新桜台駅
新桜台駅(しんさくらだいえき)は、東京都練馬区桜台一丁目にある、西武鉄道西武有楽町線の駅である。駅番号はSI38。
年表
- 1983年(昭和58年)10月1日 - 西武有楽町線(新桜台 - 小竹向原間)の終着駅として開業。
- 1994年(平成6年)12月6日 - 西武有楽町線の全線開業(ただし、当駅 - 練馬間は単線による暫定開業)に伴い、中間駅となった。
- 1998年(平成10年)3月26日 - 西武有楽町線の当駅 - 練馬間の複線化により、池袋線所沢・飯能方面への直通運転を開始。
- 2008年(平成20年)6月14日 - 同日開業の東京メトロ副都心線と相互直通運転を開始。
- 2013年(平成25年)3月16日 - 東急東横線、みなとみらい線、東京メトロ副都心線を経由し飯能駅と元町・中華街駅間の直通運転が開始されたことに伴い、新たに快速急行停車駅となる。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地下駅。環七通り(東京都道318号環状七号線)の直下に位置する。エレベーター3基(地上 - 改札階間1基、改札階 - ホーム間2基)、エスカレーター2基(改札階 - ホーム間)、多機能トイレが設置されている[1]。
西武鉄道が管理する駅としては、唯一の地下駅である。
のりば
ホーム | 直通路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 有楽町線直通 | 新木場方面 |
副都心線直通 | 渋谷・横浜方面 | |
2 | ■池袋線直通 | 練馬・所沢・飯能方面 |
出入口
利用状況
2012年度の1日平均乗降人員は6,663人であり、西武鉄道全92駅中75位[2]。
東京都区部にありながら乗降人員が1万人を割る数少ない駅のひとつである。理由としては、東京地下鉄(東京メトロ)有楽町線・副都心線を利用して池袋・新木場・渋谷方面へ向かうためには、2社分の運賃が合算され割高になるためである。また、副都心線開業前は列車本数が少なかった(日中は1時間に4本)ことも影響している。そのため当駅ではなく、池袋線の江古田・桜台両駅、有楽町線・副都心線の小竹向原駅などを利用する住民が多い。2008年度統計では、副都心線開業により列車本数が倍以上に増えたことも影響し、乗降人員は1割以上増加している。
しかし、池袋線・有楽町線・副都心線のダイヤが大幅に乱れると、西武有楽町線が運転見合わせとなり、平常時のダイヤに復旧するまでは当駅に停車する列車が一本も運行されない場合がある。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表のとおりである。
年度 | 1日平均 乗降人員[5] |
1日平均 乗車人員 |
---|---|---|
1990年(平成 | 2年)3,945 | |
1991年(平成 | 3年)4,276 | |
1992年(平成 | 4年)4,408 | |
1993年(平成 | 5年)4,395 | |
1994年(平成 | 6年)4,249 | |
1995年(平成 | 7年)3,505 | |
1996年(平成 | 8年)3,315 | |
1997年(平成 | 9年)3,236 | |
1998年(平成10年) | 3,090 | |
1999年(平成11年) | 2,850 | |
2000年(平成12年) | 2,721 | |
2001年(平成13年) | 4,774 | 2,611 |
2002年(平成14年) | 4,695 | 2,556 |
2003年(平成15年) | 4,707 | 2,534 |
2004年(平成16年) | 4,715 | 2,539 |
2005年(平成17年) | 4,743 | 2,551 |
2006年(平成18年) | 4,913 | 2,640 |
2007年(平成19年) | 5,284 | 2,829 |
2008年(平成20年) | 5,894 | 3,103 |
2009年(平成21年) | 6,378 | 3,345 |
2010年(平成22年) | 6,398 | 3,346 |
2011年(平成23年) | 6,407 | 3,231 |
2012年(平成24年) | 6,663 | 3,415 |
駅周辺
桜台 (練馬区) も参照
- 環七通り - 当駅近くに「羽沢」バス停留所がある。
- 日本大学藝術学部
- 武蔵大学・武蔵高等学校・武蔵中学校
- 武蔵野音楽大学
- 練馬東税務署
- 練馬区役所 桜台支所
- 練馬区立開進第三小学校
- 練馬桜台二郵便局
- 西武池袋線 - 江古田駅(約500m)・桜台駅(約700m)
バス路線
羽沢停留所には下記の路線バスが発着する。
歴史
当初、西武有楽町線には途中駅を設ける計画はなかったが、練馬駅付近での工事が非常に難航して建設期間の長期化が見込まれた。そこで当駅を暫定的に終着駅として設置し、小竹向原から当駅間を一旦部分開業した。しかし他の西武鉄道路線と接続していなかったため、部分開業時点では帝都高速度交通営団(営団地下鉄)有楽町線からの営団車両を用いた片乗り入れが行われていた。 当駅と池袋線との連絡は桜台駅で行うものとされていたが、両駅間は徒歩6 - 7分と離れているうえ、各駅停車しか停車しない桜台駅よりも池袋駅での乗換えが便利であることから、乗継目的を含め当初から利用者は少なかった。そのため1994年に全線開業までの間は西武有楽町線は本来の目的である「池袋線と営団地下鉄有楽町線との連絡」を果たすことはできなかった。このような経緯から実質的に当駅は「営団地下鉄有楽町線の支線の終着駅」として扱われていた。
なお当駅のデザインやサインシステムにおいては、部分開業当初は実質「営団地下鉄の支線」だったことから当時の営団地下鉄と同じ仕様で統一され、全線開業後は一部に西武仕様のものが導入されたため、異なるデザインが入り混じった非常に珍しい駅となった。ただし、近年は副都心線開業や東急・横浜高速鉄道への乗り入れ開始に伴う案内更新により、多くが西武仕様に交換されており、現在営団仕様のサインシステムは少なくなっている。