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豊島園駅(としまえんえき)は、東京都練馬区練馬四丁目にある西武鉄道・東京都交通局(都営地下鉄)の駅である。
駅名のとおり、23区内有数の遊園地であるとしまえんの最寄駅である。
目次
両社局の駅の関係[編集]
西武鉄道の駅には豊島線が、東京都交通局の駅には都営地下鉄大江戸線が、それぞれ乗り入れている。豊島線は当駅が終点である。
両駅間で乗り換えは可能だが、連絡駅ではなく、事実上、同名の別駅[1]となっている。両駅間の乗り換えは、乗継割引運賃の適用外であり、同制度適用駅である練馬駅での乗り換えを両社局では案内している。
両駅の駅舎は独立しており、西武鉄道の改札口と都営地下鉄の地上出入口(A2出入口(十一ヶ寺寄り))の間は、屋外の商店街(としまえん商店会)を通って徒歩で約2分かかる。
年表[編集]
- 1927年(昭和2年)10月15日 - 武蔵野鉄道豊島線豊島駅として、東京府北豊島郡下練馬村字谷戸山6815番地に開業。
- 1933年(昭和8年)3月1日 - 豊島園駅に改称。
- 1945年(昭和20年)9月22日 - 武蔵野鉄道が陸上交通事業調整法に基づき西武鉄道を合併。西武農業鉄道に改称する。
- 1946年(昭和21年)11月15日 - 西武農業鉄道が西武鉄道に改称する。
- 1991年(平成3年)
- 2000年(平成12年)4月20日 - 都営地下鉄12号線が大江戸線に改称。
- 2013年(平成25年)1月12日 - 大江戸線ホームでホームドアが稼働開始。
駅構造[編集]
西武鉄道[編集]
島式ホームとしては、非常に幅員の広いホームである。1960年代までは「コの字」型頭端式ホーム2面3線の形態であったが、その構造だと最大6両編成までしか入線できず、池袋線の輸送力増強で普通列車(各駅停車)でも8両編成での運用が増えたことに対応できなかった。また当時のダイヤ形態では、昼間はホームは1線しか使われていなかった。そのために現在のような中央1線を埋めた構造になった。同様に中央1線を埋めて完全な島式ホームにしたケースは、西武鉄道では新宿線の花小金井駅にも見られる。ホームの屋根の形状から当時の面影を見ることができる。2番ホームの線路の反対側にはホームの跡が残っており、6両編成に対応する有効長であったことが伺える。階段跡も残っているが柵で仕切られており立ち入ることはできない。2010年以降にホーム跡地の一部に花が植えられている。
多客時は自動改札機とは別に降車専用の有人改札通路も使用する。2009年に耐震補強工事が実施され、有人改札通路と自動券売機が減らされている。同時期に定期券の自動券売機が設置された。有人改札通路は夏季のとしまえんプール開設時や毎年としまえんで開催される練馬区の成人式などの多客時に使用されている。
2003年に練馬駅高架化工事が終了し、列車は池袋駅から直通する形で運行されていたが、一部時間帯には線内折り返し運用があった。なお、練馬駅の池袋寄りにある引き上げ線の有効長は4両編成分であることから、線内折り返し列車の編成は小手指車両基地から回送されていた。2008年6月14日に池袋線と東京メトロ副都心線との相互直通運転開始に伴うダイヤ改正後は運用の関係から消滅している。なお、2011年3月14日からは節電を考慮した特別ダイヤで運転し、一時的に豊島線内の折り返し運用が復活した。
豊島線の現行ダイヤは各駅停車のみが池袋線から直通するが、過去にはイベント列車や、臨時特急のほか、平日の朝には準急が運転されていたこともあった。
トイレは改札を入って1番ホームの線路右側奥にある豊島園駅駅構内マップ - 西武鉄道。2011年度に有人改札のあった位置に多機能トイレが増設された。
池袋線の椎名町 - 桜台間の各駅はホーム有効長の10両編成対応工事が実施されたが、当駅では実施されていない。また、10両編成対応ホームへの拡張する用地なども1面2線を維持したままの建設用地は確保されていない。これは、椎名町 - 桜台間の各駅はあくまでも8両編成のみでの運行が前提としており優等列車がダイヤが乱れたときに臨時停車するものであり、8両編成から10両編成への増車を想定したものではないため豊島園は除外されている。これはまた、椎名町 - 桜台間の各駅はホーム有効長の10両編成対応工事時に地域自治体にもあくまで臨時用ということで説明されている。練馬方向は住宅街、豊島園方向は駅前広場となっており実質的に10両編成に対応する用地は取得されていない。
のりば[編集]
ホーム | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | ■豊島線・池袋線 | 練馬・池袋方面 |
東京都交通局[編集]
島式ホーム1面2線を有する地下駅である。駅番号はE 36。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 都営大江戸線 | 都庁前・六本木・(都庁前のりかえ)飯田橋方面 |
2 | 都営大江戸線 | 光が丘方面 |
利用状況[編集]
- 西武鉄道 - 2012年度の1日平均乗降人員は13,318人[2](全92駅中60位)である。
- 都営地下鉄 - 2012年度の1日平均乗降人員は10,954人(乗車人員:5,511人、降車人員:5,443人)である[3]。大江戸線の駅では国立競技場駅に次いで少ない。
各年度の1日平均乗降・乗車人員数は下表のとおり。
年度 | 西武鉄道 | 都営地下鉄 | ||
---|---|---|---|---|
乗降人員 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | |
1990年(平成 | 2年)18,016 | - | - | |
1991年(平成 | 3年)17,396 | 841 | ||
1992年(平成 | 4年)15,441 | 756 | ||
1993年(平成 | 5年)13,362 | 701 | ||
1994年(平成 | 6年)12,419 | 704 | ||
1995年(平成 | 7年)10,437 | 672 | ||
1996年(平成 | 8年)9,542 | 630 | ||
1997年(平成 | 9年)8,249 | 1,164 | ||
1998年(平成10年) | 6,710 | 3,151 | ||
1999年(平成11年) | 6,546 | 3,320 | ||
2000年(平成12年) | 6,184 | 3,770 | ||
2001年(平成13年) | 5,477 | 4,340 | ||
2002年(平成14年) | 10,765 | 5,223 | 8,204 | 4,451 |
2003年(平成15年) | 10,769 | 5,238 | 8,691 | 4,621 |
2004年(平成16年) | 11,436 | 5,690 | 9,335 | 5,049 |
2005年(平成17年) | 11,879 | 5,937 | 9,921 | 5,374 |
2006年(平成18年) | 12,186 | 6,052 | 10,262 | 5,523 |
2007年(平成19年) | 12,285 | 6,120 | 10,938 | 5,730 |
2008年(平成20年) | 12,566 | 6,265 | 11,151 | 5,706 |
2009年(平成21年) | 12,927 | 6,471 | 11,059 | 5,607 |
2010年(平成22年) | 12,639 | 6,387 | 10,990 | 5,542 |
2011年(平成23年) | 12,707 | 6,337 | 10,568 | 5,338 |
2012年(平成24年) | 13,318 | 6,693 | 10,954 | 5,511 |
駅周辺[編集]
練馬 (練馬区) も参照
西武鉄道[編集]
東京都交通局[編集]
A2
- ユナイテッド・シネマとしまえん
- 練馬四郵便局
- 八千代銀行 豊島園支店
- トイザらス・ベビーザらス としまえん店
A1
バス路線[編集]
かつては折返場があり、1970年代前半までは、都営バス、京王バス、関東バスも乗り入れていたが、練馬駅の大踏切による慢性渋滞で定時運行の確保が難しくなり、上記3社は路線廃止もしくは区間短縮で撤退した。練馬駅方面に運行するのは国際興業バスと南田中車庫への出入庫を兼ねた西武バスの一部便のみとなり、特に折返場は西武の独擅場で、始発ターミナルとしての機能を持っていた(たとえば、練47系統は豊11系統と称した)。1984年に豊10系統・豊島園 - 練馬北町線廃止後は主力を光が丘団地への路線と既存の豊11系統に移したが、1991年に都営12号線の開業で光が丘団地方面の系統は廃止。2003年には練馬駅北口ロータリーの完成で残った豊11系統も練馬駅まで再度延長されたために当駅を始発とする路線はなくなり、折返場も隣接するとしまえんの駐車場とともに閉鎖された。跡地には、ユナイテッド・シネマとしまえんが建っている。現行のバス停留所「豊島園」は大江戸線の駅の方が近い。
付記[編集]
2006年、西武の駅構内で映画『デスノート the Last name』の撮影が行われた。
隣の駅[編集]
- 西武鉄道
- ■豊島線
- ■各駅停車(ほぼ全列車が池袋線直通)
- 練馬駅 (SI06) - 豊島園駅 (SI39)
- ■各駅停車(ほぼ全列車が池袋線直通)