捏造
捏造(ねつぞう(慣用読み)、でつぞう)とは、実際になかったことを事実のように仕立て上げること。「捏」の読み方は古くは「デツ」であるため、でっち上げの語源ともなっている。
目次
NHKねつ造、偏向報道の告発手記~嫌韓流を取り上げた番組の舞台裏
2007年7月6日にNHKで放送された『特報首都圏 ~ネットの"祭り"が暴走する~』という番組に出演した際に、ちょっと考えられない報道被害に遭った。
撮影開始直後は事前の打ち合わせにあったように「インターネットってなあに?」という初歩的な部分から解説し、何か面白い話題が出たらカメラを回して言い直すといった作業が続いた。
ところが、撮影が始まって2時間ほど経過した辺りから、スタッフが妙に嫌韓流ブームに関する質問を投げてくるようになった。
私は打ち合わせの段階で「嫌韓流のブームがネットを中心に巻き起こったのは事実だが、自分は全く関わってない。ブログでも取り上げなかったし、何かあったとしても友人との会話で少し名前が出たかな程度でしかない」と言ってあった。
にもかかわらず「でも少しは嫌韓流の話題をブログに書いたりしたでしょう?」と、露骨に何か目的がある風な、言い換えると "発言の一部分を抜き出す気マンマン" な雰囲気を出して来たのだ。
結局その後の撮影は私から何とか"目的の言葉"を引き出したいNHKスタッフと、それを察知して意地でも口を割らない私という図式になり、撮影開始当初のスムーズさが一転した。インタビュワー役のアナウンサーがあの手この手で嫌韓流の話題だけを私にふり、それに対して「知らぬ存ぜぬ」としか答えず、そればかりを延々と繰り返すだけという不毛な時間......。
NHK入りが20時、取材開始が21時で、解放されたのはなんと日付けが変わった夜中の1時である。
モヤモヤしながら放送当日を迎えると、なんと19時放送の番組だというのに午前11時にまたも番組ディレクターから電話。
そこで 「荒井が嫌韓流の情報をブログで流して読者に広く伝えて行ったという説明を入れたい」と本音を言われ、番組スタッフがどういう目的でこの番組を作ったのか察知した。
その場では半ばキレ気味に「嫌韓流を話題にした事など一度もない。間違っても嫌韓流ブームを仕掛けたブロガーみたいな取り上げ方はするな。そもそも荒井禎雄・嫌韓流で検索しても何もヒットしないんだから、即座に捏造とバレるだろう?」と念を押して電話を切ったのだが.....
それでは実際の番組中に私がどのような登場の仕方をしたのか皆さんに確認して頂きましょう。
「(ナレーション) この祭りに参加していた荒井禎雄さんです。荒井さんはこの掲示板とは別に自分の意見を公開するブログを持っています。(※1) 荒井さんのブログには1万人の読者がいます。(※2) ここでその本を推薦しました。荒井さんは他のブログ仲間にもこの本のことを伝えました。(※3) 仲間がブログに書き込むことで効果的に情報が広がっていったのです。(※4)」
まずキャプチャー画像の説明から。画像中にある2ちゃんスレは嫌韓流にかんする物らしいが私とは無関係。続いてオレンジや赤のイラスト部分は、私がネット上の情報拡散の仕組みについて説明した部分を図にしたと思われる。
※1 「この掲示板とは別に」 の意味がわからない。 私は2ちゃんの嫌韓流スレなど所有した覚えはない。
※2 過去にはユニークで1日80,000くらいあった時期もありますが、この当時は5,000程度でした。恥ずかしいので微妙な水増しはしないでください。
※3 いやだからお前さ......。
※4 オレはあれか? ネットの総会屋か何かか?
という訳で、何度も何度も念を押したにもかかわらず、私はNHKの捏造報道により「嫌韓流ブームを仕掛けたパワーブロガーの荒井さん」として全国のお茶の間にブサイクな面を晒すハメになったのです。
おそらくこの放送の趣旨は初めから「匿名のネット民が社会を荒らしている」といったところだったのだろう。
そこで大きな話題となった弁護士に対する集団懲戒免職請求(橋下が失職するキッカケになったアレ)や嫌韓流ブームを中心に据えて、ネット民の右傾化傾向についても触れたかったと。
それらを繋ぐパーツとして利用されたのが私だったのだ。最初から目的ありきの"相手の失言を目当てにした取材"である。そしてその"失言の引き出し" に失敗したから、私の発言を好き勝手に繋ぎ合わせ、足りない部分はナレーションや図を追加するといった方法で捏造したのだ。
捏造説のある事例
報道
- 朝日新聞社の伊藤律会見報道事件(1950年)
- 産経新聞の今日のレポート『周恩来首相の遺書』(1976年)
- 朝日新聞珊瑚記事捏造事件(1989年)
- 毎日新聞のグリコ・森永事件に関する捏造事件(1989年)
- 読売新聞の宮崎勤事件に関する捏造事件(1989年)
- 石原発言捏造テロップ事件(TBSテレビ、2003年)
- 朝日新聞の新党日本に関する捏造事件(2005年)
- 産経新聞における秋篠宮文仁親王の「お言葉」文面捏造(2005年)
- 「発掘!あるある大事典II」に於ける捏造事件(関西テレビ放送、2007年)
- 読売新聞のディプロマミルに関する大学側コメント捏造
- TBS掲示板捏造問題
- TBS不二家捏造報道問題
- 段ボール肉まん事件
- 報道ステーションの日本マクドナルド調理日時改ざん問題報道。
- 『タイムズ』のアイルランド国民党党首チャールズ・スチュワート・パーネルがフレデリック・キャヴェンディッシュ卿の暗殺に関与したとの報道
研究
- ピルトダウン人(1911年)
- ファラオの呪い事件(1923年)
- サマーリン事件(1974年)
- 別黄字銃筒捏造事件(1995年)
- 旧石器捏造事件(2000年)
- ES細胞論文不正事件(2004年)
- 元東邦大准教授の麻酔医による論文内の大量データ捏造(2012年)
- iPS細胞を使った世界初の心筋移植手術の捏造と誤報(2012年)
- 京都府立医科大教授による血圧降下剤バルサルタンの臨床試験データなどの論文捏造(2013年)
- 韓国起源説
- 黒い山葡萄原人
- 刺激惹起性多能性獲得細胞(2014年)
文化
冤罪
- 菅生事件(1952年)
- 学園浸透スパイ団事件(1975年)
- いわき狂言強盗でっち上げ事件(1979年)
歴史
- カトリック陰謀事件(1678年)
- ホロコースト
- 柳条湖事件
- 百人斬り競争
- 南京事件(1937年)
- 従軍慰安婦の強制連行
- 日本の皇室の万世一系論
- 神武天皇や欠史八代の存在
- 大本営発表
- イ・スンボク事件
- トンキン湾事件(1971年)
- ニジェール疑惑(2001年)
文書・本
- シオン賢者の議定書
- 田中上奏文
- 書籍『ザ・レイプ・オブ・南京』における捏造写真や根拠のない記述(1997年)
- 『悪魔の飽食』
- 万歳三唱令
- パウエル報告(2003年)
- 堀江メール問題(ライブドア送金指示メール騒動、2006年)
やらせ
- 九州電力やらせメール事件(2011年)
関連項目
参考文献
- 『世界ミステリー事件ファイル すべては捏造だった』宝島社 2011年 ISBN 978-4-7966-8127-8