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日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社 Kentucky Fried Chicken Japan, Ltd.
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 東証2部 9873 ~上場中 |
略称 | ケンタッキー(株式相場欄表記) 日本KFC、KFCJ ほか |
本社所在地 | 150-8586 東京都渋谷区恵比寿南一丁目15番1号 JT恵比寿南ビル |
電話番号 | 03-3719-0231(本社) 0120-197-074(お客様サービス係) |
設立 | 1970年7月4日 |
業種 | 6100 |
事業内容 | |
代表者 | 渡辺正夫(代表取締役執行役員社長) |
資本金 | 72億9,750万円 |
売上高 | 単体825億4,700万円 連結867億6,200万円 (2008年11月期) |
総資産 | 単体379億3,700万円 連結409億3,400万円 (2008年11月期) |
従業員数 | 単体:1,179名、連結:1,199名 (2009年8月31日現在) |
決算期 | 11月30日 |
主要株主 | 三菱商事(株) 64.26% 日本ケンタッキーフライドチキンフランチャイズオーナー持株会 1.16% 明治安田生命保険相互会社(常任代理人 資産管理サービス信託銀行(株)) 0.47% |
主要子会社 | (株)ケイ・アド 100% ケイ・フーズ(株) 100% |
関係する人物 | |
外部リンク | http://japan.kfc.co.jp/ |
特記事項: |
日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社は、日本においてフライドチキンチェーン店「ケンタッキー・フライド・チキン」と宅配ピザチェーン店「ピザハット」を運営する企業である。
1970年にアメリカ合衆国のファーストフードチェーン店企業KFCコーポレーションと三菱商事の合弁で設立された。2007年に米国法人が同社持分の大部分を三菱商事に売却したため、三菱商事の連結子会社となっているが、米国法人との関係は継続されている。
宅配ピザチェーン店の「ピザハット」もKFCコーポレーションと同じヤム・ブランズ傘下であるピザハット社からのライセンスにより運営している。
目次
沿革[編集]
- 1970年3月 - 日本万国博覧会でKFCインターナショナルの実験店を出店。
- 1970年7月4日 - 三菱商事株式会社とKFCコーポレーションの出資により日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社を設立。
- 1970年11月21日 - 1号店(名西店)が名古屋市のダイヤモンドシティ・名西ショッピングセンター内にオープンする。
- 1971年 - 半年で1号店である名西店が閉店する。
- 1974年 - 鶏の供養祭を開催。以後毎年の恒例行事となる。
- 1991年5月 - ピザハット事業部新設。
- 1998年 - ペプシコーラのKFC店頭での取り扱いを終了(但しピザハットにおいては継続された)。以後はソフトドリンク類の供給をコカ・コーラボトラーズから受ける。
- 2006年6月1日 - 埼玉県戸田市(イオン北戸田SC内)にケンタッキーフライドチキン商品とピザハット商品を同一店舗内で提供する複合店、『2in1』の1号店を開店。
- 2006年12月3日 - 神奈川県横浜市クイーンズスクエア横浜at!2ndへ新BI店舗開店。
- 2007年12月7日 - 三菱商事の株式公開買付が終了。米国法人保有株を三菱商事が買収。
立像[編集]
KFC店舗前に据えられているカーネル・サンダースの等身大人形を立像という。フライドチキンそのものに馴染みのなかった日本において、ケンタッキーの店舗をアピールする目的で発案され、現在ほとんどの店舗前に置かれている。日本国外のケンタッキーフライドチキンでは一部アジア地域に存在する。そのため本国のアメリカではサンダース立像はあまり知られておらず、日本を訪れたアメリカ人には興味深いディスプレイとなっている。かけている眼鏡は福井県鯖江市で製造されており、度が入っている。
地域性[編集]
北東北[編集]
一部地域では、エリアフランチャイザー制を取っており、特定のフランチャイジーが独占して店舗展開できるシステムを取っている。北東北3県では、第一フードサービス(後のチアーズフードサービス、本社・八戸市)が、この権利を獲得して店舗展開を行っている。同社は、モスバーガーのエリアフランチャイザーを狙っていたことがあるが、これはモスフードサービス側に却下され、違うフランチャイジーによるモスバーガー店舗も所在するが、店舗数としては同社のが多い。
大分県[編集]
沖縄とは対照的に、大分県北部地方(中津市・宇佐市・豊後高田市・国東市・杵築市など)にはケンタッキーフライドチキンの店舗がほとんど無く、消費量が少ない。
これはこの地方に「中津風」と呼ばれる独特の鶏の唐揚げの食文化が存在しており、このにんにく入りの調味液に漬け込んだ濃い目の味付けの「中津風」唐揚げを扱う唐揚げ屋が多数存在する上、店舗間での競争が激しい事から、ことこの地域に限れば価格面や味の嗜好面でケンタッキーに他店との対抗の余地が無いことが理由として挙げられる。
さらに、大分県にはとり天という鶏肉に天ぷら衣をつけて揚げ、カボスポン酢をつけて食べるスタイルで知られる郷土料理があり、これが弁当のおかずなどとして非常にポピュラーであることも考えられる。かつてケンタッキーが中津市内に出店したことがあったものの、業績不振で一旦は撤退を余儀なくされた。しかしケンタッキーは2007年に再度、中津市内のゆめタウン中津に出店した。
現在KFCが全国で1100店以上を展開している事を鑑みれば、大分県内のKFCの店舗数はわずか8店(2008年7月現在)しかなく、伸び悩んでいると言える。
沖縄県[編集]
ケンタッキーフライドチキンの都道府県別の県民1人あたり消費量は沖縄県が大変高い。これはアメリカ軍による占領の歴史やその後の基地の存在、これによるアメリカ人の顧客の存在(米軍基地内にKFCの店舗は存在しない)や、他都道府県と違い、贈答品や結婚式の引出物として使われたりするなど独特な商品の活用方法があるなどの理由が考えられているが、そもそも何故そのように活用されるようになったかは社内でもよくわかっていないと渡辺社長(2006年5月現在)はテレビ番組で言及している。またすでに閉店しているが、奥武山店ではカーネル・バフェも実施していた。
略称[編集]
日本国内では「ケンタッキー」という略称も用いられている。一般大衆の間ではこれをさらに略して「ケンタ」などと称する事も見られる。
ファストフード店の略称に関する調査がネットマーケティング展開会社にて行われ、 「ケンタッキーフライドチキン」について、東日本で一番となったのは「ケンタ」で次点はやや落ちて「ケンタッキー」とこの2つで大きく占め他の略称は少数派であるのに対し、西日本では「ケンタッキー」が圧倒的な割合を占め次点は大きく離された「ケンタ」次は「略さない」となり他の略称は少数派との結果が出ていた。
その他、下記のような略称の区分けが挙げられている。
- 関東以北及び東海(名古屋近辺) - 「ケンタ」、「KFC(ケー・エフ・シー)」
- 関西 - 「ケンタッキー」
- 東海地方一部及び九州 - 「ケンチキ」
主要メニュー[編集]
レギュラー[編集]
- オリジナルチキン
- カーネルクリスピー(骨なし)
- チキンナゲット
- サンド
- サラダ
- コールスロー
- コーンサラダ
- フライドポテト
- ビスケット(英国でいうところのスコーンに似たパンの一種)
モーニングメニュー[編集]
- まんまるたまごのハムサンド
- チキンレタスドッグ
- チキンフィレサンドライト
- フィレたまサンド
- ホットドッグ(プレーンとサルサの2種)
モーニングメニューは実施していない店舗もある
期間限定[編集]
- アジアンスパイシーチキン
- ケイジャンホットチキン
- 胡山醤チキン
- 五香醤チキン
- 香り揚げ醤油チキン
- 金黒ごまの鶏竜田
- レッドホットチキン(かつて「辛口チキン」の名でレギュラーだった。一時期ハバネロパウダーを添付していたことがある)
- レッドホットキング(レッドホットチキンのレッグVer. これには必ずハバネロパウダーがついてくる)
- たまり醤油チキン
- ガーリックペッパーチキン
- ゆず辛チキン
- 辛旨チキン
- 旨だれチキン
- 炭火焼きチキンサンド
- フリフリポテト(さまざまな味が期間限定で発売される)
- チキンポットパイ(季節限定)
- チキンサラダボウル
- デザート(フローズンパフェ以外は一部変わる)
他にクリスマスシーズンに予約限定のメニューがある。
サンド・ハンバーガー類の単品の値段が高く、子供向けのスマイルセット以外にセットが500円以下になるものは1つもない(500円以下のセットが存在した時期もあった)。
地域・店舗限定[編集]
- 大阪府箕面市の小野原店では「カーネルバフェ」と呼称される食べ放題(バイキング)も一部時間帯(平日:11時-15時受付終了、土日祝:11時-20時受付終了、制限時間:60分)にて実施している(通常メニューも注文できる。バイキング商品のテイクアウトは不可)。
- 他は1991年に北陸地方限定で発売されたケンタ丼、沖縄地区を中心に発売されているチキチキライスなど。
- 生ビールの販売を行っている店舗が存在する。東京ドーム店、横浜西口店など。
- 駅改札内でのテイクアウト専門の店舗「KFC Station」が相模鉄道横浜駅1,2階に存在する。この店舗はレシートの記載から横浜西口店の分店扱いとなっている。メニューはチキン(2ピース・3ピース・6ピース)、コーンサラダ、コールスローサラダのみ。列車内でもにおいの漏れにくい容器を使用している。
- かつて(2008年位迄)、北海道八雲町にハーベスター八雲(実験農場)でも、ケンタッキーのチキン等を食べることが出来たが、現在は、ハーベスター八雲がケンタッキーより独立した為、味付け等が違っている。
店員[編集]
ケンタッキーフライドチキンで働く店員のほとんどはパートとアルバイトで、各店舗に店長と社員1名以上で運営している。(ブース等は除く)
ケンタッキーフライドチキンでは全パートナーに階級が書かれているネームプレートを付けることを義務付けており、それによりパートナーのランクをわかりやすくしている。
- トレーニー(Trainee) - 入ってから間もない研修中のパートやアルバイトを表す。店舗によっては「研修中」のプレートを使用している。
- チームメンバー(Team Member) - 研修を修了したパートナーを表すと同時にキッチンまたはカウンター(デリバリーがある店はデリバリー)を習得中であることを表す。
- スター(Star) - キッチンまたはカウンター(またはデリバリー)を習得したことを表す。スターはトレーニーの指導をすることができ、店舗によっては時給が上がる。
- オールスター(All Star) - キッチンとカウンターの両方を習得したパートナーを表す。ただし店舗によっては習得したポジジョンの上級として扱うところもある。店舗によっては時給が上がる。
- オペレーショントレーナー - オールスター(またはスター)のパートナーがモジュールと呼ばれる運営・管理に関わるプログラムを学び、4項目を習得することで昇格できる。店舗によってはこの階級を無くしているところもある。
- シフトマネージャー - パートやアルバイトの中でもっとも高い階級であり、社員に代わって開店または閉店を行うことが出来る。また、運営、金銭や商品の品質などの管理をするなど特に権限が与えられるため、制服も社員と同じものを着用する。そのため時給も上がる。(開店、閉店の両方が出来る人を「シニアシフトマネージャー」と呼ぶ場合もある)
商品とサービス[編集]
KFC日本進出当初は、アメリカ産のチキンを使用していたが、この時にアメリカで人気のないダークミート(下半身の肉、サイ、ドラム)を日本に送って使用していた。これが日本人の好みに合い、店舗数を急増させたとも言われている。なお、現在は日本国産チキンを使用しているため、仕入れ段階での部位の偏りはない。
チキンの部位は、キール(胸)、リブ(あばら)、ウイング(手羽)、サイ(腰)、ドラム(脚)の5種類で、大きさはキール・リブ・ドラムが各1、サイが1.5、ウィングが0.5にカウントされる。このため特に部位の指定がない限り、セットメニューではウイングとサイが一対として提供される。
KFCでは世界的に、揚げ油に従来使ってきたが人体への安全性に疑問があるトランス脂肪酸の多いショートニングを使用してきた。米国では遺伝子組み換えの低リノール酸大豆油に切り替わる予定であるが、日本KFCでは独自にトランス脂肪酸の少ない食用油への切り替えを進めつつある。
米国等の一部地域で行われている食べ放題は、日本でも一時期実験的に数店舗で行われていた時期があるが、現在では大阪府箕面市の小野原店のみが行っており(前述)、対象品としてフライドチキン以外にもパスタや米飯など各種用意されている。しかし、同店の店内改装と共に対象品の規模が縮小され、コールスロー、ビスケットを除外するなどの改定が行われている。
NTTドコモの公衆無線LANサービスであるM-ZONEが利用できる店舗が多い。
支払方法[編集]
現金の他に、ジェフグルメカードが利用可能。ジェフグルメカードの販売も行っている。ジャスコに入居しているテナント店舗では、ジャスコが導入している電子マネー(ID・Suica・WAON)で支払可能。
ブロイラー感謝祭[編集]
毎年6月にはニワトリへの供養として「ブロイラー感謝祭」を実施している。
テレビCM[編集]
- ケンタッキーの我が家(ケンタッキー州歌、CMソングに使用)
- 山下達郎/竹内まりや クリスマス時期になると店内で音楽が流れる。夏場のCMで山下達郎の『さよなら夏の日』が使用されたことも。以前はクリスマスバーレルパックの景品CDとして付いてきたことがあった。山下達郎は同業他社であるミスタードーナツのCMソングを手がけ、現在も店内有線にて流されている。
- 松岡昌宏(TOKIO) 年2回販売される限定商品「レッドホットチキン」のCMキャラクター。
事件[編集]
- 2007年5月31日 東京都内と茨城県内の2店舗でコールスローにガラス片が混入し、客が負傷していたことが判明。この日より該当228店舗で関連商品の販売を数日間取り止めた。
- 2007年12月5日、元アルバイト店員の男子高校生が、自身のmixi日記上で「店内でゴキブリを揚げた」と書いたことが発覚し、インターネットで騒動になった。発端の日記は吉野家店員による「テラ豚丼」動画騒動の関係者が処分された報道を受け書かれたものと考えられたが、同様の記述がそれ以前にもあった。同日にITmedia、産経新聞等のメディアで上記のゴキブリ事件が取り上げられ、Yahoo!ニュースTOPページにも掲載された。同月6日、日本KFCは「5日夜に本人が保護者、学校関係者同伴で『いたずらで嘘を書いた』と謝罪に来たので、よって事実無根」、「それに対する検証や衛生検査は一切行わない」と発表した。騒動の原因となった元アルバイト店員の男子高校生は、社会的責任を取り高校を自主退学している。
脚注[編集]
関連項目[編集]
スーパーマリオの会社。2016年1月26日に行った