奈良県立畝傍高等学校
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奈良県立畝傍高等学校 | |
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過去の名称 | 奈良県尋常中学校畝傍分校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 奈良県 |
学区 | |
併合学校 | 奈良県立耳成高等学校 |
理念 | |
校訓 | 至誠・至善・堅忍・力行 |
設立年月日 | 1896年 |
創立記念日 | |
創立者 | |
閉校年月日 | |
共学・別学 | 男女共学 |
高大一貫教育 | |
中高大一貫教育 | |
中高一貫教育 | |
小中高一貫教育 | |
幼小中高一貫教育 | |
分校 | |
課程 | 全日制課程 定時制課程 |
二部以上の授業 | |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
学科内専門コース | |
専攻科 | |
別科 | |
学期 | 2学期制 |
高校コード | 29112K |
中学校コード | |
所在地 | 〒634-0078 奈良県橿原市八木町3-13-2 |
外部リンク | 公式サイト |
公式サイト | |
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奈良県立畝傍高等学校(ならけんりつうねびこうとうがっこう、英語標記:Nara Prefectural Unebi Senior High School)は、奈良県橿原市にある男女共学の公立高等学校。進学校。通称『うねこう』。奈良高校、郡山高校と共に「公立御三家」と呼ばれている。
沿革[編集]
- 1896年 - 奈良縣尋常中學校畝傍分校創立
- 1897年 - 校舎落成
- 1899年 - 奈良縣畝傍中學校と改称
- 1901年 - 奈良縣立畝傍中學校と改称
- 1933年 - 現校舎落成
- 1948年 - 学制改革に伴い奈良県立畝傍高等学校と改称、男女共学化、定時制設置
- 1983年 - 奈良県立耳成高等学校開校
- 1996年 - 文化創造館竣工、創立100周年記念式典挙行
- 2004年 - 奈良県立耳成高等学校と統合し、新・奈良県立畝傍高等学校発足
- 2007年 - 野球部が選抜高校野球大会21世紀枠近畿地区代表に選出
校風・教育課程[編集]
理型・文型には2年次で、理I~III・文I~II には、3年次で分かれる。どちらも前学年の10月までに決定。 文II は特進コースであり、社会科2科目が必要な文系国公立大学受験に特化したカリキュラムである。理IIIは医学科理科3科目入試に対応。
- 授業時間と部活時間の確保のため、65分×5時限授業、2週間で1周期の時間割を編成。
- 2学期制を採用しているが、テストは年に5回、夏休みもあり、実質3学期制と変わらない。
交通[編集]
校舎[編集]
- 現校舎(本館―北館と南館)は旧制中学時代より使用されているもので、1933年の竣工。建築にあたっては、建国神話の土地柄にふさわしい校舎にするため、当時の奈良県は建築費として破格の予算を計上した。岩崎平太郎(当時奈良県土木課営繕係建築技手―のちに奈良県下初の民間建築設計事務所を開設)の設計で、帝冠様式を採用している。[1]日本建築学会より美的建築物として「日本近代建築二千」に選出された。
- NHK連続テレビ小説『ふたりっ子』の主人公野田麗子(演:菊池麻衣子)が通った「大阪府立紹鴎高校」など、ロケーションに使われたことがある。
- 校長室にはかつて「御真影」と「教育勅語」謄本を保管した金庫(「奉安庫」)が現存する。第二次世界大戦末期の数ヶ月間、校舎が海軍経理学校に貸与され、橿原分校が設けられた。当時校舎の塔屋には十六弁の菊花紋章が掛けられ、屋上には電波探知機、高射機関砲、防空監視施設が設置されていた。校庭外周フェンス等に、戦時中の金属供出による爪跡が残る。校舎正面の校章の左上に米空軍の機関銃があたり、セメントで埋められた跡(と伝えられる)が数か所ある。[2]
- 文化創造館(1996年完成、地上三階建)は、可動式座席(462席)を備え、学校行事に限らず広く一般に開放される。
- 現在の所在地は、藤原京旧跡上に立地している(藤原京の規模については諸説があるが、近年の考古学的発掘により、その規模の大きさが証明されつつある)。三条大路(「横大路」)西二坊大路(「下ツ道」)東入ルにほぼ相当する。なお、この両大路の交差点は「札の辻」と呼ばれるが、近畿風景街道協議会(国土交通省内)により「日本文化のクロスロード」として「日本風景街道」の近畿第1号に選出されている。
- 現地移転(1933年)以前の旧所在地は、スーパー・ヤマトー八木店(旧ニチイ八木店―閉店)およびその東向かいに相当。また旧耳成高校の校地跡は、2009年まで全国高等学校総合体育大会の開催準備及び大会運営本部関連施設として活用された。
- 旧館の床は歩くと軋む。脆い箇所も幾つかあり、立ち入り禁止区域もある。体育館の床はバスケットのボールが跳ねないところが多数ある。どちらも現在改装予定は無いが、ことに旧館は歴史的に貴重な建築物でもある。要出典
催事[編集]
- 校内の史料館には古代日本・朝鮮に関する考古学資料を保管。後に東京帝室博物館(現東京国立博物館)の監査官に就任した高橋健自教頭ら、旧制中学時代の教員・学校関係者が収集したものが主で、2007年2-3月、奈良県立橿原考古学研究所附属博物館で、新羅の瓦塼を中心とする特別陳列が実施された。
入試[編集]
募集人員は年度ごとに奈良県教育委員会が決定する。平成20年度は400名(うち40名は特色選抜)
{特色選抜}
募集人員40人
趣旨 より高度な学問・研究性の高い職業を目標にし、大学等への進学を目指す生徒を募集する。
数・英・小論文 各100点(数・英の試験問題は奈良県教育委員会が作成)
調査書の満点 135点
{一般選抜}
募集人員 全体の募集人員から特色選抜の合格者数を引いた人数。
国・数・理・社・英 各50点(全教科試験問題は奈良県教育委員会が作成)
調査書成績の満点 135点
面接 なし
備考[編集]
- 旧制中学校時代、教員の質が非常に高かったこともあり、多くの教員が戦後の学制改革時に大学教員として引き抜かれた。
出身著名人[編集]
- 阿波野青畝 - 俳人、『ホトトギス』の中心的同人、校内の金鵄会館(同窓会館)中庭に句碑あり―「狐火やまことかほにも一くさり」
- 保田與重郎 - 文芸評論家、日本浪曼派の中心人物
- 淵田美津雄 - 日本海軍の軍人、空母・赤城飛行隊長として真珠湾攻撃現場指揮者、「トラトラトラ」を打電。戦後キリスト教に入信
- 西光万吉 - 部落解放・社会運動家、全国水平社創立者の一人、「水平社宣言」執筆者(中退後、平安中学へ編入学)
- 前川喜作 - 実業家、和敬塾創設者
- 嶋中雄作 - 中央公論社社長、『婦人公論』創刊。反軍的な自由主義を貫き、1944年言論弾圧事件である横浜事件に連座
- 新谷寅三郎 - 自民党参議院議員、郵政大臣、運輸大臣、自民党両院議員総会長
- 奥野誠亮 - 自民党元衆議院議員、文部大臣、法務大臣
- 吉田之久 - 民社党(のち新進党)衆議院議員・参議院議員、国会対策委員長等を務める
- 高市早苗 -自民党衆議院議員、内閣府特命担当大臣
- 大西孝典 -民主党衆議院議員
- 服部恵竜 -奈良県議会議員・元議長、自民党奈良県連元会長・顧問
- 森本六爾 - 考古学者、唐古遺跡発掘、東京考古学会主宰者、松本清張作『断碑』のモデル
- 樋口清之 - 考古学者、民俗学者、國學院大學名誉教授
- 網干善教 - 考古学者、関西大学名誉教授、高松塚古墳の発掘調査を指揮
- 秋山日出雄 - 考古学者、日本古代史、神戸女子大学名誉教授、高松塚古墳、キトラ古墳の発掘に従事
- 菅谷文則 - 考古学者、滋賀県立大学名誉教授、橿原考古学研究所所長、『日本人と鏡』著者
- 山内得立 - 哲学者、京都大学名誉教授、京都学芸大学(現京都教育大学)元学長、『意味の形而上学』、『ロゴスとレンマ』、『随眠の哲学』著者、京都市名誉市民
- ジョセフ・M・キタガワ(ヨセフ・北川三夫) - 宗教学者、シカゴ大学教授(神学・宗教学大学院長)、立教大学名誉博士、『東洋の宗教』著者
- 大峯顕 - 哲学者、俳人(毎日俳壇選者)、浄土真宗教学研究(浄土真宗本願寺派)、大阪大学名誉教授
- 豊田堯 - 西洋史、大阪大学教授、『フランス革命』、『市民革命の時代』著者
- 田村圓澄 - 日本古代仏教史、九州大学名誉教授、『日本仏教史』、『古代日本の国家と仏教』著者、仏教伝道協会仏教伝道文化賞受賞
- 保田順三郎 - 経済統計学、早稲田大学教授、保田與重郎の弟
- 崎山耕作 - マルクス経済学、大阪市立大学元学長・名誉教授、(社)国際経済労働研究所顧問、世界人権宣言大阪連絡会議代表幹事
- 木村逸郎 - ロケット工学、東京大学名誉教授
- 上田完次 - 共創工学、東京大学人工物工学研究センター教授
- 岸本鎌一 - 精神医学、名古屋大学名誉教授、仏教伝道協会
- 奥野良臣 - ウイルス学、大阪大学名誉教授、麻疹ワクチン開発者、『ワクチンと私』著者
- 畑中正一 - ウイルス学、京都大学ウイルス研究所教授・所長、『現代ウイルス事情』著者
- 村上啓寿 - 薬学、大阪大学大学院薬学研究科教授
- 伊瀬敏郎 - 学校法人奈良学園創設者・前理事長、奈良産業大学元学長
- 森一郎 - 『試験にでる英単語』著者、東京都立日比谷高等学校教諭、関西学院大学教授
- 森本靖一郎 - 関西大学理事長
- 上司永慶 - 東大寺別当・華厳宗管長、『東大寺二百十五世別当上司永慶―華厳のこころ』著者
- 麿赤児 - 俳優、舞踏家、演出家
- 松村又一 - 作詞家、代表作に「お月さん今晩わ」(こまどり姉妹)、「想い出のブルース」(淡谷のり子)等
- 五代ゆう - 小説家、ファンタジア長編小説大賞受賞者
- ソコル・アレックス英人 - ファッションモデル
- 村野辰雄 - 三和銀行元頭取
- 阪本龍児 - 南都銀行元頭取、奈良商工会議所元会頭
- 西川善文 - 日本郵政初代代表取締役社長、日本郵政公社第二代総裁、三井住友フィナンシャルグループ前社長、三井住友銀行特別顧問、元全国銀行協会会長
- 辻本憲三 - カプコン会長兼最高経営責任者(CEO)
- 奥村太加典 - 奥村組社長
- 山下力 - 部落解放運動家、『被差別部落のわが半生』著者
- 戸田与三郎- 元プロ野球選手(南海)
- 中谷明之助- 元プロ野球選手(南海)