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2007年12月25日 (火) 18:40時点における版
この項目では、学校教育法に基づいて設置されている学習院高等科について説明しています。学習院学制に基づいて設置されていた学習院高等科については「学習院高等科 (旧制)」をご覧ください。 |
学習院高等科 | |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人学習院 |
設立年月日 | 1877年(明治10年)10月 |
共学・別学 | 男子校 |
課程 | 全日制の課程 |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒171-0031 |
東京都豊島区目白1-5-1 | |
電話番号 | 03-3986-0221 |
外部リンク |
学習院高等科(がくしゅういんこうとうか)は、東京都豊島区にある私立の高等学校である。設置者は学校法人学習院で、学習院大学の系列校である。
目次
概要
1877年(明治10年)に、主として華族の子弟のための学校として東京に開校され、120余年の歴史を有する伝統校。1947(昭和22年)、宮内省の管轄を離れ、私立学校として新発足した。財団法人学習院を経て、1951年(昭和26年)に学校法人学習院となり、現在に至る。現存する学習院高等科は旧制学習院中等科を母体としている教育機関で第二次世界大戦前の旧制学習院高等科は学習院大学の母体となって改組されており、旧制学習院高等科と名称は同一であるが全く別の教育機関である。
課外活動としてはクラブ活動を推奨しており、陸上ホッケー部が2005年に29年ぶりにインターハイに出場するなど全国大会に出場するクラブもある。他には漕艇部[1](ボート部)などがインターハイに出場する機会が多い。2006年は漕艇部[2]が近畿総体(インターハイ)へ出場し、準々決勝に進出した。
学校の特色
都内では有数の広大な校地と各種施設を有し、緑豊かな自然に囲まれた教育環境である。学習院全体の大きな教育目標である「ひろい視野」「たくましい創造力」「ゆたかな感受性」の実現を目指し、学習院中等科との中高一貫教育を行っている。校風は校則の厳しい初等科や中等科に比べ、自由である。
沿革
- 1877年 華族学校学則制定。神田錦町にて開業式を挙行し、天皇皇后親臨、勅諭・令旨を賜わり、あらためて「学習院」の勅額を下賜される。
- 1884年 宮内省所轄の官立学校となる。
- 1888年 学習院は麹町区三年町(虎ノ門)の旧工部大学校跡に移転する。
- 1890年 四谷区尾張町に移転する。
- 1908年 東京府下高田村(目白)に移転する。
- 1919年 学習院の高等学科を高等科に改める。
- 1945年 学習院・女子学習院に関する官制廃止される。
- 1947年 財団法人学習院による新しい経営が始まり、学習院は一体として私立学校となる。
- 1950年 新制学習院高等科を開設する。
- 1951年 学校法人学習院となる。
年間行事
- 4月
- 入学式
- 始業式
- クラブ紹介
- ホームルーム
- ガイダンス
- 健康診断
- オール学習院の集い
- 5月
- 中間考査
- 教育実習
- 6月
- 対筑波大附属高校定期競技大会
- 1896年より行われている学習院高等科、学習院女子高等科、筑波大学附属高等学校の運動部を中心とした総合定期戦。運動部に所属していない生徒も、一般種目に参加することができる。学習院では「附属戦」、筑附では「院戦」の名で親しまれている。
- 観劇
- 鳳櫻祭実行委員長選挙
- 7月
- 期末考査
- ボート大会
- 特別講義
- 終業式
- 9月
- 始業式
- 3年第1回実力考査
- 10月
- 院内大会
- 学校説明会
- 中間考査
- 2年生沖縄研修旅行
- 11月
- 鳳櫻祭(文化祭)
- 次年度選択説明会
- 総務委員長選挙
- 12月
- 期末考査
- 3年柔道納会
- 講道館において3年生のクラス対抗で行われる柔道大会。
- 終業式
- 1月
- 始業式
- 3年第2回実力考査
- 2月
- 3年期末考査
- 中等科入試・高等科入試
- マラソン大会
- 大学推薦入学内定
- 3月
- 期末考査
- 1年スキー教室
- 終業式
- 卒業式
部活動
運動部
- アーチェリー部
- 剣道部
- 硬式野球部
- ゴルフ部
- サッカー部
- 山岳部
- 柔道部
- 水泳部
- スキー部
- 漕艇部
- 卓球部
- テニス部
- 馬術部
- バスケット部
- バレー部
- ホッケー部
- ラグビー部
- 陸上部
文化部
- 演劇部
- 吹奏楽部
- コーラス部
- 化学部
- 史学部
- 写真部
- 新聞部
- 生物部
- 地学部
- 美術部
- 文芸部
- 放送部
同好会
- アマチュア無線
- 囲碁将棋
- 社問研究
- 書道研究
- 地理研究
- 鉄道研究
- フォークソング
- 空手
学習院大学への内部進学
進学基準
高等科での学業成績、実力試験、学科が指定する科目の成績、出席や態度を加味する。 成績については、3年次の学業成績の平均点が60点以上で、50点に満たない科目が3年次2科目以内であり、実力試験において平均40点以上であることが基準である。 2年次までの学業成績は、平均点が一定の点数を切る場合に限り、借点として3年次の学業成績の平均点から減算されるが、基本的に影響はない。 また、3年次の学業成績の平均点と実力試験の平均点の和が120点以上あれば、ほぼ確実に希望の学科に進学できる。 しかし、出席や態度・素行(懲戒を受けるなどの非行)によっては上記の点数に関係なく、推薦を受けられないことがある。
実力試験
学習院大学に進学を希望する者は全員、受験しなければならない。(他大学に進学を希望する者も、9月の試験は受験する) 3年次の9月と1月の2回、行われる。1回目は高等科・女子高等科それぞれ単独で、2回目は女子高等科と共通の試験を受験する。 実力試験における平均40点の要件は2回とも満たす必要はなく、つまり、2回分を合算して80点であればよい。(各回平均点の小数点第一位は四捨五入された上で算出された2回の平均点でさらに小数点第一位を四捨五入して40点を満たせばよいため、39.5点が最も効率の良い点のとり方となる。ex)39.5点と38.5点が最も効率がよい)
他大学への進学を希望する場合
11月下旬に学習院大学推薦辞退届を提出する。これは撤回できない。 そのため、受験の結果によっては内部進学を後から選択するなどということはできない。 しかし、近年普及してきているAO入試のうち、合否が11月下旬までに判明するものに ついては例え不合格であったとしても内部進学を選択することができることになった。
進学状況
高等科から学習院大学へはおよそ6割程度が進学を希望している。各学科には定員があるが、大部分の生徒は希望する学科への進学ができている。 法学部、経済学部に進学する者が多数である。 学習院大学以外の主な進学先に、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学がある。
- 学習院大学(内部進学者のみ、平成17年度)
- 法学部 69名
- 経済学部 46名
- 文学部 9名
- 理学部 1名
合計 125名
- 外部進学(平成17年度)
- 東京大学 3名
- 一橋大学 1名
- 東京工業大学 3名
- 筑波大学 2名
- 横浜国立大学 1名
- 千葉大学 2名
- 新潟大学 1名
- 愛媛大学 1名
- 電気通信大学 1名
- 首都大学東京 1名
- 防衛医科大学校 1名
- 青山学院大学 6名
- 学習院大学 1名
- 慶應義塾大学 24名
- 国際基督教大学 1名
- 上智大学 18名
- 中央大学 4名
- 東京理科大学 12名
- 法政大学 3名
- 明治大学 4名
- 立教大学 4名
- 早稲田大学 19名
出身者
- 近衛忠輝 - 現近衞家当主、日本赤十字社社長 / 新制高等科卒
- 細川護煕 - 第79代内閣総理大臣 / 新制高等科卒
- 麻生太郎 - 自由民主党衆議院議員、外務大臣 / 新制高等科卒
- 田英夫 - 参議院議員 / 新制高等科卒
- 亀井久興 - 衆議院議員 / 新制高等科卒
- 黒田慶樹 - 東京都職員 / 新制高等科卒
- 巽孝之 - 米文学者、SF評論家 / 新制高等科卒
- 林秀彦 - 評論家 / 新制高等科卒
- 舟崎克彦 - 作家 / 新制高等科卒
- 能見善久 - 東京大学教授、民法学者 / 新制高等科卒
- 蓮實重彦 - 元東京大学総長、映画評論家 / 新制高等科卒
- 角野卓造 - 俳優 / 新制高等科卒
- 鮎貝健 - 俳優・ディスクジョッキー / 新制高等科卒
- 福田貞男 - サッポロビール社長 / 新制高等科卒
- 千聖 - ロックバンドPENICILLIN・ギタリスト / 新制高等科卒
- 萩谷順 - 元朝日新聞論説委員 / 新制高等科卒
- 森下知哉 - フジテレビアナウンサー / 新制高等科卒
- 永山耕三 - フジテレビプロデューサー / 新制高等科卒
- 柴田光太郎 - 元中・高等科英語教諭、俳優・タレント / 新制高等科卒
- 小野塚康之 - NHKアナウンサー / 新制高等科卒
- 太田雅英 - NHKアナウンサー / 新制高等科卒
関連項目
外部リンク
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