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2015年5月5日 (火) 13:45時点における最新版
鎌倉駅(かまくらえき)は、神奈川県鎌倉市小町一丁目および御成町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・江ノ島電鉄(江ノ電)の駅である。
目次
歴史[編集]
- 1889年(明治22年)6月16日 - 官設鉄道大船駅~横須賀駅の開通時に、鎌倉駅が開業。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 横須賀線所属駅となる。
- 1910年(明治43年)11月14日 - 江之島電氣鉄道(江ノ島電鉄線の前身だが、現在の江ノ島電鉄とは別法人)の小町駅が駅東口の鎌倉警察署あたり併用軌道上に開業。
- 1915年(大正4年)10月18日 - 江之島電氣鉄道の小町駅が鎌倉駅に改称。
- 1949年(昭和24年)3月1日 - 江ノ島電気鉄道の駅が現在地に移転。
- 1962年(昭和37年)4月21日 - 国鉄駅での貨物取り扱いを廃止。
- 1984年(昭和59年)10月3日 - 国鉄の駅舎を現在のものに改築(3代目)。駅舎落成記念乗車券が発売される。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本の駅となる。
- 2000年(平成12年) - 関東の駅百選に選定される。
- 2001年(平成13年)
- 2007年(平成19年)3月18日 - 江ノ島電鉄でICカードPASMO供用開始。
- 2013年(平成25年)7月1日 - 童謡「鎌倉」を駅の発車メロディーに採用[1]。
- 2014年(平成26年)3月15日 - 横浜駅・大船駅発着の「成田エクスプレス」の一部列車が、横須賀駅まで臨時列車として繁忙期の土日祝のみ延長運転を開始。当駅が停車駅となる。
乗り入れ路線[編集]
JR東日本の駅は横須賀線の中間駅であり、東京駅経由の総武快速線直通系統と、新宿駅経由で宇都宮線に直通する湘南新宿ラインの列車が停車する。平日はおはようライナー逗子及びホームライナー逗子、土曜・休日はホリデー快速も停車する。2014年3月15日のダイヤ改正から、一部の成田エクスプレスが繁忙期の休日日中を中心に横須賀駅まで延長され、当駅にも停車する。
江ノ島電鉄の駅は江ノ島電鉄線の終着駅であり、「EN15」の駅番号が付されている。
駅構造[編集]
JR東日本[編集]
島式ホーム1面2線を有する地上駅。上下線共に留置線を1本ずつ持つ。盛土の上にホームを設けてあるので、改札口と江ノ電のりばは横須賀線ホームより低い位置にある。
観光地であるため、土曜・休日には多数の臨時列車が当駅まで運転される。但し、留置線はあるものの、当駅での折り返しができないため、一度東隣の逗子駅まで回送させ、折り返し田町車両センターまで再び回送させるパターンが多い。夕方も田町車両センターから一度逗子まで回送、そこからもう一度当駅まで回送させ、乗客を乗せて出発する。
発車メロディは2013年7月1日から童謡「鎌倉」を採用した。なお、操作は車掌ではなく駅員によって行われている。
階段部には、一部を除きエレベーターやエスカレーターが設置されている。また、Suicaグリーン券専用の自動券売機はホーム上に2台設置されている。
駅舎東口は、飲食店を中心とした商店が以前からあったが、改装が行われ、「エキスト鎌倉」として2007年10月31日にリニューアルオープンされた。1階にあるコンビニエンスストアと鎌倉市の観光案内所以外はすべて飲食関連の商店で構成されている。
東口にみどりの窓口(営業時間 7:00 - 20:00)がある。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | ■横須賀線 | 逗子・横須賀・久里浜方面 | |
2 | ■横須賀・総武線(快速) | 横浜・東京・千葉方面 | |
■湘南新宿ライン | 渋谷・新宿・大宮方面 | 大宮から宇都宮線へ直通 |
江ノ島電鉄[編集]
頭端式ホーム2面2線を有する地上駅である。JRとはホーム番号を連番で設定しており、3 - 5番線を使用する(場内信号機による運転上の表示は3番線・4番線となっている)。5番線は早朝の列車のみが使用する(この時はすでに3番線に列車が入線しており、ダイヤ上の列車の順番を入れ換える(2両編成と4両編成の列車)ための措置であると思われる)が、正月やゴールデンウィークなどの繁忙期には2線を使って、「段落し」と称する交互発車を仕立てる。 共同使用駅であるため、入場券も共通で他の江ノ電の駅では、190円(2012年5月現在)だが、当駅のみ130円とJRに合わせている。共通なので、江ノ電の入場券でJR側にも入れ、JRの入場券で江ノ電の構内にも入れる。江ノ電側のみ硬券である。
案内放送は自動化されており、発車ベルは車掌が操作する。
PASMO導入前から藤沢駅と共に自動改札機が設置されていた。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
3 | ■江ノ島電鉄線 | 長谷・江ノ島・藤沢方面 |
4 | ■江ノ島電鉄線 | (降車ホーム) |
5 | ■江ノ島電鉄線 | 長谷・江ノ島・藤沢方面 |
- 5番線は、通常は5時47分発のみ使用。但し、ゴールデンウィークなどの繁忙期は日中でも3番線と5番線を併用し運行する。
改札内[編集]
トイレは3番ホーム先端に設置されている(男性用トイレ横にオストメイト対応の多目的トイレあり)。また、改札(西口)からホームまでは段差がなく、バリアフリーに対応している。
江ノ電出札窓口横のショーウインドウには、展示物(鉄道ジャーナリスト史絵.コーナーや、ジオラマ、グッズや写真など)が飾ってある。
改札内に元駅長室を改装した「江ノ電グッズショップ」があったが、2013年3月に隣接する江ノ電ビル1階部分をエキナカ施設「ことのいち鎌倉」に改装移転した。元駅長室は撤去され、コンコースの一部となり、その姿は見られなくなった。
3番線の車止め上には「親子カエル」が鎮座している。この親子カエルはゲーム『電車でGO!旅情編』でも鎌倉駅の車止め上のオブジェとして登場している。季節ごとにカエルがサンタや節分の鬼になるなど変化がある。また、この車止めは、2012年5月からドイツ・ラヴィー社のバッファーというものが設置された。
両社間の連絡改札[編集]
構内にJR東日本と江ノ島電鉄との乗り換え改札(中間改札)があるが、両者共に乗り継ぎ精算機が設置されておらず、両者に有効な乗車券2枚以下か、PASMOやSuicaなどの交通系ICカードを優先利用する様になっている。
なお、江ノ電のみを利用する場合でも、JR鎌倉駅東口の改札からも入・出場が可能となっている。この乗り換え改札にはJR所有の自動改札機が設置されているが、特別仕様のため、江ノ電側からJR側に通り抜ける場合のみ、乗車情報を乗車券に認証記録させるために赤い点滅ボタンを押す必要がある。この型式の自動改札機はJR東日本では、当駅だけの非常に珍しい、そして煩わしい操作をしなくてはならない。また、東口の各自動券売機では江ノ電の乗車券も販売されているが、JR東日本の地紋が印刷された券面に江ノ電様式の乗車券が印字されている。
この乗り換え改札は正月、ゴールデンウィーク、花火大会などの繁忙期には閉鎖され、東口では江ノ電の乗車券が販売されなくなり、完全に構内を分離する形となる。
駅弁[編集]
下記のメニューが大船軒によって販売されている(ことのいち鎌倉に売店がある)。主な駅弁は下記の通り[2]。
- 特選あじさいちらし寿し
- 鰺の押寿し
- 鯵と小鯛の押寿し
- 特上鰺の押寿し
- まぐろの浜ごはん
- 湘南玉手箱
- しらす弁当
利用状況[編集]
JR東日本の2013年度の1日平均乗車人員は42,841人、江ノ島電鉄の2011年度の1日平均乗車人員は10,872人である。
近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | JR東日本 | 江ノ島電鉄 | 出典 |
---|---|---|---|
1998年 | 37,850 | 8,989 | [3] |
1999年 | 37,509 | 8,992 | [4] |
2000年 | 37,243 | 9,071 | [4] |
2001年 | 38,064 | 9,361 | [5] |
2002年 | 37,127 | 9,458 | [5] |
2003年 | 37,575 | 9,479 | [6] |
2004年 | 37,472 | 9,785 | [6] |
2005年 | 37,839 | 10,041 | [7] |
2006年 | 38,737 | 9,847 | [7] |
2007年 | 39,719 | 13,080 | [8] |
2008年 | 40,374 | 13,917 | [8] |
2009年 | 40,314 | 11,755 | [9] |
2010年 | 39,916 | 11,707 | [9] |
2011年 | 40,041 | 10,872 | [10] |
2012年 | 42,038[11] |
駅周辺[編集]
東口[編集]
- 住民は「表口」と呼んでいる。
- 駅前は広場でロータリーになっており、バスターミナルがある。
- 広場のすぐ北側から鶴岡八幡宮の裏参道(小町通り)が始まる。観光ルートとして人通りが多いため、車両通行規制時間帯が設けられている。
- 広場からまっすぐ50m程走る道は神奈川県道303号鎌倉停車場線である。鎌倉停車場線の終点、鎌倉駅入口交差点では神奈川県道21号横浜鎌倉線と交差する。この道は鶴岡八幡宮の表参道(若宮大路)になっている。左に行くとすぐに段葛・1km弱で鶴岡八幡宮にぶつかり、右に行くと1km程で海岸・国道134号にぶつかる。
- 駅の隣には、「鎌倉とうきゅう」と飲食店が入居しているビル「グルメプラザ109」がある。
- 1959年から1973年までは西武百貨店が駅前に出店していた。その後、第一勧業(みずほ)銀行を経て、現在は地元の料理店「御代川」が出店予定のための準備作業が行われている。
- 駅舎の右側、大船寄りには西口方面への地下通路があり、鎌倉市の展示コーナーが設けられている。
- 三菱東京UFJ銀行 鎌倉支店
- SMBC日興証券 鎌倉支店
- 鎌倉郵便局
- 不二家
- 豊島屋 - 鳩サブレーで有名
西口[編集]
- 住民は「裏口」と呼んでいる。
- 駅前広場は三角形になっており、地元では「時計台公園」と呼ばれる。ここには旧駅舎の時計塔が保存してある。この公園の脇から前述の東口への地下道がある。
- バス路線に関しては、鎌倉駅着のものはあるが鎌倉駅発はなく、市役所前から発車する。
- 鎌倉市役所
- みずほ銀行 鎌倉支店
- 鎌倉市中央図書館
- 鎌倉税務署
- 銭洗弁財天宇賀福神社
バス路線[編集]
東口[編集]
西口[編集]
前述のように、西口発着路線は鎌倉駅西口着・市役所前発という形態をとっている。
- 鎌倉市役所前 (西口・京浜急行バス、江ノ電バスが共同運行)
- 京急 - 梶原・山の上ロータリー・鎌倉中央公園方面(鎌倉営業所)
- 江ノ電 - 梶原・桔梗山方面(湘南営業所)
隣の駅[編集]
- 東日本旅客鉄道
- ■横須賀線
- 江ノ島電鉄
- ■江ノ島電鉄線
- 和田塚駅 (EN14) - 鎌倉駅 (EN15)
脚注[編集]
- ↑ JR鎌倉駅の発車メロディー フルート演奏による童謡「鎌倉」 MSN産経ニュース 2013年7月1日
- ↑ JR時刻表2010年9月号(交通新聞社刊)546-547ページ
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成12年度)220、226ページ
- ↑ 4.0 4.1 神奈川県県勢要覧(平成13年度)222、228ページ
- ↑ 5.0 5.1 神奈川県県勢要覧(平成15年度)220、226ページ
- ↑ 6.0 6.1 神奈川県県勢要覧(平成17年度)222、228ページ
- ↑ 7.0 7.1 神奈川県県勢要覧(平成19年度)224、230ページ
- ↑ 8.0 8.1 神奈川県県勢要覧(平成21年度)238、244ページ
- ↑ 9.0 9.1 神奈川県県勢要覧(平成23年度)236、242ページ
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成24年度)232、238ページ
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2012年度)