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2016年8月2日 (火) 00:00時点における版
『機動戦士ガンダムΖΖ』(きどうせんしガンダムダブルゼータ、MOBILE SUIT GUNDAM ΖΖ)は、サンライズ制作のテレビアニメで、『機動戦士Ζガンダム』の続編として作られた「ガンダムシリーズ」の一つ。1986年(昭和61年)3月1日から1987年(昭和62年)1月31日まで名古屋テレビ系をキー局としたテレビ朝日系で毎週土曜日17:30 - 18:00に全47話が放送された。
目次
物語
宇宙世紀0088年、グリプス戦役でティターンズは壊滅しエゥーゴも勢力が衰退。摂政 ハマーン・カーンに率いられたジオン軍残党 アクシズが地球圏の制覇に乗り出す。
グリプス戦役で傷ついたエゥーゴの戦艦 アーガマは、サイド1 シャングリラに寄港した。そこでジャンク屋稼業をしている主人公 ジュドー・アーシタとその仲間たちは、Ζガンダムを奪って一儲けしようと企んだ事から、アーガマと関わり合いをもち、これに敵対するネオ・ジオン軍(アクシズ)の巡洋艦 エンドラとの戦闘に巻き込まれる。
作品解説
『機動戦士ガンダム』シリーズの第3作であり、『機動戦士Ζガンダム』の直接的な続編として、第一次ネオ・ジオン抗争を描いた作品。『Zガンダム』とは対照的に、明るくコミカルかつテンポの良い作風にシフトして[1]、人気の回復と、スポンサーバンダイがメインターゲットとする低年齢層の取り込みを図った要出典。しかし、前作との余りの雰囲気の違いは物議を醸し、従来のファンからは批判もあった。
番組中盤から、コミカルな演出を残しつつも従来のガンダムシリーズ同様のシリアスな物語が展開されていった[2]。終盤からは前作同様、第三勢力が現れての三つ巴の戦いが描かれるが、前作で「難解」と批判を受けた政治的駆け引きを中心とした描き方はせず、ジュドーVSハマーンというシンプルな対決の構図で物語は締めくくられた。
主人公ジュドーは、一貫して「大人」なるものを理不尽な抑圧者として捉えている。また第一作から引き続き描かれる“ニュータイプ”の概念についても、本作では特に「大人の理不尽さ」と対極にある「子供の純真さ」と重ね合わせて描かれている。「子供」である主人公が「大人」を説教する場面は、本作の象徴的場面といえる[3]。
超高性能MS同士の戦闘シーンも見所のひとつである。終盤ではネオ・ジオン軍から、サイコミュ搭載型MSや重火器を搭載したMSが次々と前線へ投入された。重火力・大出力のMSが多数登場するに伴い、機体サイズが巨大化・構造が複雑化する傾向にあり、ガンダム関連の書籍などで「恐竜的進化」と例えられた[4]。そうした本作品独特のMSやMA(モビルアーマー)は、個々の機体を見ればファンの間で評価の高いものもある一方、現在のところ本作のみを題材にしたゲーム作品は発売されていない(単品ではないがガンダム関連のゲームへの出演が無いわけではない)
演出的には大気圏突入やコロニー落とし作戦、強化人間であるプルとプルツーの悲劇、敵陣営の内紛など、従来のガンダムシリーズに見られた要素が多く盛り込まれている一方で、エルピー・プルを登場させ、今で言う「萌えキャラ」「妹キャラ」をガンダム世界に導入するなど、当時の流行感覚を取り入れた試みも行われている[5]。
放送期間中に劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の制作が決まったため、物語の後半で予定されていたシャア・アズナブルの登場が見送られ、映画に向けての伏線を張るだけに留められた[6]。
前作では主役機交代に伴い、アイキャッチもガンダムMk-IIのものからΖガンダムのものに変更されたが、本作品では主役機ΖΖガンダムが登場してからも、最終回までΖガンダムのアイキャッチのままだった。
前述の通り『機動戦士Ζガンダム』の続編である本作だが、2005年から公開された『劇場版 機動戦士Ζガンダム』三部作では結末がTV版のものから変更されたため、『劇場版Ζガンダム』から本作には物語上つながらない。富野にはファーストから『逆襲のシャア』までの劇場版を7部作とする旨の発言があり、事実上宇宙世紀の歴史にはTV版と劇場版の二種類が存在する事になる。
本作のスタッフロールの「ストーリーボード(=絵コンテ)」には富野の変名「斧谷稔」がクレジットされているが、後に富野は「ΖΖは遠藤(明吾)くんの作品」「たまには僕がコンテくらい切れば良かったんだけどね」と暗に自らの関与が薄かった事をほのめかしている[7]。
富野が監督を務めた同時間帯の過去作品は物語が陰惨な結末に終わることが多かったが、本作ではハッピーエンドで幕を閉じたのも特徴である。だが一方で、ファーストガンダムのメインキャラクターの一人であるハヤト・コバヤシや、ドック艦ラビアンローズの艦長代理エマリー・オンス、前述のエルピー・プルが物語半ばにして戦死、当初はコミカルな敵役として登場したマシュマー・セロ、キャラ・スーンらも凄惨な最期を遂げていくといった悲劇も描かれた。
本作をもってTVシリーズでの『ガンダム』は長い休眠期に入った。第一作のように視聴率不振による打ち切りでこそなかったものの、前作Zガンダムのように評価が上がることはなく、近年の研究書でも、本作について辛辣な評が並んでいる[8]。
MSデザイン
前作のΖガンダム同様、モビルスーツのデザインは難航した。当初は前作にも参加した永野護が担当する予定だったが、富野由悠季監督の「ロボットアニメの原点に戻った、明快な作品にする」という意図を受けたそのデザインは、ユニークではあるがあまりにも従来のMSとはかけ離れ、「怪獣」や「宇宙人」を彷彿とさせる突飛なものまであった。[9]
また、主役機 ΖΖガンダムも、永野案では合体変形機構が模型で再現不可能なことが問題となった。何度かのデザイン修正が行われたものの、結局スポンサーサイドの納得いくものとはならず、永野は降板することとなる。永野は『Ζガンダム』放送直前でも降板(放送開始後しばらくしてから復帰)しており、また『逆襲のシャア』のデザインも途中までやったが降板している。そのため、現在でも『ガンダムシリーズ』とは様々な確執を抱えている。なお、この永野版ΖΖのラフデザインは、当時バンダイから発売された小冊子「模型情報」で、仮デザインとして発表されている。
放映までほとんど時間が無い中、ΖΖガンダムのデザインはモデラー/イラストレーターの小林誠に、ネオ・ジオン軍MSのデザインは出渕裕に再発注されることとなった。小林は前作でバウンド・ドックやガザCといった可変モビルスーツをデザインしたことのある実績と、モデラーの経験を見込まれ、模型で再現可能な合体変形機構の修正を行うことを要請された。
締切まで2週間強という強行スケジュールだったが、コンセプトを「Gアーマーに変形・合体する最強のガンダム」とし、最強を示す記号として頭部にハイメガ粒子砲を装備したデザインがまとめられた。アニメージュ1986年4月号によると小林はZの「わかる人はわかる」デザインが理解されなかったため、ZZを「対子ども用」ガンダムにしようとしていたのである。
講談社「機動戦士ガンダム大全集」に掲載されていた、ZZガンダムのラフ案の中に波動砲を装備したZZガンダムとして、決定稿となったデザインに近いものが掲載されていることから、モチーフは『宇宙戦艦ヤマト』の波動砲とみられる。
前述のアニメージュによると小林は「バンダイの人に聞いてみると、主役メカの次に子どもたちに人気があるのはサイコ・ガンダム。なぜ、サイコに人気があるかといえば、旧ガンダムに近いデザインだからなんですよ」とし、初代ガンダムに近いデザインとすることとなった。しかしそのままでは「弱すぎる」ので「強そうなものを全部」つけ、「頭にも波動砲」をつけたと述べている。
最終的に伸童舎の岡本英郎、明貴美加によってクリンナップされた。ただし、バンダイ『模型情報』によると、クリンナップしたのは北爪宏幸であるとされている。そして北爪のクリンナップ校了がプラモデルの設計開始に間に合わず、プラモデル「1/144 ZZガンダム」の胸部形状が設定と異なってしまったとも報じられている。
ちなみに、クリンナップ第1稿ではGフォートレスに機首が無く、小林の希望で急遽ダブルビームライフルの後端に機首が追加設定されている。
出渕はスケジュールの都合でデザイン原案のみの担当となっており、自身の手でクリンナップしたのはバウ及びガルスJの頭部稿のみである。他のデザインのクリンナップはΖΖガンダム同様、岡本や明貴が行っている。この他、筆のタッチから前番組でクリンナップのメインを務めた藤田一己と思われる画稿も含まれているが彼の名前は「デザイン協力」という形でのクレジット表記に留まった。
番組中盤以降は明貴がほぼ全てのデザインを行っているが、モデラーの小田雅弘や佐山義則、模型雑誌モデルグラフィックスの編集スタッフ等が協力している。
前作においては「敵と味方のMSデザインが混在しており、分かりづらい」という意見があったため、エゥーゴMSはツインアイとゴーグルアイ、ネオ・ジオン軍MSがモノアイタイプと明確に分けられた。その影響により、メタスが序盤で退場となり、リック・ディアスの強化型であるシュツルム・ディアスがネオ・ジオン軍MSとして登場することになった。
前作では、スポンサーであるバンダイの意向で旧作品のキットの再販に利用するため、MSVが大量に端役として登場したが、今回は更に一部デザインをリファインして、別機体のMSとした再利用MSが多数登場した。今回の敵であるネオ・ジオン軍は旧ジオン軍の生き残りであるため、設定的な無理はないが、プラモデルは露骨に再利用の仕様だった。また、ネオ・ジオン軍所属の機体ではなく民間人の持ち物という設定でファーストの水陸両用MS等が登場し、ジュドーとハマーン・カーンがそれに乗って戦うというシーンもあった。ゲーマルクやカプールなど、後半初登場のMSはボスクラスでも商品化されなかったが、リファインMSは端役でも多くがキット化された[10]。
- 一部リファインされ登場したMS
- アイザック→ハイザックに追加パーツをつけたもの
- リゲルグ→リファイン・ゲルググ。MSVのゲルググキャノンのパーツを利用。
- ガズR・ガズL→ガルバルディβのカスタムバージョン。
- ドワッジ・ドワッジ改→ドムのリファイン。プラモデルでは相当古いファーストのリック・ドムの金型を流用しているため、見劣りする。
- キュベレイMk-II、量産型キュベレイ→キュベレイのリファイン。旧キュベレイも登場した。(キュベレイMk-IIの方は旧キュベレイの金型を使えば色替えで対処できたものの、放映当時はキュベレイMk-IIも量産型キュベレイもプラモデルのキット化はされなかった)
- シュツルム・ディアス→リック・ディアスのリファイン。元々は永野護が模型誌「モデルグラフィックス」にて自らリックディアスの作例をする際にシャア専用としてデザイン、制作したもの。これもプラモデルとしてキット化されず。
- ディザート・ザク→MSVザク・デザートタイプのリファイン。
- ザク・マリナー→設定上はMSV水中用ザクのリファインだが、デザインが通常のザクに近いためキットは高機動型ザクIIを流用している。
- そのまま登場したMS
登場人物
スタッフ
シリーズスタッフ
- 企画:日本サンライズ
- 原案:矢立肇
- 原作・総監督:富野由悠季
- キャラクターデザイン:北爪宏幸
- 美術監督:池田繁美
- メカニカルデザイン:伸童舎、明貴美加(第12話以降)
- メカニカルベースデザイン:小林誠、出渕裕
- デザイン協力:安彦良和、大河原邦男、藤田一己
- 音楽:三枝成章
- メカニカル作画監督:内田順久
- 撮影監督:斉藤秋男
- 音響監督:藤野貞義
- 音響制作:千田啓子
- プロデューサー:神谷寿一(名古屋テレビ)、稲垣光繁(創通)、内田健二(日本サンライズ)
- 動画チェック:江山梨恵、古沢亮吉、近藤梨恵、川田栄三、工藤千恵子
- 動画:スタジオマーク、ぱっく、邪魔猫クラブ、スタジオ夢民、すたじおぶーびー、アルゴシップ、MAC、ネオメディア、キティフィルム、みゆきプロダクション、スタジオダブ、スタジオハピー、ウォンバット、スタジオまっちょ、スタジオMAX
- 色彩設計:高島清子
- 色指定:峰崎裕子、上保睦子、清田みどり、今西清子
- 特殊効果:千葉豊
- 仕上処理:前林文恵
- 仕上:ジャスト、サンライズスタジオ、スタジオACT、スタジオMAC、スタジオのあ、アートランド、協栄プロダクション、うさぎ屋、きのプロダクション、はだしプロダクション
- 背景:アトリエムサ、スタジオイースター、スタジオイースター、アトリエラスコー
- 撮影:旭プロダクション
- 編集:布施由美子
- 効果:横山正和
- 調整:依田章良
- 録音:ニュージャパンスタジオ
- 現像:東京現像所
- タイトル:岸村弘明
- 設定ベース:永瀬唯
- 協力:河本祥一、西中康弘、佐山善則
- 制作デスク:高森宏治
- 設定制作:近藤康彦
- 制作進行:池部茂、杉浦勉、秋山浩之、大獄敏夫、赤根和樹、藤本容伯、渡辺努、佐藤郁夫、安藤清一、宮田周治、近藤康彦
- 演助進行:高松信司
- 制作補佐:原田奈奈
- 制作:名古屋テレビ、創通、日本サンライズ
各話スタッフ
- 脚本:鈴木裕美子、遠藤明吾、鎌田秀美、斧谷稔
- 絵コンテ:滝沢敏文、斧谷稔、杉島邦久、横山広行、森一浩、世良邦男、川瀬敏文、高松信司、関田修、谷田部勝義、今西隆志
- 演出:杉島邦久、横山広行、関田修、平林淳、川瀬敏文、高松信司、江上潔、今西隆志
- 作画監督:北爪宏幸、山田きさらか、金山明博、恩田尚之、敷島博英、小林利充、神村幸子、小曽根正美、山下明彦
主題歌
キングレコードより発売。
- 前期(第1話 - 第25話)
- 後期(第26話 - 第47話)
前期はオープニング・エンディングとも従来の作品にはあった歌詞クレジット表示が廃止されたが、後期になって復活した。
- 挿入歌
放送リスト
第1話「プレリュードΖΖ」は、『機動戦士ガンダム』『機動戦士Ζガンダム』の名場面や世界観、スペースコロニー等といった施設、そしてMS等を紹介した特別編(総集編)で、前2作までの大まかな話の流れなどを新規の視聴者向けにわかりやすく説明している。この「プレリュードΖΖ」の前半ではシャアがナレーション的存在として登場し、「MSの影絵当て」の正誤判定をしたりと異色の演出が行われている。その一方で、劇中ナレーションにシリーズ第1作『機動戦士ガンダム』ナレーションの永井一郎のナレーションも入れるといった従来のファン向けの演出もなされている。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1986年3月1日 | プレリュードZZ | 寺沢賢(構成) | 南田操 | - |
2 | 3月8日 | シャングリラの少年 | 鈴木裕美子 | 杉島邦久 | 北爪宏幸 |
3 | 3月15日 | エンドラの騎士 | 遠藤明吾、斧谷稔 | 横山広行 | 山田きさらか |
4 | 3月22日 | 熱血のマシュマー | 鈴木裕美子 | 関田修 | 金山明博 |
5 | 3月29日 | ジュドーの決意 | 遠藤明吾 | 平林淳 | 恩田尚之 |
6 | 4月5日 | ズサの脅威 | 鈴木裕美子 | 川瀬敏文 | 敷島博英 |
7 | 4月12日 | ガザの嵐 | 遠藤明吾 | 杉島邦久 | 小林利充 |
8 | 4月19日 | 鎮魂の鐘は二度鳴る | 鈴木裕美子 | 横山広行 | 神村幸子 |
9 | 4月26日 | 宇宙のジュドー | 遠藤明吾 | 関田修 | 山田きさらか |
10 | 5月3日 | さよならファ | 鈴木裕美子 | 平林淳 | 金山明博 |
11 | 5月10日 | 始動!ダブル・ゼータ | 遠藤明吾 | 川瀬敏文 | 恩田尚之 |
12 | 5月17日 | リィナが消えた | 鈴木裕美子 | 杉島邦久 | 小林利充 |
13 | 5月24日 | 妹よ! | 遠藤明吾 | 横山広行 | 神村幸子 |
14 | 5月31日 | 幻のコロニー(前編) | 鈴木裕美子 | 平林淳 | 山田きさらか |
15 | 6月7日 | 幻のコロニー(後編) | 関田修 | 金山明博 | |
16 | 6月14日 | アーガマの白兵戦 | 遠藤明吾 | 川瀬敏文 | 恩田尚之 |
17 | 6月21日 | 奪回!コア・トップ | 杉島邦久 | 敷島博英 | |
18 | 6月28日 | ハマーンの黒い影 | 横山広行 | 神村幸子 | |
19 | 7月12日 | プルとアクシズと | 平林淳 | 山田きさらか | |
20 | 7月19日 | 泣き虫セシリア(前編) | 鈴木裕美子 | 関田修 | 金山明博 |
21 | 7月26日 | 泣き虫セシリア(後編) | 川瀬敏文 | 恩田尚之 | |
22 | 8月2日 | ジュドー、出撃!! | 遠藤明吾 | 杉島邦久 | 小林利充 |
23 | 8月9日 | 燃える地球 | 横山広行 | 敷島博英 | |
24 | 8月16日 | 南海に咲く兄弟愛 | 鈴木裕美子 | 高松信司 | 神村幸子 |
25 | 8月23日 | ロンメルの顔 | 遠藤明吾 | 関田修 | 山田きさらか |
26 | 8月30日 | マサイの心 | 鈴木裕美子 | 川瀬敏文 | 恩田尚之 |
27 | 9月6日 | リィナの血(前編) | 遠藤明吾 | 杉島邦久 | 金山明博 |
28 | 9月13日 | リィナの血(後編) | 江上潔 | 小林利充 | |
29 | 9月20日 | ルーの逃亡 | 鎌田秀美 | 横山広行 | 神村幸子 |
30 | 9月27日 | 青の部隊(前編) | 鈴木裕美子 | 高松信司 | 山田きさらか |
31 | 10月4日 | 青の部隊(後編) | 鎌田秀美 | 関田修 | 恩田尚之 |
32 | 10月11日 | 塩の湖を越えて | 遠藤明吾 | 杉島邦久 | 北爪宏幸 |
33 | 10月18日 | ダブリンの午後 | 鈴木裕美子 | 今西隆志 | 金山明博 |
34 | 10月25日 | カミーユの声 | 遠藤明吾 | 川瀬敏文 | 小林利充 |
35 | 11月1日 | 落ちてきた空 | 鈴木裕美子 | 横山広行 | 神村幸子 |
36 | 11月8日 | 重力下のプルツー | 鎌田秀美 | 高松信司 | 恩田尚之 |
37 | 11月15日 | ネェル・アーガマ | 遠藤明吾 | 江上潔 | 山田きさらか |
38 | 11月22日 | 鉄壁、ジャムル・フィン | 鈴木裕美子 | 関田修 | 金山明博 |
39 | 11月29日 | サラサ再臨 | 鎌田秀美 | 今西隆志 | 小林利充 |
40 | 12月6日 | タイガーバウムの夢 | 鈴木裕美子 | 川瀬敏文 | 神村幸子 |
41 | 12月13日 | ラサラの命 | 遠藤明吾 | 杉島邦久 | 小曽根正美、山下昭彦 |
42 | 12月20日 | コア3の少女(前編) | 鈴木裕美子 | 横山広行 | 山田きさらか |
43 | 12月27日 | コア3の少女(後編) | 遠藤明吾 | 高松信司 | 金山明博 |
44 | 1987年1月10日 | エマリー散華 | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 江上潔 | 小林利充 |
45 | 1月17日 | アクシズの戦闘 | 鎌田秀美 | 関田修 | 神村幸子 |
46 | 1月24日 | バイブレーション | 遠藤明吾 | 川瀬敏文 | 内田順久 |
47 | 1月31日 | 戦士、再び | 遠藤明吾、斧谷稔 | 杉島邦久 | 北爪宏幸 |
名古屋テレビ 土曜夕方5時30分枠 | ||
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前番組 | 機動戦士ガンダムΖΖ | 次番組 |
機動戦士Ζガンダム | 機甲戦記ドラグナー | |
関連作品
GUNDAM EVOLVE
フルCGによる短編映像作品『GUNDAM EVOLVE(ガンダムイボルブ)』の第10作目では、木星付近にいるジュドーが、ドーベン・ウルフ隊と戦う。ここで登場するΖΖガンダムは、TV版のものを改修された新型となっている。
漫画
放映当時には村上としやの手により、コミックボンボンにて漫画版が連載されている。この作品は後に1999年に大都社が、2005年に講談社が、それぞれ復刻版として発売している。製作スケジュールの都合から、一部のMSデザインには準備稿のものが使用されている。
小説
他の作品に漏れず、本作も小説版が1986年に講談社から発売されている。ただし、前作である『機動戦士Ζガンダム』の小説版が全5巻構成だったのに対して全2巻構成とされ、内容もストーリーの中心部分に絞られている。その後、他の作品の小説版と同じく角川スニーカー文庫より発売されている。 著作は富野由悠季ではなく遠藤明範であり、内容は『Ζ』を引き継いではいるが展開が多少異なり、例えばTVシリーズには出てこなかったアムロ・レイ及びベルトーチカ・イルマも登場している。なお、アムロとジュドーとのやり取りでは『逆襲のシャア』への伏線も示されている。
ゲームブック
ホビージャパンより、本作を基にしたゲームブックがVol.1からVol.3まで発売されている。
物語は『ΖΖ』の世界観をベースとしたオリジナルストーリーで、主人公は元連邦軍上層部直属の組織に所属していた強化人間。Vol.1とVol.2ではあまりMSの活躍するシーンはないが、Vol.3ではΖΖガンダムの量産型(量産型ΖΖガンダムとは別物。挿絵から察するにΖΖガンダムと全く同一の機体)やバウの簡易量産型であるバウbis、ティターンズがキリマンジャロ・ベースで量産したキリマン・マラサイ、“腰”のあるバーザム等、オリジナル設定のMSが多数登場する。他に連邦軍がサイコミュ技術を応用して開発した「エニグマ」(1人のパイロットで複数のMSを制御するシステム。要するにエニグマが組み込まれたマスターMSで2機の随伴MSをコントロールし、1個小隊を運用するというもの。ネオ・ジオンも同様のシステムを「シュペール・サイコミュ」として開発している)なる独自の要素も存在する。
- Vol.1「ヘルメス迷走」は、記憶を失った主人公が様々な人物との出会いながら過去の自分の足跡を辿り、記憶を取り戻していく物語。舞台はサイド1・シャングリラ。
- Vol.2「ヘルメス夢幻」は記憶を取り戻して恋人と共に平和な暮らしを営んでいた主人公が、強化人間故の精神錯乱や過去との確執に苛まれながら再び戦いに誘われていく様を描いている。舞台はサイド6。
- Vol.3「エニグマ始動」は、Vol.2のラストで恋人の精神にダメージを負わせた人物を追って再び戦場へと舞い戻った主人公が、復活を目論むティターンズの陰謀に巻き込まれていく物語。舞台は地球。
なお、この物語の後日談が、『逆襲のシャア』公開時にホビージャパンが発売したガンダム関係のボードゲームの紹介ムック「ガンダムゲームズ」に小説として掲載された。主人公は連邦軍の前線基地マッシュの整備兵・通称トラッパーとして登場。MSパイロットのホークアイやデュークと共にネオ・ジオンの隠した金塊を奪う為、軍の高官がコレクションとして隠していたディジェを駆って戦いに赴くというもの。キャラクターや基地の名称から分かる通り、映画『M★A★S★H マッシュ』をモチーフとした一種のパロディと見られる。
脚注
- ↑ そうした意図からか、各回の冒頭で行われる前回のあらすじや次回予告は前2作のようにナレーターによるものではなく、本作では主人公であるジュドーのモノローグで行われている。
- ↑ これを前述の批判を受けた路線変更ととらえる向きも多いが、序盤はコミカル・終盤はシリアスという作品構成は、既に『重戦機エルガイム』という前例があり、本作品の展開はこれに倣ったものともいえる。
- ↑ 本放映前の番宣キャッチフレーズは「子供はみんなニュータイプ! 見せてやろうじゃないの! 大人たちにさ!」。
- ↑ この傾向は劇場版『逆襲のシャア』では見直され要出典、人型兵器である原点に近いデザインとなった。
- ↑ エルピー・プルの名前の由来は、当時人気のあったロリコン漫画誌「レモンピープル」からだといわれている。もっとも、監督の富野由悠季自身は当時のロリコンブームには批判的コメントを発している。
- ↑ 講談社『機動戦士ガンダム大全集』に掲載されていた、富野による本作の企画書に書かれていた一年間の大まかなあらすじで、シャアだけでなくアムロやベルトーチカの登場も予定されていた事が確認出来る。
- ↑ シリーズ放映終了直後の月刊ニュータイプのインタビューで。
- ↑ 『アニメ批評』(マイクロデザイン出版局)1999年7月号の特集「回帰と新生‥僕達の20年。『機動戦士ガンダム』って何だったんだろう」
- ↑ 出渕裕のデザインで登場する「ハンマ・ハンマ」は、その名の通りハマーンをモチーフにしたMSというのが当初の設定で、永野による準備稿はハマーンの独特の髪型そのままを再現したようなデザインだった。
- ↑ ちなみに本編が放送されてから13年後に、『∀ガンダム』でカプールやズサをリファインしたMSが登場している。
関連項目
外部リンク
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世界観 | 宇宙世紀 - 未来世紀 - アフターコロニー - アフターウォー - 正暦 - コズミック・イラ - 西暦 - SDガンダム |
ガンダムシリーズの映像作品 | |
テレビシリーズ | 1st - Ζ - ΖΖ - V - G - W - X - ∀ - SEED - SEED DESTINY - 00 - SDGF |
OVA | 0080 - 0083 - 第08MS小隊 - MS IGLOO - Endless Waltz - STARGAZER - SD外伝 ジークジオン編 - EVOLVE |
劇場版 | 逆襲のシャア - F91 - Mission to the Rise - G-SAVIOUR - THE RIDE - グリーンダイバーズ - SD外伝 聖機兵物語 |
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