日本音楽制作者連盟

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一般社団法人日本音楽制作者連盟(にほんおんがくせいさくしゃれんめい、英語the Federation of Music Producers Japan)は、日本の音楽プロダクションで構成される一般社団法人である。

略称は音制連(おんせいれん、英語FMPJ)。

概要

1986年(昭和61年)に設立。216社(1999年(平成11年)10月時点)の音楽プロダクションで構成される。音楽制作者、実演家の権利擁護(貸レコード使用料、商業用レコード放送二次使用料、私的録音録画補償金の分配業務および肖像パブリシティ権の擁護・啓蒙活動など)、分配業務の支援活動などを主な業務[1]とし、著作隣接権擁護に関わる諸問題の解決、音楽プロダクションの地位向上に努めている。

設立の経緯

1980年(昭和55年)6月に日本初のレコードレンタル店が東京都三鷹市で開業し、その後日本全国に同様の店が続々開店し繁盛したのが契機となり、著作権法の隙間を狙ったとも言えるこの商法にレコード販売により印税収入を得、かつ音楽制作者の著作権を擁護する立場にある音楽プロダクションやレコード会社などは危機感を抱き、1981年(昭和56年)10月にレコード会社13社が大手レンタル・チェーン4社に対して複製権の侵害を訴え東京地裁へレコード貸与の差止め請求を提訴したのに端を発する。

その後、国会における「貸レコード規制法案」の審議を経て、1984年(昭和59年)5月の著作権法改正により貸与権が新設され、レコードレンタル店から使用料を受け取る団体として日本芸能実演家団体協議会(芸団協)が指定され、著作権者への分配窓口の役割を担う任意団体として設立されたのが音楽制作者連盟(FMP)である[2]

2010年(平成22年)12月1日公益法人制度改革に伴い一般社団法人に移行し、法人名を音楽制作者連盟から日本音楽制作者連盟(FMPJ)に変更した。

2012年(平成24年)9月10日、「STOP!違法ダウンロード広報委員会」を日本レコード協会日本音楽事業者協会音楽出版社協会ほか業界団体と共同で設立。

肖像権管理に関する問題

現在音制連では、インターネット上の動画共有サービスにアップロードされている動画のうち、音制連に加盟するプロダクションと契約する実演家が登場しているものについて「肖像権侵害」を理由に定期的に削除申し立てを行っている。実際2009年(平成21年)1月にはニコニコ動画にアップロードされている動画に対し同理由による一斉削除が行われ、ネット上で話題を呼んだ[3]

しかし音楽著作権における日本音楽著作権協会(JASRAC)等の著作権管理団体と異なり、肖像権の管理について音制連と個々の実演家の間で明示的な契約が結ばれているわけではない模様で、実際小室みつ子のように、本人のあずかり知らないところで自らが出演した動画が音制連の申し立てにより削除され、本人がそれに対し不満を表明するといったケースも見られるようになっている[4]

主な正会員

ウィキペディア日本語版に記事が存在する主な正会員[5]

音楽・タレント系

個人事務所系

タレント・モデル系

出版社系

脚注

関連項目

外部リンク