ピンク

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ピンク (英:pink) はを混ぜて出来る色の一つ。しばしば明るい赤と表現されるが、正確には明度が高く彩度の低い赤である。ピンクは濃淡によってさまざまなバリエーションが存在する。ウィリアム・シェークスピアの時代には「ピンク」は色を表す言葉として使われておらず、17世紀にナデシコの花弁が「ピンキングばさみ」でカットされた様に見える事からピンクという名前がつけられたと考えられている。いわばピンクはナデシコの明るい赤の色あいを表すための言葉として生み出されたのである。日本語では、色の類似性からしばしば「桃色」と訳されるが、色名の由来を考慮すると和名としては撫子色 (なでしこいろ) あるいは石竹色が相当する。とも近い色である。

ピンクの色材[編集]

有機顔料や一般の無機顔料では「ピンクの顔料」なるものは存在せず、赤色顔料と白色顔料を混合してピンクにする。だが、セラミック顔料においては陶試紅クロムスズピンクサーモンピンクといったピンクの顔料が赤色顔料とは別に存在し(セラミック顔料で赤色顔料はカドミウムレッドをジルコンでコーティングしたファイアーレッドしか存在しない)、特にクロムスズピンクはピンクから紫がかった赤、ワインレッドにいたる幅広い色合いをもたらすので、これらの色合いを陶磁器で出したい場合に用いられる。

ピンクに関する事項[編集]

  • ピンクは心理的に、興奮状態を落ち着かせ、緊張をほぐし、リラックスさせる色として知られる。これは暖色系の温かみと寒色系の落ち着きを併せ持つピンクならではの特色である。これによって、近年の医療関連施設では淡いピンク色(ペールピンク)が内装の色として盛んに用いられるようになっている。また、看護師などが着用する白衣も淡いピンクのものがある。ただし、濃度が高いと心理的に不快感を与えることがあり、逆効果となってしまう。
  • ブルーが「より優美で繊細」であるのに対し、ピンクは「よりはっきりして力強い」と1918年版の『レディーズ・ホーム・ジャーナル』に書かれており、同書はそれが「一般的な見方」であるという。
  • しかし、現代ではピンク色は女性に好まれ、女らしいとみなされる色である。たとえば、テレビドラマ『セックス・アンド・シティー』のキャリーはピンクのドレスを好み、映画『キューティー・ブロンド』シリーズでリース・ウィザースプーン演じるエルは、ピンクのオーバーを何より好む女性として描かれる。
  • スーパー戦隊シリーズでは、ピンクは必ず女性キャラクターの色として使われている。女性=ピンクをイメージさせることから来ている。
  • 上記の理由からか、女児向けアニメでは主人公のイメージカラーとして使われることが多い。「おジャ魔女どれみしゅごキャラ!など」
  • 無垢、子供らしさや、(他のパステル調の色と共に)春や花を暗示する色である。の花は、この関係をアニメの中で同様に暗示させるため、ピンクを示す傾向がある(一般的なソメイヨシノの花の色は)。
  • ピンクは、日本において性的な意味も持つ。それはおそらく女性への連想や、または肉や赤面の色あいである事に起因すると思われる。
  • 西洋で成人映画を"blue movies"と呼ぶのに対し、日本では、これらはしばしば「ピンク映画」と呼ばれる。
  • 同様に、風俗店などを宣伝する違法な広告のことを、俗に「ピンクちらし」と呼ぶ。
  • 多くのフェミニストたちは、一方でピンクをスカートと共にフェミニズム以前の圧迫と制限の象徴として憎み、「古い形の女性」であるとして非難したが、他の女性達は誇りとしてピンクを含む古い形の女性の姿を取り戻すよう努力した。
  • ピンクは同性愛及び両性愛を連想させる色である。ナチス強制収容所に収容された囚人を区別する為の印のうち、同性愛者に付けられたピンクの三角形に由来する。[1]ユダヤ人がダビデの星を身に付ける事を強いられた一方、同性愛の男はピンクの三角形を身に付けることを強いられた。近年では誇りを持って着用される。
  • オランダの同性愛に関するニュースグループはnl.rozeと呼ばれ、rozeはオランダ語でピンクを表す。
  • スヌーカーボールで6点のものはピンクである。
  • 自転車レース『ジロ・デ・イタリア』の優勝者はマッリャ・ローザ(Maglia Rosa)と呼ばれるピンクのジャージを与えられる。これは主催するラ・ガゼッタ・デロ・スポルト紙(La Gazzetta dello Sport)の特徴ある紙面の色からとられている。
  • カトリック教会の伝統においてピンクは喜びと幸せを表すものであり、イエスの降誕を喜ぶ待降節の第三主日(喜びの主日)にはピンクの祭服が用いられることがある。
  • 日本において、飲食店などに置いてある『特殊簡易公衆電話』は通称ピンク電話と呼ばれる。
  • 三遊亭好楽笑点の大喜利での着物の色。


鉄道におけるピンク[編集]

ピンクをシンボルカラーに採用する路線[編集]

シンボルカラー以外で[編集]

  • 女性専用車 - 特に関東都市圏では表示ステッカーの地色がピンクであることが多く、デザインもほとんど同一である。ただし、京王電鉄のように文字がピンクで地色が白、またはピンクを全く用いない会社もある。
  • 多摩急行 - 小田急電鉄の優等列車。2004年11月から、種別表示にピンク色を採用した。正式採用は快速急行の運行開始と同時で12月からであったが、種別幕交換の関係で11月から既にピンク色の幕を表示する列車が見られるようになっていた。もっとも、車内の路線表示には当初からピンクを用いていた。

ピンクを含む言葉[編集]


近似色[編集]

関連項目[編集]

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