御徒町駅
御徒町駅(おかちまちえき)は、東京都台東区上野五丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
目次
乗り入れ路線
乗り入れている路線は、線路名称上は東北本線1路線のみである(詳細は路線記事および鉄道路線の名称参照)が、当駅には京浜東北線電車および山手線電車の2系統が停車し、旅客案内では「東北(本)線」とは案内されていない。また当駅は、特定都区市内制度における「東京都区内」および「東京山手線内」に属している。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する高架駅である。出口は北口と南口の2ヶ所がある。
4番線の先には上野発着の中距離列車が通る引き上げ線がある。長らく2本だったが、現在は東北縦貫線工事の最中であり、1本のみとなっている。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | ■京浜東北線 | 秋葉原・東京・品川・横浜方面 |
2 | ■山手線(外回り) | 秋葉原・東京・品川・渋谷方面 |
3 | ■山手線(内回り) | 上野・池袋・新宿方面 |
4 | ■京浜東北線 | 上野・田端・大宮方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
バリアフリー設備
利用状況
2011年度の一日平均乗車人員は68,402人で、JR東日本全体では60位だった。近年の推移は下表の通り。
年度 | JR東日本 | 出典 |
---|---|---|
1992年 | 93,995 | [1] |
1993年 | 94,271 | [2] |
1994年 | 90,375 | [3] |
1995年 | 88,634 | [4] |
1996年 | 87,553 | [5] |
1997年 | 83,792 | [6] |
1998年 | 81,616 | [7] |
1999年 | 80,752 | [1] |
2000年 | 79,539 | [2] |
2001年 | 80,822 | [3] |
2002年 | 80,253 | [4] |
2003年 | 79,824 | [5] |
2004年 | 78,208 | [6] |
2005年 | 77,011 | [7] |
2006年 | 76,294 | [8] |
2007年 | 75,733 | [9] |
2008年 | 74,094 | [10] |
2009年 | 71,934 | [11] |
2010年 | 69,565 | [12] |
2010年 | 68,402 | [13] |
駅周辺
駅のすぐ北側を春日通りが東西に通っている。
- 北口 - 下谷摩利支天、湯島天満宮、台東区役所 上野地区センター、上野恩賜公園、不忍池、下町風俗資料館、旧岩崎邸庭園、鈴本演芸場、松坂屋 上野店、吉池、多慶屋、アメヤ横丁
- 南口 - 松坂屋 上野店、上野三郵便局、仲御徒町郵便局、上野黒門郵便局
- 松坂屋上野店は、北口を出て湯島天満宮方面に向かって左側にメインの出入口がある。
- アメヤ横丁は、北口を出て上野方向すぐ。
- 昭和通りを挟んで駅から東側は貴金属、宝石問屋街となっている(ジュエリータウンおかちまち)。
- 中外旅行社
- 末広町駅(東京メトロ銀座線)まで徒歩10分で行けるため、秋葉原北端地域への最寄り駅の一つである。
当駅構内にA6・A7出入口があり、以下の路線への乗り換えが可能である。
南口の松坂屋パークプレイス24正面に駅前広場があるが、2012年(平成24年)秋に「パンダ広場」という名称が付けられた。
御徒町の沿革
駅周辺には宝石・貴金属店が多く見られるが、1955年(昭和30年)頃まではむしろ東上野一丁目に多く集まっていた。当駅前は戦災で焼けて空き地が多く、上野駅にも近いという立地を活かして、同年11月21日に時計関係の問屋有志12社で「仲御徒町問屋連盟」が結成された。1975年(昭和50年)以降、クオーツ時計が広まるにつれ、駅の南側近辺において時計バンド卸商や時計の修理店がそれまで副業的に取り扱っていたジュエリーに業種転換を図るようになる。宝石の消費の増大と、それに対応する供給サイドの増大がうまくかみ合って、業者数も増えていった。
街作りと共同セールの開催を目的として、1987年(昭和62年)9月、上野五丁目と三丁目のジュエリー業者159社が集まって「ジュエリータウンおかちまち」(略称・JTO)が設立された。1989年(平成元年)頃には御徒町地区だけで1,000社以上もあると言われていたが、過当競争と景気低迷で数が次第に減り、2000年代に入ってからは半分程度になったと言われ、インド人業者の進出がめざましい。
その他、かつて御徒町周辺に多く見られた業者に自転車組み立て業があったが、2000年代ではほとんど存在していない。その代わりにゴルフ道具、スニーカー、化粧品、そしてメガネなどを取り扱う業種の進出がアメ横商店街を中心に目立つようになった。また、ガード下や駅周辺に居酒屋が増え、昭和通り沿いには飲食店が増えている。
バス路線
近くの「御徒町駅前」「御徒町」停留所に加え、少し離れた「上野広小路」「上野松坂屋前」停留所から都営バスが発着している。また、当駅周辺では「パンダバス 上野ライン」(セグラスツーリズムエージェンシーが運行)の路線も発着し、計5か所の停留所が設置されている。
御徒町駅前
御徒町
上野広小路
- 学01:上野駅前行
- 都02:大塚駅前行(茗荷谷駅前経由)/錦糸町駅前行
- 上26:亀戸駅前行(根津駅・とうきょうスカイツリー駅経由)
- 上60:大塚駅前(白山二丁目経由)・池袋駅東口(朝夕のみ)行
- 上69:小滝橋車庫前行(春日駅・早稲田・高田馬場駅経由)
- 上69系統は中央通り上、それ以外の系統は春日通り上にバス停が設置されている。
上野松坂屋前
- 学01:東大構内行
- 上23:平井駅前行(押上駅前経由便あり)
- 草39:金町駅前行(平日日中のみ)
- 上46:南千住駅東口行/南千住車庫前行
- 上58:早稲田行(千石一丁目経由)
- スカイホップバス:浅草・東京スカイツリーコース(日の丸自動車興業)
- S-1(観光路線バス):東京駅丸の内北口行(土曜・休日のみ)/錦糸町駅前行(浅草雷門経由)
- 学01系統は春日通り上、それ以外の系統は中央通り上にバス停が設置されている。
中央通り・JR御徒町駅・仲御徒町多慶屋前・上野松坂屋
- パンダバス 上野ライン:ROX前行(中央通り→JR御徒町駅→仲御徒町多慶屋前→上野松坂屋→御徒町の順に停車。上野松坂屋を除きバス停はない)
歴史
- 1925年(大正14年)11月1日 - 鉄道省東北本線(電車線)の駅として開業。
- 1949年(昭和24年)6月1日 - 日本国有鉄道が発足。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日 - 京浜東北線の快速運転開始に伴い、日中は京浜東北線が通過するようになる(但し年末年始の臨時ダイヤ運行時には快速が運行されず、すべての列車が停車する。)。
- 1990年(平成2年)1月22日 - 駅北側の高架下の春日通りの路面が陥没する事故が発生。東北新幹線の上野駅から東京駅への延伸工事の際、シールド工法の地盤硬化剤の意図的な削減(手抜き)によるものとされる。陥没でできた穴に自動車が転落するなどでけが人が出た。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
駅名の由来
開業当時の町名(御徒町、仲御徒町)から。御徒町の由来については、御徒町を参照のこと。