大和駅 (神奈川県)

提供: Yourpedia
移動: 案内検索

大和駅(やまとえき)は、神奈川県大和市大和南一丁目・中央二丁目にある、小田急電鉄相模鉄道である。

両社の駅長所在駅で、小田急は藤沢管区大和管内として中央林間 - 湘南台間を、相鉄は大和管区として当駅 - 三ツ境間を管理している。

利用可能な鉄道路線[編集]

年表[編集]

  • 1926年大正15年)5月12日 - 旧・神中鉄道の大和駅として開業。
  • 1929年昭和4年)4月1日 - 小田急江ノ島線の西大和駅が開業。「直通」の停車駅となる。当時、各駅停車は新宿 - 稲田登戸(現・向ヶ丘遊園)間のみの運行。
  • 1944年(昭和19年)6月1日 - 相模鉄道との乗り換え駅になったことから、江ノ島線の駅名が大和駅に改称される。同時に相鉄の駅位置と江ノ島線の駅位置を交差位置に合わせるため、相鉄の駅を相模大塚寄りに200m移動。
  • 1945年(昭和20年)6月 - 江ノ島線の直通が廃止され、各駅停車が全線で運行されることとなり、その停車駅となる。
  • 1946年(昭和21年)10月1日 - 江ノ島線に準急が設定され、停車駅となる。
  • 1955年(昭和30年)3月25日 - 江ノ島線に通勤急行が設定され、停車駅となる。
  • 1965年(昭和40年)11月 - 江ノ島線急行の停車駅となる。
  • 1971年(昭和46年)12月24日 - 西口駅舎完成[1]
  • 1986年(昭和61年) - 駅舎連絡通路および駅周辺道路の慢性的な混雑から、駅舎全面改良・連続立体化工事が着工される。これにより相鉄の駅舎は数年間東側(開業当時の大和駅の位置)に移転し、その間に連絡橋が設置される。
  • 1993年平成5年)8月1日 - 相鉄部分が地下化され、駅前広場が整備される。
  • 1994年(平成6年)11月1日 - 小田急部分が島式2面4線化され、全面改良・連続立体化工事完了。
  • 1996年(平成8年)3月23日 - 小田急特急ロマンスカー「えのしま」が停車開始。
  • 2002年(平成14年)3月22日 - 小田急に湘南急行が設定され、停車駅となる。
  • 2004年(平成16年)12月11日 - 湘南急行が快速急行に変更される。
  • 2008年(平成20年)
    • 2月23日 - 小田急の発車標がフルカラーのLCD式に更新される。
    • 3月15日 - 小田急のダイヤ改正で当駅始発・終着の列車が新設され、夜間に車両停泊が行われるようになる。
  • 2009年(平成21年)7月 - 相鉄の発車標が新型のものに更新される。
  • 2014年(平成26年)2月 - 小田急の発車標が新型のフルカラーLED式に更新される。

駅構造[編集]

当駅は、小田急電鉄と相模鉄道の乗り換え経路となる1階構内が改札内で連絡している共同使用駅である。

北側の改札口(相鉄口)を相鉄、南側の改札口(小田急口)を小田急が管理しているが、乗降客は利用する会社線に関係なく両側とも利用できる。なお、どちら側にも相鉄・小田急両方の券売機が設置されているが、それぞれの券売機は独立して設置されている。

改札内コンコースとホームを結ぶエスカレーターエレベーター、および多機能トイレを併設している。

小田急電鉄[編集]

島式ホーム2面4線を有する江ノ島線唯一の高架駅である。

元々、江ノ島線開業の際には、既に相模鉄道(当時の神中鉄道)の大和駅があり、そのやや西側に駅を設置したことから、当初は西大和と命名されたが、その後駅の位置をずらし、乗り換え駅となった。

以前は盛土による2面2線であったが、立体化工事とともに行われた構内拡張により線路の高さを嵩上げする必要が生じ、高架へと切り替えられた。なお、相模大野方面2つ先の南林間駅は以前2面4線だったが、当駅の立体化工事完成とともに外側2線の線路が撤去され、2面2線に切り替えられた。

1996年3月から、特急ロマンスカーえのしま」「ホームウェイ」(1999年7月運行開始)の停車駅となった。

2008年3月15日のダイヤ改正で、当駅始発の上り電車と当駅終着の下り電車が新設された。上下とも各駅停車・急行1本ずつで、各駅停車は上り初電と下り終電にあたる。

当駅で快速急行・急行との緩急接続を行う列車が存在する。


小田急大和駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
1・2 江ノ島線 下り 藤沢片瀬江ノ島方面  
3・4 江ノ島線 上り 中央林間相模大野新宿千代田線方面 一部は1番ホーム

早朝の当駅始発の列車の一部は、本来藤沢方面のホームである1番ホームから発車する。

夜間は待避線である1・4番ホームに車両が滞泊するが、当駅構内で夜間作業を行う場合は本線である2・3番ホームに留置される場合がある。この場合、留置車両が翌朝に当駅始発の旅客列車として発車するまで発着ホームが変更となる。

相模鉄道[編集]

島式ホーム1面2線を有する地下駅である。海老名側に引き上げ線が設置され、朝の急行や日中の各駅停車の折り返しなどに使用されている。

ホームには終日立哨の駅員がいる。

かつては地上駅であり、工事に合わせて現在の銀座通り商店街、プロムナード東側など、駅の入口があった場所が何回か変化している。また、駅東側には踏切があったが、これに伴う交通混雑や駅東西の移動の利便性向上などから地下化が決定し、その後何回か駅入口の位置を変えながら現在の地下駅となった。現在のプロムナードはかつて相鉄線の線路が通っていた跡地を利用したものである。

相鉄大和駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 本線 下り 海老名方面
2 本線 上り 二俣川横浜いずみ野方面

2010年初め頃から、ホームの側壁中央に番線別の識別カラーが施された。1番線がオレンジ色、2番線が水色である。

駅ナカ店舗[編集]

利用状況[編集]

  • 小田急電鉄 - 2012年度の1日平均乗降人員113,556人である[2]。同社の駅では70駅中第11位。
  • 相模鉄道 - 2013年度の1日平均乗降人員は111,797人である[3]。同社の駅では横浜駅、海老名駅に次ぐ第3位。

近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表のとおりである。

年度 小田急電鉄 相模鉄道
1日平均
乗降人員[4]
1日平均
乗車人員[5]
1日平均
乗降人員[4]
1日平均
乗車人員[5]
1929年(昭和04年) 234
1930年(昭和05年) 184
1935年(昭和10年) 102
1940年(昭和15年) 284
1946年(昭和21年) 3,597
1950年(昭和25年) 5,464
1955年(昭和30年) 10,589
1960年(昭和35年) 18,508
1965年(昭和40年) 41,372
1970年(昭和45年) 66,417
1975年(昭和50年) 79,732
1980年(昭和55年) 98,071
1985年(昭和60年) 109,496
1989年(平成元年) 116,890
1990年(平成02年) 109,140
1995年(平成07年) 111,104
1998年(平成10年) [6] 55,873 [7] 58,946
1999年(平成11年) [8] 51,780 [9] 53,955
2000年(平成12年) 105,975 [8] 50,761 [9] 52,431
2001年(平成13年) [10] 50,254 [11] 51,669
2002年(平成14年) [10] 49,552 [11] 50,890
2003年(平成15年) 103,108 [12] 49,637 103,718 [13] 50,565
2004年(平成16年) 101,885 [12] 50,111 103,713 [13] 50,754
2005年(平成17年) 102,765 [14] 50,563 104,302 [15] 51,206
2006年(平成18年) 104,936 [14] 51,662 105,991 [15] 52,051
2007年(平成19年) 110,140 [16] 54,271 109,502 [17] 53,808
2008年(平成20年) 111,063 [16] 54,987 110,134 [17] 54,170
2009年(平成21年) 110,103 [18] 54,611 108,971 [19] 53,655
2010年(平成22年) 111,481 [18] 55,351 109,762 [19] 54,136
2011年(平成23年) 111,511 [20] 55,362 109,043 [21] 53,761
2012年(平成24年) 113,556 [20] 56,469 110,369 [21] 54,435

東海地震への対応[編集]

東海地震警戒宣言が発令された場合、相鉄本線は横浜駅から当駅までの運行となり、当駅以西(海老名方面)は運行休止となる[22]

駅周辺[編集]

以前に忠実屋(→ダイエー)、東急ストア(大和スカイビル)、相高ストアがあったがすべて撤退した。大和グランドホテルが2008年5月27日で廃業し、跡地には大型パチンコ店が開業している。

バス路線[編集]

大和駅(小田急改札口側)[編集]

相鉄バス

  • [綾1] ニュータウン南瀬谷 行
  • [綾72] 綾瀬車庫

神奈川中央交通(一部藤沢神奈交バス

  • [和02] いちょう団地 行
  • [和06][間24] 上和田団地経由 いちょう団地 行
  • [和03][間16] 上和田団地 行

大和市コミュニティバス「のろっと

大和市コミュニティバス 実験運行

  • 深見地域ルート 鶴間駅東口 行

※実験運行は2014年1月10日から2014年6月30日まで運行。

大和駅西口(相鉄改札口側)[編集]

神奈川中央交通(一部藤沢神奈交バス)

  • [間10] 一の関経由 鶴間駅東口 行
  • [間12] 西回り・鶴間駅(西口)行
  • [間13][間16][間17][間24] 東回り 市役所・市立病院経由 鶴間駅東口 行
    • 市立病院診療時間外は市役所・市立病院は経由しない。
  • [間17] 桜ヶ丘駅西口 行

大和駅西口と大和駅(東口)の停留所は、実際にはほぼ同一の位置であり、停留所のある歩道(駅前広場)を挟んだ北側が「大和駅西口」、南側が「大和駅」停留所となっている。両停留所間は徒歩の場合30秒程度で乗り継ぎが可能である。

駅名の由来[編集]

駅開業時の地名である「高座郡大和村」から。なお、小田急線の駅開業当時の「西大和」は相模鉄道の駅が現在より東にあったことから、大和に「西」を冠した駅名であった。1944年に相模鉄道と乗り換え駅になったのを機に、「大和」と改称された。

隣の駅[編集]

小田急電鉄
江ノ島線
快速急行
中央林間駅 (OE 02) - 大和駅 (OE 05) - 湘南台駅 (OE 09)
急行
南林間駅 (OE 03) - 大和駅 (OE 05) - 長後駅 (OE 08)
各駅停車
鶴間駅 (OE 04) - 大和駅 (OE 05) - 桜ヶ丘駅 (OE 06)
相模鉄道
本線
特急
二俣川駅(SO10) - 大和駅(SO14) - 海老名駅(SO18)
急行・快速・各駅停車
瀬谷駅(SO13) - 大和駅(SO14) - 相模大塚駅(SO15)

脚注[編集]

  1. 柴田重利『日本の私鉄13 相模鉄道』保育社、1967年、149ページ
  2. 小田急電鉄「事業案内」
  3. 相鉄グループHP「相鉄乗降人員」
  4. 4.0 4.1 各種報告書 - 関東交通広告協議会
  5. 5.0 5.1 神奈川県県勢要覧
  6. 神奈川県県勢要覧(平成12年度)223ページ
  7. 神奈川県県勢要覧(平成12年度)225ページ
  8. 8.0 8.1 神奈川県県勢要覧(平成13年度)225ページ
  9. 9.0 9.1 神奈川県県勢要覧(平成13年度)227ページ
  10. 10.0 10.1 神奈川県県勢要覧(平成15年度)223ページ
  11. 11.0 11.1 神奈川県県勢要覧(平成15年度)225ページ
  12. 12.0 12.1 神奈川県県勢要覧(平成17年度)225ページ
  13. 13.0 13.1 神奈川県県勢要覧(平成17年度)227ページ
  14. 14.0 14.1 神奈川県県勢要覧(平成19年度)227ページ
  15. 15.0 15.1 神奈川県県勢要覧(平成19年度)229ページ
  16. 16.0 16.1 神奈川県県勢要覧(平成21年度)241ページ
  17. 17.0 17.1 神奈川県県勢要覧(平成21年度)243ページ
  18. 18.0 18.1 神奈川県県勢要覧(平成23年度)239ページ
  19. 19.0 19.1 神奈川県県勢要覧(平成23年度)241ページ
  20. 20.0 20.1 神奈川県県勢要覧(平成25年度)237ページ
  21. 21.0 21.1 神奈川県県勢要覧(平成25年度)239ページ
  22. 東海地震の防災対策 神奈川県

関連項目[編集]

外部リンク[編集]