機動戦士ガンダム00

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機動戦士ガンダム00』(きどうせんしガンダムダブルオー)は、日本テレビアニメ、およびそれを原作としたメディアミックス作品群である。

目次

作品概要[編集]

基本設定[編集]

本作は、西暦2307年の地球を舞台としてスタートする。人類は枯渇した化石燃料に代わるエネルギー源として宇宙太陽光発電システムと軌道エレベーターを実用化していたが、莫大な建造費が必要なこれらのシステムを所有しその恩恵が得られるのは「ユニオン」、「人類革新連盟」、「AEU」の世界3大国家群のみであった。それらの超大国間には全面的な対決こそ無いものの熾烈な軍備開発競争による冷戦状態が継続し、また、いずれの連合にも属せなかった小国は貧困にあえぎ、紛争や内戦を繰り返していた。

あらすじ[編集]

新型モビルスーツ(以下"MS")の公開軍事演習を行っていたAEUは、突如所属不明のモビルスーツ2機の襲撃を受ける。額に"GUNDAM"と刻印されるそれらの機体は、圧倒的な機動力と攻撃力でAEUのMSを破壊していった。同じころ、人類革新連盟の宇宙ステーションを襲撃したテロリストを、同様の刻印が施された謎の機体2機が迎撃し、多数の市民の命が救われた。

この騒動にメディアが沸き立つ中、世界中に向けて1つの声明が発表される。4機のモビルスーツ「ガンダム」を所有する私設武装組織「ソレスタルビーイング(以下"CB")」は、戦争・内乱など世界中のあらゆる武力紛争に同じ武力をもって介入し、戦争根絶を目指す集団であるという。それは「平和のための武力行使」という矛盾を抱える行為であった。

沿革と展開[編集]

本作は『機動戦士ガンダム』をはじめとするガンダムシリーズの通算12作目(『SDガンダムフォース』を含む)に当たり、テレビ放映のガンダムシリーズでは初めて前期(ファーストシーズン、25話分)・後期(セカンドシーズン)の分割放送を行う。ファーストシーズンは2007年10月6日から2008年3月29日まで、MBSTBS系列「土6」枠(一部地域遅れネット)にて放送された。また、ガンダムシリーズおよび「土6」枠作品史上初のハイビジョン制作・放映となる。セカンドシーズンは2008年10月5日よりMBS・TBS系列「日曜午後五」枠(全国地域同時ネット)で放送を開始した。


注意以降に核心部分が記述されています。

登場人物・組織[編集]

この節では以降、アニメ版のファーストシーズンを『1st』、セカンドシーズンを『2nd』と記述する。劇中では物語の進行に伴い年単位の月日(1st終了時で約1年、2nd開始時でそれより4年)が経過しているが、特に断り書きがない場合は初登場時の年齢を記載する。

ソレスタルビーイング[編集]

西暦2100年頃に科学者イオリア・シュヘンベルグによって創設された私設武装組織。英字表記で”Celestal Being”すなわち「天上人」の名を持つ。世界に存在する全ての戦争を根絶することを目的としており、革新的な技術で作られた機動兵器ガンダムであらゆる紛争に武力介入することを宣言する。

構成員は守秘義務により互いの素性を秘匿しており、互いをコードネームで呼び合う(一般的にキャラクターの名称として扱われるのはこのコードネームのほうである)。また、構成員の中でも特にガンダムのパイロットは「ガンダムマイスター」と称される。この呼称は本作独自のもので他のガンダムシリーズにはない設定である。

2ndでは、プトレマイオスのクルーやマイスターは、色違いや多少の形の違いはあれど、統一されたデザインの制服を着用している。

プトレマイオスのガンダムマイスター[編集]

刹那・F・セイエイ(せつな・エフ・セイエイ、Setsuna F. Seiei)
- 宮野真守西墻由香(幼年期)
本作の主人公で、ガンダムエクシア及びダブルオーガンダムのマイスター。
本名はソラン・イブラヒム。内戦の続く中東の小国クルジス共和国で生まれ、幼年期を少年兵として過ごした。西暦2301年(作品開始時より6年前)、戦闘中に敵MSに追い詰められたところを飛来したOガンダムに救われ、これがCB参加のきっかけとなる。この時の経験からガンダムに対して信仰に近い感情を持ち、戦争根絶を体現する存在=ガンダムそのものになろうとしている。
非常に寡黙な性格で、当初は他者の干渉を拒み常に一定の距離を置いていた[1]。しかし、少年兵として自分を利用したサーシェスとの再会、母国を滅ぼした国の皇女マリナとの出会いを経て少しずつ変わっていき、また自分が理想とするガンダム像とは程遠いトリニティとの決別を機に仲間との絆を深めていく。国連軍との最終決戦ではアレハンドロと対決し勝利するも、グラハムと相討ちになり、エクシアと共に消息不明となる。
その後4年間は一人で世界を放浪し、国連の作る歪んだ平和に憤りを感じていたが、2ndでは再びCBに合流しダブルオーガンダムと共に戦う。
1st 年齢:16歳 身長:162cm 体重:49kg
2nd 年齢:21歳
ロックオン・ストラトス(Lockon Stratos)
声 - 三木眞一郎
ガンダムデュナメスのマイスター。本名ニール・ディランディ。その優れた狙撃能力を買われCBにスカウトされた。明るく陽気な青年だが、テロにより両親と妹を失った過去から、テロ行為に対して激しい憎悪を抱く。CBとして人を裁く代償に、世界の変革に成功した暁には自らも裁きを受ける覚悟を持つ。
年齢不詳のティエリアを除くガンダムマイスターの中では最年長で、リーダー的存在。暴走の多い刹那の制止やフォロー(貧乏くじ)を引き受けたり、ティエリアが精神的に脆いことに唯一気付くなど、苦労しつつも常に仲間を気にかけ、協調性に欠けるメンバー達をまとめ上げていった。
国連軍との戦闘の最中にティエリアを庇い利き目を負傷するも、周囲の制止を振り切って出撃。サーシェスとの死闘の末死亡。
ライルという名前の双子の弟がおり、2ndでは弟が「ロックオン・ストラトス」のコードネームを引き継ぎ、ケルディムガンダムのマイスターとなる。
1st 年齢:24歳 身長:185cm 体重:67kg
アレルヤ・ハプティズム(Allelujah Haptism)
声 - 吉野裕行城雅子(幼年期)
ガンダムキュリオス及びアリオスガンダムのマイスター。
戦災孤児。幼少期に人革連の「超人機関」で人体実験を受けていた過去を持ち、被検体E-57と呼ばれていた。その時に出逢った少女マリー・パーファシーから「神に感謝する言葉」を意味する「アレルヤ」という名前を授かる。その後、廃棄処分が決定した他の仲間と共に脱走した後、紆余曲折を経てCBに参加する。温厚で礼儀正しく、人命を奪うことには抵抗を感じている一方で、心の奥には人体実験の影響で誕生した「ハレルヤ」と呼ばれる粗野で好戦的なもう1つの人格が存在する[2]
超兵ソーマ・ピーリスの存在から、「超人機関」が存続していることを知り、自分のような存在をこれ以上生み出させないため、苦悩の末に同胞の子供達がいる研究施設を破壊するが、このことは超兵としての自分に肯定的な感情を持つピーリスとの確執を生む。
CBと国連軍の最終決戦では死闘の末、ハレルヤとの連携でピーリスとセルゲイを翻弄し死の淵まで追い詰めるが、セルゲイの身を呈した行動により僅かな隙を突かれてキュリオスは大破しハレルヤも消滅した。その際にピーリスが成長したマリーであることに気づく。その後キュリオスと共に国連軍に鹵獲され捕虜の身となり、尋問と拷問の繰り返しだった1年[3]を含めた4年間、不穏分子として収監施設に監禁されていたが、2ndで活動を再開した刹那たちによって救出されアリオスガンダムを受領。戦争を根絶すると共にマリーを奪還するための戦いに身を投じる。
左右の瞳の色が異なる。1stでは前髪で片目が隠れているが、どちらの人格が現われているかによって露出する瞳が異なるよう演出され、アレルヤは黒灰色の左目が、ハレルヤは金色の右目が露出し、同時に表出する最終決戦では前髪をかき上げたオールバックとなった。2ndでは両目が出る髪型に変更されている。
1st 年齢:19歳(後に20歳) 身長:186cm 体重:65kg
2nd 年齢:24歳
ティエリア・アーデ(Tieria Erde)
声 - 神谷浩史
ガンダムヴァーチェ、ガンダムナドレ、セラヴィーガンダムのマイスター。
中性的な美貌を持つ人物で、互いに経歴を秘匿しているCBメンバーの中でも際立って謎が多い。
当初はCBの理念よりも、CBを統轄するスーパーコンピュータ「ヴェーダ」の意思を至上のものとして行動しており、その意に反するものは、たとえ味方であっても一切容赦をしなかった。特に刹那とは当初険悪だったが、ヴェーダの意思がハッキングによって歪められていることを悟ってからは、共通の敵の出現や、マイスターらの過去を知る機会を通して、それらの悪感情は氷解していく。
精神的に脆い面があり、ヴェーダをアレハンドロとリボンズによって完全に掌握された際には激しく動揺した。その際に生じた自身のミスによってロックオン(ニール)が負傷した事を負い目に感じ、国連軍との最終決戦では彼の仇を討とうと奮戦する。他のマイスター同様機体は大破するが、搭載されているGNドライヴをCBに持ち帰った。
その後は半壊状態の組織再建に乗り出し、2ndではセラヴィーガンダムのマイスターとなる。ヴェーダの判断ではなく「自らの意思で戦う意味を模索する[1]」ようになり、仲間の意思を尊重し、時にはぎこちないながらも冗談を言うようになるなど、精神的には大きな変化を遂げた。
1st 年齢:不明(外見は16歳を想定して作成されている[4]) 身長:177cm 体重:59kg
2nd 年齢:不明

プトレマイオスクルー[編集]

スメラギ・李・ノリエガ( - リ - )
声 - 本名陽子
CBの戦闘母艦プトレマイオスの戦術予報士。艦長の肩書きは持たないが、実質上の艦のトップに立つ人物。
元はAEU軍の戦術予報士だったが、過去に参加した作戦で味方部隊と競合、同士討ちとなる戦術ミスを犯した際に恋人のエミリオ・リビシ[5]を失っている。この予報ミスによって恋人を失ったトラウマから逃れたいために飲酒を繰り返すようになる一方、二度とミスはしないという決意も固めている。プトレマイオスにおける作戦立案をほぼ一手に手掛ける有能なコマンダーだが、作戦中にも平気で飲酒しているところをクルーに注意されることも少なくない。
CBと国連軍との最終決戦を生き延びるものの、その後4年間は変わらない世界に失望し、旧友であるビリーの許で酒浸りの日々を送っていた。しかし刹那によって強引に連れ戻された際、仲間達からの懇願を受けて決意を新たにし、新母艦プトレマイオスIIに乗り再び戦いに身を投じる。
ビリーやマネキンら、彼女を昔から知るCB以外の人間からは「クジョウ」という名で呼ばれる。
1st 年齢:26歳
2nd 年齢:30歳
クリスティナ・シエラ
声 - 佐藤有世
プトレマイオス戦況オペレーター。愛称は「クリス」。その高度なプログラミング能力を買われ、CBにスカウトされた。気さくな性格で他のクルー達からの信頼も厚い。CBと国連軍との最終決戦で致命傷を負い死亡。
1st 年齢:22歳
フェルト・グレイス
声 - 高垣彩陽
プトレマイオス戦況オペレーター。クルーの中では最年少だが、豊富なメカ知識を持つ。外伝『00P』に登場する第2世代マイスターのルイードとマレーネの娘だが、2人がプルトーネの事故で死亡した事に関する詳細事項は知らされていない。
他者とのコミュニケーションを苦手とし、普段はあまり感情を表に出さないが、芯は強い。ロックオンの相棒であるハロがお気に入りで仲が良く、ロックオン(ニール)から本名や素性を明かされた事をきっかけに、彼に対しても淡い恋心を寄せていた。
1st 年齢:14歳
2nd 年齢:18歳
リヒテンダール・ツエーリ
声 - 我妻正崇
プトレマイオスの操舵士。愛称は「リヒティ」。陽気で調子のいい性格。クリスに好意を持つ。
技術者だった両親は太陽光発電紛争に巻き込まれなくなっており、彼自身も重傷を負い、失った体の大半を機械化する事で生命を補っている。CBと国連軍との最終決戦でクリスと共に死亡。
1st 年齢:21歳
ラッセ・アイオン
声 - 東地宏樹
プトレマイオスの砲撃士。がっしりした体格でやや皮肉屋な性格。GNアームズのロールアウト後はそのパイロットとして刹那とコンビを組むようになる。「CBは存在する事に意義がある」と考え、その言葉は刹那の心にも深く刻まれた。CBと国連軍との最終決戦にて負傷するも生還した。
イアン・ヴァスティ
声 - 梅津秀行
プトレマイオスのチーフメカニック。ガンダムの整備や新装備の開発を手掛ける。かつてはAEU軍所属の技術者であった過去を持つ。第2世代ガンダムマイスターとも知り合いであり、彼女達が現役だった15年前にスカウトされてCBの一員となった。
ガンダムの地球での任務の際は共に地上に降りることも多い。ロックオンからは「おやっさん」と呼ばれ親しまれている。
CBと国連軍との最終決戦で生き延び、2ndでは最古参のメンバーとして、ダブルオーガンダム等の新世代機の開発に携わっている。
ミレイナ・ヴァスティ
声 - 戸松遥
14歳。イアンの娘で、2ndからプトレマイオスIIの戦況オペレーターを務める。会話の時は「~です」や「~ですぅ」といった独特の語尾が特徴。
J・B・モレノ
声 - 四宮豪
プトレマイオスの軍医。かつては国境なき医師団に所属しており、イアンとは旧知の仲。第2世代機ガンダムプルトーネの事故を知る数少ない生き証人だったが、CBと国連軍との最終決戦で戦死。
『00P』ではプルトーネの事故で心身共に深い傷を負ったシャルの治療を担当していた。
ハロ(Haro[6]
声 - 小笠原亜里沙
CBに配備されている独立AIで、MSの操縦やハロ専用の整備機械によるメンテナンスのサポートを担当。機密保持のために人員を最小限に抑えているCBにとっては必要不可欠の存在となっている。
プトレマイオスには色違いの個体が複数おり、全機が「キョウダイ」として認識している。デュナメスにはオレンジのものが相棒として積み込まれており、精密射撃モード時の機動制御を代行している。

トリニティ[編集]

ガンダムスローネシリーズを擁するマイスター達。プトレマイオス及び前述するマイスター達とは行動を共にしておらず、チームトリニティとして独自の動きを見せる。ガンダムマイスターを幼少期より育て上げるために生まれて来た[7]子供達で、血は繋がっていないがお互いのことを兄弟と認識しており強い絆で結ばれている。

プトレマイオスのマイスター達による武力介入を手緩いものと批判しており、非戦闘員に対しても容赦のない武力介入を行うが、彼らはCBの計画に介入し悪用しようとする監視者、アレハンドロにより捨て駒として利用されているに過ぎなかった。そのことに気がつかないまま、過剰な武力介入を繰り返したためにプトレマイオスのマイスター達から決別され、その後国連軍結成を成功させたアレハンドロからも用済みと見なされ刺客を差し向けられる。

ヨハン・トリニティ
声 - 小西克幸
ガンダムスローネアインのガンダムマイスター、長男。冷静沈着な性格で、ミハエル、ネーナと共にに与えられた任務を忠実にこなしてゆく。
アレハンドロに利用されていることを知らず、戦争根絶のためと信じて過激な武力行使を続けるが、アレハンドロから抹殺指令を受けたサーシェスに撃たれ、負傷した身で戦うも撃墜される。
ミハエル・トリニティ
声 - 浪川大輔
ガンダムスローネツヴァイのガンダムマイスター、次男。短気かつ好戦的な性格。ネーナを溺愛している。
国連軍の追撃から逃れる途中、協力者と偽って現れたサーシェスに射殺された。 
ネーナ・トリニティ
声 - 釘宮理恵
ガンダムスローネドライのガンダムマイスター、末っ子。無邪気で明るい性格だが、本性は自分勝手かつ残虐で、気晴らしに民間人を攻撃、殺戮すると言う行動を平気で行う。プトレマイオス内にて単独行動を取りティエリアから不審がられる。
兄達と共にサーシェスに殺されかけるが、刹那とラッセに助けられスローネドライで離脱。その後王留美の元に保護され、2ndでは彼女に仕えている。
HARO(Haro[8]
声 - 小笠原亜里沙
トリニティに配備されている紫色のハロ[9]。全ハロ達の「オニイチャン」と言われている。デュナメスやケルディムに積み込まれているオレンジカラーのハロ同様、パイロットに代わってMSの操縦や専用の整備機械によるメンテナンスのサポートを担当する。プトレマイオスよりも人数が制限されたトリニティではエージェントからの連絡を取るなど、通信連絡員としての面を併せ持つ。
常にネーナと共に行動しており、後述のガンダムスローネドライを専属でサポートにあたっている。ニーナと共にサーシェスの手から逃れ、ソレスタルビーイング本体に合流・保護された。その後は他の兄弟と共にイアンの新型ガンダム開発のサポートに携わり、2ndではネーナのパートナーを再び担当する。

シークレットエージェント[編集]

王 留美(ワン・リューミン)
声 - 真堂圭
17歳。世界中の社交界で名を馳せるセレブ。各界の人脈を駆使した諜報活動や活動資金の調達、ガンダムマイスターへの任務伝達など、プトレマイオスの活動を影からサポートする。世界が変わりさえすれば良いと手段を厭わない面を持ち、トリニティとも接触を持った。ボディーガードとして常に紅龍(ホンロン、声 - 高橋研二)を同行させている。

創設者、監視者[編集]

イオリア・シュヘンベルグ
声 - 大塚周夫
CBの創設者。全世界のメディア当てに送られたビデオメッセージを通じ、CBの存在と、世界中の全戦争行為に対する武力介入を宣言する。太陽光エネルギー発電システムの基礎理論を提唱した稀代の天才科学者でもあるが、彼本人が活躍したのはメッセージの放送から200年以上も前の21世紀末期で、既にこの世の人物ではない。当時も公にその姿を見せたことはなかったという。
月面に隠されたヴェーダの中枢施設にてコールドスリープで眠り続けていたが、ヴェーダ本体を発見したアレハンドロにより身体を銃撃される。しかしイオリアはこのような事態になる可能性も予期していたため、システムにトラップを仕掛け、自身の計画が失敗した時のために用意していたビデオメッセージを通じて、CBのガンダムマイスター達に未来を託す。
アレハンドロ・コーナー
声 - 松本保典
ユニオンに属する国連大使。CBの監視者だが、イオリアの理念や刹那のガンダム信仰に対しては否定的な見解を持つ。人類を導くのはイオリアのような過去の人間ではなく、今を生きる人間であるという信念を持ち、自分こそがその役割に相応しいと考えている。
トリニティの黒幕であり、同じ監視者のラグナと共にガンダムスローネを開発。コーナー家の悲願でもある己の目的を実行に移すため、トリニティに過剰な武力介入を行わせて三大陣営の結束を促す一方、疲弊しきった三大陣営に対しては協力者を装い、ガンダムと同等の性能を持つ量産機GN-Xを譲渡。この自作自演によって三大陣営を国連軍結成へと導く。
用済みとなったラグナとトリニティにサーシェスを差し向けた後、月面施設にてリボンズと共にヴェーダを掌握するが、イオリアが仕掛けていたシステムトラップにより、ガンダムに搭載されていた秘密能力「トランザム」を起動させてしまう。CBと国連軍との最終決戦では自ら出撃し刹那を追い詰めるが、トランザムを起動したエクシアに敗北し死亡。最期の瞬間には、他者を欺き利用し続けた自分もまた、リボンズの捨て駒でしかなかったことを知る。
リボンズ・アルマーク
声 - 蒼月昇
アレハンドロと行動を共にしている謎の少年[10]。偶然出会ったと見せかけてCBとの接触を目論んでいたアレハンドロに協力し、自分の計画のために彼とトリニティを利用していた。
ラグナ・ハーヴェイ
声 - ふくまつ進紗
アレハンドロと同じCBの監視者。表向きはAEUにて、リニアトレイン事業の総裁を務めている。スローネ開発の協力やトリニティに直接指示をする事でCBの全権を手に入れようとしていたようだが、結局はアレハンドロに利用されていただけで、最後はアレハンドロの命令を受けたサーシェスに殺された。

ユニオン[編集]

アメリカを中心とした世界経済連合。正式名称は「太陽エネルギーと自由国家連合軍 (Union of Solar Energy and Free Nations)」。大統領を元首とする共和制。主にアメリカ州オセアニアの国々で構成されており、日本も「経済特区」(中国に実在するものとは別)としてこの傘下にある。

三大勢力では最も早く軌道エレベーター[11]の実用化に成功し、以後急速な発展を遂げる。また、世界の警察的な役割を担っていると自負している。

ユニオン軍[編集]

MS部隊MSWAD(エムスワッド)の精鋭により、対ガンダム調査隊(後に「オーバーフラッグス(第8独立航空戦術飛行隊)」として改編)が編成された。

グラハム・エーカー
声 - 中村悠一
MSWADに所属する中尉で最新鋭MSフラッグを操るトップファイターで、空中変形を伴う空戦機動(マニューバ)に「グラハム・スペシャル(正式名称「グラハム・マニューバ」)」と名前を残すほどの腕前。フラッグの機体性能テストに参加した際、誤って上官の乗った機体を破壊した事故から一部から『上官殺し』と噂されている。MS操縦技量は高く、オーバーフラッグでデュナメスやスローネアインを圧倒した。
AEUの新型機イナクトの公開演習を見学した際、突如上空より現れたエクシアを目撃し、その圧倒的戦闘力に強い興味を抱く。その後、エクシアとの交戦を果たした経験を買われ、新設された対ガンダム調査隊へと転属する。転属後は自身のフラッグを改造し、ガンダムとの戦いに挑み続ける。調査隊がオーバーフラッグスとして改編された後は、同部隊の隊長として上級大尉に昇進する。
トリニティとの戦闘でハワードが戦死した後、彼の墓前でフラッグでガンダムを倒す事を誓い、GNドライヴ[T]を積んだGNフラッグでエクシアと交戦した末相打ちとなる。
ビリー・カタギリ
声 - うえだゆうじ
茶髪のポニーテールに、眼鏡を掛けている長身の男。MSWADの技術顧問でフラッグの開発にも携わっている。グラハムとは公私共に親しい旧友同士で、共にAEU軍の公開演習でエクシアの性能を目の当たりにした後、対ガンダム調査隊に転属する。技術者としての能力は高くフラッグに短期間でGNドライヴ[T]を搭載させる快挙を成し遂げた。
しかし一方でエイフマンに一緒に師事したスメラギに好意を寄せており、三軍合同演習の作戦計画を「軍のシミュレートプラン」として情報を漏洩し、意見を聞かせてほしいとスメラギに迫るなど、知らなかったとは言え軍属としてあるまじき行動を見せることもあった。
2ndではスメラギを自分の部屋に居候させていたが、彼女を連れ戻しに来た刹那によって、スメラギがCBのメンバーであることを知り失望、MS開発主任としてアロウズへ転属する。
レイフ・エイフマン
声 - 土師孝也
世界に名を知られたユニオンの技術者。機械工学、材料工学など、あらゆる工業分野に精通しており、その見識の深さを見込まれて、対ガンダム調査隊に技術主任として招聘される。グラハムの依頼を受けてフラッグの強化改修を行った。ビリーとスメラギの恩師でもある。
GNドライヴの本質に迫ることで、イオリアの真の目的を突き止めようとした矢先、トリニティによるMSWAD本部襲撃を受け死亡。
ハワード・メイスン
声 - 高橋研二
グラハムの要請を受け対ガンダム調査隊に配属されたフラッグファイターで階級は准尉。オールバックヘアーに眼鏡姿が特徴。フラッグに強い愛着を持ち、フラッグファイターとしての誇りも高く、フラッグとガンダムの性能差を嘆くダリルに対して、フラッグファイターとしての矜恃を見せろと反発する一面もあった。トリニティによるMSWAD本部襲撃時の戦闘でミハエルのスローネツヴァイと交戦し戦死。誰よりもフラッグを愛していた彼の死が、グラハムが「フラッグで戦い続ける」事を決定付ける事となった。
ダリル・ダッジ
声 - 西凜太朗
ハワードと共に対ガンダム調査隊に配属されたフラッグファイターで階級は曹長(後に中尉)。赤いドレッドヘアーが特徴の黒人男性。フラッグの性能ではガンダムに太刀打ちできないと痛感しGN-Xに乗り換えるが、GN-Xに乗り換えた後もフラッグファイターとしての誇りを持ち続けていた。また、忠義に篤い一面もあり、上官であるグラハムを侮辱したジョシュアやパトリックに対して怒りをぶつけることもあった。国連軍に参加し、グラハム不在間の実質的な隊長代理として戦い続けるが、デュナメスに特攻し戦死。
ジョシュア・エドワーズ
声 - 金野潤
オーバーフラッグス編成時にアラスカから転属してきたフラッグファイターの一人で、階級は少尉。高度な空戦機動である空中変形をこなせる程の腕前だが、プライドが高く、着任当初から隊長であるグラハムに対して反抗的な態度を見せており、グラハムがフラッグのテストパイロットを務めていた当時の事故を掘り起こして「上官殺し」と嘲っていた。三軍合同演習時に功を焦って作戦計画を無視、デュナメスに対して単身特攻し肉薄するが、デュナメスの反撃により戦死。
ホーマー・カタギリ
声 - 大友龍三郎
ユニオン軍の高官で、ビリーの叔父。ビリーからの要請により、ユニオンに提供されたGN-Xに使用されるGNドライヴ[T]1機をグラハムのフラッグカスタムに転用するのを承知しつつ、「量産化に向けた調査・研究」の名目でビリーらに提供する[12]
2ndでは独立治安維持部隊「アロウズ」の司令を務めている。

アメリカ合衆国政府[編集]

大統領官邸はワシントンD.C.にある旧ホワイトハウスの敷地内にあり、同時にユニオン最高議会の議事堂としても機能している。

ブライアン・ステッグマイヤー
声 - 小室正幸
西暦2307年時点のアメリカ合衆国大統領。自国が他国の紛争介入を行うのは国民の安全と国益を確保するためで、決して慈善事業ではないと考えている。
デビット・カーネギー
声 - 麻生智久
大統領補佐官。CBに強い不信感と紛争介入への疑問を抱き、CBの正体が暴かれた時に彼らを裁くのは自分達の使命だと考えている。

経済特区・日本[編集]

ユニオンの傘下にある経済特区として発展し、また、人革連領にも近いことや「経済特区」としての地域特性もあり、人革連やAEUとの人的交流や企業誘致なども盛んに行われている。また、国内には在日ユニオン軍が駐留しているが、それとは別に日本国としての「国防軍」も編成されている。

沙慈・クロスロード(さじ - )
声 - 入野自由
本作のもうひとりの主人公[13]。日本の経済特区東京に在住する高校生。専攻は宇宙工学。CBの理念や行動に対しては懐疑的。両親は既に故人で、現在は絹江とマンションで2人暮らしをしている。偶然にも日本に潜入していた刹那と隣同士になるが、当時は彼がガンダムマイスターである事に気づくことは無かった。しばらくは平和な生活を送っていたが、ルイスがガンダムスローネによって親族と左腕を失った後に別れを切り出され、更に追い打ちをかけるように絹江を失ってしまった事で、全ての元凶であるガンダムとCBを憎む。
2ndでは夢を叶えて宇宙で働き始めるが、カタロンの構成員である同僚を庇ったために治安維持局に連行され、強制労働施設での虐殺の最中刹那と再会、その際に彼がマイスターであることを知る。その後CBに保護され、ルイスを傷つけたのがトリニティであることを知った後も、CBに対する辛辣な批判を続けるが、自分の態度が原因でカタロンの人々の生命を奪ってしまうという重い失敗を経験したことから、今後の決断を迫られることになる。
ルイス・ハレヴィ
声 - 斎藤千和
スペイン(AEU)からの海外留学生で沙慈のガールフレンド。専攻も同じ。家が金持ちで、その影響かわがままな性格をしており、度々沙慈を振り回している。また、沙慈に紹介される形で、刹那とも知り合う。
従兄弟の結婚式のために一時帰国するが、たまたま結婚式場上空を飛行していたネーナの気まぐれによる攻撃で親族を皆殺しにされ、自身も左手を失う。その後、見舞いに来た沙慈に「夢を叶えて欲しい」と告げ、プロポーズを断る。しばらくは彼とメールを続けていたようだが、2年後以降はメールの返事をしていない。
2ndでは髪を短くしアロウズのMSパイロット(階級は准尉)として登場。両親の命を奪ったガンダムに対して憎悪を燃やす。CBに関わることとなった沙慈とは、互いの存在に気がつかないままニアミスを繰り返す。
絹江・クロスロード(きぬえ - )
声 - 遠藤綾
沙慈の姉。報道機関JNNに勤務するジャーナリスト。彼女がJNNに入ったのはフリーのジャーナリストであった父の影響らしく、父は報道関係者の間ではその名を知らぬ者がいないほどの有名人だったらしい。沙慈がルイスと付き合っている事には、あまり好感を持てないでいた。
CBに強い興味を持ち、イオリアの経歴を追う事でCBの真相に迫ろうとする。その行動は非常に危ない橋渡りで、同僚からも心配されていたが、その忠告を聞き入れなかった。
新型のガンダムであるスローネに「ラグナ」が関わっているという情報を聞き独自に調査を重ねた結果、リニアトレイン公社総裁であるラグナを指すことを突き止めるも、門前払いを受けた為、ラグナと面会を終えたサーシェスに接触。しかし、最後はサーシェスに邪魔者と見なされ殺される。

AEU[編集]

EUを前身とする、ヨーロッパ中心の連合国家群。正式名称は「新ヨーロッパ共同体(Advanced European Union)」。軌道エレベーターの建設は遅れており、まだ本格稼働には至っていない[14]。元首は存在せず、各国代表による協議制のため意見が一致しないことが多く、他の超大国の中では政策などが遅れている。

パトリック・コーラサワー
声 - 浜田賢二
フランス軍のエースパイロット(自称、「AEUのエース」と名乗る)で、階級は少尉。腕は確かなのだが、自信過剰で喧嘩っ早い性格のため、軍上層部も手を焼く問題児でもある。2000回以上のスクランブルをこなし、模擬戦全勝の実績を買われて最新鋭MSイナクトのテストパイロットに抜擢されたが、イナクトのお披露目を兼ねた公開演習に突如乱入して来たエクシアに惨敗。プライドを粉々に砕かれ、「ガンダムによる最初の犠牲者」という不名誉な肩書きを得てからは、ガンダムに対して強いライバル意識を持つようになる。
何度戦ってもガンダムに撃墜されているが常に生還している。三国合同演習の際にはマネキンに一目惚れし、マネキンの指揮下に入ってからは、彼女の気を引こうとガンダムに戦いを挑むようになる。後にGN-Xのパイロットに選ばれた際には、ロックオン(ニール)の右目を負傷させるなど、ガンダムマイスターを幾度と無く追い詰める活躍をした。CBと国連軍との最終決戦ではナドレと相討ちになるも生還する。この対ガンダム戦でしぶとく生還したことがきっかけとなり、「不死身のコーラサワー」[15]と呼ばれるようになる。
カティ・マネキン
声 - 高山みなみ
AEU軍大佐でフィンランド人。パトリック直属の上司にあたる。過去にスメラギが恋人を失うきっかけになった同士討ち事件における、競合相手でもある。
1stでは戦術予報士出身のエリート士官として、AEU軍のMS隊作戦指揮官を務める。三国合同演習の集合時間に遅刻してきたパトリックを初対面で殴りつけた際、一目惚れされ、たびたびアプローチを掛けられることになる。
2ndにて、4年前の対ガンダム及びCB戦の経験を買われアロウズへ転属する。ガンダムに対する数度の交戦を通じて、CBの戦術とクジョウ(=スメラギ)の戦術が酷似していることに気づき始める。

人類革新連盟[編集]

中国ロシア[16]の旧共産圏インドなどを中心に国家主席を元首とした連合国家群。通称「人革連」。ユーラシア大陸の国々から形成される。

ユニオンに次いで軌道エレベーター[17]の実用化に成功したものの、技術面ではユニオン、AEUにやや遅れを取っている。そのため、超大国の中でもガンダムの鹵獲に力を注いでいる。

人革連軍の軍人は他国軍と異なり、敬礼時に掌を正面に向けるのが特徴。

セルゲイ・スミルノフ
声 - 石塚運昇
43歳。「ロシアの荒熊」の異名を持つ人革連軍MS部隊の指揮官兼パイロットで階級は中佐。左目に大きな傷跡を持つ歴戦の兵士で、対ガンダム専任の特務部隊「頂武(ちょうぶ)」の隊長を務める。風聞を信じず、自分で見聞きしたものしか信用しない主義。後にピーリスの保護役を受け持つこととなったが、彼女が戦闘に参加することや、超兵の存在についてはやや懐疑的。亡き妻との間にアンドレイという名の息子がいる。
実力は高く、ティエレンでエクシアを圧倒するほど。高い部隊指揮能力と戦術予報能力も持ち、ガンダムに比べはるかに性能に劣るティエレンのみの部隊でキュリオスを一時鹵獲してみせた。
2ndでは連邦軍大佐に昇進。身寄りのないピーリスを養女に迎えようとしており、アロウズに転属する彼女の身を案じている。
ソーマ・ピーリス(マリー・パーファシー)
声 - 小笠原亜里沙
18歳。人革連軍のMSパイロットで階級は少尉。「超人機関技術研究所」で遺伝子工学により生み出されたデザインベビーで、ナノマシンによって身体機能の強化・改造を施された超兵1号。研究所にいた頃はマリー・パーファシーという名前を持ち、記憶と名前を失っていたアレルヤに名前を授けたが、ソーマ・ピーリスを名乗っている現在は、当時の記憶を失っている。超兵である自分に誇りを持っており、超兵に対して異なる見解を持つアレルヤとは戦場で何度も対決する。沈着冷静で感情表現に乏しいが、CBと国連軍との最終決戦では戦う事よりもセルゲイの身を案じていた。
2ndでは連邦軍中尉となっていたが、CBの活動再開と同時期にアロウズへ転属する。非人道的な作戦を厭わぬアロウズの手口には嫌悪感を覚えつつも、超兵としての自覚から任務に従っている。

アザディスタン王国[編集]

中東にある新興国の1つ。化石燃料に依存して軌道エレベーター建設に参加しなかったため太陽光エネルギーの恩恵を受けることができず、また、国連決議によって化石燃料の輸出規制が課せられたため経済的に窮乏している(これはアザディスタンに限らず、中東産油国諸国全般が同じような状態にある)。また、国内では改革派と保守派が対立しており、王宮の近辺でもテロが日常的に起きている。6年前に隣国のクルジス共和国へ侵攻、併合している。2ndでは当初地球連邦非加盟国であり、連邦からの恩恵を受けられないために内情はさらに悪化していたが、更に皇女マリナが連邦保安局に逮捕され、彼女が不在の間、リボンズの意を受けたサーシェスの手によって国土を焦土化される。

マリナ・イスマイール
声 - 恒松あゆみ
24歳、中東の新興国アザディスタン王国の第1皇女。太陽光エネルギーを得られないだけでなく、化石燃料の輸出規制なども重なって困窮する祖国を立て直すために皇女となり、各国に援助を求め世界を飛び回っている。CBに対しては「戦争を戦争で解決させる」ものと否定的な見解を示している。
刹那とは数回の邂逅をしており、合同軍事演習の知らせを聞いたときや国連の掃討作戦でも刹那の身を案じている。CBと国連軍との最終決戦前に刹那は彼女に自分の想いを綴ったメールを送っており、刹那の想いを知り涙を流した。
2ndでは、かつて刹那に関わったことから連邦保安局に逮捕されるが、同じ施設に収容されていたアレルヤと共にCBに保護され、行動を共にすることとなる。
シーリン・バフティヤール
声 - 根谷美智子
27歳。マリナの側近でお目付け役も務める女性。政治的手腕は優れているが、アザディスタンでは女性が政治に関わることが許されていないため[1]、公に姿を見せることはない。
連邦設立後はマリナの元を離れ、2ndではカタロンの一員として登場する。
マスード・ラフマディ
声 - ふくまつ進紗
アザディスタンの宗教指導者で、「ラサー」、「カダフ師」とも呼ばれている。マリナが皇女に即位する前から知己の関係だが、国を復興させるために外国からの支援を望む改革派のマリナに対し「争いを起こさないためにも、変化を嫌う者達(保守派)の思いを受け止める存在が必要」だとして、マリナとは政治的に対立する立場にある。
サーシェスに拉致されたことで内戦誘発の危機を招いたが、刹那達によって救出された後、エクシアで王宮に送り届けられる。その後CBと国連軍の決戦から2312年までの間に死去した。

アロウズ[編集]

地球連邦が連邦平和維持軍とは別枠に編成した独立治安維持部隊。超法規的機関であり、反連邦分子と見なした者に対しては裁判所等の司法当局の許可を得ずに身柄拘束や取調べ、果ては射殺といった事を許可されるほど強大な権限を有する。アロウズの所属将兵はライトブルーを基調とする地球連邦軍の軍人達とは異なり、グリーンを基調とする制服を着用している。

ミスター・ブシドー
声 - 中村悠一
仮面で素顔を隠している謎のパイロット。単独行動を許可する特別な免許を与えられており、彼の制服は通常の制服と違い陣羽織をつけている。過去に刹那のガンダムと交戦した経験を持ち、刹那をライバル視している。
アーサー・グッドマン
声 - 江川央生
アロウズの高級幕僚で階級は准将。金髪で肥満体の中年男性。カティやリントに対し、再び介入行為を開始したCBに対する掃討作戦を命ずる。
アンドレイ・スミルノフ
声 - 白鳥哲
セルゲイ・スミルノフの息子でアロウズの将校。階級は少尉。父セルゲイに対し「母親を見殺しにした」と反目している。ルイスに一目惚れし好意を寄せる。
バラック・ジニン
声 - 稲田徹
MS部隊の小隊長(ルイスの上官)で階級は大尉。ルイスと共に活動を再開したCBのガンダムと交戦後、ルイスを含めた部下共々地上へと転属となる。過去に反連邦組織との戦闘で家族を失っており、アロウズには「統一世界発展の礎」となるために志願、非人道的な作戦も躊躇せずに遂行する覚悟を持っている。
アーバ・リント
声 - 矢尾一樹
アロウズの将校で階級は少佐。掃討作戦を得意としており、反連邦分子抹殺という目的のためには非人道的な手段も厭わない、冷酷かつ残忍な性格の持ち主。頭脳は優秀だが自分の作戦や才能に酔っている部分があり、予想外の事態には対処できない弱さも持つ。

カタロン[編集]

地球連邦やアロウズによる、連邦非加盟国や反連邦分子と見なされたものに対する苛烈な弾圧に対抗するべく設立された反連邦組織。各地に多くの構成員や支部を有しているが、保有している戦力は今や旧式機となった非太陽炉搭載型MSであるティエレンやユニオンリアルドといったものであり、2312年現在では決して潤沢な戦力とは言い難い。

クラウス・グラード
声 - 川島得愛
カタロン幹部で、中東支部のリーダーを務める。CBを連邦と戦う同志であると考えており、CBとリントとカティ率いるアロウズとの戦闘に介入し、CBの面々を自らの拠点である中等支部の基地へと招く。カタロン構成員の「ジーン1」ことライル・ディランディがCBに参加する事についても賛成していた。

その他[編集]

アリー・アル・サーシェス
声 - 藤原啓治
35歳。モラリア共和国[18]民間軍事会社(PMC)に所属する傭兵。豪放だが金に煩い男で、ボサボサに伸ばした髪と髭面と紺色の刺青と言うワイルドな外見が特徴[19]。根っからの戦争屋で、信念や理想にはまるで興味を持たず、自身の事を「戦争が好きで好きでたまらない、人間のプリミティブな衝動に殉じて生きる、最低最悪の人間」と表現している。MS操縦技量及び対人戦闘能力は高い。
6年前のクルジス紛争では、テロ組織「KPSA」のリーダーを務め、「神」の名の下に刹那達クルジスの少年兵を糾合し戦闘技術を叩き込んだ。また、ロックオン(ニール、ライル)の家族を奪ったテロの首謀者でもある。
「ゲイリー・ビアッジ」の別名でAEUの外人部隊に少尉待遇の軍籍を持っており、ラグナを始末した後、軍籍を利用して鹵獲したスローネツヴァイと共に国連軍に参加。ロックオン(ニール)との戦いでデュナメスを撃墜するも、GNアームズからのニールの射撃に巻き込まれ機体は大破。しかし何とか生還する。
2ndではリボンズ配下の私兵となっており、彼から「人間の域を越えている」と評されている。リボンズの作戦を受けアルケーガンダムを駆り、マリナ不在のアザディスタンを焼き払った。
リジェネ・レジェッタ
声 - 朴路美
ティエリアと同じ顔[1]を持つ人物でイノベイター。

メカニック[編集]

モビルスーツ[編集]

ガンダム[編集]

第1世代機[編集]
GN-000 Oガンダム(オーガンダム )
初の太陽炉搭載型MSにして、後に開発される全てのガンダムの原点となった機体。後発機に比べ炉周辺の構造が煮詰められておらず、背中のコーン部が大型化しているのが特徴。武装はビームライフル、ビームサーベル、シールドといった基本装備のみで、純粋なMSとしての汎用性を重視した設計としている。
2301年のクルジス紛争にて試験的な武力介入を行い、ゲリラ掃討に従事していたアザディスタン軍のアンフ部隊を壊滅させている。また、当時少年兵だった刹那も本機を目撃しており、後にCB入りするきっかけとなった。
機体デザインは大河原邦男
第2世代機[編集]

後に開発される第3世代機のための実働データ収集を目的に開発された実験機群。各々の機体がタロットカードにちなんだ名称と機能を持つ[20]。テスト終了後は全機がCBの下部支援組織「フェレシュテ」に配備され、4号機プルトーネを除く3機がより実戦に適したTYPE-F仕様に改装された。これらの機体はテレビ本編には登場せず、各雑誌媒体で展開される公式外伝にのみ登場する。

GNY-001 ガンダムアストレア
第2世代ガンダム1号機。第2世代機の中ではOガンダムの特徴を最も強く受け継いだ汎用機として製造された。ビームライフルとシールド、ビームサーベルなどの標準武装を基本に、様々な試作装備をテストメニューに応じて使用する。
機体名は「正義」のカードに描かれる女神「アストライアー」に由来する。
GNY-001F ガンダムアストレアTYPE-F
カラーリングが白から赤主体に変更されたほか、頭部のツインアイを隠すための仮面が被せられている。
GNY-001F2 ガンダムアストレアTYPE-F2
アストレアの一部パーツをエクシアのものに変更した改修型。頭部アンテナの延長や腰部装甲の形状変更、GNコンデンサーの追加などの処置が施された。なお、頭部の仮面はフォンの嗜好により取り外されている。
GNY-002 ガンダムサダルスード
第2世代ガンダム2号機。索敵・情報戦に特化した情報戦用MSで、全身各所に高精度Eセンサーを設置している。あらゆる状況下におけるセンサーの動作試験を目的としているため直接的な戦闘力は非常に低く、装甲はセンサーが正常に機能しうる最低限の厚さしか施されていない。唯一有効な防御力を発揮するのは左肩の大型センサーシールドのみとなっている。武装は6連の回転式弾倉を持つリボルバーバズーカと、尻部GNバーニア両側面のGNビームサーベル。バズーカの弾丸は複数の種類が用意されており、異なる弾丸を混在して装填する事で銃自体に複数の機能を持たせる事が出来る。後にこの機体のテストで得られたデータは、第3世代機デュナメスの照準システムにフィードバックされる事となる。
機体名は「」のカードに由来する。
GNY-002F ガンダムサダルスードTYPE-F
右肩にも左肩と同形状の大型センサーシールドが設置され、防御力が強化されている。また有効範囲は限定されるが、GNフィールドの展開機能も有している。アストレア同様、顔面に擬装用の仮面を装着する。
GNY-003 ガンダムアブルホール
第2世代ガンダム3号機。可変機構を備えたキュリオスの前型機。完全な人型には変形せず、飛行形態から脚部と簡易マニピュレーター、頭部を展開するのみとなる(マクロスシリーズにおけるガウォークの形状に類似)ただし、脚部を展開することによってAMBACによる機動が可能となる。
頭部は機首と脚部の真上に2つ展開するが、ガンダムをガンダムたらしめる、いわゆる"ガンダムヘッド"は機首部のそれである。
機体名は戦車=スフィンクスのアラビア語エジプト方言での呼び名。
GNY-003F ガンダムアブルホールTYPE-F
機体色をが白から視認性の低い黒に変更。GN粒子を推進剤とするGNバーニアと従来プラズマジェットの2つの推力を自由に切り替えて運用することができる。その異様からガンダムと認識されづらいため、比較的外界への露出が多い任務に重宝される。
GNY-004 ガンダムプルトーネ
第2世代ガンダム4号機。ヴァーチェ/ナドレの前型機。GNフィールドの制御テストを目的に製造された機体。しかし当時の技術レベルでは粒子の制御に難航したため、装甲内部の中空スペースに粒子を展開する代替案を採用している。太陽炉とパイロットの生還率向上のため、胴体部は自力航行能力を持つ脱出ポッド「コア・ファイター」に分離する。
実験中の事故により唯一TYPE-Fへの改修を受けておらず、擬装用の仮面も装備されていない。
機体名は「審判」=冥王星に由来する。
第3世代機[編集]

第2前世代機のデータを基に開発された本格的な実戦機。1stシーズンにおける主役機群。

GN-001 ガンダムエクシア
刹那の搭乗機。アストレアの設計をベースに、より接近戦向けに発展・特化させた機体。全身に装備された7つの斬撃武装「セブンソード」を用途に応じて選択使用する。機体デザインは海老川兼武が担当。
  • GNソード
小型シールドと折り畳み式の刀剣、小型ビームライフルで構成される右腕の複合武装。射撃時は刀身を畳みライフルモードへと変形する。その大きさゆえやや取り回しに難がある。
  • GNロングブレイド&GNショートブレイド
両腰ラッチにマウントされる大小2振りの刀剣。刀身にGN粒子を定着させることで優れた切れ味を発揮する。
ガンダム共通の接近戦用ビーム兵器。剣状に収束したGN粒子の刀身で対象物を切断する。性能は他のガンダムのサーベルと同等だが、本機のみ柄の形状が異なる。エクシアは両肩後部に通常のビームサーベルを、尻部には投擲に適した刃渡りの短いビームダガーを2振ずつ装備する。
  • GNバルカン
両腕に内蔵された小型ビームバルカン砲。基本的に威嚇・牽制などの補助的使用が主である。
  • GNシールド
Eカーボン製の専用シールド。接近戦での取り回しを重視した小型軽量タイプの盾だが、表面にGN粒子の防護幕を形成することでティエレン長距離射撃型による砲撃の直撃を受け止めるほどの防御力を発揮する。

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GN-002 ガンダムデュナメス
ロックオンの搭乗機。遠距離狙撃に特化した銃撃戦用MS。標準装備の「GNスナイパーライフル」に加え、作戦に応じて用意された各種火器を選択使用する。精密射撃時は頭部アンテナがツインアイを覆うように下降し、額の高精度ガンカメラが露出する。その際、パイロットは専用のライフル型コントローラーを用いて射撃操作を行う。狙撃機ながらその機動性、運動性は他国の機体を充分に凌駕しており、接近戦においても高い適応性を発揮する。機体デザインは柳瀬敬之
  • GNスナイパーライフル
通常の狙撃任務に多く用いられる大型ビームライフル。不使用時は肩部アタッチメントに固定される。
  • GNビームピストル
両ふくらはぎのホルスターに格納されるビーム拳銃。取り回しづらく連射の効かないスナイパーライフルでは対応し切れない白兵戦に使用される。
  • GNビームサーベル
尻部に設置された2基のGNバーニア側面に格納されている。グリップの形状はキュリオスやヴァーチェと共通となっている。
  • GNミサイル
フロントアーマー内に計16基、膝部に計8基設置された小型ミサイル。着弾すると目標内部に圧縮GN粒子を注入し、内部から目標を破壊する。
  • GNシールド&GNフルシールド
肩部アタッチメントに設置された防御装備。標準装備の小型GNシールドに加え、任務に応じてマント状のGNフルシールドを装着する。

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GN-003 ガンダムキュリオス
アレルヤの搭乗機。4機中唯一の可変モビルスーツで、戦闘機形態への変形機能を持つ。加速力に優れた戦闘機形態による一撃離脱戦法を得意とするが、MS形態でも他のガンダムに引けを取らない攻撃力を有する。人革連からは「羽根付き」と呼ばれている。機体デザインは柳瀬敬之。
  • GNビームサブマシンガン
高い連射性を持つ2連装ビーム砲。飛行形態時はマニピュレーターで把持されたグリップ部を残して銃身が分離し、右翼部にマウントされる。
  • GNビームサーベル
リアスカートアーマー裏面にマウントされている。
  • GNシールド
高速戦闘に対応した専用シールド。先端部は開閉構造となっており、打突や捕獲用のクローとしても使用される。また、隠し武器として中央部には伸縮式の短剣が内蔵されている。
  • テールユニット
戦闘機形態時の脚部間に装着される武装コンテナユニット。対空用ミサイルや対地用爆雷など、ミッションに応じた様々な装備を選択可能。使用後デッドウェイトとなったユニットは速やかに切り離される。
  • テールブースター
大型GNビームキャノン2門と大推力GNバーニアを備えたテールユニット。戦闘機形態における加速力と火力が向上している。国連軍との戦闘で使用された。

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GN-005 ガンダムヴァーチェ
ティエリアの乗機。単機での強襲・殲滅戦を目的とした重砲撃型MS。「GNバズーカ」や「GNキャノン」などの強力な武装を装備する。4機の中では最も強固な装甲を持ち、他のガンダムに比べ二回り以上はある重厚なフォルムが特徴。そのため機動性はやや劣るものの、GN粒子の重量軽減効果により重量自体は空戦型のフラッグよりも軽量となっている。全身各所にGN粒子の増幅装置を持ち、他の機体よりも強力な防御フィールドを展開出来る。国連軍からは「デカブツ」と呼ばれている。機体デザインは柳瀬敬之。
GN-004 ガンダムナドレ
全身の増加装甲を排除したヴァーチェの真の姿。排除後は女性を思わせる細身の体型となり、頭部の追加装甲に接続される無数のコード類があたかも髪の毛の様になびく。砲撃主体のヴァーチェと対照的に、機動性を活かした格闘戦を得意とする。この機体の存在は機密以上の絶秘とされ、CB内においても極一部のメンバーにしか存在を知らされていなかった。その最大の特徴はヴェーダとリンクする機体を全て制御下に置くトライアルシステムであり、ガンダムの鹵獲或いはマイスターの裏切りに備えた対ガンダム戦を想定している。
  • GNバズーカ
主武装の大型携帯ビーム砲。通常は肩掛けで発砲するが、胸部の太陽炉を直結したバーストモードに移行することで戦艦をも破壊可能な威力を発揮する。ただしコンデンサーに貯蔵されたGN粒子を大量に消費するため、短時間の連射は不可能となっている。任務によっては2挺を装備することもある。
  • GNキャノン
背部に2門設置された可動式連装ビーム砲塔。射線を単一方向に向けた場合は、複数の敵機を薙ぎ払う。ナドレではマニピュレーターで保持し手持ち火器として使用する。
  • GNビームサーベル
両膝アーマー内に格納されている。
  • GNビームライフル&GNシールド
プルトーネの装備を改良したナドレ用の専用武装。ビームライフルは銃口から接近戦用のビームサーベルを発生する。
GN-XXX ガンダムラジエル
ヴェーダすらも探索困難な地域での情報収集を目的とした特殊機。伏せられた型式番号や詳細不明の機能など、エクシアらと同じ第3世代に属しながらも、その機密性は群を抜いている。両肩に設置された大型のGNバーニアは、後のダブルオーのツインドライヴシステムの雛形となった。機体名は「秘密と領域と至高の神秘の天使」の称号を持つ7大天使の名に由来する。『00P』に登場。
新世代機[編集]

国連軍との戦いに敗北したCBが再起を懸けて開発した新世代型ガンダム。従来機では一貫して胸部内に収められていた太陽炉は、各機ごとの仕様に合わせ搭載位置が変更されている。2ndシーズンにおける主役機群。

GN-0000 ダブルオーガンダム
エクシアの後継機。両肩に搭載された2基の太陽炉を同調稼働させるツインドライヴシステムの実証機。2基の太陽炉のGN粒子同士を融合させることでその生成量を2乗化し、圧倒的な高出力を発揮する。
ツインドライヴはトランザムと共にイオリアが遺したシステムであり、既に第2世代機の時点で実用化が検討されていた。しかし、2基の太陽炉の同調は非常に技術難度が高く、様々な組み合わせを試した結果、最も同調率が高かったOガンダムとエクシアのドライヴを使用してようやく安定稼働に至った。
  • GNソードII
エクシアのGNソードの発展型。形状はGNブレイドに似る。刀身を軸回転させグリップの角度を変えることでライフルモードに変形する他、銃口からビームサーベルを発生させることも可能。両腰に2振りを装備する。
  • GNビームサーベル
ダブルオーのビームサーベルは、刀身長を短く調整することでビームダガーとしても使用される。尻部に2振りを装備。
  • GNシールド
先端に伸縮式GNブレイドを内蔵した専用シールド。2つを両肩GNドライヴにマウントする他、2つを連結させ通常の手持ち盾としたダブルシールドモードとして使用する。

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GN-006 ケルディムガンダム
デュナメスの後継機。頭部ガンカメラやライフル型コントローラーなどの諸機能はほぼ受け継がれているが、過去のデュナメスの実戦データの解析結果を反映し、接近戦用のビームサーベルは廃止されている。また、トランザムモードでは照準用のフォロスクリーンを頭部前面に展開。ここからもたらされる膨大な情報を高速演算処理し、驚異的な命中精度を発揮する。太陽炉は尻に外付けされる。
  • GNスナイパーライフルII
デュナメスのスナイパーライフルの発展型。銃身を折りたたむことで、取り回しと連射性に優れた3連バルカンモードに変形する。
  • GNビームピストルII
両背にマウントされる改良型ビーム拳銃。ビームサーベル廃止の代替措置として銃身下縁部に耐ビームコーティングを施し、敵ビームサーベルへの防御機能が追加されている。
GN-007 アリオスガンダム
キュリオスの後継機。変形方法はキュリオスのそれを踏襲しているが、機首の変形は従来のフード式から両肩のモジュールを頭上で張り合わせる方式に変更。主翼はキュリオスに比べ小型化されたが、機首は延長され、大型のクローとしても使用可能になっている。太陽炉は股間フレーム内に収められている。
  • GNツインビームライフル
主武装の2連装ビームライフル。ビームサブマシンガンの連射性を維持しつつ、弱点であった単発の威力不足を克服している。
  • GNビームサーベル
キュリオス同様、リアスカート裏に2基を格納する。
GN-008 セラヴィーガンダム
ヴァーチェの後継機。ヴァーチェを凌ぐ砲門を持ち、大幅に火力が強化されている。
また、外見上の最大の特徴として背部にもガンダムフェイスを配している点が挙げられる。通常、この部分は収容されているが、フルバースト射撃時や、GNフィールド発生時などにはこれを展開したフェイスバーストモードとなる。
  • GNバズーカII
ヴァーチェのGNバズーカの発展型。砲身が連装式となり、2つに分割して両手で使用することも可能。フルバースト射撃時は分割状態で両肩GNキャノンIIに接続する。
  • GNキャノンII
同じくヴァーチェのGNキャノンの発展型。両肩、両膝に2門ずつ、計4門を装備する。
  • GNビームサーベル
ヴァーチェと異なり格納箇所が両前腕部に変更されている。
ガンダムスローネ[編集]

チームトリニティが運用する機体。最大の特徴はΤ(タウ)型と呼ばれる擬似太陽炉を搭載している点。基本的な性能はオリジナルの太陽炉とほぼ同等だが、GN粒子の生成には外部からの電力供給を必要とするため活動時間に制限がある。また、オリジナルとは違い地球圏での生産が可能な技術で再設計して生産されたデッドコピーのため、生成されるGN粒子はオリジナルの淡い緑とは対照の真紅色となっている。このGN粒子は、武装用に高濃度圧縮すると生体細胞を変質させる性質を持つ。プトレマイオス側のガンダムとは違い量産化を前提とした設計思想で開発されており、同一規格の素体(胴体・手・足)をベースにそれぞれの特性に応じた装備が施されている。機体デザインは鷲尾直広

GNW-001 ガンダムスローネアイン
スローネ1号機。パイロットはヨハン。デュナメスの精密狙撃能力とヴァーチェの大火力を融合させた砲戦型MS。
  • GNランチャー
右背に装備された太陽炉直結の大型ビーム砲。通常の速射モードから折り畳まれた砲身を展開した長射程モードを持つ。更に他のスローネから有線でエネルギー供給を受けることでより強力な砲撃が可能となる。2機連結で撃つモードは「GNメガランチャー」、3機連結では「GNハイメガランチャー」と呼ばれる。
  • GNビームライフル
中~近距離用の射撃装備。GNランチャー長射程モードでは後部のアームが起立し、ランチャー下部に接続される。
  • GNビームサーベル
両肩に装備されたスローネ共通の斬撃武装。プトレマイオス所属機とほぼ同構造だが、より大型で高出力のビーム刃を形成可能。
  • GNシールド
左肩の小型シールド。バックパックに接続されたベルトケーブルを介し粒子の供給を行う。
GNW-002 ガンダムスローネツヴァイ
スローネ2号機。パイロットはミハエル。アインと対照的に接近戦を主体とした機体。主として前衛を務めることが多い。後にサーシェスによって鹵獲され、国連軍の機体となった。
  • GNバスターソード
右肩にマウントされた巨大な剣。刀身にGNコンデンサーを内蔵しており、ビームサーベルと同様の使用も可能。
  • GNハンドガン
左前腕に固定された小型ビーム砲。アインへのエネルギー供給用ケーブルを内蔵する。
  • GNファング
遠隔操作可能な飛行型ビーム砲。先端部にビームサーベルを形成して敵機を貫くこともできる。両腰バインダーに最大8基を搭載するが、通常は6基のみ使用する。

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GNW-003 ガンダムスローネドライ
スローネ3号機。パイロットはネーナ。スローネアインへの粒子供給やステルスフィールドによるジャミングなどの戦闘支援を目的とし、大容量のGNコンデンサーを持つ。また、情報処理をサポートするためにHAROを搭載するマウントベースが設置されている。
  • GNステルスフィールド
バックパックやシールドのGNコンデンサーを開放し、ジャミング用のGN粒子を広範囲に展開させる。
  • GNハンドガン
ツヴァイと同一装備だが、装備位置は逆の右腕側となっている。
  • GNシールド
左肩のGNコンデンサー内蔵型シールド。ステルスフィールド使用時は表面のカバーが展開する。
  • GNシールドポッド
右肩の武装コンテナ兼用シールド。各種ミサイルや予備のビームサーベルなど、作戦に応じた装備を収納する。

ユニオン製MS[編集]

VMS-15 ユニオンリアルド
ユニオンの主力航空可変MS。変形には整備施設での換装作業を必要とするため、出撃前にどちらかの形態を選択する必要がある。機体構造はブロック化されており、コクピット内蔵の腹部ドラムフレームを中心に四肢や、背部、尻部のパーツを交換し組み合わせる事で多種多様なミッションに対応する事が出来る。これを利用して機体の一部を敵に組み付かせ爆破するという奇襲戦法も可能。この構造は後継機のフラッグにも受け継がれた。性能面ではAEU製のヘリオンと拮抗するが、配備はユニオン加盟国に限られている。
機体デザインは福地仁。また、その他のユニオン製MSやAEU製MSのデザインも福地が担当している。
VMS-15 ユニオンリアルド宇宙型
宇宙戦仕様。尻部のフライトユニットが宇宙用スラスターに換装されている。2stシーズンにて反連邦組織カタロンの所属機として登場する。
MA-115HT ユニオンリアルドホバータンク
後方支援仕様。下半身をホバークラフト、背部を大型キャノン砲、火器を固定装備した両腕に換装したタイプ。[21]
SVMS-01 ユニオンフラッグ
リアルド系に次ぐ「Solresived Viliable(ソルレシーブド・ヴィリアブル)」シリーズ最初のMSとして開発されたユニオンの新型主力MS。リアルドと違い換装作業無しでの変形が可能だが、スペック上は空中変形には対応していない。ただし、パイロットの技量次第では可能であり、この変形を伴う空戦機動は最初に空中変形を披露したグラハム・エーカーの名前を取って「グラハムスペシャル(グラハム・マニューバ)」と命名されている。
燃料の水素は、基本骨格であるカーボンフレームを構成する炭素分子結合体内に分子レベルで浸透している。この構造は専用の燃料スペースおよび供給用のパイプラインを必要としないため、機体の大幅な軽量化に貢献している。その適応性は大気圏内外を問わず、用途、投入領域に応じた複数の派生機が存在する。
最新鋭の機種故、ユニオンではMSWADを始めとした精鋭部隊への配備が優先されている。そのためフラッグのパイロットはフラッグファイターと呼ばれている。
  • リニアライフル
口径120mmの射撃武装。電磁力で弾丸を高速射出する。電圧を調節することで破壊力の大きい単射モードと、高速戦闘に対応した連射モードを選択することが出来る。飛行形態時は機首を構成する。
  • ソニックブレイド(プラズマソード)
超高硬度カーボン製のアサルトナイフ。刃を高周波振動させ切断力を増大させる。また、刀身からプラズマを発生させ剣状に収束するプラズマソードを装備する機体もある。このプラズマの収束機構は、ビームサーベル開発の過程で生み出された技術を転用したものである。
  • ディフェンスロッド
左腕の防御装備。回転するローターに適切な傾斜角で敵弾を着弾させ跳弾させる。また、周囲にプラズマフィールドを展開することも可能。空戦機の観点から、重量負担の大きい通常のシールドを装備出来ない機体のために用意された。
  • 20mm機銃
腹部ドラムフレーム左側に内蔵された機銃。ミサイル迎撃や威嚇射撃、対人戦闘など幅広い用途を持つ。
  • ミサイル
フラッグのミサイルは、脚部内装式と主翼、副翼下に設置される懸架式の2種が存在する。

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ブラスト
フラッグの競合機としてベルファクトリー社が開発した競合試験機。ドラマCD「ROAD TO 2307」に登場。

AEU製MS[編集]

AEU-05 AEUヘリオン
AEUの主力可変MS。換装による変形機構などリアルドとの類似点が多いが、機体のブロック化はされていない。就役は西暦2292年からで、採用後、2度の大掛かりなマイナーチェンジが行われ、さらに多くの派生型を生み出している。2300年と2305年に行われた次世代機とのコンペティションにおいても競合機を退けAEU主力機の地位を守り続けた名機である。2307年では、後継機イナクトの登場に伴い退役する運命にあるが、長期に渡り大量生産が続けられたこともあり未だその就役機体数は多い。AEU加盟国以外にも多数が輸出されているが、テロリストやゲリラなどに流出した機体も少なくなく、各地で社会問題となっている。

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AEU-09 AEUイナクト
ヘリオン次ぐAEUの主力航空可変MS。基本設計はユニオンのフラッグを参考としており、外形や自力での変形機能など多くの類似・共通点を持つ。更に独自の機能として、軌道エレベーターの太陽光発電システムから電力を無線供給する外部電源方式を採用。供給範囲内であれば、理論上無制限に近い活動時間を持つ。

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人類革新連盟製MS[編集]

MSJ-06II-A ティエレン地上型
人類革新連盟の主力量産型MS。Eカーボン製の重装甲と大型火器で身を包んだ機体。このため、機動性では他国の機体に大きく劣るが、10数年に渡って蓄積された実績による高い信頼性を持つ。
他国の機体と違い、立座型コクピット内には一切のモニターがなく、パイロットは専用のヘッドマウントディスプレイが取り付けられた専用のパイロットスーツを着用し外部の情報を得ており、また直立状態で操縦を行う。
武装は各種実弾武装(マシンガンや滑腔砲)に加え、接近戦用の「カーボンブレード」を標準装備する。カーボンブレードはカタールのような装備で、弓状の刃を持つ。
小説版では他陣営から「生きた棺桶」と言われている。
「ティエレン」は、「鉄人」の中国語読み。設計主任ケンズィー・テラオカノフ氏は、機体をデザインした寺岡賢司に因む。
なお、既に退役しているが、かつては「MSJ-05ティエレン」という、より旧式の機体も存在した。
MSJ-06II-E ティエレン宇宙型 / MSJ-06II-ET ティエレン宇宙指揮官型
無重力戦闘を目的とした宇宙戦タイプ。全身各所に推進、姿勢制御用スラスターを備え、空間機動力を強化。脚部にはシールド兼用の円筒状大型プロペラントタンクを両膝から突き出る形で装備する。
標準装備の滑腔砲は銃身の効率的な冷却のため専用の放熱板が追加されている。この放熱板は接近戦用の銃剣としても使用可能な強度を持つ。
指揮官機は両肩にスラスターとセンサー内蔵のシールドが装備され、頭部の通信機能も強化されている。本編ではセルゲイ専用機として登場した。
コクピット内は真空にされているため、パイロットはヘルメットに繋ぐチューブによって外部情報と共に空気が送られている。
MSJ-06II-C ティエレン高機動型
腰部に水平展開式の可変翼、脚部内に推進用ジェットエンジンを搭載した高機動タイプ。一応飛行が可能となっているが機動力は低く、空戦ではなく戦地への迅速な移動を目的とした物。ゆえに飛行型ではなく高機動型と呼ばれる。
MSJ-06II-C/B ティエレン高機動B型 / MSJ-06II-C/BT ティエレン高機動B指揮官型
高機動型のバリエーション。飛行能力をオミットし脚部内の推進用ジェットエンジンの推力を増強した上で防塵処理を施した砂漠戦用機。機動力において陳腐化が著しいA型(地上型)の後継機として砂漠以外でも運用されている。
指揮官機は上半身がET型(宇宙指揮官用)同形状である他は通常型と同じである。本編でもET型と同じくセルゲイ専用機として登場する。
MSJ-06II-LC ティエレン長距離射撃型
地上型に頭部を完全に覆い隠す大型カノン砲を搭載した長距離支援機。メインセンサーは胸部に設置されている。膝部シールドは両脚に装備。砲撃時における安定性を確保するため、尻部にアンカー状の簡易脚を設置している。当然ながら地上型以上に動きは鈍重で、アンカー展開時はほとんど身動きが取れなくなる。
MSJ-06II-AC ティエレン対空型
地上型の頭部を四連装155㎜50口径対空砲に歓送したタイプ。頭部の他腕部に4連装ミサイルポット、腕部に6砲身60㎜液冷バルカン砲を装備するなどかなりの重武装である。通称「ツーウェイ」。
MSJ-06II-SP ティエレンタオツー
ソーマが搭乗する超兵専用機。宇宙・地上両面での行動を想定した汎用機として製造された。両肩のシールドや脚部を始め、全身各所に配置されたスラスターによって、通常のティエレンを遥かに上回る機動性を発揮する。各部センサーや情報処理能力も強化され、頭頂部にはT字型のモノアイレールが追加されている。またコクピットも他のティエレンシリーズとは異なり、ヘッドマウントディスプレイを用いない、全周囲型の一般的なタイプとなっている。その性能に比例してパイロットに掛かる負担も非常に重く、訓練された超兵以外に乗りこなすことは不可能とされる。なお、初登場時は性能試験の性質上、ヘッドマウントディスプレイ式で運用された。タオツーとは「桃子」の中国語読み。
MSJ-04 ファントン
第五次太陽光紛争時の主力MS。動力は内燃機関で発電し起動する。機体各所にハードポイントが設けられているが、メインの火器は外見的特徴である胸部から突き出た頭部の下に搭載する。他、近接戦闘用にカーボンスピアを装備している。後継機のティエレンと同じくパイロットはヘッドマウントディスプレイから情報を得る方式だが、こちらはコックピット内に固定されている。軌道エレベーター「天柱」の完成により主要エネルギーが化石燃料から太陽光発電に本格移行し、それに対応した次世代機ティエレンの配備に伴い第三国へ払い下げられ、2307年時点で既に退役が完了している。そのため後述するT型と共に本編では登場せず外伝『00P』に登場。

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GN-Xシリーズ[編集]

GNX-603T ジンクス(GN-X)
ヴェーダから漏洩した情報によって生産された擬似太陽炉搭載型のMS。南極の地下施設に隠匿されていたが、CBの造反者とされる人物(アレハンドロ)からの内通によって三大陣営に提供され、国家・陣営の枠を超えて選出された国連軍のエースパイロットたちが搭乗する。装備と交換パーツを含めて各陣営に10機ずつ提供され、ユニオンで解体された1機を除く29機が対ガンダム討伐戦に投入された[22]。武装は出撃前の換装によってロング・ショートいずれかを選択できるビームライフルを携行し、頭部にはGNバルカン2門、脚部アーマーにビームサーベルを内蔵、ディフェンスロッドを兼ねたGNシールドを装備する。また、指先は「GNクロー」と呼ばれる鋭い爪状の装甲で覆われており、GNフィールドと組み合わせることで徒手格闘による攻撃も可能となっている。頭部にはサブコントロール・システムが搭載され、回避や操縦などの基本操作をバックアップするだけでなく、三大陣営それぞれが保有するモビルスーツの操縦系統に対応する柔軟性も持ち合わせているため、操縦者それぞれが慣れ親しんだ操縦系統に近い状態で操縦することが可能となっている[23]。機種転換訓練も十分に取れない状況の中、数的有利もあって初戦からガンダムと互角以上の戦いを見せることができたが、汎用MSであるため各ガンダムが得意とする局面においては分が悪い。対ガンダム戦後は擬似太陽炉の量産が軌道に乗ったことから国連軍の主力MSとして量産・配備され、後にこの初期型ジンクスは「ジンクスI」と呼ばれるようになる。なお、外付けの始動機によって機体の起動作業が行われるため、運用にはある程度の設備が必要となる。

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GNX-704T アヘッド
ジンクスから発展した機体。アロウズの上級士官にのみ配備される最新鋭機であり、その性能は第3世代のガンダムを凌ぐ。頭部のカメラ配置などジンクスの特徴は残されているが、内部構造はむしろガンダムに近くなっている。ただし、ガンダムに対して悪印象を抱く市民感情を考慮して、背中のコーン以外の特徴は人革連MS風の外装で偽装されている。個人用のカスタム機など複数のバリエーションが存在する。
機体デザインは寺岡賢司。

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GNX-509T スローネヴァラヌス
CBの造反者によって開発されたGN-Xのプロトタイプに相当する機体。外見と名称からガンダムスローネをベースにしており、全体的な外見はスローネに酷似しているが、ガンダムとGN-Xの中間的な頭部を持ち、コックピットが股間部に設置されているほか、スローネには無かった腰部と肩部の粒子発生装置があるなどスローネと異なる部分が多く見受けられる。装備は標準的なものになっているが、まだ試作の段階であるため粒子発生装置と共にGN-Xに比べ大型なものになっている。外伝『00V』に登場。

その他[編集]

ワークローダー
小型の作業用MS。脚部は三脚形式だが歩行機能は有しておらず、移動は先端部のローラーによって行う。戦闘用に改修された機体が第1話冒頭でクルジス共和国のミリシャに運用されているなど、世界中の紛争地域で多く目にする。

モビルアーマー[編集]

MAJ-V34 ジャーチョー / MAJ-V34AI ジャーチョー無人型
人類革新連盟製の小型戦闘車両型モビルアーマー(MA)。主にMSサポートや市街地などMSでの活動に不向きな場所で運用される。ジャーチョのみでMSとの戦闘は殆ど行わず、専ら市街戦等の対人制圧を主目的とする。有人型を指揮車に多数の無人機が随伴し部隊運用される。機体前方に筒状のパーツがある方が無人型。
MAJ-S08 シャオショウ
人類革新連盟製の宇宙用小型MA。胴体はスペースポッドだが、18m級MSと同サイズの腕部が装着され、下半身は存在せず、胴体下部にティエレンE型と同型のプロペラントタンクが一基、垂直に装着されてる。腕部に50口径80㎜長滑空砲を搭載するが、すでに戦闘用としては第一線を退いており、作業用として運用されている。
MAJ-P13 フェイモウツー
人類革新連盟の飛行型MS。飛行型MSの開発が遅れていた人革連では重要な航空戦力である。その為戦闘の他、偵察や哨戒にも使用される。有人型と無人型が存在し、無人型は機首にジャーチョー無人型と同型のセンサーが搭載されている。武装は、機首下の旋回式の20㎜機関砲と、ミサイル6発。
MAJ-03 シュウェザアィ
海老の様な外見の旧式水中用MA。武装は一対アームと機体前方に計三基のクローと胴体左右合計10門の魚雷発射管がある。製造元である人革連では沿岸警備目的に配備されているが、国際テロネットワーク「ラ・イデンラ」に流出した機体も存在する。シュウェザアィとは中国語表記で水蠆、ヤゴ(トンボの幼虫)の意。
AEU-MA07013 アグリッサ
第五次太陽光発電紛争で使われたAEU製MA。蟹のような外見だが脚を折りたたみ飛行可能。作中ではイナクトと合体し操縦系統もイナクトからとなっているが、MA単体でも運用可能である。また、脚からは「プラズマフィールド」が展開できる。
GNMA-XCVII アルヴァトーレ
CBと国連軍との最終決戦で、アレハンドロが使用した擬似太陽炉搭載型MA。全身が黄金色で擬似太陽炉を7基搭載している。そのためガンダムを圧倒する火力を有する。GNファングなど、スローネのものを転用した武装も確認されている。なぜか粒子の色が黄色に近い金色。機首に装備された主砲の破壊力は超絶的。脚部の存在から地上でも運用が可能と思われる。
GNMS-XCVII アルヴァアロン
アルヴァトーレ内部に格納される擬似太陽炉搭載型MS。背部には翼状のパーツを装備しており、強力なGNフィールドを展開する事が出来る。本来は巨大MA、アルヴァトーレのコアユニット兼2連装副砲として鎮座している。武装はビームライフルを2丁とビームサーベル。背部パーツを機体前方に展開し、GN粒子を収束させることでアルヴァトーレの主砲並のビームを照射することができる。
GNMA-04B11 トリロバイト
アロウズの最新鋭水中用MA。乗員は2名。トライデントを想起させる機体形状が特徴で、旧ユニオン系MSに似た頭部と、前部に2本、後部に4本の折り畳みアームを持つ。3基搭載された擬似太陽炉の高出力により、深海において驚異的な機動性を発揮する。武装は前腕内蔵のアンカーと、後腕に内蔵される大小のGN魚雷。大型魚雷はプトレマイオス2のGNフィールドを貫通するほどの威力を持つ。
機体名称は「三葉虫」の英訳。

母艦、サポートメカ[編集]

CBS-70 プトレマイオス
4機のガンダムを搭載するCBの宇宙輸送艦。一部のメンバーからは「トレミー」の愛称で呼ばれる。艦体周囲には4基の独立したコンテナブロックを有し、それぞれのコンテナにガンダムを各1機格納する。艦首部には展開式のリニアカタパルトを持ち、コンテナから直接艦内の射出スペースに移動することで、迅速な射出を可能としている。なお、カタパルトに直結するコンテナは艦上部に位置しているそれであり、適宜回転させることで連続的に機体を射出可能となっている。
ガンダムの輸送、後方支援を目的として建造されたため、艦自体の戦闘力はほとんどガンダムに依存している。また、動力はガンダムの太陽炉から供給されており、全てのガンダムが出撃すると、短時間しか行動出来ない。国連軍との決戦時には一部のコンテナをGNキャノンを搭載した強襲用コンテナに換装し、単機である程度の戦闘を行った。
CBS-74 プトレマイオス2
国連軍との戦いで大破したプトレマイオスの後継艦。愛称は引き続き「トレミー」。コンテナ部が完全な固定式になり、カタパルトが2基に増設されている。また、先代艦の弱点であった武装も大幅に強化されている。
GNR-000 GNセファー(プロトGNアームズ)
ガンダムとの合体運用を目的として開発された支援戦闘機。機体両端に無線誘導兵器「プロトGNビット」を装備した3胴式の機体。名称はヘブライ語の「本」に由来し、ラジエルと合体することで「天使の書」の意味を持つ「セファーラジエル」となる。他の機体との合体も可能。『00P』に登場。
GNR-001 GNアームズ
ガンダムの強化兵装モジュール。大推力のGNバーニア、高火力のGNキャノンを標準で備え、GNフィールドも展開可能という強力な装備。単独でも運用できるが、その場合パイロットが必要となる。強襲用コンテナと呼ばれるコンテナにガンダムとともに格納することで大気圏離脱能力をも持つ小型宇宙船として機能し、プトレマイオス接続時には主砲として運用可能。ガンダムの機動力・火力を極限まで強化する装備のため、切り札的存在である。接続は太陽炉を介して行うため腕に装備されている銃器は通常通り使用可能。

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バージニア級輸送艦
ユニオンの多目的輸送艦。ブリッジがコンテナの上に存在し、ラオホゥよりも大型である。コンテナ部前方にリニアキャノンが搭載されている。国連軍によるガンダム討伐戦において、宇宙におけるGN-Xの母艦として3隻調達された。2stシーズンでは反連邦組織カタロンの保有艦として登場する。
多目的輸送艦 ラオホゥ
人類革新同盟軍のMS搭載宇宙母艦。艦橋部がシャトルとなっており、コンテナ部と艦橋部が分離可能となっている。その為コンテナ部を質量弾として特攻させるといった事も出来る。コンテナ部前方にミサイルランチャーが搭載されている。ラオホゥは中国語表記で「老虎」。

用語[編集]

兵器[編集]

MS-Gundam
ガンダムとは、CBの戦争根絶という目的を達成するための物理的手段として開発されたMSの総称である。本編に登場する4機のガンダムは、1話冒頭に登場した0ガンダムを第1世代とした第3世代に当たる機体であり、実験機群の第2世代ガンダムも存在する。
ガンダムに搭載された特殊駆動機関「GNドライヴ」(通称太陽炉)は、重粒子を蒸発させることなく質量崩壊させ、莫大な陽電子光子を発生させる。莫大なエネルギーを半永久的に生み出し、同時代の現用兵器群と比較して、あらゆる面で数世代を先んじた圧倒的性能を機体に与えている。出力の割に小型化が容易であり、排熱量の低さから隠密性にも優れる。特に全機が標準装備するビーム兵装類は非常に出力が高く、他国にはこれを防ぐ技術は存在しないとされる。GNドライヴ稼働時に生成される変異ニュートリノは既存のレーダーシステムや通信機器を無効化する効果を持ち(ミノフスキー粒子と同一の性質)、外部に散布することで高いステルス効果を発揮する。更に粒子を一方向、または全方位に展開することで強固な防御フィールドを形成し、機体の単独での大気圏突入をも可能とする。
CBが所有するGNドライヴは第3世代のガンダムに搭載された4基とフェレシュテで運用されている1基の計5基しか存在せず、再生産も困難なオーバーテクノロジーの塊である。ゆえに万一他国の手に落ちた場合、CBの活動に支障が出るだけでなく、世界の軍事的均衡が崩れ、更なる混乱をもたらす恐れがある。このため、ガンダムには外部への技術漏洩を防止するために様々なセキュリティが講じられている。例えば起動の際は、コクピット内の生体認証システムで搭乗者のデータをスキャンしている。また、作戦行動中に損傷・飛散したパーツからデータを解析される懸念もあるため、外装やその他の損傷しやすい部位、消耗品などは可能な限り既存技術で作られた部材で構成されている。3機のガンダムスローネも含め、各国家群の最新鋭機を遥かに凌ぐ性能を誇るが、組織内部の裏切りによって国連に漏洩した疑似太陽炉搭載型の猛攻により、スローネドライを除く全ての第3世代ガンダムが撃墜、大破した。
機体デザインはエクシアが海老川兼武、その他の3機は柳瀬敬之が担当している。各機体には額などそれぞれの箇所に「Gundam」の刻印が彫られている。
GNドライヴ
通称太陽炉。ガンダムの動力機関。現在稼働しているのは5基だけである。エイフマン教授の分析によればこのエネルギー機関を作れる環境は木星のような高重力下の環境のみである。製造には莫大な時間[24]が掛かるだけでなく、開発場所自体が人が気軽に行き来できるようなところでないため、生産性は皆無といっていい。なお、GNドライヴ[T](通称疑似太陽炉)との相違点は、疑似太陽炉を稼働させるのに始動機が必要なこととドライヴの炉心部にTDブランケットという技術が使用されているか否かであり、ドライヴの活動時間もこの技術の有無が関連している。また、GNドライヴ[T]の最大の特徴として大量生産が容易であり、製造自体はオリジナルよりも困難ではない。
Eカーボン
ガンダムの装甲に用いられている素材。西暦2307年時点においてはガンダムに限らず、各国の最新鋭MSに武器や装甲として用いられている最新の素材である。

その他の用語[編集]

ガンダムマイスター(Gundam Meister)
ガンダムのパイロット達の通称。マイスターはドイツ語で「親方」を意味しているが、「職人」や「名人」、「達人」としての意味合いが強い。英語では、Master(達人)にあたる。
ヴェーダ
CBの計画の根幹をなす演算処理システム。CBはこのシステムが推奨するプラン通りにミッションを遂行している。ヴェーダ内に情報の重要性に基づいたレベルが設けられ、最高レベル7まで存在し、ガンダムマイスターのデータもレベル7の情報とされている。厳しいアクセス制限が設けられており、実行部隊の実質的リーダーであるスメラギはレベル4、監視者であるアレハンドロはレベル3までしかアクセスできない。レベル7にアクセスするにはヴェーダの許可が必要とされる。また、ガンダムナドレのトライアルシステムの制御機能もこの中に存在する。しかし、ヴェーダに存在しないトリニティやガンダムスローネの存在、GNドライヴの設計データの漏洩、トライアルシステムの機能停止など中盤以降データの改竄やハッキングが確認され、最終的にはアレハンドロとリボンズによってヴェーダは完全に掌握されてしまった。
なお、このシステムへの特殊なアクセスを許可されている人物はティエリア。リボンズもレベル7へのアクセスが可能だった。
トランザムシステム(TRANS-AM)
オリジナルのGNドライヴに予め組み込まれていたシステム。機体内部に蓄積されていた高濃度圧縮粒子を全面開放することで機体スペックを3倍以上に上げることができる。しかし、このシステムは大量のGN粒子を消費し、使用時間の制限と、時間終了後は粒子の再チャージまで機体性能が大幅に低下するなど、両刃の剣である。イオリアがヴェーダが何者かによって破壊、もしくは掌握されたときのために温存していた最後の希望であった。
トライアルシステム
ガンダムナドレのマイスターであるティエリアに使用を許されたナドレの真の能力で、ヴェーダとリンクする機体を全て制御下に置くことができる。トリニティとの戦闘で使用したが、ヴェーダがデータの改竄を受けていたためにすぐに使用不能となってしまった。

以上で作品の核心的な内容についての記述は終わりです。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

個別にシングル記事のある曲の作詞者、作曲者、編曲者については各シングル記事を参照

オープニングテーマ[編集]

DAYBREAK'S BELL
作詞 - hyde/作曲 - ken 歌 - L'Arc〜en〜Ciel
(ファーストシーズン第1話~第13話、第25話ED)
Ash Like Snow
作詞 - 川瀬智子/作曲 - 奥田俊作 歌 - the brilliant green
(ファーストシーズン第14話~第25話)
儚くも永久のカナシ
作詞・作曲 - TAKUYA∞ 歌 - UVERworld
(セカンドシーズン第2話~、第1話ED)
泪のムコウ
作詞・作曲・歌 - ステレオポニー

エンディングテーマ[編集]

灰色の十字架
作詞・作曲 - 高谷有樹 歌 - EINNAR
(ファーストシーズン第1話~第13話)
フレンズ
作詞 - ステファニー/作曲- ジョー・リノイエ 歌 - ステファニー
(ファーストシーズン第14話~第24話)
Prototype
作詞・作曲・歌 - 石川智晶/編曲 - 西田マサラ
(セカンドシーズン第2話~)

挿入歌[編集]

『LOVE TODAY』
作詞 - 菜穂 / 作曲 - 菜穂、佑次 / 編曲・歌 - Taja
ファーストシーズン#19・24の挿入歌。

サブタイトル[編集]

ファーストシーズン[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 メカ作画監督
#01 ソレスタルビーイング 黒田洋介 大塚健
水島精二
北村真咲 千葉道徳 中谷誠一
#02 ガンダムマイスター 寺岡巌 ヤマトナオミチ 高村和宏 有澤寛
#03 変わる世界 大原実
ミズシマセイヂ
吉村章 大貫健一 西井正典
#04 対外折衝 松尾衡 うえだしげる しんぼたくろう 高瀬健一
#05 限界離脱領域 榎本明広 森下博光 松田寛
#06 セブンソード 北村真咲 松川哲也 佐村義一
有澤寛
#07 報われぬ魂 寺岡巌 ヤマトナオミチ 千葉道徳 大塚健
#08 無差別報復 木村真一郎 吉村章 大貫健一 西井正典
#09 大国の威信 うえだしげる しんぼたくろう 高瀬健一
#10 ガンダム鹵獲作戦 榎本明広 森下博光 松田寛
#11 アレルヤ 北村真咲 今泉良一 佐村義一
#12 教義の果てに 角田一樹 松川哲也 有澤寛
#13 聖者の帰還 長崎健司 大貫健一 西川正典
#14 決意の朝 ヤマトナオミチ
ミズシマセイヂ
ヤマトナオミチ しんぼたくろう 高瀬健一
#15 折れた翼 西本由紀夫 うえだしげる 森下博光 高瀬健一
#16 トリニティ 北村真咲 今泉良一 松田寛
#17 スローネ強襲 榎本明広 松川哲也 有澤寛
#18 悪意の矛先 長崎健司 大貫健一 西井正典
#19 木村真一郎
水島精二
うえだしげる しんぼたくろう 高瀬健一
#20 変革の刃 角田一樹 森下博光 佐村義一
#21 滅びの道 ヤマトナオミチ
角田一樹
ミズシマセイヂ
ヤマトナオミチ 今泉良一 松田寛
#22 トランザム 北村真咲 松川哲也 有澤寛
#23 世界を止めて 長崎健司 大貫健一 西井正典
#24 終わりなき詩 榎本明広
ミズシマセイヂ
長崎健司
北村真咲
うえだしげる しんぼたくろう 高瀬健一
#25 刹那 寺岡巌
角田一樹
水島精二
水島精二 千葉道徳 中谷誠一
大塚健
松田寛
有澤寛

セカンドシーズン[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 メカ作画監督
#01 天使再臨 黒田洋介 水島精二
角田一樹
角田一樹 千葉道徳 中谷誠一
阿部邦博
#02 ツインドライヴ 北村真咲 今泉良一 有澤寛
#03 アレルヤ奪還作戦 長崎健司 大貫健一 西井正典
#04 戦う理由 寺岡巖 宅野誠起 しんぼたくろう 高瀬健一
#05 故国燃ゆ うえだしげる 森下博光 松田寛
#06 傷痕 北村真咲 名取孝浩 松川哲也 阿部邦博
#07 再会と離別と 角田一樹 角田一樹
水島精二
千葉道徳 大塚健
#08 無垢なる歪み 長崎健司 高田正典 大貫健一 西井正典

放送局[編集]

ファーストシーズン[編集]

放送局 放送期間 放送日時 備考
MBSTBS系列
(下記2局除く)
2007年10月6日 - 2008年3月29日 土曜 18時00分 - 18時30分
SBSRCC 2007年10月13日 - 2008年4月4日 土曜 17時30分 - 18時00分
GyaO 土曜 19時00分更新
BS-i 2008年4月6日 - 9月28日 日曜11時30分 - 12時00分 BSデジタル放送

初回放送開始の前週に当たる2007年9月29日の17:30 - 18:00には、放送開始記念特別番組『機動戦士ガンダム00披露宴』がMBS・TBS系列にて放送された(SBS、RCCでは1週間遅れ)。また、放送日前日に当たる10月5日の24:25 - 25:20には、これに未公開のトークや映像を加えた『機動戦士ガンダム00披露宴 完全版』がMBSでのみ放送された。

セカンドシーズン[編集]

注意:この項目・一覧は最新・正確な番組情報を提供するものではありません。録画・録音などの際には放送局の公式Webサイトなどで確認してください。免責事項もあわせてご覧ください。
放送局 放送期間 放送日時
MBSTBS系列 2008年10月5日 - 日曜 17時00分 - 17時30分
GyaO 2008年10月12日 - 日曜 12時00分更新

番組の変遷[編集]

「セールス上の次番組」は書かないでください。この件に関してはWikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト 放送番組にて議論されています。
MBSTBS系列 土6
前番組機動戦士ガンダム00
(ファーストシーズン)
次番組
地球へ…(廃枠)
TBS系列 土曜夕方6時枠
地球へ…機動戦士ガンダム00
(ファーストシーズン)
(ここまでMBS制作)
報道特集NEXT
(17:30 - 18:50)
(ここからTBS制作)
MBS発TBS系列 日曜午後五
コードギアス 反逆のルルーシュR2機動戦士ガンダム00
(セカンドシーズン)
-

公式外伝[編集]

テレビ放映と並行して、電撃ホビーマガジンガンダムエース月刊ホビージャパンの3誌にて、本作を別の視点から描くサンライズ公式の外伝が展開される。各作品は、それぞれアニメ本編の過去・現在・未来からの回想が描かれており、他のガンダムシリーズ作品におけるMSV系作品と同様、アニメ本編に登場するMSのバリエーション機が多数登場している。

複数の作家の手で複数の雑誌に展開されているが、その全てを統括するのは千葉智宏であり、彼のシナリオに基づいて全てのストーリーが有機的に関連している。

機動戦士ガンダム00P[編集]

電撃ホビーマガジンにて連載。ショートストーリーを、連載回ごとに登場するメカニックの解説や模型作例を使用したジオラマを交えて掲載する。

本編から遡ること15年前。まだ人々がCBの存在を知らない時代に、第2世代ガンダムマイスター達の手によって、その象徴たるMS「ガンダム」の開発が行われていた。

エクシアの前型機である「アストレア」を始めとする「第2世代型ガンダム」(『00』第1話冒頭に登場した0ガンダムが第1世代)の開発系譜にまつわるストーリー。

機動戦士ガンダム00F[編集]

月刊ガンダムエースにて連載。ときた洸一作画によるコミック作品。

西暦2307年。満を持して活動を開始したCBと共に、彼らを支援するもう一つの組織「フェレシュテ」も活動を開始した。

主人公フォン・スパークを始めとする作品オリジナルのキャラクターの他、他作の登場人物やメカニックなども登場する。

機動戦士ガンダム00V[編集]

月刊ホビージャパンにて連載。『00P』同様、ショートストーリー&模型作例を中心とした構成である。

『00』本編よりも更に先の時代の物語。テレビ本編では語られなかったミッションとそこで用いられたメカニックについて、とある歴史研究者の視点から見て語られるストーリー。


注意以降に核心部分が記述されています。

登場人物[編集]

ソレスタルビーイング[編集]

第2世代ガンダムマイスター[編集]
シャル・アクスティカ
『00P』の主人公。『00P』当時16歳、本編と同じ時代である『00F』の時は31歳。
ごく普通の学生であったが、ふとした切っ掛けで、ガンダムプルトーネのマイスターに選ばれる。ルイードに想いを寄せていたが、彼がマレーネと結ばれた事で失恋した。プルトーネを要とした作戦にて、機体のGNドライヴが暴走した事で脱出できなくなり、かろうじて生き延びたものの、ルイードとマレーネを失い、更には自身も心身共に大きな傷を負っている(顔の左側から首筋にかけて大きな傷痕が見られる)。
プルトーネの事故の後、「戦争根絶」というルイード達の想いを実現するため、フェレシュテを設立する。『00F』の時代には管理官としてフェレシュテの指揮を執っている。
ルイード・レゾナンス
『00P』当時25歳。ガンダムアストレアのマイスター。メカニックに強い技術者タイプであり、自身もメカに対する愛着心が強い。陽気な性格だが、女心には鈍感な性格で、シャルの自身に対する好意にも気付かなかった。意外にファッションセンスは良く、ライダースーツを着こなす。フェルトの実の父だったが、かつてのプルトーネの事故で死亡している。
マレーネ・ブラディ
『00P』当時25歳。ガンダムアブルホールのマイスター。容姿端麗な美女だが、元凶悪犯罪者という異色の経歴を持つ。故に、組織ではパイロットというよりもMSのパーツの1つと見なされており、その行動には大きな制約(ガンダムの整備に立ち会ってはならない、など)が掛けられている。しかし、そんな経歴とは裏腹に、優しい性格の持ち主で、戦争根絶への想いを強く持っている。後にルイードと結婚し、フェルトを産んだ。プルトーネの事故で窮地に陥ったシャルを救うために、ルイードと運命を共にすることとなった。
ガンダムマイスター874
年齢不詳。ガンダムサダルスードのマイスター。外見的には10代前半の少女といった容姿。彼女のみ数字でコードネームを名乗っている。感情が乏しく、機械的な会話しかしない上に、モニター越しでしか他者とのコミュニケーションを行わない。何故か自分がコクピットから出る姿を見られるのを嫌がる。その正体は、ヴェーダとリンクする事の出来るホログラフの擬似生命体。
『00F』では「ハナヨ」という名前で登場し、ロックオン・ストラトスの相棒であるハロとほぼ同型の人工AIとなっている。耳状に隆起した突起など、猫を思わせる形状が特徴。戦闘におけるフォンの相棒で、共にMSに乗りサポートを行う。同時に監視役としての役割も持ち、任務時の手錠の解除や終了後の再施錠を行う。ヴェーダを介してロックオンのハロとデータリンクする事も可能。
フェレシュテ[編集]
フォン・スパーク
『00F』の主人公。18歳。フェレシュテに所属するガンダムマイスター。本名はロバーク・スタッドJr.。元テロリストであり、任務時以外は常に両腕に手錠をはめられ行動を制限されている。また、叛乱防止のために遠隔操作式の小型爆弾が内蔵された首錠を身に付けている。囚われの身でありながら常に傍若無人に振る舞い、上官のシャルに対しても不遜な態度を崩さない。一見ただの精神破綻者にも見えるが、エクシアとの戦闘の映像からカスタムフラッグの特性と弱点を瞬時に見抜くなど、鋭い洞察力を持つ。CBの理念にはさして興味が無く、自身とガンダムの力によって世界を変革する事を最大の悦びとしている。
搭乗機はフェレシュテのガンダム4機のほか、AEUへリオン(入手元は不明)。
エコ・カローレ
30歳。かつてはCBのガンダムマイスター候補であったが、あらゆる面において刹那達現在のマイスターに劣っていたため落第し、現在はフェレシュテ所属のパイロットとなっている。しかしフォンばかりがミッションに当たるため、実際にMSを操縦することは少ない。
シェリリン・ハイド
14歳。CBのメカニックであるイアンとは師弟関係にあり、卓越したメカニックセンスを持つ。無口で無表情であるが、年頃の女の子らしい面も併せ持つ。ハナヨが友達であり、任務以外ではハナヨと行動を共にする事が多い。

国連[編集]

デボラ・ガリエナ
24歳。軍事条約査察チームのパイロット。所属チームの性質上、各国の機体に搭乗しており、沖縄のユニオン基地でシェルフラッグに搭乗した際にはガンダムエクシアと交戦した。ロベールとは行く先々で出会ってしまう、本人曰く「腐れ縁」の仲である。
エイミー・ジンバリスト
ユニオン出身のエースパイロット。太陽炉搭載型MSに対する操縦適性が極めて高く、乗機を暴れ馬を乗りこなすように操縦する姿から「鋼鉄のカウボーイ」と呼ばれるようになり、その適性の高さを生かしてアドヴァンスドジンクスに搭乗している。女児を望んでいた両親によって「エイミー」という名前をつけられ、幼少期は女の子として育てられた過去があり、その反動と美貌からなのか、女性に対して非常にだらしなく、女性絡みの噂が絶えないらしい。また、彼もロベールやデボラとは行く先々で頻繁に会うようになり、「因縁めいたもの(ロベール談)」があるようだ。

その他の登場人物[編集]

ロベール・スペイシー
『00V』の主人公。『00V』時点では50歳、本編当時は30代。
MS開発史研究者。元々は政治歴史学者だったが、本編の時代にガンダムアヴァランチエクシアを目撃したことをきっかけにこの道に進んだ。
『00V』に登場するMSの解説は、本編よりも後の時代に書かれた彼の著書から引用したもの、という形を取っている。

以上で作品の核心的な内容についての記述は終わりです。

スタッフ[編集]

  • シナリオ - 千葉智宏(スタジオオルフェ
  • 原作 - 矢立肇、富野由悠季
  • メカニック - 海老川兼武、柳瀬敬之、鷲尾直広、寺岡賢司、福地仁、中谷誠一、大河原邦男
  • キャラクターデザイン - 羽音たらく
  • 模型製作 - 電撃ホビーマガジン (00P)、月刊ホビージャパン (00V)
  • コミック執筆 - ときた洸一 (00F)
  • 監修 - サンライズ、水島精二、黒田洋介
  • 協力 - バンダイホビー事業部

その他関連メディア[編集]

漫画[編集]

月刊マガジンZにて連載(2007年11月号プレ連載、12月号より本格連載)。田口央斗作画によるコミカライズ作品。

同様にケロケロエースでも連載。作画は大森倖三

小説[編集]

角川スニーカー文庫から発売。著者は木村暢。イラストは米山浩平、柳瀬敬之、羽音たらく、鷲尾直広(2巻のみ)。

ゲーム[編集]

下記の2作品はバンダイナムコゲームス(バンダイレーベル)より発売。

クロスオーバー作品[編集]

ドラマCD[編集]

機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー MISSION-2306[編集]

概要
2008年7月23日発売。企画制作:サンライズ。販売:JVCエンタテインメント。
1stシーズン劇中を舞台にしたドラマCD。TVシリーズと同じ世界を舞台としているが、作風はアニメと打って変わり非常にバラエティー色が強いコメディー作品となっている。本品に収録された声優コメントではキャストの多くが、そのあまりの差に困惑している。
あらすじ
西暦2307年。作戦行動中のガンダムマイスターたちに、潜入任務がヴェーダにより課せられる。目的はある事情により犯罪組織に身柄を狙われるルイス・ハレヴィの護身。刹那は学生達に溶け込むため、21世紀初頭の軽い若者を装い潜入するも護衛対象に警戒されてしまう。さらに担任のハム先生に一目惚れされてしまい任務は難航。増援に、それぞれ女学生・喧嘩番長に扮したティエリアとアレルヤが駆けつけるも任務は失敗。ルイスは犯罪組織に誘拐されてしまう。マイスター達は犯罪組織の行方を追うなかでグラハムに行き着くが…。謎の変態教師グラハムとマイスター達の喜劇が描かれる。
収録タイトル
  1. ブリーフィングルーム
  2. 刹那、転入する
  3. ごきげんよう、ティエリア
  4. 不良番長
  5. 介入開始
  6. 暴かれた真実
  7. さよなら、ハム先生
  8. エンディング・ロール&声優コメント
  9. CDドラマ・エクストラ『ハレルヤの日』

機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー ROAD TO 2307[編集]

2008年9月24日発売。1st以前のストーリーが描かれている。

ラジオ[編集]

ソレスタルステーション00 を参照

その他書籍[編集]

脚注[編集]

  1. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「site」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  2. プラモデル「HGガンダムキュリオス」の組立説明書より。
  3. 小説版第3巻より。
  4. プラモデル「HGガンダムヴァーチェ」の組立説明書。
  5. エミリオのフルネームは小説版より。
  6. BANDAI HOBBY SITE バンダイホビーサイト マスコットロボハロより。2008年8月10日閲覧。
  7. 公式ファイルより。
  8. BANDAI HOBBY SITE バンダイホビーサイト マスコットロボハロより。2008年8月10日閲覧。
  9. 『機動戦士ガンダム00F』(著・ときた洸一)、『機動戦士ガンダム00ワールドレポート』(ともに角川書店)など、公式ではトリニティの「ハロ」はアルファベット表記。
  10. 公式HPより。
  11. 「タワー」という名称で南アメリカアマゾン川上流域に設置されている。
  12. 小説版3巻「フォーリンエンジェルス」より
  13. ニュータイプ9月号の監督のインタビューより
  14. 「ラ・トゥール」という名称でアフリカヴィクトリア湖西方に建設中。一応エネルギー供給は開始されているものの、リニアトレインなどの周辺施設はまだ完成していない。また、条約に反して規定以上の軍(ヘリオン部隊)を秘密裏に駐留させていたことがエクシアによって暴露された。
  15. 初出は外伝「00V」より。
  16. ヨーロッパ部分は「モスクワ」として独立し、AEUに加盟している。
  17. 「天柱」という名称でソロモン諸島北方の海上に設置されている。
  18. 南ヨーロッパの1国家。首都はリベール。傭兵を含む多種多様な軍需産業により経済が成り立っている。
  19. 外人部隊に潜り込む為、ある時期を境に顎鬚を剃り頭髪を整え正装した姿で登場している
  20. 『機動戦士ガンダム00P』Vol.1、電撃ホビーマガジン編集部編、アスキー・メディアワークス、2008年、15、24頁より。
  21. 型番は小説版第2巻参照、当作品ではAEU所属となっている
  22. 小説版では30基のGNドライヴ[T]は未使用の状態で、GN-Xは設計データのみが提供されている
  23. 1/144「HG ジンクス」説明書より。
  24. 小説版では製造作業に20年を費やした。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


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