福生駅
福生駅(ふっさえき)は、東京都福生市本町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)青梅線の駅である。
目次
歴史
- 1894年(明治27年)11月19日 - 青梅鉄道(後の青海電気鉄道)立川 - 青梅間開通と同時に開業。旅客及び貨物の取り扱いを開始。
- 1923年(大正12年)4月25日 - 立川 - 二俣尾間電化(直流1200V)。
- 1927年(昭和2年)2月9日 - 貨物支線 福生 - 河岸積込所間(1.2M≒1.93km)開業。
- 1930年(昭和5年) - 全線の電圧を1200Vから1500Vに昇圧。
- 1944年(昭和19年)4月1日 - 青梅電気鉄道が戦時買収私鉄に指定され国有化。国鉄青梅線の駅となる。
- 1949年(昭和24年)4月 - 駅舎建替え。
- 1952年(昭和27年)2月19日 - 小作駅構内から流出した貨車4両が当駅まで暴走し、引き込み線に停車中の貨車に激突し、大破(青梅事件)
- 1959年(昭和34年)12月10日 - 貨物支線 福生 - 福生河原間 (1.8km) 廃止。
- 1961年(昭和36年)
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
- 2004年(平成16年)4月 - 西友福生店の建て替えに伴い、東口コンコースにペデストリアンデッキを設置。
- 2005年(平成17年)3月25日 - みどりの窓口を廃止し、「もしもし券売機Kaeruくん」を設置。
- 2012年(平成24年)2月23日 - 「もしもし券売機Kaeruくん」を廃止。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。福生市管理の自由通路の階段は、東西両出口とも中神駅南口・昭島駅南口と同様に上部が線路に垂直、下部が線路に平行に南北両方向へ分かれる配置となっている。
JR東日本ステーションサービスが業務を受託する業務委託駅で、拝島駅が当駅を管理している。駅舎内には自動券売機4台(内3台は多機能券売機)・自動改札機・自動精算機が設置されている。みどりの窓口は2005年(平成17年)に廃止され、それに代わるものとして「もしもし券売機Kaeruくん」(営業時間:6時30分 - 22時)が設置されたが、2012年2月23日をもって営業終了し撤去された。
バリアフリー施設として、ホームと改札との間にエレベーター1基とエスカレーター2基(羽村方に2人用が上り下りともあり、階段は牛浜方のみ)が、またコンコースと1階出入口間とのに東西各1基のエレベーターが設置されている。トイレは駅構内にある他、西口と東口に1カ所ずつ市管理の公衆トイレがあり、西口のものは車椅子対応である。
改札内橋上に売店KIOSKがある他、駅コンコースや駅出入口付近にはミニコンビニや各種店舗(理容室・カレーハウス・喫茶店など)がある。改札対面の橋上の店舗は、橋上化以前に使用されていた古い跨線橋を再利用したものである(外側から確認できる)。また、西口側には福生市のコミュニティスペースが併設しており、市民などが使えるギャラリーなどがあり、写真や絵画など各種イベントが行われている。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■青梅線 | 下り | 青梅・御嶽・奥多摩方面 |
2 | ■青梅線・中央線 | 上り | 拝島・立川・新宿・東京方面 |
コンコース内店舗
- NEWDAYS 福生1号店
- ベックスコーヒーショップ 福生店
利用状況
2012年度の1日平均乗車人員は16,416人である。近年の推移は下記の通り。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1992年 | 17,975[1] |
1993年 | 18,068[2] |
1994年 | 17,786[3] |
1995年 | 17,740[4] |
1996年 | 17,797[5] |
1997年 | 17,244[6] |
1998年 | 16,825[7] |
1999年 | 16,503[8] |
2000年 | 16,412[1] |
2001年 | 16,402[2] |
2002年 | 16,169[3] |
2003年 | 16,095[4] |
2004年 | 16,754[5] |
2005年 | 16,808[6] |
2006年 | 16,835[7] |
2007年 | 16,817[8] |
2008年 | 16,668[9] |
2009年 | 16,361[10] |
2010年 | 16,208[11] |
2011年 | 15,984[12] |
2012年 | 16,416[13] |
駅周辺
駅周辺は福生市の中心街であり、2004年(平成16年)4月21日に建替えて再開業した西友[9] を始め、マクドナルドと元ケンタッキーフライドチキン(閉店)をテナントに持つ2つのビルを中心に、東口ロータリー周辺は多くのファーストフード店と消費者金融店舗などが入るビルがある。東口の西友福生店part1、2階とはペデストリアンデッキで結ばれており、さらにメインストリートのやなぎ通りの反対側の西友part2側まで車道を横断する事なくペデストリアンデッキで行けるようになっている。また、西友part1地下1階には福生市の自転車駐輪場が設けられている。
西口は、長らく長崎屋地下にマルフジが営業している間、ロッテリアと合わせて賑わっていたが、両店舗が相次いで閉店したため東口と明暗を分けていた。閉店後はリニューアルされ、近年になって長崎屋がテナントで入っていた(後年は階数違いでダイソーも)マルフジビルの地下に居酒屋と1階二木の菓子、2から4階に再びダイソーが開店し、盛り上がりを見せている。なお、同建物の4階から屋上にあった複合型アミューズメント店(JJクラブ100)は閉鎖となった。2010年現在では居酒屋(同じ会社)が別のブランドになり、リニューアルオープンした。また、6階にはクリニック(透析関係の病院)が同ビルに移転オープンした。
在日アメリカ空軍横田基地にも近いため、アメリカ軍人とその家族なども多く見かけられる。また、東口周辺にはアメリカ軍人相手の商売が発祥の飲食店街が見られるが、不況の影響などにより店の数は減りつつある。
毎年8月第1木曜日からその直後の日曜日にかけて西口一帯において「ふっさ七夕まつり」が行われ、例年40万人以上の人々が訪れる。開催時、駅前通りは歩行者天国となり、様々な七夕飾りが町を彩る。また、暴力団の資金源になるとの疑いからテキ屋の屋台が締め出され、代わりに商店街の商店の露天も含めた多数の市民模擬店が賑わいを見せている。
また、彼岸時期になると、西口から西多摩霊園に向かう人が多数訪れる事から臨時の送迎バスが運行される他、駅構内で委託業者による花束の販売なども行われる。さらに、高校野球の時期になるとその予選があきる野市の草花球場で行われるため西口から毎年多数の高校生が降り立ち、当駅からバスを利用する。近年ではあきる野市草花地域の宅地開発が盛んで通勤・通学の交通手段増強が行われており、同駅を発着するバス路線も2009年(平成21年)12月1日から平日の最終バスが25:07に繰り下げられた。
2011年4月1日から羽村堰方面へ路線バスが19年ぶりに復活し、これまで交通空白地帯であった福生警察署、羽村堰方面へのアクセスが確立された。特に羽村堰は桜の名所であり、羽村市のチューリップ祭りの会場からも近いことから行楽客の利用者が見られる。
なお、50年程前まで当駅から福生河原という貨物駅まで多摩川で採取した砂利運搬用の支線が延びていた。この廃線跡は西口から羽村方向に線路と平行する狭い一方通行の都道を歩くと右手の市営自転車駐輪場の左に唐突に現れるきれいなカーブを描く道を辿る事で、容易に知る事ができる。
官公署
西口
施設
東口
道路
東口
西口
店舗
西口
東口
金融機関
西口
東口
バス路線
西口
1番乗り場(西東京バス)
- 福22:秋川駅・イオンモール日の出・阿伎留医療センター経由 日の出折返場行
- 福23:秋川駅・イオンモール日の出経由 阿伎留医療センター行
- 福26:秋川駅・イオンモール日の出経由 日の出折返場行
- 五30:菅瀬橋経由 五日市行
- 五32:菅瀬橋経由 日の出折返場行
- 五34:瀬戸岡経由 秋川駅行
- 深夜バス:菅瀬橋経由 日の出折返場・武蔵五日市駅行
- 羽田空港第1・第2・国際線旅客ターミナル行き、早朝直行バス
- 早朝通勤高速バス:新宿駅西口・新橋駅行(平日のみ)
- 通勤高速バス:浜松町バスターミナル発 河辺駅北口行(降車のみ、平日のみ)
- 深夜急行バス:新橋駅発、新宿駅西口経由 河辺駅北口行(降車のみ、平日のみ)
- 深夜ご帰宅バス:立川駅北口発 河辺駅北口行(降車のみ、休日運休)
2番乗り場(西東京バス)
- 福20:福生市役所・あきる野市役所経由 五日市行
- 福21:福生市役所・あきる野市役所経由 秋川駅行
- 福24:純心女子学園行
- 福25:創価大正門・東京富士美術館行
- 福30:福生警察署・羽村堰上経由 小作駅西口行
- 西多園霊園送迎バス(西東京バス委託)
「シティバス立川」乗り場
- 拝17:福生中央団地経由 拝島駅行(本数少)
東口
いずれも立川バスによる運行である。
1番乗り場
2番乗り場
- 福14:羽村駅東口行(平日2本/土休日1本のみ)
以前は西友福生店前(マクドナルド前)よりザ・モールみずほ16行のシャトルバスが運行されていたが、2007年(平成19年)1月で廃止された。また、1999年(平成11年)頃までは多くの立川バスの路線が乗り入れ、立川駅行、新奥多摩街道経由拝島営業所行なども運行されていた。
その他
- 2004年(平成16年)3月24日発売の『JR東日本 駅発車メロディオリジナル音源集』によれば、当駅の発車メロディに「新雪」という曲が採用されている事になっているが、実際には「朝の静けさ」「Cappuccino」の青梅線統一メロディ(立川、西立川、青梅、奥多摩駅を除く)が流されている。[10]なお「新雪」は他駅でも使用された実績はない。また、その後(2005年6月22日)発売された『JR東日本 駅発車メロディー・特急車内メロディー音源集〜山手線全駅+α〜』では、当駅は現在使用しているメロディーの「朝の静けさ」「Cappuccino」になっている。
隣の駅
※当駅に停車する、土曜・休日に運転されるホリデー快速「おくたま」の隣の駅については列車記事を参照のこと。
脚注
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)
- ↑ 9.0 9.1 9.2 “西友、「福生店」の売場を2.5倍に拡張”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2004年5月12日)
- ↑ oriori-Station館