「パーティシペーション」の版間の差分
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[[タイムCM]]と異なり、番組制作費を負担する必要がなく、セールス料金が比較的安価である。この場合、番組枠では[[提供クレジット]]を入れずCMを放送する。複数の企業がランダムに流れるものもあれば、タイムCMと共存して流れるものもある。後者はタイムCMを1社流した後に複数の企業がランダムに流れるものもあれば、タイムCMと紛れて1社だけ流れるものもある(映画作品のCMや、一部の番組における[[花王]]などの[[トイレタリー]]メーカー、[[永谷園]]などが代表的である)。中には、時間帯を限定して特定の広告主のCMを放送するものもある(いわゆる「固定取り」)。番組表などでは、前述の「participation」から採った「'''PT'''」、若しくは「各社」と表記される場合が多い。 | [[タイムCM]]と異なり、番組制作費を負担する必要がなく、セールス料金が比較的安価である。この場合、番組枠では[[提供クレジット]]を入れずCMを放送する。複数の企業がランダムに流れるものもあれば、タイムCMと共存して流れるものもある。後者はタイムCMを1社流した後に複数の企業がランダムに流れるものもあれば、タイムCMと紛れて1社だけ流れるものもある(映画作品のCMや、一部の番組における[[花王]]などの[[トイレタリー]]メーカー、[[永谷園]]などが代表的である)。中には、時間帯を限定して特定の広告主のCMを放送するものもある(いわゆる「固定取り」)。番組表などでは、前述の「participation」から採った「'''PT'''」、若しくは「各社」と表記される場合が多い。 | ||
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*全国的には、多くの局で[[興和|Kowa]]や[[ハウス食品]]のCMがこの扱いで放送されている。このほか、地域によって地元企業の[[ローカルCM]]も多く放送されている([[静岡県]]から西の地域における[[徳島製粉]]など)。 | *全国的には、多くの局で[[興和|Kowa]]や[[ハウス食品]]のCMがこの扱いで放送されている。このほか、地域によって地元企業の[[ローカルCM]]も多く放送されている([[静岡県]]から西の地域における[[徳島製粉]]など)。 | ||
*かつては[[三貴]](「カメリアダイヤモンド」など)のCMがよく放送されていた局もある。現在は規模を縮小し、テレビ東京系列局や[[TBSニュースバード]]で主に放送されている。 | *かつては[[三貴]](「カメリアダイヤモンド」など)のCMがよく放送されていた局もある。現在は規模を縮小し、テレビ東京系列局や[[TBSニュースバード]]で主に放送されている。 | ||
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*『アニメ魂』ロゴ→[[アバンタイトル]]→オープニング→[[提供クレジット|提供バック]]→スポンサーCM (1:30)→本編Aパート→スポンサーCM (0:30)+PT扱いのCM (0:15)+各局の番宣やイベントのCM (0:45)→本編Bパート→エンディング→PT扱いのCM (0:15)+番宣・興行告知 (0:45)→[[次回予告]]→提供バックで終了。 | *『アニメ魂』ロゴ→[[アバンタイトル]]→オープニング→[[提供クレジット|提供バック]]→スポンサーCM (1:30)→本編Aパート→スポンサーCM (0:30)+PT扱いのCM (0:15)+各局の番宣やイベントのCM (0:45)→本編Bパート→エンディング→PT扱いのCM (0:15)+番宣・興行告知 (0:45)→[[次回予告]]→提供バックで終了。 | ||
*番組スポンサーは1 - 2社が中心である。 | *番組スポンサーは1 - 2社が中心である。 | ||
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*[[Japan News Network|JNN]]([[東京放送|TBS]]系)では、[[報道特別番組]]が急遽編成された場合には当該時間帯のスポンサーがすべてPT扱いとなる。番組の途中から報道特別番組に移行した場合も、その時点から提供スポンサーがネット・ローカル関係なく、すべてPT扱いとなる(提供クレジットは流れない)。 | *[[Japan News Network|JNN]]([[東京放送|TBS]]系)では、[[報道特別番組]]が急遽編成された場合には当該時間帯のスポンサーがすべてPT扱いとなる。番組の途中から報道特別番組に移行した場合も、その時点から提供スポンサーがネット・ローカル関係なく、すべてPT扱いとなる(提供クレジットは流れない)。 | ||
*[[wiki:日本における衛星放送#デジタルによる衛星放送|BSデジタル放送局]]([[wiki:民間放送|民放系]])や[[wiki:日本における衛星放送#CSデジタル|CS放送局]]は、全国一斉に同一のCMしか放送できないことからスポンサーが少ないため、それをカバーするように[[インフォマーシャル]]形式のCMがよく放送される。このようなCMも、この扱いに含まれる場合がある。 | *[[wiki:日本における衛星放送#デジタルによる衛星放送|BSデジタル放送局]]([[wiki:民間放送|民放系]])や[[wiki:日本における衛星放送#CSデジタル|CS放送局]]は、全国一斉に同一のCMしか放送できないことからスポンサーが少ないため、それをカバーするように[[インフォマーシャル]]形式のCMがよく放送される。このようなCMも、この扱いに含まれる場合がある。 | ||
− | + | *[[タミヤRCカーグランプリ]]([[テレビ東京]]系、1994年 - 1999年)における[[マブチモーター]]等の田宮模型の商品を構成するモーターを製造するメーカーや、ラジオコントロールカーの操縦装置(リモコン、プロポなど)を製造するメーカーのCM。 | |
+ | *[[ライオン (企業)|ライオン]]の提供枠における2007年以前の[[バファリン]]、[[エキセドリン]]のCM。2008年よりライオンが商標権を取得したためタイムCMに昇格した。 | ||
+ | *[[金融機関]]の個別企業([[銀行]]、[[信用金庫]]、[[信用組合]])では[[1991年]][[1月]]からCMが解禁されたが、民放テレビでは当初は自主規制として[[1993年]][[3月]]まで提供表示を自粛するパーティシペーション扱いとしていた(先に[[1990年]][[6月]]に解禁されたラジオでは提供アナウンスを当初から解禁している)<ref>[http://www.edit.co.jp/IFL/adhistory/h10.html 金融広告30年史 第10回・規制緩和で銀行のテレビCMが解禁] (株)エディット</ref>。 | ||
+ | == 脚注 == | ||
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+ | == 関連項目 == | ||
+ | * スポットCM枠の一覧 | ||
+ | ** [[カウキャッチャー (放送)]] - 番組の直前に流されるスポットCM。タイムセールスではないが、料金はタイムと同等。 | ||
+ | ** [[ヒッチハイク (放送)]] - 番組の直後に流されるスポットCM。タイムセールスではないが、料金はタイムと同等。 | ||
+ | ** [[ステーションブレイク]] - 番組と番組の間の時間帯。原則として放送局が保有する枠であり、スポットCMが流される。 | ||
+ | * [[CMフィラー]] | ||
+ | * [[カメオ出演]] - テレビドラマにおいてスタッフロール(キャスト)に表示されないカメオ出演の俳優をPT(パーティシペーション)出演と呼ぶ。これに対してスタッフロールに表示されるカメオ出演の俳優はステブレ(ステーションブレイク)出演と呼ぶ。PT出演は常に実年齢より年上(逆サバ)の役である。PT出演はゲストの場合とレギュラーの場合がある。 | ||
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2024年4月13日 (土) 09:29時点における最新版
パーティシペーションとは、日本の放送局において番組中に番組提供の広告主以外のCMを放送することを指す。スポットCMの一種でありステーションブレイクでない部分=番組枠の中で流れるが、タイムCMのように広告主(スポンサー)の提供クレジットが明示されない形式。語源は、「関与」・「参加」を意味する「participation」からきている。
タイムCMと異なり、番組制作費を負担する必要がなく、セールス料金が比較的安価である。この場合、番組枠では提供クレジットを入れずCMを放送する。複数の企業がランダムに流れるものもあれば、タイムCMと共存して流れるものもある。後者はタイムCMを1社流した後に複数の企業がランダムに流れるものもあれば、タイムCMと紛れて1社だけ流れるものもある(映画作品のCMや、一部の番組における花王などのトイレタリーメーカー、永谷園などが代表的である)。中には、時間帯を限定して特定の広告主のCMを放送するものもある(いわゆる「固定取り」)。番組表などでは、前述の「participation」から採った「PT」、若しくは「各社」と表記される場合が多い。
目次
主に行なわれている時間[編集]
- テレビの場合は、時間別スポットランクが「C」の時間帯(早朝や昼のワイドショーのCM枠など)に多い。
- ラジオの場合は、番組と番組の間を中心に放送される。
- TOKYO FMの月 - 木曜22:00 - 23:55枠が代表例。
主な放送例[編集]
全国ネット番組[編集]
通常編成で放送されている番組ではそれほど例は多くないが、ADKが広告代理を担当しているアニメ番組ではこの扱いで放送される場合が度々見られる(主にユニリーバやコスモ石油など)。また、テレビ東京や系列局ではそのほかの番組でもこの扱いで放送される場合がある(主に永谷園など)。このほかの放送局でも、改編期などに放送される特番でこの例が見られることもある。
スポンサーが付かない番組の例(番販購入した番組や深夜番組など)[編集]
- 全国的には、多くの局でKowaやハウス食品のCMがこの扱いで放送されている。このほか、地域によって地元企業のローカルCMも多く放送されている(静岡県から西の地域における徳島製粉など)。
- かつては三貴(「カメリアダイヤモンド」など)のCMがよく放送されていた局もある。現在は規模を縮小し、テレビ東京系列局やTBSニュースバードで主に放送されている。
地方局における『アニメ魂』枠の例[編集]
- 『アニメ魂』ロゴ→アバンタイトル→オープニング→提供バック→スポンサーCM (1:30)→本編Aパート→スポンサーCM (0:30)+PT扱いのCM (0:15)+各局の番宣やイベントのCM (0:45)→本編Bパート→エンディング→PT扱いのCM (0:15)+番宣・興行告知 (0:45)→次回予告→提供バックで終了。
- 番組スポンサーは1 - 2社が中心である。
その他[編集]
- JNN(TBS系)では、報道特別番組が急遽編成された場合には当該時間帯のスポンサーがすべてPT扱いとなる。番組の途中から報道特別番組に移行した場合も、その時点から提供スポンサーがネット・ローカル関係なく、すべてPT扱いとなる(提供クレジットは流れない)。
- BSデジタル放送局(民放系)やCS放送局は、全国一斉に同一のCMしか放送できないことからスポンサーが少ないため、それをカバーするようにインフォマーシャル形式のCMがよく放送される。このようなCMも、この扱いに含まれる場合がある。
- タミヤRCカーグランプリ(テレビ東京系、1994年 - 1999年)におけるマブチモーター等の田宮模型の商品を構成するモーターを製造するメーカーや、ラジオコントロールカーの操縦装置(リモコン、プロポなど)を製造するメーカーのCM。
- ライオンの提供枠における2007年以前のバファリン、エキセドリンのCM。2008年よりライオンが商標権を取得したためタイムCMに昇格した。
- 金融機関の個別企業(銀行、信用金庫、信用組合)では1991年1月からCMが解禁されたが、民放テレビでは当初は自主規制として1993年3月まで提供表示を自粛するパーティシペーション扱いとしていた(先に1990年6月に解禁されたラジオでは提供アナウンスを当初から解禁している)[1]。
脚注[編集]
- ↑ 金融広告30年史 第10回・規制緩和で銀行のテレビCMが解禁 (株)エディット
関連項目[編集]
- スポットCM枠の一覧
- カウキャッチャー (放送) - 番組の直前に流されるスポットCM。タイムセールスではないが、料金はタイムと同等。
- ヒッチハイク (放送) - 番組の直後に流されるスポットCM。タイムセールスではないが、料金はタイムと同等。
- ステーションブレイク - 番組と番組の間の時間帯。原則として放送局が保有する枠であり、スポットCMが流される。
- CMフィラー
- カメオ出演 - テレビドラマにおいてスタッフロール(キャスト)に表示されないカメオ出演の俳優をPT(パーティシペーション)出演と呼ぶ。これに対してスタッフロールに表示されるカメオ出演の俳優はステブレ(ステーションブレイク)出演と呼ぶ。PT出演は常に実年齢より年上(逆サバ)の役である。PT出演はゲストの場合とレギュラーの場合がある。