「栃木県北部地震」の版間の差分

2019年8月16日 (金) 15:15時点における版

栃木県北部地震（とちぎけんほくぶじしん）とは、2013年（平成25年）2月25日に、日本の栃木県北部で発生した、M（マグニチュード）6.3の地震である。

概要

2013年2月25日、午後4時23分、栃木県北部で、M6.3の地震が発生[1]。震源の深さは約3 kmと非常に浅く、最大震度は震度5強[2]。栃木県日光市湯元で、震度5強の強い揺れを記録した[3]。

地殻内で発生し、西北西-東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型の地震である[4]。

この地震は、2011年（平成23年）3月11日の東北地方太平洋沖地震によって誘発された地震とみられる。

各地の震度

震度4以上を観測した地点は以下の通り[5]。

震度5強

栃木県（日光市湯元）

震度4

福島県 （檜枝岐村上河原・檜枝岐村下ノ原）

栃木県（日光市中鉢石町・日光市日蔭・那須塩原市塩原庁舎）

群馬県（沼田市西倉内町・沼田市下久屋町・沼田市利根町・片品村東小川・片品村鎌田）

推定される震度

①気象庁によると、群馬県片品村や沼田市などでは、一部で震度5弱程度を観測したとみられる[6]が、これは震度計による判定でないため、各市町村の　最大震度としては反映されていない。

②栃木県日光市の一部では震度6強相当の揺れ（計測震度6.0）があり[7]、1,300ガルの加速度を記録した[8]

被害

この地震により、震源に近く、震度5強を観測した日光市などでは、雪崩や土砂崩れ等が発生したほか、温泉旅館でも、天井や壁などが崩れるといった被害が出た。そのため、旅館の従業員や宿泊客も一時足止めされる事態となった。

余震

この地震による余震は、体に感じるものだけで少なくとも40回発生した。