矢板駅
矢板駅(やいたえき)は、栃木県矢板市扇町一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)東北本線の駅である。JR東日本の「宇都宮線」の愛称区間に含まれている。
目次
歴史
- 1886年(明治19年)10月1日 - 日本鉄道 宇都宮-西那須野間開通時に開業。一般駅。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 日本鉄道が国有化、国鉄の駅となる。
- 1924年(大正13年)3月1日 - 下野電気鉄道により高徳(後の新高徳)-天頂間開通。軌間762mm。
- 1929年(昭和4年)10月22日 - 天頂-矢板間開通、軌間1067mmに改軌。東武鉄道より蒸気機関車3両、客車2両、貨車2両を借り入れ下今市-矢板間直通運転開始。
- 1943年(昭和18年)5月1日 - 東武鉄道が下野電気鉄道を買収、同社の矢板線となる。
- 1959年(昭和34年)6月30日 - 東武矢板線廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本・JR貨物の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日 - コンテナ貨物の取扱を開始。
- 2004年(平成16年)10月16日 - ICカードSuica供用開始。
- 2006年(平成18年) 3月18日 - 貨物列車の発着がなくなる。
- 2007年(平成19年)3月18日 - トラック便運行開始。
- 2009年(平成21年)3月31日 - 構内にあったキヨスクが営業を終了(同年4月8日に完全撤去)。
- 2010年(平成22年)3月31日 - バリアフリー(エレベータ付き)構内跨線橋設置。
昭和20年代から30年代にかけて、戦災復興の東京へ向けて高原山周辺より大量の木材が集められ当駅より積み出された。東武矢板線沿線や当駅周辺には大きな製材所が多数立地していた。
駅構造
島式ホーム1面2線、単式ホーム1面1線を持つ地上駅。単式ホーム(下り線)側に駅舎がある。構内には、Suica対応自動改札機、みどりの窓口(営業時間 7:00 - 18:00)・指定席券売機がある。2009年3月31日まではあわせてキオスクもあったが、同日限りで営業を終了し、同年4月8日に店舗は撤去された。また、駅前にはロータリーがある。
バリアフリー化の為の構内跨線橋架け替えとエレベータの設置工事が国の補助事業として2009年度に行われた。また、再開発が進む駅東口の利便性改善のため、橋上駅舎の要望が市民から寄せられているが、現時点で具体的な計画はない[1][2]。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■宇都宮線(東北線) | 下り | 那須塩原・黒磯・白河方面 | |
2 | ■宇都宮線(東北線) | 下り | 那須塩原・黒磯・白河方面 | 一部の列車 |
上り | 宇都宮・大宮・上野・新宿・横浜方面 | |||
3 | ■宇都宮線(東北線) | 上り | 宇都宮・大宮・上野・新宿・横浜方面 |
- 2番線は上下共用の待避線であり、貨物列車の通過待ちなどで使用される。通常の発着には1番線と3番線が使われる。
- 現地の案内では3番線の案内に「新宿・横浜」表記があるが、2004年3月13日のダイヤ改正以降、湘南新宿ラインの列車は当駅に乗り入れなくなった。
矢板オフレールステーション
矢板オフレールステーション(略称:矢板ORS)は、JR貨物矢板駅に属し、旅客駅の東側にあるコンテナ集配基地である。コンテナ貨物(12フィートコンテナ)を取り扱っており、貨物列車代替のトラック便が1日4往復宇都宮貨物ターミナル駅との間で運行されている。
JR貨物矢板駅は、かつては貨物列車の発着があり、コンテナは列車で輸送されていた。また駅東南にある日本たばこ産業矢板倉庫へ至る専用線や、同線から当駅方面へ戻るように分岐していた太平洋セメント矢板サービスステーションの専用線もあった。前者は2002年ごろまでコンテナ輸送に、後者は2006年3月までセメント輸送に使用されていた。
セメント輸送の廃止以降は列車・トラック便の設定もなくなっていたが、2007年3月よりトラック便が設定された。
利用状況
- 2013年度の1日平均乗車人員は3,031人である。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 一日平均乗車人員 |
2000 | 3,201 |
2001 | 3,171 |
2002 | 3,060 |
2003 | 3,049 |
2004 | 3,043 |
2005 | 3,004 |
2006 | 3,022 |
2007 | 2,958 |
2008 | 2,915 |
2009 | 2,863 |
2010 | 2,926 |
2011 | 2,983 |
2012 | 2,987 |
2013 | 3,031 |
駅周辺
駅本屋は線路の西側にあり、古くからの市街地は西側に存在するが、近年は東側の開発が進んでいる。駅東口へのアクセスは、一旦駅舎を出てから直ぐ左手に有る跨線橋を利用する。
なお、矢板駅と次の野崎駅の間・針生トンネルを過ぎたところは、開通当初に土地買収に難航したことから個人宅の庭先を線路が通っていたことがある[3]。蒸気機関車の火の粉から茅葺き屋根が燃えるなどのトラブルがあったものの、1962年(昭和37年)に複線化工事が着工すると買収に応じた事により解消した[4]。
駅西側
- 矢板駅前交番
- 栃木県道236号矢板停車場線
- 栃木県道271号大田原矢板線
- 栃木県道30号矢板那須線
- 国道461号(日光北街道)
- 矢板市役所
- 栃木県塩谷庁舎
- 矢板郵便局
- 矢板本町郵便局
- 矢板小学校
- 矢板中学校
- 矢板中央高等学校
- 塩谷総合病院
- ヨークベニマル
- カワチ
- 中川
- 内川
- 栃木県道242号矢板塩谷線
- 栃木県道272号県民の森矢板線
- 東北自動車道矢板北パーキングエリア
駅東側
- 国道4号(陸羽街道)
- 国道461号
- 栃木県道52号矢板馬頭線
- 栃木県道25号烏山矢板線
- 矢板警察署
- 塩谷広域行政組合消防本部
- 矢板公共職業安定所
- 長峰公園
- ベイシア
- 東小学校
- 栃木県立矢板東高等学校
- カワチ
- 日本たばこ産業矢板倉庫
- 箒川
路線バス
西口
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行事業者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
泉線 | 上太田、泉げんきセンター前 、郷土資料館前、矢板駅 | 城の湯温泉センター | 矢板市営バス | 休日運休 | |
長井線 | 上長井、泉げんきセンター前 、郷土資料館前、矢板駅 | 城の湯温泉センター | 休日運休 | ||
塩谷線 | 幸ヶ岡団地北、塩田公民館前、片俣公民館前 | 矢板駅 | 1日1本、休日運休 | ||
城の湯温泉センター、片俣公民館前、塩田公民館前 | 矢板駅 | 1日1本、休日運休 | |||
片岡線 | 塩谷病院前、(城の湯温泉センター)、境林 | 片岡駅 | 休日運休 | ||
(城の湯温泉センター)、コリーナ西口、コリーナ矢板 | 片岡駅 | 休日運休 | |||
沢線 | 矢板中央高校前、赤坂橋、沢観音前、ハッピーハイランド前 | 矢板駅 | 休日運休 | ||
中央環状線 | 矢板中央高校前、矢板駅東口、矢板東高校前 | 矢板駅 | 休日運休 | ||
泉線、長井線 | 塩谷病院前 | 城の湯温泉センター | 休日運休 | ||
矢板高校、塩谷町役場 | 西船生 | しおや交通 | |||
塩谷病院、高塩 | 塩谷高校 | ||||
(矢板高校)、玉生、船生 | 新高徳駅 |
東口
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行事業者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
中央環状線 | 矢板東高校前、(城の湯温泉センター)、塩谷病院前 | 矢板駅 | 矢板市営バス | 休日運休 |
隣の駅
脚注
関連項目
- 東武矢板線
- 日本の鉄道駅一覧
- 箒川鉄橋列車転落事故 - 箒川鉄橋両詰に慰霊碑が設置されている。