「名探偵コナン」の版間の差分
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− | '''名探偵コナン''' | + | {{半保護S}} |
+ | {{継続中の作品}} | ||
+ | {{Infobox animanga/Header | ||
+ | |タイトル=名探偵コナン | ||
+ | |ジャンル=[[推理漫画]] | ||
+ | }} | ||
+ | {{Infobox animanga/Manga | ||
+ | |作者=[[青山剛昌]] | ||
+ | |出版社=[[小学館]] | ||
+ | |他出版社={{flagicon|Taiwan}} 青文出版<br />{{flagicon|China}} 長春出版<br />{{flagicon|Hong Kong}} 安樂文潮<br />{{flagicon|Italy}} Star Comics<br />{{Flagicon|KOR}} [[ソウル文化社]]<br />{{flagicon|Canada}}{{flagicon|USA}} [[ビズメディア]]<br />{{flagicon|United Kingdom}} Gollancz Manga<br />{{flagicon|France}} [[カナ (出版社)|カナ]]<br />{{flagicon|Germany}} Egmont Manga & Anime<br />{{flagicon|Spain}} Planeta DeAgostini<br/>{{flagicon|Sweden}} Egmont Kärnan<br/>{{flagicon|Finland}} Egmont<br/>{{flagicon|Indonesia}} Elex Media Komputindo<br/>{{flagicon|Malaysia}} Tora Aman<br/>{{flagicon|Thailand}} Vibulkij Comics<br/>{{flagicon|Vietnam}} Kim Dong Publishing House | ||
+ | |掲載誌=[[週刊少年サンデー]] | ||
+ | |開始=[[1994年]]5号 | ||
+ | |終了=連載中<ref name="date">2009年4月現在</ref> | ||
+ | |巻数=既刊64巻<ref name="date" />(詳しくは[[青山剛昌#作品一覧|こちら]]を参照) | ||
+ | }} | ||
+ | {{Infobox animanga/Manga | ||
+ | |タイトル=名探偵コナン 特別編 | ||
+ | |作者=[[青山剛昌]] | ||
+ | |作画=山岸栄一<br />[[阿部ゆたか]]・丸伝次郎/プロット:平良隆久<br />太田勝と江古田探偵団 → 太田勝・窪田一裕 | ||
+ | |出版社=[[小学館]] | ||
+ | |他出版社={{flagicon|Taiwan}}青文出版 | ||
+ | |掲載誌=[[小学館の学習雑誌|学年誌]](小学四年生・五年生・六年生) | ||
+ | |レーベル=[[てんとう虫コミックス]] | ||
+ | |開始=[[1996年]] | ||
+ | |終了=連載中<ref name="date" /> | ||
+ | |巻数=既刊33巻<ref name="date" /> | ||
+ | }} | ||
+ | {{Infobox animanga/Footer}} | ||
+ | {{漫画}} | ||
+ | 『'''名探偵コナン'''』(めいたんていコナン)は、[[青山剛昌]]の[[漫画]]作品。『[[週刊少年サンデー]]』[[1994年]]5号より連載が開始され、[[2009年]]現在の『週刊少年サンデー』連載作品の中では最も長期の連載となっている<ref name="date" />。[[2001年]]、第46回(平成12年度)[[小学館漫画賞]]少年部門受賞。 | ||
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+ | {{ポータル|名探偵コナンの登場人物|名探偵コナン (アニメ)}} | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | 謎の組織によって体を小さくされた[[高校生]][[探偵]]が、数々の難解な事件を解決していくさまを描いた[[推理漫画]]。多くの登場人物の間に絡ませた恋愛描写もあり、幅広い年代に読まれている。[[1996年]]から放映が始まった[[テレビアニメ]]も高い人気を保つ。 | + | 謎の組織によって体を小さくされた[[在籍者 (学習者)|高校生]][[探偵]]が、数々の難解な事件を解決していくさまを描いた[[推理漫画]]。多くの登場人物の間に絡ませた恋愛描写もあり、幅広い年代に読まれている。[[1996年]]から放映が始まった[[テレビアニメ]]も高い人気を保つ。 |
漫画・アニメ共に、世界各国で親しまれている。タイトルの[[英語]]表記は『'''Detective Conan'''』で、他の言語もそれに従うものだが、米国版のみ『'''Case Closed'''』というタイトルになっている。 | 漫画・アニメ共に、世界各国で親しまれている。タイトルの[[英語]]表記は『'''Detective Conan'''』で、他の言語もそれに従うものだが、米国版のみ『'''Case Closed'''』というタイトルになっている。 | ||
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== 評価と人気 == | == 評価と人気 == | ||
− | + | 原作が始まった1994年当時は、[[1992年]]に『[[週刊少年マガジン]]』で連載が始まった『[[金田一少年の事件簿]]』を契機とした「ミステリー漫画ブーム」となっており、『[[週刊少年ジャンプ]]』の『[[人形草紙あやつり左近]]』・『[[心理捜査官草薙葵]]』、『[[月刊コロコロコミック|コロコロコミック]]』の『[[秘密警察ホームズ]]』などが連載されていた。作者のポップな画風や、[[ラブコメディ|ラブコメ]]にマッチした登場人物、江戸川コナンの人物設定等が『少年サンデー』読者に広く支持されていく事となる。また、これらのミステリー漫画の中で最も早くアニメ化され、アニメが大ヒットした事も手伝って、『サンデー』屈指の大ヒット作品となった。 | |
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− | + | 2003年には、コミックスの総発行部数が1億冊を突破する。 | |
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+ | なお、少年サンデーコミックスは毎月17日頃に発売となっているが、この作品の単行本は5日頃発売となっている。 | ||
== 作品構造 == | == 作品構造 == | ||
=== 作品の流れ === | === 作品の流れ === | ||
− | + | 主人公である工藤新一が、江戸川コナンにされてしまった体を元に戻して日常を回復するというのがこの作品の主軸であり、元の体に戻るべく「黒の組織」という巨悪の謎を解き立ち向かっていくというのが本作の大きな流れである。この大きなストーリーの上で数々の事件が起こっていくわけであるが、事件のほとんどは組織とは関係ない。そのため巻数を重ねても組織の正体が少しずつしか見えてこず、非常に長い伏線が張られていることが多々ある。主要人物の一人、[[灰原哀]]は、2巻の「10億円強奪事件」でその存在が示唆され<ref>テレビアニメでは黒の組織が関わらない原作と異なる結末であったため、灰原登場直前に別エピソードが放送された。</ref>、初登場は18巻である。黒の組織の幹部・ベルモットの正体に関しては、24巻の「暗闇の中の死角」、「黒の組織との再会」から42巻の「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」(すべてアニメ版タイトル)まで続く非常に長い伏線となった。 | |
− | 作品中に発生する事件は殺人事件(未遂もあり)が最も多く、その動機は多くが復讐である。主人公等の探偵達は罪を犯した犯人に対して[[自殺]] | + | 作品中に発生する事件は殺人事件(未遂もあり)が最も多く、その動機は多くが復讐である。主人公等の探偵達は罪を犯した犯人に対して[[自殺]]を思い留まらせようとしており、殆どの犯人は自殺をしていない。原作で実際に自殺をした犯人は現在の時点で一人(麻生成実)だけであり(未遂は何人かおり、また犯人が別の人間に殺された事例はある)、そのことはコナンにとって大きな[[心的外傷|トラウマ]]になっている。単行本内の作者のコメントにも「推理で自殺に追い込むなんて殺人犯と一緒じゃないか」とある。また、事件においては物理トリックが使われているケースが大半を占める。ただし、蘭を口封じのために殺害しようとした高橋という男に対しては「死にたきゃ勝手に死ね!」とまで言っている。 |
=== 作中における探偵像 === | === 作中における探偵像 === | ||
− | 現実の日本では「[[探偵]]」は公認資格ではなく“自称”である。[[犯罪]] | + | 現実の日本では「[[探偵]]」は公認資格ではなく“自称”である。[[犯罪]]に付いて調べる事は法律に違反しない限り[[警察官]]以外でも可能だが、現行犯を除き「[[逮捕]]」は出来ない(現行犯であっても法律に違反する可能性がある事や危険を避ける為にも「通報」を第一に考えなければならない)。この作品での[[探偵]]の捉え方は日本の「探偵」ではなく、「名探偵」、即ち[[シャーロック・ホームズ]]を初めとする衆に抜きんでた能力を持つ主人公としてのそれである。この為、作中世界の描写は西欧や[[アメリカ合衆国|アメリカ]]のミステリー小説を意識したものが多く、主人公達の住んでいる架空の町の町名も西欧の探偵小説にゆかりの名称のもじりである。またこの主人公達の住む町そのものも西欧の探偵小説を強く意識したデザインがなされている。 |
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=== 作中における人間関係 === | === 作中における人間関係 === | ||
− | + | 推理漫画でありながら、登場人物間の関係についての話も大きな位置を与えられており、登場人物同士に着目した話が多数書かれている。物語が進み黒の組織の内部が明らかになるにつれて両者が混合しつつある。 | |
登場人物の関係では殆どが、コナンを取り巻く人々や[[警視庁]]の[[刑事]]らの[[恋愛]]が問題になる。また作者自身もこの作品を「殺人ラブコメ漫画」と称している。多くの登場人物の関係が、昔からの知り合いという設定であり、人間関係を円滑に描けるようになっている。また、そのような人物間では過去の出来事に基いた挿話がしばしば行われる。対して、話が進んでから登場した人物の場合、作品の主な時間軸の中で物語が発展する為、当初からの人物とのそれに比べて関係の変化は著しく早い。この場合、例えばコナン=新一は、コナンという人格において新一や蘭を中心にした作品内の世界の中では「新しい」人物であり、少年探偵団、特に吉田歩美や灰原哀との関係において、その関係の変化のペースは早い(コナンが帝丹小学校に入学したのは通巻第10話であるが、少年探偵団結成は第36話である)。しかし、新一という人格においては、新一と蘭は幼馴染であり、既にある関係の中の「旧い」人物である。この旧い関係を起点に、新しい人物を交えて新たな関係が続々と創出されているのが、作品の大きな特徴となっている。 | 登場人物の関係では殆どが、コナンを取り巻く人々や[[警視庁]]の[[刑事]]らの[[恋愛]]が問題になる。また作者自身もこの作品を「殺人ラブコメ漫画」と称している。多くの登場人物の関係が、昔からの知り合いという設定であり、人間関係を円滑に描けるようになっている。また、そのような人物間では過去の出来事に基いた挿話がしばしば行われる。対して、話が進んでから登場した人物の場合、作品の主な時間軸の中で物語が発展する為、当初からの人物とのそれに比べて関係の変化は著しく早い。この場合、例えばコナン=新一は、コナンという人格において新一や蘭を中心にした作品内の世界の中では「新しい」人物であり、少年探偵団、特に吉田歩美や灰原哀との関係において、その関係の変化のペースは早い(コナンが帝丹小学校に入学したのは通巻第10話であるが、少年探偵団結成は第36話である)。しかし、新一という人格においては、新一と蘭は幼馴染であり、既にある関係の中の「旧い」人物である。この旧い関係を起点に、新しい人物を交えて新たな関係が続々と創出されているのが、作品の大きな特徴となっている。 | ||
=== 作中における時間軸 === | === 作中における時間軸 === | ||
− | + | 作中の時間は『サンデー』掲載時の季節を追うが、新一や蘭らはずっと高校2年生のままである。作者はこのことについて「[[サザエさん]]と同じ」とコメントしている。初期にはクリスマスプレゼントを贈っている回が複数回存在している。また、テレビアニメ版も放送時の季節に合わせることがあり、原作では冬に起こった事件が放送日に合わせて夏になったりする場合もある。 | |
− | + | なお、テレビアニメでは第400話「疑惑を持った蘭」において、新一が小さくなってからまだ半年も経っていないということが明言された。その後、原作においてもコミックス58巻収録の「赤井の過去」の話の時点で、10億円強奪事件(コミックス2巻収録「行方不明の男」〜「悪魔のような女」、アニメ第128話「黒の組織10億円強奪事件」)で宮野明美が殺されてからまだ数ヶ月しか経っていないことが語られた。 | |
− | + | 映画『[[名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌|探偵たちの鎮魂歌]]』のパンフレットによると、アニメ第400話の設定を改めて実感させるように、[[声優]]陣はまだ新一が蘭の元から居なくなって半年だという事を考えながらアフレコを行っているという。 | |
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+ | [[2009年]]度公開の映画『[[名探偵コナン 漆黒の追跡者|漆黒の追跡者]]』では、高木刑事が「最近、工藤君が[[名探偵コナンの事件#21 - 30巻|帝丹高校の学園祭事件]]を解決した」と発言した。 | ||
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+ | また、作中に登場する道具類も変化している。新一としての連絡手段は時代が進むにつれて小学生でも[[携帯電話]]を持つ時代となってからは、初期の[[公衆電話]]やイヤリング型携帯電話などが使われなくなっている。また、連載当初は手帳型であった[[警察手帳]]も、現実世界では[[2002年]][[10月1日]]から警察手帳が新しくなりバッジ型に変わったのに合わせ、バッジ型手帳へと変更されている。 | ||
=== 作中で使用される言葉 === | === 作中で使用される言葉 === | ||
− | + | 少年漫画でありながら、子供が理解できるとは思えない言葉や情景が描かれることもある。 | |
− | + | 例を挙げると、ある事件の解決シーンで使用された「'''色情魔'''」という言葉やジンとベルモットの肉体関係を暗示する情景の映写などがあり、この作品が大人向けでもあると言われる要因の一つとなっている。これらはテレビアニメ化される際修正もしくはシーン自体が削除されるケースが多く、前述の「色情魔」は「'''浮気男'''」に修正、ジンとベルモットの間柄についてのシーンは削除されている。この他原作でよく使われる「'''[[死体]]'''」というセリフも、アニメでは「'''遺体'''」に変更されている。 | |
=== 他作品とのリンク === | === 他作品とのリンク === | ||
作中には、青山剛昌の他作品のキャラクターが出演することがある。最も有名なのは『[[まじっく快斗]]』の[[怪盗キッド]]で、もはやレギュラーと言える存在になっている。同作品からは黒羽盗一、中森銀三、白馬探、中森青子といった人物も各々主要な役で出演しており、アニメ版ではそれに加え寺井黄之助、小泉紅子、桃井恵子といった人物も登場している。 | 作中には、青山剛昌の他作品のキャラクターが出演することがある。最も有名なのは『[[まじっく快斗]]』の[[怪盗キッド]]で、もはやレギュラーと言える存在になっている。同作品からは黒羽盗一、中森銀三、白馬探、中森青子といった人物も各々主要な役で出演しており、アニメ版ではそれに加え寺井黄之助、小泉紅子、桃井恵子といった人物も登場している。 | ||
− | + | 『[[YAIBA]]』に関しては、[[YAIBA#名探偵コナン|こちら]]を参照のこと。その他、『[[4番サード]]』の長島茂雄と稲尾一久がコナンたちが観戦しに行った[[全国高等学校野球選手権大会|夏の甲子園]]決勝戦に登場した。また、「[[青山剛昌短編集|夏のサンタクロース]]」は、コナンと蘭が見に行った映画として、題名だけ出ている。 | |
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+ | これ以外に『サンデー』や『[[月刊コロコロコミック|コロコロコミック]]』の企画によるOVAでの共演もある。 | ||
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+ | また、[[サンデー×マガジン創刊50周年企画]]の一貫で『[[金田一少年の事件簿]]』との共同漫画誌やゲーム、『[[名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵]]』でのコラボレーション企画や、テレビアニメの特番で『[[ルパン三世]]』との対決(協力)が描かれるなど、他作者の作品との共演も積極的になってきている。 | ||
− | + | 2002年7月1日放送の回においては同日放送夜10時開始するドラマ『[[私立探偵濱マイク]]』の主人公濱マイクがドラマ主演の[[永瀬正敏]]のCVで登場した。 | |
== 登場人物 == | == 登場人物 == | ||
{{See|名探偵コナンの登場人物}} | {{See|名探偵コナンの登場人物}} | ||
以下の人物・団体は個別項目を参照。 | 以下の人物・団体は個別項目を参照。 | ||
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* [[江戸川コナン]](工藤新一) | * [[江戸川コナン]](工藤新一) | ||
* [[毛利蘭]] | * [[毛利蘭]] | ||
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* [[遠山和葉]] | * [[遠山和葉]] | ||
* [[鈴木園子]] | * [[鈴木園子]] | ||
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* [[妃英理]] | * [[妃英理]] | ||
+ | </div><div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;"> | ||
* [[目暮十三]] | * [[目暮十三]] | ||
* [[高木渉 (名探偵コナン)|高木渉]] | * [[高木渉 (名探偵コナン)|高木渉]] | ||
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* [[怪盗キッド]] | * [[怪盗キッド]] | ||
* [[少年探偵団 (名探偵コナン)|少年探偵団]] | * [[少年探偵団 (名探偵コナン)|少年探偵団]] | ||
+ | * [[FBI (名探偵コナン)|FBI]] | ||
* [[黒の組織]] | * [[黒の組織]] | ||
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== 用語解説 == | == 用語解説 == | ||
; [[黒の組織]] | ; [[黒の組織]] | ||
− | :新一の身体を毒薬・APTX4869で小さくしたジンやウォッカが所属する国際的犯罪組織。 | + | : 新一の身体を毒薬・APTX4869で小さくしたジンやウォッカが所属する国際的犯罪組織。 |
; [[APTX4869]](アポトキシン4869) | ; [[APTX4869]](アポトキシン4869) | ||
: 黒の組織が新開発した検死しても体内から検出されない毒薬。まだ試作段階で、薬の副作用により偶発的に身体を幼児化させることがある(その際、服用者は死亡しない)。開発者の[[灰原哀|灰原]]曰く動物実験段階でたまに幼児化するマウスがいたとのこと。「アポトキシン」の「アポ」とは「[[アポトーシス]]」のことであり、[[プログラム細胞死]]を利用した薬らしい。 | : 黒の組織が新開発した検死しても体内から検出されない毒薬。まだ試作段階で、薬の副作用により偶発的に身体を幼児化させることがある(その際、服用者は死亡しない)。開発者の[[灰原哀|灰原]]曰く動物実験段階でたまに幼児化するマウスがいたとのこと。「アポトキシン」の「アポ」とは「[[アポトーシス]]」のことであり、[[プログラム細胞死]]を利用した薬らしい。 | ||
: 組織の者により4869をもじり「[[シャーロック・ホームズ|シャーロック]]」、「出来損ないの名探偵」という俗称があった。 | : 組織の者により4869をもじり「[[シャーロック・ホームズ|シャーロック]]」、「出来損ないの名探偵」という俗称があった。 | ||
: 身体が幼児化している者が[[風邪]]にかかっている状態で「白乾児」を飲むと一時的に元の身体に戻る現象がある。 | : 身体が幼児化している者が[[風邪]]にかかっている状態で「白乾児」を飲むと一時的に元の身体に戻る現象がある。 | ||
− | |||
; [[白酒 (中国酒)|白乾児]](パイカル) | ; [[白酒 (中国酒)|白乾児]](パイカル) | ||
− | : | + | : アンチAPTX4869効果を持つ(これ自体は作中設定であり現物とは異なる)中国に実在している強い酒。作中で何度か話題に出ており、そのいずれもが服用者が風邪気味状態の時に使用されている。風邪状態でなければいけないのか(作中では免疫抗体が出来たということになっている)、コナンの場合二度目には効果がなかった。灰原が白乾児の成分を参考に一時的な解毒剤(試作品)を開発した。 |
=== 道具 === | === 道具 === | ||
− | 以下の物は全て、協力者である[[阿笠博士]] | + | 以下の物は全て、協力者である[[阿笠博士]]が開発した発明品。 |
− | ; [[ | + | ; 腕時計型[[麻酔銃]] |
− | : スイッチを押すと[[麻酔]] | + | : スイッチを押すと[[麻酔]]針が飛び出し、至近距離にいる生物を眠らせる。ガラスの蓋のような部分が照準となっている。針は1本しか収納出来ない。主に小五郎などを眠らせて推理をする時や、犯人逮捕をする際に使用する。麻酔は、首等に当たるとほぼ瞬間的に効果が現れるが、服等を介すると効果が現れるまで少々時間がかかる。キーケースなど、無生物に命中すると針はそのままだが、生物に命中するとほぼ瞬間的に消滅する映写があり、メカニズムについては不明。原作者曰く「(麻酔針は)地球に優しい素材で出来ている」とのこと。[[懐中電灯]]並みの明るさを持つライトも内蔵されており、麻酔銃がないものは少年探偵団員も所有する。また、灰原は予備の麻酔銃を所持している。麻酔薬はかなり強力なものらしく、「象でも30分は寝ている」とのこと。しかし黒の組織のジンは、銃で腕を撃ち抜いて排出した。『[[ルパン三世VS名探偵コナン]]』での[[銭形幸一|銭形警部]]はこれからあっという間に目覚めている(原因は不明)。針は1本しか収納できず、的を外してしまってコナンが焦る場面もある。針はエコ素材らしい。 |
; 犯人追跡メガネ | ; 犯人追跡メガネ | ||
− | : コナンがかけている[[眼鏡|メガネ]]。度は入っておらず、いわゆる[[眼鏡#装身具としての眼鏡|伊達眼鏡]] | + | : コナンがかけている[[眼鏡|メガネ]]。度は入っておらず、いわゆる[[眼鏡#装身具としての眼鏡|伊達眼鏡]]である。左の蔓にあるスイッチを入れるとフレームの左側にあるアンテナが伸び、左レンズに20キロ以内の発信機の現在地が映るようになっている。充電式のため、バッテリーの持ち時間が短いのが弱点であり、肝心な時にバッテリー切れを起こすことも多い。また、右レンズには赤外線望遠鏡機能(劇場版『[[名探偵コナン 天国へのカウントダウン|天国へのカウントダウン]]』で登場し、のちに原作にも登場)もある。透明なガラスに映像を投影するというシステムは[[HUD]]と同じである。 |
− | : | + | : 右の蔓の先端には[[盗聴|盗聴器]]が付いている。組織編での使用が大半であるが、その場合途中で気付かれ潰されることもある。 |
+ | :24巻でシェリーがジンとピスコに追い詰められた時、現場に放置しているため、現在コナンが使用しているものは2代目と思われる。現在はスペアを哀が所持している。 | ||
; 犯人追跡メガネ発信器 | ; 犯人追跡メガネ発信器 | ||
: 発信機はシールになっているのでどこでも容易に取り付けられる。普段はジャケットのボタンに付けており、10枚ほどを常備。半径20[[km]]まで探知可能。 | : 発信機はシールになっているのでどこでも容易に取り付けられる。普段はジャケットのボタンに付けており、10枚ほどを常備。半径20[[km]]まで探知可能。 | ||
+ | ; シール型発信機/ボタン型発信機 | ||
+ | : 犯人追跡メガネと同時に博士が発明した、小型発信機。裏面がシールになっている。初期はコナンのジャケットのボタンに貼る1枚タイプだったが、その後10枚捲れる物に改良。なお、盗聴機能つきの物も登場している。 | ||
; 弁当型携帯FAX | ; 弁当型携帯FAX | ||
− | : 単に市販のハンディ[[ファクシミリ|ファックス]] | + | : 単に市販のハンディ[[ファクシミリ|ファックス]]を弁当箱に組み込んだだけのもの。ご飯部分の梅干しが起動スイッチになっている。なぜかおかずは本物(博士の手作りの様子)。コナン曰く「市販のFAXを弁当箱にとりつけただけの代物」らしい。10時間ごとに充電しないと使用できないのが難点で、今のところ1回しか登場していない。 |
− | ; | + | ; 蝶ネクタイ型変声機 |
− | : | + | : ネクタイの裏に付いているダイヤルを回して、変幻自在に声を出す事が出来る。小五郎等を眠らせた後、この道具を使って推理を披露する。因みに小五郎の声は59番。音量を調整する事も出来る。また、この道具の音を拾える集音機も存在する。 |
; ボタン型スピーカー | ; ボタン型スピーカー | ||
: 蝶ネクタイ型変声機の声を飛ばせる。裏は[[シール]]になっている。 | : 蝶ネクタイ型変声機の声を飛ばせる。裏は[[シール]]になっている。 | ||
; キック力増強シューズ | ; キック力増強シューズ | ||
− | : | + | : コナンがいつも履いている赤いスニーカー。側面のスイッチを入れると電気と磁力によって足のツボを刺激し、キック力を高める事が出来る。但し靴自体は強化されていないので、金庫等重いものを蹴ると反動で足は痛む。電流を使用した時には、靴の側面などから放電を行っている映写がある。初登場時は(物語初期でシリアスさが薄いこともあってか)レベル「中」でサッカーゴールを突き抜けて木を真っ二つにする程凄まじい破壊力を持っていた。 |
; イヤリング型携帯電話 | ; イヤリング型携帯電話 | ||
− | : | + | : イヤリング型の小型携帯電話。蝶ネクタイ型変声機の音を飛ばす事が出来る。携帯電話の使用頻度が高まったため、今は全く使われていない。なお、コミックス29巻「謎めいた乗客」でのバスジャック事件で犯人に奪われてしまったが、その後31〜33では、毎巻登場するなどの便利ぶりを見せている(博士の作った新品と思われる)。 |
; 伸縮サスペンダー | ; 伸縮サスペンダー | ||
− | : スイッチを入れると自由に伸び縮みする[[サスペンダー]] | + | : スイッチを入れると自由に伸び縮みする[[サスペンダー]]。ボタン1つで重い扉を開けたりする事も出来る程強力。「漆黒の追跡者」で100mの伸縮が可能になった。主に劇場版・アニメオリジナルストーリーで登場。原作では今のところ1回しか出ていない。 |
; 探偵バッジ(DBバッジ) | ; 探偵バッジ(DBバッジ) | ||
− | : 探偵団が所有している[[バッジ]]。シャーロック・ホームズのシルエットと「DB(DETECTIVE BOYS) | + | : 探偵団が所有している[[バッジ]]。シャーロック・ホームズのシルエットと「DB(DETECTIVE BOYS)」の文字が記されている。超小型トランシーバが内蔵されており、メンバー同士の交信に用いる。交信範囲は半径20km。また発信機も内蔵されており、犯人追跡メガネで受信できる。少年探偵団の名前の由来から、[[江戸川乱歩]]「[[少年探偵団]]」シリーズに登場する鉛製のコイン『BD(Boys Detective)バッジ』を踏襲したものであることが伺える。 |
− | ; | + | ; 腕時計型ライト |
− | : [[太陽電池]]を使って走る[[スケートボード]] | + | : 蓋を回すことで発光し懐中電灯のようにして使用できる。少年探偵団のメンバーが所持しているが、コナンのものは腕時計型麻酔銃と同一品である。防水加工がしてある。 |
+ | ; ターボエンジン付きスケートボード | ||
+ | : [[太陽電池]]を使って走る[[スケートボード]]。主にアニメオリジナルエピソードや劇場版、特別編で犯人追跡等の用途で用いられるが、原作中に登場したのは今のところ2度限りで、1度目の事件の最後に大破している。劇場版でも壊れてしまう事が多い。『[[名探偵コナン 世紀末の魔術師|世紀末の魔術師]]』でソーラーバッテリーが組み込まれ、昼間に充電をしておけば夜間でも30分程度なら走れるように改良された。コナン、元太、光彦の3人(合計78㌔)が乗ってもびくともしない。また『[[名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌|探偵たちの鎮魂歌]]』で排気量(出力)が大幅に上がり、乗用車並みの速度で走れるようになった。『[[ルパン三世VS名探偵コナン]]』では[[峰不二子]]の[[ハーレーダビッドソン]]相手に互角の追跡劇を見せた(故に最高時速は100km/hをゆうに越えることになる)。 | ||
+ | ; トロピカルレインボー | ||
+ | : 七色に輝く芸術的な爆弾。町の住民にリクエストされて発明。杯戸美術館爆破に使用される予定だった。 | ||
+ | ; ゲーム | ||
+ | : 新作は、哀を通して探偵団をモニターに感想を聞いている。 | ||
+ | ; マスク型変声機 | ||
+ | : 蝶ネクタイ型変声機の風邪マスク版。灰原が使用した。 | ||
; どこでもボール射出ベルト | ; どこでもボール射出ベルト | ||
− | : 一見ただの[[ベルト]]に見える(阿笠博士談。しかしどこからどう見てもただのベルトには見えない)が、ダイヤルを合わせてボタンを押すと、特殊な[[ゴム]]に[[ガス]] | + | : 一見ただの[[ベルト (服飾)|ベルト]]に見える(阿笠博士談。しかしどこからどう見てもただのベルトには見えない)が、ダイヤルを合わせてボタンを押すと、特殊な[[ゴム]]に[[気体|ガス]]が注入されバックル部分から[[サッカーボール]]が射出される。ボールには伸縮自在のゴムを使用しており、注入するガスの量次第でアドバルーン大にもなるが、ゴムの性質上ベルトから離れたら10秒程度しか形を保っていられない。 |
; ボイスレコチェンジャー | ; ボイスレコチェンジャー | ||
− | : コナンの為に造ったものではなく、一般販売するために[[バンダイ]] | + | :コナンの為に造ったものではなく、一般販売するために[[バンダイ]](作中設定だが、同社より実際に発売されたこともある。3800円)の特殊科学班との共同開発(蝶ネクタイ型変声機の[[玩具|おもちゃ]]版)。博士はこの発明で契約金を大量に貰った。自分の声を録音でき、子供の声から大人の声まで出せるペン。哀とコナン以外の探偵団員は全員所持している。アニメ版では、仮面ヤイバーが描かれたカード型の道具に変更されており、名前も「'''ヤイバーレコチェンジャー'''」となっている。 |
+ | ; 蝶ネクタイ型変声機の声の集音器 | ||
+ | : 籔内家の事件で優作が使用。外見は不明。 | ||
; ノート型電子マップ | ; ノート型電子マップ | ||
: 外見は普通の算数ノート。原作未登場で、特別編でのみ登場。 | : 外見は普通の算数ノート。原作未登場で、特別編でのみ登場。 | ||
; 風邪を引いた時と同じ症状を出す薬 | ; 風邪を引いた時と同じ症状を出す薬 | ||
− | : 劇場版『[[名探偵コナン 迷宮の十字路|迷宮の十字路]] | + | : 劇場版『[[名探偵コナン 迷宮の十字路|迷宮の十字路]]』に登場。小形の箱に入っており、他に「酒を飲んだ際すぐに顔が赤くなる薬」「腹が鳴るのを抑える薬」などがある。水がなくても飲め、種類によって色分けされている。コナンはこれと灰原の作ったAPTX4869の解毒薬を飲み、一時的に新一の姿に戻ることに成功した。 |
; 盗聴機能付きカフスボタン | ; 盗聴機能付きカフスボタン | ||
: 劇場版『[[名探偵コナン 水平線上の陰謀|水平線上の陰謀]]』に登場。一見ただのカフスボタンだが、盗聴器が仕込まれている。小五郎にセンスのいいカフスボタンだと勘違いされ、取られてしまった。 | : 劇場版『[[名探偵コナン 水平線上の陰謀|水平線上の陰謀]]』に登場。一見ただのカフスボタンだが、盗聴器が仕込まれている。小五郎にセンスのいいカフスボタンだと勘違いされ、取られてしまった。 | ||
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== 特別編 == | == 特別編 == | ||
− | [[小学館の学習雑誌]] | + | [[小学館の学習雑誌]]『小学四年生』『小学五年生』『小学六年生』にて連載されており、単行本は[[てんとう虫コミックス]]にて発刊。原作とは一線を画したオリジナルストーリーで、アニメ化されたことも第86話の「誘拐現場特定事件」、第113話「白い砂浜殺人事件」の2度しかない。原作者・青山剛昌は原案となり、作画は以下の3組にて行われている。 |
; 山岸栄一 | ; 山岸栄一 | ||
− | : 青山のアシスタントであり、最も原作に近いと言われる。原作でも[[モブキャラ]]を描いている。アニメ化された2エピソードは、どちらも山岸のもの。原作では蘭や小五郎、少年探偵団ら他の人物と行動を共にすることが多いコナンだが、山岸の作品ではコナンが単独で行動し、事件を解決していく場合が多い。 | + | : 青山のアシスタントであり、最も原作に近いと言われる。原作でも[[モブキャラクター|モブキャラ]]を描いている。アニメ化された2エピソードは、どちらも山岸のもの。原作では蘭や小五郎、少年探偵団ら他の人物と行動を共にすることが多いコナンだが、山岸の作品ではコナンが単独で行動し、事件を解決していく場合が多い。 |
− | ; | + | ; [[阿部ゆたか]]・丸伝次郎/プロット:平良隆久 |
: 絵が少女漫画に近い。しばしばキャラクターの設定が原作とずれていることがある。また、最近では服部平次など準レギュラーキャラも登場するようになった。 | : 絵が少女漫画に近い。しばしばキャラクターの設定が原作とずれていることがある。また、最近では服部平次など準レギュラーキャラも登場するようになった。 | ||
; 太田勝と江古田探偵団 → 太田勝・窪田一裕 | ; 太田勝と江古田探偵団 → 太田勝・窪田一裕 | ||
: 山岸、阿部・丸版と異なり初期から服部平次や怪盗キッドなど原作のキャラが多く登場しており、特に少年探偵団の出番が多い。また、[[窃盗]]などの殺人以外の事件や、事件ではなくコナン達が謎解きのイベントやゲーム感覚の暗号に挑戦する回もある。 | : 山岸、阿部・丸版と異なり初期から服部平次や怪盗キッドなど原作のキャラが多く登場しており、特に少年探偵団の出番が多い。また、[[窃盗]]などの殺人以外の事件や、事件ではなくコナン達が謎解きのイベントやゲーム感覚の暗号に挑戦する回もある。 | ||
− | == | + | == アニメ == |
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− | == | + | == テレビドラマ == |
− | {{ | + | {{ドラマ}} |
− | === | + | === 第1弾 === |
− | + | 10周年特別企画のファイナルとして、[[2006年]][[10月2日]]に『'''名探偵コナン10周年ドラマスペシャル「工藤新一への挑戦状〜さよならまでの序章(プロローグ)〜」'''』として名探偵コナン初の[[テレビドラマ|実写ドラマ]]版を放送。新一が薬を飲まされる前のストーリーで、帝丹高校の修学旅行中に発生した事件に新一が挑む。ドラマのクライマックスは第1話でのトロピカルランドを訪れるシーンだった。平良隆久により小説化された(但し、ストーリーはドラマ版とはやや異なる)。[[地上デジタルテレビジョン放送|地上デジタル放送]]では16:9の画角でハイビジョン放送された。視聴率は13.4%。 | |
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− | === | + | ==== ストーリー ==== |
− | + | 新一の学校では、3日間の修学旅行の計画が進んでいた。その前日、新一の元に1通の挑戦状が送られる。そこには、『修学旅行中、クラスメートの誰かを誘拐する。もし、守れなかったら「高校生探偵」の名前を返上してもらう。』と書かれていた。そして当日、新一のクラスは遊覧船に乗って湖上クルージングをしていた。そんな中、激しい水音が響き、船上は大混乱になる。だが、それと同時に園子の姿が消えていた。 | |
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− | * | + | * [[江戸川コナン|工藤新一]] - [[小栗旬]] (原作者の推薦) |
− | * | + | * [[毛利蘭]] - [[黒川智花]] |
− | * | + | * [[鈴木園子]] - [[岩佐真悠子]] |
− | * | + | * [[目暮十三|目暮警部]] - [[西村雅彦]] |
− | * | + | * 北島慎吾(帝丹高校臨時教師) - [[ふかわりょう]] |
− | * | + | * 西田麻衣(添乗員) - [[水川あさみ]] |
− | * | + | * 東邦夫(船長) - [[松重豊]] |
− | * | + | * 南田恭介(船員) - [[西村和彦]] |
− | * | + | * [[毛利小五郎]] - [[陣内孝則]] |
− | * | + | * [[名探偵コナンの登場人物#沖野ヨーコ|沖野ヨーコ]] - [[ベッキー]] |
− | * | + | * レポーター - [[川崎真央]] |
'''声優''' | '''声優''' | ||
− | * | + | * [[江戸川コナン]]・ナレーション - [[高山みなみ]] |
− | * | + | * [[少年探偵団 (名探偵コナン)#小嶋元太|小嶋元太]] - [[高木渉]] |
− | * | + | * [[少年探偵団 (名探偵コナン)#吉田歩美|吉田歩美]] - [[岩居由希子]] |
− | * | + | * [[少年探偵団 (名探偵コナン)#円谷光彦|円谷光彦]] - [[大谷育江]] |
'''映像のみ''' | '''映像のみ''' | ||
− | * | + | * [[怪盗キッド]] - 爆弾が空で爆発したときの上空で一瞬だけ飛行していた |
==== 放送時間 ==== | ==== 放送時間 ==== | ||
− | [[讀賣テレビ放送|ytv]]では事前特番「名探偵コナン エピソードゼロ コナン誕生の秘話」が、[[日本テレビ放送網|日本テレビ]] | + | [[讀賣テレビ放送|ytv]]では事前特番「名探偵コナン エピソードゼロ コナン誕生の秘話」が、[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]ではそれにあわせて第1話「ジェットコースター殺人事件」の再放送を行った。 |
− | * ytv:[[2006年]]10月1日13: | + | * ytv:[[2006年]]10月1日13:05 - 13:30 |
− | * 日本テレビ:2006年10月2日15: | + | * 日本テレビ:2006年10月2日15:55 - 16:53 |
'''4時間ぶっ通し「10周年記念・コナン祭り」''' | '''4時間ぶっ通し「10周年記念・コナン祭り」''' | ||
− | * 同日18: | + | * 同日18:45 - 20:54劇場版「[[名探偵コナン 天国へのカウントダウン|天国へのカウントダウン]]」 |
− | * 同日21: | + | * 同日21:00 - 22:48「工藤新一への挑戦状〜さよならまでの序章(プロローグ)」 |
=== 第2弾 === | === 第2弾 === | ||
− | [[2007年]][[12月17日]]に第2弾として、『'''工藤新一の復活! 〜黒の組織との対決(コンフロンティション)〜'''』が放送された。コナンが新一の体に戻ったときのエピソードが描かれ、今作で初めてコナンと灰原が実写化となった(ただし、声はアニメ版の担当声優である高山みなみと[[林原めぐみ]] | + | [[2007年]][[12月17日]]に第2弾として、『'''工藤新一の復活! 〜黒の組織との対決(コンフロンティション)〜'''』が放送された。コナンが新一の体に戻ったときのエピソードが描かれ、今作で初めてコナンと灰原が実写化となった(ただし、声はアニメ版の担当声優である高山みなみと[[林原めぐみ]]が吹き替えている)。新一が[[APTX4869]]を飲まされるシーンが(回想ではあるが)描かれている。視聴率は11.9%。 |
==== ストーリー ==== | ==== ストーリー ==== | ||
754行目: | 245行目: | ||
==== キャスト ==== | ==== キャスト ==== | ||
第2弾で初めて登場する人物のみ。 | 第2弾で初めて登場する人物のみ。 | ||
− | * | + | * [[目暮十三|目暮警部]] - [[伊武雅刀]](前作では多摩川刑事役だった) |
− | * | + | * [[灰原哀|宮野志保]](シェリー) - [[香椎由宇]] |
− | * | + | * [[黒の組織#ジン|ジン]] - [[佐々木蔵之介]] |
− | * | + | * [[黒の組織#ウォッカ|ウォッカ]] - [[岡田太郎]] |
− | * | + | * [[阿笠博士]] - [[田山涼成]] |
− | * | + | * [[江戸川コナン]] - [[藤崎直]](声 - 高山みなみ) |
− | * | + | * [[灰原哀]]:[[柴田杏花]](声 - 林原めぐみ) |
− | * | + | * 寿かれん(ミス・ジャパネスク) - [[奈都紀]] |
− | * | + | * 寿美々(かれんの姉兼マネージャー) - [[西尾まり]] |
− | * | + | * 天野翔一(舞台監督) - [[川岡大次郎]] |
− | * | + | * 三浦大吾(審査委員長) - [[佐戸井けん太]] |
− | * | + | * 安倍澄香(準ミス) - [[大友みなみ]] |
− | * | + | * 川田鏡美(準ミス) - [[峰えりか]] |
'''声優''' | '''声優''' | ||
− | * | + | * 江戸川コナン・ナレーション - [[高山みなみ]] |
− | * | + | * 灰原哀 - [[林原めぐみ]] |
==== 放送時間 ==== | ==== 放送時間 ==== | ||
− | *[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系列 2007年12月17日21: | + | * [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系列 2007年12月17日21:00 - 22:48 |
=== スタッフ === | === スタッフ === | ||
− | * | + | * 原作 - [[青山剛昌]] |
− | * | + | * 脚本 - [[渡邉睦月]] |
− | * | + | * 音楽 - [[大野克夫]] |
− | * | + | * チーフプロデューサー - 田中壽一 |
− | * | + | * プロデューサー - 宮川晶・[[国本雅広]] |
− | * | + | * 演出 - 岡本浩一 |
− | * | + | * 制作協力 - [[ケイファクトリー]] |
− | * | + | * 制作 - ytv |
== 小説 == | == 小説 == | ||
− | + | * 原作 - [[青山剛昌]]、小説 - [[谷豊 (漫画家)|谷豊]] | |
+ | ** 甲州埋蔵金伝説(2005年4月6日) | ||
+ | ** 殺人交響曲(シンフォニー)(2006年2月17日) | ||
+ | * 原作 - 青山剛昌・小説 - [[平良隆久]] | ||
+ | ** 江神原の魔女(ウィッチ)(2008年7月11日) | ||
− | + | === 小説特別編(ドラマ版ノベライズ) === | |
− | + | * 原作 - 青山剛昌、ドラマシナリオ - [[渡邉睦月]]、小説 - 平良隆久 | |
− | + | ** 工藤新一への挑戦状〜さよならまでの序章(プロローグ)(2006年9月25日発売) | |
− | === | + | ** 工藤新一の復活! 黒の組織との対決(2007年12月12日発売) |
− | + | ||
− | + | ||
− | * 工藤新一への挑戦状〜さよならまでの序章(プロローグ)(2006年9月25日発売) | + | |
− | * 工藤新一の復活! 黒の組織との対決(2007年12月12日発売) | + | |
== ゲーム == | == ゲーム == | ||
=== [[ワンダースワン]] === | === [[ワンダースワン]] === | ||
− | * 名探偵コナン 魔術師の挑戦状! | + | * [[名探偵コナン 魔術師の挑戦状!]]([[1999年]][[8月5日]]発売) |
− | * 名探偵コナン 西の名探偵 最大の危機!? | + | * [[名探偵コナン 西の名探偵 最大の危機!?]]([[2000年]][[7月27日]]発売) |
− | * 名探偵コナン 夕暮れの皇女 | + | * [[名探偵コナン 夕暮れの皇女]]([[2001年]][[4月15日]]発売) |
=== [[ゲームボーイ]]&[[ゲームボーイアドバンス]] === | === [[ゲームボーイ]]&[[ゲームボーイアドバンス]] === | ||
− | * 名探偵コナン 地下遊園地殺人事件 | + | * [[名探偵コナン 地下遊園地殺人事件]]([[1996年]][[12月27日]]発売) |
− | * 名探偵コナン 疑惑の豪華列車 | + | * [[名探偵コナン 疑惑の豪華列車]]([[1998年]][[8月7日]]発売) |
− | * 名探偵コナン からくり寺院殺人事件 | + | * [[名探偵コナン からくり寺院殺人事件]]([[2000年]][[2月24日]]発売) |
− | * 名探偵コナン 奇岩島秘宝伝説 | + | * [[名探偵コナン 奇岩島秘宝伝説]]([[2000年]][[3月31日]]発売) |
− | * 名探偵コナン 呪われた航路 | + | * [[名探偵コナン 呪われた航路]]([[2001年]][[6月1日]]発売) |
− | * 名探偵コナン 狙われた探偵 | + | * [[名探偵コナン 狙われた探偵]]([[2003年]][[7月25日]]発売) |
− | * 名探偵コナン 暁のモニュメント | + | * [[名探偵コナン 暁のモニュメント]]([[2005年]][[4月21日]]発売) |
=== [[プレイステーション]]&[[プレイステーション2]] === | === [[プレイステーション]]&[[プレイステーション2]] === | ||
− | * 名探偵コナン | + | * [[名探偵コナン (ゲーム)|名探偵コナン]]([[1998年]][[11月19日]]発売) |
− | * 名探偵コナン 3人の名推理 | + | * [[名探偵コナン 3人の名推理]]([[2000年]][[8月10日]]発売) |
− | * 名探偵コナン 最高の相棒(パートナー) | + | * [[名探偵コナン 最高の相棒|名探偵コナン 最高の相棒(パートナー)]]([[2002年]][[4月25日]]発売) |
− | * 名探偵コナン THE ボードゲーム | + | * [[名探偵コナン THE ボードゲーム]]([[2002年]][[8月29日]]発売) |
− | * 名探偵コナン トリックトリック vol. | + | * [[名探偵コナン トリックトリック vol.0]](非売品) |
− | * 名探偵コナン トリックトリック vol.1 | + | * [[名探偵コナン トリックトリック vol.1]]([[2003年]][[4月17日]]発売) |
− | * 名探偵コナン 大英帝国の遺産 | + | * [[名探偵コナン 大英帝国の遺産]]([[2004年]][[11月18日]]発売) |
=== [[Wii]] === | === [[Wii]] === | ||
− | * 名探偵コナン | + | * [[名探偵コナン 追憶の幻想|名探偵コナン 追憶の幻想(ミラージュ)]]([[2007年]][[5月17日]]発売) |
+ | : キャスト/[[江戸川コナン]] - [[高山みなみ]]、[[毛利蘭]] - [[山崎和佳奈]]、[[毛利小五郎]] - [[神谷明]]、[[灰原哀]] - [[林原めぐみ]]、[[少年探偵団 (名探偵コナン)#吉田歩美|吉田歩美]] - [[岩居由希子]]、[[少年探偵団 (名探偵コナン)#小嶋元太|小嶋元太]] - [[高木渉]]、[[少年探偵団 (名探偵コナン)#円谷光彦|円谷光彦]] - [[大谷育江]]、[[服部平次]] - [[堀川りょう]]、[[遠山和葉]] - [[宮村優子 (声優)|宮村優子]]、甲斐忠樹 - [[小山力也]]、甲斐詩子 - [[高田由美]]、黒崎鏡一 - [[宮野真守]]、花山エミリ - [[新谷良子]]、花山リンダ - [[千葉紗子]]、荻野俊作 - [[三宅健太]]、的場ユリ - [[浅川悠]]、及川恵 - [[玉川紗己子]]、春日もえ - [[仙台エリ]]、今泉直也 - [[陶山章央]] | ||
=== [[ニンテンドーDS]] === | === [[ニンテンドーDS]] === | ||
− | * 名探偵コナン | + | * [[名探偵コナン 探偵力トレーナー]]([[2007年]][[4月5日]]発売) |
− | * 名探偵コナン | + | * [[名探偵コナン 消えた博士とまちがいさがしの塔]]([[2008年]][[4月3日]]発売) |
+ | * [[名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵]]([[2009年]][[2月4日]]発売) | ||
+ | |||
+ | === 攻略本 === | ||
+ | * 名探偵コナン 疑惑の豪華列車 公式ガイドブック | ||
+ | * 名探偵コナン 呪われた航路 公式ガイドブック | ||
+ | * 名探偵コナン 狙われた探偵 GBA公式ガイドブック | ||
+ | * 名探偵コナン 暁のモニュメント GBA公式ガイドブック | ||
+ | * 名探偵コナン 公式ガイドブック 「同級生殺人事件」電脳推理ファイル | ||
+ | * 名探偵コナン 3人の名推理 公式ガイドブック | ||
+ | * 名探偵コナン 大英帝国の遺産 公式ガイドブック | ||
+ | * 名探偵コナン 魔術師の挑戦状! 完全攻略本 | ||
+ | |||
+ | == 楽譜本 == | ||
+ | * 名探偵コナン ピアノ・ソロ・アルバム([[ドレミ楽譜出版社]]) | ||
+ | * 名探偵コナン ピアノ・ソロ・コレクション(ドレミ楽譜出版社) | ||
+ | * 名探偵コナン テーマ曲集 やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社) | ||
+ | * 名探偵コナン テーマ曲集2 やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社) | ||
+ | * 名探偵コナン ヒストリー・ソング・アルバム やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社) | ||
+ | * 名探偵コナン ピアノ・アルバム TV主題歌編 やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社) | ||
+ | * 名探偵コナン ピアノ・アルバム 劇場版主題歌編 やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社) | ||
== 鳥取県北栄町とコナン == | == 鳥取県北栄町とコナン == | ||
作者の青山剛昌の出身地、[[鳥取県]][[東伯郡]][[北栄町]]ではコナンを町のシンボルとして登用しており、町内各所にコナンのブロンズ像があるほか、[http://www.gamf.jp/ 青山剛昌ふるさと館]も設置されている。また北栄町役場で発行される[[住民票|広域交付住民票]]にはコナンのイラストや透かしが入っており、好評を博している(詳細は[[スタンプラリー#市町村役場巡り(住基ネット巡り)|住基ネット巡り]]を参照)。 | 作者の青山剛昌の出身地、[[鳥取県]][[東伯郡]][[北栄町]]ではコナンを町のシンボルとして登用しており、町内各所にコナンのブロンズ像があるほか、[http://www.gamf.jp/ 青山剛昌ふるさと館]も設置されている。また北栄町役場で発行される[[住民票|広域交付住民票]]にはコナンのイラストや透かしが入っており、好評を博している(詳細は[[スタンプラリー#市町村役場巡り(住基ネット巡り)|住基ネット巡り]]を参照)。 | ||
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2009年6月25日 (木) 16:16時点における版
この「名探偵コナン」はまだ完結していない作品や番組に関する記事又は節です。ある程度ストーリー・番組内容がまとまってから編集するようにしてください。 |
名探偵コナン | |
---|---|
[[Image:|0250px|]] | |
ジャンル | 推理漫画 |
漫画: | |
作者 | 青山剛昌 |
作画 | |
出版社 | 小学館 |
その他の出版社 | 青文出版 長春出版 テンプレート:Hong Kong 安樂文潮 Star Comics ソウル文化社 カナダ ビズメディア Gollancz Manga カナ テンプレート:Germany Egmont Manga & Anime Planeta DeAgostini テンプレート:Sweden Egmont Kärnan テンプレート:Finland Egmont テンプレート:Indonesia Elex Media Komputindo マレーシア Tora Aman Vibulkij Comics テンプレート:Vietnam Kim Dong Publishing House |
掲載誌 | 週刊少年サンデー |
レーベル | |
発売日 | |
発表期間 | 1994年5号 - 連載中[1] |
巻数 | 既刊64巻[1](詳しくはこちらを参照) |
話数 | |
その他 | |
漫画:名探偵コナン 特別編 | |
作者 | 青山剛昌 |
作画 | 山岸栄一 阿部ゆたか・丸伝次郎/プロット:平良隆久 太田勝と江古田探偵団 → 太田勝・窪田一裕 |
出版社 | 小学館 |
その他の出版社 | 青文出版 |
掲載誌 | 学年誌(小学四年生・五年生・六年生) |
レーベル | てんとう虫コミックス |
発売日 | |
発表期間 | 1996年 - 連載中[1] |
巻数 | 既刊33巻[1] |
話数 | |
その他 | |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
ポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『名探偵コナン』(めいたんていコナン)は、青山剛昌の漫画作品。『週刊少年サンデー』1994年5号より連載が開始され、2009年現在の『週刊少年サンデー』連載作品の中では最も長期の連載となっている[1]。2001年、第46回(平成12年度)小学館漫画賞少年部門受賞。
目次
概要
謎の組織によって体を小さくされた高校生探偵が、数々の難解な事件を解決していくさまを描いた推理漫画。多くの登場人物の間に絡ませた恋愛描写もあり、幅広い年代に読まれている。1996年から放映が始まったテレビアニメも高い人気を保つ。
漫画・アニメ共に、世界各国で親しまれている。タイトルの英語表記は『Detective Conan』で、他の言語もそれに従うものだが、米国版のみ『Case Closed』というタイトルになっている。
青山の前作『YAIBA』の終了から4週間(前半2週間はスクウェア『ライブ・ア・ライブ』キャラクターデザインを挟んだため、実質2週間程度)の準備期間を経て、連載が始まった。
あらすじ
高校生にして日本屈指の名探偵・工藤新一は、幼馴染みの毛利蘭と遊園地へ遊びに行く。新一はそこで謎の組織の取引現場を目撃するが、組織のもう一人の仲間に気付かず殴り倒されてしまう。新一を殺すために組織の男が飲ませた毒薬は何故か新一を幼児化させてしまった。小さくなった新一は正体を隠しながら謎の組織を追うために、周りには新一の親戚、江戸川コナンだと名乗る。父親、毛利小五郎が探偵をやっている蘭の家へ居候し、謎に包まれた黒の組織を追うため、探偵として事件を解き続ける。
これまでの事件のあらすじは、名探偵コナンの事件を参照
評価と人気
原作が始まった1994年当時は、1992年に『週刊少年マガジン』で連載が始まった『金田一少年の事件簿』を契機とした「ミステリー漫画ブーム」となっており、『週刊少年ジャンプ』の『人形草紙あやつり左近』・『心理捜査官草薙葵』、『コロコロコミック』の『秘密警察ホームズ』などが連載されていた。作者のポップな画風や、ラブコメにマッチした登場人物、江戸川コナンの人物設定等が『少年サンデー』読者に広く支持されていく事となる。また、これらのミステリー漫画の中で最も早くアニメ化され、アニメが大ヒットした事も手伝って、『サンデー』屈指の大ヒット作品となった。
2003年には、コミックスの総発行部数が1億冊を突破する。
なお、少年サンデーコミックスは毎月17日頃に発売となっているが、この作品の単行本は5日頃発売となっている。
作品構造
作品の流れ
主人公である工藤新一が、江戸川コナンにされてしまった体を元に戻して日常を回復するというのがこの作品の主軸であり、元の体に戻るべく「黒の組織」という巨悪の謎を解き立ち向かっていくというのが本作の大きな流れである。この大きなストーリーの上で数々の事件が起こっていくわけであるが、事件のほとんどは組織とは関係ない。そのため巻数を重ねても組織の正体が少しずつしか見えてこず、非常に長い伏線が張られていることが多々ある。主要人物の一人、灰原哀は、2巻の「10億円強奪事件」でその存在が示唆され[2]、初登場は18巻である。黒の組織の幹部・ベルモットの正体に関しては、24巻の「暗闇の中の死角」、「黒の組織との再会」から42巻の「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」(すべてアニメ版タイトル)まで続く非常に長い伏線となった。
作品中に発生する事件は殺人事件(未遂もあり)が最も多く、その動機は多くが復讐である。主人公等の探偵達は罪を犯した犯人に対して自殺を思い留まらせようとしており、殆どの犯人は自殺をしていない。原作で実際に自殺をした犯人は現在の時点で一人(麻生成実)だけであり(未遂は何人かおり、また犯人が別の人間に殺された事例はある)、そのことはコナンにとって大きなトラウマになっている。単行本内の作者のコメントにも「推理で自殺に追い込むなんて殺人犯と一緒じゃないか」とある。また、事件においては物理トリックが使われているケースが大半を占める。ただし、蘭を口封じのために殺害しようとした高橋という男に対しては「死にたきゃ勝手に死ね!」とまで言っている。
作中における探偵像
現実の日本では「探偵」は公認資格ではなく“自称”である。犯罪に付いて調べる事は法律に違反しない限り警察官以外でも可能だが、現行犯を除き「逮捕」は出来ない(現行犯であっても法律に違反する可能性がある事や危険を避ける為にも「通報」を第一に考えなければならない)。この作品での探偵の捉え方は日本の「探偵」ではなく、「名探偵」、即ちシャーロック・ホームズを初めとする衆に抜きんでた能力を持つ主人公としてのそれである。この為、作中世界の描写は西欧やアメリカのミステリー小説を意識したものが多く、主人公達の住んでいる架空の町の町名も西欧の探偵小説にゆかりの名称のもじりである。またこの主人公達の住む町そのものも西欧の探偵小説を強く意識したデザインがなされている。
作中における人間関係
推理漫画でありながら、登場人物間の関係についての話も大きな位置を与えられており、登場人物同士に着目した話が多数書かれている。物語が進み黒の組織の内部が明らかになるにつれて両者が混合しつつある。
登場人物の関係では殆どが、コナンを取り巻く人々や警視庁の刑事らの恋愛が問題になる。また作者自身もこの作品を「殺人ラブコメ漫画」と称している。多くの登場人物の関係が、昔からの知り合いという設定であり、人間関係を円滑に描けるようになっている。また、そのような人物間では過去の出来事に基いた挿話がしばしば行われる。対して、話が進んでから登場した人物の場合、作品の主な時間軸の中で物語が発展する為、当初からの人物とのそれに比べて関係の変化は著しく早い。この場合、例えばコナン=新一は、コナンという人格において新一や蘭を中心にした作品内の世界の中では「新しい」人物であり、少年探偵団、特に吉田歩美や灰原哀との関係において、その関係の変化のペースは早い(コナンが帝丹小学校に入学したのは通巻第10話であるが、少年探偵団結成は第36話である)。しかし、新一という人格においては、新一と蘭は幼馴染であり、既にある関係の中の「旧い」人物である。この旧い関係を起点に、新しい人物を交えて新たな関係が続々と創出されているのが、作品の大きな特徴となっている。
作中における時間軸
作中の時間は『サンデー』掲載時の季節を追うが、新一や蘭らはずっと高校2年生のままである。作者はこのことについて「サザエさんと同じ」とコメントしている。初期にはクリスマスプレゼントを贈っている回が複数回存在している。また、テレビアニメ版も放送時の季節に合わせることがあり、原作では冬に起こった事件が放送日に合わせて夏になったりする場合もある。
なお、テレビアニメでは第400話「疑惑を持った蘭」において、新一が小さくなってからまだ半年も経っていないということが明言された。その後、原作においてもコミックス58巻収録の「赤井の過去」の話の時点で、10億円強奪事件(コミックス2巻収録「行方不明の男」〜「悪魔のような女」、アニメ第128話「黒の組織10億円強奪事件」)で宮野明美が殺されてからまだ数ヶ月しか経っていないことが語られた。
映画『探偵たちの鎮魂歌』のパンフレットによると、アニメ第400話の設定を改めて実感させるように、声優陣はまだ新一が蘭の元から居なくなって半年だという事を考えながらアフレコを行っているという。
2009年度公開の映画『漆黒の追跡者』では、高木刑事が「最近、工藤君が帝丹高校の学園祭事件を解決した」と発言した。
また、作中に登場する道具類も変化している。新一としての連絡手段は時代が進むにつれて小学生でも携帯電話を持つ時代となってからは、初期の公衆電話やイヤリング型携帯電話などが使われなくなっている。また、連載当初は手帳型であった警察手帳も、現実世界では2002年10月1日から警察手帳が新しくなりバッジ型に変わったのに合わせ、バッジ型手帳へと変更されている。
作中で使用される言葉
少年漫画でありながら、子供が理解できるとは思えない言葉や情景が描かれることもある。
例を挙げると、ある事件の解決シーンで使用された「色情魔」という言葉やジンとベルモットの肉体関係を暗示する情景の映写などがあり、この作品が大人向けでもあると言われる要因の一つとなっている。これらはテレビアニメ化される際修正もしくはシーン自体が削除されるケースが多く、前述の「色情魔」は「浮気男」に修正、ジンとベルモットの間柄についてのシーンは削除されている。この他原作でよく使われる「死体」というセリフも、アニメでは「遺体」に変更されている。
他作品とのリンク
作中には、青山剛昌の他作品のキャラクターが出演することがある。最も有名なのは『まじっく快斗』の怪盗キッドで、もはやレギュラーと言える存在になっている。同作品からは黒羽盗一、中森銀三、白馬探、中森青子といった人物も各々主要な役で出演しており、アニメ版ではそれに加え寺井黄之助、小泉紅子、桃井恵子といった人物も登場している。
『YAIBA』に関しては、こちらを参照のこと。その他、『4番サード』の長島茂雄と稲尾一久がコナンたちが観戦しに行った夏の甲子園決勝戦に登場した。また、「夏のサンタクロース」は、コナンと蘭が見に行った映画として、題名だけ出ている。
これ以外に『サンデー』や『コロコロコミック』の企画によるOVAでの共演もある。
また、サンデー×マガジン創刊50周年企画の一貫で『金田一少年の事件簿』との共同漫画誌やゲーム、『名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵』でのコラボレーション企画や、テレビアニメの特番で『ルパン三世』との対決(協力)が描かれるなど、他作者の作品との共演も積極的になってきている。
2002年7月1日放送の回においては同日放送夜10時開始するドラマ『私立探偵濱マイク』の主人公濱マイクがドラマ主演の永瀬正敏のCVで登場した。
登場人物
名探偵コナンの登場人物 を参照 以下の人物・団体は個別項目を参照。
用語解説
- 黒の組織
- 新一の身体を毒薬・APTX4869で小さくしたジンやウォッカが所属する国際的犯罪組織。
- APTX4869(アポトキシン4869)
- 黒の組織が新開発した検死しても体内から検出されない毒薬。まだ試作段階で、薬の副作用により偶発的に身体を幼児化させることがある(その際、服用者は死亡しない)。開発者の灰原曰く動物実験段階でたまに幼児化するマウスがいたとのこと。「アポトキシン」の「アポ」とは「アポトーシス」のことであり、プログラム細胞死を利用した薬らしい。
- 組織の者により4869をもじり「シャーロック」、「出来損ないの名探偵」という俗称があった。
- 身体が幼児化している者が風邪にかかっている状態で「白乾児」を飲むと一時的に元の身体に戻る現象がある。
- 白乾児(パイカル)
- アンチAPTX4869効果を持つ(これ自体は作中設定であり現物とは異なる)中国に実在している強い酒。作中で何度か話題に出ており、そのいずれもが服用者が風邪気味状態の時に使用されている。風邪状態でなければいけないのか(作中では免疫抗体が出来たということになっている)、コナンの場合二度目には効果がなかった。灰原が白乾児の成分を参考に一時的な解毒剤(試作品)を開発した。
道具
以下の物は全て、協力者である阿笠博士が開発した発明品。
- 腕時計型麻酔銃
- スイッチを押すと麻酔針が飛び出し、至近距離にいる生物を眠らせる。ガラスの蓋のような部分が照準となっている。針は1本しか収納出来ない。主に小五郎などを眠らせて推理をする時や、犯人逮捕をする際に使用する。麻酔は、首等に当たるとほぼ瞬間的に効果が現れるが、服等を介すると効果が現れるまで少々時間がかかる。キーケースなど、無生物に命中すると針はそのままだが、生物に命中するとほぼ瞬間的に消滅する映写があり、メカニズムについては不明。原作者曰く「(麻酔針は)地球に優しい素材で出来ている」とのこと。懐中電灯並みの明るさを持つライトも内蔵されており、麻酔銃がないものは少年探偵団員も所有する。また、灰原は予備の麻酔銃を所持している。麻酔薬はかなり強力なものらしく、「象でも30分は寝ている」とのこと。しかし黒の組織のジンは、銃で腕を撃ち抜いて排出した。『ルパン三世VS名探偵コナン』での銭形警部はこれからあっという間に目覚めている(原因は不明)。針は1本しか収納できず、的を外してしまってコナンが焦る場面もある。針はエコ素材らしい。
- 犯人追跡メガネ
- コナンがかけているメガネ。度は入っておらず、いわゆる伊達眼鏡である。左の蔓にあるスイッチを入れるとフレームの左側にあるアンテナが伸び、左レンズに20キロ以内の発信機の現在地が映るようになっている。充電式のため、バッテリーの持ち時間が短いのが弱点であり、肝心な時にバッテリー切れを起こすことも多い。また、右レンズには赤外線望遠鏡機能(劇場版『天国へのカウントダウン』で登場し、のちに原作にも登場)もある。透明なガラスに映像を投影するというシステムはHUDと同じである。
- 右の蔓の先端には盗聴器が付いている。組織編での使用が大半であるが、その場合途中で気付かれ潰されることもある。
- 24巻でシェリーがジンとピスコに追い詰められた時、現場に放置しているため、現在コナンが使用しているものは2代目と思われる。現在はスペアを哀が所持している。
- 犯人追跡メガネ発信器
- 発信機はシールになっているのでどこでも容易に取り付けられる。普段はジャケットのボタンに付けており、10枚ほどを常備。半径20kmまで探知可能。
- シール型発信機/ボタン型発信機
- 犯人追跡メガネと同時に博士が発明した、小型発信機。裏面がシールになっている。初期はコナンのジャケットのボタンに貼る1枚タイプだったが、その後10枚捲れる物に改良。なお、盗聴機能つきの物も登場している。
- 弁当型携帯FAX
- 単に市販のハンディファックスを弁当箱に組み込んだだけのもの。ご飯部分の梅干しが起動スイッチになっている。なぜかおかずは本物(博士の手作りの様子)。コナン曰く「市販のFAXを弁当箱にとりつけただけの代物」らしい。10時間ごとに充電しないと使用できないのが難点で、今のところ1回しか登場していない。
- 蝶ネクタイ型変声機
- ネクタイの裏に付いているダイヤルを回して、変幻自在に声を出す事が出来る。小五郎等を眠らせた後、この道具を使って推理を披露する。因みに小五郎の声は59番。音量を調整する事も出来る。また、この道具の音を拾える集音機も存在する。
- ボタン型スピーカー
- 蝶ネクタイ型変声機の声を飛ばせる。裏はシールになっている。
- キック力増強シューズ
- コナンがいつも履いている赤いスニーカー。側面のスイッチを入れると電気と磁力によって足のツボを刺激し、キック力を高める事が出来る。但し靴自体は強化されていないので、金庫等重いものを蹴ると反動で足は痛む。電流を使用した時には、靴の側面などから放電を行っている映写がある。初登場時は(物語初期でシリアスさが薄いこともあってか)レベル「中」でサッカーゴールを突き抜けて木を真っ二つにする程凄まじい破壊力を持っていた。
- イヤリング型携帯電話
- イヤリング型の小型携帯電話。蝶ネクタイ型変声機の音を飛ばす事が出来る。携帯電話の使用頻度が高まったため、今は全く使われていない。なお、コミックス29巻「謎めいた乗客」でのバスジャック事件で犯人に奪われてしまったが、その後31〜33では、毎巻登場するなどの便利ぶりを見せている(博士の作った新品と思われる)。
- 伸縮サスペンダー
- スイッチを入れると自由に伸び縮みするサスペンダー。ボタン1つで重い扉を開けたりする事も出来る程強力。「漆黒の追跡者」で100mの伸縮が可能になった。主に劇場版・アニメオリジナルストーリーで登場。原作では今のところ1回しか出ていない。
- 探偵バッジ(DBバッジ)
- 探偵団が所有しているバッジ。シャーロック・ホームズのシルエットと「DB(DETECTIVE BOYS)」の文字が記されている。超小型トランシーバが内蔵されており、メンバー同士の交信に用いる。交信範囲は半径20km。また発信機も内蔵されており、犯人追跡メガネで受信できる。少年探偵団の名前の由来から、江戸川乱歩「少年探偵団」シリーズに登場する鉛製のコイン『BD(Boys Detective)バッジ』を踏襲したものであることが伺える。
- 腕時計型ライト
- 蓋を回すことで発光し懐中電灯のようにして使用できる。少年探偵団のメンバーが所持しているが、コナンのものは腕時計型麻酔銃と同一品である。防水加工がしてある。
- ターボエンジン付きスケートボード
- 太陽電池を使って走るスケートボード。主にアニメオリジナルエピソードや劇場版、特別編で犯人追跡等の用途で用いられるが、原作中に登場したのは今のところ2度限りで、1度目の事件の最後に大破している。劇場版でも壊れてしまう事が多い。『世紀末の魔術師』でソーラーバッテリーが組み込まれ、昼間に充電をしておけば夜間でも30分程度なら走れるように改良された。コナン、元太、光彦の3人(合計78㌔)が乗ってもびくともしない。また『探偵たちの鎮魂歌』で排気量(出力)が大幅に上がり、乗用車並みの速度で走れるようになった。『ルパン三世VS名探偵コナン』では峰不二子のハーレーダビッドソン相手に互角の追跡劇を見せた(故に最高時速は100km/hをゆうに越えることになる)。
- トロピカルレインボー
- 七色に輝く芸術的な爆弾。町の住民にリクエストされて発明。杯戸美術館爆破に使用される予定だった。
- ゲーム
- 新作は、哀を通して探偵団をモニターに感想を聞いている。
- マスク型変声機
- 蝶ネクタイ型変声機の風邪マスク版。灰原が使用した。
- どこでもボール射出ベルト
- 一見ただのベルトに見える(阿笠博士談。しかしどこからどう見てもただのベルトには見えない)が、ダイヤルを合わせてボタンを押すと、特殊なゴムにガスが注入されバックル部分からサッカーボールが射出される。ボールには伸縮自在のゴムを使用しており、注入するガスの量次第でアドバルーン大にもなるが、ゴムの性質上ベルトから離れたら10秒程度しか形を保っていられない。
- ボイスレコチェンジャー
- コナンの為に造ったものではなく、一般販売するためにバンダイ(作中設定だが、同社より実際に発売されたこともある。3800円)の特殊科学班との共同開発(蝶ネクタイ型変声機のおもちゃ版)。博士はこの発明で契約金を大量に貰った。自分の声を録音でき、子供の声から大人の声まで出せるペン。哀とコナン以外の探偵団員は全員所持している。アニメ版では、仮面ヤイバーが描かれたカード型の道具に変更されており、名前も「ヤイバーレコチェンジャー」となっている。
- 蝶ネクタイ型変声機の声の集音器
- 籔内家の事件で優作が使用。外見は不明。
- ノート型電子マップ
- 外見は普通の算数ノート。原作未登場で、特別編でのみ登場。
- 風邪を引いた時と同じ症状を出す薬
- 劇場版『迷宮の十字路』に登場。小形の箱に入っており、他に「酒を飲んだ際すぐに顔が赤くなる薬」「腹が鳴るのを抑える薬」などがある。水がなくても飲め、種類によって色分けされている。コナンはこれと灰原の作ったAPTX4869の解毒薬を飲み、一時的に新一の姿に戻ることに成功した。
- 盗聴機能付きカフスボタン
- 劇場版『水平線上の陰謀』に登場。一見ただのカフスボタンだが、盗聴器が仕込まれている。小五郎にセンスのいいカフスボタンだと勘違いされ、取られてしまった。
- 小型酸素ボンベ
- 劇場版『紺碧の棺』に登場。棒状で中心部を口にくわえる。約10分間の使用が可能。「007 サンダーボール作戦」のパロディ品。作者自身、007のファンである。
特別編
小学館の学習雑誌『小学四年生』『小学五年生』『小学六年生』にて連載されており、単行本はてんとう虫コミックスにて発刊。原作とは一線を画したオリジナルストーリーで、アニメ化されたことも第86話の「誘拐現場特定事件」、第113話「白い砂浜殺人事件」の2度しかない。原作者・青山剛昌は原案となり、作画は以下の3組にて行われている。
- 山岸栄一
- 青山のアシスタントであり、最も原作に近いと言われる。原作でもモブキャラを描いている。アニメ化された2エピソードは、どちらも山岸のもの。原作では蘭や小五郎、少年探偵団ら他の人物と行動を共にすることが多いコナンだが、山岸の作品ではコナンが単独で行動し、事件を解決していく場合が多い。
- 阿部ゆたか・丸伝次郎/プロット:平良隆久
- 絵が少女漫画に近い。しばしばキャラクターの設定が原作とずれていることがある。また、最近では服部平次など準レギュラーキャラも登場するようになった。
- 太田勝と江古田探偵団 → 太田勝・窪田一裕
- 山岸、阿部・丸版と異なり初期から服部平次や怪盗キッドなど原作のキャラが多く登場しており、特に少年探偵団の出番が多い。また、窃盗などの殺人以外の事件や、事件ではなくコナン達が謎解きのイベントやゲーム感覚の暗号に挑戦する回もある。
アニメ
名探偵コナン (アニメ) を参照
劇場版
OVA
テレビドラマ
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テレビドラマ |
第1弾
10周年特別企画のファイナルとして、2006年10月2日に『名探偵コナン10周年ドラマスペシャル「工藤新一への挑戦状〜さよならまでの序章(プロローグ)〜」』として名探偵コナン初の実写ドラマ版を放送。新一が薬を飲まされる前のストーリーで、帝丹高校の修学旅行中に発生した事件に新一が挑む。ドラマのクライマックスは第1話でのトロピカルランドを訪れるシーンだった。平良隆久により小説化された(但し、ストーリーはドラマ版とはやや異なる)。地上デジタル放送では16:9の画角でハイビジョン放送された。視聴率は13.4%。
ストーリー
新一の学校では、3日間の修学旅行の計画が進んでいた。その前日、新一の元に1通の挑戦状が送られる。そこには、『修学旅行中、クラスメートの誰かを誘拐する。もし、守れなかったら「高校生探偵」の名前を返上してもらう。』と書かれていた。そして当日、新一のクラスは遊覧船に乗って湖上クルージングをしていた。そんな中、激しい水音が響き、船上は大混乱になる。だが、それと同時に園子の姿が消えていた。
この節を書こうとした人は途中で寝てしまいました。後は適当に頑張って下さい。 |
キャスト
- 工藤新一 - 小栗旬 (原作者の推薦)
- 毛利蘭 - 黒川智花
- 鈴木園子 - 岩佐真悠子
- 目暮警部 - 西村雅彦
- 北島慎吾(帝丹高校臨時教師) - ふかわりょう
- 西田麻衣(添乗員) - 水川あさみ
- 東邦夫(船長) - 松重豊
- 南田恭介(船員) - 西村和彦
- 毛利小五郎 - 陣内孝則
- 沖野ヨーコ - ベッキー
- レポーター - 川崎真央
声優
映像のみ
- 怪盗キッド - 爆弾が空で爆発したときの上空で一瞬だけ飛行していた
放送時間
ytvでは事前特番「名探偵コナン エピソードゼロ コナン誕生の秘話」が、日本テレビではそれにあわせて第1話「ジェットコースター殺人事件」の再放送を行った。
- ytv:2006年10月1日13:05 - 13:30
- 日本テレビ:2006年10月2日15:55 - 16:53
4時間ぶっ通し「10周年記念・コナン祭り」
- 同日18:45 - 20:54劇場版「天国へのカウントダウン」
- 同日21:00 - 22:48「工藤新一への挑戦状〜さよならまでの序章(プロローグ)」
第2弾
2007年12月17日に第2弾として、『工藤新一の復活! 〜黒の組織との対決(コンフロンティション)〜』が放送された。コナンが新一の体に戻ったときのエピソードが描かれ、今作で初めてコナンと灰原が実写化となった(ただし、声はアニメ版の担当声優である高山みなみと林原めぐみが吹き替えている)。新一がAPTX4869を飲まされるシーンが(回想ではあるが)描かれている。視聴率は11.9%。
ストーリー
蘭とコナンと阿笠博士と灰原は、鈴木財閥の高級ホテルのオープニングセレモニーに招待された。だが、そこでミス・ジャパネスク受賞祝賀パーティーが行われる直前、ミス・ジャパネスクに輝いた寿かれんに脅迫状が届いた。そんな中、コナンと灰原の身体に異常が起こった。パーティーで出されたケーキには、必要以上のアルコールの成分が含まれ、それが作用してコナンは工藤新一に、灰原は宮野志保に戻ったのだ。その後、セレモニーの休憩時間にかれんが行方不明となったが、本番3分前に無事に見つかり、かれんによるピアノリサイタルが無事に始まったかのように見えた。だが、彼女の姿は操り人形のように宙吊りになっていて彼女の胸にはナイフが突き刺さって糸が切れ、かれんはステージに叩きつけられた。新一と灰原は必死に事件の捜査を始めるが、その背後には黒の組織の影が迫っていた。
キャスト
第2弾で初めて登場する人物のみ。
- 目暮警部 - 伊武雅刀(前作では多摩川刑事役だった)
- 宮野志保(シェリー) - 香椎由宇
- ジン - 佐々木蔵之介
- ウォッカ - 岡田太郎
- 阿笠博士 - 田山涼成
- 江戸川コナン - 藤崎直(声 - 高山みなみ)
- 灰原哀:柴田杏花(声 - 林原めぐみ)
- 寿かれん(ミス・ジャパネスク) - 奈都紀
- 寿美々(かれんの姉兼マネージャー) - 西尾まり
- 天野翔一(舞台監督) - 川岡大次郎
- 三浦大吾(審査委員長) - 佐戸井けん太
- 安倍澄香(準ミス) - 大友みなみ
- 川田鏡美(準ミス) - 峰えりか
声優
放送時間
- 日本テレビ系列 2007年12月17日21:00 - 22:48
スタッフ
- 原作 - 青山剛昌
- 脚本 - 渡邉睦月
- 音楽 - 大野克夫
- チーフプロデューサー - 田中壽一
- プロデューサー - 宮川晶・国本雅広
- 演出 - 岡本浩一
- 制作協力 - ケイファクトリー
- 制作 - ytv
小説
- 原作 - 青山剛昌、小説 - 谷豊
- 甲州埋蔵金伝説(2005年4月6日)
- 殺人交響曲(シンフォニー)(2006年2月17日)
- 原作 - 青山剛昌・小説 - 平良隆久
- 江神原の魔女(ウィッチ)(2008年7月11日)
小説特別編(ドラマ版ノベライズ)
- 原作 - 青山剛昌、ドラマシナリオ - 渡邉睦月、小説 - 平良隆久
- 工藤新一への挑戦状〜さよならまでの序章(プロローグ)(2006年9月25日発売)
- 工藤新一の復活! 黒の組織との対決(2007年12月12日発売)
ゲーム
ワンダースワン
ゲームボーイ&ゲームボーイアドバンス
- 名探偵コナン 地下遊園地殺人事件(1996年12月27日発売)
- 名探偵コナン 疑惑の豪華列車(1998年8月7日発売)
- 名探偵コナン からくり寺院殺人事件(2000年2月24日発売)
- 名探偵コナン 奇岩島秘宝伝説(2000年3月31日発売)
- 名探偵コナン 呪われた航路(2001年6月1日発売)
- 名探偵コナン 狙われた探偵(2003年7月25日発売)
- 名探偵コナン 暁のモニュメント(2005年4月21日発売)
プレイステーション&プレイステーション2
- 名探偵コナン(1998年11月19日発売)
- 名探偵コナン 3人の名推理(2000年8月10日発売)
- 名探偵コナン 最高の相棒(パートナー)(2002年4月25日発売)
- 名探偵コナン THE ボードゲーム(2002年8月29日発売)
- 名探偵コナン トリックトリック vol.0(非売品)
- 名探偵コナン トリックトリック vol.1(2003年4月17日発売)
- 名探偵コナン 大英帝国の遺産(2004年11月18日発売)
Wii
- キャスト/江戸川コナン - 高山みなみ、毛利蘭 - 山崎和佳奈、毛利小五郎 - 神谷明、灰原哀 - 林原めぐみ、吉田歩美 - 岩居由希子、小嶋元太 - 高木渉、円谷光彦 - 大谷育江、服部平次 - 堀川りょう、遠山和葉 - 宮村優子、甲斐忠樹 - 小山力也、甲斐詩子 - 高田由美、黒崎鏡一 - 宮野真守、花山エミリ - 新谷良子、花山リンダ - 千葉紗子、荻野俊作 - 三宅健太、的場ユリ - 浅川悠、及川恵 - 玉川紗己子、春日もえ - 仙台エリ、今泉直也 - 陶山章央
ニンテンドーDS
- 名探偵コナン 探偵力トレーナー(2007年4月5日発売)
- 名探偵コナン 消えた博士とまちがいさがしの塔(2008年4月3日発売)
- 名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵(2009年2月4日発売)
攻略本
- 名探偵コナン 疑惑の豪華列車 公式ガイドブック
- 名探偵コナン 呪われた航路 公式ガイドブック
- 名探偵コナン 狙われた探偵 GBA公式ガイドブック
- 名探偵コナン 暁のモニュメント GBA公式ガイドブック
- 名探偵コナン 公式ガイドブック 「同級生殺人事件」電脳推理ファイル
- 名探偵コナン 3人の名推理 公式ガイドブック
- 名探偵コナン 大英帝国の遺産 公式ガイドブック
- 名探偵コナン 魔術師の挑戦状! 完全攻略本
楽譜本
- 名探偵コナン ピアノ・ソロ・アルバム(ドレミ楽譜出版社)
- 名探偵コナン ピアノ・ソロ・コレクション(ドレミ楽譜出版社)
- 名探偵コナン テーマ曲集 やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社)
- 名探偵コナン テーマ曲集2 やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社)
- 名探偵コナン ヒストリー・ソング・アルバム やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社)
- 名探偵コナン ピアノ・アルバム TV主題歌編 やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社)
- 名探偵コナン ピアノ・アルバム 劇場版主題歌編 やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社)
鳥取県北栄町とコナン
作者の青山剛昌の出身地、鳥取県東伯郡北栄町ではコナンを町のシンボルとして登用しており、町内各所にコナンのブロンズ像があるほか、青山剛昌ふるさと館も設置されている。また北栄町役場で発行される広域交付住民票にはコナンのイラストや透かしが入っており、好評を博している(詳細は住基ネット巡りを参照)。
関連項目
脚注
外部リンク
- WEBサンデー - 名探偵コナン
- 小学館学年誌ホームページ「ネットくん」 - 名探偵コナン
- 読売テレビ - 名探偵コナン
- 東京ムービー - 名探偵コナン
- 劇場版オフィシャル - 名探偵コナン
- 名探偵コナンの里 青山剛昌ふるさと館
小学館漫画賞少年部門 |
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