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2020年1月14日 (火) 20:17時点における最新版
『つよきす』は、2005年8月26日にきゃんでぃそふとより発売されたWindows用の18禁恋愛アドベンチャーゲーム、及びこれを原作とするメディアミックス作品群の総称。
目次
概要[編集]
タイトルの由来は、登場キャラクターたちの特性を表すキーワード「強気」と、学園ものらしさを表すキーワード「キス」を掛け合わせたもの。ツンデレそのものを表しているようにも見える。ちなみに逆から読むと「好きよっ(すきよつ)」となる(スタッフ談)。攻略できる美少女キャラクターたちは全員とにかく強気。そのバリエーションは傲慢、孤高、高飛車など様々であるが、後半ではどんなキャラクターも主人公に必ずツンデレのデレの状態になる(例外としてデレ→ツンというキャラクターもいるが)。それぞれの夢や願いというのもテーマの一つ。ゲームの期間は2005年の6月~9月で、1キャラあたりのプレイ時間は長め。主人公と一部の端役を除く全てのキャラクターがフルボイスである。漫画、アニメ、ゲーム等からのパロディネタが多く、声優ネタも存在する。
そのシナリオの質の高さやキャラクター同士の掛け合いなどから人気を博したが、ゲーム性は高くない。ヒロインを決定してしまえば、基本的に一本道で分岐もほとんどなく、その意味ではドラマCDに性質が近い。
本作に登場する美少女キャラクターの中には、同社の作品『姉、ちゃんとしようよっ!』で登場したキャラクターが一部ゲストキャラとして登場する。また、『姉しよ』でキャラクターボイスを担当した声優が一部本作でも活躍している。『姉しよ』と『つよきす』は共通の世界観である事が同社の制作スタッフによって明らかにされており、テックジャイアンのおまけゲームとして収録された『姉しよVSつよきす』では、両作の登場人物たちが競演している。
2006年5月25日にプリンセスソフトよりプレイステーション2版『つよきす ~Mighty Heart~』が発売された。このプレイステーション2版では新ヒロインの「近衛素奈緒」が追加され、「大江山祈」が攻略不可能になっている。さらにオリジナルイベントも追加され、エリカルートに新しい分岐ルートも追加された。同年12月7日にはプリンセスソフトセレクションとしての廉価版が発売された。
2006年4月より、コンプエース(角川書店発行)にて漫画版が連載開始(作画担当:皇ハマオ)。この作品の単行本は角川コミック・エースより第1巻が刊行(以下、続刊)。同年6月にはドラマCDが発売。そして同年7月より、Windows版及びプレイステーション2版を元にしたテレビアニメシリーズが独立UHF局を中心に放送開始された。
2006年12月には、『みにきす ~つよきすファンディスク~』が発売されている。
複数の出版社から小説版が刊行されている。現在5シリーズがあり、PC版がベースの18禁版とPS2版がベースの一般作がある。
ストーリー[編集]
平凡で何事にも熱くならないことを信条とする主人公の対馬レオ。彼は幼馴染みである伊達スバル、鮫氷新一、蟹沢きぬたちとともに私立竜鳴館学園で平凡な毎日を生活していた。だがある日、従姉弟の鉄乙女と再会し、親の公認の彼女との共同生活。そして彼女の誘いにより生徒会入りをすることになる。また、同時期に中学時代から因縁のある近衛素奈緒とも再び接点をもつことになる(PS2版)。美人だけど強気な女の子に囲まれ、レオの平凡だった生活が大きく変化する。
キャラクター[編集]
登場人物たちのキャストは、声優:ゲーム版/アニメ版の順で表記。なお、ドラマCDの声優はゲーム版と同じ。
主人公[編集]
- 対馬レオ(つしま れお) 声優:野島健児(ドラマCD)/豊永利行・儀武ゆう子(少年時代)
- 竜鳴館学園2年C組。これといった夢もなく、きぬ、新一、スバルの幼馴染みグループ「対馬ファミリー」(エリカ命名)と日々を遊んで過ごしている。仲間の中では基本的にツッコミだが、時々ボケる。両親が海外出張中という「斬新な」設定で、自室は対馬ファミリーの溜まり場になっている。
- 成績は並か、少し上。趣味のボトルシップに関しては、他人に触れられただけで我を忘れて激怒するほど熱中している(曰く「俺の魂」)。隠しているがけん玉もかなり得意。霧夜エリカに憧れを抱いている。とある理由から女の子が少し苦手。ゆえに未だ童貞。
- 現在では周りの意見に流されやすい性格で、きぬにはよくヘタレ呼ばわりされているが、一時期はスバルと一緒になって喧嘩に明け暮れていた時期もあった(本人及びスバルの発言や本編・小説版での描写などから察するに、それなりに強かった模様)。しかし中学時代に経験したとある出来事以降熱くなることを止め、「テンションに流されない」を信条とするようになる。しかし根はあまり変わっておらず、ふとした事からかつての熱さを取り戻す(幼馴染みの間では「熱血モード」と呼ばれる)事も多い。その時のレオは実力以上の力を発揮する。対馬ファミリーの中ではお互い軽口・悪口を言い合っているが、それはあくまで親愛の情の表現であり、ファミリー以外の者が本気で彼らを中傷した時にはあっというまに熱血モードに突入する。但し、フカヒレの場合たいてい自業自得に近いので、その限りではない。
- ルートによってかなり熱血の度合いが変わり、特に佐藤良美ルートで誰の助けも借りず、たった1人で恋人の傷つき歪んでしまった心に立ち向かう姿は、漢であると評する人も多い。
- ゲーム中声はおろか立ち絵も存在しないのが悔やまれている(イベントCGにはなっている)。公式HPの男性キャラクター限定人気投票では3位。立ち絵が無かったのは、スタッフがあるものと勘違いしたまま作業が進んでしまい、間に合わなくなったため。
メインヒロイン[編集]
- 鉄乙女(くろがね おとめ) 強気属性:規律 デレタイプ:ツン若干維持、かなりデレ 声優:青山ゆかり/井ノ上奈々
- レオの従姉弟。レオ達より1学年上の3年生。幼い頃のレオにとって姉に等しい存在だったが、本編OPの時点ではすっかり疎遠となっており、あるきっかけを迎えるまでレオは彼女の事を忘れていた。姉御肌で面倒見のいい性格。レオの親に根性を叩きなおす様頼まれ、レオとの同居生活を始める。レオより年上なので自分は姉貴分であり、姉である以上弟は姉には逆らえないというのが信条。幼い頃、レオとある重大な約束をしていたらしいが…。
- 生徒会副会長兼風紀委員長という役職についており、規律に厳格で、代々の風紀委員長に受け継がれてきた「地獄蝶々」という銘の日本刀を手に学園の治安を厳しく守る姿から、鉄の風紀委員と恐れられる。同学年の友達からは親しみを込めて「てっちゃん」と呼ばれているが、本人はあまり良く思っておらず、それ故他人を愛称で呼ぶこともしない。また下級生であるレオなどがそのあだ名で呼ぶと制裁を喰らう。
- 拳法の達人で、拳法部の主将を務め、全国大会で優勝している。館長の許可がいるため、滅多に刀を抜かないが、居合道も得意としている。気を飛ばす等常人離れした技も多数持つ。他のスポーツも万能。豊かな胸にはブラジャーの代わりにサラシを巻いている。自他共に認める体育会系気質で全ての事は気合で何とかなると発言し、「根性無しが!」が口癖だが、本人は自分の性格について「名前の通り乙女」と言い張る。
- 料理を作ると原型が残らない(無論美味しくない)。おにぎりが好物であり、また唯一作れる料理であるが、大きさはハンドボール並み、形は丸いというより球形、海苔の付いている位置が不自然、と散々であるが、味は問題ない。ちなみに、ゲーム中は語られていないが、おにぎりの中の具は彼女やレオが作ったものではなく総菜屋で買ってきたもの。
- 日々の努力によって学業でも優秀な成績を維持しているが、基本的に知恵を巡らせるのは苦手。機械も苦手で、パソコンは画面を見ているとデジタル酔いをするほど。また、尊敬していた祖父が落雷に合い重傷を負ったことから雷恐怖症であるなど、意外と隙も多い。性格面にも頑固で融通が利かず、また相手に主導権を握られると不機嫌になるなどの欠点があり、怒ったスバルにその辺を皮肉られたりした。
- 素直な性格ですぐ人のいうことを信じ騙され易いが、勘がいいので騙された風を装って態度を翻す事も多い。かくし芸が好きで手品をよくやるが、手先が不器用なので成功率はきわめて低い(持ち前の身体能力でそれ以上の芸を見せることが多い)。
- 余談だが、ルートによっては将来が意外と変化するキャラクターだったりする。また、某ジャンプ漫画のヒロインとの共通点が余りにも多いが、おにぎりに関してのみ、『偶然の一致』とのこと。
- 蟹沢きぬ(かにさわ きぬ) 強気属性:快活 デレタイプ:完全デレ(対等関係) 声優:金田まひる/藤田咲
- レオの幼馴染みで、対馬ファミリーの一員。朝に弱く、レオに起こされて登校するがいつも遅刻ぎりぎり。デッドというバンドが好きで、毎朝デッドの CDを聞くことから朝が始まる(無論それも遅刻ぎりぎりの原因)。一人称は「ボク」、周りからは「カニ」、または「カニっち」の愛称で呼ばれている(「甲殻類」と呼ばれる事も)。自分の名前にコンプレックスを持っており、名前で呼ばれるとキレる。気が強いが涙腺がゆるいのですぐに泣く。「泣いてない、泣いてないもんね!」が口癖。
- 幼い頃から一緒に過ごしたレオたちの影響で言葉使いはかなり悪い。またきわめて短気かつ負けず嫌いな性格で、やるといった復讐は必ず実行する。なごみとは犬猿の仲で、何かと一方的に突っかかっては反撃を受け泣かされている。当初は乙女にも敵意をむき出しにしていたが、「かわいい」と言われたのが余程嬉しかったらしく敵意が氷解、以降は姉妹のように仲良くなった。一方で、本人に自覚は無いが、母性が強く、器が大きい。誰にでもわけ隔てなく接し、常に明るく前向きな振舞いのせいか男女問わず友達は多い。実は男性に結構もてており、よく告白されているが男の好みはうるさいらしくすべて断っている。長い間一緒に過ごしてきたレオや鮫氷からは女として認識されていない。
- 彼女のシナリオではレオの側がツンデレと言える(ただし、スバルが途中退場するので彼のファンは要注意)。また、レオと彼女が「手の付けられないバカップル」(フカヒレ談)と化すため他のルートよりもコメディ色が強くなっている。
- 運動神経はかなりいいが他の成績は最下層(どころではない凄まじいバカ)で、家庭では親に優秀な兄と比較され、出涸らしと言われて家族から無視され続けているという暗い一面を持つ。レオはきぬの母親からよく「良かったら嫁にもらってくれない、アレ」と言われている(その度にレオはきぬの奇行の数々を引き合いに出し、「○○な娘は、ちょっと勘弁願いたいです」と返している)。しかし本人は対馬ファミリーの存在もあって日々楽天的に生きており、その想像を絶するおバカっぷりはゲーム中の様々な場面で輝いている。また、物事を深く考えないが故に核心を突く一言を放つことも。
- カレー屋「オアシス」で接客業のアルバイトをしている。しかし、何も考えずに調味料をガンガン入れてしまう為、彼女がキッチンを担当すると料理の味は絶望的となる。また、作中で「ゴキブリをかばったヒロイン」という不名誉な称号がついた。ファッションなどのセンスはよく、幼馴染みたちが服を買うときには選んであげている。また、手先が器用なのでレオの散髪は彼女の担当(変な髪形にしようとすることもしばしば)。意外にもコンピュータ関連が得意。特技はとある作者の描く漫画のヒロインをすべて見分ける事。
- 元々レオに惚れているキャラクターその一。ただそのことを明確に自覚するのはレオに彼女ができてから。他のヒロインのルートでは嫉妬に燃えている姿を度々見ることになる。
- 霧夜エリカ(きりや えりか) 強気属性:高飛車 デレタイプ:ツン維持、所々デレ 声優:北都南/中原麻衣
- レオのクラスメート。地域一帯に名を轟かす学園の生徒会長。アメリカハーフ。自宅はアメリカ軍基地内にあり、朝は愛用のマウンテンバイクで自転車通学。親族がキリヤコーポレーションという新興の巨大企業を営んでおり、生粋のお嬢であるが、金持ちを鼻にかけるような振る舞いは見せず、自慢する部分は自身の持つ美貌と能力のみ。何事も自分が一番でなくては気がすまず、イベントには先頭に立って積極的に参加する。容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群。何も無い所からバラを出すという特技を持つ(エリカ曰く、「お嬢のたしなみ」)。また、猫好きという可愛らしい一面も持ち合わせている。周囲にも壁を作らず、フランクに接している(ナチュラルに見下してはいる)。その完璧さと高飛車な振る舞いから、周りからは尊敬と皮肉を等分に込めて「姫」と呼ばれており、本人もまんざらではない。
- 彼女のシナリオは何故かバッドエンドが2つもある。また、このルートの終盤でレオはある理由から『ナイト』なるあだ名を付けられる。
- あこがれる人間も多いが敵も多く持つ。学園の生徒で唯一逆らえない人物は鉄乙女。佐藤良美は唯一心を許せる本当の意味での親友。親族の中で味方といえるのは敬愛する祖母のみ。幼い頃から親族間のドロドロの権力闘争の中で生きており、いつかそこで頂点に立ち、世界を牛耳るのが夢(野望)。また、周りには秘密にしているが館長から護身術を学んでおり(危機に瀕して最も信頼できるのは自分という考えから)、町のケンカ程度では問題にならないくらい強い。
- 長所も多いがそれを帳消しにしかねないほど性格面に難があり、他人へのからかいや嫌がらせが大好き。特に性的な面では同性へのセクハラが好き(おっぱい星人)でやおいが好き(自分で小説を書くほど。よくレオとスバルをカップリングする)。両親がそれぞれ自分のハーレムを作り好き勝手にやっているのを知って、嫌悪するどころかいつかは自分も…と本気で思ったらしい。美的センスは最悪で、誰も欲しがらないような彫刻を欲しがったり、鮫氷が持ってきた高価な芸術品に関心を示さなかったりする。
- そんな彼女がレオに興味を持っているのはレオのある部分(熱血モード)を見たため。ただし本編開始時点では「反応の面白いからかい相手」以上ではない。
- 椰子なごみ(やし なごみ) 強気属性:孤高 デレタイプ:完全デレ(依存) 声優:海原エレナ/小林ゆう
- レオの後輩で1-B。成績はそこそこで運動神経も優秀。きつめの美人で背も高い。実は視力が悪く(遺伝)細かい作業の時はメガネをかけるが、コンプレックスがあるため普段はしていない。ある理由でレオに借りを作り、生徒会執行部に入る事になる(代わりが見つかるまでの代行だが、エリカはなごみの代わりを探す気はない)。
- 礼儀を重んじる性格なのでレオたち上級生を「先輩」と呼ぶ(レオのみ「センパイ」とカタカナ表記)が、まったく誠意がこもってない。エリカからは「なごみん」と呼ばれているが本人は嫌がっている。きぬとは犬猿の仲で何かといがみ合っており、きぬにだけは一切敬語を使わない(きぬには「ココナッツ」と呼ばれ、きぬを「カニ」又は「甲殻類」と呼ぶ)。きぬがアルバイトをしている店「オアシス」の常連客で、完食すればタダになる超激辛カレーを普通に食べることができ、マスターやきぬから「辛口キング」と呼ばれ、恐れられていた。
- 孤独を好み、友達を作らずにいつも一人で行動している。学校では人気のない屋上にいる事が多い。ある事情によって家に居着かず、夜になると駅の近くを出回ることが多い。「ウザイ」「キモイ」が口癖で、目障りな相手がいれば「潰すぞ」と脅しをかけたりする攻撃的な性格。だがそれは未成熟で依存心の高い彼女の心を守る壁であり、不器用さの現れでもある。幼い頃に父親を亡くしており、実はかなり重度のファザコン。趣味、特技は料理だが、彼女にとって思い入れが強いことのため、料理に関して適当なことを言われると激怒する。将来は実家を継ぐつもりらしいが、将来の夢について話している時、時折思い悩む場面もある。
- 専用シナリオでは完全に両想いになった途端、全身全霊でレオに尽くすようになる。
- 余談だが、公式ページで3回行われた人気投票では第1回と第3回で1位になっている(第2回は体験版が出た後だったので出番の多かった乙女が1位)。さらに、きゃんでぃそふと全ヒロインキャラの人気投票でも1位に輝いている。ツンデレという言葉を体現するようなストーリーや人気の高さもあってフィギュアの宣伝文句では「最強のツンデレクイーン」と称されている(それ以前に「全ヒロイン中マトモな『ツンデレ』はなごみだけ」という意見も存在する)。
- 大江山祈(おおえやま いのり) 強気属性:天然 デレタイプ:ツン維持ダウナー系 声優:まきいづみ/佐久間紅美
- レオのHR担任教師で担当は英語。生徒会の顧問。超マイペース。お菓子が大好きでいつも持ち歩いている。出身地と名字が同じため、名前のほうで呼ばれていることが多い。いつも土永さんと言うオウムを連れている。占いが得意でよく当たると評判。だが、時には怪しげな術を使ったりすることもある。悲しげな顔でブローチを見ているところを何回か見受けられる。
- 見た目も喋りもボケっとしているが、実はスパルタ。成績不良者がいれば問答無用で補習、さらに悪い場合だと学校所有の無人島・「烏賊島」に島流しを宣告する。そして、英語がわからない人間に対して英語で相手に罵声を浴びせることもある。
- 回りが超人的な人間ばかりの中、運動神経はよくない。問題児の多いクラスにおいて、問題をおさめるどころか積極的に参加、しかし責任が及びそうになると即逃亡する。遅刻常習者で、めんどくさいことが嫌い。その事で先生であるはずなのに、鉄乙女から注意されている事も多い。また、2-A(の担任教師)と敵対しており、体育祭やテストの平均点でどっちが勝つかで賭けをしている(そして無責任にC組生徒をけしかける)場面もある。
- 初期状態では攻略不可能。攻略するには霧夜エリカ以外のキャラクター1人のエンディングを見る必要がある。(佐藤良美でも可)攻略する際もあるキャラクターのルートからの分岐となる。このルートで、ブローチには幼い頃に行方不明になった妹・憩と一緒に写った写真が仕込まれていること、憩の件が原因で睡眠薬を常用している事が判明する。ただしこのルートでは最終的にレオのおかげで睡眠薬を飲む必要が無くなったが。PS2版では彼女のルートの内容から攻略不可能になり、出番もPC版に比べると減っている(元々PC版でも『他のルートと比べて短い』と不満の声が上がっていた)。
- 佐藤良美(さとう よしみ) 強気属性:狂気 デレタイプ:デレツンデレ(依存型) 声優:草柳順子/おみむらまゆこ
- レオのクラスメートでクラス委員長。生徒会のメンバーで、細かい実務面をほぼ一手に引き受けるほか、エリカの活動の補佐兼ブレーキ役を担っている(彼女が側にいないときは乙女が目を光らせる)。唯一エリカが心を許している人物で、いつも霧夜エリカと行動し、お互い「エリー」「よっぴー」と呼び合う仲。エリカ以外の人物に「よっぴー」と呼ばれるのを嫌がっており、みんなが面白がってそう呼ぶことに困惑している。 成績優秀者でそれもかなり上位、運動神経もそこそこ。料理もうまい。少々ドジっ娘。苦労性で貧乏くじをよく引く。真面目で誰にでも分け隔てなく優しく接することから人望があり、影ではその甘さから「砂糖さん」とも呼ばれる。寒がりで夏でもクーラーを嫌ってストールをつけており、部屋の内装も南国風にしている。エリカがよく部屋に入り浸るため、エリカの私物も彼女の部屋にある。ネットサーフィンが趣味だが、どんな内容かはとても見せられる代物ではないようだ。
- 実は両親が自己中心的な上に仮面夫婦で、幼少時を愛情の無い冷え切った家庭で過ごしている(母親から酷い虐待を受けたことも)。さらに両親の変な所を受け継いでしまったことから、幼い良美の心に深刻なコンプレックスと、それに起因するトラウマが出来てしまった。普段は優等生の仮面で覆い隠している素の彼女は、冷淡で、利己的で、計算高く、嫉妬深い。また、トラウマからある言葉を言われると精神を取り乱してしまう。作中彼女の発言には背筋が凍る程のものがありファンの間では好悪がはっきりと分かれている。しかしそれらの本性は環境によって歪んでしまったものであり、心の奥底には真面目で優しく臆病な本来の彼女が根ざしている。またファンブックによると、日常の細かい反応まで計算してやってるわけではないので、何かと個性の強いクラスメートとのやり取りでは、彼女自身も自覚のない本来の彼女が顔を出すこともしばしば…とのこと。
- エリカは彼女の過去や本性を知り、受け入れてくれた唯一心を許せる親友。なごみは直感的に彼女の本性を察しているが、具体的な自覚は無いため、「理由の分からない苦手意識」と感じているようだ。また、ルートによってはスバルもなんとなく本性を察している。
- 初期状態では攻略不可能。説明書等では強気設定が「???」となっており、オープニングデモでもキャラクターの属性を訳した英単語にモザイクがかけられて判読不可能になっている。攻略するには霧夜エリカのエンディングを見る必要がある。PC版のこのヒロインのルートのラストはCGに加え、BGMの演出(EDテーマのイントロ)も相まってこのゲーム指折りの名シーンと評される。その内容ゆえ、PS2版では業界の自主規制により、PC版での彼女のルートの内容を再現出来ないため、攻略するには霧夜エリカのルートからの派生となり、話自体も大幅に改変されている。
- 元々レオに惚れているキャラクターその二。レオに対して(天然を装って)アプローチをするものの、気づいてもらえない。やはり蟹沢きぬ同様に、嫉妬に震える姿が度々出てくる。
- 近衛素奈緒(このえ すなお) 強気属性:嫌悪 声優:猪口有佳(PS2版)・神葉愛良(みにきす)/水樹奈々
- PS2版追加ヒロイン。髪型は長いツインテールで、髪の色はマゼンダ。レオ達と同学年で2-A。演劇部の部長で脚本担当。ちなみに誕生日はレオと同日(10月10日)。成績が上位20位に入るほど頭がいい。ピーナッツバターが大好物で、その嗜好は少々常軌を逸しており、パン以外にもおにぎりなどにかけて食べる事も(コミック版では唐揚げ、小説版ではハンバーグにまで隠し味として入れたり、自分の分にはかけて食べている)。「トサカ来る」「これ、正論」が口癖。自分の名前と「素直」とを掛けた発言をされるのを非常に嫌う。
- 鉄乙女を尊敬している。警察官である父から受け継いだ正義感は相当強く、自分が正しいと思ったらそのまま突っ走るタイプ。しかし他人の意見や価値観を受け入れる度量に乏しく思考の柔軟性にも欠けているため、しばしば言動が独善の色を帯び他者との無用な軋轢を生む事も多い。霧夜エリカが嫌い(エリカの方では名前も覚えていない…フリをしてわざと呼び間違え、からかうのを常としている)だが、佐藤良美とは友人の間柄であるため、素奈緒は何故良美がエリカとつるんでいるか不思議がっている。同じクラスで気が弱い西崎紀子を怒りながらも世話しているが、逆にからかわれる場面もある。生真面目なせいか、意外にいじられキャラである。
- 中学時代、レオと同じクラスメート。そんなに話すことが無かったが、あるきっかけからよく話すようになり仲良くなる。だが、素奈緒が巻き込まれた喧嘩にテンションに身を任せて助けたが、以降問題児扱いされる。問題を正面から立ち向かう素奈緒と問題を避けようとするレオと激しい口論となり、仲違いとなった過去がある。それ以降二人とも避けるようになる。
- レオの設定の根底に関わるキャラクターであるため、シナリオを書いたタカヒロは彼女のシナリオや設定を読んだきゃんでぃそふと社内の人間に「なんで彼女をPC版にヒロインとして出さなかったんだ」と叱られたと語っている。ツンデレと呼ばれるタイプの中でももっとも多いタイプが初期状態で主人公を嫌悪しているタイプであるためPS2版やファンディスクの公式HPでは「いそうでいなかったキャラ」と紹介されている。なお、PC版でもモブキャラとしてあるキャラクターのルートで登場しており(この時の声優は海原エレナ)、PS2版の発表前にもゲーム雑誌の付録としてついてきたおまけゲーム「姉しよVSつよきす」にてさり気無く登場している。
- ゲーム版での主人公は対馬レオだが、アニメでは彼女が主役。ゲーム版とは違い竜鳴館に転校してくるという設定。そこで偶然対馬レオと再会する形となる。
サブキャラクター[編集]
以下は攻略不可のサブキャラクターである。色濃い魅力的なキャラが多い為か、「何故攻略できない」とのファンの声も強かった。
対馬ファミリー[編集]
- 鮫氷新一(さめすが しんいち) 声優:間寺司/矢部雅史
- レオの幼馴染みで、対馬ファミリーの一員。このゲームのギャグシーンはほとんど彼がからんでいる。名前に鮫が付いていることからみんなから「シャーク」と呼ばれたいが、「フカヒレ」と呼ばれている。カニ以上の成績不良者で、成績最下層のクラスメイトは彼を基準に競争しあっている。大舞台で自分が目立つためなら身内にすら姑息な手段を平気で使おうとするが、基本的に小心者なので企みはほとんど失敗する。また、入院したり行方不明になっていて、帰ってきても誰も心配されなかったりする場面もある。昔姉にいじめられた経験から「女って男に尽くすべきじゃね?」との持論を掲げているが、女の子にきつく当たられるとトラウマが発症する。また眼鏡でバストサイズを計測したり、エロゲーの女の子の3サイズを覚えていたりと無駄なところで才能を発揮する場面がある。
- 実はルートによって将来たどる道が大きく変わるキャラクター。ギターが得意だが小心者のため時折レオ達の前でのみ演奏している。しかし、あるキャラクターのルートではそれを活かす道を志す。また、ルートによってはレオを激励・応援するなど、意外とカッコいいところも見せてくれる。
- 幼女からお姉さんまで女性の好みは幅広い。見た目そのものはそれほど悪くないはずなのだが、己の欲望をダイレクトに口にしてしまう癖があり、その内容の下劣さから、女性からの評価は最低に近い。生粋のオタクでエロゲーユーザー。みんなに相手にされなかったり、冷たくされるとしばしばゲームの世界に逃避。本人曰く「オレには二次元があるもん」。(ゲーム中の)オンラインゲームでは本人いわく英雄扱いで、本人の希望通り「シャーク」と呼ばれている。童貞。多くのプレイヤーの同情(もしくは共感)を集め、公式HPの男性キャラクター限定人気投票では1位を勝ち取っている。
- PC版のファンブックにて、めでたく(?)彼が主役のショートストーリーが書かれたが、やはりお約束とも呼べるオチがついている。小説版(パラダイムノベルス版)などによれば、彼は「幸せになってはいけないキャラ」というのがメーカー側のデフォルトらしい。
- 伊達スバル(だて すばる) 声優:柵間拓哉/子安武人
- きぬと新一と同じくレオの幼馴染み兼親友。同級生であるがお兄さんのような存在で、レオたちの世話を焼いている。料理が得意で、乙女が来るまではレオの食事を作ったり朝起こしてくれたりした。普段はクールな事なかれ主義を装っているが、非常に仲間思いで、仲間が悪いことをしようとしたり傷つけられると相手が誰であっても本気で怒る。また、グループの全員に言えることだが家庭に恵まれておらず、気心の知れた友人たちが集まるレオの部屋をある種の「聖域」と考えており、乙女の同居などもあまり快く思っていない。
- 陸上部所属のホープで学園の中で最も期待されており、成績の悪さを甘く見てもらっている。夜はアルバイトに出掛けている事も多いが、その詳細はゲーム中では明かされていない。母子相姦とブルマが好きという性癖がある。
- 喧嘩がかなり強く、一人で複数の相手を倒す事をものともしない。学園の武道祭の格闘トーナメントでは優勝候補と目されており、拳法部の村田からも一目おかれている。女子には人気だが男子には敬遠されており、レオ達以外に友人と呼べるものは居ない。実は長い間きぬに想いを寄せている。レオとは自他ともに認める親友の間柄で、事あるごとにレオと関係があるような冗談を言うが、当のレオは本気で嫌がっている(なごみのルートと「姉しよVSつよきす」では本音としか思えない爆弾発言をした事も)。なお、スタッフによれば「本能的には面倒見のいい気が強い娘(早い話がきぬ)がタイプ」との事。
- きぬのルートは彼の生き様に焦点が当てられ、「スバルルート」と呼ぶ者もいる(しかもきぬとレオをくっ付けるために悪役を演じた)。また、PS2版ではそのストーリーの部分に彼の新しいCG が増え、ED曲のイントロが流れるという演出がされている(ちなみに、PC版でもその演出をやるはずが、CGが用意出来なかったために出来なかったとシナリオを書いたタカヒロは語っている)。このゲームのエンディングテーマ「Isolation」は仲間との別れを歌った曲であるため、彼をイメージしたものであると推測できる。
- 公式HPの男性キャラクター限定人気投票では2位。「何故、攻略できない」との声が多いキャラクターその一(「つよきす」はホモゲーではないので攻略できなくて当然なのだが…)。
竜鳴館学園[編集]
- 橘平蔵(たちばな へいぞう) 声優:川中嶋悟/若本規夫
- 学園の館長。米軍から「彼が戦争に出撃していたら勝敗は分からなかっただろう」と言われるほどの最強の肉体と精神を持つ。拳法部の顧問で、超人的な技を披露することも多い。学園の運営でも一風変わったテストやイベントを行う。「漢」について熱い持論や哲学を持ち、思想のゆがんだ者を一晩で更正させることができる。「侠・義・漢」の3つ単語のうち、何か1つでも入っていたらどのような陳情でも認める豪快な人物。厳格なイメージがあるが、生徒たちの学園生活においては自主性を重んじ、ほとんど束縛しない。キャラクターのモチーフは中国の英雄とのこと(おそらく三国志の関羽雲長)。ちなみに学園から見える烏賊島(成績不良者や素行不良者を更正させる場所)は、自然を壊す事を嫌った彼が丸ごと買い取った経歴がある。大江山祈のルートではビックリな事実も判明する。なお、竜鳴館の女子体操着がブルマなのは、単に彼の好みによる。
- 西崎紀子(にしざき のりこ) 声優:まきいづみ/金田朋子
- レオ達とはクラスの違う2年A組(2-A)。広報委員会に所属し、活動の一環でよくカメラを持ち歩き写真撮影を行っている。気弱な上にかなり口下手で、ほとんどの感情を自分にとってもっとも発音しやすい「くー」の一言で表現する。何を言っているかは2-Aのクラスメート達にはなんとなく見当がつくらしい。なお、当初は「るー」であったが、あるゲームの某キャラクターと被る為、第二候補の「くー」に変更されたとの事(ファンブックより)。写真撮影をするために色々と出歩くので運動神経が意外とよく、とあるルートでは積極的にC組に対抗する場面も。スタイルがいい(Dカップ)。勉強もそこそこ出来るが数学(計算)ができない。
- 素奈緒や村田に懐いているが、乙女のルートでは主人公に思いをよせることになる。「何故、攻略できない」との声が多いキャラクターその二。
- 村田洋平(むらた ようへい) 声優:中本伸輔/中國卓郎
- 西崎紀子や近衛素奈緒と同級の、2-Aのクラス委員長。(超絶に不細工な)12人の妹を持ち、よく自分の妹を知り合いに押し付けようとする。「難儀だな」が口癖。成績優良者。拳法部所属では乙女に次ぐ実力者(と言っても乙女と比べればレベルは数段落ちる)。主に蹴りの方が強い。部の主将である乙女を尊敬している。またエリカにも憧れているが、本人からはまったく相手にされていない。自分になつく西崎紀子をなんだかんだ文句を言いながらながらも世話を焼いている。ちなみに素奈緒ルートでは、レオに素奈緒と似ていることを指摘される。C組のレオをライバル視しており、様々なルートで熱い火花を散らすこととなるが、場合によっては意外と気が合う一面を見せる。彼もまた、ツンデレである。
- 土永さん(つちながさん) 声優:川中嶋悟/藤田圭宣
- 祈の側にいるオウム。人間と普通に会話が出来るほどのボキャブラリーを持つ。毒舌で、祈の代わりに痛い本音をしゃべることが多い。だが、調子に乗りすぎて自分が追い込まれると、ただの鳥のフリをし始める。やけに古い知識を持ち、よく人生について渋く熱く語るがその内容は主に昭和初期の内容。縁日で捨て値で売られていたところを祈に買われた過去があり、祈の家事をこなしているらしい。鳥なのに鶏肉が好物で、インコと間違えられる事を嫌う。たまにサングラスをかけていることがあるが、校則違反なので乙女によく没収される。乙女が好きなようだが…。
- SOFTGARAGE版ノベルには、彼の日常(?)を追いかけたエピソードが収録されている。
- 楊豆花(やん とんふぁー) 声優:海原エレナ/佐久間紅美
- レオのクラスメート。きぬや真名と仲がいい。成績は上辺り。中国からの留学生だが日本語は堪能で、会話はやや苦手(小さい「っ」が発音できない)だが、古文や現代文を成績不良者に教えるほどの実力を持つ。ことわざや格言もたくさん知っており、実は日本人なのではないかと疑われている。料理部部長。ファンブック収録ショートストーリーや特定のヒロインのルートでは屋台のラーメン屋でアルバイトをする姿も見られる。この作品ではめずらしく、家族や親族を純粋に大事に思っている。
- 場の空気を読めない真名を何かとフォローしており、同じくきぬのフォローで苦労しているレオとは話が合うらしい。
- 「何故、攻略できない」との声が多いキャラクターその三。SOFTGARAGE版ノベルには、彼女がヒロインのストーリー(Hあり)が収録されている。彼女の屋台は、刀削麺からピーナッツバターラーメン(言うまでも無く素奈緒の注文)まで、どんなメニューでも揃っているらしい。
- 浦賀真名(うらが まな) 声優:草柳順子/三好りえ
- レオのクラスメートでサッカー部所属。豆花と行動する事が多く、留学生のはずの彼女に古文などを教えてもらっている。きぬと並ぶ成績不良者。趣味は陶芸。関西出身で関西弁を用いる。空気が読めないことで有名だが、本人に自覚はない。明るく鈍感だが、意外に繊細な心を持つ。
- ファンブックには、彼女がヒロインのショートストーリー(Hあり)が掲載されている。しかしSOFTGARAGE版ノベルでは未だに主役を演じていない(番外編4掲載の次巻予告で「うちが主役の話があるはずやで!!」と言っていたが、何故か実現しなかった)。
- イガグリ 声優:中本伸輔/堂岡孝行
- レオのクラスメート。野球部所属で本名は不明。田舎から出てきたのでいつも「~だべ」と田舎口調をしている。好きな女の子は野球部のマネージャーで、ライバルのマルガリと取り合っている。フォークボールを投げられる。
その他[編集]
- のどか 声優:海原エレナ/佐久間紅美
- このゲームのあるヒロインの母親。花屋を経営している。娘とは違い名前通りのんびりした性格で、話し方も特徴的。だが、意外な運動神経の良さをとあるルートで垣間見せる。夫を十年前に失っており、今日まで女手ひとつで遺された娘と花屋を守り続けてきた(ただし家事の才能は壊滅的で、家の中の事はほとんど娘がやっている)。しかし最近は再婚を考えており、そのことが娘との間に軋轢を生んでいることに悩んでいる。SOFTGARAGE版ノベルには、彼女と娘の「親子どんぶり」のエピソード(ただしオチあり)が収録されている。
- 「何故、攻略できない」との声が多いキャラクターその四。娘のキャラ的に難しい、という理由で見送られたとの事。
- テンチョー 声優:柵間拓哉/子安武人
- きぬのアルバイト先のカレー屋店長。立ち絵はない。インド人のような格好をしているがインド人ではない。出身地は某ルートで口走る。本名はアレックス。カレーに対して思い入れが強く、中途半端にカレーを作ることは許さない。
- 時々、唐突に店を閉めて、伝説のスパイスや食材をゲットするために旅立つ事があるらしい。
- マダム 声優:金田まひる
- ヒロインの一人「蟹沢きぬ」の母親。立ち絵はない。「松笠の呂布」の異名を持ち、その真価はバーゲンで発揮される。空き巣をビンタ一撃でノックアウトした女傑(その空き巣は現在も植物状態だという)。大学教授の夫と、学会で度々手柄を立てるほど優秀な長男を持つためか、夫共々カニを「出涸らし」と呼び、ほったらかしにしている。またさっさと娘と縁を切りたいのか、マダム「アレもらってくんない?」→レオ「(珍プレー話)…ような娘はちょっと」→マダム「そうよね、私が男だったら絶対イヤだもの」という会話はレオとの朝の挨拶の一部と化している。
- 子ガニ
- カニ編EDに登場するレオとカニの子。一男一女で両者ともまだ幼児。兄は黒髪碧眼、妹は金髪(眼を閉じている為瞳の色は不明)。開発スタッフ曰く、妹は好評だったとの事。なお、彼らが写っているCGでは、身長が伸びたカニの姿も確認できる。
- 柊要芽(ひいらぎ かなめ) 声優:北都南
- 姉、ちゃんとしようよっ!からのゲスト出演。ゲーム中のあるシーンで登場する。
詳しい人間関係は、きゃんでぃそふと公式ページの【つよきす通信】VOL10~11あたりを参照。なお、公式ページのスタッフ日記にややネタバレを含む記事があるので注意。
スタッフ[編集]
- 原画:白猫参謀(旧・最神扇道)
- シナリオ:タカヒロ
- 音楽:I've sound
ファンディスク『みにきす』[編集]
本作のファンディスク『みにきす』が2006年12月15日に発売された。以下のものが収録されている。
- みにきす本編
- PS2版の近衛素奈緒ルートにHシーンを追加したもの。ただしシナリオ担当のタカヒロは既にきゃんでぃそふとから独立しており、Hシーン部分のみ担当が異なる。
- 姉しよVSつよきす
- 過去にテックジャイアンにおまけとして収録されていたものにボイスを追加。
- なぞきす
- 『つよきす』や『姉、ちゃんとしようよ』シリーズ関連のクイズゲーム。「世界を大いにQUIZで盛り上げる素奈緒の団」は言うまでもなく『SOS団』のパロディで、全体的に『涼宮ハルヒシリーズ』のパロディが多い。
- 強打(つようち)
- タイピングゲーム。
モデル[編集]
この作品の舞台となる場所は松笠市であるが、これは神奈川県の横須賀市をモデルとしており、作品内で登場するほとんどのものは実在するものとそっくりである。
作品内で登場する「どぶ坂通り」は「どぶ板通り」を、烏賊島は猿島を、カレーは横須賀市の海軍カレーをモデルにしている。また、作品内で登場する米軍基地も横須賀市内に実在し、登場人物の名前のほとんどが軍艦の船名から取られている。それぞれ、対馬レオ(防護巡洋艦・対馬)、蟹沢きぬ(軽巡洋艦・鬼怒)、浦賀真名(掃海母艦・うらが)、橘平蔵(駆逐艦・橘)となっている。なお、大江山祈については京都府の福知山市に所在する大江山が由来となっており、酒呑童子などの鬼伝説で有名である。
テレビアニメ[編集]
2006年7月から同年9月まで『つよきす Cool×Sweet』と言うタイトルでテレビアニメ(UHFアニメ)が放映されていた。全12話。
"ヒロイン全員ツンデレ!?"をキャッチコピーに話題にはなったものの、主人公が近衛素奈緒に変更されたのを筆頭に、設定やストーリー、キャラデザ、声優などがゲーム版と比べ大幅に変更されており、原作とはかなり趣向の異なった作品となっており、スタッフが「(意図的)に原作をプレイしていない」と発言した事も相まって、大多数のファンの怒りを買った。
このアニメ版はCM移行前やCM明け以外でも、アニメ劇中で頻繁にアイキャッチが入るのが特徴的である(最終話を除く)。ここでは作中の様々なキャラクターが登場するが、セリフは全員固定で「つよきす」。ゲーム同様『姉、ちゃんとしようよっ!』からのゲストキャラクターが登場している。
各話タイトル[編集]
- よろしくッ! 近衛素奈緒です!
- 生徒会なんて、大キライ!!
- 激突! 体育武道祭!!
- ココナッツの夏
- アルバイトは危険な香り
- 流されて…烏賊島
- 対決! テストでGO!!
- 嵐を呼ぶまつかさ祭!
- 演劇同好会始動!?
- おにぎりと舞台と竜鳴祭
- 素奈緒になれなくて…
- 改めてよろしくッ! 近衛素奈緒です!
オリジナルキャラクター[編集]
- 近衛ほのか(このえ ほのか) 声優:南條愛乃
- 近衛素奈緒の妹。まだ小学生であるが、両親が不在であるため、だらしない姉に代わって家事を切り盛りする。
- レオや乙女に憧れており、「お兄ちゃん」「お姉さま」と呼ぼうとしていた。
- 浅田静香(あさだ しずか) 声優:有島モユ
- 近衛素奈緒のクラスメート。後に親友となる。
- 素奈緒がエリカに見せた劇を見て感動し、演劇部の創設に協力するようになる。いつも一人で突っ走る素奈緒を止めようとするため苦労が多い。
- 素奈緒の理解者であるが、ピーナッツバターを何にでもつけて食べる癖には困っている模様。
スタッフ[編集]
- 監督:木村真一郎
- プロデューサー:大宮三郎
- シリーズ構成:山田靖智
- キャラクターデザイン・総作画監督:安形佳己
- 美術監督:根本邦明
- 色彩設計:但野佑季子
- 音響監督:飯塚康一
- 音楽:I've・LittleNon・野中”まさ”雄一
- 脚本:山田靖智・宮下義浩・鴻野貴光
- 構成協力:タカヒロ
- アニメーション制作:トライネットエンタテインメント・スタジオ雲雀
テーマソング[編集]
- OP主題歌『素直になれない』
- 作詞・作曲・編曲・歌:Little Non
- ED主題歌『open』
放送局[編集]
放送局 | 系列 | 放送曜日及び放送時間 | 放送期間 |
---|---|---|---|
チバテレビ(幹事局) | 独立UHF局 | 土曜 26時05分~26時35分 | 7月1日~9月16日 |
TOKYO MX | 金曜 25時30分~26時00分 | 7月7日~9月22日 | |
テレ玉 | 月曜 26時00分~26時30分 | 7月3日~9月18日 | |
tvk | 月曜 26時15分~26時45分 | 7月3日~9月18日 | |
メ~テレ | テレビ朝日系列 | 水曜 27時08分~27時38分 | 7月12日~9月27日 |
サンテレビ | 独立UHF局 | 火曜 26時10分~26時40分 | 7月4日~9月19日 |
KBS京都 | 火曜 25時30分~26時00分 | 7月4日~9月19日 | |
AT-X | CS放送局 | 金曜 11時00分~11時30分 | 8月25日~11月10日 |
GyaOアニメch | インターネット配信 | 火曜 12時00分更新 | 2007年1月30日~3月6日 |
※AT-Xでは再放送あり
書籍[編集]
コミック[編集]
コンプエース(角川書店発行)にて、皇ハマオ作画による漫画が連載中。こちらはファンから高く評価されている。
- 角川コミックス・エース
- 第1巻 ISBN 4047138487
- 第2巻 ISBN 9784047139190
小説[編集]
- 角川書店版
メインヒロインは近衛素奈緒。
- 「つよきす ~Mighty Heart~ すなおにハイテンション!」 ISBN 4047072230
- 為我井徹/著、皇ハマオ/画
- ファミ通文庫版
ほぼ完全なオリジナルストーリー。各巻にオリジナルのヒロインがそれぞれ1名ずつ登場する。
- 「つよきす ~Mighty Heart~ 竜胆館のユーレイ」 ISBN 4757729170
- 「つよきす ~Mighty Heart~ 落ちてきたサンタクロース」 ISBN 475773090X
- 「つよきす ~Mighty Heart~ 鋼鉄のティーチャー」 ISBN 9784757734289
- 大林陽世(おおばやし ひよ)
- ファミ通文庫版小説第1巻のオリジナルヒロイン。幽霊。享年16歳。ただし竜胆館時代の在学生であり、死亡したのは少なくとも5年以上前である。服装は当時の制服。執行部メンバーによる「竜鳴館七不思議」の調査中に発見され、レオに取り憑く事を一方的に宣言する。昼間でも活動できるが、執行部メンバー以外には見えない。また、取り憑いた相手と離れると双方が体調不良を起こす。性格はどちらかというとおとなしく、喋り方は一応丁寧だが、なぜかレオに対してだけはかなり強引な振る舞いが目立つ。生前の記憶がほとんど無く、なぜ自分が死亡し、幽霊として校舎内に留まっていたのかわかっていない。
- ピエッカ
- ファミ通文庫版小説第2巻のオリジナルヒロイン。「今年から久々に日本のこの地域を担当することになった」サンタクロースの1人。外見は10代半ばのミニスカサンタ少女。実年齢は不明だが精神的にはやや幼い部分もある。真面目で一生懸命だが熱意が空回りすることも少なくない。常に手放さない(でもうっかり置き忘れた事もあるという)袋の中には「プレゼントの素」が入っている。パートナーのトナカイと喧嘩してソリから振り落とされ、たまたまスキーにやって来ていた竜鳴館一行の前に現れる。
- 昔、なごみの許を訪れたことがあり(なごみの父親の生前なので10年以上前)、その時の出来事が彼女にとっては忘れ難い思い出となっている。
- 加賀屋百華(かがや ももか)
- ファミ通文庫版小説第3巻のオリジナルヒロイン。竜鳴館に教育実習生としてやって来て、2-Cの副担任となる。常に無表情で感性がややずれており、言葉の端々に「のだ」「である」をつける等の奇癖がある。
- 実はアンドロイド。製作者の意思で、人工知能に経験を積ませる為に送り込まれた。学校側で事情を知っているのは館長のみで、正体が露見したら学園を去ることになっていたが、偶然秘密を知ってしまったレオは、このままでは彼女がスクラップにされると知って彼女に協力し、フォローに努める。そして竜鳴館での日々を過ごす中で徐々に人間についての理解を深めていく百華。しかし…。
- ストーリーのシチュエーションはあるゲームの某ヒロインと酷似している。
以下は18禁。
- パラダイム・ノベルス版(パラダイム刊)
PC版の各ヒロインのルート(「素奈緒編」は「みにきす」本編)をほぼ忠実に文章化。挿画はPC版のCGをそのまま使用。
- 「つよきす 鉄乙女編」 ISBN 4894907801
- 「つよきす 椰子なごみ編」 ISBN 4894907887
- 「つよきす 霧夜エリカ編」 ISBN 4894907968
- 「つよきす 蟹沢きぬ編」 ISBN 4894908042
- 「つよきす 近衛素奈緒編」 ISBN 9784894908307
- ソフガレノベルズ版(Softgarage刊)
後日談やサイドストーリーを集めた短編集。サブキャラクターにスポットをあてたストーリーや、ユーザーから応募されたシチュエーションを元に書き起こされたエピソードなども収録されている。
- 「つよきす 番外編 なごみのクリスマス」 ISBN 4861330645
- 「つよきす 番外編2 お花見に行こう」 ISBN 4861330769
- 御門智/著、電気将軍/画
- 「つよきす 番外編3 この手に握るもの」 ISBN 4861330777
- 御門智・野山風一郎/著、電気将軍/画
- 「つよきす 番外編4 秋の魔術」 ISBN 4861330858
- 御門智・野山風一郎/著、電気将軍/画
- 「つよきす 番外編5 愛の嵐」 ISBN 9784861330933
- 御門智・野山風一郎/著、電気将軍/画
- 二次元ゲームノベルズ版(キルタイムコミュニケーション刊)
各ヒロインのルートに若干アレンジ(中には全く別の展開になっている物もある)を加えたストーリー。なお、「椰子なごみの場合2」は、前作とのつながりはなく、全く別のストーリーである。
- 「つよきすアナザーストーリー 椰子なごみの場合」 ISBN 4860322444
- 「つよきすアナザーストーリー 鉄乙女の場合」 ISBN 4860322851
- 「つよきすアナザーストーリー 霧夜エリカの場合」 ISBN 4860323149
- 「つよきすアナザーストーリー 椰子なごみの場合2」 ISBN 9784860323615
その他[編集]
- 「つよきす オフィシャルファンブック」 ISBN 4776792621
- PC版がベースのCG・資料集。ショートストーリー3本収録。
- 「つよきす~Mighty Heart~ ビジュアルガイドブック」 ISBN 4861763193
- PS2版のガイドブック。
CD[編集]
ドラマCD[編集]
ゲーム版のドラマCD。2006年6月23日からSoftgarageより随時発売されている。
- つよきす ドラマCD
- SG03229 2006.6.23
- つよきす ドラマCD Vol.2
- SG03233 2006.9.23
- つよきす ドラマCD Vol.3
- SG03235 2006.12.22
- つよきす ドラマCD Vol.4
- SG03239 2007.3.23
キャラクターソング[編集]
PS2版のつよきす~Mighty Heart~のオリジナルキャラクターソングCD(キャラソン+ドラマCD)が、2006年10月25日から11月10日まで6枚シリーズでFive recordsから発売された。キャラソンとドラマCDの他にも、各声優からのメッセージも収録されている。このキャラクターソングシリーズは、ゲーム本編と同じキャストが担当している。なお、PS2版を元にしているため、PC版だけで攻略できる大江山祈は発売されていない。
- つよきす~Mighty Heart~ キャラクターソング Vol.1 近衛素奈緒(C.V.猪口有佳)
- VGCD-0056 2006.10.25
- つよきす~Mighty Heart~ キャラクターソング Vol.2 鉄乙女(C.V.青山ゆかり)
- VGCD-0057 2006.10.25
- つよきす~Mighty Heart~ キャラクターソング Vol.3 蟹沢きぬ(C.V.金田まひる)
- VGCD-0058 2006.11.2
- つよきす~Mighty Heart~ キャラクターソング Vol.4 霧夜エリカ(C.V.北都南)
- VGCD-0059 2006.11.2
- つよきす~Mighty Heart~ キャラクターソング Vol.5 佐藤良美(C.V.草柳順子)
- VGCD-0060 2006.11.10
- つよきす~Mighty Heart~ キャラクターソング Vol.6 椰子なごみ(C.V.海原エレナ)
- VGCD-0061 2006.11.10
アニメ関連[編集]
アニメ版のつよきす Cool×SweetのOP曲、ED曲、キャラクターソング、BGMを収録したCDが2006年8月23日に発売された。このCDのキャラソンの声優はアニメと同一で、収録されているキャラクターは、近衛素奈緒(C.V.水樹奈々)、鉄乙女(C.V.井ノ上奈々)、蟹沢きぬ(C.V.藤田咲)、霧夜エリカ(C.V.中原麻衣)、椰子なごみ(C.V.小林ゆう)の5人。発売元はSOL BLADE/Three Fat Samurai。
- つよきす~Cool×Sweet~コンプリートセレクション
- ZMCZ-2930 2006.8.23
外部リンク[編集]
- きゃんでぃそふと公式ページ(年齢確認あり)
- プリンセスソフト
- つよきす元ネタwiki
- つよきすアニメ公式ページ
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