日本会議
日本会議(にっぽんかいぎ)は、改憲翼賛・復古主義の日本最大のカルト団体である。「美しい日本の憲法をつくる会」「国家基本問題研究所」「平和安全法制の早期成立を求める国民フォーラム」「「21世紀の日本と憲法」有識者懇談会」「放送法遵守を求める視聴者の会」などの本体。
2002年9月以来、「10万人ネットワーク」(設立5周年事業リーフレット)を目指して活動を続けている。また、これに協力する日本会議国会議員懇談会(現在242人、会長・麻生太郎衆議院議員)を持ち、国会と地方議会に強い影響力がある。
1997年に日本を守る国民会議[1]と日本を守る会[2]が組織統合して結成された。機関誌『日本の息吹』を毎月発行してきた。
の5大スローガンを掲げて活動している。
所在地は目黒区青葉台の「パシフィックマークス青葉台」6階。政治団体・日本協議会の本部が隣接している。
2017年当時、谷口雅春の、国家神道体制への回帰志向に感化されていた元生長の家の会員が事務局の運営を担当しており、会議の方向性にも影響を及ぼしていた[3]。
目次
役員[編集]
- 名誉会長
- 会長
- 副会長
- 理事長
- 事務総長
- 椛島有三 日本協議会会長
- 国会議員懇談会会長
- 麻生太郎
- 国会議員懇談会会長代行
- 中川昭一(故人)
国会議員懇談会[編集]
「日本会議、日本会議国会議員懇談会設立五周年記念大会」大会決議から構成
- 会長
- 麻生太郎 外務大臣
- 会長代行
- 中川昭一 自由民主党政調会長
- 副会長
- 副幹事長
- 小池百合子 内閣総理大臣補佐官(国家安全保障問題担当)
- 副幹事長
民間教育臨調[編集]
「日本の教育改革」有識者懇談会(以下、民間教育臨調)の副会長は、5人のうち4人までを日本会議の役員が占め、日本会議が同会に対して大きな影響力をもつ体制が作られている。
日本会議の役員77人のうち、民間教育臨調に名を連ねている者は30人に達する。名を連ねていない47人のうち、25人は宗教団体役員であり、4人が軍人恩給連盟・日本遺族会・日本郷友連盟・英霊にこたえる会など旧軍・自衛隊関係団体の役員、そして会長・事務総長の2人である。
日本会議の4割近い(39%の)役員を民間教育臨調に送り込みながら、明らかにそれと分かる会長・事務総長、および3分の1以上を占める宗教団体および旧軍関係者等を表に出さない工夫と努力がなされている。
構成宗教団体[編集]
日本会議は、1997年に日本を守る会(守る会)と日本を守る国民会議(国民会議)が合体して結成された。
国民会議は、保守系文化人を中心としつつ、旧軍関係者とも共闘する組織であった。
守る会の方は、神社本庁・生長の家・仏所護念会・念法眞教・モラロジーなど宗教・修養団体が中心となり、そこに曹洞宗管長・日蓮宗管長なども名前を連ねる、宗教関係者中心の団体であった。
キリストの幕屋も日本会議の有力な構成団体である。「キリストの幕屋」は毎週、サンケイプラザで日曜集会を行なっていた[4]。
「日本会議大阪」の構成団体をみると、「キリストの幕屋」のみならず、神道政治連盟(神社本庁)・国柱会・仏所護念会・IIC・崇教真光・念法眞教・神道青年会などの宗教団体が名を連ねているし、大阪府遺族連合会という日本遺族会の下部団体も名を連ねている。
政治的主張[編集]
「日本会議」の結成は、文化人中心の「国民会議」が、献身的で巨大な財政力・組織力・動員力を持つ宗教団体連合の「守る会」と合体することにより、国民動員的な巨大組織を目指したものであった。その結果、彼らはこれまで「夫婦別姓反対」や「在日の選挙権反対」などで大きな成果を挙げてきた(いずれの法案も提出されたが棚ざらしになっている)し、「首相の靖国公式参拝」にも力を入れてきた。
〔以上、出典 http://www.h2.dion.ne.jp/~kyokasho/0_conb07.htm から構成〕
支部[編集]
(一部)
- 日本会議熊本 熊本市中央区宮内3-1 熊本県神社庁内
- 日本会議広島 広島県広島市安佐南区川内4-11-18
- 日本会議大阪 大阪市中央区久太郎町4丁目渡辺6号 大阪府神社庁内
- 日本会議愛媛県本部 松山市居相2丁目2-1 椿神社会館内
- 日本会議福岡 県本部事務局 福岡市博多区千代4-30-2-4F
- 北九州支部 〒800-0244 北九州市小倉南区下曽根新町10-1 (株)北九州地域開発内
- 日本会議奈良県本部
- 日本会議宮城
- 日本会議東京都本部 〒153-0042 東京都目黒区青葉台3-10-1-601
- 日本協議会・日本青年協議会 〒153-0042 東京都目黒区青葉台3-10-1-602
1997年結成時の組織[編集]
日本会議本部[編集]
1997年5月30日に「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」が組織統一・再編して結成された当時の組織
役員[編集]
- 会長
- 副会長
- 理事長
- 事務総長
- 椛島有三 日本青年協議会議長
- 事務局長
- 松村俊明
本部[編集]
〒153-0042 東京都目黒区青葉台3-10-1-601
日本会議国会議員懇談会[編集]
日本会議と支援・連帯する国会議員の組織。1997年5月29日結成。
役員[編集]
- 会長
- 幹事長
- 事務局長
事務所[編集]
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-5 砂防会館3F(日本会議第2事務所が同居)
2002年5月の中央役員名簿[編集]
- 出典 http://www.h2.dion.ne.jp/~kyokasho/0_conb07.htm
- < >は宗教関係団体
顧問[編集]
- 1 石川六郎 日本商工会議所名誉会頭
- 2 宇野精一 東京大学名誉教授
- 3 加瀬俊一(物故) 鹿島出版会相談役
- 4 北白川道久 <神宮大宮司>
- 5 久邇邦昭 <神社本庁統理>
- 6 櫻井勝之進 <皇学館大学常任顧問>
- 7 白井永二 <鶴岡八幡宮名誉宮司>
- 8 瀬島龍三 伊藤忠商事(株)特別顧問
- 9 戸田義雄 <国学院大学日本文化研究所名誉所員>
- 10 服部貞弘 <岩津天満宮名誉宮司>
- 11 福島信義 <明治神宮名誉宮司>
- 12 渡辺恵進 <天台座主>
会長[編集]
- 13 三好達 前最高裁判所長官
副会長[編集]
- 14 安西愛子 声楽家
- 15 石井公一郎 ブリヂストンサイクル(株)元社長
- 16 小田村四郎 拓殖大学総長
- 17 工藤伊豆 <神社本庁総長>
- 18 小堀桂一郎 東京大学名誉教授
- 19 山本卓眞 富士通(株)名誉会長
代表委員[編集]
- 20 石原慎太郎 作家
- 21 井尻千男 拓殖大学日本文化研究所所長
- 22 出雲井晶 作家・日本画家
- 23 板垣正 元参議院議員
- 24 伊藤憲一 青山学院大学教授
- 25 稲山霊芳 <念法眞教燈主>
- 26 井上太郎 <霊友会総務理事>
- 27 入江隆則 明治大学教授
- 28 宇佐美忠信 (財)富士社会教育センター理事長
- 29 海老原義彦 軍恩連盟全国連合会会長
- 30 大石泰彦 東京大学名誉教授
- 31 岡田恵珠 <崇教真光教え主>
- 32 岡野聖法 <解脱会法主>
- 33 小串和夫 <熱田神宮宮司>
- 34 尾辻秀久 日本遺族会副会長
- 35 小野田寛郎 (財)小野田自然塾理事長
- 36 加瀬英明 外交評論家
- 37 勝部真長 お茶の水女子大学名誉教授(物故)
- 38 加藤芳郎 漫画家
- 39 上村和男 (社)国民文化研究会理事長
- 40 城内康光 前ギリシャ大使
- 41 清原恵光 <比叡山延暦寺代表役員執行>
- 42 黒川紀章 建築家
- 43 黒住宗晴 <黒住教教主>
- 44 慶野義雄 日本教師会会長
- 45 佐伯彰一 文芸評論家
- 46 境川尚 前日本相撲協会理事
- 47 佐藤和男 青山学院大学名誉教授
- 48 志摩淑子 (株)朝日写真ニュース社社長
- 49 春風亭柳昇(物故) 落語家
- 50 鈴木俊一 日本倶楽部会長
- 51 関口徳高 <仏所護念会教団会長>
- 52 千玄室 茶道裏千家前家元
- 53 副島廣之 <明治神宮常任顧問>
- 54 園田天光光 各種女性団体連合会長
- 55 瀧藤尊教 <総本山四天王寺元管長>
- 56 田久保忠衛 外交評論家
- 57 武原誠郎 イムカ(株)代表取締役
- 58 竹本忠雄 筑波大学名誉教授
- 59 坪井栄孝 日本医師会会長
- 60 寺島泰三 (社)日本郷友連盟会長
- 61 外山勝志 <明治神宮宮司>
- 62 中野良子 オイスカ・インターナショナル総裁
- 63 中村清彦 富士産業(株)代表取締役
- 64 能村龍太郎 太陽工業(株)代表取締役会長
- 65 長谷川三千子 埼玉大学教授
- 66 廣池幹堂 <(財)モラロジー研究所理事長>
- 67 藤岡重孝 <神宮少宮司>
- 68 古谷幸三郎 (株)茨城木工所代表取締役社長
- 69 堀江正夫 英霊にこたえる会会長
- 70 丸山敏秋 <(社)倫理研究所理事長>
- 71 宮崎義敬 <神道政治連盟会長>
- 72 宮西惟道 <東京都神社庁庁長・日枝神社宮司>
- 73 村尾次郎 全国地名保存連盟会長
- 74 村松英子 女優
- 75 湯澤貞 <靖国神社宮司>
理事長[編集]
- 76 田中安比呂 <明治神宮権宮司>
事務総長[編集]
- 77 椛島有三 日本会議理事
外部リンク[編集]
付録[編集]
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 島田 (2017) 島田裕巳『日本の新宗教』〈角川選書〉KADOKAWA、ISBN 978-4041052525