毎日王冠
毎日王冠 | |
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開催地 | 東京競馬場 |
施行時期 | 10月上旬 - 中旬 (原則4回東京2日目) |
格付け | GII |
1着賞金 | 6500万円 |
賞金総額 | 1億2330万円 |
距離 | 芝1800m |
出走条件 | サラブレッド系3歳以上(国際)(指定) 出走資格も参照 |
負担重量 | グレード別定(本文に記載) |
創設 | 1950年11月12日 |
特記事項: | |
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毎日王冠(まいにちおうかん)は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場の芝1800mで施行する中央競馬の重賞(GII)競走である。毎日新聞社が寄贈賞を提供している。
概要
1950年に毎日王冠の名称で創設された4歳(現3歳)以上の競走馬による重賞競走。条件や施行時期の変遷(次節参照)を経て、秋のGI競走の前哨戦の位置付けをしており、3歳馬古馬問わず中長距離やマイラーの有力馬が出走する注目度の高い重賞(GII)競走である。
中央競馬の秋GIシーズンへの重要なステップ競走であることから、春の安田記念や宝塚記念後に夏シーズンを休養にまわした有力馬陣営が秋の初戦で使うことが多い競走で、施行距離が芝1800mであるが故、同じ東京競馬場で200m長い芝2000mで施行される天皇賞(秋)だけでなく、京都競馬場の芝1600mで行われるマイルチャンピオンシップに向けて重要視されている。
かつては天皇賞(秋)に外国産馬が出走できなかったことから、秋のGIシーズンを前にして有力な内国産馬と外国産馬が出走する競走となり、1993年にはシンコウラブリイがその後天皇賞で1,2着となるヤマニンゼファー、セキテイリュウオーを相手に完勝したり、1998年(第49回)にはサイレンススズカ・エルコンドルパサー・グラスワンダーの3強による限りなくGIに近いGIIとして盛り上がりを見せ、その年には実際に平均レートが国際GI認定基準に達したり、グレード認定後1984年~2010年現在までの27回のうち16回をその時点、あるいは後のGI優勝馬が制するなど非常にレベルの高い競走として知られる。
名称の通り、優勝馬主には副賞品として王冠が贈呈される。また、現在の優勝レイは赤地に金文字となっている。
出走資格はサラ系3歳(旧4歳)以上のJRA所属馬(外国産馬含む、未出走馬と未勝利馬は除く)、所定の条件を満たした地方競馬所属馬(2頭まで)、及び外国調教馬(9頭まで)。
負担重量は3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減を基本とし、更に以下の条件で斤量が課せられる。ただし2歳時の成績を除く。
- 施行日当日から過去1年以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増
- 施行日当日から過去1年以降の牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増
- 施行日当日から過去1年以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増
2010年度現在の総額賞金は1億2330万円で、1着賞金:6500万円、2着賞金:2600万円、3着賞金:1600万円、4着賞金:980万円、5着賞金:650万円と定められている。
歴史
- 1950年 - 4歳(現3歳)以上の競走馬による定量の重賞競走として毎日王冠が創設され、東京競馬場の芝2500mで施行された。
- 1955年
- 施行場を中山競馬場の芝2600mに変更。
- 負担重量を別定に変更。
- 1956年 - 中山競馬場のスタンド改築工事に伴う振替開催により、東京競馬場の芝2500mで施行。
- 1958年 - 施行場を東京競馬場の芝2500mに戻す。
- 1959年 - 施行距離を芝2300mに変更。
- 1961年 - 当年のみ施行距離をダート2300mで施行。
- 1962年 - 施行距離を芝2000mに変更。
- 1964年 - 施行場を中山競馬場の芝2000mに変更。
- 1966年 - 中山競馬場のトータリゼータシステム導入工事及びダートコース新設工事に伴う振替開催により、東京競馬場の芝2000mで施行。
- 1968年 - 施行場を東京競馬場の芝2000mに戻す。
- 1969年 - 当年のみ施行距離をダート2100mで施行。
- 1970年 - 施行場を中山競馬場の芝2000mに戻す。
- 1973年 - 新潟競馬場のスタンド新築工事による振替開催により、福島競馬場の芝2000mで施行。
- 1974年 - 施行場を東京競馬場の芝2000mに戻す。
- 1975年 - 京葉労働組合の労働協議の影響による開催中止の振替開催により、中山競馬場の芝2000mで施行。
- 1978年 - 混合競走に指定。
- 1980年 - 中山競馬場の芝2000mで施行。
- 1984年
- 混合競走から除外。
- 施行距離を芝1800mに変更。
- グレード制施行によりGIIに格付け。
- 1988年 - 発走前の輪乗り中にダイナアクトレスとレジェンドテイオーがシリウスシンボリに蹴られ、レジェンドテイオーが発走除外。
- 1989年
- 1995年 - 指定交流競走に指定され、地方馬は2頭まで出走可能になる。
- 1996年
- 2001年
- 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「4歳以上」から「3歳以上」に変更。
- 国際GIIに指定。
- 外国調教馬の出走枠が9頭に拡大(2002年のみ8頭)。
- 2002年 - 東京競馬場の改修工事による振替開催により、中山競馬場の芝1800mで施行。
- 2006年 - 牝馬限定競走優勝馬の負担重量を軽減。
- 2007年 - チョウサンがコースレコード1分44秒2で優勝。
- 2010年 - 1952年以来の3歳馬同士のワンツーフィニッシュ。