友部駅

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友部駅(ともべえき)は、茨城県笠間市友部駅前にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)のである。

乗り入れ路線

常磐線水戸線の2路線が乗り入れる。このうち常磐線を所属線とし[1]、水戸線は当駅を終点としている。なお、両路線ともJR貨物の第二種鉄道事業区間でもある。

常磐線の特急のうち、「スーパーひたち」の一部と「フレッシュひたち」の全列車[2]が当駅に停車する。また水戸線の一部の列車は朝夕を中心に常磐線の水戸・勝田方面と直通運転している。

年表

駅構造

単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。みどりの窓口(営業時間 5:45 - 21:00)・Suica対応自動改札機設置駅。改札コンコース階の改札口と各ホームへのエスカレーター前(2008年春頃設置)、およびホーム上にそれぞれ発車標が設置されている(改札口は路線別、他は番線別。4番線と5番線は共用)。

1・2番線ホームの発車標は5両編成列車の停車位置番号が表示されている(2012年2月現在)[3]

のりば

番線 路線 方向 行先 備考
1 常磐線 上り 石岡土浦上野方面  
2・3 常磐線 下り 水戸日立いわき方面 3番線は特急待避列車
3・4 水戸線 上り 笠間下館小山方面 主に3番線(4番線は1本のみ)
3・4・5 常磐線 下り 水戸方面 水戸線からの直通列車。主に4番線。
  • 1番線が上り本線、2番線が下り本線。上下本線の間に2本中線があるほか、5番線の外側に5本の側線がある。
  • 基本的には、2番線が常磐線下り、3番線が水戸線、4番線が水戸線から直通の常磐線下りである。
    • 2014年3月15日現在の定期ダイヤでは、3番線発の常磐線下り列車は、土浦方面からの列車と水戸線からの列車(どちらも特急待避・接続を兼ねる)が深夜に各1本ずつ、4番線発の水戸線列車、5番線発の水戸線からの常磐線直通列車はそれぞれ1日1本ずつしか存在しない。
    • 4番線・5番線の発車標・サイン類の路線名・方面の表記は、誤乗防止のためかテープで隠されている。
  • 1番線ホーム(上りホーム)に一台Suica対応グリーン券売機が設置されている。

発車メロディ

発車メロディは2007年3月4日から、笠間市にゆかりのある歌手坂本九の楽曲に変更された。

貨物取扱・専用線

JR貨物の駅は、専用線発着のコンテナ貨物・臨時車扱貨物の取扱駅となっている。貨車入換作業福島臨海鉄道が受託している。

本線の北側に沿って内原駅方面に伸びる引上げ線から、日本たばこ産業友部工場へ至る専用線が分岐している。工場内の専用線の脇に貨物ホームが設置されており、コンテナ車にコンテナを積んだまま荷役作業を行っている。かつては有蓋車で同様の輸送が行われていたが、1994年(平成6年)にコンテナ化された。

不定期であるが、当駅から機関車砂撒き装置に搭載するの発送がある。砂はトラ45000形に積まれ、関東地区の車両基地へ輸送される。車両基地構内には砂を積んだダンプカーを直接乗り入れにくいことから、このような輸送が行われている。

かつては、駅北側にある太平洋セメント友部サービスステーションの貨車セメント荷役設備へ続く専用線もあり、セメント輸送が行われていた。また、改札口(旧駅舎)の西側に1面1線の貨物ホームがあった。

貨物列車は、越谷貨物ターミナル駅水戸駅方面を結ぶものが1日1往復停車する。水戸駅方面へ向かうものは専用貨物列車、越谷貨物ターミナル駅へ向かうものは高速貨物列車である。

利用状況

2013年度の一日平均乗車人員は3,636人である。近年の推移は以下のとおり。

乗車人員推移
年度 1日平均乗車人員
2000 3,903
2001 3,781
2002 3,649
2003 3,578
2004 3,614
2005 3,615
2006 3,569
2007 3,658
2008 3,705
2009 3,573
2010 3,501
2011 3,461
2012 3,576
2013 3,636

駅周辺

橋上駅となる前は1番線ホームに面した南側のみ駅舎があったことなどから、市街地はほぼ南側を中心に形成されている。市役所本庁舎の最寄り駅であり、商店や住宅が多い。他の公的機関や施設は笠間駅周辺に多く立地する。

北口

南口

路線バス

乗場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
    住宅前 中央病院 茨城交通 土休日運休
  住宅前・中央病院・鯉渕営業所・若林 水戸駅 1日1本
  平町・旭台団地入口・鯉渕営業所・若林 水戸駅
  平町・友部二中・旭台団地入口 友部駅 平日朝運転
  平町・旭台団地入口・友部二中 友部駅 平日夕運転
  平町 県立こころの医療センター 土休日運休
    工芸の丘陶芸美術館・笠間ショッピングセンター・笠間駅 友部駅 かさま観光周遊バス 月曜日運休
工芸の丘陶芸美術館・笠間ショッピングセンター・笠間駅 工芸の丘陶芸美術館
  • 茨城交通の路線は旧茨城オートの路線
  • この他に、周辺のゴルフ場への送迎バス乗り場(10方面以上)がある。

歩み

当駅が開業したのは「日本鉄道水戸線」(現在のJR水戸線および常磐線の当駅 - 水戸駅間に相当)開業の約6年後で、「日本鉄道土浦線」の開通で当駅が東京方面との接続駅となるのは開業約4か月後である。当時この一帯は「西茨城郡宍戸町」の一部で、隣駅である宍戸駅は水戸線開通と同時に開業している。一方、当駅名の由来である地名「南友部[4]」は「西茨城郡宍戸町」の中の字名に過ぎず、水戸線開業時に駅が置かれなかったことからもわかる通り当時は発展した市街地ではなかった。しかし次第に交通の要衝として友部駅周辺が栄えるようになり、1955年には宍戸町を含む4町村が「友部町」として合併。それまで宍戸町の一部であった「南友部」の地名が、駅周辺の発展をきっかけに宍戸地区を含む自治体名へと逆転することになった。

隣の駅

※常磐線の特急「スーパーひたち」(一部列車が停車)と「フレッシュひたち」の隣の停車駅は「ひたち (列車)」を参照のこと。

東日本旅客鉄道
常磐線
岩間駅 - 友部駅 - 内原駅
水戸線
宍戸駅 - 友部駅 (- 内原駅)

脚注

  1. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. 定期列車は全列車停車であるが、臨時の「フレッシュひたち」では一部当駅を通過するものがある。
  3. ゆったり快適…E657系に試乗 JR常磐線、待望の新型特急車両 - 2012年2月19日 MSN産経ニュース[リンク切れ]
  4. 現在も「笠間市南友部」として字名に残っている

関連項目

外部リンク