小川直也(後藤真希&松浦亜弥の曲紹介および松平健の応援)
- モリゾー・キッコロ(後藤真希&松浦亜弥の曲中およびnobodyknows+の曲紹介)
- キングコング、アンタッチャブル、TIM、次長課長(島谷ひとみと氣志團の曲の間でネタ披露)
- 原田夏希(連続テレビ小説『わかば』のヒロイン・高原若葉役。前川清の曲紹介)
- 松坂慶子(藤あや子~細川たかしの曲紹介)
- アニマル浜口(元プロレスラー・浜口京子の父。松平健の曲紹介)
- 刈屋富士雄アナウンサー(ゆずの曲紹介)
バックダンサー[編集]
- 美少女クラブ31(上戸彩のバックダンサー)
- Berryz工房&ハロー!プロジェクト・キッズ(後藤真希&松浦亜弥のバックダンサー)
- 真島茂樹(松平健のバックダンサー)
史上最低視聴率[編集]
この年の紅白は、当時の海老沢勝二NHK会長が「最高のものにしてみせる」「視聴率は80%をこえる」と豪語したにもかかわらず、関東地区における視聴率が史上初めて40%を割った(第1部30.3%、第2部39.3%、ビデオリサーチ調べ、総合テレビのみでBS2・BSハイビジョンは含まない。以下同じ)。さらに、仙台地区では30%も割った史上最低平均視聴率(第1部26.6%、第2部27.2%)を記録。
民放の放送[編集]
裏番組は前年よりも強力となった。
- TBSは午後9時より、「K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!」を大阪ドームから、フジテレビも午後6時より、「PRIDE 男祭り 2004 -SADAME-」をさいたまスーパーアリーナから、それぞれ中継放送した。
- 「K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!」の平均視聴率は20.1%と紅白の裏番組で初めて20%を突破する快挙を達成。また、フジテレビの「PRIDE 男祭り 2004 -SADAME-」も瞬間最高視聴率を18.3%と前年比から1%上げ、全体でも視聴率14%と好成績を残した。
- 日本テレビは「2004年の視聴率女王」と称された細木数子と彼女(細木)の裏番組に出演しているロンドンブーツ1号2号を裏番組に立て、「細木数子の大晦日スペシャル すべて見せます六星占術」(平均視聴率14.4%)を放送、これも紅白第1部の視聴率に影響を及ぼした。細木曰く、「大晦日での民放の番組の出演を拒否しようと思ったが、スタッフのわがままだったため、渋々と承諾をした。」とのこと。
目玉不足[編集]
マスコミなどによると以下のような要因が取り沙汰された。
- 全体的に小粒な人選になってしまった。折角行った史上初の「出場歌手希望世論調査公表」も意味がなさなくなった。出場すれば目玉となっているが、サザンオールスターズ、Mr.Children(裏番組の日本レコード大賞には生出演し、大賞を受賞)、宇多田ヒカルなどにまたも「逃げられ」、柴咲コウ、松田聖子、安室奈美恵なども辞退。また昨年の大トリ、SMAPも新曲発売がないことを理由に出場を辞退してしまった。
- 超大物ゲストとして、2004年に活躍した、韓国俳優のペ・ヨンジュンと、メジャーリーガーのイチローを呼ぼうとしたがどちらにも断られる。
- 番組別視聴率こそ終始トップを記録し面目を保ったものの、歌手別視聴率で50%を超える歌手は現れず、また瞬間最高視聴率を記録したシーンが最後の結果発表であるなど、目玉不在の印象は否めなかった。