陶試紅(とうしこう)は、ピンクのセラミック顔料である。別名マンガンピンクといい、英語ではマンガニーズピンク(manganese pink)と呼ばれる。第二次世界大戦前、陶磁器試験所が開発したことからこの名が付いた。
酸化アルミニウムにマンガンが固溶したもので、水酸化アルミニウムに燐酸水素マンガンを加え、1200℃~1300℃で焼成し、塩酸で洗い、固溶していないマンガン化合物を除去して製品とする。
素地用の顔料であり、タイル・衛生陶磁に使われる。