プロ野球ファミリースタジアム
『プロ野球ファミリースタジアム』(-やきゅう-、Pro Yakyu Family Stadium)とは1986年12月10日にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)から発売されたファミリーコンピュータ用野球ゲームである。「ファミスタ」(Famista)の通称で親しまれた(『ファミスタ'89開幕版』からは「ファミスタ」が正式名称となった)。
本項ではこのゲームソフト(以下“第1作目”・“第1作”)を原典とした日本における各種続編・派生作品についても解説する。
アメリカでは『RBI BASEBALL』『SUPER Batter UP』というタイトルで発売されている。
目次
- 1 概要
- 2 シリーズ作品変遷略歴
- 3 ゲームシステム
- 4 『ファミスタ』『ファミリースタジアム』作品一覧
- 5 別タイトル作品
- 6 第1作の選手・チーム名一覧
- 7 脚注
- 8 関連項目
概要
第1作目
『プロ野球ファミリースタジアム』登場以前、ファミコンにおける野球ゲームはファミコン本体と同時発売された任天堂作品『ベースボール』が殆ど唯一なものとして存在していた[1]。それは当時としては決して出来が悪いものではなかったが、ROMカートリッジ容量の制約からゲームシステムをコンパクトにまとめる必要があった為、野球ファンを筆頭としたファミコンユーザーからはより内容を充実させ、『ベースボール』の不満点(各選手(チーム)の個性がないこと、守備が自動守備のみであるがために守備時に野手をプレイヤーが操作できないこと等)を解消した“もっと面白い野球ゲームがプレイしたい”という欲求が高まっていた。
この様な“野球ゲーム飢餓状態”とでも言うべき状況下でリリースされた第1作目は任天堂『スーパーマリオブラザーズ』の大ヒットにより社会現象ともいえるブームとなったことで、既に老若男女問わず広範囲にわたる層にユーザーが拡大していたファミコンゲーム市場において大いに歓迎されることになった。
- ※ただし第1作目の成功はそれだけが原因では無く、『ベースボール』での不満点をことごとく解消した完成度の高い[2]作品であった事やファミコン発売当時よりも技術の革新[3]や錬度の向上などにより、高度なゲームが制作できる環境作りが整備された事などの点も大きい。
第2作目以降
第1作目の爆発的なヒットにより本作はシリーズ化。その後チームの追加、各種モードの追加、選手名の実名化、選手の選定や能力の変更、その他のマイナーチェンジを繰り返し、現在では野球ゲームの代表的存在として非常に広い世代に知られるゲーム作品シリーズとなっている。
(以降はシリーズ作品変遷略歴を参照の事)
シリーズ作品変遷略歴
第1作目販売以降、本流といえるシリーズは主に任天堂のゲーム機において連綿と作り続けられている。他、ファミコンでの売り上げが好調だった事から1980年代後半以降は任天堂以外のゲーム機やアーケードゲーム機においてもタイトルを微妙に変えた傍流作品が誕生、現在まで単発的に販売されつづけている。
任天堂ゲーム機作品
- 据え置き機
ファミコンで最新選手データ版が数作でた後、任天堂より新しいゲーム機が出るごとに1作品づつ“ファミスタ”の名前を冠した作品がリリースされたが、2003年にゲームキューブでリリースされた『ファミリースタジアム2003』を最後に任天堂の据え置きゲーム機ではリリースが途絶えている。
- 携帯機
ゲームボーイで1990年にリリースされた『ファミスタ』以降、据え置き機同様に最新選手データ版が数作でた後、任天堂より新しい携帯ゲーム機が出るごとに1作品づつ“ファミスタ”の名前を冠した作品がリリースされている。2007年11月には久々に最新作『プロ野球 ファミスタDS』(ニンテンドーDS)が発売予定。
その他のゲーム機作品
1980年代後半から1990年代中頃、ナムコは当時続々と誕生していた任天堂以外のゲーム機に参入、グラフィックやゲームシステム的にはファミスタを受け継ぎながらもタイトルを変えた作品を多数リリースした。主なものは下記の通りとなっており、殆どの場合タイトルに“~スタジアム”という文字がある事から、広義的にファミスタシリーズに加えられている[4]。
SCEゲーム機作品
1990年代半ばより、ナムコは家庭用ゲームソフトをリリースする主軸をSCE社製のゲーム機・プレイステーションに据えた。これを受け、1996年にはプレイステーションで傍流系作品『ワールドスタジアムEX』をリリース。2001年まで5作品がリリースされた。
21世紀以降、ナムコはグラフィックのリアリティを重視した路線(『熱チュー!プロ野球』『BASEBALL L!VE』など)に変更したこともあり、SCE社製ゲーム機では“ファミスタ”系の作品が一時期途絶えていたが、2006年の『プロ野球 熱スタ2006』よりファミコン時代の「ファミスタ」のグラフィックや操作方法を再現した「ファミスタモード」(チーム・選手データは『熱スタ』発売時の仕様)を収録している。
パソコン用作品
- 1988年~1990年頃にかけて、PC-88VA、MSX2、FM-TOWNSなどのパソコンで“移植”という形で発売された。
- 2006年8月より大手ネットゲームのハンゲームにオンラインゲームとして『プロ野球 ファミスタオンライン』が登場した。
従来のファミスタに2006年度のプロ野球12球団のチーム(+隠しでナムコスターズ)を使い、全国の他のプレイヤーと対戦できる。システムはファミコン版ファミスタに近い物である。プレオープンを経て同年10月に本オープンし、基本料金は無料でプレイできる。本オープン後は1軍選手はすぐに使用できずにスロットや課金ルーレットによって選手を獲得し、チームを育てるという要素などが加えられている。
携帯電話アプリ作品
2002年からは各携帯電話会社別にコンテンツという形でファミスタ作品の供給を開始。J-スカイ(現・Yahoo!ケータイ)を皮切りにEZweb、i-modeへ配信を開始している。
亜流系作品
- 1990年に業務用でリリースされた[5]野球ゲーム・『球界道中記』は基本的なゲームシステムこそファミスタシリーズのそれをある程度受け継いでいるが、ゲームキャラクターが殆どすべて『妖怪道中記』のキャラクターを流用しているため、通常はファミスタシリーズには含めない亜流系の作品として扱われる事が多い。
- 2005年、プレイステーション版ワールドスタジアムの開発チーフ・ゲームキューブ版ファミスタのプロデューサー小野泰を中心としたナムコの開発陣が、任天堂からに発売されたゲームキューブ専用ソフト『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』の開発に関わった。このゲームは他社製作品という事もありファミスタシリーズでは無いがゲームシステムなどの随所には開発者が共通ということもあり、ファミスタ的な要素を感じる事が出来る。
- 2007年12月20日発売予定のニンテンドーDS『ドラベース ドラえもん超野球外伝』はファミスタチームによる開発である。
ゲームシステム
打撃形式は野球盤に近く、投手はストレート、カーブ、シュート、フォークを使い分けることが出来る。打者はフォークを基本的に打てないが、見送ればボールとなる。
チーム、選手名
日本プロ野球をモデルにしたチームのほかに「ぴの」「ぎる」「ぱつく」(後に「ピノ」、「ギル」、「パック」の表記で登録)など、ナムコゲームのキャラクターの名を持つ選手による架空チーム「ナムコスターズ」も新規参入チームという設定で登場した。その他にもシリーズによってはセ・パのオールスターやメジャーリーグ選抜(ただし非実名)、オリジナルの架空チームも登場する(往年の名選手の集まったチームプロスターズや野球漫画・アニメ作品関係に登場するキャラを元にしたチームアニメスターズ、PCEワースタで時代劇チーム、MSX2ではアイドルや女優のチームもある。SFC版ではかなりの数のチームが登場)。
また'86年版と'87年版とPCエンジン版ワールドスタジアム(PCEワースタ。ここでは1988年発売の初代を指す)にはパ・リーグの球団(西武ライオンズを除く)同士を連合させた以下の2チームが登場していた。これについては'86年版は容量の問題による苦肉の策であったのと、あと当時はパリーグの知名度が今より低かった(ある意味軽視的部分あり)のでユーザーに「分かりやすくさせるため」にあえて複合球団を作ったと考えられる。
- 「フーズフーズ」- 食品会社を親会社に持つチームの連合。日本ハムファイターズ+ロッテオリオンズ。1973年にはこの2チーム(ただし、日本ハムは「日拓ホームフライヤーズ」)の合併が実際に計画されていた。この2チームは当時はパ・リーグの弱小球団であったが、2007年現在は「地域密着」「外国人監督」で人気・実力ともリーグトップクラスのチームになっている。'87年版にはロッテをモデルにした隠しチーム「オリエンツ」(デモ画面のみに登場する)が存在した。またPCEワースタではオリエンツは隠しチームではあるが独立した1チームとして登場する。ただし、グラフィックは白1色である。
- 「レイルウェイズ」- 関西の鉄道会社を親会社に持つパリーグチームの連合。近鉄バファローズ+南海ホークス+阪急ブレーブス。ただし阪急は'87年版では独立した1チーム「ブラボーズ」となっている。現実のプロ野球でもシーズン後に開催されるパリーグ東西対抗で西軍が親会社が変わりつつも2003年までこの3球団の混成チームで形成されていた事がある。
- 2005年に発売されたプレイステーション2用ソフト『ベースボールライブ2005』では架空チーム作成用のデータ(チーム名、ロゴマーク、ユニフォーム)として、ナムコスターズ・フーズフーズ・レイルウェイズの3チームが復活している。
当初はチーム名は頭文字が共通の架空名(ジャイアンツ→ガイアンツ)だったが、選手は「おちあい」「ほ゜んせ」など、ひらがな4文字(濁点・半濁点はそれだけで1文字とみなす)の範囲で実在選手の名前が使用されていた(ただし、当時の広島東洋カープのエース・北別府学はこの方式で名前を表記すると7文字になるため「きたへふ」とされていたが、これがファンの間で深く浸透した)。しかし日本野球機構や日本プロ野球選手会などに許可を得ずに選手名を使用することが問題視され、'88年版から1992年発売の『スーパーファミスタ』で正式に球団名と選手名の許可を得るまでは「くわわ」「きよすく」「おみあい」、「ぽんち」など微妙に選手名が変えられていた。ちなみに「ぱんち」(オリックス・佐藤和弘)など有名なニックネームをもっていた選手はニックネームで登録されていたのが、後に登録名として現実に登場した。
92年度版には1985年の阪神タイガースのデータが入ったダイナマイツやV9時代の読売ジャイアンツのデータが入ったビクトリーズが存在した。
2007年現在、初代ファミスタに登録されている選手(モデルとなった実在選手)で現役を続けているのはオリックスの清原和博と横浜の工藤公康(どちらも当時西武)だけである。なお、清原和博はファミスタシリーズ皆勤賞である。
なお、1986年版(初代)ファミスタにはGチーム(読売ジャイアンツ)の代打として当時引退済みのはずの「王貞治」(発売当時は同球団の監督であった)が「おう」という名前で登録されている。またSチーム(ヤクルトスワローズ)にも「やすだ」(安田猛。1981年引退)という名前の選手がいる。
キャラクターモデル
丸みを帯びたちょこっと太目の三頭身キャラクターは第1作目からおなじみのキャラクターとなっている。このキャラクターは生みの親・岸本好弘をモデルにしている。『ファミスタ'93』(1992年12月発売)では若干細長くなったが、不評だったためかすぐにもとの三頭身キャラに戻った。
しかし、1996年7月発売の『ワールドスタジアムEX』より従来のファミスタとの差別化を図るために、再び四頭身に近い大きさのキャラクターに改められ、以降「ファミリースタジアム」「ファミスタ」と称さない作品はこれが基本スタイルとなった(ただし、2003年5月発売『ファミリースタジアム2003』のみ例外)。
ユーザーのお遊び
ファミコン版ファミスタをプレイ中によくあることだが、一塁手がゴロを捕球した際に本来ならば一塁まで移動しなければならないのだが、うっかり他の守備位置でのゴロ捕球時と同様に一塁に送球してしまい、ボールがファウルグラウンドを転々とするというミスがあった。もっとも、自動的に二塁手が一塁のカバーに入るようにプログラムされてはいるが格段に移動速度が遅いため、このような送球エラーはある意味で不可避と言えた。
実際の野球では内野ゴロの打球を一塁手に送球して三死になったあと一塁コーチにボールを投げて渡す場面がよく見られるが、上記のミスを意図的に発生させることによってファミスタでこれを再現できる。方法は攻守が切り替わる僅かの間を利用して一塁手を二塁方向に走らせたあと、一塁に送球する。なお最近の野球ゲームでは自動的に投手か二塁手が一塁のカバーに入るように設計されているので、これの再現は難しい(『ベースボールライブ』では内野ゴロで三死になると一塁手が一塁コーチにボールを自動的に手渡している。近年の実況パワフルプロ野球では、中継に送球するボタンを押すことで可能)。
また、コンピューターとの対戦では上記原理を応用してコンピューターにミスさせることで楽に進塁することが可能である。方法は走力のある走者が一塁にいて二塁上の野手がボールを持っているときに、走者を二塁に走らせる。ある距離に近づくと、二塁上の野手が一塁方向に向かってタッチしにくるので、走者を一塁に帰塁させる。走者が一塁に着いたら、再び二塁方向に走らせる。すると、タッチしにきていた野手は誰もいない二塁に向かってボールを送球してしまう。ボールが外野に転々としている間にランナーは悠々と進塁できる。これは走者が二塁にいて三塁に進塁する場合でも適用可能である。
コンピュータの対戦で一塁ランナーが二塁へ盗塁しようとした際に二塁へ投げる(上+Aボタン)のではなく本塁へ投げる(下+Aボタン)操作をすると、二塁方向へより速い送球ができる。
『ファミスタ』『ファミリースタジアム』作品一覧
家庭用ゲーム機作品
ファミリーコンピュータ
- ※パッケージは前作のものに「'87年度版」シールが貼られただけのシンプルを通り過ぎてある意味手抜きといえるもの。ゲーム内容では前作の打者有利から投手有利になるような仕様変更が行われ、賛否両論となった。メジャーリーガーズ初登場。
- ※チームエディット機能が搭載され、オリジナルチームを作成できるようになった。
- ※当時ナムコと任天堂の間でライセンス契約の更新がこじれ最悪決裂する恐れがあったため、契約終(7月末(最終的には紆余曲折があったものの契約更新))間際に駆け込み的に発売されたもの。「開幕版」というタイトルどおり選手データは前年の成績参照、ルーキーや助っ人などの新入団選手は"予想データ"であり、いまひとつリアリティに欠けた。
- ファミスタ'90 - 1989年12月19日
- ※7月に上記の「ファミスタ'89開幕版」が既に発売されていたため、この作品以降ファミコン版はその年の12月に、翌年度の西暦下2桁がタイトルに入る形で発売されるようになる。バッテリーバックアップによって成績を記録可能な、最大6チームによるリーグ戦モードを搭載。また家庭用版ではこの作品より、ゲーム中のBGMが変更されている。
- ※ファミコン版最終作。ファミコン最後の野球ゲームでもある。
ゲームボーイ
スーパーファミコン
- スーパーファミスタ - 1992年3月27日
- ※本作より12球団公認による実名球団・選手の使用が開始される。
- ※初の3Dによる投球の高低差が導入され、フォークボールが打てるようになった。また、本作と『スーパー~5』のみ著作権表記の年度部分が発売前年になっている。
- ※引き続き、前作の高低差を導入。
ニンテンドウ64
- ※ナムコが日本で発売した唯一のニンテンドウ64専用ソフト[6]。
ゲームボーイアドバンス
ゲームキューブ
- ※家庭用版では『スーパー~5』以来の高低差が取り入れられた。
ニンテンドーDS
プレイステーション2
- ファミスタ2006(プロ野球 熱スタ2006に収録) - 2006年4月6日
- ※ファミスタ発売20周年企画として搭載。正式名称“ファミスタモード”。
- ファミスタ2007(プロ野球 熱スタ2007に収録) - 2007年4月5日
- “ファミスタモード”として搭載
非家庭用ゲーム機作品
パソコン
- プロ野球ファミリースタジアムペナントレース版 - 1988年12月2日
- プロ野球ファミリースタジアム'89ペナントレース版 - 1989年10月27日
- プロ野球ファミリースタジアム'90ペナントレース版 - 1990年9月28日
- プロ野球ファミリースタジアムペナントレース版 - 1990年9月28日
オンラインゲーム
- プロ野球 ファミスタオンライン - 2006年8月15日~9月11日までハンゲーム内でプレオープンテスト。同年10月12日正式オープンサービス開始。
- プロ野球 ファミスタオンライン2007 - 2007年3月1日サービス開始。
- プロ野球 ファミスタオンライン2 - 2007年6月28日サービス開始。
LCDゲーム
※発売元・バリエ
- ファミスタ'91 - 1991年
メダルゲーム
- ファミスタグランドスラム - 1998年
- ※モニター付で、家庭用版のファミスタと同じような映像が流れる。一部ゲームセンターなどで稼動した。
携帯電話アプリ
Yahoo!ケータイ
- ファミリースタジアム - 2002年8月1日
ez-web
i-mode
- ファミリースタジアム - 2002年11月28日
- ファミスタモバイル2004 - 2004年7月20日配信開始
- ファミスタホームラン競争 - 2004年7月20日配信開始
- ファミスタモバイル2005 - 2005年4月1日配信開始
- ファミスタモバイル2006 - 2006年4月3日配信開始
- ファミスタクラシック - 2006年12月8日配信開始
- ※ファミスタシリーズ20周年記念アプリ。歴代のナムコスターズのデータが収録されている。
- ファミスタモバイル07 - 2007年4月1日配信開始
- ※2007年度版。本作より実在球団に所属する全選手を試合に登録できるようになった。
- 育成くんリーグ - 2007年4月1日配信開始
ミニアプリ
※いずれも2007年4月1日のリニューアルに伴い、配信終了。
- ※オリジナル選手を作成するゲーム。育成くんで選手を成長させるために次のミニゲームでポイントを稼ぐ。
非コンピュータゲーム作品
ゲームブック版
※すべて発売・双葉社。
- 双葉文庫ゲームブックシリーズ
- プロ野球ファミリースタジアム ナムコスターズの挑戦
- プロ野球ファミリースタジアム2 風雲オールスター戦
- プロ野球ファミリースタジアム3 WE ARE THE CHAMPION!
- ファミスタ'90 WE ARE THE WORLD
- ファミスタ 虹の逆転アーチ - 1990年10月12日
別タイトル作品
PCエンジン
- ※様式としてはこの2作はチーム数及びデータ内容以外に大きな変更点は無く、当時のファミスタ(ファミコン版及び他機種移植版)ではすでに搭載されていた打順変更機能や球場選択機能は『'91』には搭載されていない。『'91』では1つしか無い球場を開閉式ドーム球場にするトルネード投法やマサカリ投法を再現するなどの差別化が図られた。
ゲームギア
プレイステーション
- ※同日に発売された周辺機器・ブラックネジコン対応ソフト。1997年オフに起きたプロ野球選手の脱税問題の影響で当時の各球団主力選手(小久保裕紀、宮本慎也、波留敏夫など)が多数登場していない。
ワンダースワン
※発売元はすべてバンダイ。
- ワンダースタジアム - 1999年3月11日
- ※基本的に1998年度シーズン終了時のデータを使用。
- ワンダースタジアム'99 - 1999年9月30日
- ※基本的に1999年度シーズン開幕後のデータを使用。
パソコン
- X68000(発売元・エス・ピー・エス)
- プロ野球ワールドスタジアム - 1990年12月
アーケードゲーム
- プロ野球ワールドスタジアム - 1988年3月
- プロ野球ワールドスタジアム'89開幕版 - 1989年
- プロ野球ワールドスタジアム'90 - 1990年
- スーパーワールドスタジアム - 1991年
- スーパーワールドスタジアム'92 - 1992年
- スーパーワールドスタジアム'92激闘版 - 1992年
- スーパーワールドスタジアム'93激闘版 - 1993年
- グレートスラッガーズ~ニューワールドスタジアム - 1993年
- グレートスラッガーズ'94 - 1994年
- スーパーワールドスタジアム'95 - 1995年
- スーパーワールドスタジアム'96激闘版 - 1996年
- スーパーワールドスタジアム'97 - 1997年
- スーパーワールドスタジアム'98 - 1998年
- スーパーワールドスタジアム1999 - 1999年
- スーパーワールドスタジアム2000 - 2000年
- スーパーワールドスタジアム2001 - 2001年
- ※翌年『熱チュー!プロ野球2002』がプレイステーション2に先駆けてリリースされたため、この作品を最後にアーケード版は出ていない。
第1作の選手・チーム名一覧
第1作(86年度版)からのシリーズ数作における選手名は、前述の通り実名が使用できなかった為、ナムコスターズを除き全て実名を匂わせる変名となっている。本項ではメモリアルの意味を込め、認知度の高い第1作で使用された選手・チーム名一覧を元となった実在選手への項目リンクを付けて記載する(ナムコスターズ選手のみ、出自作品への項目リンク)。
Gチーム(ガイアンツ)
野手
投手
Lチーム(ライオネルズ)
野手
投手
Rチーム(レールウェイズ)
近鉄バファローズと南海ホークスと阪急ブレーブスの合同チーム。
野手
投手
Cチーム(カーズ)
野手
投手
Tチーム(タイタンズ)
野手
投手
Fチーム(フーズフーズ)
日本ハムファイターズとロッテオリオンズの合同チーム。
野手
投手
Wチーム(ホイールズ)
野手
投手
Dチーム(ドラサンズ)
野手
投手
Sチーム(スパローズ)
野手
投手
Nチーム(ナムコスターズ)
野手
投手
脚注
- ↑ ちなみにファミコン以前の野球(テレビ)ゲームではAC版『ビクトリアスナイン』(タイトー)『チャンピオンベースボール』(アルファ電子)がすでに選手やチームの差異を実現していた。
- ↑ 選手ごとに名前と能力の個性があり、プレイヤーの感情移入を強化させた。また、基本的な操作系統は『ベースボール』のものを引き継いでいたが野手の守備操作が可能になり、熱中度が格段に高まった
- ↑ ROMカートリッジにファミコンハードウェアの限界を補う機能を組み込んだり、ソフトウェア制作技術の向上からメモリの効率的な活用が可能になったり、技術革新により大容量マスクROMが安価に供給されるようになった事など。
- ↑ このほか、業務用ゲームにおいてのみ1993年~1994年にわたって、『グレートスラッガーズ』という野球ゲームがリリースされた。メインタイトルには“~スタジアム”の文字は無いがサブタイトルには“ニューワールドスタジアム”と銘されていることから、一応“ファミスタシリーズ”の一作とみなされている。
- ↑ 1991年には家庭用ゲーム機・メガドライブに移植され、発売されている。
- ↑ 日本国外では「Ridge Racer 64」や「Namco Museum64」などを発売した。
関連項目
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