ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー
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『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』は、2009年9月12日に株式会社ポケモンより発売されたニンテンドーDS用ゲームソフト。ジャンルはRPG。
概要
このゲームは、『ポケットモンスター ハートゴールド』と『ポケットモンスター ソウルシルバー』の2つのバージョンからなる。2つのバージョンともほぼ同じ内容だが、登場するポケモンの種類や出現率に違いがある。
本作は、1999年にポケットモンスターシリーズの第2作として発売されたゲームボーイ・ゲームボーイカラー共通ソフト『ポケットモンスター 金・銀』のリメイク作品であり、『金・銀』と同じく、最初のポケモンはチコリータ・ヒノアラシ・ワニノコの3匹の中から選び、『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』より3年後のジョウト地方(およびカントー地方)を舞台に冒険を進める。パッケージを飾るポケモンも同様に、『ハートゴールド』がホウオウ、『ソウルシルバー』がルギアである。なお、ロゴの『金銀』の部分にもホウオウ、ルギアが模られているが、意外にもポケモン自体がロゴに反映されたのはこの作品が初めてである(それまでは炎や宝石の輝きなどがモチーフになっていた)。
『ダイヤモンド・パール』発売前後より既に開発は進められており、開発期間は実に3年以上とかなり長い時間をかけて製作が続けられていたソフトである[1]。
また、大作ソフトとしては珍しく、発売発表から販売開始までの期間が非常に短いソフトでもある(およそ3ヶ月で発売。これは前リメイクの『ファイアレッド・リーフグリーン』も同様であった)。
『金・銀』との相違点
ストーリー
- 主人公は男の子と女の子から選択可能。女の子主人公に関しては、『クリスタル』初登場の女の子主人公では無く新規のデザインで追加された。選ばなかった方は主人公のサポート役となる。
- 『クリスタル』のみに登場した青年・ミナキも登場。
- 細部が変更されており、『金銀』発売当時は珍しいことであった「ポケモンのタマゴ」がこの作品のポケモン学会では殆ど一般化していることや、更に細かい点では主人公の部屋のゲーム機、おかあさんの見ている映画などが変わっている。
システム
- 先頭にいる手持ちポケモンは、種族を問わず『ピカチュウバージョン』のピカチュウのように、プレイヤーの後ろをついてくる。話しかけることでそのポケモンの状態が判ったり、拾っていたアイテムを受け取ることもできる。
- べんりボタンに登録できるどうぐが2つに増加。これにより、いちいちバッグの中から登録ボタンを変えるという面倒な動作は軽減された。
- ポケギアも標準搭載。電話・ラジオ・マップ・時計などの役割を果たす。なお、マップにはメモやマーキングマップをつけることも可能。また、電話の登録機能も『金・銀』では手動だったのが自動的に登録されるようになり、新たにオーキド博士も登録可能になって電話すればいつでもポケモン図鑑の評価が出来るようになった。
- きのみのなる木は、全てぼんぐりのなる木に統一された。
新要素
- ポケウォーカーという歩数計が同梱される。通信でポケモンを1匹預けることができ、持ち歩くことで預けたポケモンがレベルアップしたりするほか、『ポケットピカチュウカラー』同様に、歩いて「ワット」を貯めることで、特典がある。スタッフもこれを『ポケットピカチュウの正統進化系』としている(但し、誕生過程は大きく異なる。詳しくは社長が訊くのインタビューを参照されたい)。歩くフィールドは追加されることもあり、一例として2009年7月にWi-Fiコネクションで配布されたジラーチを連れてくると、通常プレイでは出現しないフィールド「よぞらのはて」が出現する。またミニゲームも収録されている。DSとの通信は赤外線通信を利用するため、ソフトには『歩いてわかる 生活リズムDS』と同じく、赤外線受発光部付きDSカードが採用されている。これは前述の「生活リズム計」で生活防水仕様(水中で使用する前提の『完全防水技術』とは異なり、万歩計のようにポケットや首に提げて使う場合に汗や雨などに耐えて機械内部に浸水しないよう加工された防水仕様のこと)の万歩計技術が確立されたことを受けての採用であると明かしている[2]。
- ミニゲームとして新競技「ポケスロン」が自然公園に登場。ダッシュハードルやリングアウトファイトなど全部で10種類の競技が登場する。
- 新しい道具として「きのみプランター」が追加。『金・銀』ではきのみを育てるための土がなかったため、入手したきのみがあればいつでもどこでも水をあげたり様子を見ることが出来るようになった。
- ぼんぐりの役目はモンスターボールだけでなく、ポケスロンの競技での能力を強化するための役目が加わり、ポケスロンドームの近くにある施設でぼんぐりをボンドリンクにすることで能力が強化される。
マップ
- 一部のジムの仕掛け・見た目が一新されている。
- 2009年の映画『アルセウス 超克の時空へ』で配布されたアルセウスをアルフの遺跡に連れていくと、新たなマップ「シント遺跡」が出現。
- 『金・銀』では名称のみの登場だったサファリゾーンが、タンバシティの西側に登場。自由にゾーンを作成できる機能が追加され、作成したゾーンによって出現するポケモンが変化するようになった。そのほか、サファリゾーンゲート周辺の施設も登場する。
登場ポケモン
- 『金・銀』の時代に存在していなかった第3世代、第4世代ポケモン(図鑑ナンバーが252番以降に当たるポケモン)も他のソフトとの通信交換などで入手できる。
- ホウオウとルギアのレベルは、40から45へ変更。
- 殿堂入り後に『ルビー・サファイア・エメラルド』に出現した伝説のポケモンが出現。『ハートゴールド』にはカイオーガ、『ソウルシルバー』にはグラードンが出現する。そしてこの2匹のうち、出現しない方のポケモンをもう一方のバージョンに連れて行くとレックウザが出現する。レベルは3体とも50。
- 前述の「シント遺跡」でレベル1のディアルガ、パルキア、ギラティナのうちいずれか1匹を手に入れられる。
- 『アルセウス 超克の時空へ』の前売り券で受け取れたピチュー(ピカチュウカラーの色違いのピチュー。進化後も可)を連れてくると、ギザみみピチューが仲間になる。
『ダイヤモンド・パール・プラチナ』から継承・変更されたシステム
- 基本システムは『ダイヤモンド・パール・プラチナ』に準拠し、『金・銀』になかった『とくせい』やダブルバトルや攻撃技の物理攻撃・特殊攻撃の分別化などが追加されている。
- ハード性能の向上に伴い、グラフィックやBGMが大幅に向上。
- 『ダイヤモンド・パール・プラチナ』にあったパルパーク、『プラチナ』にあったWi-Fiひろばとバトルフロンティアが本作にも登場。バトルフロンティアでは新たに、BPを消費して技を教えてくれる「わざおしえ」の施設などが追加。
- ニンテンドーWi-Fiコネクションによる通信が可能。遠くに離れたプレイヤーとの対戦や交換や、GTS(グローバル・トレード・ステーション)、Wi-Fiひろば、バトルフロンティアの利用ができる。また、通常では出現しないポケウォーカーの特別なコースが定期的に配信される。
- 『ダイヤモンド・パール・プラチナ』との交換や対戦も最初から相互通信可能。リメイク作である『ファイアレッド・リーフグリーン』では条件を満たさないと相互通信できなかったが、今作では最初から出来るようになっている。
- 『ルビー・サファイア』以降に登場するランニングシューズが登場。新たにオートダッシュ機能が追加され、下画面にあるランニングシューズのマークを押せば、Bボタンを押さなくても常にダッシュの状態に出来るようになった。
- 多くのポケモンのグラフィックは『ダイヤモンド・パール・プラチナ』より一新。同時に、第2世代ポケモンの公式イラストも全て新タッチのものに更新された。
- メニュー画面は下画面に表示されるようになり、新たにタッチ操作にも対応。これにより、操作性が向上してスムーズにやりやすくなった。
- ダブルスロット対応(殿堂入り後に利用可能。ただし、GBAスロットの無いニンテンドーDSiでは利用不可)、『ポケモンバトルレボリューション』対応(ただし、主人公の姿は『ダイヤモンド・パール・プラチナ』用に変更され、『プラチナ』以降から追加されたポケモンのフォルムは反映されない)、『みんなのポケモン牧場』(プラチナ対応版含む)非対応。また、『ダイヤモンド・パール・プラチナ』にあった「ふしぎなおくりもの」は最初から選べるようになって標準搭載されている。通信の種類は歴代最多となっている。
- DS世代の遊びが全部入っていることなどは開発時から計画され、株式会社ポケモン社長の石原恒和やゲームフリークのディレクター森本茂樹は、この通信、ミニゲームなどの豪華さを「欲張り仕様」「ポケットモンスターのいいとこ取り」などと銘打っている[3]。
登場人物
世界観
本作ではジョウト地方、カントー地方が舞台となる。 ポケットモンスターの地名一覧 を参照
CD
- ニンテンドーDS ポケモン ハートゴールド&ソウルシルバー ミュージック・スーパーコンプリート - メディアファクトリー(2009年10月28日発売予定)
- このゲームのサウンドトラック。本編で唯一サウンドトラックが未発売だった『金・銀』のBGMも一部収録されている。
脚注
- ↑ ゲームフリークスタッフ時々日記 晴れたり時々曇ったり 2009年5月18日
- ↑ 社長が訊く『かがくのちからってすげえ』より ちなみに、インタビューでは「1ヶ月間泥水の中に埋まっていたがどこも壊れず正常動作した」とあり、非常に頑丈に作られていることがわかる。
- ↑ 社長が訊く『欲張り仕様』
出典など
外部リンク
- ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー 特設サイト
- ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー(ポケモン)
- ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー(任天堂)
- Touch-DS.jp ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー
世界観
ポケモン
- 概説
- ポケットモンスター (架空の生物)
- ポケモン一覧 (全国図鑑順)
- 1-51(25:ピカチュウ) - 52-101 - 102-151(151:ミュウ) - 152-201 - 202-251 - 252-297 - 298-342 - 343-386 - 387-440 - 441-493 - 494-545 - 546-598 - 599-649 - 650-721 - 722-809- 810-
- バグポケモン・デマポケモン
人物
地理
ゲーム
本編
GB
- 第1世代 赤・緑・青・ピカチュウ
- 第2世代 金・銀・クリスタル
GBA
- 第3世代
- オリジナル ルビー・サファイア・エメラルド
- リメイク ファイアレッド・リーフグリーン
DS
- 第4世代
- オリジナル ダイヤモンド・パール・プラチナ
- リメイク ハートゴールド・ソウルシルバー
- 第5世代 ブラック・ホワイト(2)
3DS
- 第6世代
- オリジナル X・Y
- リメイク オメガルビー・アルファサファイア
- 第7世代 サン・ムーン
- 第7世代
その他
関連する人物
関連企業
反ポケモン勢力
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