石原発言捏造テロップ事件
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石原発言捏造テロップ事件(いしはらはつげんねつぞうテロップじけん)は、2003年11月2日に放映されたTBSのニュース番組「サンデーモーニング」で、石原慎太郎東京都知事の韓国併合に関する発言を正反対の表現に改変したマスコミ不祥事である。
概要[編集]
2003年10月28日、石原慎太郎は「救う会東京」の集会で基調講演を行った。そのとき、石原は「私は日韓合併を100%正当化するつもりはない。彼らの感情からすれば、そりゃやっぱり忌々しいし屈辱でもありましょう。」と発言した。
ところがサンデーモーニングは、石原発言の音声編集の際に「私は日韓合併を100%正当化するつもりぁ・・・」と最後の部分を聞き取りづらくし、その上で「私は日韓合併を100%正当化するつもりだ。」と全く正反対のテロップを付け、「石原都知事の問題発言」として放送し、出席していたコメンテーターもこのテロップに沿って石原を批判した。
一方、サンデーモーニングの後番組であるサンデージャポンでは「私は日韓合併を100%正当化するつもりはない。」とそのまま放送していた。
11月5日、TBSは別の番組で「テロップミス」があったことを認め、謝罪した。
2004年2月9日、石原は「悪質な捏造の意図を感じざるを得ない」とし、名誉毀損で刑事告訴した。そして同年12月14日に同番組プロデューサー4人が書類送検された(その後、不起訴処分となった)。
また、石原はTBSに8000万円の損害賠償を求める民事訴訟も起こしたが、2006年6月22日に東京地方裁判所で和解が成立した。TBSは誤報があったことを認め、石原に正式に謝罪した。
参考資料[編集]
- 『TBS「報道テロ」全記録』晋遊舎、2006年