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2022年7月19日 (火) 19:01時点における最新版
鶴見駅(つるみえき)は、神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
当駅周辺地区は横浜市における主要な生活拠点(旧:副都心)に指定されている[1][2]。
目次
乗り入れ路線[編集]
列車の運行上、当駅は重要なジャンクション(結節駅)である。乗り入れている路線は、旅客営業を行っていない路線を含めると、線路名称上は東海道本線・鶴見線・武蔵野線・南武線(支線)の4路線である。そのうち東海道本線を当駅の所属線とし[3]、また鶴見線と武蔵野線は当駅が起点となっている。東海道本線に関しては本線のほかに4つの支線(後述)が分岐している。
このうち、旅客駅に停車するのは、東海道本線の電車線で運行される京浜東北線と鶴見線の電車のみであり、「東海道(本)線」の名称は旅客案内では使用されていない。また、特定都区市内制度における「横浜市内」に属する。
以下の各路線は旅客用ホームは設置されていないが、当駅を運転上の接続駅としており、品鶴線以外は基本的に貨物列車専用である。(リスト内の「 」内の路線名は通称)
- 東海道本線支線
- 「東海道貨物線」 : 当駅 - 八丁畷駅間。同駅から浜川崎駅までの南武線支線を経て東京貨物ターミナル駅までの東海道本線支線につながっている。
- 「東海道貨物線」 : 当駅 - 横浜羽沢駅 - 東戸塚駅間。同駅から小田原駅まで本線の旅客線と並行する。
- 「品鶴線」 : 当駅 - 新鶴見信号場 - 品川駅間。当駅から新鶴見信号場までは貨物線と旅客線との複々線。旅客線は横須賀線と湘南新宿ラインの列車が走行し、当駅以西で大船駅まで東海道線列車線と並行する専用の複線(旧貨物線)とつながっているが、当駅にはこの線路を走る列車は停車しない。
- 「高島線」 : 当駅 - 東高島駅 - 桜木町駅間。根岸線根岸駅方面に直通が可能。
- 武蔵野線「武蔵野南線」 : 当駅 - 新鶴見信号場 - 梶ヶ谷貨物ターミナル駅 - 府中本町駅方面。同駅より武蔵野線新座貨物ターミナル駅方面および南武線立川駅方面へ直通可能。
- 南武線支線「尻手短絡線」 : 当駅 - 新鶴見信号場 - 尻手駅間
なお、当駅 - 新鶴見信号場間は品鶴線・武蔵野線・尻手短絡線の三重所属区間となっており、この3路線の線路は新鶴見信号場構内で分岐している。
東海道本線については本線と品鶴線の分岐点となっているため、品鶴線の新川崎駅から本線の川崎駅・蒲田駅方面に向かう場合の旅客運賃は当駅接続で計算される。但し、品鶴線を走行する旅客列車は当駅に停車しないため、当駅から新川崎方面(上り)に行く旅客は一旦横浜駅まで行って戻る必要がある。この場合、運賃は当駅から横浜駅までの往復分を加算しないという特例がある(新川崎駅周辺へ行く場合は川崎駅から南武線で鹿島田駅へ行くという方法もある)。
この特例解消や鶴見線への乗り換え利便性確保のため、横須賀線のホームを建設する構想はあるが、当駅には貨物線も通っているため、敷地面積の点から難しいとJRから回答されている。
歴史[編集]
- 1872年10月15日(明治5年9月12日) - 日本の鉄道開業における新橋 - 横浜間正式営業と同時に開業。当初は旅客駅として営業。
- 1898年(明治31年)4月1日 - 貨物の取り扱いを開始。
- 1914年(大正3年)12月20日 - 京浜線(京浜東北線の前身)運行開始。
- 1917年(大正6年)6月17日 - 東海道本線貨物支線(高島線)鶴見 - 高島間が開通。
- 1929年(昭和4年)8月21日 - 東海道本線支線(品鶴線)が開通。
- 1930年(昭和5年)10月28日 - 鶴見臨港鉄道線(現在の鶴見線)の鶴見仮停車場(鶴見仮駅)が開業。
- 1931年(昭和6年)6月14日 - 鶴見仮停車場が国鉄駅近くに移転。
- 1934年(昭和9年)12月23日 - 鶴見臨港鉄道線の鶴見駅が現在地に開業。
- 1943年(昭和18年)7月1日 - 鶴見臨港鉄道が国有化。
- 1963年(昭和38年)11月9日 - 鶴見事故(国鉄戦後五大事故の一つ)が発生。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 貨物取り扱いを廃止。
- 1976年(昭和51年)3月1日 - 東海道貨物線 浜川崎 - 鶴見間、武蔵野線 鶴見 - 府中本町間が開通。
- 1979年(昭和54年)10月1日 - 東海道貨物線 鶴見 - 横浜羽沢 - 戸塚間が開通。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - 京浜東北線でICカードSuica供用開始。
- 2002年(平成14年)3月22日 - 鶴見線でSuica供用開始。
駅構造[編集]
京浜東北線は島式ホーム1面2線の地上駅、鶴見線はその西側にある頭端式ホーム2面2線の高架駅である。京浜東北線ホームの東側には、ホーム側から順に東海道線旅客列車線の上下線、東海道貨物線の上り線、着発線3本、東海道貨物線下り線があり、いずれもホームは設けられていない。武蔵野南線・東海道線列車線・横須賀線を経由する臨時旅客列車「ホリデー快速鎌倉号」は当駅で運転停車し(列車番号も変わる)、ホームのない線路で乗務員が交代して貨物線と東海道線列車線(横浜駅方面)間の転線を行う。なお、東海道線と横須賀線間の転線は戸塚駅で行っている。
京浜東北線と鶴見線の間には中間改札口が設けられているが、これは鶴見線が当初鶴見臨港鉄道の路線であった名残りである。この結果、鶴見線利用者は多くが当駅を経由するため、1971年に同線の当駅以外の駅を無人化し、改札業務を当駅で集約する合理化に役立っている。そのため、浜川崎駅の南武支線側を除き鶴見線の各駅は当駅が管理している。
みどりの窓口(営業時間:6:30 - 21:00)や自動改札機の他、京浜東北線ホームには改札内コンコースとを結ぶエスカレーターとエレベーターも設置されている。トイレは設置されている。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | ■京浜東北線 | 横浜・桜木町・洋光台・大船方面 | |
2 | ■京浜東北線 | 川崎・東京・上野・大宮方面 | |
3・4 | ■鶴見線 | 弁天橋・浅野・扇町・海芝浦方面 | 4番線は朝ラッシュ時のみ |
京浜東北線は、朝夕ラッシュ時に当駅始発(東京方面行)の列車があり、新子安寄りの引き上げ線2線を使って折り返す。朝は特に始発列車待ちの旅客による混雑が激しく駅構内も狭いために始発列車専用の乗車口を別の場所に設けている。折り返し列車は輸送障害でダイヤが乱れた際にも臨時で設定されることもある。
配線図[編集]
↖東京貨物ターミナル方面 高島線(東高島方面)↗
←京浜東北・東海道線(川崎・品川・東京方面)横浜・大船方面→
↓横須賀線(武蔵小杉・新宿・品川・東京方面) 横浜羽沢方面↘
駅構内設備[編集]
- 売店など
- スーパー
- 京急ストア 鶴見西店 - 改札外、西口鶴見線ホーム高架下
かつては東口に駅ビルつるみカミンが営業していたが、2008年9月30日をもって閉店となり、南隣の敷地と合わせて再開発が行われた。先行して建設が進んでいた南側は2010年にシークレインが開業。2012年11月1日に「シァル鶴見」が開業した。
利用状況[編集]
2013年度の一日平均乗車人員は78,272人であり、JR東日本全体で56位だった。近年の推移は下表の通り。
年度 | 一日平均 乗車人員[4] |
---|---|
1998年 | 76,178 |
1999年 | 75,431 |
2000年 | 75,234 |
2001年 | 75,838 |
2002年 | 76,007 |
2003年 | 76,359 |
2004年 | 76,212 |
2005年 | 76,197 |
2006年 | 77,290 |
2007年 | 78,108 |
2008年 | 77,851 |
2009年 | 76,850 |
2010年 | 76,665 |
2011年 | 76,445 |
2012年 | 76,583 |
2013年 | 78,272 |
駅周辺[編集]
東口[編集]
西口[編集]
バス路線[編集]
西口[編集]
鶴見駅西口(1 - 10番乗り場)/鶴見駅入口(11番乗り場)
乗場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行社局 |
---|---|---|---|---|
1番 | 38 | 新子安駅西口・大口駅東口・松見町・六角橋 | 横浜駅西口 | ■市営 |
鶴12 | 東寺尾・北寺尾七丁目 | 馬場七丁目 | ■臨港 | |
2番 | (降車専用) | |||
3番 | 38 | 荒立→白幡(午前回り) 白幡→荒立(午後回り) |
【循環】鶴見駅西口 | ■市営 |
白幡・東高校前・松見町・六角橋 | 横浜駅西口 | |||
4番 | 41 | 白幡・東高校前・菊名駅前 | 新横浜駅 | ■市営 |
白幡・東高校前・菊名駅前・大倉山駅・新羽駅 | 川向町 | |||
5番 | 鶴01 | 東寺尾・東高校入口・松見町 | 菊名駅 | ■臨港 |
6番 | 鶴06 | 寺谷角→東寺尾 | 【循環】鶴見駅西口 | ■臨港 |
鶴07 | 東寺尾・鶴見高校前・三ツ池公園 | 駒岡車庫 | ||
7番 | 鶴05 | 東寺尾→寺谷角 | 【循環】鶴見駅西口 | ■臨港 |
川50 | 東寺尾・三ツ池道・国道尻手 | 川崎駅西口 | ||
8番 | (降車専用) | |||
9番 | 鶴02 | 東寺尾・池の下・トレッサ横浜 | 新横浜駅 | ■臨港 |
鶴04 | 東寺尾・池の下・鷹野大橋・越路 | 新川崎駅入口 | ||
10番 | 鶴03 | 東寺尾・神明社前・駒岡・樽町 | 綱島駅 | |
11番 | 6 | 三ツ池道・末吉橋・トレッサ横浜・大倉山駅 | 新横浜駅 | ■市営 |
14 | 三ツ池道・末吉橋 | 梶山 | ||
67 | 寺谷角・三ツ池道・末吉橋 | 梶山 (朝夕のみ) | ||
104 | 三ツ池道・末吉橋・トレッサ横浜 | 新横浜駅 | ||
備考 ・11番乗り場の鶴見駅入口停留所は、バスロータリー外の豊岡商店街上に設けられている。 |
東口[編集]
鶴見駅前(市営)/鶴見駅東口(臨港)
乗場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行社局 |
---|---|---|---|---|
1番 | 17 | 明神前(※)大黒ふ頭・L8バース | 【循環】鶴見駅 | ■市営 |
明神前(※)大黒ふ頭・流通センター | ||||
明神前(※)大黒ふ頭・L8バース・流通センター | ||||
2番 | 18 | 明神前 | 生麦 | ■市営 |
181 | 明神前・新興駅前・大黒大橋 | 横浜さとうのふるさと | ||
3番 | 13 | 三ツ池道・末吉橋 | 一の瀬 | ■市営 |
三ツ池道・末吉橋・一の瀬 (・港北区総合庁舎) |
綱島駅 | |||
新横浜駅 | ||||
鶴11 | 三ツ池道・末吉橋 | 江ヶ崎 | ■臨港 | |
4番 | 29 | 三ツ池道・岸谷・東神奈川駅西口 | 横浜駅 | ■市営 |
128 | 向井町 | ヨコハマ アイランドガーデン | ||
155 | 三ツ池道・東部病院 | 【循環】鶴見駅 | ||
5番 | 15 | 向井町→入船橋→本町通 | 【循環】鶴見駅 | ■市営 |
16 | 平安町→向井町 | 【循環】鶴見駅 | ||
向井町→平安町(平日朝のみ) | ||||
芦穂橋→向井町(平日のみ) | ||||
6番 | 15 | 本町通→入船橋→向井町 | 【循環】鶴見駅 | ■市営 |
7番 | 鶴08 | 汐入二丁目・東芝西タービン | ふれーゆ | ■臨港 |
8番 | 27 | 潮田神社前・入船橋・安善駅 | 安善町 | ■市営 |
9番 | 18 | 元宮・尻手駅前 | 矢向駅 | ■市営 |
– | ||||
10番 | 川30 | 芦穂橋・京町・八丁畷 | 川崎駅 | ■臨港 |
鶴09 | 芦穂橋 | ヨコハマ アイランドガーデン | ||
備考 ・斜体経由地は斜体行先便のみ経由する。 ※横浜市営バス17系統は曜日や時間帯により 急行便の運行や経由地の変更などがあるため、利用には注意を要する。 |
その他[編集]
- 戦時中、在日朝鮮人が鶴見区には多く住んでいたことから、在日朝鮮人の帰還事業では多くの人々が当駅から旅立っている。4番ホームには時計が設置されており、その下には「贈 皆さんお元気で 朝鮮民主主義人民共和國 鶴見地区帰國者一同」の銘板が飾られている。これは、帰還事業が始まった1959年に帰国者たちが感謝をこめて当駅に寄贈したものである[5]。
隣の駅[編集]
- 東日本旅客鉄道
- ■京浜東北線
- ■鶴見線
- 東海道本線貨物支線
- 武蔵野線(武蔵野南線、定期旅客列車運行なし)
- 鶴見駅 - (新鶴見信号場) - 梶ヶ谷貨物ターミナル駅
- 南武線貨物支線(尻手短絡線、定期旅客列車運行なし)
- 尻手駅 - (新鶴見信号場) - 鶴見駅
出典[編集]
- ↑ 横浜市都市計画マスタープラン(全体構想)平成25年3月発行。編集・発行、横浜市都市整備局企画部企画課。
- ↑ 上大岡が副都心に選ばれた理由、そして副都心の定義とは?(はまれぽ.com 2012年8月19日)
- ↑ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ↑ 横浜市統計ポータル http://www.city.yokohama.lg.jp/ex/stat/index2.html#3
- ↑ 2010年8月18日読売新聞神奈川版
関連項目[編集]
外部リンク[編集]