「出ましたっ!パワパフガールズZ」の版間の差分
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『出ましたっ!パワパフガールズZ』(でましたっパワパフガールズゼット)は、2006年から2007年にかけて日本で製作されたアニメ作品。
カートゥーン ネットワークで放送されているアニメ『パワーパフガールズ』を元に、日本の制作会社(東映アニメーション・アニプレックス・カートゥーンネットワークの3社)が日本の子供の嗜好に合う様にアレンジして制作された。略称は『パワパフZ』『PPGZ』など。作品内に登場する人物や用語は『パワーパフガールズ』をモチーフにしているが、世界観やエピソードに前者との繋がりは無い。全52話、4クール放映。シリーズ構成に浦沢義雄がかかわっておりシュールな世界観である。
テレビ東京系列で2006年7月1日から2007年6月30日まで毎週土曜日朝7時より放送された(ネット局により異なるため、詳細は放送局を参照)。キャッチコピーは「はじける歓喜、あふれる笑顔。戦う愛のサイエンスレジェンド、開幕!」。
また、この作品のコミカライズ版がりぼん2006年8月号から2007年7月号まで連載された。作画担当は込由野しほ。世界観はテレビアニメ版に準じているが、ストーリーと一部キャラクターはオリジナル。
目次
あらすじ[編集]
ある日、東京CITYにてユートニウム博士と助手で息子の北沢ケンが謎の物質ケミカルXの研究をしていたところ、デジタル犬のピーチが誤って大福をケミカルXの中に混入させてしまいケミカルZが完成する。ちょうどその時、東京CITY湾に巨大氷山ができるほど寒冷化するという謎の異常気象が発生する。そこでケンはケミカルZをレーザー光線にして研究所から氷山に向けて発射。氷山は無事に破壊されるが、同時にケミカルZは白い光と黒い光となって東京CITYに降り注いでしまう。赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおるの3人の少女はケミカルZの白い光を偶然浴び、スーパーヒロインに変身する力を得たことで、「パワパフガールズZ」が誕生した。3人は東京CITYの平和を守るため、日夜ケミカルZの黒い光が生み出したモンスター達と戦うのだ。
登場人物[編集]
必殺技[編集]
ハイパー・ブロッサム(Hyper Blossom)[編集]
特殊なヨーヨーを駆使した打撃技、拘束技を得意としている。甘いものに目が無い性格なためか、ほとんどの技に甘いものの名前がついている。
- シューティング・ヨーヨー(Shooting Yo-Yo)
- 目標に向かって一直線にヨーヨーを放つ(連射も可能)。バリエーション技としてフルーツ・シュート(Fruits Shoot)や、みつ豆ケーキ・シュート(SPIN SHOT THREE)、コーヒーゼリー・シュート(Coffee Jelly Shoot)、シューティング・カステラ(SPIN SHOT FIVE)、シューティング・クリスマスケーキ(SPIN SHOT SIX=MERTONORME)、みたらし団子シュート(Sweet Soy Sauce Rice Patty)、シューティング金時堂特製大福(Shooting Kintokido Special Bean Paste Dumpling)がある。曰く「シュートと名の付く全ての技の基本となっている」。
- スピニング・ヨーヨー(Spinning Yo-Yo)
- 遠心力を利用してヨーヨーを相手にぶつける。曰く「スピンと名の付く全ての技の基本となっている」。
- いちご大福・スピン(Ichigo-Daifuku Spin)
- 左手を前へ突き出し、後ろ手に構えた右手を下から半円を描くように振り上げて勢い良くヨーヨーを放つ。
- 杏仁豆腐・シュート(Annin-dofu Shoot)
- ヨーヨーで絡め取ったモノを遠くへ放り投げる。
- アイスクリーム・シュート(Ice Cream Shoot)
- サイドスローで飛んできた物を弾く(予備動作は「スピニング・ヨーヨー」のもの)。
- ライトなホワイトチョコ・シュート(Light White Choco Shoot)
- ヨーヨーを左右に逸らして相手の注意を引き三発目をぶつける。バリエーション技としてホワイトチョコ・シュート・ツー(White Choco Shoot Two)もある。
- パンナコッタ・シュート(Panna cotta Shoot)
- シューティング・ヨーヨーのバリエーション技(予備動作は「スピニング・ヨーヨー」のもの)。
- クリームあんみつ・ヨーヨー(Cream Anmitsu Yo-Yo)
- 左手を前へ突き出し、後ろ手に構えた右手を大きく振り抜いてヨーヨーを放つ。
- アップルパイ・シュート(Apple Pie shoot)
- 手首のスナップによりヨーヨーにスライス回転をかけ、相手の頭部などの急所を狙い撃ちする。
- マカロン・シュート(Macaroon Shoot)
- 相手の体に沿ってヨーヨーを滑らせ、体勢を崩させる。
- ババロア・スピン(Bavaroise Spin)
- 体の側面から右手を鋭く後方へ振り出し、ヨーヨー本体を標的に直接ぶつける。
- バームクーヘン・シュート(Baumkuchen Shoot)
- ヨーヨーを一度前面に構えた後、後方から前方に向けて大きく振り出す。
- 白玉あんみつ・スピン(Shiratama-Anmitsu Spin)
- 回転のブレによって分身させたヨーヨーを広範囲にバラまく。
- ナタデココ・シュート(Nata-de-Coco Shoot)
- 連射したヨーヨーの波動を相手にぶつける。
- フレッシュ・ジュース・ザ・ループ(Fresh-Juice the Loop)
- 腕を大きく振り抜いて、相手に勢い良くヨーヨーを叩きつける。
- シューティング・アップルパイ(Shooting Apple-pie)
- ピッチャーの様な構えから、体を半回転させた勢いをヨーヨーに乗せて高速で撃ちだす。
- シューティング・ベリータルト(POWER SHOT)
- 力を込めた剛球で、高硬度の物も、撃ち砕く。
- シューティング・みかんゼリー(STRORK SHOT)
- 離れた位置にいる相手を正確に撃ちぬく。
- スピニング・フルーツ大福(SPIN SWING SHOT GUN)
- 右手を、左側から右側へ、大きく振り抜いて、ヨーヨーを目標に対して垂直に打ち下ろす。
- 水平に打ち出す、変化形のたこ焼きスピン(Takoyaki Spin)も有る。
- ビッグパフェ・シュート(WIDE SWING SHOT)
- 腕を左から右に振る勢いをヨーヨーに乗せて放つ。
- 犬のお散歩(WALK THE DOG)
- ヨーヨー技の犬の散歩から、突然ヨーヨーを跳ね上げ、相手の急所にヒットさせる。
- 月見団子・スピン(SPINNING ZAP)
- 高速回転させたヨーヨーで、横一線に相手を切り裂く。
- 月餅セブン・シュート(SHUTTLE FALL TOSS)
- 相手の頭上に発射し、そのまま叩きつける(同時に七体迄の相手を狙える)。
- ザッハトルテ・シュート(Sachertorte Shoot)
- 体ごと下から上へ半回転しながらヨーヨーを放つ。
- 宇治金時・シュート(Uji-kintoki Shoot)
- いちご大福・スピンと同様の予備動作から放たれる、命中率と速射性に優れた技。
- シューティング・ミルフィーユ(Shooting Millefeuille)
- ミルフィーユの様に、糸を何十にも相手に巻きつけて締め上げる(仲間と協力したり、硬い物などと共に締め付けると効果が上がる)。
- キャラメルシュート(Caramel Shoot)
- 空中回転の勢いで、加速させたヨーヨーを相手に向けて発射する。強化型のキャラメルシュート・特盛り(Caramel Shoot Extra Large)もある。
- スピニングプリン(Spinning Pudding)
- 回転によって不規則な動きを与えたヨーヨーで、相手を連続して殴りつける。
- わらびもちスピン(AIREAL CAPTURE)
- 揚げせんスピン(UPPER SPIN ATTACK)
- スピニング・金粉ショコラ
- ペロペロキャンディ・シュート(Pero-Pero Candy Shoot)
- ストロベリーパフェ・スピン(Strawberry Parfait Spin)
- バニラアイス・シュート(Vanilla Ice Shoot)
- リボン・ブーメラン(Ribbon Boomerang)
- 頭につけているリボンを外し、相手に投げつける技。二代目オープニングで本編内での登場より先に披露している。
ローリング・バブルス(Rolling Bubbles)[編集]
ロッドからシャボン玉を出すことができる。シャボンの膜をレンズにする事も可能。必殺技ではないが、最初はロッドをブーメランのように投げていた。技には補助的な技が多い
- バブル・シャンぺーン(Bubble Champagne)
- 小型もしくは中型の複数のシャボンを相手にぶつけて破裂させた衝撃で動きを止めたり、弾き飛ばしたりする(ロッドを振るのと、シャボンが出る部分を吹いて出す、二つのやり方がある)少量ならば高速で撃ち出すこともできる。バリエーション技のバブル・シャンぺーン・ツー(Bubble Champagne II)や強化型のバブル・シャンぺーン・ゴージャス(Bubble Champagne Gorgeous)もある。公式サイトではバブル・シャンパンになっている。
- バブル・ぽよ~ん(Bubble Poyon)
- 大型のシャボンで飛んで来たモノを弾き返す。ただし先端が尖った物体にはシャボン玉が割れてしまうため使えない。
- バブル・ポッパー(Bubble Popper)
- 大型のシャボンを目標の目の前で破裂させ、発生した衝撃波で弾き飛ばす。シャボンで相手の攻撃をガードする事も可能。
- バルーン・キャッチャー(Balloon Catcher)
- 落下物などをシャボンで包み込む。
- バブル・ねばねば(Bubble Neba-Neba)
- シャボンを接着剤に変化させ、モノを貼り付ける
- エネルギーボール(Energy Ball)
- 元々はロッドを奪ったカレが最初に使った技で、ローリング・バブルスはそれを模倣したもの。技名の通り、シャボン玉の代わりに光の球をロッドから発生させる。
- シャボン・フリーダム(Shabon Freedom)
- モンスター化した者に小さなシャボン玉をたくさん浴びせ、黒いオーラを吸い取って浄化する技。タカアキを元に戻すのに使用。バターカップ曰く「絆が生んだ2人(みやことタカアキ)だけの必殺技」。
パワード・バターカップ(Powered Buttercup)[編集]
「パワード」だけあって、伸縮自在の巨大ハンマーを駆使した力技が多い。
- メガトン・ダンク(Megaton Dunk)
- 相手に勢い良くハンマーを叩きつける。
- グラビトン・ドライブ(Graviton Drive)
- 地面をハンマーで叩き発生した衝撃波を巻き込んだ物体ごと相手にぶつける(後に、ハンマーのエネルギーが加わるようになる)。
- スマッシュ・ブロック(Smash Block)
- ハンマーを振った勢いで発生した衝撃波で、飛んで来たモノを弾き返す。
- スウィング・ソニック(Swing Sonic)
- ハンマーを振った勢いで発生したソニックブームを相手にぶつける(エネルギーを収束させたモノと、波紋状に拡散させたモノがある)。相手や足場に直接、衝撃を与えて動きを止めたり、バランスを崩させたりもできる。バリエーション技のスウィング・ソニック・ツー(Swing Sonic II)や、だらけて撃ったハミガキ後のすっきりスイング(Post-Toothbrush Minty Swing)がある(後に、ハンマーのエネルギーを発射するモノに変化)。
- ハリケーン・ルッツ(Hurricane Lutz)
- ハンマーを持ったまま高速回転しつつ、相手にぶつかる。回転したままハンマーを投げて発生した竜巻を相手にぶつけたり、自分自身を軸に竜巻を発生させる事も可能。ハンマーの両側にエネルギーを込めた強化型のハリケーン・ルッツ・リベンジ(Hurricane Lutz Revenge)がある。ただし、自分自身が回転する技であるため、目が回ってしまうのが欠点。
- 元はモジョが使用していた技で、これを見て真似したのが最初である。
- スウィングソニック・ラッシュ(Swing Sonic Rush)
- スウィングソニックの波動を散弾の様に広範囲に発射し、複数の相手を同時に狙い打ちする。
- メガトン・ホームラン(MEGABITE HOMERUN)
合体技[編集]
- ミラクルファイティングキック(Miraclen Fighting Kick)
- ももこの視聴していた特撮番組「ミラクルファイティングA」の主人公の必殺技をパワパフZがそのまま使用したもの。空高く飛び、太陽を背にして相手の動きを封じて、三人連続でキックを叩き込む。元ネタはおそらく月光仮面のとある必殺技。
- トリプル・サイエンス・アタック(Tripple Science Attack)
- ヨーヨーに、スウィングソニックとシャボンのエネルギーを纏わせて放つ、強力な攻撃。
- ウェディングケーキ・フィニッシュ(Wedding Cake Finish)
- カレがガールズの武器を奪った際に使用した技を、武器を取り返した後にそのまま3人で行った大技。まず、ローリング・バブルスがロッドからエネルギーボールを出し、その球をパワード・バターカップがハンマーでハイパー・ブロッサムのヨーヨーへ打ち返す。その後、ヨーヨーに光球をまとわせて相手へ思いきり投げつける。ヨーヨーは投げた後に縦に2つに分割され、対象を挟み込むような形になる。
- ラブラブビーム(Love Love Beam)
- ユートニウム博士が考えた失敗技だった。
- バブルス・フィニッシュ(Bubbles Finish)
- 第51話で上記のウェディング・ケーキ・フィニッシュを応用した技。ブロッサムのヨーヨーから生み出したエネルギーボールをバターカップがハンマーでバブルスのロッドの輪の部分へ打ち込む。バブルスはロッドから巨大なシャボン玉を作り、巨大なおもりを具現化して、敵の頭上に落とした。
- バターカップ・フィニッシュ(Buttercup Finish)
- 第51話で上記のウェディング・ケーキ・フィニッシュを応用した技。ブロッサムがヨーヨーから生み出したエネルギーボールをバブルスのロッドの輪に送り、バブルスはそれをバターカップのハンマーの先端部分に打ち込む。するとハンマーは巨大化し、それで敵を攻撃。
- ウェディングケーキ・フィニッシュ(Wedding Cake Blossom Finish)
- 上記のウェディング・ケーキーフィニッシュと同様の技。
時系列[編集]
話数/パート | 主な出来事 | 経過した日数 |
---|---|---|
第1話Bパート | ケミカルZ完成。巨大氷山出現。パワパフZ、モジョ、ファジー誕生。 ミッシェル、金時桜子、白金姫子、水溜りのアメーバ、タカアキ、その他黒いオーラを浴びる。 ブロッサム、モジョと遭遇し戦闘、撃退。 |
0 |
第2話 | ブロッサム、ユートニウム博士達から事情を聞く。バブルスと合流し、モジョを捕獲。 研究所で変身のメカニズム解明。モジョ脱走。バターカップ合流。 |
第1話Bパートと同日 |
第3話 | 一悶着起こすものの、かおる、パワパフZのメンバーに。 パワパフZ、同じクラスに。初出動で見事モジョを倒す。 |
第1話Bパートから1日後(Bパート) |
第4話 | パワパフZ、ケンの母親替わりを買って出る。 ケン、モジョに猿にされる。 |
3日間(Aパート~Bパート) |
アイテム・用語[編集]
- 東京CITY
- 本作の舞台となる場所。「東京CITY」という都市自体は架空のものだが、巣鴨や浅草などの実際の東京都内に存在する地名が登場する。後のエピソード(第39話Bパート)では、千葉・名古屋・北海道といった地名も登場し、日本列島が舞台であることが見受けられる。ただ、「8歳のケンが大学院を卒業している」など、教育課程は現実と異なり融通が利くようである。
- ケミカルZ
- 元々ユートニウム博士が研究していた「ケミカルX」に、誤って大福が混入されたことにより偶然に出来た物質。ケンが異常気象を解決しようとして研究所から氷山に発射して当たった時に異常気象は解決されたが、それと同時に白い光と黒い光になって飛び散っていった。黒い光は憎しみや嫉妬心のような生き物のマイナスの思念に引き寄せられたようだが、白い光の方はもともと子供達に向かって降り注いだ(それをももこ達が庇った)ため詳細は不明。光を浴びた者は、互いに立ち昇るオーラが見えるため光を浴びた生物であるかが確認できる。ただし、黒いオーラは辺りが暗いと見えにくい。詳しい性質は不明だが、ケミカルZを利用した道具も開発されており、様々な分野で応用が利く物質であるようだ。
- 謎の異常気象
- ある日突然、東京CITYに巨大な氷山が現れるという異常気象が発生した。異常気象は寒冷化だけでなく、干ばつなどが世界規模でかつ同時に発生したため、何者かの意思が働いた可能性がある。
- ケミカルアナライザー(ベルトコンパクト)
- パワパフガールズZの三人の腰に巻かれているベルトで、ベルトのバックルに当たる部分に“P”の文字があしらわれた円いコンパクトが収納されている。コンパクトの色は各人のイメージカラーに合わせたものになっており、ピーチの吠えた声に反応して音と共に点滅することで変身可能な状態になったことを知らせる。この状態は場合によって出動要請がかかったことを知らせる意味も持つ。コンパクトは開けることができ、開けるのは変身プロセス中か、通信機能を持つため研究所などと連絡を取り合う時である。モニタもあるため、TV電話感覚で通信ができる。ただし、地下や宇宙空間といった場所では通信ができない。
- 後にユートニウム博士によって改良され、ガールズ個人の意思でも変身可能となった(その時には、ベルトのバックル部が光る)。なお、ベルト自体は取り外しが可能だが、彼女らの持つ任務の関係上外すことはほとんど無い。
- 国際科学研究所
- 東京CITYに存在する研究所で、前身は「大江戸蘭学所」。ただし、大江戸蘭学所については平賀ケン内がカレを封印するために、「ケンナイニウム ヘ」が開発された場所という以外の詳細は不明である。
- 現在はユートニウム博士とその息子の北沢ケンの仕事場となっており、彼らは寝泊りもここで行っている模様。その他の研究員がいるかどうかは確認されていない。研究の他にはパワパフガールズZの待機場所にもなっており、彼女達は学校の帰りなどにここに立ち寄っている。
- セキュリティについては杜撰と言えるレベルで、ケミカルZが盗まれてしまうどころか侵入者警報も鳴らなかったり、悪者を捕らえたても脱走を許してしまうという失態を演じることが多い。
- ケミカル素粒子光線
- ユートニウム博士が開発し、銃のような形をした機械で発振させている。本体は銃の部分だけのようなので、エネルギー源さえあれば研究所の外に持ち出すことができる。光線は赤、青、緑、白色の光でこれを浴びるとケミカルZの光によって別の姿になった者を元の姿に戻すことが出来るため、ケミカルZの黒い光を浴びてモンスター化した生物を元の姿に戻すのに使用される。また、最初は自力で元の姿に戻ることができないパワパフガールズZもこの光線を浴びて元の姿に戻っていた。ただし、光線に相性があるようなのでファジーのように効果が無い生物が存在する。また、効果はあくまでも「元の姿に戻す」だけなので、変身能力を失わせることは出来ない。
- モンスター
- ケミカルZの黒い光を浴びて別の姿になった生物、または物の総称。モジョやファジーのように光を浴びた瞬間姿が変わった者もいれば、桜子や姫子のように光を浴びた後は何も起こらなかったが、変化の鍵となる物、行動によって姿が変化する者がいる。モンスター化すると身体能力が高まり、飛行などの特殊能力を得る上、変身前に持っていた負の願望も強くなり、願望を叶えるため変化前より極端な行動に出るようになる。彼らは精神だけではなく、常人をはるかに超えた能力も相まって彼らの行動は大抵東京CITYの秩序を大きく破ってしまう。よって普通の人間では手に負えないため、パワパフガールズZが彼らを止める任務に当たることになる。
- ケミカル素粒子光線でモンスターの姿から元に戻った者は、モンスター化していた間の記憶を持たない。さらに眠っている間に自宅に戻されるため本人は何が起こったのかよく分からない、という状態になる。そのため正体を知る者は、パワパフガールズZの3人と国際科学研究所の人間(特にユートニウム博士とケン)とメイヤー市長やミス・ベラムだけである。
- 黒い粉
- カレがばら撒くモンスターの元。黒い光と同じくマイナスの思念に反応し、その対象にとり憑く事によりモンスター化させる。なお、モンスターの心が晴れた場合でも消滅し、対象が元に戻る場合もある。カレの意思によって粉そのものを操作することが出来る。
- ダイナモZ
- 二代目オープニングで登場、本編での登場はそのかなり後(第51話)に登場する巨大ロボット。ユートニウム博士らによって造られた。3体の機体が3種類の形態に合体し人型に変形するが、用途は戦闘用ではなく、タイムマシンであるため兵器は一切所持していない。このような造りにしたのは「かっこいいから」というそれだけの理由である。分離時はパワーパフガールズ、そして合体後のデザインはパワパフガールズZをモチーフとしており、さらに合体後の姿や合体システムはゲッターロボを彷彿させるものとなっている。合体時の身長は公式発表されていないが、人物対比により10メートル以上はある模様。タイムワープするときにベルトのバックルより超時空フィールドを発生させ、ブロッサム形態の場合はお尻にあるバブルス機の逆さまになった顔の目が開いて、ブースターが始動する構造となっている。ここはかなりインパクトのあるシーンだった。本来は自動操縦は出来ないが、ガールズが集めた白い光の奇跡によって自律起動し、モジョロボを格闘戦で退けガールズのピンチを救った。
- カレの邪魔によって異世界であるタウンズヴィルに来てしまったことがある。ただしその後は普通に元の世界に戻っているため、異世界へ行く機能があるのかは不明。
- DVD Collector's Edition Vol.13のブックレットにて、各形態の名称が正式に公開された。
- 分離状態の名称
- ダイナモマシーン・ブロー号(ブロッサム機)
- ダイナモマシーン・バター号(バターカップ機)
- ダイナモマシーン・バブー号(バブルス機)
- 合体時の名称
- ハイパーダイナモZ(ブロッサム形態)
- パワードダイナモZ(バターカップ形態)
- ローリングダイナモZ(バブルス形態)
- 合体パターンの組み合わせは上から次のようになる。
- ハイパーダイナモZ ブロー号=バター号=バブー号
- パワードダイナモZ バター号=バブー号=ブロー号
- ローリングダイナモZ バブー号=ブロー号=バター号
以上で作品の核心的な内容についての記述は終わりです。
スタッフ[編集]
- 企画原案:カートゥーンネットワーク
- 原案:クレイグ・マクラッケン
- 漫画:込由野しほ(集英社「月刊りぼん」連載)
- エグゼクティブプロデューサー:岩田圭介(テレビ東京)、関弘美(東映アニメーション)、勝股英夫(アニプレックス)、サム・レジスター(カートゥーンネットワーク)
- 製作担当:柳義明
- シリーズ構成:浦沢義雄
- キャラクターデザイン:下笠美穂
- メカニックデザイン:佐藤元
- 総作画監督:下笠美穂→不在
- 美術デザイン:窪田忠雄(ムクオスタジオ)
- 色彩設計:佐久間ヨシ子
- 撮影監督:則友邦仁(三晃プロダクション)
- 編集:福光伸一
- 音楽:Hiroshi Nakamura(中村ヒロシ)、TAICHI MASTER
- キャスティングディレクター:五十嵐愛(青二プロダクション)
- 音響効果:川田清貴(スワラプロダクション)
- 録音調整:伊東光晴
- 録音助手:澤村裕樹
- 録音スタジオ:タバック
- 音楽プロデューサー:木村唯人
- 音楽制作・協力:ANIPLEX、POWERBOX、テレビ東京ミュージック、東映アニメーション音楽出版
- 番組宣伝:石井真知子(テレビ東京)、堀毛敦子(東映アニメーション)、小川容子(アニプレックス)
- プロデューサー:具嶋朋子(テレビ東京)、小原康平(東映アニメーション)、黒須礼央(アニプレックス)、マーク・ブーハイ(カートゥーンネットワーク)
- アソシエイトプロデューサー:鮎貝義家、ショーン・エイキンズ
- シリーズディレクター:石黒育
- 製作:テレビ東京、東映アニメーション、アニプレックス
主題歌[編集]
オープニングテーマ[編集]
- 『希望のカケラ』(第1話~第26話)
- 作詞:北出菜奈、作曲:田中秀典、編曲:snakyskullhead・安原兵衛、歌:北出菜奈(SME Records)
- 『ジグ THE アッパー』(第27話~最終話)
- 作詞・作曲・歌:ホイフェスタ、レーベル:Sony Music Records/gr8!records
エンディングテーマ[編集]
- 『真夜中のドア』(第1話~第13話)
- 作詞:MIZUE、作曲:中野雄太、編曲:大友光悦、歌:イーフェイ(Sony Music Records)
- 『LOOK』(第14話~第26話)
- 作詞:クボケンジ、作曲・編曲:田中ユウスケ、歌:HALCALI(Epic Records Japan)
- 『通り雨』(第27話~第39話)
- 作詞:MISA、作曲:鈴木珠子、歌:wiz-us、レーベル:SME Records
- 『ひまわり』(第40話~最終話)
- 歌/演奏:Hearts Grow、レーベル:Epic Records Japan
主題歌のアニメーションと変還[編集]
サブタイトル[編集]
タイトルの横のカッコ内は、DVDのメニューより英語タイトル。また、カッコ内のキャラクター名はタイトルコールを行ったキャラクター。
- 「ガールズ、参上!(here come the girlz!)」/「ガールズ、誕生!(here are girlz!)」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
- 「ほんわかバブルス!(bubbly bubbles)」(豪徳寺みやこ)
- 「ガールズ、結集!(girlz come together)」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
- 「ガールズ、家族の絆!(girlz and family bonding)」 (赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
- 「モジョの復讐だモジョ!(mojo's revenge!)」(モジョ・ジョジョ)/「展望タワー・クラッシュ!(observation tower crash!)」(ユートニウム・北沢)
- 「ファジー・ラムキンス!(fuzzy lumpkins!)」/「姫子なプリンセス!(princess himeko!)」(白金姫子)
- 「かなえ!ももこの恋(flyght's love)」(赤堤ももこ)/「極悪トリオ?アメーバボーイズ!(evil trio!? amoeba boys!)」
- 「魅惑の乙女!セデューサ(seductive sedusa!)」
- 「コーチかおるの特訓サッカー!(coach kaoru's spartan soccer!)」(松原かおる)/「恋するファジー、愛の劇場!(fuzzy in love!)」(ファジー・ラムキンス)
- 「カリスマ美容師モンスター!(charismatic beautician monster!)」(グレート・ミッシェル)
- 「宇宙までプリンセス!(princess goes outer space!)」(白金姫子)/「ケーキ泥棒を追え!(chase the cakelifter!)」(赤堤ももこ)
- 「初恋のシャボン玉(bubbles in first love)」(豪徳寺みやこ)
- 「モジョに弟子入り!アメーバボーイズ」/「カメラモンスターの逆襲!」
- 「ギャングリーンギャング!」
- 「狙われたファッションショー!」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ)/「男!ラーメンモンスター!」(ヌードラー)
- 「哀れ!プリンセスの秘密」(白金姫子)
- 「シャッターチャンスを逃すな!」(ジェシー・木戸)/「兄弟愛!電波モンスター」
- 「モンスター・タッグバトル!」(モジョ・ジョジョ、ギャングリーンギャング、ファジー・ラムキンス)
- 「哀しきピアノレッスン!」(ピアノモンスター)/「最強!キーン先生」
- 「ラウディラフボーイズ!」
- 「プヨプヨアヒルのモンスター!」(ピーチ)/「嫌われ野菜の大脱出!」(野菜モンスター)
- 「最凶最悪のカレ!」
- 「歌舞伎モンスター、恋の道!」/「昆虫王は誰だ!」(ロッド)
- 「ケンの友達探し!」(北沢ケン)
- 「イタズラ文房具!」(ペンナ、ゴンマ)/「花・はな・ハナ!」(ヘレン)
- 「サンタさんを救え!」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
- 「握って食べて!寿司モンスター!」/「ピーチとサファイア!」(ピーチ)
- 「レディース・タッグバトル!」(白金姫子、セデューサ、レディ)
- 「歯医者さんへ行こう!」(赤堤ももこ、モジョ・ジョジョ)/「サタデー・パワパフ・フィーバー!」(寅坊竜太)
- 「ガールズとカレ!」
- 「フン太のコロガシ魂!」(フン太)/「セデューサの恋の駆け引き!」
- 「ももこに首ったけ!」(赤堤ももこ)
- 「ももこの家出とナポリタン!」/「キーンの同情、モジョの愛情!」
- 「お化けが住む家!?」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
- 「オレたちゃ雑草じゃない!」(雑草モンスター)/「モンスター、憐れみの令!」
- 「ガールズ、解散!?」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
- 「飛び出すマンガのモンスター!」/「ガールズ、休業!」
- 「ふたりはトリマキーズ!」
- 「小さなケンの大きなお願い!」/「ガールズ、飛行禁止令!」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
- 「ガールズとテレビとプレゼント!?」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
- 「出ましたっ!シロガネーZ」(白金神子)/「ガールズ、転身!」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
- 「パワパフ・ラウディ・ボーイズ!」(ラウディラフボーイズ)
- 「さらわれた博士たちを救え!」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)/「ウソつきももこの災難!」(不明、ピーチ)
- 「かおるは上腕二頭筋がお好き!」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ)
- 「ももことカエルの王子様!」(赤堤ももこ)/「セデューサが消える日!?」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
- 「絶体絶命!?ガールズvsカレ!」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
- 「旅は道連れ、モジョとキーン!」(モジョ・ジョジョ、キーン)/「いきなり登場!パワパフキッズ!」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
- 「シャボン・フリーダムの奇跡」(豪徳寺みやこ)
- 「一撃必殺!?ラブラブビーム!」(ユートニウム・北沢)/「モジョのナースな一日!」(モジョ・ジョジョ、ナナコ)
- 「打倒ガールズ協同組合!」(モジョ・ジョジョ、ギャングリーンギャング、ファジー・ラムキンス、アメーバボーイズ)
- 「ガールズ、時空を越えて!」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
- 「ガールズ、最後の戦い!」(赤堤ももこ、豪徳寺みやこ、松原かおる)
DVD[編集]
発売元はアニプレックス。コレクターズエディションと通常版がある。コレクターズエディションは完全限定生産で特典が付いている。両者の大きな違いとしては、コレクターズエディションが各巻4話収録されているのに対し、通常版は2話収録となっている。
また、パッケージイラストも違うものが採用されている。コレクターズエディションでは、第1巻にはハイパー・ブロッサム、第2巻にはローリング・バブルス、第3巻にはパワード・バターカップ、第4巻にはモジョ・ジョジョというように各巻のパッケージイラストに1人のキャラクターが描かれている(7巻、13巻においては複数人描かれている。)。通常版では、2巻ごとにパッケージイラストが変更され、同じイラストの巻では背景色が異なる。
2007年12月26日に最終巻が発売され、コレクターズエディション13巻、通常盤26巻まで発売された。
トピックス[編集]
- オリジナル版とは、以下のような追加・変更点がある。
- ブロッサム、バブルス、バターカップの3人は、オリジナル版ではケミカルXから誕生した最強の幼稚園児であるのに対し、日本版ではごく普通に暮らしていた中学生がケミカルXでパワーアップしたという設定になっている。
- モンスターはオリジナル版から引継いだ物が多いが、設定は日本版のために少々変更されている。
- 北沢ケン、赤堤くりこ、ピーチの3名は日本版オリジナルのキャラクター。ピーチの元ネタはオリジナル版に登場するトーキングドッグ(声:小堺一機)と推測される。
- 日本版の出演声優は、主に『冒険王ビィト』や『おジャ魔女どれみ』シリーズでの布陣を一部踏襲している。これは両作に携わった関弘美プロデューサーが参加しているためだと推測される。
- パワパフガールズZを構成する三人の苗字の元ネタとなった地名・東京都世田谷区赤堤、豪徳寺、松原は全て隣接している。
- エンディングでは14話から、本編では第22話から冬服に衣替えしたが、この服装は2006年TAF発表版のものである。
- 2006年のコミックマーケット最終日に本作品の公式イベントが行われた。コミックマーケットの性質上子供向けアニメのイベントを行うにはふさわしくなく(大人であっても過酷な環境、成人向け作品を扱うなど)、多方面から批判を浴びることとなった。
放送局[編集]
放送局 | 放送開始日 | 放送時間/放送曜日 | 備考 |
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テレビ東京 | 2006年7月1日~2007年6月30日 | 7:00~7:30(土曜日) | |
テレビ北海道 | |||
テレビ愛知 | |||
テレビ大阪 | |||
テレビせとうち | 2006年7月8日~ | 10月7日に第14回を放映し、10月8日より上記4局に追いついた。 | |
TVQ九州放送 | 2006年7月5日~ | 7:30~8:00(水曜日) | |
アニメシアターX | 2006年8月1日~2007年7月27日 | 9:30~10:00他(火曜日) | |
カートゥーン ネットワーク | 2007年4月1日~ | 12:00~13:00(日曜日) | 2話連続放送 |
ゲーム版[編集]
『ゲームで出ましたっ!パワパフガールズZ』のタイトルで、バンダイナムコゲームス(バンダイレーベル)からニンテンドーDSで2007年6月14日に発売された。ゲームジャンルはボードゲーム。
外部リンク[編集]
テレビ東京系 土曜7:00枠 | ||
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前番組 | 出ましたっ!パワパフガールズZ | 次番組 |
シュガシュガルーン | ファイテンション☆スクール | |
AT-X 金曜9:30/20:30、火曜14:30/0:30(30分1話) | ||
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前番組 | 出ましたっ!パワパフガールズZ | 次番組 |
超星艦隊セイザーX | フルメタル・パニック! The Second Raid | |
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