「喜多見駅」の版間の差分
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2015年1月12日 (月) 21:55時点における版
喜多見駅(きたみえき)は東京都世田谷区喜多見にある、小田急電鉄小田原線の駅。駅の西南側は狛江市に含まれている。駅番号はOH 15。
目次
概要
新宿駅から15番目(新宿駅も含む)の駅。新宿駅からの距離は12.7km。世田谷区と狛江市の区市境界線上にあり、駅の西側(狛江駅側)3分の1ほどが狛江市に入っているが、登記上の所在地は世田谷区喜多見9-2-26。
新宿駅から下り方向で世田谷区内の最後の駅。成城学園前駅から当駅の間に国分寺崖線が存在するため、以前は急な下りになっていたが、当駅の高架化と成城学園前駅の地下化により現在では線路の高低差はほぼ解消されている。
過去に、都心から玉川通り、世田谷通りの地下を通り喜多見駅で小田急線に乗り入れる地下鉄構想、小田急多摩線を喜多見駅から分岐する構想があったが、いずれも実現しなかった。1997年に高架化工事が完成し、また、1994年に当駅と野川の間に喜多見検車区が建設された。駅前は2007年に再開発が実施された。
狛江駅、和泉多摩川駅とともに成城学園前駅の管理管区に属する。
駅構造
間に通過線をはさんだ相対式ホーム2面4線を有する高架駅である。線路・ホームは高架上に、改札口は地上にある。複々線区間にあり、各停・区間準急は当駅で特急ロマンスカー・快速急行・急行・多摩急行・準急に追い越されることがある。
改札口は高架化以前は西側にも臨時改札口が存在したが2013年現在は東側一箇所のみ。屋根はホームの全面を覆っている。線路部分は覆っていない。
世田谷区内の新設高架駅ではデザインが統一されており、各駅ごとに基調色を定め、特徴としている。基調色はホーム屋根の柱などに使われている。当駅の場合、淡いクリーム色である。また、ホームの屋根の形状はアーチ状となっている。これは後に高架化された千歳船橋駅も踏襲している。駅舎両脇の高架下は商業施設として利用されている。
ホーム有効長は10両編成に対応している。
2013年度の設備投資計画にて行先案内表示器の新設が盛り込まれ[1]、同年12月9日より供用を開始した要出典。
ホーム | 路線 | 方向(線路) | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■小田原線 | 下り(緩行線) | 小田原・箱根湯本・藤沢・片瀬江ノ島方面 |
通過線 | □小田原線 | 下り(急行線) | (下り列車の通過) |
通過線 | □小田原線 | 上り(急行線) | (上り列車の通過) |
2 | ■小田原線 | 上り(緩行線) | 新宿・千代田線方面 |
※下り梅ヶ丘 - 登戸間、上り向ヶ丘遊園 - 梅ヶ丘間の急行線・緩行線は原則として以下の通り使い分けられている。
- 〔急行線〕
□特急ロマンスカー・■快速急行・■西湘急行・■多摩急行・■急行・■区間急行・■準急が使用する。
- 〔緩行線〕
■区間準急・■各駅停車が使用する。
出入口
北口、南口とも段差がないので、エレベーター・エスカレータはない。
駅構内設備
駅舎は1990年代の設計・建築のため、施設は比較的充実している。
機器
施設
- トイレ - 改札内改札階北口側にある。多目的トイレも設置されている。
- 休憩コーナー - 改札内側改札階に2か所ある(旧・喫煙所)。
- 水飲み場 - 各ホームに1か所ずつある。
- 待合室 - 各ホームに1か所ずつ、合計2か所ある。2004年秋に設置された。
- エレベーター - 改札階と各ホーム階を連絡する2基がある。
- エスカレーター- 改札階と各ホーム階を連絡し両方向に4基がある。
商業設備・施設
- 売店 - 改札外側に以下の2店がある。
- OX SHOP - 駅売店。
- Odakyu MART - コンビニエンスストア。改札と駅売店の間にある。
- ATMコーナー - 改札外側に1か所ある。
- 横浜銀行 - ATM1台。登戸支店小田急喜多見駅出張所。
- 公衆電話 - 改札内側に1か所、改札外側に1か所ある。
- コインロッカー - 改札内側に1か所ある。
利用状況
2012年度の一日平均乗降人員は31,769人である[2]。1日平均乗降人員および乗車人員推移は下表のとおり。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
---|---|---|
1990年 | 14,236[3] | |
1991年 | 14,257[4] | |
1992年 | 27,517要出典 | 14,255[5] |
1993年 | 14,463[6] | |
1994年 | 14,578[7] | |
1995年 | 14,459[8] | |
1996年 | 27,455要出典 | 14,290[9] |
1997年 | 14,258[10] | |
1998年 | 14,444[11] | |
1999年 | 14,798[12] | |
2000年 | 14,847[13] | |
2001年 | 28,454要出典 | 15,112[14] |
2002年 | 15,573[15] | |
2003年 | 30,097[16] | 15,842[17] |
2004年 | 32,236[18] | 15,997[19] |
2005年 | 32,367[20] | 16,052[21] |
2006年 | 32,537[22] | 16,121[23] |
2007年 | 32,652[24] | 16,246[25] |
2008年 | 32,415[26] | 16,118[27] |
2009年 | 32,043[28] | 15,940[29] |
2010年 | 15,666[30] | |
2011年 | 15,516[31] | |
2012年 | 31,769 | 15,789[32] |
駅周辺
喜多見 も参照 北口・南口に駅前広場がある。ロータリーはない。
駅両脇の高架下に商業施設小田急マルシェ喜多見がある。出店テナント全店の一覧・詳細は公式サイト「店舗一覧」を参照。
北口
- 警視庁成城警察署喜多見駅前交番
- 旧カトリック喜多見教会 - 小田急電鉄の前身である小田原急行鉄道の創始者・利光鶴松が建てた聖堂がルーツである。
- 喜多見駅前郵便局
- 電力中央研究所狛江地区
- ティップネス喜多見店
- 喜多見電車基地
- 世田谷区きたみふれあい広場
南口
- サミットストア喜多見駅前店
- 国本学園
関連施設
成城学園前駅と当駅の間に喜多見電車基地および喜多見総合事務所がある。このため、当駅を発着する電車はここで乗務員の交代が行われる場合がある。
バス路線
すべて小田急バスにより運行される。
北口交番のそばに「喜多見駅」停留所がある。
南口を出て商店街を抜けた世田谷通り沿いに「喜多見駅入口」停留所がある。
歴史
- 1927年(昭和2年)4月1日 - 開業。
- 1937年(昭和12年)9月1日 - 片瀬江ノ島駅行「直通」の停車駅となる(小田原方面行「直通」は通過)。
- 1948年(昭和23年)9月 - 桜準急が設定され、停車駅となる。
- 1951年(昭和26年)4月 - 準急の停車駅となる。
- 1964年(昭和39年)11月5日 - 準急の通過駅となる。
- 1989年(平成元年)7月 - 喜多見 - 和泉多摩川間の複々線化着工。
- 1994年(平成6年)
- 春 - 喜多見車両基地完成。
- 12月 - 世田谷代田 - 喜多見間の複々線化着工。
- 1996年(平成8年)12月1日 - 上り新ホームの使用開始。
- 1997年(平成9年)
- 3月 - 喜多見 - 和泉多摩川間の複々線化完成。
- 6月23日 - 複々線の使用開始。
- 1998年(平成10年)9月10日 - 小田急マルシェオープン。
- (時期不明) - 現駅舎供用開始。
- 2002年(平成14年)12月 - 世田谷代田〜喜多見間の立体化完成。
- 2004年(平成16年)12月11日 - 区間準急が設定され、停車駅となる。
旧駅舎
駅舎、路線とも地上にあった。駅舎は上りホーム側にあり、下りホームとは跨線橋により連絡されていた。下りホームには臨時改札口があった。
駅名の由来
喜多見#地名の由来 も参照 地名から名づけられた。「喜多見」という地名は、江戸時代以前は「木田見」や「北見」と表記されていたが、徳川家康の江戸入城の際に「喜多見」という表記になった。元禄年間には喜多見藩が置かれている。
隣の駅
脚注
- ↑ 2013年度の鉄道事業設備投資計画 (3)サービスの向上 ③行先表示装置の新設PDF - 小田急電鉄(2013年4月30日閲覧)
- ↑ 1日平均乗降人員 2014年3月23日閲覧
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)224ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)230ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成15年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成16年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成17年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成18年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成19年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成20年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 関東交通広告協議会「平成21年度1日平均乗降人員・通過人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)